JPH06350307A - 分波器 - Google Patents

分波器

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JPH06350307A
JPH06350307A JP5157844A JP15784493A JPH06350307A JP H06350307 A JPH06350307 A JP H06350307A JP 5157844 A JP5157844 A JP 5157844A JP 15784493 A JP15784493 A JP 15784493A JP H06350307 A JPH06350307 A JP H06350307A
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JP
Japan
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filter
acoustic wave
surface acoustic
dielectric
wave filter
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Application number
JP5157844A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Kondo
泰幸 近藤
Hideo Sugawara
秀夫 菅原
Yoshio Sato
良夫 佐藤
Osamu Igata
理 伊形
Nobuaki Hirasawa
暢朗 平沢
Kazuyuki Hashimoto
和志 橋本
Kazuhisa Yamazaki
和久 山崎
Junji Chikada
淳二 近田
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FDK Corp
Fujitsu Ltd
Original Assignee
FDK Corp
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 送信側の通過損失を少なくし、且つ全体を小
形化する。 【構成】 送信フィルタとして1/4波長共振型の誘電
体フィルタ10を用い、受信フィルタとして1ポート表
面弾性波共振器を梯子型に接続した共振型表面弾性波フ
ィルタ12を用いる。該表面弾性波フィルタとアンテナ
端子ANTとの間に位相整合回路として集中定数ローパ
スフィルタ14を設けるのが好ましい。これら誘電体フ
ィルタと表面弾性波フィルタとローパスフィルタは単一
筐体内に収容する。この誘電体フィルタは、共振器導体
が筐体底板と平行になるように横倒し状態で配置し、表
面弾性波フィルタは、その誘電体フィルタの短絡端側に
配置するのが好ましい。ローパスフィルタは、最も簡単
な並列容量−直列インダクタ−並列容量の3セクション
構成がよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、周波数の異なる送信信
号と受信信号を分離してアンテナを共用するための分波
器に関し、更に詳しく述べると、送信側の誘電体フィル
タと受信側の表面弾性波フィルタを組み合わせ、位相整
合回路として集中定数ローパスフィルタを用いる分波器
に関するものである。この分波器は、例えば携帯電話や
自動車電話などの移動無線機器に用いられる。
【0002】
【従来の技術】携帯電話や自動車電話などの移動無線機
器では、送信と受信の同時通話が行われるため、周波数
の異なる送信信号と受信信号を分離してアンテナを共用
する分波器が使用されている。この種の分波器は、共通
のアンテナ端子に、送信フィルタと受信フィルタを接続
する構成である。従来、送信フィルタ及び受信フィルタ
としては、共に誘電体フィルタが用いられていた。誘電
体フィルタは、Qが高く損失が小さいという特徴があ
り、電気的性能の面では優れているが、その反面、小形
化し難いという問題があった。
【0003】そこで、近年、様々なフィルタを組み合わ
せた分波器が提案されてきた。その一つに、送信フィル
タに表面弾性波フィルタを、また受信フィルタに誘電体
フィルタを使用する構成がある(例えば特開平2−2117
01号公報あるいは特開平3−35621 号公報)。表面弾性
波フィルタは誘電体フィルタに比べて小形なので、分波
器の小形化には適している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし送信側に表面弾
性波フィルタを用いる構成は、送信損失を低減できず、
高い送信電力に対する耐久性に乏しい。また単純に表面
弾性波フィルタと誘電体フィルタを結合するだけでは、
低損失化、小形化の両方を満足させることは難しく、用
途に応じて適当な種類の共振器、回路を組み合わせて使
う必要がある。
【0005】最近の傾向である携帯電話の著しい小形化
においては、電池寿命の低下が最も大きな技術的課題と
して取り上げられている。電池寿命を延ばすには、回路
各部の低消費電力化を図るのみならず、送信フィルタの
通過損失を極力抑える必要がある。しかし、上記従来の
構成では、それが難しい。他方、セルラー方式の無線電
話においては、システムの小ゾーン化に伴い、受信感度
として従来ほどの性能を必要としない方向にある。
【0006】本発明の目的は、送信側の通過損失が少な
く、且つ全体を小形化できる分波器を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、送信フィルタ
として1/4波長共振型の誘電体フィルタを用い、受信
フィルタとして1ポート表面弾性波共振器を梯子型に接
続した共振型表面弾性波フィルタを用いる分波器であ
る。ここで、表面弾性波フィルタのアンテナ端子側は、
1ポート表面弾性波共振器が並列に接続され、且つアン
テナ端子との間に位相整合回路として集中定数ローパス
フィルタを設ける構成が好ましい。これら誘電体フィル
タと表面弾性波フィルタとローパスフィルタは単一筐体
内に収容する。誘電体フィルタは、バンドパスフィルタ
(BPF)でもよいしバンドエリミネーションフィルタ
(BEF)でもよい。この誘電体フィルタは、共振器導
体が筐体底板と平行になるように横倒し状態で配置し、
表面弾性波フィルタは、その誘電体フィルタの短絡端側
に配置するのが好ましい。
【0008】ローパスフィルタは、最も簡単な並列容量
−直列インダクタ−並列容量の3セクション構成がよ
い。並列容量は、基板上に設けた電極パターンによって
成形することができる。送信側基板と受信側基板は、一
体構成でもよいが、別体として送信側基板を高誘電率材
料で、受信側基板を低誘電率材料で作製することも可能
である。表面弾性波フィルタに直列に誘電体バンドエリ
ミネーションフィルタを配置してもよい。
【0009】
【作用】送信フィルタに誘電体フィルタを用いることに
より送信損失が低減し、受信フィルタに表面弾性波フィ
ルタを使用することで全体が小形になる。表面弾性波フ
ィルタが1ポート表面弾性波共振器を梯子型に接続した
共振型であることにより受信フィルタも低損失化され、
且つ分波器合成上で必要な位相の制御(特に相手周波数
帯域)も容易となる。帯域外の反射係数もIIDT型
(InterdigitatedInterdigital Transducer )より大き
く、帯域外特性の改善につながる。表面弾性波フィルタ
に接続したローパスフィルタ(LPF)は位相整合回路
として作用し、アンテナ端子からみた受信フィルタ側の
相手周波数におけるインピーダンスを無限大にし、且つ
合成時の相手側通過帯域インピーダンスの変化を最小限
にする。この位相整合回路が集中定数ローパスフィルタ
であることにより、表面弾性波フィルタ単体の反射係数
よりもアンテナ端子からみた反射係数が大きくなり、送
信フィルタの通過域インピーダンスを合成により劣化さ
せず、送信側通過損失の増加を最小限に抑える。またこ
のローパスフィルタは、共振型表面弾性波フィルタの高
調波を抑制する機能をも果たす。
【0010】表面弾性波フィルタを誘電体フィルタの短
絡端側に配置すると、送信側及び受信側の回路をL字状
にスペース効率よく組み込める。これによって送信端と
受信端の距離が離れ、アイソレーション特性が向上す
る。送信側基板に高誘電率材料を用いることで小形化で
き、受信側基板に低誘電率材料を用いることで安定した
位相整合回路を実現できる。また表面弾性波フィルタと
組み合わせた誘電体バンドエリミネーションフィルタ
は、帯域外減衰量を更に増大させる。
【0011】
【実施例】図1は本発明に係る分波器の一実施例を示す
説明図である。この分波器は、送信フィルタとして1/
4波長同軸共振器型の誘電体フィルタ10(各図中、符
号DRで示す)を用い、受信フィルタとして1ポート表
面弾性波共振器を梯子型に接続した共振型表面弾性波フ
ィルタ14(各図中、符号SAWで示す)を用い、該共
振型表面弾性波フィルタ12とアンテナ端子ANTとの
間に位相整合回路として集中定数ローパスフィルタ14
を設けた構成である。誘電体フィルタ10の一端はアン
テナ端子に共通に接続され、他端は送信端子Txであっ
て送信機に接続される。表面弾性波フィルタ12の他端
は受信端子Rxであり、受信機に接続される。
【0012】送信フィルタに誘電体フィルタ10を用い
ることにより送信損失が低減し、受信フィルタに表面弾
性波フィルタ12を用いることで全体が小形化する。誘
電体フィルタ10は、バンドパスフィルタ(BPF)で
もよいしバンドエリミネーションフィルタ(BEF)で
もよい。バンドエリミネーションフィルタを用いる方
が、より損失を低減でき、同じ段数であれば減衰量も大
きくとれる。表面弾性波フィルタ12に1ポート表面弾
性波共振器を梯子型に接続した共振型を用いることで、
他の形式よりも更に低損失化でき、図4に示すように、
共振器の接続方法によりインピーダンス特性を変えるこ
とができ、分波器合成上で必要な位相の制御が容易とな
る。一例としてIIDT型との特性比較を図3に示す。
帯域外の反射係数もIIDT型より大きく、帯域外特性
の改善につながる。なお共振型表面弾性波フィルタで生
じる高調波領域での減衰の悪化は、ローパスフィルタ1
4でカバーする。
【0013】この実施例は、集中定数ローパスフィルタ
14として、並列容量C1 と直列インダクタLと並列容
量C2 の3セクションからなる最も簡単で最も小形の構
成である。それを実現するには、例えば図2に示すよう
に、並列容量C1 ,C2 には基板16上に設けた電極パ
ターンを利用すればよい。その間に直列インダクタLと
して空心コイルを接続すればローパスフィルタ14が得
られる。従来、表面弾性波フィルタと誘電体フィルタを
組み合わせて分波器を構成する場合、表面弾性波フィル
タとアンテナ端子の間に位相整合線路(特性インピーダ
ンス)を付加している。この構成では、線路長によって
位相を回しているので、この部分の形状寸法が大きくな
る問題があったが、ローパスフィルタ14を用いること
で、その欠点を解消できる。
【0014】この分波器の動作を図5及び図6を用いて
説明する。図6のAは図5におけるa点からみた表面弾
性波フィルタ12単体のインピーダンスZa(破線部)
及び反射係数Γaと、b点(アンテナ端子側)からみた
受信フィルタ全体(ローパスフィルタ14と表面弾性波
フィルタ12の合成回路)のインピーダンスZb(実線
部)及び反射係数Γbをスミスチャート上で比較したも
のである。ローパスフィルタ14を挿入することによ
り、相手周波数のインピーダンスは無限大にシフトされ
ていることが分かる。図6のBはその移動を、並列容量
−直列インダクタ−並列容量の順に示したもので
ある。この図6のBから、通過域インピーダンスも意図
をして整合がとれているが分かる。ここで、 Γ11は、a点からみた周波数f1 の信号の反射係数 Γ21は、a点からみた周波数f2 の信号の反射係数 Γ12は、b点からみた周波数f1 の信号の反射係数 Γ22は、b点からみた周波数f2 の信号の反射係数 であり(なお、f1 〜f2 は送信帯域)、 |Γ11|<|Γ12| |Γ21|<|Γ22| である。
【0015】このように、表面弾性波フィルタ12のア
ンテナ端子側に集中定数ローパスフィルタ14を接続す
ることにより、アンテナ端子側からみた表面弾性波フィ
ルタ側の相手周波数における位相を無限大にでき、合成
時の相手側通過域インピーダンスの変化を最小限にでき
る。また送信フィルタの通過域インピーダンスを合成に
より劣化させないためには、アンテナ端子からみた受信
側の反射係数Γbをできるだけ大きな値にする必要があ
るが、上記のように表面弾性波フィルタ12の位相整合
回路を集中定数ローパスフィルタ14で構成することに
より、表面弾性波フィルタ12単体の反射係数Γaより
もアンテナ端子側からみた反射係数Γbが大きくなる。
これにより分波器合成を行っても、送信側の通過損失は
さほど増加しない回路ができる。そして、集中定数ロー
パスフィルタを用いることで、従来の整合線路による引
き回し構成よりも小形化できる。
【0016】更にローパスフィルタ14を挿入すると、
図7に示すように受信側のフィルタ特性が向上する。共
振型表面弾性波フィルタ単体の場合(SAW)のフィル
タ特性を実線で示す。このように共振型表面弾性波フィ
ルタでは高調波領域(2f0以上の領域)における減衰
量が少ない。しかし、ローパスフィルタを直列に挿入す
ると(LPF+SAW)、その高調波領域におけるロー
パスフィルタの減衰によって、破線で示すように、高調
波成分が抑圧され、全体として良好なフィルタ特性が得
られる。このようにローパスフィルタは、位相整合のみ
ならず、受信側のフィルタ特性の改善にも寄与してい
る。更に、表面弾性波フィルタ単体の耐電力は1W程度
であるが、上記構成とすることでアンテナ端子側からみ
た受信耐電力を2〜3W程度まで向上させる効果もあ
る。
【0017】表面弾性波フィルタとアンテナ端子との間
に配置する集中定数ローパスフィルタは、3セクション
以上の構成でもよい。図8のA,Bはその例を示してお
り、Aに示すローパスフィルタ14aはC(キャパシタ
ンス)入力型の場合、Bに示すローパスフィルタ14b
はL(インダクタンス)入力型の場合である。いずれの
構成でも本発明に適用できる。
【0018】図9は本発明に係る分波器における各部品
の配置例を示す説明図である。送信側の誘電体フィルタ
10と受信側の表面弾性波フィルタ12及びローパスフ
ィルタ14を単一の金属製筐体20内に収容する。誘電
体フィルタ10は、その内部の共振器導体が金属製筐体
20の底面と平行になるように横倒し状態で配列し、金
属製筐体20の底面上に直接搭載する。ここで誘電体フ
ィルタ10は1/4波長共振同軸型であるから、誘電体
ブロックの一端面が短絡端、他端面が開放端となる(内
部の共振器導体は、短絡端側で外部導体に接続されてい
る)。そこで、誘電体フィルタ10の短絡端を筐体20
の内壁に近接(又は密着)させることによって、誘電体
フィルタ10の周囲にL字状のスペースが生じる。そこ
に回路基板22を配置する。表面弾性波フィルタ12
は、回路基板22上で、前記誘電体フィルタ10の短絡
端側に配置する。この回路基板22は樹脂基板でもよい
し、セラミックス基板でもよい。回路基板22上には、
表面弾性波フィルタ12の近傍に集中定数ローパスフィ
ルタ14を搭載し、また誘電体フィルタ10の開放端近
傍には必要な各共振器間の結合回路24を設ける。そし
て導体パターンやリード部材などを用いて必要な部品間
の結線を行う。
【0019】この部品配置によってアンテナ端子AN
T、送信端子Tx、受信端子Rxの位置は自動的に決定
される。送信端子Txは誘電体フィルタ10の開放端側
に設けるので、該送信端子Txと受信端子Rxとの距離
が長くなり、アイソレーション特性が良好となる。
【0020】図10に示す配置例は、L字状の回路基板
を送信側基板26と受信側基板28とに2分割したもの
である。その場合、誘電体フィルタ10の開放端側に位
置する送信側基板26は、該誘電体フィルタ材料などと
して用いられているチタン酸バリウム系などの高誘電率
材料からなり、受信側基板28は、フォルステライトな
どの低誘電率材料からなる。送信側基板26に結合回路
24を設け、受信側基板28に表面弾性波フィルタ12
とローパスフィルタ14を搭載する。送信側基板26に
高誘電率材料を用いると、その基板表面に電極パターン
を形成することで共振器間の結合容量が作り易くなり、
且つ小形にできる。また受信側基板28に低誘電率材料
を用いると、表面弾性波フィルタ12のインピーダンス
整合が容易となり、安定した整合回路が実現できる。
【0021】図11は、本発明に係る分波器の他の実施
例を示している。ここでは表面弾性波フィルタ12に対
して直列に、且つ該表面弾性波フィルタ12と受信端子
Rxとの間に誘電体バンドエリミネーションフィルタ3
0を配置している。その他の構成は上記と同様であって
よい。表面弾性波フィルタ12と誘電体バンドエリミネ
ーションフィルタ30を組み合わせることにより、帯域
外減衰量を増加できる。特に送受周波数間隔が狭い場合
には、表面弾性波フィルタ12の減衰量のみでは不足す
るので、このような構成は好ましい。
【0022】なお図11に示す誘電体フィルタ10はバ
ンドパスフィルタである。バンドエリミネーションフィ
ルタの場合は、アンテナ端子ANTと誘電体フィルタと
の間にもローパスフィルタを挿入することになる。
【0023】なお本発明で用いる誘電体フィルタとして
は、上記の各実施例で用いた同軸共振器型の他、ストリ
ップ線路型や積層型、あるいはそれらを組み合わせた構
成でもよい。また通常は送信帯域が高域側、受信帯域が
低域側であるが、逆の場合であっても同様に構成でき
る。更に、金属製筐体20を用いず、樹脂基板上に誘電
体フィルタ10、表面弾性波フィルタ12、ローパスフ
ィルタ14、結合回路24を搭載し、該樹脂基板の底面
もしくは側面に入出力電極を形成してもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明は上記のように、送信側に誘電体
フィルタを、受信側に1ポート表面弾性波共振器を梯子
型に接続した共振型表面弾性波フィルタを用いる構成と
したことにより、共振型表面弾性波フィルタは帯域外の
反射係数がIIDT型より大きく、送信側と受信側を結
合した時に送信側に及ぼす影響が少ないため、送信損失
が少なくなり、また共振型表面弾性波フィルタの特性
上、受信側の損失も少なくなる。また共振型表面弾性波
フィルタは共振器の接続方法によりインピーダンスを変
えることができるため、分波器構成上、設計の自由度が
大きくなる。また分波器を小形化できる。
【0025】また表面弾性波フィルタとアンテナ端子と
の間に位相整合回路として集中定数ローパスフィルタを
設ける構成とすると、表面弾性波フィルタの高調波を抑
圧でき、位相整合も容易に行うことができる。このよう
に表面弾性波フィルタを用いることと、集中定数ローパ
スフィルタを用いることで、分波器全体をより一層小形
化できる。
【0026】最近の装置の小形化においては、電池寿命
の低下が最も大きな問題として取り上げられており、こ
れを劣化させないためには送信フィルタの通過損失を極
力抑える必要がある。一方、セルラー方式のシステムで
は、小ゾーン化に伴い、受信感度として従来ほどの性能
が要求されない方向にある。これらの観点から、本発明
では上記の効果によって、特に携帯電話など電池容量が
少ないものでも、使用可能な時間が長くなり、且つ小形
化できることと相俟て、極めて実用的な無線機器を製造
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る分波器の基本構成を示す説明図。
【図2】そのローパスフィルタの電極パターンの一例を
示す説明図。
【図3】IIDT型と共振型のフィルタ特性の比較説明
図。
【図4】共振型表面弾性波フィルタにおける直列入力と
並列入力のインピーダンス特性の説明図。
【図5】本発明に係る分波器の動作を説明するための
図。
【図6】その分波器の動作を説明するスミスチャート。
【図7】その分波器の受信側のフィルタ特性線図。
【図8】本発明に係る分波器の他の実施例を示す説明
図。
【図9】本発明に係る分波器の一例を示す配置図。
【図10】本発明に係る分波器の他の例を示す配置図。
【図11】本発明に係る分波器の更に他の実施例を示す
説明図。
【符号の説明】
10 誘電体フィルタ 12 表面弾性波フィルタ 14 集中定数ローパスフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 良夫 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 伊形 理 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 平沢 暢朗 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 橋本 和志 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 山崎 和久 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 近田 淳二 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信フィルタとして1/4波長共振型の
    誘電体フィルタを用い、受信フィルタとして1ポート表
    面弾性波共振器を梯子型に接続した共振型表面弾性波フ
    ィルタを用いたことを特徴とする分波器。
  2. 【請求項2】 表面弾性波フィルタのアンテナ端子側
    は、1ポート表面弾性波共振器が並列に接続され、且つ
    アンテナ端子との間に位相整合回路として集中定数ロー
    パスフィルタを設けた請求項1記載の分波器。
  3. 【請求項3】 誘電体フィルタと表面弾性波フィルタと
    ローパスフィルタを単一筐体内に収容した構造をなし、
    誘電体フィルタは、共振器導体が筐体底板と平行になる
    ように横倒し状態で配置し、表面弾性波フィルタを、そ
    の誘電体フィルタの短絡端側に配置した請求項2記載の
    分波器。
  4. 【請求項4】 ローパスフィルタが、並列容量−直列イ
    ンダクタ−並列容量の3セクション構成である請求項2
    又は3記載の分波器。
  5. 【請求項5】 並列容量が基板上に形成した電極パター
    ンで構成されている請求項4記載の分波器。
  6. 【請求項6】 送信側基板が高誘電率材料からなり、受
    信側基板が低誘電率材料からなる請求項3、4又は5記
    載の分波器。
  7. 【請求項7】 表面弾性波フィルタの受信端子側に直列
    に誘電体バンドエリミネーションフィルタを配置した請
    求項1乃至6記載の分波器。
JP5157844A 1993-06-03 1993-06-03 分波器 Pending JPH06350307A (ja)

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