JPH06164335A - 昇圧回路 - Google Patents

昇圧回路

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JPH06164335A
JPH06164335A JP43A JP30915892A JPH06164335A JP H06164335 A JPH06164335 A JP H06164335A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 30915892 A JP30915892 A JP 30915892A JP H06164335 A JPH06164335 A JP H06164335A
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JP
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potential
clock signal
node
inverter
supplied
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Withdrawn
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JP43A
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English (en)
Inventor
Takashi Taguchi
隆 田口
Hiroyuki Suwabe
裕之 諏訪部
Toshiaki Kobayashi
利明 小林
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】昇圧効率が向上し、さらに回路面積の縮小を図
る。 【構成】クロック信号φAをノードGに接続する容量素
子の一端に、クロック信号φAをインバータで反転させ
た信号をノードDに接続する容量素子の一端にに加え
る。クロック信号φAが高電位の時はソースが電源V
DDに接続し、ゲートにクロック信号φBが入力する
トランジスタを導通させて容量素子を充電する。クロッ
ク信号φAが低電位の時はソースが電源VDDに接続
し、ゲートにクロック信号φCが入力するトランジス
タを導通させて容量素子を充電する。充電された容量素
子またはの両端には電位差が生じるため、容量素子の一
端がクロック信号φAの電位により高電位にされると、
容量素子の他端にクロック信号φAよりも高い電位が現
れる。この回路ではクロック信号φAの1周期の間に二
つの容量素子15と22とが交互に充電されるので効率がよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は昇圧回路に係り、特に
昇圧出力電流を多く必要とする回路、例えばEPROM
駆動回路、LCD駆動回路等に使用される。
【0002】
【従来の技術】LSIの低消費電力化の一つとして、回
路動作電圧を低くすることがあげられる。現在、LSI
化されている回路は5Vもしくは3Vの低電圧で動作す
るものが多くなっているが、EPROM駆動回路あるい
はLCD駆動回路などは高電圧を必要としている。そこ
で、電圧が5Vもしくは3Vの電池を駆動電源とする場
合には、高電圧を必要とする回路には昇圧回路により電
池電圧を昇圧して供給すようにしている。
【0003】従来の昇圧回路は図5の回路図に示すよう
に構成されている。図において、ノードCは昇圧された
電位の出力端であり、80はロジックレベルとしてのハイ
レベルとなる電位VDDを供給する電源線であり、81はロ
ジックレベルとしてローレベルとなる接地電位Gndを
供給する接地線である。82はPチャネルMOSトランジ
スタであり、ソースが電源線80に接続され、ドレインが
ノードAに接続されている。
【0004】83はNチャネルMOSトランジスタであ
り、ソースが接地線81に接続され、ドレインがノードA
に接続されている。トランジスタ82と83はゲート同士が
接続され、ゲートにクロック信号φAが供給される。84
は容量素子であり、一端がノードAに接続され、他端が
ノードBに接続されている。85はPチャネルMOSトラ
ンジスタであり、ソースが電源線80に接続され、ドレイ
ンがノードBに接続され、ゲートにはクロック信号φB
* が供給される。86はPチャネルMOSトランジスタで
あり、ソースがノードBに接続され、ドレインがノード
Cに接続され、ゲートにはクロック信号φC* が供給さ
れる。
【0005】87は容量素子であり、一端がノードCに接
続され、他端が接地線81に接続されている。88は負荷抵
抗であり一端がノードCに接続され、他端が接地線81に
接続されている。89はレベルシフト回路であり、ノード
Cと接地線81から電源電圧が供給され、入力にクロック
信号φBが供給されてクロック信号φB* を出力する。
90もレベルシフト回路であり、ノードCと接地線81から
電源電圧が供給され、入力にクロック信号φCが供給さ
れてクロック信号φC* を出力する。
【0006】上記レベルシフト回路89と90は共に具体的
には図6の回路図に示すように構成されている。図にお
いて、91はPチャネルMOSトランジスタであり、ソー
スは電位入力端92に接続され、ドレインはノードXに接
続され、ゲートはクロック信号出力端93に接続されてい
る。94はNチャネルMOSトランジスタであり、ソース
は上記接地線81に接続され、ドレインはノードXに接続
され、ゲートはクロック信号入力端95に接続されてい
る。
【0007】96はPチャネルMOSトランジスタであ
り、ソースは電位入力端92に接続され、ドレインはクロ
ック信号出力端93に接続され、ゲートはノードXに接続
されている。97はNチャネルMOSトランジスタであ
り、ソースは接地線81に接続され、ドレインはクロック
信号出力端93に接続されている。98は高電位側の電位が
電源線80から、低電位側の電位が接地線81から供給され
るCMOSインバータであり、入力は上記クロック信号
入力端95に接続され、出力はトランジスタ97のゲートに
接続されている。
【0008】ここで、上記昇圧回路の動作を説明する。
昇圧動作を行うために図7のタイミングチャートに示す
タイミングのクロック信号φA、φB、φCを図8に示
すようなタイミング発生回路により発生させる。このタ
イミング発生回路は基準クロック信号φからCRディレ
イ回路とエッジ検出回路との組み合わせを使って、所望
のクロック信号φA、φB、φCを作成するものであ
る。作成されるクロック信号φA、φB、φCの電位レ
ベルは全てハイレベルがVDDであり、ローレベルがGn
dとなる。
【0009】昇圧動作はクロック信号φAの立ち下がり
から次の立ち下がりまでを一周期として繰り返される。
そこで、説明に当たってはクロック信号φAの立上がり
から立ち下がりまでをタイミング領域T1とし、立ち下
がりから立上がりまでをタイミング領域T2とする。タ
イミング領域T1ではクロック信号φAとφCの電位は
DDであり、クロック信号φBの電位はGndである。
このとき、レベルシフト回路89からの出力によってクロ
ック信号φB* の電位はGndにされており、クロック
信号φC* の電位はレベルシフト回路90によって、ノー
ドCに現れているVDD電位より高い電位と同じにされて
いる。
【0010】このため、トランジスタ83と85が導通状
態、トランジスタ82と86が非導通状態になる。したがっ
て、容量素子84の両端間には電圧VDDに応じた電荷が蓄
えられ、ノードAの電位がGndであることから、ノー
ドBの電位はVDDになる。次に、タイミング領域T2で
はクロック信号φAとφCの電位はGndであり、クロ
ック信号φBの電位はVDDである。このとき、クロック
信号φB* の電位はノードCに現れている電位となり、
クロック信号φC* の電位はGndとなっている。
【0011】このため、トランジスタ82と86は導通状
態、トランジスタ83と85が非導通状態になる。したがっ
て、ノードAの電位はVDDとなる。ところで、タイミン
グ領域T2の初期の状態を詳細に述べるとクロック信号
φCはφAより遅れて立ち下がり、クロック信号φBは
領域T2の直前で立ち上がるので、領域T2の初期では
トランジスタ85と86が共に非導通状態であるためにノー
ドBはハイインピーダンス状態になる。したがって、容
量素子84では電荷の移動が起こらないために電荷保存法
則により、両端の電位差が保持される。
【0012】このとき、ノードAの電位はVDDになって
いるのでノードBの電位はVDD2 =VDD+VDDとなる。
そして、タイミング領域T2になると、クロック信号φ
* の電位がGndとなので、トランジスタ86が導通状
態になる。このため、トランジスタ86を介してノードC
とノードBとの電位差が無くなるまで容量素子84に蓄え
られた電荷が容量素子87に移動する。この結果、ノード
Cには昇圧された電位としてノードBの電位とほぼ同じ
DD2 が現れ、これが昇圧回路としての昇圧出力電位V
out となる。そして、ノードCと接地線81の電位差によ
り昇圧電位平滑用の容量素子87に電荷が蓄えられる。タ
イミング領域T1においてトランジスタ86が非導通状態
になっているときは、容量素子87に蓄えられた電荷によ
ってノードCに生じる電位が昇圧出力電位Vout とな
る。
【0013】ここで、レベルシフト回路89と90の動作を
説明する。レベルシフト回路89と90は同じ回路構成なの
でクロック信号φBが入力されるレベルシフト回路89に
ついてだけ説明する。レベルシフト回路89は前記図6で
説明した回路構成となっている。図6中の電位入力端92
はノードCに接続され、ノードCに現れる電位が供給さ
れる。
【0014】いま、クロック信号入力端95に入力される
クロック信号φBの電位がVDDであり、トランジスタ94
と96が導通状態で、トランジスタ91と97が非導通状態で
あるときにクロック信号φBの電位がGndになったと
する。すると、Nチャネルトランジスタ94が非導通状態
になる。そして、インバータ98の出力電位がVDDとなる
ので、Nチャネルトランジスタ97が導通状態になる。こ
のとき、トランジスタ96は導通状態なので、昇圧された
電位の生じているノードCから接地線81間に貫通電流が
生じる。したがって、クロック信号出力端93の電位はノ
ードCの昇圧された電位と接地線81の電位差の中間電位
になる。これにより、Pチャネルトランジスタ91が導通
状態となってノードXの電位がノードCの電位となる。
この結果、Nチャネルトランジスタ96が非導通状態にな
り、上記貫通電流が消滅する。この貫通電流はトランジ
スタ97が導通状態に変化してからトランジスタ91が導通
状態に変化するまでのゲート遅延時間の間流れる。
【0015】また、クロック信号φBの電位がGndか
らVDDに変化するときはトランジスタ91と94を通してノ
ードCから接地線81への貫通電流が生じる。この貫通電
流によってノードCに電位を与えている容量素子87の電
荷が流れでるために、ノードCの電位、つまり昇圧回路
の昇圧出力電位Vout が低下するという問題がある。
【0016】また、上記昇圧出力電位Vout の低下はレ
ベルシフト回路の貫通電流ばかりでなく、ノードCの電
位を電源として使用する回路に流れる負荷電流によって
も起こる。LCD駆動回路等のように大きな負荷電流が
流れる回路をノードCに接続した場合、昇圧回路を含む
LSIが誤動作する程に出力電位Vout が低下すること
が考えられる。そこで、容量素子87の容量を十分な負荷
電流が得られるように大きくしている。容量素子はMO
Sトランジスタのゲート容量で作られることが多く、ゲ
ート容量は面積に比例するために、容量を大きくするこ
とによるLSIチップサイズの増大を招いている。
【0017】出力電位Vout は上記のように負荷電流に
より変化する。次に、負荷電流による電位Vout の変化
について説明する。ノードCが十分に昇圧された後を前
提とし、記述を簡単にするためにタイミング領域T2か
ら説明する。
【0018】既に説明したように、タイミング領域T2
の最初では直前のタイミング領域T1の間に容量素子84
に蓄えらた電荷が電荷保存法則により容量素子87に蓄え
られる。その結果として、ノードCにVDD2 に近い昇圧
出力電位Vout が現れる。ノードCから負荷電流を流す
等価抵抗88の抵抗値をR、容量素子84と87の容量値をそ
れぞれC84とC87とし、レベルシフト回路89と90に流れ
る貫通電流を無視すると、領域T2での昇圧電位Vout
の時定数τ2は τ2=(C84+C87)・R …(1)
【0019】となる。Vout はタイミング領域T2にな
った瞬間はほぼVDD2 になるので、時間の原点をタイミ
ング領域T2の最初とし、経過時間をtとすれば、V
out は Vout =VDD2 ・Exp(−t/τ2) …(2) にしたがって減衰する。続くタイミング領域T1ではト
ランジスタ86が非導通状態になって容量素子84がノード
Cから電気的に切り離されるため、領域T1での時定数
τ1は τ1=C87・R …(3) となる。また、タイミング領域T1とT2の期間をそれ
ぞれP1とP2とし、期間の長さを P1=P2=T …(4) とするならばタイミング領域T1における昇圧電位V
out は Vout =Va・Exp{(T−t)/τ1} …(5) である。ただし、Vaはタイミング領域T1での昇圧電
位Vout の初期値で Va=VDD2 ・Exp(−T/τ2) …(6) である。ここで、昇圧電位Vout の減衰をタイミング領
域T1とT2とで比較する。まず、式(1)と式(3)
とから、 τ1<τ2 …(7)
【0020】となり、領域T1の方がT2よりも時定数
が小さい。したがって、式(2)と式(5)より、昇圧
電位Vout の減衰の仕方は領域T2よりもT1のほうが
急俊である。式(6)よりタイミング領域T1での昇圧
電位Vout の初期値はタイミング領域T2での初期値V
DD2 に対して VDD2 −Va=VDD2 {1−Exp(−T/τ2)} …(8) だけ低くなる。
【0021】以上説明したように、昇圧電位Vout の減
衰の仕方はタイミング領域T2おいてよりもタイミング
領域T1においての方が急俊である。また、タイミング
領域T1における昇圧電位Vout 初期値は領域T2にお
ける初期値よりも低い。したがって、昇圧動作の一周期
の間において、昇圧電位Vout が最も低下するのはタイ
ミング領域T1の最後である。最も昇圧電位Vout が低
下する時刻はt=2Tのときで、このときの昇圧電位を
V1とすると式(5)より V1=Va・Exp(−T/τ1) =VDD2 ・Exp{(−T/τ1)+(−T/τ2)} …(9) となる。
【0022】LSIの設計においては上記V1がLSI
が正常に動作する最低の電位を下回らないように、昇圧
動作用のクロック信号の周期および容量素子の容量の設
定が必要となる。
【0023】ところで、上記昇圧動作の説明では昇圧電
位の出力端であるノードCが十分昇圧された状態を前提
とした。ノードCの電位が十分昇圧されるまでの昇圧回
路の動作は次のようになる。ノードCの電位は昇圧動作
開始直後の接地電位から昇圧動作が何周期か繰り返す間
に平滑用の容量素子87に電荷が段階的に蓄えられること
により上昇する。そして、容量素子87はノードBと接地
線の電位差により充電されるので、ノードCの電位はノ
ードBと接地線の電位差VDD2 付近で飽和する。昇圧回
路の昇圧効率は、昇圧動作を開始してから昇圧電位出力
端の電位が飽和するまでの時間によって決められる。し
たがって、上記のように昇圧動作の一周期の間に起こる
昇圧電位の低下は昇圧効率を下げる要因になっている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
昇圧回路は大きな負荷電流を流すために容量素子の容量
値を大きくしているために回路面積が大きく、昇圧動作
の一周期の間に昇圧電位の低下がおこり昇圧効率が下が
るという問題があった。この発明は上記のような事情を
考慮してなされたものであり、その目的は昇圧効率が向
上し、さらに回路面積の縮小が図れる昇圧回路を提供す
ることである。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明の昇圧回路は第
1、第2、第3のクロック信号を発生させる手段と、上
記第1のクロック信号が一端に供給される第1の容量素
子と、上記第1の容量素子の他端と第1の電位供給端と
の間にソース・ドレイン間が挿入され、ゲートに上記第
2のクロック信号が供給される第1導電型の第1のMO
Sトランジスタと、上記第1の容量素子の他端と昇圧出
力端との間にソース・ドレイン間が挿入され、ゲートに
上記第3のクロック信号が供給される第1導電型の第2
のMOSトランジスタと、上記第1のクロック信号の反
転信号が一端に供給される第2の容量素子と、上記第2
の容量素子の他端と第1の電位供給端との間にソース・
ドレイン間が挿入され、ゲートに上記第3のクロック信
号が供給される第1導電型の第3のMOSトランジスタ
と、上記第2の容量素子の他端と昇圧出力端との間にソ
ース・ドレイン間が挿入され、ゲートに上記第2のクロ
ック信号が供給される第1導電型の第4のMOSトラン
ジスタとを具備することを特徴とする。
【0026】
【作用】クロック信号の一周期の間に昇圧動作が2回行
われるように作用する。
【0027】
【実施例】以下図面を参照して、この発明を実施例によ
り説明する。
【0028】図1はこの発明による昇圧回路の第1の実
施例の回路図である。図において、10はロジックレベル
としてのハイレベルとなる電位VDDを供給する電源線で
あり、11はロジックレベルとしてのローレベルとなる電
位Gndを供給する接地線である。12はPチャネルMO
Sトランジスタであり、ソースが電源線10に接続され、
ドレインがノードDに接続されている。13はNチャネル
MOSトランジスタであり、ソースが接地線11に接続さ
れ、ドレインがノードDに接続されている。トランジス
タ12と13はCMOSインバータ14を構成し、ゲート同士
を接続して入力とし、ノードDを出力としている。イン
バータ14の入力はクロック信号φAが供給されるノード
Fに接続されている。15は容量素子であり、一端がノー
ドDに接続され、他端がノードEに接続されている。
【0029】16はPチャネルMOSトランジスタであ
り、ソースが電源線10に接続され、ドレインがノードE
に接続され、ゲートにはクロック信号φB* が入力され
る。17はインバータであり、クロック信号φBが入力さ
れ、出力をインバータ18に入力する。インバータ18はP
チャネルMOSトランジスタ19とNチャネルMOSトラ
ンジスタ20とにより構成されており、ノードEと接地線
11の電位を電源として、クロック信号φB* を出力す
る。このインバータ17と18の2段接続はクロック信号φ
BののロジックレベルをVDD/GndからVE/Gnd
に変換するレベルシフト回路として動作する。
【0030】なお、上記VEはノードEに現れる電位を
示す。21はPチャネルMOSトランジスタであり、ソー
スがノードEに接続され、ドレインがノードHに接続さ
れ、ゲートにはクロック信号φC* が入力される。22は
容量素子であり一端がノードFに接続され、他端がノー
ドGに接続されている。23はPチャネルMOSトランジ
スタであり、ソースが電源線10に接続され、ドレインが
ノードGに接続され、ゲートにクロック信号φC* が入
力される。
【0031】24はインバータであり、クロック信号φC
が入力され、出力をインバータ25に供給している。イン
バータ25はPチャネルMOSトランジスタ26とNチャネ
ルMOSトランジスタ27とにより構成されており、ノー
ドGと接地線11の電位を電源として、クロック信号φC
* を出力する。このインバータ24と25の2段接続はクロ
ック信号φCのロジックレベルをVDD/GndからVG
/Gndに変換するレベルシフト回路として動作する。
【0032】なお、上記VGはノードGに現れる電位を
示す。28はPチャネルMOSトランジスタであり、ソー
スがノードGに接続され、ドレインがノードHに接続さ
れ、ゲートにクロック信号φB* が入力される。29は容
量素子であり、一端がノードHに接続され、他端が接地
線11に接続されている。30は負荷抵抗であり、一端がノ
ードHに接続され、他端が接地線11に接続されている。
【0033】上記実施例回路による昇圧動作を図2のタ
イミングチャートを使い説明する。昇圧動作に必要なク
ロック信号φA、φB、φCは前記図8に示したタイミ
ング発生回路により作られる。昇圧動作の説明はクロッ
ク信号φAを基準にして行うため、クロック信号φAの
立上がりから立ち下がりまでをタイミング領域T3と
し、立ち下がりから立上がりまでをタイミング領域T4
とする。昇圧動作はタイミング領域T3とT4とを一周
期として繰り返される。タイミング領域T3ではクロッ
ク信号φAとφCの電位はVDDであり、クロック信号φ
Bの電位はGndである。タイミング領域T4ではクロ
ック信号φAとφCの電位はGndであり、クロック信
号φBの電位はVDDである。
【0034】クロック信号φAの電位がVDDに立上がり
タイミング領域T3になると、インバータ14の出力端で
あるノードDの電位はGndになる。クロック信号φB
の電位はタイミング領域T3になった直後に立ち下がり
Gndになる。このため、インバータ17の出力がVDD
なり、Pチャネルトランジスタ19が非導通状態、Nチャ
ネルトランジスタ20が導通状態となって、インバータ18
の出力クロック信号φB* の電位はGndとなる。この
結果、クロック信号φB* がゲートに入力されるトラン
ジスタ16が導通状態になる。クロック信号φCの電位は
タイミング領域T3になる直前で立ち上がりVDDとな
る。したがって、タイミング領域T3になった時は、イ
ンバータ24の出力はGndになっており、Pチャネルト
ランジスタ26が導通、Nチャネルトランジスタ27が非導
通状態になっている。このため、インバータ27が出力す
るクロック信号φC* の電位はノードGの電位になる。
【0035】ところで、容量素子22はこの後説明するタ
イミング領域T4における回路動作により、ノードG側
の電位がVDDになるように電荷が蓄えられている。した
がって、クロック信号φC* の電位はVDDとなるので、
Pチャネルトランジスタ21は非導通状態になる。この結
果、ノードEの電位はVDDとなる。そして、ノードDの
電位はGndであるのため、容量素子15は電位差VDD
よる電荷が蓄えられる。
【0036】続いて、クロック信号φAの電位がGnd
に立ち下がりタイミング領域T4になると、インバータ
14の出力端であるノードDの電位はVDDになる。クロッ
ク信号φBの電位はタイミング領域T4になる直前で立
上がるように設定されている。したがって、インバータ
17の出力電位はGndとなるため、Pチャネルトランジ
スタ19が導通状態、Nチャネルトランジスタ20が非導通
状態になる。したがって、インバータ18の出力クロック
信号φB* の電位はノードEの電位となる。ノードEの
電位はタイミング領域T3においてVDDとなっているの
で、クロック信号φB* の電位はVDDであるため、Pチ
ャネルトランジスタ16は非導通状態になる。
【0037】クロック信号φCの電位はクロック信号φ
Aの電位より遅れて立ち下がるように設定されているの
で、タイミング領域T4になった直後のクロック信号φ
Cの電位はタイミング領域T3のときと同じVDDであ
る。したがって、先に説明したようにクロック信号φC
* の電位はVDDであり、タイミング領域T3に引き続い
てPチャネルトランジスタ21は非導通状態である。タイ
ミング領域T4の初期にはトランジスタ16と20と21が非
導通状態であるので、ノードEはハイインピーダンス状
態になる。したがって、容量素子15では電荷の移動が起
こらないために電荷保存法則により、ノードDとEの両
端の電位差が保持される。容量素子15にはタイミング領
域T3において、電圧VDDにより電荷が蓄えられている
ため、タイミング領域T4になる直前のノードEの電位
はVDDとなっている。したがって、タイミング領域T4
になりノードDの電位がVDDになると、ノードEの電位
はVDDからVDD2 =VDD+VDDに昇圧される。
【0038】そして、クロック信号φAに遅れてクロッ
ク信号φCの電位がGndに立ち下がると、クロック信
号φCの反転信号が入力されるインバータ25の出力クロ
ック信号φC* の電位はGndになるために、Pチャネ
ルトランジスタ21は導通状態になる。このとき、インバ
ータ18はノードEの電位を出力するのでクロック信号φ
* の電位はVDD2 になっており、Pチャネルトランジ
スタ28は非導通状態になっている。したがって、トラン
ジスタ21を介してノードHとEの電位差が無くなるまで
容量素子15に蓄えられた電荷が容量素子29に移動する。
容量素子29にはタイミング領域T3とT4の繰り返しに
より、しだいに蓄えられる電荷量が増加する。したがっ
て、容量素子29に蓄えられた電荷によりノードHに生じ
る電位は上昇して、ほぼノードEの電位VDD2 と同じに
なる。容量素子29は昇圧電位平滑用であり、ノードHに
現れる電位が昇圧電位Vout となる。
【0039】上記昇圧回路の動作説明ではタイミング領
域T4においてノードEの電位がVDD2 程度に昇圧され
ることを説明したが、次にノードGの電位が同じように
タイミング領域T3において昇圧されることを説明す
る。説明はタイミング領域T4から行う。
【0040】クロック信号φAの電位が立ち下がりタイ
ミング領域T4になると、ノードFの電位はGndとな
る。このとき、クロック信号φB* の電位は既に説明し
たようにVDD2 となるため、Pチャネルトランジスタ28
は非導通状態になる。クロック信号φCは領域T4にな
った直後に立ち下がりインバータ24の出力電位がVDD
なるため、Pチャネルトランジスタ26が非導通状態、N
チャネルトランジスタ27が導通状態となって、インバー
タ25の出力であるクロック信号φC* の電位はGndと
なる。したがって、ゲートにクロック信号φC* が入力
されるPチャネルトランジスタ23は導通状態になる。こ
の結果、ノードGの電位はVDDとなり、ノードFの電位
はGndであるため、容量素子22は電位差VDDによる電
荷が蓄えられる。
【0041】続いて、クロック信号φAの電位が立ち上
がりタイミング領域T3になると、ノードFの電位はV
DDになる。クロック信号φBの電位はクロック信号φA
の電位の立上がりから遅れて立ち下がるように設定され
ているため、タイミング領域T3の初期ではVDDであ
る。クロック信号φBの電位がVDDであるときは既に説
明したように、クロック信号φB* の電位はインバータ
18によりノードEの電位となる。このとき、ノードEの
電位はVDD2 になっているので、Pチャネルトランジス
タ28は非導通状態になる。クロック信号φCの電位はタ
イミング領域T3になる直前に立ち上がるように設定さ
れている。
【0042】したがって、インバータ24の出力電位はG
ndとなるため、Pチャネルトランジスタ26は導通状
態、Nチャネルトランジスタ27は非導通状態になる。し
たがって、インバータ25の出力クロック信号φC* の電
位はノードGの電位となる。ノードGの電位はタイミン
グ領域T4においてVDDとなっているので、クロック信
号φC* が入力されるPチャネルトランジスタ23は非導
通状態になる。
【0043】タイミング領域T3の初期ではトランジス
タ23と27と28が非導通状態であるので、ノードGはハイ
インピーダンス状態になる。したがって、容量素子22で
は電荷の移動が起こらないために電荷保存法則により、
ノードFとGの両端の電位差が保持される。容量素子22
はタイミング領域T4において、電圧VDDにより電荷が
蓄えられているため、タイミング領域T3になる直前の
ノードGの電位はVDDとなっている。
【0044】したがって、タイミング領域T4になりノ
ードFの電位がVDDになると、ノードGの電位はVDD
らVDD2 =VDD+VDDに昇圧される。そして、クロック
信号φAの電位の立ち上がりから遅れてクロック信号φ
Bの電位が立ち下がると、クロック信号φBの反転信号
が入力されるインバータ18の出力クロック信号φB*
電位はGndになるためにPチャネルトランジスタ28は
導通状態になる。また、このときクロック信号φC*
電位はVDDであるので、Pチャネルトランジスタ21は非
導通状態になっている。
【0045】したがって、トランジスタ28を介してノー
ドHとGの電位差が無くなるまで容量素子22に蓄えられ
た電荷が容量素子29に移動する。この結果、タイミング
領域T4においてノードHに現れる昇圧電位Vout がほ
ぼVDD2 になるのと同様に、タイミング領域T3におい
てもノードHに現れる昇圧電位Vout はほぼVDD2 にな
る。
【0046】ところで、ノードEの電位が電源線10の電
位VDDより高いVDD2 になっているときは、Pチャネル
トランジスタ16のソースはノードE側になる。トランジ
スタ16のゲート電位がソース電位VDD2 の半分のVDD
あるとすると、トランジスタ16にノードEから電源線10
へのリーク電流が流れ、ノードEの電位が低下する。そ
こで、上記実施例回路においてはハイレベルが電位V
DD2 になるクロック信号φB* をトランジスタ16のゲー
トに入力して、上記リーク電流の発生を防いでいる。ま
た、ノードEの電位がVDDになっているときはノードH
の電位はほぼVDD2 であるので、トランジスタ21のソー
スはノードH側になる。
【0047】この場合、上記トランジスタ16と同様に、
Pチャネルトランジスタ21はゲート電位がVDDであると
すると、ノードHからノードEへのリーク電流が流れ、
ノードHの昇圧出力電位が低下する。そこで、上記実施
例回路においてはハイレベルが電位VDD2 になるクロッ
ク信号φC* をトランジスタ21のゲートに入力して、上
記リーク電流の発生を防いでいる。また、ノードEと同
様に、ノードGにおいてもノードGから電源線10へのリ
ーク電流を防ぐためにクロック信号φC* をPチャネル
トランジスタ23のゲートに入力し、ノードHからノード
Gへのリーク電流を防ぐためにクロック信号φB* をP
チャネルトランジスタ28に入力している。
【0048】ただし、ノードE、G、Hでのリーク電流
による電圧低下が昇圧出力電位を電源とする回路を誤動
作させない場合には、クロック信号φB* を入力してる
トランジスタにハイレベルの電位がVDDであるクロック
信号φBを入力し、クロック信号φC* を入力している
トランジスタにハイレベルの電位がVDDであるクロック
信号φCを入力するようにしてもよい。この場合、クロ
ック信号φBからクロック信号φB* へレベルシフトす
る回路であるインバータ17と18、およびクロック信号φ
Cからクロック信号φC* へレベルシフトする回路であ
るインバータ24と25は上記実施例回路から削除できる。
【0049】上記昇圧回路は従来の昇圧回路と同様に、
昇圧電位平滑用の容量素子29の電荷が負荷電流により減
少するに従い昇圧電位が減衰する。そこで、昇圧電位V
outの減衰を従来と比較する。
【0050】昇圧電位出力端となるノードHから負荷電
流を流す等価抵抗30の抵抗値をR、容量素子15、22、29
の容量値をそれぞれC15、C22、C29とする。タイミン
グ領域T3ではトランジスタ21が非導通状態、トランジ
スタ28が導通状態であるので、領域T3における昇圧電
位Vout の時定数τ3は τ3=(C22+C29)・R …(10)
【0051】となる。Vout はタイミング領域T3にな
った瞬間はほぼVDD2 になるので、時間の原点をタイミ
ング領域T3の最初とし、経過時間をtとすれば、V
out は Vout =VDD2 ・Exp(−t/τ3) …(11) にしたがって減衰する。そして、タイミング領域T4で
はトランジスタ21が導通状態、トランジスタ28が非導通
状態であるので、領域T4における昇圧電位Vout の時
定数τ4は τ4=(C15+C29)・R …(12) となる。タイミング領域T3とT4の期間をそれぞれP
3とP4とし、期間の長さを従来と同じ P3=P4=T …(13) とする。時間の原点が上記時間tよりもT時間分ずれた
時間をt1とする。すなわち、 t1=t−T …(14) とするならば昇圧電位Vout はタイミング領域T4にな
った瞬間VDD2 になるので、昇圧電位Vout は Vout =VDD2 ・Exp(−t1/τ4) …(15) にしたがって減衰する。
【0052】容量素子15と22の容量値が同じであれば、
式(10)と式(12)が同じとなり、式(11)と式
(15)が同じとなる。したがって、昇圧電位Vout
最も低下する時刻はt=Tのときで、このときの昇圧電
位をV2とすると式(11)より V2=VDD2 ・Exp(−T/τ3) …(16) となる。前記図5の従来の昇圧回路の容量素子84と87の
容量値を共にCとし、図1の昇圧回路の容量素子15と22
と29の容量値を全てC´とすると τ1=CR τ2=2CR τ3=2C´R となる。上記τ1、τ2を前記式(9)に代入すると、
従来の昇圧回路で最も低下しときの昇圧電位V1は V1=VDD2 ・Exp{(−T/τ1)+(−T/τ2)} =VDD2 ・Exp(−3T/2CR) …(17) となる。また、上記τ3を式(16)に代入すると、上
記実施例回路で最も低下したときの昇圧電位V2は V2=VDD2 ・Exp(−T/2C´R) …(18) となる。したがって、実施例回路での最も低下したとき
の昇圧電位を従来と同じでよいとするならば、式(1
7)と式(18)より C´=(1/3)C となる。そして、従来例では容量素子を2つ、上記実施
例では3つ使っているために、容量値は従来の1/2で
済むことになる。
【0053】大きな負荷電流を供給できる昇圧回路は容
量素子の面積が、容量素子以外の素子の面積よりもかな
り大きくなる。また、容量素子はMOSトランジスタの
ゲート容量で作られるので、容量値は容量素子の面積に
比例する。したがって、この発明によれば従来よりも容
量素子の面積を半分にできるために、昇圧回路全体の面
積を従来よりも縮小することができる。
【0054】上記実施例回路は昇圧動作の一周期の間に
タイミング領域T3とT4の両方で、昇圧電位平滑用の
容量素子29に電源線電圧の2倍の電圧が加わり電荷が蓄
えられる。これに対して、従来の昇圧回路は昇圧動作一
周期の間に昇圧電位平滑用の容量素子87に電源線電圧の
2倍の電圧が加わり電荷が蓄えられるのはタイミング領
域T2だけである。
【0055】したがって、従来と上記実施例の昇圧回路
を同じクロック信号で動作させ、容量素子の容量値も全
て同じ(C=C´)にした場合、昇圧が開始されてから
平滑用の容量素子に蓄えられる電荷が飽和状態になるま
での時間は、実施例では従来の半分となる。換言すれ
ば、平滑用の容量素子に電荷が蓄えらることにより得ら
れる昇圧電位も従来より早く上昇するため、上記実施例
回路は昇圧効率が向上している。
【0056】また、従来例と実施例の昇圧回路に使用さ
れる容量素子の容量値を全て同じにした場合に昇圧電位
が最も低下するときの電位を従来例と実施例とで同じに
することを考える。この場合、式(17)と式(18)
から従来例に比べて、実施例ではTは3倍の時間でよい
ことになる。昇圧用クロック信号φA、φB、φCの周
期の半分をTとして式(17)と式(18)は導きださ
れたものであるから、実施例に用いる昇圧用クロック信
号の周波数は従来の1/3となる。このため、実施例で
は昇圧回路のために高い周波数を必要としないという効
果がある。
【0057】次に、上記実施例回路の中のレベルシフト
回路の動作を説明する。クロック信号φBの電位のレベ
ルシフト回路はインバータ17と18の2段接続により構成
されている。タイミング領域T3からT4になる直前に
クロック信号φBの電位はGndからVDDに変化する。
すると、インバータ17の出力信号の電位がGndとな
る。これにより、インバータ18を構成しているPチャネ
ルトランジスタ19が導通状態で、Nチャネルトランジス
タ20が非導通状態になり、インバータ18はノードEの電
位をクロック信号φB* として出力する。このとき、ノ
ードEの電位はVDDであるが、タイミング領域T4にな
るとVDD2 に昇圧されるため、クロック信号φB* の電
位もVDD2 となる。そして、タイミング領域T4からT
3になると、直ぐにクロック信号φBの電位はVDDから
Gndに変化し、インバータ17の出力信号の電位がVDD
になる。
【0058】これにより、Pチャネルトランジスタ19が
非導通状態で、Nチャネルトランジスタ20は導通状態と
なり、インバータ18は接地線11の電位Gndをクロック
信号φB* として出力する。このレベルシフト回路はイ
ンバータを2段に接続したものなので、前記図6に示し
たレベルシフト回路のようにゲート遅延による貫通電流
は生じない。クロック信号φCのレベルシフト回路もイ
ンバータ24と25を2段に接続したものでゲート遅延によ
る貫通電流は生じない。
【0059】図3は昇圧回路の第2の実施例の回路図で
ある。この実施例回路が上記図1の実施例回路と異なる
のは、クロック信号φBとφCのレベルシフト回路の構
成だけで、その他は図1の実施例回路と同様である。し
たがって、従来よりも容量素子の面積を縮小でき、また
昇圧効率も向上する。
【0060】上記図1におけるレベルシフト回路である
インバータ17と18およびインバータ24と25は削除されて
いる。その代わりに、次の構成によるレベルシフト回路
31と32を備えており、その他は図1の実施例回路と同様
である。
【0061】レベルシフト回路31はインバータ33と34お
よびPチャネルMOSトランジスタ35と36より構成され
る。インバータ33はクロック信号φBが入力され、出力
をインバータ34に入力している。インバータ34はPチャ
ネルMOSトランジスタ37とNチャネルMOSトランジ
スタ38とから構成されており、ノードIと接地線11の電
位を電源として、クロック信号φB* を出力する。トラ
ンジスタ37のソースはノードIに接続され、トランジス
タ38のソースは接地線11に接続されている。トランジス
タ37と38はゲート同士を接続してインバータ34の入力と
し、ドレイン同士を接続してインバータ34の出力として
いる。トランジスタ35はゲートにクロック信号φC*
入力され、ソースがノードHに接続され、ドレインがノ
ードIに接続されている。トランジスタ36はゲートにク
ロック信号φB* が入力され、ソースが電源線10に接続
され、ドレインがノードIに接続されている。
【0062】レベルシフト回路32はインバータ39と40お
よびPチャネルMOSトランジスタ41と42より構成され
る。インバータ39はクロック信号φCが入力され、出力
をインバータ40に入力している。インバータ40はPチャ
ネルMOSトランジスタ43とNチャネルMOSトランジ
スタ44とから構成されており、ノードJと接地線11の電
位を電源として、クロック信号φC* を出力する。
【0063】トランジスタ41のソースはノードJに接続
され、トランジスタ44のソースは接地線11に接続されて
いる。トランジスタ43と44はゲート同士を接続してイン
バータ40の入力とし、ドレイン同士を接続してインバー
タ40の出力としている。トランジスタ41はゲートにクロ
ック信号φB* が入力され、ソースがノードHに接続さ
れ、ドレインがノードJに接続されている。トランジス
タ42はゲートにクロック信号φC* が入力され、ソース
が電源線10に接続され、ドレインがノードJに接続され
ている。上記レベルシフト回路31と32の動作を説明す
る。
【0064】タイミング領域T3からT4になる直前に
クロック信号φBの電位はGndからVDDに変化する。
すると、インバータ33の出力信号の電位がVDDからGn
dへ変化し、Pチャネルトランジスタ37が導通状態で、
Nチャネルトランジスタ38が非導通状態になるため、イ
ンバータ34はノードIの電位をクロック信号φB* とし
て出力する。タイミング領域T4なるとすぐに、クロッ
ク信号φCの電位はVDDからGndになる。このため、
インバータ39の出力信号の電位がVDDとなり、インバー
タ40は電位Gndのクロック信号φC* を出力する。し
たがって、クロック信号φC* がゲートに入力されてい
るPチャネルトランジスタ35が導通状態となるので、ノ
ードIにはノードHの昇圧電位が加わる。
【0065】このため、ノードIの電位によるクロック
信号φB* の電位は高くなり、クロック信号φB* がゲ
ートに入力されているPチャネルトランジスタ36が非導
通状態になる。この結果、ノードIの電位はノードHの
電位と等しくなり、クロック信号φB* の電位が昇圧電
位と等しくなる。
【0066】続いて、タイミング領域T4からT3にな
る直前にクロック信号φCの電位はGndからVDDに変
化する。すると、インバータ39の出力信号の電位がVDD
からGndへ変化し、Pチャネルトランジスタ43が導通
状態で、Nチャネルトランジスタ44が非導通状態になる
ため、インバータ40はノードJの電位をクロック信号φ
* として出力する。
【0067】タイミング領域T3なるとすぐに、クロッ
ク信号φBの電位はVDDからGndになる。このため、
インバータ33の出力信号の電位がVDDとなり、インバー
タ34は電位Gndのクロック信号φB* を出力する。し
たがって、クロック信号φB* がゲートに入力されてい
るPチャネルトランジスタ41が導通状態となるので、ノ
ードJにはノードHの昇圧電位が加わる。このため、ノ
ードJの電位によるクロック信号φC* の電位は高くな
り、クロック信号φC* がゲートに入力されているPチ
ャネルトランジスタ42が非導通状態になる。この結果、
ノードJの電位はノードHの電位と等しくなり、クロッ
ク信号φC* の電位が昇圧電位と等しくなる。上記第2
の実施例回路のレベルシフト回路31と32もインバータを
2段に接続したもので、従来例のようにゲート遅延によ
る貫通電流を生じない。
【0068】図4はこの発明の昇圧回路の第3の実施例
の回路図であり、この実施例回路は前記図8に示したタ
イミング発生回路が作るクロック信号φA、φB、φC
のうちのクロック信号φBとφCだけで動作するように
設計されている。
【0069】図において、前記図1と対応する箇所には
同じ符号を付して説明する。図において、50はPチャネ
ルMOSトランジスタであり、ソースは電源線10に接続
され、ドレインはノードDに接続され、ゲートにはクロ
ック信号φCが入力される。51はNチャネルMOSトラ
ンジスタであり、ソースは接地線11に接続され、ドレイ
ンはノードDに接続され、ゲートはインバータ52の出力
が接続されている。インバータ52にはクロック信号φB
が入力される。
【0070】53は容量素子であり、一端がノードDに接
続され、他端がノードEに接続されている。54はPチャ
ネルMOSトランジスタであり、ソースが電源線10に接
続され、ドレインがノードEに接続され、ゲートにはク
ロック信号φB* が入力される。55はインバータであ
り、PチャネルMOSトランジスタ56とNチャネルMO
Sトランジスタ57とから構成されており、ノードEと接
地線11の電位を電源としてクロック信号φB* を出力す
る。
【0071】インバータ52と55の2段接続はクロック信
号φBのロジックレベルをVDD/GndからVE/Gn
dに変換するレベルシフト回路として動作する。なお、
上記VEはノードEに現れる電位を示す。58はPチャネ
ルMOSトランジスタであり、ソースはノードEに接続
され、ドレインはノードHに出力され、ゲートにはクロ
ック信号φC* が入力される。59はPチャネルMOSト
ランジスタであり、ソースは電源線10に接続され、ドレ
インはノードFに接続され、ゲートにはクロック信号φ
Bが入力される。60はNチャネルMOSトランジスタで
あり、ソースは接地線11に接続され、ドレインはノード
Fに接続され、ゲートはインバータ61の出力が接続され
ている。
【0072】インバータ61にはクロック信号φCが入力
される。62は容量素子であり、一端がノードFに接続さ
れ、他端はノードGに接続されている。63はPチャネル
MOSトランジスタであり、ソースは電源線10に接続さ
れ、ドレインはノードGに接続され、ゲートにはクロッ
ク信号φC* が入力される。64はインバータであり、P
チャネルMOSトランジスタ65とNチャネルMOSトラ
ンジスタ66とから構成されており、ノードGと接地線11
の電位を電源としてクロック信号φC* を出力する。イ
ンバータ61と66の2段接続はクロック信号φBのロジッ
クレベルをVDD/GndからVG/Gndに変換するレ
ベルシフト回路として動作する。なお、上記VGはノー
ドGに現れる電位を示す。
【0073】67はPチャネルMOSトランジスタであ
り、ソースはノードGに接続され、ドレインはノードH
に接続され、ゲートにはクロック信号φB* が入力され
る。68は容量素子であり、一端がノードHに接続され、
他端が接地線11に接続されている。69は負荷抵抗であ
り、一端がノードHに接続され、他端が接地線11に接続
されている。
【0074】上記第3の実施例回路の動作を前記図2の
タイミングチャートを使い説明する。タイミング領域T
3になる直前にクロック信号φCの電位が立上がりVDD
になる。これにより、Pチャネルトランジスタ50が非導
通状態になる。また、クロック信号φCの電位がVDD
なると、インバータ61の出力信号の電位がGndとなる
ために、Pチャネルトランジスタ65が導通状態で、Nチ
ャネルトランジスタ66が非導通状態となる。したがっ
て、インバータ64の出力クロック信号φC* の電位はノ
ードGの電位となる。
【0075】ところで、容量素子53にはこの後説明する
ようにタイミング領域T4において、ノードG側の電位
がVDDになるように電荷が蓄えられている。したがっ
て、このときクロック信号φC* の電位はVDDとなるの
で、Pチャネルトランジスタ58は非導通状態になる。
そして、タイミング領域T3になって、クロック信号φ
Bの電位がGndに立ち下がると、インバータ52の出
力信号の電位がVDDとなる。これにより、Nチャネルト
ランジスタ51が導通状態になり、トランジスタ50は既に
非導通状態になっているので、ノードDの電位はGnd
になる。
【0076】また、上記出力信号がゲートに入力される
Pチャネルトランジスタ56は非導通状態、Nチャネルト
ランジスタ57は導通状態になるため、インバータ55の出
力クロック信号φB* の電位はGndとなる。この結
果、Pチャネルトランジスタ54が導通状態になり、トラ
ンジスタ56と58は既に非導通状態になっているのでノー
ドEの電位はVDDとなる。また、ノードDの電位はGn
dとなっているため、容量素子53には電位差VDDによる
電荷が蓄えられる。
【0077】そして、タイミング領域T4になる直前に
クロック信号φBの電位が立ち上りVDDになる。する
と、インバータ52の出力信号の電位がGndになるた
め、Nチャネルトランジスタ51と57が非導通状態にな
り、Pチャネルトランジスタ56が導通状態になる。トラ
ンジスタ56が導通状態でトランジスタ57が非導通状態と
なるのでインバータ55の出力クロック信号φB* の電位
はノードEの電位となる。このとき、ノードEの電位は
先に説明したようにVDDとなっているので、クロック信
号φB* がゲートに入力されるPチャネルトランジスタ
54は非導通状態になる。
【0078】そして、タイミング領域T4になって直ぐ
にクロック信号φCの電位が立ち下がりGndになる
と、Pチャネルトランジスタ50が導通状態になる。この
とき、トランジスタ51は既に非導通状態になっているの
で、ノードDの電位はVDDになる。したがって、電荷保
存法則により容量素子53の両端の電位差VDDが保持され
たままノードDの電位がVDDとなるので、ノードEの電
位はVDDからVDD2 =VDD+VDDに昇圧される。
【0079】クロック信号φCの電位がGndになった
ことにより、インバータ61の出力信号の電位がVDDにな
る。これにより、Pチャネルトランジスタ65が非導通状
態、Nチャネルトランジスタ66が導通状態になるので、
インバータ64の出力クロック信号φC* の電位はGnd
になる。したがって、クロック信号φC* がゲートに入
力されるPチャネルトランジスタ58が導通状態になる。
このとき、クロック信号φB* はノードEの電位になっ
ており、ノードEの電位はVDD2 であるのでクロック信
号φB* の電位はVDD2 になっている。したがって、ク
ロック信号φB* がゲートに入力されるPチャネルトラ
ンジスタ67は非導通状態になっている。この結果、トラ
ンジスタ58を介してノードEとノードHの電位差が無く
なるまで容量素子53に蓄えられた電荷が容量素子68に移
動し、容量素子68に電荷が蓄えられる。そして、タイミ
ング領域T3とT4の繰り返しにより、容量素子68に蓄
えられている電荷量は増加する。
【0080】したがって、容量素子68に蓄えられた電荷
によりノードHに生じる電位は上昇して、ほぼノードE
の電位VDD2 と同じになる。容量素子68は昇圧電位平滑
用であり、ノードHに現れる電位がVout となる。
【0081】上記昇圧回路の動作説明のなかではタイミ
ング領域T4においてノードEの電位がVDD2 に昇圧さ
れることを説明したが、次にタイミング領域T3におい
てノードGの電位がVDD2 に昇圧されることを説明す
る。
【0082】タイミング領域T4なる直前にクロック信
号φBの電位が立上がりVDDになると、既に説明したよ
うにクロック信号φB* の電位はVDD2 となる。したが
って、クロック信号φB* がゲートに入力されるPチャ
ネルトランジスタ67は非導通状態になる。そして、タイ
ミング領域T4になった直後にクロック信号φCの電位
は立ち下がりGndになるので、インバータ61の出力信
号の電位はVDDになる。
【0083】したがって、この出力信号がゲートに入力
されるNチャネルトランジスタ60は導通状態になる。ま
た、クロック信号φBの電位はVDDであるのでPチャネ
ルトランジスタ59は非導通状態になっているため、ノー
ドFの電位はGndになる。そして、上記出力信号の電
位がVDDになったので、Pチャネルトランジスタ65が非
導通状態、Nチャネルトランジスタ66が導通状態とな
り、インバータ64の出力クロック信号φC* の電位がG
ndになる。クロック信号φC* がゲートに入力される
Pチャネルトランジスタ63は導通状態になり、トランジ
スタ65と67が非導通状態になっているため、ノードGの
電位はVDDになる。この結果、容量素子62はノードFと
Gとの電位差VDDにより電荷が蓄えられる。
【0084】タイミング領域T3になる直前に、クロッ
ク信号φCの電位が立上がりVDDになると、インバータ
61の出力信号の電位がGndになり、Nチャネルトラン
ジスタ60は非導通状態になる。また、上記出力信号がゲ
ートに入力されるPチャネルMOSトランジスタ65は導
通状態、NチャネルMOSトランジスタ66は非導通状態
となるので、インバータ64の出力クロック信号φC*
電位はノードGの電位となる。このとき、ノードGの電
位は先に説明したようにVDDとなっているので、クロッ
ク信号φC* がゲートに入力されるPチャネルトランジ
スタ63は非導通状態になる。
【0085】タイミング領域T3になった直後にクロッ
ク信号φBの電位が立ち下がりGndになるため、Pチ
ャネルトランジスタ59は導通状態になる。このとき、ト
ランジスタ60は既に非導通状態になっているので、ノー
ドFの電位はVDDになる。したがって、電荷保存法則に
より容量素子62の両端の電位差が保持されたままノード
Fの電位がVDDになるので、ノードGの電位はVDDから
DD2 =VDD+VDDに昇圧される。そして、クロック信
号φBの電位がGndになったことにより、インバータ
52の出力信号の電位がVDDになる。これにより、Pチャ
ネルトランジスタ56は非導通状態、Nチャネルトランジ
スタ57は導通状態となるので、インバータ57の出力クロ
ック信号φB* の電位はGndになる。したがって、ク
ロック信号φB* がゲートに入力されるPチャネルトラ
ンジスタ67が導通状態になる。
【0086】このとき、クロック信号φC* はノードG
の電位になっており、ノードGの電位はVDD2 であるの
でクロック信号φC* の電位はVDD2 になっている。し
たがって、クロック信号φC* がゲートに入力されるP
チャネルトランジスタ58は非導通状態になっている。こ
の結果、トランジスタ58を介してノードGとノードHの
電位差が無くなるまで容量素子62に蓄えられた電荷が容
量素子68に移動し、容量素子68に電荷が蓄えられる。し
たがって、容量素子68に蓄えられた電荷によりノードH
に生じる昇圧電位Vout はタイミング領域T4と同様に
タイミング領域T3においてもほぼVDD2 になる。
【0087】上記のように第3の実施例回路においても
第1の実施例回路と同様に、タイミング領域T3とT4
の両方で、昇圧電位平滑用の容量素子68に電源線電圧の
2倍の電圧が加わり電荷が蓄えらる。したがって、第3
の実施例回路も従来例回路に比べて昇圧効率が向上す
る。
【0088】前記第1の実施例回路の場合と同様に上記
第3の実施例回路のにおいて、負荷電流を流す等価抵抗
69の抵抗値をR、容量素子53、62、68の容量値を全てC
´とする。この場合、タイミング領域T3ではトランジ
スタ58は非導通状態、トランジスタ67は導通状態である
ので、領域T3における昇圧電位Vout の時定数は2C
´Rとなり第1の実施回路と同じになる。また、タイミ
ング領域T4ではトランジスタ58は導通状態、トランジ
スタ67は非導通状態であるので、領域T4においても昇
圧電位Vout の時定数は2C´Rとなり第1の実施例回
路と同じになる。したがって、第3の実施例回路におい
ても従来例回路に比べて容量素子の面積を縮小すること
ができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
昇圧効率が向上し、さらに回路面積の縮小が図れる昇圧
回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る昇圧回路の第1の実施例の回路
図。
【図2】この発明に係る昇圧回路のタイミングチャート
図。
【図3】この発明に係る昇圧回路の第2の実施例の回路
図。
【図4】この発明に係る昇圧回路の第3の実施例の回路
図。
【図5】従来の昇圧回路の回路図。
【図6】従来のレベルシフト回路の回路図。
【図7】従来の昇圧回路のタイミングチャート図。
【図8】タイミング発生回路の回路図。
【符号の説明】
10…電源線、11…接地線、14,17,18,25,33,34,3
9,40,52,55,61,64…インバータ、15,22,29,5
3,62,68…容量素子、16,21,23,28,35,36,41,4
2,50,54,58,59,63,67…PチャネルMOSトラン
ジスタ、51,60…NチャネルMOSトランジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 利明 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株 式会社東芝半導体システム技術センター内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1、第2、第3のクロック信号を発生
    させる手段と、 上記第1のクロック信号が一端に供給される第1の容量
    素子と、 上記第1の容量素子の他端と第1の電位供給端との間に
    ソース・ドレイン間が挿入され、ゲートに上記第2のク
    ロック信号が供給される第1導電型の第1のMOSトラ
    ンジスタと、 上記第1の容量素子の他端と昇圧出力端との間にソース
    ・ドレイン間が挿入され、ゲートに上記第3のクロック
    信号が供給される第1導電型の第2のMOSトランジス
    タと、 上記第1のクロック信号の反転信号が一端に供給される
    第2の容量素子と、 上記第2の容量素子の他端と第1の電位供給端との間に
    ソース・ドレイン間が挿入され、ゲートに上記第3のク
    ロック信号が供給される第1導電型の第3のMOSトラ
    ンジスタと、 上記第2の容量素子の他端と昇圧出力端との間にソース
    ・ドレイン間が挿入され、ゲートに上記第2のクロック
    信号が供給される第1導電型の第4のMOSトランジス
    タとを具備することを特徴とする昇圧回路。
  2. 【請求項2】 上記第1の容量素子の他端に現れる電位
    と第2の電位供給端からの電位が供給される第1のイン
    バータと、 上記第2の容量素子の他端に現れる電位と第2の電位供
    給端からの電位が供給される第2のインバータとをさら
    に具備し、 上記第2のクロック信号の反転信号を上記第1のインバ
    ータの入力とし、第1のインバータの出力を上記第1と
    第4のMOSトランジスタのゲートに供給し、 上記第3のクロック信号の反転信号を上記第2のインバ
    ータの入力とし、第2のインバータの出力を上記第2と
    第3のMOSトランジスタのゲートに供給することを特
    徴とする請求項1に記載の昇圧回路。
  3. 【請求項3】 上記昇圧出力端と第1の電位供給端との
    間にソース・ドレイン間が直列に挿入された第1導電型
    の第5と第6のMOSトランジスタと、 上記第5と第6のトランジスタの接続点に電源端子の一
    端が接続され、電源端子の他端が第2の電位供給端に接
    続された第1のインバータと、 上記昇圧出力端と第1の電位供給端との間にソース・ド
    レイン間が直列に挿入された第7と第8のMOSトラン
    ジスタと、 上記第7と第8のMOSトランジスタの接続点に電源端
    子の一端が接続され、電源端子の他端が第2の電位供給
    端に接続された第2のインバータとをさらに具備し、 上記第2のクロック信号の反転信号を上記第1のインバ
    ータの入力とし、第1のインバータの出力を上記第1と
    第4と第6と第7のMOSトランジスタのゲートに供給
    し、 上記第3のクロック信号の反転信号を上記第2のインバ
    ータの入力とし、第2のインバータの出力を上記第2と
    第3と第5と第8のMOSトランジスタのゲートに供給
    することを特徴とする請求項1に記載の昇圧回路。
  4. 【請求項4】 上記第1のクロック信号が上記第1導電
    型MOSトランジスタを非導通状態にさせる電位にある
    とき、上記第2のクロック信号も第1導電型MOSトラ
    ンジスタを非導通状態にさせる電位にあり、上記第3の
    クロック信号は第1導電型MOSトランジスタを導通状
    態にさせる電位にあリ、上記第1のクロック信号が上記
    第1導電型MOSトランジスタを導通状態にさせる電位
    にあるとき、上記第2のクロック信号も第1導電型MO
    Sトランジスタを導通状態にさせる電位にあり、上記第
    3のクロック信号は第1導電型のMOSトランジスタを
    非導通状態にさせる電位にあることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれか一つに記載の昇圧回路。
  5. 【請求項5】 第1、第2のクロック信号を発生する手
    段と、 第1の容量素子と、 上記第1の容量素子の一端と第1の電位供給端との間に
    ソース・ドレイン間が挿入され、ゲートに上記第1のク
    ロック信号が供給される第1導電型の第1のMOSトラ
    ンジスタと、 第2の容量素子と、 上記第2の容量素子の一端と第1の電位供給端との間に
    ソース・ドレイン間が挿入され、ゲートに上記第2のク
    ロック信号が供給される第1導電型の第2のMOSトラ
    ンジスタと、 上記第1の容量素子の一端と第2の電位供給端との間に
    ソース・ドレイン間が挿入され、ゲートに上記第2のク
    ロック信号の反転信号が供給される第2導電型の第1の
    MOSトランジスタと、 上記第2の容量素子の一端と第2の電位供給端との間に
    ソース・ドレイン間が挿入され、ゲートに上記第1のク
    ロック信号の反転信号が供給される第2導電型の第2の
    MOSトランジスタと、 上記第1の容量素子の他端に電源端子の一端が接続さ
    れ、電源端子の他端が第2の電位供給端に接続され、入
    力に第2のクロック信号の反転信号が供給される第1の
    インバータと、 上記第2の容量素子の他端に電源端子の一端が接続さ
    れ、電源端子の他端が第2の電位供給端に接続され、入
    力に第1のクロック信号の反転信号が供給される第2の
    インバータと、 上記第1の容量素子の他端と第1の電位供給端との間に
    ソース・ドレイン間が挿入され、ゲートに上記第1のイ
    ンバータの出力信号が供給される第1導電型の第3のM
    OSトランジスタと、 上記第2の容量素子の他端と第1の電位供給端との間に
    ソース・ドレイン間が挿入され、ゲートに上記第2のイ
    ンバータの出力信号が供給される第1導電型の第4のM
    OSトランジスタと、 上記第1の容量素子の他端と昇圧出力端との間にソース
    ・ドレイン間が挿入され、ゲートに上記第2のインバー
    タの出力信号が供給される第1導電型の第5のMOSト
    ランジスタと、 上記第2の容量素子の他端と昇圧出力端との間にソース
    ・ドレイン間が挿入され、ゲートに上記第1のインバー
    タの出力信号が供給される第1導電型の第6のMOSト
    ランジスタとを具備することを特徴とする昇圧回路。
  6. 【請求項6】 上記第1のクロック信号が上記第1導電
    型MOSトランジスタを非導通状態にさせる電位にある
    とき、上記第2のクロック信号は上記第1導電型MOS
    トランジスタを導通状態にさせる電位にあり、上記第1
    のクロック信号が上記第1導電型のMOSトランジスタ
    を導通状態にさせる電位にあるとき、上記第2のクロッ
    ク信号は上記第1導電型MOSトランジスタを非導通状
    態にさせる電位にあることを特徴とする請求項5に記載
    の昇圧回路。
JP43A 1992-11-19 1992-11-19 昇圧回路 Withdrawn JPH06164335A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007150565A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Matsushita Electric Works Ltd 無線送信回路及び無線送信装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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