JPH06164208A - 複合フィルタ - Google Patents

複合フィルタ

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JPH06164208A
JPH06164208A JP4305310A JP30531092A JPH06164208A JP H06164208 A JPH06164208 A JP H06164208A JP 4305310 A JP4305310 A JP 4305310A JP 30531092 A JP30531092 A JP 30531092A JP H06164208 A JPH06164208 A JP H06164208A
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JP
Japan
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plate
dielectric
filter
acoustic wave
surface acoustic
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Withdrawn
Application number
JP4305310A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sogo
博之 十合
Takehiro Shimizu
健宏 清水
Hajime Iwatsuki
元 岩附
Masatake Fukuda
昌剛 福田
Kenichi Kudo
憲一 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/213Frequency-selective devices, e.g. filters combining or separating two or more different frequencies
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/201Filters for transverse electromagnetic waves
    • H01P1/205Comb or interdigital filters; Cascaded coaxial cavities
    • H01P1/2056Comb filters or interdigital filters with metallised resonator holes in a dielectric block
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/005Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission adapting radio receivers, transmitters andtransceivers for operation on two or more bands, i.e. frequency ranges
    • H04B1/0053Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission adapting radio receivers, transmitters andtransceivers for operation on two or more bands, i.e. frequency ranges with common antenna for more than one band
    • H04B1/0057Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission adapting radio receivers, transmitters andtransceivers for operation on two or more bands, i.e. frequency ranges with common antenna for more than one band using diplexing or multiplexing filters for selecting the desired band

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 SAWフィルタと誘電体フィルタとからなる
複合フィルタに関し、従来よりも一層小型化された複合
フィルタを提供することを目的とする。 【構成】 一例として、圧電気特性を有する誘電体ブロ
ック16を用いて複数の同軸空胴共振器が結合された誘
電体フィルタを形成し、その側面の一部に直接すだれ状
電極34を設けてSAWフィルタ36を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性表面波フィルタ
(以下SAWフィルタと称する)と誘電体フィルタとか
らなる複合フィルタ、特に、アンテナ共用回路において
受信波と送信波の相互の影響を低減するための分波器と
して用いて好適な複合フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】SAWフィルタは、弾性表面波の波長が
電磁波のそれと比べて著しく短かいことから、著しい小
型化が可能であり、近年チップサイズで2〜3mm角程度
の通過ロスの少ないものが実現され始めてきたが、入力
電力1W程度で電極が溶断するという欠点がある。
【0003】一方、誘電体フィルタは入力電力に対する
耐力は充分にあるが、寸法が大きく、小型の部品が大部
分を占める機器では、かなりの割合で実装面積を占めて
いる。そこで、携帯電話機等の携帯機において、アンテ
ナを送信側と受信側で共用するための分波器を構成する
にあたり、送信側には誘電体フィルタ、受信側にSAW
フィルタを用いることが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単に、
誘電体フィルタとSAWフィルタを別個の部品の形で構
成するだけでは小型化に限界がある。また、SAWフィ
ルタは電極を気密状態にしないと経年変化で特性が劣化
するため、パッケージ内に封止する必要があり、さら
に、SAWフィルタを誘電体フィルタに接続するための
整合回路を設ける必要があり、これらもまた小型化の障
害になっている。
【0005】したがって本発明の目的は、上記の問題を
解決して従来よりも一層小型化された複合フィルタを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成する本
発明の第1の複合フィルタは、圧電気特性を有する誘電
体からなり、外表面と内表面を有するブロックと、該ブ
ロックの外表面の一部を覆う接地導体と、該ブロックの
内表面に設けられ、該ブロックおよび該接地導体ととも
に誘電体フィルタを形成する内導体と、該ブロックの該
接地導体で覆われない外表面上に設けられ、該ブロック
とともに弾性表面波フィルタを形成する導体パターンと
を具備することを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の第2の複合フィルタは、圧
電板、該圧電板上に形成された導体パターン、および該
導体パターンを封止するための封止部材を有する弾性表
面波フィルタ素子と、複数の中心導体、該中心導体の外
側に設けられた誘電体、及び該誘電体の外側に設けられ
た接地導体を有する誘電体共振器と、該誘電体共振器の
複数の中心導体の開放端を縦続的に結合して多段誘電体
フィルタを形成する結合回路を有する第1の板状体と、
該第1の板状体に積層され、前記弾性表面波フィルタ素
子を搭載し、搭載された該弾性表面波フィルタ素子の一
端にその一端が結合され前記結合回路の一端にその他端
が結合された整合回路を有する第2の板状体とを具備す
ることを特徴とするものである。
【0008】本発明の第3の複合フィルタは、圧電板お
よび該圧電板上に形成された導体パターンを有する弾性
表面波フィルタチップと、少なくとも1つの中心導体、
該中心導体の外側に設けられた誘電体、及び該誘電体の
外側に設けられた接地導体を有する誘電体共振器と、前
記弾性表面波フィルタチップを搭載し、搭載された弾性
表面波フィルタチップの一端にその一端が結合され、該
誘電体共振器の一端がその他端に結合された整合回路を
有する第1の板状体と、該第1の板状体に積層され、該
弾性表面波フィルタチップを受け入れる穴を有する第2
の板状体と、該第2の板状体に積層され、前記第1の板
状体の表面の一部及び該第2の板状体が有する穴によっ
て形成される空間を封止する第3の板状体とを具備する
ことを特徴とするものである。
【0009】本発明の第4の複合フィルタは、圧電板お
よび該圧電板上に形成された導体パターンを有する弾性
表面波フィルタチップと、該弾性表面波フィルタチップ
を搭載し、搭載された該弾性表面波フィルタチップの一
端にその一端が結合された整合回路を有する第1の板状
体と、該第1の板状体に積層され、該弾性表面波フィル
タチップを受け入れる穴を有する第2の板状体と、該第
2の板状体に積層され、前記整合回路の他端にその一端
が結合された板状誘電体フィルタ回路を有する第3の板
状体とを具備することを特徴とするものである。
【0010】本発明の第5の複合フィルタは、圧電気特
性を有する第1の板状体と、該第1の板状体上に設けら
れ該第1の板状体とともに弾性表面波フィルタを形成す
る導体パターンと、該第1の板状体に積層され、該導体
パターンの一端にその一端が結合された整合回路を有す
る第2の板状体と、該第2の板状体に積層され、該整合
回路の他端にその一端が結合された板状誘電体フィルタ
回路を有する第3の板状体とを具備することを特徴とす
るものである。
【0011】
【作用】第1の複合フィルタにあっては、誘電体フィル
タを形成するための誘電体からなるブロックが圧電特性
を有しており、その表面に導体パターンを設けるだけで
弾性表面波フィルタが形成され、一層の小型化が実現さ
れる。第2の複合フィルタにあっては、誘電体フィルタ
の中心導体を結合するための結合回路を有する第1の板
状体に積層して設けられる第2の板状体が整合回路を有
しかつその上に弾性表面波フィルタ素子が搭載されるの
で、一層の小型化が実現される。
【0012】第3の複合フィルタにあっては、第1の板
状体および第3の板状体に挟まれた第2の板状体の穴の
中に弾性表面波フィルタが封止されるので、封止のため
のパッケージが不用となり、さらに小型化が実現され
る。第4の複合フィルタにあっては、さらに、第3の板
状体が板状誘電体フィルタを有しているので、さらに小
型でコンパクトな形状となる。
【0013】第5の複合フィルタにあっては、誘電体フ
ィルタが板状に形成されるとともに、弾性表面波フィル
タを形成するための圧電板となる第1の板状体が整合回
路を有する第2の板状体および板状誘電体フィルタ回路
を有する第3の板状体に積層されるので小型化とともに
全体がコンパクトな形状となる。
【0014】
【実施例】図1は送信用と受信用とで1つのアンテナを
共用するアンテナ共用器に用いられる分波器であって、
送信波用として誘電体フィルタを、受信波用としてSA
Wフィルタを用いた分波器の基本構成を表わすブロック
図である。誘電体フィルタ10はアンテナ端子ANTと
送信機出力端子Tx との間に挿入され、SAWフィルタ
12はアンテナ端子ANTと受信機入力端子Rx との間
に挿入される。誘電体フィルタ10には、受信波が送信
側に回り込むことを防ぐため、送信周波数帯域に通過域
を有する帯域通過フィルタ(BPF)または受信周波数
帯域に阻止域を有する帯域阻止フィルタ(BEF)が用
いられる。SAWフィルタ12は送信波が受信側に回り
込むことを防ぐために設けられる。誘電体フィルタ10
とSAWフィルタ12との間に挿入される整合回路14
は、受信波の送信側への回り込みを阻止するために受信
周波数において受信系SAWフィルタ12から送信系誘
電体フィルタ10をみたときのインピーダンスが無限大
にみえ、送信波の受信側への回り込みを阻止するために
送信周波数において送信系誘電体フィルタ10から受信
系SAWフィルタ12をみたときのインピーダンスが無
限大にみえるようにするために設けられる。
【0015】図2は本発明の一実施例に係る複合フィル
タを用いて構成した分波器を表わす斜視図である。誘電
体ブロック16と、誘電体ブロック16の開放面17を
除く外表面に施された金属メタライズ18と、誘電体ブ
ロック16に設けられた貫通穴19の内表面に施された
金属メタライズ20とで複数の同軸空胴TEM共振器が
一体に形成されている。各共振器は、金属箔22、結合
用基板24上に設けられたストリップ線路26及びチッ
プコンデンサ28によって相互に結合されて多段BPF
29を形成し、該BPF 29の入出力端子との間は
チップコンデンサ30を介して結合されて送信系誘電体
フィルタ10(図1参照)として使用される。
【0016】誘電体ブロック16の外表面の一部の領域
32にはメタライズが施されておらず、その領域32内
にSAWフィルタのすだれ状電極34が形成されてお
り、封止用フタ35で封止される。誘電体ブロック16
には高い誘電率とともに圧電気特性を有する材料が使わ
れているのですだれ状電極34とともにSAWフィルタ
36が形成され、これが受信系SAWフィルタ12(図
1参照)として使用される。
【0017】SAWフィルタ36の一端はボンディング
ワイヤ38を介して受信機入力端子Rx に接続される。
図1の整合回路14は結合用基板24上に設けられてお
り、線路に直列に挿入されたインダクタンスワイヤ40
と、接地との間に並列に挿入されたチップコンデンサ4
2とで構成されている。該整合回路の一端はボンディン
グワイヤ44を介してSAWフィルタ36の他端に接続
され、整合回路の他端はBPF 29の一端に接続され
てアンテナ端子ANTとされる。BPF 29の他端は
送信機出力端子Tx とされる。
【0018】図2に示された例では、従来誘電体フィル
タとは別個に基板上に実装されていたSAWフィルタが
誘電体フィルタの上面に誘電体フィルタと一体に形成さ
れるので、分波器が小型化される。図3は本発明の他の
実施例に係る分波器の斜視図であり、図4はその分解斜
視図である。
【0019】図4において、この分波器は図2の例と同
様な複数の同軸空胴共振器が一体に形成された共振器部
50と、該共振器部50の開放面と同形・同面積の基板
52および基板54とから構成されており、図3のよう
に、それらを相互に密着させて形成される。基板52の
共振器部50と密着される面には共振器部50の空胴の
断面と同形でほぼ同面積の円形パターン55とそれらを
相互に接続するインダクタンスパターン56とが設けら
れている。図4に示されるように、共振器部50の空胴
の内表面のメタライズは開放面から多少後退して施され
ているので、基板52を共振器部50の開放面に密着さ
せても円形パターン55と共振器の中心導体との間には
ギャップが形成されており、このギャップを介して円形
パターン55と中心導体が容量結合する。基板52の側
面および図示されていないが基板52の裏面にはほぼ全
面に導体メタライズが施されており、共振器部50の外
表面の接地導体に接続される。基板52の側面の接地導
体から伸びるパターン58と円形パターン55との間に
は容量結合が形成される。
【0020】図5は以上の様にして構成された、受信帯
域に阻止域を有するBEFを等価的に表わす回路図であ
る。図5において、3本の同軸空胴TEM共振器はイン
ダクタンスL1,L1′,L1″で表わされており、円
形パターン55と共振器の中心導体との容量結合はコン
デンサC1,C1′,C1″で、インダクタンスパター
ン56はインダクタンスL2,L2′で、円形パターン
55とパターン58との容量結合はコンデンサC2,C
2′,C2″で表わされている。
【0021】図4に戻って、基板54の表面には容器内
に封止されたSAWフィルタ60が搭載され、3つの方
形パターン62とそれらの間のインダクタンスパターン
64とで構成された整合回路が設けられている。方形パ
ターン62は基板54の裏面のほぼ全面に施された接地
導体との間で伝送路に並列に挿入された容量素子を形成
する。
【0022】SAWフィルタ60の一端は基板側面の受
信機入力端子Rx (図3参照)に接続され、SAWフィ
ルタ60の他端は整合回路の一端に接続され、整合回路
の他端はアンテナ端子ANT(図3参照)に接続される
とともに基板側面のパターンを経て前記BEFの一端に
接続される。BEFの他端は基板側面の送信機出力端子
x に接続される。
【0023】図6は本発明の他の実施例に係る分波器を
表わす分解斜視図である。図3および図4に示したもの
と同一の構成要素については、同一の参照番号を付して
その説明を省略する。異なる点は、整合回路を分布定数
回路でなく、チップコンデンサ66及びインダクタンス
ワイヤ68で構成された集中定数回路とした点にある。
【0024】図7は図6に示された分波器を基板上に実
装した状態を示す図である。図7に示されるように、図
6の分波器を基板上に実装する際には、図6に示した状
態から上下を反転させた状態で実装され、Tx ,Rx
ANTの各端子に端子板70が接合される。図3および
図4に示された分波器も、同様にして実装される。図
3、図4に示された分波器及び図6に示された分波器
は、誘電体共振器の開放面と同形・同面積の2板の基板
を誘電体共振器の開放面に積層し、一方の基板には誘電
体共振器を結合して誘電体フィルタを形成するための結
合回路を設け、他方の基板には分布定数又は集中定数に
よる整合回路を設けSAWフィルタを搭載する構造をと
っているので、外形がコンパクトにまとまり、小型でコ
ンパクトな分波器が得られる。
【0025】図8は本発明の他の実施例に係る分波器を
表わす斜視図であり、図9はその一部の分解斜視図であ
る。図2に示した分波器と同様な構造の、一体化された
複数の同軸空胴TEM共振器が、誘電体ブロック72、
金属メタライズ74および金属メタライズ76で構成さ
れ、結合基板78上に搭載されたチップコンデンサ80
等により共振器の中心導体が結合されて誘電体BPFが
構成されている。
【0026】結合基板78は図9に示される様に3板の
基板82,84,86が積層された構造であり、それら
の中にSAWフィルタのチップが封止される。該SAW
フィルタチップ88は最下層の基板82上に搭載されて
おり、中層基板84の対応する位置には角穴90が設け
られている。3板の基板を積層して焼結することにより
該SAWフィルタチップ88は基板82の上面の一部、
基板84の角穴90の内壁及び基板86の下面の一部で
囲まれる空間内に封止される。
【0027】整合回路は方形パターン92およびインダ
クタンスパターン94による分布定数回路で構成されて
いる。整合回路の一端と誘電体BPFの一端との結合は
結合基板78の側面に設けられたパターン96を介して
達成される。図10は本発明の他の実施例に係る分波器
を表わす斜視図であり、図11はその分解斜視図であ
る。
【0028】図11に示されるように、本実施例では、
複数の同軸空胴TEM共振器の中心導体100の間に内
部にメタライズを施さない穴102を設けることにより
相互に結合させて誘電体BPFを形成している。両端の
同軸空胴共振器には、空胴に嵌合する断面を有するテフ
ロンブロック104に埋め込まれた導体106を挿入す
ることにより、入出力端子としている。
【0029】誘電体BPFの開放面にはそれと同形・同
面積でメタライズが施されていない基板108が積層さ
れ、上面(図では下面)のみにメタライズが施され、角
穴110を有する基板112が積層され、さらに、下面
(図では上面)にSAWフィルタチップ114が搭載さ
れその一端に一端が接続された整合回路パターン116
が施され、上面(図では下面)には端子パターンが形成
された(図10参照)基板118が積層される。これら
を焼結することにより、図8および図9で説明したもの
と同様に、SAWフィルタチップ114は基板内の空間
に封止される。
【0030】誘電体BPFフィルタの入出力端子106
は基板108および112を貫いて基板118に達し、
一方は基板118の下面の整合回路の一端に接続され、
他方は上面のTx 端子(図10)に接続される。図8、
図9および図10、図11に示された分波器では、圧電
体上にすだれ状電極を形成したSAWフィルタチップを
基板内の空間に封止しているので、SAWフィルタに必
要な空間が小さくなり、分波器全体が小型になる。ま
た、SAWフィルタと他の回路との距離が短かくなり放
射損がなくなるので通過ロスを減少させることができ
る。
【0031】図12は本発明の他の実施例に係る分波器
を表わす斜視図であり、図13はその分解斜視図であ
る。この分波器では整合回路を設けSAWフィルタを搭
載して封止するための積層基板と同形・同面積の基板を
用いてストリップ導体により誘電体TEMフィルタを形
成し全体を積層することにより、一層のコンパクト化、
小型化をねらったものである。
【0032】最下段の基板120の下面には全面に接地
導体が施されており、上面にはSAWフィルタチップ1
22が搭載され、接地導体との間で容量素子を形成する
方形パターン124およびインダクタンス素子を形成す
る線状パターン126による整合回路および上方の誘電
体フィルタとの結合のためのパターン128が形成され
ている。
【0033】次段の基板130には両面とも接地導体が
施されておらず、誘電体フィルタチップ122を受け入
れるための角穴132が設けられている。基板130の
上の基板134の下面には基板120上のパターン12
8に対応する領域を除いて全面に接地導体が施されてい
る。上面には、複数本のストリップ導体136,13
8,140が平行に設けられ、それらの一方の端部は側
面のパターンを経て下面の接地導体に接続され、BPF
として機能する複数段の誘電体TEMフィルタを形成す
る。ストリップ導体136の他の端部はパターン142
との容量結合およびパターン144とパターン128と
の間の容量結合を介して基板120上の整合回路の一端
に結合される。ストリップ導体140の他の端部はパタ
ーン146との容量結合を介してTx 端子に結合され
る。
【0034】最上段の基板148には上面に接地導体が
施されている。これらを積層して焼結することにより、
SAWチップ122が基板内に封止される。図14は本
発明の他の実施例に係る分波器を表わす斜視図であり、
図15はその分解斜視図である。この分波器では積層さ
れる基板の1つを圧電体とし、その上に直接すだれ状電
極を形成してSAWフィルタとしたものである。誘電体
フィルタは図12、図13の例と同様、板状に形成して
いるが、図5の等価回路で表わされるBEFとしてい
る。
【0035】最下層の基板150の下面には全面に接地
導体が施されており、上面には複数のストリップ導体1
54が平行に設けられ、側面のパターンを経て下面に接
続された接地導体152が設けられている。ストリップ
導体154の一端は側面のパターンを経て下面に接続さ
れている。基板150の直上の基板156の下面には接
地導体は施されておらず誘電体が露出しており、上面に
はストリップ導体154の開放端を相互に結合してBE
Fとするためのパターン158,160が形成されてい
る。基板150に積層されたとき、パターン158の一
部はストリップ導体154の開放端の上方に位置するの
で、これと容量結合する。この容量結合は図5のC1,
C1′,C1″に相当する。パターン158の他の一部
は接地導体152の上方に位置してこれと容量結合す
る。この容量結合は図5のC2,C2′,C2″に相当
する。パターン160は図5のインダクタンスL2,L
2′に相当する。パターン162は上方の回路と容量結
合するためのものである。
【0036】基板156の直上の基板164の下面には
誘電体が露出しており、上面には容量結合のためのパタ
ーン166が設けられ、それ以外の領域には接地導体が
設けられる。基板164の直上の基板168の下面には
誘電体が露出しており、上面には整合回路が設けられて
いる。整合回路の一端はパターン170とパターン16
6との間の容量結合およびパターン166とパターン1
62との間の容量結合を介して誘電体フィルタの一端に
結合されている。整合回路の他端はパターン172と上
方のパターンとの容量結合を介して上方の回路と結合し
ている。
【0037】基板168の直上の基板174は圧電体で
造られ、その上面に設けられたすだれ状電極176とで
SAWフィルタを形成する。圧電板174の下面には接
地導体は施されておらず、すだれ状電極176の一端と
整合回路の一端とはパターン178とパターン172と
の間の容量結合を介して結合される。すだれ状電極17
6の他端は端子Rx に接続される。
【0038】最上層の基板180は下面を除いて全面に
導体メタライズが施されており、下面のすだれ状電極1
76と対応する領域は、すだれ状電極176及びその配
線のためのボンディングワイヤと基板180の下面が接
触しないようにえぐられている。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、S
AWフィルタと誘電体フィルタからなる複合フィルタの
小型化を可能とし、無線機の小型化に寄与するところ大
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】分波器の基本構成を表わすブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係る分波器を表わすブロッ
ク図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る分波器を表わす斜視
図である。
【図4】図3の分波器の分解斜視図である。
【図5】図3の分波器内の誘電体BEFの等価回路図で
ある。
【図6】本発明の他の実施例に係る分波器の分解斜視図
である。
【図7】図6の分波器の実装状態を表わす斜視図であ
る。
【図8】本発明の他の実施例に係る分波器の斜視図であ
る。
【図9】図8の分波器の一部の分解斜視図である。
【図10】本発明の他の実施例に係る分波器の斜視図で
ある。
【図11】図10の分波器の分解斜視図である。
【図12】本発明の他の実施例に係る分波器の斜視図で
ある。
【図13】図12の分波器の分解斜視図である。
【図14】本発明の他の実施例に係る分波器の斜視図で
ある。
【図15】図14の分波器の分解斜視図である。
【符号の説明】
16…圧電気特性を有する誘電体ブロック 18,20…金属メタライズ 24…結合用基板 26…ストリップ線路 28,30,42…チップコンデンサ 34…すだれ状電極 40…インダクタンスワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03H 9/25 A 7259−5J 9/64 7259−5J (72)発明者 福田 昌剛 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 工藤 憲一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電気特性を有する誘電体からなり、外
    表面及び内表面を有するブロック(16)と、 該ブロックの外表面の一部を覆う接地導体(18)と、 該ブロックの内表面に設けられ、該ブロックおよび該接
    地導体とともに誘電体フィルタを形成する内導体(2
    0)と、 該ブロックの該接地導体で覆われない外表面上に設けら
    れ、該ブロックとともに弾性表面波フィルタを形成する
    導体パターン(34)とを具備することを特徴とする複
    合フィルタ。
  2. 【請求項2】 圧電板、該圧電板上に形成された導体パ
    ターン、および該導体パターンを封止するための封止部
    材を有する弾性表面波フィルタ素子(60)と、 複数の中心導体、該中心導体の外側に設けられた誘電
    体、及び該誘電体の外側に設けられた接地導体を有する
    誘電体共振器(50)と、 該誘電体共振器の複数の中心導体の開放端を縦続的に結
    合して多段誘電体フィルタを形成する結合回路を有する
    第1の板状体(52)と、 該第1の板状体に積層され、前記弾性表面波フィルタ素
    子を搭載し、搭載された該弾性表面波フィルタ素子の一
    端にその一端が結合され前記結合回路の一端にその他端
    が結合された整合回路を有する第2の板状体(54)と
    を具備することを特徴とする複合フィルタ。
  3. 【請求項3】 圧電板および該圧電板上に形成された導
    体パターンを有する弾性表面波フィルタチップ(88;
    114)と、 少なくとも1つの中心導体、該中心導体の外側に設けら
    れた誘電体、及び該誘電体の外側に設けられた接地導体
    を有する誘電体共振器(72,74,76;100,1
    02)と、 前記弾性表面波フィルタチップを搭載し、搭載された弾
    性表面波フィルタチップの一端にその一端が結合され、
    該誘電体共振器の一端がその他端に結合された整合回路
    を有する第1の板状体(82;118)と、 該第1の板状体に積層され、該弾性表面波フィルタチッ
    プを受け入れる穴を有する第2の板状体(84;11
    2)と、 該第2の板状体に積層され、前記第1の板状体の表面の
    一部及び該第2の板状体が有する穴によって形成される
    空間を封止する第3の板状体(86;108)とを具備
    することを特徴とする複合フィルタ。
  4. 【請求項4】 前記第3の板状体は前記誘電体共振器の
    複数の中心導体を縦続的に結合して多段誘電体フィルタ
    を形成する結合回路(80)を有する請求項3記載の複
    合フィルタ。
  5. 【請求項5】 圧電板および該圧電板上に形成された導
    体パターンを有する弾性表面波フィルタチップ(12
    2)と、 該弾性表面波フィルタチップを搭載し、搭載された該弾
    性表面波フィルタチップの一端にその一端が結合された
    整合回路を有する第1の板状体(120)と、 該第1の板状体に積層され、該弾性表面波フィルタチッ
    プを受け入れる穴を有する第2の板状体(130)と、 該第2の板状体に積層され、前記整合回路の他端にその
    一端が結合された板状誘電体フィルタ回路を有する第3
    の板状体(134)とを具備することを特徴とする複合
    フィルタ。
  6. 【請求項6】 圧電気特性を有する第1の板状体(17
    4)と、 該第1の板状体上に設けられ該第1の板状体とともに弾
    性表面波フィルタを形成する導体パターン(176)
    と、 該第1の板状体に積層され、該導体パターンの一端にそ
    の一端が結合された整合回路を有する第2の板状体(1
    68)と、 該第2の板状体に積層され、該整合回路の他端にその一
    端が結合された板状誘電体フィルタ回路を有する第3の
    板状体(156)とを具備することを特徴とする複合フ
    ィルタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06350307A (ja) * 1993-06-03 1994-12-22 Fuji Elelctrochem Co Ltd 分波器
JP2008502243A (ja) * 2004-06-09 2008-01-24 トムソン ライセンシング アンテナ、放射装置

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JP4939415B2 (ja) * 2004-06-09 2012-05-23 トムソン ライセンシング 放射装置を有するアンテナ

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