JPH11177377A - 高周波複合部品及びそれを用いた無線装置 - Google Patents
高周波複合部品及びそれを用いた無線装置Info
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- JPH11177377A JPH11177377A JP9341492A JP34149297A JPH11177377A JP H11177377 A JPH11177377 A JP H11177377A JP 9341492 A JP9341492 A JP 9341492A JP 34149297 A JP34149297 A JP 34149297A JP H11177377 A JPH11177377 A JP H11177377A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 部品点数を低減でき、アッセンブリ工程も容
易にできる高周波複合部品及びそれを用いた無線装置を
提供する。 【解決手段】 高周波複合部品10は、LCフィルタ
(図示せず)を内蔵する積層体11を含み、積層体11
の一方主面である表面に凹部12が設けられる。また、
積層体11の凹部12には弾性表面波フィルタF11が
配置され、その凹部12は、積層体11と接触する面全
体にハンダ13を付着させた金属製のキャップ14を、
積層体11の表面に密着固定することで完全に封止され
る。さらに、積層体11の裏面の第1の辺近傍から第1
の辺に隣接する側面に架けて外部端子Ta〜Tcが、裏
面の第2の辺近傍から第2の辺に隣接する側面に架けて
外部端子Td〜Tfが、裏面の第3の辺近傍から第3の
辺に隣接する側面に架けて外部端子Tgが、裏面の第4
の辺近傍から第4の辺に隣接する側面に架けて外部端子
Thが、それぞれ設けられる。
易にできる高周波複合部品及びそれを用いた無線装置を
提供する。 【解決手段】 高周波複合部品10は、LCフィルタ
(図示せず)を内蔵する積層体11を含み、積層体11
の一方主面である表面に凹部12が設けられる。また、
積層体11の凹部12には弾性表面波フィルタF11が
配置され、その凹部12は、積層体11と接触する面全
体にハンダ13を付着させた金属製のキャップ14を、
積層体11の表面に密着固定することで完全に封止され
る。さらに、積層体11の裏面の第1の辺近傍から第1
の辺に隣接する側面に架けて外部端子Ta〜Tcが、裏
面の第2の辺近傍から第2の辺に隣接する側面に架けて
外部端子Td〜Tfが、裏面の第3の辺近傍から第3の
辺に隣接する側面に架けて外部端子Tgが、裏面の第4
の辺近傍から第4の辺に隣接する側面に架けて外部端子
Thが、それぞれ設けられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波複合部品及
びそれを用いた無線装置に関し、特に、弾性表面波素子
とLCフィルタ、あるいは半導体素子とLCフィルタと
からなる高周波複合部品及びそれを用いた無線装置に関
する。
びそれを用いた無線装置に関し、特に、弾性表面波素子
とLCフィルタ、あるいは半導体素子とLCフィルタと
からなる高周波複合部品及びそれを用いた無線装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図7に、一般的な無線装置である携帯電
話端末機のRFブロック図を示す。図示する800MH
zあるいは1.5GHz等の単一周波数帯で動作するシ
ングルバンドの携帯電話端末機は、アンテナANT、ア
ンテナ共用器DPX、送信側無線信号部Tx、受信側無
線信号部Rx及びシンセサイザ部SYNを有する。送信
側無線信号部Txの入力は変調部MODに、受信側無線
信号部Rxの出力は復調部DEに、それぞれ接続され
る。送信側無線信号部Txは、高出力増幅器PA、帯域
通過フィルタF1,F2及びミキサMIX1で構成さ
れ、変調部MODから受取った送信信号をアンテナ共用
器DPXを介してアンテナANTに出力する機能を備え
る。一方、受信側無線信号部Rxは、低雑音増幅器LN
A、帯域通過フィルタF3,F4及びミキサMIX2で
構成され、アンテナ共用器DPXを介してアンテナAN
Tから受取った受信信号を復調部DEに出力する機能を
備える。
話端末機のRFブロック図を示す。図示する800MH
zあるいは1.5GHz等の単一周波数帯で動作するシ
ングルバンドの携帯電話端末機は、アンテナANT、ア
ンテナ共用器DPX、送信側無線信号部Tx、受信側無
線信号部Rx及びシンセサイザ部SYNを有する。送信
側無線信号部Txの入力は変調部MODに、受信側無線
信号部Rxの出力は復調部DEに、それぞれ接続され
る。送信側無線信号部Txは、高出力増幅器PA、帯域
通過フィルタF1,F2及びミキサMIX1で構成さ
れ、変調部MODから受取った送信信号をアンテナ共用
器DPXを介してアンテナANTに出力する機能を備え
る。一方、受信側無線信号部Rxは、低雑音増幅器LN
A、帯域通過フィルタF3,F4及びミキサMIX2で
構成され、アンテナ共用器DPXを介してアンテナAN
Tから受取った受信信号を復調部DEに出力する機能を
備える。
【0003】そして、従来は、図示していないが、ガラ
スエポキシ樹脂、セラミックス等からなる回路基板上
に、チップ部品である各増幅器PA,LNA及びミキサ
MIX1,MIX2、誘電体フィルタで構成されるアン
テナ共用器DPX、各フィルタF1〜F4を、それぞれ
実装することにより形成していた。
スエポキシ樹脂、セラミックス等からなる回路基板上
に、チップ部品である各増幅器PA,LNA及びミキサ
MIX1,MIX2、誘電体フィルタで構成されるアン
テナ共用器DPX、各フィルタF1〜F4を、それぞれ
実装することにより形成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
の無線装置である携帯電話端末機の場合には、それぞれ
の構成部品のチップ化による大幅な集積化が行われてい
るが、部品点数の増加、アセンブリ工程の複雑化などが
伴なうという問題があった。
の無線装置である携帯電話端末機の場合には、それぞれ
の構成部品のチップ化による大幅な集積化が行われてい
るが、部品点数の増加、アセンブリ工程の複雑化などが
伴なうという問題があった。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、部品点数を低減でき、アセン
ブリ工程も容易にできる高周波複合部品及びそれを用い
た無線装置を提供することを目的とする。
めになされたものであり、部品点数を低減でき、アセン
ブリ工程も容易にできる高周波複合部品及びそれを用い
た無線装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述する問題点を解決す
るため本発明の高周波複合部品は、誘電体層及び導体層
を積層して積層体を形成し、該積層体の少なくとも一方
主面に凹部を、少なくとも側面に外部端子を設けるとと
もに、前記積層体の導体層で形成されるインダクタンス
素子及びキャパシタンス素子によりLCフィルタを構成
し、前記積層体の凹部に、弾性表面波素子及び半導体素
子の少なくとも1つを配置し、前記凹部を、少なくとも
前記積層体と接触する箇所にハンダを付着させたキャッ
プにより封止してなることを特徴とする。
るため本発明の高周波複合部品は、誘電体層及び導体層
を積層して積層体を形成し、該積層体の少なくとも一方
主面に凹部を、少なくとも側面に外部端子を設けるとと
もに、前記積層体の導体層で形成されるインダクタンス
素子及びキャパシタンス素子によりLCフィルタを構成
し、前記積層体の凹部に、弾性表面波素子及び半導体素
子の少なくとも1つを配置し、前記凹部を、少なくとも
前記積層体と接触する箇所にハンダを付着させたキャッ
プにより封止してなることを特徴とする。
【0007】本発明の無線装置は、上記高周波複合部品
を、送信側無線信号部及び受信側無線信号部の少なくと
も一方に用いることを特徴とする。
を、送信側無線信号部及び受信側無線信号部の少なくと
も一方に用いることを特徴とする。
【0008】本発明の高周波複合部品によれば、弾性表
面波素子及び半導体素子の少なくとも1つとLCフィル
タとが1つの積層体を介して一体化しているため、部品
点数を低減でき、アセンブリ工程も容易にできる。
面波素子及び半導体素子の少なくとも1つとLCフィル
タとが1つの積層体を介して一体化しているため、部品
点数を低減でき、アセンブリ工程も容易にできる。
【0009】本発明の無線装置によれば、高周波複合部
品を構成する弾性表面波素子及び半導体素子の少なくと
も1つと、LCフィルタとを送信側無線信号部及び受信
側無線信号部の少なくとも一方に用いるため、無線装置
を構成する部品の点数を減らすことができる。
品を構成する弾性表面波素子及び半導体素子の少なくと
も1つと、LCフィルタとを送信側無線信号部及び受信
側無線信号部の少なくとも一方に用いるため、無線装置
を構成する部品の点数を減らすことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1に、本発明の高周波複合部品に係
る第1の実施例の構成図を示す。高周波複合部品10
は、第1〜第4のポートP1〜P4を備え、第1のポー
トP1と第2のポートP2との間に、弾性表面波素子で
ある弾性表面波フィルタF11が接続され、第3のポー
トP3と第4のポートP4との間に、インダクタンス素
子である伝送線路L1,L2及びキャパシタンス素子で
あるコンデンサC1〜C5からなるLCフィルタF12
が接続される。なお、弾性表面波フィルタF11及びL
CフィルタF12は、ともに帯域通過フィルタである。
施例を説明する。図1に、本発明の高周波複合部品に係
る第1の実施例の構成図を示す。高周波複合部品10
は、第1〜第4のポートP1〜P4を備え、第1のポー
トP1と第2のポートP2との間に、弾性表面波素子で
ある弾性表面波フィルタF11が接続され、第3のポー
トP3と第4のポートP4との間に、インダクタンス素
子である伝送線路L1,L2及びキャパシタンス素子で
あるコンデンサC1〜C5からなるLCフィルタF12
が接続される。なお、弾性表面波フィルタF11及びL
CフィルタF12は、ともに帯域通過フィルタである。
【0011】具体的には、LCフィルタF12は、第3
のポートP3とグランドとの間に伝送線路L1とコンデ
ンサC1とを並列接続してなる共振回路と、第4のポー
トP4とグランドとの間に伝送線路L2とコンデンサC
2とを並列接続してなる共振回路と、第3のポートP3
と伝送線路L1及びコンデンサC1の接続点との間に接
続されるコンデンサC3と、第4のポートP4と伝送線
路L2及びコンデンサC2の接続点との間に接続される
コンデンサC4と、第3のポートP3と第4のポートP
4との間に接続されるコンデンサC5とからなる。この
際、伝送線路L1と伝送線路L2とは、磁気結合度Mで
結合している。
のポートP3とグランドとの間に伝送線路L1とコンデ
ンサC1とを並列接続してなる共振回路と、第4のポー
トP4とグランドとの間に伝送線路L2とコンデンサC
2とを並列接続してなる共振回路と、第3のポートP3
と伝送線路L1及びコンデンサC1の接続点との間に接
続されるコンデンサC3と、第4のポートP4と伝送線
路L2及びコンデンサC2の接続点との間に接続される
コンデンサC4と、第3のポートP3と第4のポートP
4との間に接続されるコンデンサC5とからなる。この
際、伝送線路L1と伝送線路L2とは、磁気結合度Mで
結合している。
【0012】図2及び図3に、図1の高周波複合部品1
0の分解斜視図及び図2におけるIII−III線矢視
断面図を示す。高周波複合部品10は、LCフィルタF
12(図示せず)を内蔵する積層体11を含み、積層体
11の一方主面である表面に凹部12が設けられる。ま
た、積層体11の凹部12には弾性表面波フィルタF1
1が配置され、その凹部12は、積層体11と接触する
箇所にハンダ13を付着させた金属製のキャップ14
を、積層体11の表面に密着固定することで完全に封止
される。
0の分解斜視図及び図2におけるIII−III線矢視
断面図を示す。高周波複合部品10は、LCフィルタF
12(図示せず)を内蔵する積層体11を含み、積層体
11の一方主面である表面に凹部12が設けられる。ま
た、積層体11の凹部12には弾性表面波フィルタF1
1が配置され、その凹部12は、積層体11と接触する
箇所にハンダ13を付着させた金属製のキャップ14
を、積層体11の表面に密着固定することで完全に封止
される。
【0013】さらに、積層体11の裏面の第1の辺近傍
から第1の辺に隣接する側面に架けて外部端子Ta〜T
cが、裏面の第1の辺に相対する第2の辺近傍から第2
の辺に隣接する側面に架けて外部端子Td〜Tfが、裏
面の第1の辺に直交する第3の辺近傍から第3の辺に隣
接する側面に架けて外部端子Tgが、裏面の第3の辺に
相対する第4の辺近傍から第4の辺に隣接する側面に架
けて外部端子Thが、それぞれ設けられる。
から第1の辺に隣接する側面に架けて外部端子Ta〜T
cが、裏面の第1の辺に相対する第2の辺近傍から第2
の辺に隣接する側面に架けて外部端子Td〜Tfが、裏
面の第1の辺に直交する第3の辺近傍から第3の辺に隣
接する側面に架けて外部端子Tgが、裏面の第3の辺に
相対する第4の辺近傍から第4の辺に隣接する側面に架
けて外部端子Thが、それぞれ設けられる。
【0014】図4(a)〜図4(h)、図5(a)〜図
5(f)に、高周波複合部品10(図2,図3)の積層
体11を構成する各誘電体層の上面図及び下面図を示
す。積層体11は、第1〜第13の誘電体層11a〜1
1mを上から順次積層することにより形成される。
5(f)に、高周波複合部品10(図2,図3)の積層
体11を構成する各誘電体層の上面図及び下面図を示
す。積層体11は、第1〜第13の誘電体層11a〜1
1mを上から順次積層することにより形成される。
【0015】第1及び第2の誘電体層11a,11bに
は、積層体11の表面に設けられる凹部12となる開口
部15a,15bが、それぞれ形成される。また、第6
〜第10及び第12の誘電体層11f〜11j,11l
の上面には、導体層からなるコンデンサ電極C11〜C
22がそれぞれ印刷され、形成される。さらに、第5の
誘電体層11eの上面には、略直線状をした導体層から
なるストリップ電極L11,L12がそれぞれ印刷さ
れ、形成される。
は、積層体11の表面に設けられる凹部12となる開口
部15a,15bが、それぞれ形成される。また、第6
〜第10及び第12の誘電体層11f〜11j,11l
の上面には、導体層からなるコンデンサ電極C11〜C
22がそれぞれ印刷され、形成される。さらに、第5の
誘電体層11eの上面には、略直線状をした導体層から
なるストリップ電極L11,L12がそれぞれ印刷さ
れ、形成される。
【0016】また、第1〜第4、第11及び第13の誘
電体層11a〜11d,11k,11mの上面には、導
体層からなるグランド電極G11〜G17がそれぞれ印
刷され、形成される。なお、第1の誘電体層11aのグ
ランド電極G11は、積層体11の凹部12を封止する
ためのキャップ14を積層体11に取付けるためのラン
ドも兼ね、キャップ14とグランド電極G11とを、キ
ャップ14の積層体11と接触する面全体に付着された
ハンダ13で接着することにより、凹部12はキャップ
14で封止されることになる。
電体層11a〜11d,11k,11mの上面には、導
体層からなるグランド電極G11〜G17がそれぞれ印
刷され、形成される。なお、第1の誘電体層11aのグ
ランド電極G11は、積層体11の凹部12を封止する
ためのキャップ14を積層体11に取付けるためのラン
ドも兼ね、キャップ14とグランド電極G11とを、キ
ャップ14の積層体11と接触する面全体に付着された
ハンダ13で接着することにより、凹部12はキャップ
14で封止されることになる。
【0017】さらに、第12の誘電体層11mの下面
(図4(f))には、第1〜第4のポートP1〜P4と
なる外部端子Ta,Tc,Td,Tf(図2)及び接地
端子となる外部端子Tb,Te,Tg,Th(図2)が
それぞれ印刷され、形成される。さらに、第1〜第11
の誘電体層11a〜11kには、所定の位置に、コンデ
ンサ電極C11〜C22、ストリップ電極L11,L1
2及びグランド電極G11〜G17を接続するためのビ
アホール電極VHa〜VHkが設けられる。
(図4(f))には、第1〜第4のポートP1〜P4と
なる外部端子Ta,Tc,Td,Tf(図2)及び接地
端子となる外部端子Tb,Te,Tg,Th(図2)が
それぞれ印刷され、形成される。さらに、第1〜第11
の誘電体層11a〜11kには、所定の位置に、コンデ
ンサ電極C11〜C22、ストリップ電極L11,L1
2及びグランド電極G11〜G17を接続するためのビ
アホール電極VHa〜VHkが設けられる。
【0018】そして、コンデンサ電極C15,C19,
C21とグランド電極G15〜G17とでLCフィルタ
F12のコンデンサC1(図1)を、コンデンサ電極C
16,C20,C22とグランド電極G15〜G17と
でLCフィルタF12のコンデンサC2(図1)を、コ
ンデンサ電極C13,C15,C17,C19でLCフ
ィルタF12のコンデンサC3(図1)を、コンデンサ
電極C14,C16,C18,C20でLCフィルタF
12のコンデンサC4(図1)を、コンデンサ電極C1
1,C12,C13,C14でLCフィルタF12のコ
ンデンサC5(図1)を、それぞれ形成する。
C21とグランド電極G15〜G17とでLCフィルタ
F12のコンデンサC1(図1)を、コンデンサ電極C
16,C20,C22とグランド電極G15〜G17と
でLCフィルタF12のコンデンサC2(図1)を、コ
ンデンサ電極C13,C15,C17,C19でLCフ
ィルタF12のコンデンサC3(図1)を、コンデンサ
電極C14,C16,C18,C20でLCフィルタF
12のコンデンサC4(図1)を、コンデンサ電極C1
1,C12,C13,C14でLCフィルタF12のコ
ンデンサC5(図1)を、それぞれ形成する。
【0019】また、ストリップ電極L11でLCフィル
タF12の伝送線路L1(図1)を,ストリップ電極L
12でLCフィルタF12の伝送線路L2(図1)を、
それぞれ形成する。
タF12の伝送線路L1(図1)を,ストリップ電極L
12でLCフィルタF12の伝送線路L2(図1)を、
それぞれ形成する。
【0020】以上のような構成の積層体11の表面に設
けられた凹部12に弾性表面波フィルタF11を配置す
ることにより、弾性表面波フィルタF11と積層体11
に内蔵されたLCフィルタF12とが、1つの積層体1
1を介して一体化されたことになる。
けられた凹部12に弾性表面波フィルタF11を配置す
ることにより、弾性表面波フィルタF11と積層体11
に内蔵されたLCフィルタF12とが、1つの積層体1
1を介して一体化されたことになる。
【0021】図6に、本発明の高周波複合部品の第2の
実施例の構成図を示す。高周波複合部品20は、第1の
実施例の高周波複合部品10と比較して、積層体11の
凹部12に半導体素子である高出力増幅器21が搭載さ
れる点で異なる。
実施例の構成図を示す。高周波複合部品20は、第1の
実施例の高周波複合部品10と比較して、積層体11の
凹部12に半導体素子である高出力増幅器21が搭載さ
れる点で異なる。
【0022】積層体11の表面に設けられた凹部12に
高出力増幅器21を配置することにより、高出力増幅器
21と積層体11に内蔵されたLCフィルタF12と
が、1つの積層体11を介して一体化されたことにな
る。
高出力増幅器21を配置することにより、高出力増幅器
21と積層体11に内蔵されたLCフィルタF12と
が、1つの積層体11を介して一体化されたことにな
る。
【0023】上述の第1及び第2の実施例の高周波複合
部品によれば、弾性表面波フィルタとLCフィルタと、
あるいは高出力増幅器とLCフィルタとが1つの積層体
を介して一体化しているため、部品点数を低減でき、ア
ッセンブリ工程も容易にできる。
部品によれば、弾性表面波フィルタとLCフィルタと、
あるいは高出力増幅器とLCフィルタとが1つの積層体
を介して一体化しているため、部品点数を低減でき、ア
ッセンブリ工程も容易にできる。
【0024】また、3.8mm(L)×3.8mm
(W)×2.0mm(H)と従来のディスクリートのチ
ップ部品である弾性表面波フィルタ、あるいは高出力増
幅器とほぼ同等の大きさで、弾性表面波フィルタとLC
フィルタと、あるいは高出力増幅器とLCフィルタとの
2つの機能を備えた高周波複合部品を得ることができ
る。
(W)×2.0mm(H)と従来のディスクリートのチ
ップ部品である弾性表面波フィルタ、あるいは高出力増
幅器とほぼ同等の大きさで、弾性表面波フィルタとLC
フィルタと、あるいは高出力増幅器とLCフィルタとの
2つの機能を備えた高周波複合部品を得ることができ
る。
【0025】さらに、高周波複合部品を構成する弾性表
面波フィルタ及びLCフィルタ、あるいは高出力増幅器
及びLCフィルタを、無線装置の送信側無線信号部ある
いは受信側無線信号部を構成するフィルタ、あるいは高
出力増幅器に用いるため、無線装置を構成する部品の点
数を減らすことができる。したがって、無線装置の小型
化が可能となる。
面波フィルタ及びLCフィルタ、あるいは高出力増幅器
及びLCフィルタを、無線装置の送信側無線信号部ある
いは受信側無線信号部を構成するフィルタ、あるいは高
出力増幅器に用いるため、無線装置を構成する部品の点
数を減らすことができる。したがって、無線装置の小型
化が可能となる。
【0026】例えば、図7において、高周波複合部品1
0の弾性表面波フィルタF11を受信周波数を通過させ
る受信側無線信号部Rxの帯域通過フィルタF3に、L
CフィルタF12を中間周波数を通過させる帯域通過フ
ィルタF4に用いる、すなわち高周波複合部品10の外
部端子Ta(第1のポートP1)を低雑音増幅器LNA
の出力に、外部端子Tc(第2のポートP2)をミキサ
MIX2の第1の入力に、外部端子Te(第3のポート
P3)をシンセサイザ部SYNの出力に、外部端子Tg
(第4のポートP4)をミキサMIX2の第2の入力
に、それぞれ接続すれば、800MHzあるいは1.5
GHzの携帯電話端末機が小形になる。
0の弾性表面波フィルタF11を受信周波数を通過させ
る受信側無線信号部Rxの帯域通過フィルタF3に、L
CフィルタF12を中間周波数を通過させる帯域通過フ
ィルタF4に用いる、すなわち高周波複合部品10の外
部端子Ta(第1のポートP1)を低雑音増幅器LNA
の出力に、外部端子Tc(第2のポートP2)をミキサ
MIX2の第1の入力に、外部端子Te(第3のポート
P3)をシンセサイザ部SYNの出力に、外部端子Tg
(第4のポートP4)をミキサMIX2の第2の入力
に、それぞれ接続すれば、800MHzあるいは1.5
GHzの携帯電話端末機が小形になる。
【0027】あるいは、図7において、高周波複合部品
10の高出力増幅器を受信側無線信号部Rxの高出力増
幅器に、LCフィルタF12を帯域通過フィルタF2に
用いる、すなわち高周波複合部品10の外部端子Ta
(第1のポートP1)を帯域通過フィルタF1の出力
に、外部端子Tg(第4のポートP4)をデュプレクサ
DPXの1つの端子に、それぞれ接続し、外部端子Tc
(第2のポートP2)と外部端子Te(第3のポートP
3)とを接続すれば、上記の場合と同様に、800MH
zあるいは1.5GHzの携帯電話端末機が小形にな
る。
10の高出力増幅器を受信側無線信号部Rxの高出力増
幅器に、LCフィルタF12を帯域通過フィルタF2に
用いる、すなわち高周波複合部品10の外部端子Ta
(第1のポートP1)を帯域通過フィルタF1の出力
に、外部端子Tg(第4のポートP4)をデュプレクサ
DPXの1つの端子に、それぞれ接続し、外部端子Tc
(第2のポートP2)と外部端子Te(第3のポートP
3)とを接続すれば、上記の場合と同様に、800MH
zあるいは1.5GHzの携帯電話端末機が小形にな
る。
【0028】また、積層体と接触する箇所にのみあらか
じめハンダを付着させた金属製のキャップを用いている
ため、加熱後にハンダが中央部近傍で過剰になり、搭載
した弾性表面波素子、あるいは半導体素子にハンダが接
触することを防ぐことができる。加えて、キャップを積
層体に重ねて加熱することにより、安価な高周波複合部
品を得ることができる。
じめハンダを付着させた金属製のキャップを用いている
ため、加熱後にハンダが中央部近傍で過剰になり、搭載
した弾性表面波素子、あるいは半導体素子にハンダが接
触することを防ぐことができる。加えて、キャップを積
層体に重ねて加熱することにより、安価な高周波複合部
品を得ることができる。
【0029】なお、上述の第1の実施例では、弾性表面
波フィルタ及びLCフィルタがともに帯域通過フィルタ
である場合について説明したが、低域通過フィルタ、高
域通過フィルタ、あるいは帯域阻止フィルタのいずれの
場合でも同様の効果が得られる。
波フィルタ及びLCフィルタがともに帯域通過フィルタ
である場合について説明したが、低域通過フィルタ、高
域通過フィルタ、あるいは帯域阻止フィルタのいずれの
場合でも同様の効果が得られる。
【0030】また、積層体と接触する箇所にのみあらか
じめハンダを付着したキャップを用いた場合について説
明したが、ハンダは積層体と接触する面全体に付着して
いてもよい。この場合には、積層体と接触する箇所以外
の部分のハンダを取り除く必要がないため、ハンダを付
着させたキャップを簡単に製造することができる。
じめハンダを付着したキャップを用いた場合について説
明したが、ハンダは積層体と接触する面全体に付着して
いてもよい。この場合には、積層体と接触する箇所以外
の部分のハンダを取り除く必要がないため、ハンダを付
着させたキャップを簡単に製造することができる。
【0031】さらに、上述の第2の実施例では、半導体
素子が高出力増幅器である場合について説明したが、ミ
キサ、LNAなどの場合でも同様の効果が得られる。
素子が高出力増幅器である場合について説明したが、ミ
キサ、LNAなどの場合でも同様の効果が得られる。
【0032】
【発明の効果】請求項1の高周波複合部品によれば、弾
性表面波素子とLCフィルタと、あるいは半導体素子と
LCフィルタとが1つの積層体を化して一体化している
ため、部品点数を低減でき、アセンブリ工程も容易にで
きる。
性表面波素子とLCフィルタと、あるいは半導体素子と
LCフィルタとが1つの積層体を化して一体化している
ため、部品点数を低減でき、アセンブリ工程も容易にで
きる。
【0033】また、従来のディスクリートのチップ部品
である弾性表面波素子、あるいは半導体素子とほぼ同等
の大きさで、弾性表面波素子及びLCフィルタ、あるい
は半導体素子及びLCフィルタの2つの機能を備えた高
周波複合部品を得ることができる。
である弾性表面波素子、あるいは半導体素子とほぼ同等
の大きさで、弾性表面波素子及びLCフィルタ、あるい
は半導体素子及びLCフィルタの2つの機能を備えた高
周波複合部品を得ることができる。
【0034】また、少なくとも積層体と接触する箇所に
ハンダを付着させたキャップを用いているため、キャッ
プを積層体に重ねて加熱することにより、安価な高周波
複合部品を得ることができる。
ハンダを付着させたキャップを用いているため、キャッ
プを積層体に重ねて加熱することにより、安価な高周波
複合部品を得ることができる。
【0035】請求項2の無線機器によれば、高周波複合
部品を構成する弾性表面波フィルタ及びLCフィルタあ
るいは半導体素子及びLCフィルタを、無線装置の送信
側無線信号部あるいは受信側無線信号部を構成するフィ
ルタ、あるいは半導体素子に用いるため、無線装置を構
成する部品の点数を減らすことができる。したがって、
無線装置の小型化が可能となる。
部品を構成する弾性表面波フィルタ及びLCフィルタあ
るいは半導体素子及びLCフィルタを、無線装置の送信
側無線信号部あるいは受信側無線信号部を構成するフィ
ルタ、あるいは半導体素子に用いるため、無線装置を構
成する部品の点数を減らすことができる。したがって、
無線装置の小型化が可能となる。
【図1】本発明の高周波複合部品に係る第1の実施例の
構成図である。
構成図である。
【図2】図1の高周波複合部品の分解斜視図である。
【図3】図2におけるIII−III線矢視断面図であ
る。
る。
【図4】図2の高周波複合部品の積層体を構成する
(a)第1の誘電体層〜(h)第8の誘電体層の上面図
である。
(a)第1の誘電体層〜(h)第8の誘電体層の上面図
である。
【図5】図2の高周波複合部品を構成する第9の誘電体
層の(a)第9の誘電体層〜(g)第15の誘電体層の
上面図及び(h)第15の誘電体層の下面図である。
層の(a)第9の誘電体層〜(g)第15の誘電体層の
上面図及び(h)第15の誘電体層の下面図である。
【図6】本発明の高周波複合部品に係る第2の実施例の
構成図である。
構成図である。
【図7】一般的な無線装置である携帯電話端末機のRF
ブロック図である。
ブロック図である。
10,20 高周波複合部品 11 積層体 11a〜11o 誘電体層 12 凹部 13 ハンダ 14 キャップ 21 高周波増幅器 F11 弾性表面波フィルタ F12 LCフィルタ L11,L12,C11〜C22,G11〜G20
導体層 Rx 受信側無線信号部 Ta〜Th 外部端子 Tx 送信側無線信号部
導体層 Rx 受信側無線信号部 Ta〜Th 外部端子 Tx 送信側無線信号部
Claims (2)
- 【請求項1】 誘電体層及び導体層を積層して積層体を
形成し、該積層体の少なくとも一方主面に凹部を、少な
くとも側面に外部端子を設けるとともに、前記積層体の
導体層で形成されるインダクタンス素子及びキャパシタ
ンス素子によりLCフィルタを構成し、前記積層体の凹
部に、弾性表面波素子及び半導体素子の少なくとも1つ
を配置し、前記凹部を、少なくとも前記積層体と接触す
る箇所にハンダを付着させたキャップにより封止してな
ることを特徴とする高周波複合部品。 - 【請求項2】 請求項1に記載の高周波複合部品を、送
信側無線信号部及び受信側無線信号部の少なくとも一方
に用いることを特徴とする無線装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9341492A JPH11177377A (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 高周波複合部品及びそれを用いた無線装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9341492A JPH11177377A (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 高周波複合部品及びそれを用いた無線装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11177377A true JPH11177377A (ja) | 1999-07-02 |
Family
ID=18346482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9341492A Pending JPH11177377A (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | 高周波複合部品及びそれを用いた無線装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11177377A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001060839A (ja) * | 1999-08-19 | 2001-03-06 | Murata Mfg Co Ltd | 3端子フィルタ、受信モジュール及び携帯無線機 |
JP2003046358A (ja) * | 2001-05-16 | 2003-02-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 積層フィルタ、積層複合デバイス、および通信装置 |
-
1997
- 1997-12-11 JP JP9341492A patent/JPH11177377A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001060839A (ja) * | 1999-08-19 | 2001-03-06 | Murata Mfg Co Ltd | 3端子フィルタ、受信モジュール及び携帯無線機 |
JP2003046358A (ja) * | 2001-05-16 | 2003-02-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 積層フィルタ、積層複合デバイス、および通信装置 |
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