JPH06164820A - ファクシミリ受信記録紙分類装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に複雑な構成を用いずに記録紙を分類でき
るとともに、排出された後の多少の粗雑な取扱いに対し
ても明確に分類可能なファクシミリ受信記録紙分類装置
を提供することを目的とする。 【構成】 ファクシミリ受信動作に基づく受信制御部１
内の初ページ認識手段２の出力に応じて、仕切用紙排出
制御部１１により仕切用紙排出手段１２が制御されて、
記録紙３１とは用紙サイズまたは色が異なる特殊用紙３
２が記録紙３１の先頭ページの直前に排出される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置にお
いて受信記録紙を同一宛先毎に分類するファクシミリ受
信記録紙分類装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のファクシミリ装置における受信記
録紙を分類する装置は、図３および図４に示すように、
用紙ずらし手段を設けて記録紙をわずかにずらすことに
より分類する構成となっていた（例えば、特開平３−３
０５６９号公報）。図３は従来の受信記録紙分類機能を
備えるファクシミリ装置のブロック図であり、同図にお
いて、５１は回線５９からの着信に応答してファクシミ
リ通信に基づく受信制御を行う受信制御部であり、受信
宛先により先頭のページを認識する初ページ認識手段５
２を有するものである。また５３は印刷制御部であり、
印刷手段５４、および用紙送り制御部５５を介して用紙
送り手段５６をそれぞれ制御するものである。５７は用
紙切断制御部であり、用紙切断手段５８を制御するもの
である。さらに、６１は用紙ずらし制御部であり、排出
する記録紙をわずかにずらす用紙ずらし手段６２を制御
するものである。

【０００３】次にこのファクシミリ装置の動作について
説明する。受信制御部５１は、回線５９を介して受信し
たファクシミリ画像信号を、印刷制御部５３を介して印
刷手段５４から出力し、これにともなって用紙送り制御
部５５を介して用紙送り手段５６を動作させて記録紙を
順次排出するとともに、用紙切断制御部５７を介して用
紙切断手段５８を動作させることにより記録紙を切断す
る。ここで初ページ認識手段５２が先頭ページを認識し
た場合には、用紙ずらし制御部６１を介して用紙ずらし
手段６２を動作させて、通常記録紙を排出する位置より
わずかにずらして記録紙を排出させる。

【０００４】図４は、用紙ずらし手段６２が記録紙をず
らす動作を説明する動作説明図である。同図において用
紙ずらし手段６２は用紙送り手段５６に対して直角に配
置されており、前述のとおり初ページ認識手段５２が先
頭ページを認識した場合、記録紙７１はこの構成により
通常の排出方向とは直角の方向にわずかにずれて排出さ
れることになる。これにより、ファクシミリ画像が記録
され排出された記録紙は、先頭ページのわずかなずれに
よって通信毎すなわち受信宛先毎に分類されることにな
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従って、このような従
来の記録紙分類装置では、先頭ページの記録紙を通常の
排出方向とは直角方向にずらして排出するものであるた
め、記録紙を横方向にずらすためのスペースが必要とな
り、また横方向にずらすための機械的構成も必要となる
ため、装置設置面積の大型化を伴うとともに、構成およ
び制御が複雑化して高価なものとなる等の問題点があっ
た。また、記録紙をずらす量を少なくすれば、排出後の
人為的あるいは何らかの原因により、ずらした記録紙の
見分けが付かなくなるという問題点があった。本発明は
このような課題を解決するためのものであり、特に複雑
な構成を用いずに記録紙を分類できるとともに、排出さ
れた後の多少の粗雑な取扱いに対しても正確に分類可能
なファクシミリ受信記録紙分類装置を提供することを目
的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明によるファクシミリ受信記録紙分類装
置は、記録紙を分類する仕切用紙として分類される記録
紙とは少なくとも用紙サイズ、色、または材質が異なる
特殊用紙と、この特殊用紙を排出する仕切用紙排出手段
と、ファクシミリ受信時における先頭ページの認識に応
じて仕切用紙排出手段を制御して特殊用紙を排出する仕
切用紙排出制御部とを備えるものである。

【０００７】

【作用】従って、先頭ページ認識に応じて仕切用紙排出
制御部により仕切用紙排出手段が制御されて、先頭ペー
ジの直前に特殊用紙が排出される。

【０００８】

【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図１は本発明の一実施例であるファクシミリ装置に
おけるファクシミリ受信記録紙分類装置のブロック図で
ある。同図において、１は回線９からの着信に応答して
ファクシミリ通信に基づく受信制御を行う受信制御部で
あり、受信制御部１で受信したファクシミリ制御信号に
より同一宛先へのファクシミリ着信の先頭ページを認識
する初ページ認識手段２を有するものである。

【０００９】また３は、印刷手段４、および用紙送り制
御部５を介して用紙送り手段６をそれぞれ制御する印刷
制御部であり、受信制御部１からのファクシミリ画像信
号に基づき印刷手段４を制御して受信内容を記録紙に印
刷させ、これと同時に用紙送り制御部５を介して用紙送
り手段６を動作させることにより、印刷手段４の印刷動
作に合わせて記録紙を紙送りさせるものである。７は用
紙切断手段８を制御する用紙切断制御部であり、受信制
御部１からのページ区分信号に応じて記録紙を切断させ
るものである。また、１１は仕切用紙排出手段１２を制
御する仕切用紙排出制御部であり、初ページ認識手段２
の出力に応じて、分類される記録紙とは少なくとも用紙
サイズ、色、または材質が異なる特殊用紙を排出させる
ものである。

【００１０】次に本発明の動作を図２を参照して説明す
る。図２は、図１に示したファクシミリ受信記録紙分類
装置における仕切用紙排出動作を示す動作説明図であ
る。同図において、２１は記録紙３１を格納する記録紙
格納部、２２は特殊用紙３２を格納する特殊用紙格納部
である。また２３は、印刷手段４、用紙送り手段６、用
紙切断手段８および仕切用紙排出手段１２等からなるプ
リンタ部を示している。

【００１１】受信制御部１は、回線９を介して受信した
ファクシミリ画像信号を、印刷制御部３を介して印刷手
段４から印刷出力し、これにともなって用紙送り制御部
５を介して用紙送り手段６を動作させて、記録紙格納部
２１に格納されている記録紙３１を順次排出するととも
に、用紙切断制御部７を介して用紙切断手段８を動作さ
せることにより記録紙３１を切断させる。なお、記録紙
３１が既に切断されて記録紙格納部２１に格納されてい
る場合、例えばＡ４，Ｂ４等の定形サイズの記録紙を使
用する場合には、この切断手段および切断制御は不要と
なる。

【００１２】ここで初ページ認識手段２がファクシミリ
信号内の識別情報、例えば受信宛先等に基づき最初のペ
ージを認識した場合には、仕切用紙制御部１１を介して
仕切用紙排出手段１２を動作させて、特殊用紙格納部２
２に格納されている特殊用紙３２を排出させる。このと
き、印刷制御部３の制御により、印刷手段４の印刷動作
を停止させており、特殊用紙３２には何も記録されな
い。なおこの特殊用紙３２として、分類される記録紙３
１と比較して用紙サイズが異なるもの、例えば図２に示
すように記録紙３１に比べてその横幅が若干広いものが
使用される。

【００１３】このようにして、分類用の特殊用紙３２お
よび受信内容が印刷された記録紙３１は、 特殊用紙→第１ページ→第２ページ→・・・・→最終ページ
→特殊用紙→第１ページ・・・・ という順に排出されることになり、用紙サイズの違いに
よりこの特殊用紙３２が分類の目印となる。

【００１４】なお、記録紙３１との分類を容易にするた
めに、以上の実施例では特殊用紙３２の用紙サイズを記
録紙３１と異なるものとして説明したが、記録紙３１と
は異なる色で部分的あるいは全部を着色したもの、ある
いは記録紙３１と材質が異なるものを使用した場合の動
作についても同様である。さらに、分類使用済みの特殊
用紙３２を回収して仕切用紙格納部２２に格納すること
により再利用することができる。またこの特殊用紙３２
として耐久性のある材質の用紙を使用することにより、
再利用できる回数が増加する。またプリンタ部として、
各種用紙サイズに対応するために複数の用紙格納部を備
え、所望のサイズの用紙を給紙する能力のある普通紙複
写機（ＰＰＣ）等を使用することも十分可能である。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、記録紙
とは用紙サイズ、色、または材質が異なる特殊用紙、こ
れを排出する仕切用紙排出手段、およびこの手段を制御
する仕切用紙排出制御部を設けて、ファクシミリ受信時
における先頭ページの認識に応じて、この仕切用紙排出
制御部を介して仕切用紙排出手段により特殊用紙を排出
させるようにしたので、記録紙の先頭ページの直前に特
殊用紙が排出される。従って、ファクシミリ装置におけ
る受信記録紙分類装置において、専用の特殊な構成およ
び制御を必要とすることなく記録紙を分類でき、装置の
設置面積を小型化できるとともに、排出された後の多少
の粗雑な取扱いに対しても明確に分類が可能となるとい
う格別な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による受信記録紙分類装置の
ブロック図である。

【図２】図１に示した装置の動作説明図である。

【図３】従来の受信記録紙分類装置のブロック図であ
る。

【図４】図３に示した装置の動作説明図である。

【符号の説明】

１ 受信制御部 ２ 初ページ認識手段 ３ 印刷制御部 ４ 印刷手段 ５ 用紙送り制御部 ６ 用紙送り手段 ７ 用紙切断制御部 ８ 用紙切断部 ９ 回線 １１ 仕切用紙排出制御部 １２ 仕切用紙排出手段 ２１ 記録紙格納部 ２２ 特殊用紙格納部 ３１ 記録紙 ３２ 特殊用紙

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ファクシミリ装置に設けられ、ファクシ
   ミリ受信時にその先頭ページを認識することにより、排
   出する記録紙を同一宛先毎に分類して排出するファクシ
   ミリ受信記録紙分類装置において、記録紙を分類する仕
   切用紙として分類される記録紙とは少なくとも用紙サイ
   ズ、色、または材質が異なる特殊用紙と、この特殊用紙
   を排出する仕切用紙排出手段と、ファクシミリ受信時に
   おける前記先頭ページの認識に応じて前記仕切用紙排出
   手段を制御して前記特殊用紙を排出する仕切用紙排出制
   御部とを備えることを特徴とするファクシミリ受信記録
   紙分類装置。