JP2000141622A - インクジェットプリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷媒体のインク汚や印刷画像品位劣悪化を
防止するための待機時間を最短化しつつ高画質かつ高速
印刷運転ができるようにする。 【解決手段】 待機時間テーブルと，ソータ装着有無判
別手段と，帳合印刷判別手段と，待機時間選択手段と，
経過時間カウント手段と，時間判別手段と，待機後印刷
許可手段とを設け、ソータが装着されているか否かおよ
び複数部数の帳合印刷であるか否かを判別可能であると
ともに、次の印刷媒体に関する待機時間を判別結果に対
応するものとして記憶された待機時間データの中から選
択可能かつ選択待機時間経過後に次の印刷媒体の印刷を
許可可能に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ノズルヘッドの選
択されたインクジェットノズルから印刷媒体にインクを
吹付けつつ印刷可能に形成されたインクジェットプリン
タに関する。

【０００２】

【従来の技術】インクカセットが装着された各色用ノズ
ルヘッドを行方向の全長に渡って往復移動させかつその
各往動中に印刷して１行（または、１／Ｎ行）印刷を
し、１行（または、１／Ｎ行）印刷後に印刷媒体（普通
紙，ＯＨＰ用紙等）を列方向に１行送りしてこれらを繰
り返すいわゆるシリアル型のインクジェットプリンタに
比較して、大幅な印刷高速化を図れかつ多数枚に渡って
連続印刷運転可能であるとともに、電子写真方式のいわ
ゆるレーザープリンタに比較して、大幅な小型化を図れ
るインクジェットプリンタが本出願人から提案（例え
ば、特開平１０−１３８５２０号公報）されている。

【０００３】図５において、提案プリンタのノズルユニ
ット４１を形成する各色用ノズルヘッド４１Ｃ（シア
ン），４１Ｍ（マゼンタ），４１Ｙ（イエロー），４１
Ｋ（ブラック）の各色インク用ノズルは、印刷媒体（用
紙Ｐ）を担持するドラム（回動体４０）の長手方向〔行
方向…紙面に垂直方向〕に例えば解像度相当ピッチある
いは解像度相当ピッチの２〜４倍のピッチで整列配設さ
れた多数とされ、行方向に静止あるいは例えばノズルピ
ッチ分だけ行方向に往復移動可能とされている。

【０００４】ここに、回動体４０は、その外周面に給紙
装置４２から給送された印刷媒体（用紙Ｐ）を担持した
状態で軸線を中心に例えば１２０ｒｐｍでＲ方向に回転
可能とされている。つまり、行方向印刷と列方向（回転
方向）印刷とを同時的に進行可能であるから大幅な印刷
高速化を図れる。かくして、例えばＡ４サイズ１枚を２
〜３秒でカラー印刷することができる。

【０００５】しかも、各ノズルヘッド４１Ｃ，４１Ｍ，
４１Ｙ，４１Ｋはほとんど静止状態に近く、かつインク
カセット（インクタンク）をノズルユニット４１と一体
的に形成しなくてもよいので、大量インクを充填可能な
別置きインクタンクを用いて多数枚を連続的に印刷する
ことができる。

【０００６】また、各色用ノズルヘッド４１Ｃ，４１
Ｍ，４１Ｙ，４１Ｋと当該各色用インクタンクが離れた
位置に配設できるので、各色用ノズルヘッドを軽くでき
行方向の往復移動速度をより大幅に高められる点も一層
の印刷高速化を助長するとともに、各色用インクタンク
の容量を大幅に拡大できるので、例えば５００枚以上の
連続印刷運転ができるわけである。かくして、例えば１
０枚構成の冊子を５部だけいわゆる帳合印刷することも
迅速に行なえる。すなわち、印刷された各印刷媒体
（Ｐ）は、Ｈ方向に排出搬送されて回収トレイやソータ
５０Ｐに排出される。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところで、インクジェ
ットプリンタでは、上記レーザープリンタの静電潜像方
式や昇華方式等と比較して、印刷ドットのインク乾きが
遅い。したがって、直前の印刷媒体の印刷直後から次の
印刷媒体の印刷を行うと、排出装置５０Ｐに重ね収容さ
れた場合に、例えば、後の印刷媒体の半乾きインクが先
の印刷媒体を汚したり、後の印刷画像品位が劣悪化する
虞がある。

【０００８】これを回避するには、先の印刷媒体印刷終
了から後（次）の印刷媒体印刷開始時までの間の待機時
間を長くとればよい。この点に関し、上記従来シリアル
型プリンタでは、せいぜい２〜３ＰＰＭなので問題がな
いといえる。しかし、上記提案プリンタのごとく例えば
２０ＰＰＭの高速プリンタでは、約３乃至２秒以下の時
間で１枚の印刷媒体の印刷が終了することになるので、
待ち時間の長短に関する選択が極めて重要である。つま
り、従来プリンタにおける考え方や時間オーダーでは、
高速印刷そのものを達成できない。

【０００９】本発明の目的は、印刷媒体のインク汚や印
刷画像品位劣悪化を防止するための待機時間を最短化し
つつ高画質かつ高速印刷運転を担保することのできるイ
ンクジェットプリンタを提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、ノズ
ルヘッドの選択されたインクジェットノズルから印刷媒
体にインクを吹付けつつ印刷可能に形成されたインクジ
ェットプリンタにおいて、ソータが装着されているか否
かおよび複数部数の帳合印刷であるか否かによって直前
の印刷媒体印刷終了時点から次の印刷媒体印刷開始時点
までの待機時間を変えた待機時間データを記憶可能かつ
ソータが装着されているか否かおよび複数部数の帳合印
刷であるか否かを判別可能であるとともに、次の印刷媒
体に関する待機時間を判別結果に対応するものとして記
憶された待機時間データの中から選択可能に形成された
インクジェットプリンタである。

【００１１】かかる発明では、例えば１０枚からなる冊
子を５部だけ印刷する帳合印刷でかつソータが装着され
ていると判別されると、予め記憶された待機時間データ
の中から当該待機時間が選択される。例えば、ソータが
装着されていない場合で帳合印刷をしない場合あるいは
上記冊子を１部だけ帳合印刷する場合の待機時間がＴｂ
であるとすると、ソータが装着されかつ上記冊子を２部
印刷する場合の当該待機時間は例えば（Ｔｂ−２）秒と
される。また、３部以上帳合印刷する場合の待機時間は
例えば（Ｔｂ−３）秒とされる。

【００１２】つまり、ソータが各部数の例えば第１頁を
順番に当該各回収トレイに区分けするので、第１部目の
第１頁の上に当該第２頁が乗るのまでには第２部目，第
３部目、第４部目および第５部目の各第１頁が当該各回
収トレイに回収された後である。すなわち、第１部目の
第１頁の印刷終了時から当該第２頁が印刷開始されるま
でに第２部目，第３部目、第４部目および第５部目の各
第１頁の印刷時間が入る。この介在する他の印刷時間を
第１部目の第１頁のインク乾燥時間として利用できるわ
けである。

【００１３】したがって、印刷媒体のインク汚や印刷画
像品位劣悪化を防止するための待機時間を最短化しつつ
高画質かつ高速印刷運転を担保することができる。帳合
印刷部数の多いほど待機時間を一段と短縮化できる。

【００１４】また、請求項２の発明は、ノズルヘッドの
選択されたインクジェットノズルから印刷媒体にインク
を吹付けつつ印刷可能に形成されたインクジェットプリ
ンタにおいて、ソータが装着されているか否かおよび複
数部数の帳合印刷であるか否かによって直前の印刷媒体
印刷終了時点から次の印刷媒体印刷開始時点までの待機
時間を変えた待機時間データを記憶する待機時間テーブ
ルと，ソータが装着されているか否かを判別するソータ
装着有無判別手段と，複数部数の帳合印刷であるか否か
を判別する帳合印刷判別手段と，次の印刷媒体に関する
待機時間を待機時間テーブルを検索しかつソータ装着有
無判別手段および帳合印刷判別手段による判別結果に対
応する待機時間を選択する待機時間選択手段と，先の印
刷媒体印刷終了時点からの経過時間をカウントする経過
時間カウント手段と，カウントされた経過時間が待機時
間選択手段によって選択された待機時間以上になったか
否かを判別する時間判別手段と，この時間判別手段によ
ってカウント経過時間が選択待機時間以上になったと判
別された場合に当該次の印刷媒体についての印刷を許可
する待機後印刷許可手段とを設けた、インクジェットプ
リンタである。

【００１５】かかる発明では、印刷に際し、ソータ装着
有無判別手段は、ソータが装着されているか否かを判別
する。また、帳合印刷判別手段は、複数部数の帳合印刷
であるか否かを判別する。すると、待機時間選択手段
が、待機時間テーブルを検索しかつソータ装着有無判別
手段および帳合印刷判別手段による判別結果に対応する
待機時間、つまり次の印刷媒体に関する待機時間を選択
する。

【００１６】時間判別手段は、経過時間カウント手段に
よってカウントされた先の印刷媒体印刷終了時点からの
経過時間が待機時間選択手段によって選択された待機時
間以上になったか否かを判別する。この時間判別手段に
よってカウント経過時間が選択待機時間以上になったと
判別された場合に、待機後印刷許可手段が当該次の印刷
媒体についての印刷を許可する。

【００１７】したがって、請求項１の発明の場合と同様
な作用効果を奏し得ることはもとより、待機時間テーブ
ルにソータを有しかつ帳合印刷部数が多いほどに待機時
間を短くした待機時間データを記憶させておけば、複数
部数の帳合印刷を一段と高速化できる。

【００１８】また、請求項３の発明は、前記印刷媒体が
回動体に回転保持された状態で印刷されるものとされか
つ次の印刷媒体の回動体への給紙開始タイミングが前記
判別結果によって早遅調整可能に形成されているインク
ジェットプリンタである。

【００１９】かかる発明では、次の印刷媒体の回動体へ
の給紙開始タイミングは、判別結果つまりは選択された
待機時間に対応するように早遅調整される。したがっ
て、請求項１および請求項２の各発明の場合と同様な作
用効果を奏することができることに加え、さらに次の印
刷媒体を回動体に当該印刷開始までに確実に給送かつ保
持させることができるから一層の印刷円滑化を図れる。

【００２０】さらに、請求項４の発明は、前記待機時間
データが、前記ソータが装着されていない場合における
待機時間を最長とし、ソータが装着された場合でかつ帳
合印刷の部数が多いほどに当該各待機時間が最長待機時
間よりも短いものとされているインクジェットプリンタ
である。

【００２１】かかる発明では、ソータが装着されていな
い場合の待機時間が最長である。つまり、ソータが装着
されている場合は待機時間を短縮する一方である。した
がって、請求項１から請求項３までの各発明の場合と同
様な作用効果を奏することができることに加え、さらに
帳合印刷の印刷高速化を確実に達成できる。

【００２２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。本インクジェットプリンタ
は、基本的構成が先提案プリンタの場合（図５）の場合
と同様とされているが、さらに図１〜図４に示す如く待
機時間テーブル１２Ｔと，ソータ装着有無判別手段（１
１，１２）と，帳合印刷判別手段（１１，１２）と，待
機時間選択手段（１１，１２）と，経過時間カウント手
段（１１，１２）と，時間判別手段（１１，１２）と，
待機後印刷許可手段（１１，１２）とを設け、ソータ５
０が装着されているか否かおよび複数部数の帳合印刷で
あるか否かを判別可能であるとともに、次の印刷媒体に
関する待機時間を判別結果に対応するものとして記憶さ
れた待機時間データの中から選択可能かつ選択待機時間
経過後に次の印刷媒体の印刷を許可可能に形成されてい
る。

【００２３】図１，図２において、インクジェットプリ
ンタは、画像処理部１０とエンジン部３０とから形成さ
れたカラープリンタとされ、操作パネル２０を用いて自
機（３０）内で作成した印刷データを印刷処理する。ま
た、双方向パラレル方式のデータ通信回線を介した外部
のホストコンピュータ６０から送信されて来た印刷デー
タをその印刷指令によって印刷処理することもできる。

【００２４】画像処理部１０は、ＣＰＵ１１，ＲＯＭ１
２，ＲＡＭ１３等を含み、印刷データをビットマップデ
ータに変換しつつエンジン部３０へ出力する等のインク
ジェットプリンタ全体を適時に適量だけ駆動制御する。

【００２５】エンジン部３０は、図２に示すエンジン駆
動部３１で駆動されるノズルユニット４１，各種のモー
タ・ソレノイド４８，センサ４９および図１に示す回動
体４０，用紙カセット４２Ａ〜４２Ｃや手差しトレイ４
３等を含む給紙装置４２，排出搬送ローラ４６，ソータ
５０からなる。

【００２６】ノズルユニット４１は、図５に示したもの
と同様な４色分のノズルヘッド（４２Ｃ，４２Ｍ，４２
Ｙ，４２Ｋ）を有し、例えばＡ４用紙を２０ＰＰＭの高
速でカラー印刷可能である。なお、本発明は、１色（例
えば、ブラッック）の場合にも適応される。３２はエン
ジン制御部である。

【００２７】また、ソータ５０は、図１の区分トレイ５
１Ａ〜５１Ｍを含み、帳合印刷された各同一頁を順番に
区分け回収可能に形成されている。本体１に装着・分離
可能なオプションである。装着されていない場合は、フ
ェイスダウントレイ（回収トレイ）２に回収される。

【００２８】ここに、画像処理部１０のＲＯＭ１２（Ｒ
ＡＭ１２等であってもよい。）には、図３に示す待機時
間テーブル１２Ｔが設けられている。この待機時間テー
ブル１２Ｔには、ソータ５０が装着されているか否かお
よび複数部数の帳合印刷であるか否かによって直前の印
刷媒体印刷終了時点から次の印刷媒体の印刷開始時点ま
での待機時間を変えた待機時間データが記憶されてい
る。

【００２９】すなわち、この実施形態では、ソータ５０
が装着されていない場合、つまり回動体４０から剥離さ
れた印刷済み印刷媒体がフェイスダウントレイ２に排出
回収される場合における直前の印刷媒体印刷終了時点か
ら次の印刷媒体の印刷開始時点までの待機時間をＴｂ
（秒）とする。この待機時間Ｔｂ（例えば、３秒）は、
印刷媒体のインク汚れを防止してかつ高画質を担保する
ものとしての最短的時間として選択された値である。し
たがって、従来はこれ以上の時間短縮については検討さ
れていない。また、ソータ５０が装着されていても、１
部の帳合印刷の場合はこの待機時間Ｔｂが必要である。

【００３０】しかし、複数部数の帳合印刷の場合には、
例えば各第１頁は図１の各区分トレイ５１Ａ〜５１Ｍに
順番に排出される。かくして、第１部目の第２頁は、最
終部数の第１頁が区分トレイ５１Ｍに排出された後に、
当該区分トレイ５１Ａに排出されることになる。つま
り、第１部目の第１頁と第２頁との間には、十二分のイ
ンク乾燥時間を確保することができる。

【００３１】かくして、ソータ５０が装着されかつ帳合
印刷が複数部数（２以上）の場合の待機時間を最短的時
間Ｔｂよりも、より短縮することができる。この実施形
態では、２部の場合の待機時間を（Ｔｂ−２秒），３部
以上の場合は（Ｔｂ−３秒）として記憶させてある。つ
まり、３部以上の場合は、実質的待機時間を０秒にする
ことが可能となる。

【００３２】ここに、ソータ装着有無判別手段（ＣＰＵ
１１，ＲＯＭ１２）は、印刷要求があった場合（図４の
ＳＴ１０でＹＥＳ）に、ソータ５０が装着されているか
否かを判別する（ＳＴ１１）。また、帳合印刷判別手段
（ＣＰＵ１１，ＲＯＭ１２）は、複数部数の帳合印刷で
あるか否かを判別する（ＳＴ１２，ＳＴ１３，ＳＴ１
５）。自機（３０）内で作成しあるいはホストコンピュ
ータ６０から受信した印刷データおよび印刷指令部数を
観察して判別する。

【００３３】待機時間選択手段（ＣＰＵ１１，ＲＯＭ１
２）は、図３の待機時間テーブル１２Ｔを検索しかつソ
ータ装着有無判別手段（１１，１２）および帳合印刷判
別手段（１１，１２）による判別結果に対応する待機時
間つまり次の印刷媒体に関する待機時間を選択する。２
部の帳合印刷の場合（ＳＴ１１のＹＥＳ，ＳＴ１２のＹ
ＥＳ，ＳＴ１３のＮＯ，ＳＴ１５のＹＥＳ）は、待機時
間（Ｔｂ−２）秒が選択（ＳＴ１６）される。

【００３４】３部以上の帳合印刷の場合（ＳＴ１１のＹ
ＥＳ，ＳＴ１２のＹＥＳ，ＳＴ１３のＮＯ，ＳＴ１５の
ＮＯ）は、待機時間（Ｔｂ−３）秒が選択（ＳＴ１７）
される。しかし、帳合印刷の場合（ＳＴ１１のＹＥＳ，
ＳＴ１２のＹＥＳ）でも、印刷部数が１部の場合（ＳＴ
１３のＹＥＳ）は、ソータ５０が装着されていない場合
（ＳＴ１１のＮＯ）や帳合印刷でない場合（ＳＴ１２の
ＮＯ）と同様に、待機時間Ｔｂが選択（ＳＴ１４）され
る。

【００３５】時間判別手段（ＣＰＵ１１，ＲＯＭ１２）
は、経過時間カウント手段（ＣＰＵ１１，ＲＯＭ１２）
によってカウント（ＳＴ２２）された先の印刷媒体印刷
終了時点からの経過時間Ｔｉが待機時間選択手段（１
１，１２）によって選択された待機時間以上になったか
否かを判別する（ＳＴ１８）。経過時間Ｔｉは、先の印
刷媒体印刷終了時点（ＳＴ２１のＹＥＳ）からカウント
開始（ＳＴ２２）され、かつＳＴ１８のＹＥＳ判断でク
リア（ＳＴ１９）される。

【００３６】待機後印刷許可手段（ＣＰＵ１１，ＲＯＭ
１２）は、時間判別手段（１１，１２）によってカウン
ト経過時間Ｔｉが選択待機時間以上になったと判別され
た場合（ＳＴ１８のＹＥＳ）に、当該次の印刷媒体につ
いての印刷を許可する（ＳＴ２０）。以上は、当該印刷
部数の印刷が終了するまで（ＳＴ２３のＹＥＳ）、繰り
返される。

【００３７】したがって、ソータ５０内での印刷媒体の
インク汚や印刷画像品位劣悪化を防止するための待機時
間を上記最短的待機時間Ｔｂよりもさらに最短化しつつ
高画質かつ高速印刷運転を担保することができる。帳合
印刷部数の多いほど待機時間を一段と短縮化できる。待
機時間テーブル１２Ｔにソータ５０を有しかつ帳合印刷
部数が多いほどに待機時間を短くした待機時間データを
記憶させておけばよいので、取扱が簡単である。

【００３８】また、この実施形態では、印刷媒体が回動
体４０に回転保持された状態で印刷されるものとされか
つ次の印刷媒体の回動体４０への給紙開始タイミングが
判別結果によって早遅調整可能に形成されている。つま
り、図３に示すソータ５０が装着されていない場合の最
短的待機時間Ｔｂの場合に規定された給紙開始タイミン
グよりも、当該待機時間Ｔｂと選択待機時間（例えば、
Ｔｂ−２秒）との差分（２秒）だけ早やめる。したがっ
て、次の印刷媒体を回動体４０に当該印刷開始までに確
実に給送かつ保持させることができるから一層の印刷円
滑化を図れる。なお、前段階条件によっては、給紙開始
タイミングを遅める場合もあり得る。

【００３９】なお、待機時間データが、ソータ５０が装
着されていない場合における待機時間Ｔｂを最長とし、
ソータ５０が装着された場合でかつ帳合印刷の部数が多
いほどに当該各待機時間が最長待機時間Ｔｂよりも短い
ものとされているので、帳合印刷の印刷高速化を確実に
達成できる。

【００４０】

【発明の効果】請求項１の発明によれば、ソータが装着
されているか否かおよび複数部数の帳合印刷であるか否
かを判別可能であるとともに、次の印刷媒体に関する待
機時間を判別結果に対応するものとして記憶された待機
時間データの中から選択可能に形成されたインクジェッ
トプリンタであるから、印刷媒体のインク汚や印刷画像
品位劣悪化を防止するための待機時間を最短化しつつ高
画質かつ高速印刷運転を担保することができる。帳合印
刷部数の多いほど待機時間を一段と短縮化できる。

【００４１】また、請求項２の発明によれば、待機時間
テーブルとソータ装着有無判別手段と帳合印刷判別手段
と待機時間選択手段と経過時間カウント手段と時間判別
手段と待機後印刷許可手段とを設け、ソータが装着され
ているか否かおよび複数部数の帳合印刷であるか否かを
判別可能であるとともに、次の印刷媒体に関する待機時
間を判別結果に対応するものとして記憶された待機時間
データの中から選択可能かつ選択待機時間経過後に次の
印刷媒体の印刷を許可可能に形成されたインクジェット
プリンタであるから、請求項１の発明の場合と同様な効
果を奏し得ることはもとより、待機時間テーブルにソー
タを有しかつ帳合印刷部数が多いほどに待機時間を短く
した待機時間データを記憶させておけば、複数部数の帳
合印刷を一段と高速化できる。

【００４２】また、請求項３の発明によれば、印刷媒体
が回動体に回転保持された状態で印刷されるものとされ
かつ次の印刷媒体の回動体への給紙開始タイミングが判
別結果によって早遅調整可能に形成されているので、請
求項１および請求項２の各発明の場合と同様な効果を奏
することができることに加え、さらに次の印刷媒体を回
動体に当該印刷開始までに確実に給送かつ保持させるこ
とができるから、一層の印刷円滑化を図れる。

【００４３】さらに、請求項４の発明によれば、待機時
間データが、ソータが装着されていない場合における待
機時間を最長とし、ソータが装着された場合でかつ帳合
印刷の部数が多いほどに当該各待機時間が最長待機時間
よりも短いものとされているので、請求項１から請求項
３までの各発明の場合と同様な効果を奏することができ
ることに加え、さらに帳合印刷の印刷高速化を確実に達
成できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態を示す概略側面図である。

【図２】同じく、ブロック図である。

【図３】同じく、待機時間テーブルを説明するための図
である。

【図４】同じく、動作を説明するためのフローチャート
である。

【図５】先提案プリンタを説明するための図である。

【符号の説明】

１ 本体ケース ２ フェイスダウントレイ １０ 画像処理部（インクジェットプリンタ） １１ ＣＰＵ（ソータ装着有無判別手段，帳合印刷判別
手段，待機時間選択手段，経過時間カウント手段，時間
判別手段，待機後印刷許可手段） １２ ＲＯＭ（ソータ装着有無判別手段，帳合印刷判別
手段，待機時間選択手段，経過時間カウント手段，時間
判別手段，待機後印刷許可手段） １３ ＲＡＭ １３Ｔ 待機時間テーブル ２０ 操作部（インクジェットプリンタ） ３０ エンジン部（インクジェットプリンタ） ３１ エンジン駆動回路 ３２ エンジン制御回路 ４０ 回動体 ４１ ヘッドユニット ４１Ｃ，４１Ｍ，４１Ｙ，４１Ｋ ノズルヘッド ４２ 給紙装置 ４２Ａ〜４２Ｃ 用紙カセット ４３ 手差しトレイ ４６ 排出搬送ローラ ４８ モータ・ソレノイド ４９ センサー ５０ ソータ ５１ 区分トレイ ６０ ホストコンピュータ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ノズルヘッドの選択されたインクジェッ
   トノズルから印刷媒体にインクを吹付けつつ印刷可能に
   形成されたインクジェットプリンタにおいて、 ソータが装着されているか否かおよび複数部数の帳合印
   刷であるか否かによって直前の印刷媒体印刷終了時点か
   ら次の印刷媒体印刷開始時点までの待機時間を変えた待
   機時間データを記憶可能かつソータが装着されているか
   否かおよび複数部数の帳合印刷であるか否かを判別可能
   であるとともに、次の印刷媒体に関する待機時間を判別
   結果に対応するものとして記憶された待機時間データの
   中から選択可能に形成されたインクジェットプリンタ。
2. 【請求項２】 ノズルヘッドの選択されたインクジェッ
   トノズルから印刷媒体にインクを吹付けつつ印刷可能に
   形成されたインクジェットプリンタにおいて、 ソータが装着されているか否かおよび複数部数の帳合印
   刷であるか否かによって直前の印刷媒体印刷終了時点か
   ら次の印刷媒体印刷開始時点までの待機時間を変えた待
   機時間データを記憶する待機時間テーブルと，ソータが
   装着されているか否かを判別するソータ装着有無判別手
   段と，複数部数の帳合印刷であるか否かを判別する帳合
   印刷判別手段と，次の印刷媒体に関する待機時間を待機
   時間テーブルを検索しかつソータ装着有無判別手段およ
   び帳合印刷判別手段による判別結果に対応する待機時間
   を選択する待機時間選択手段と，先の印刷媒体印刷終了
   時点からの経過時間をカウントする経過時間カウント手
   段と，カウントされた経過時間が待機時間選択手段によ
   って選択された待機時間以上になったか否かを判別する
   時間判別手段と，この時間判別手段によってカウント経
   過時間が選択待機時間以上になったと判別された場合に
   当該次の印刷媒体についての印刷を許可する待機後印刷
   許可手段とを設けた、インクジェットプリンタ。
3. 【請求項３】 前記印刷媒体が回動体に回転保持された
   状態で印刷されるものとされかつ次の印刷媒体の回動体
   への給紙開始タイミングが前記判別結果によって早遅調
   整可能に形成されている請求項１または請求項２記載の
   インクジェットプリンタ。
4. 【請求項４】 前記待機時間データが、前記ソータが装
   着されていない場合における待機時間を最長とし、ソー
   タが装着された場合でかつ帳合印刷の部数が多いほどに
   当該各待機時間が最長待機時間よりも短いものとされて
   いる請求項１から請求項３までのいずれか１項に記載さ
   れたインクジェットプリンタ。