JPH06163946A - 半導体圧力センサ - Google Patents

半導体圧力センサ

Info

Publication number
JPH06163946A
JPH06163946A JP33671092A JP33671092A JPH06163946A JP H06163946 A JPH06163946 A JP H06163946A JP 33671092 A JP33671092 A JP 33671092A JP 33671092 A JP33671092 A JP 33671092A JP H06163946 A JPH06163946 A JP H06163946A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistance region
thin
pressure sensor
recesses
back surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33671092A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Takagi
豊 高木
Hirokazu Hashimoto
廣和 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP33671092A priority Critical patent/JPH06163946A/ja
Publication of JPH06163946A publication Critical patent/JPH06163946A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピエゾ抵抗体となる抵抗領域が形成された付
近の薄肉部の厚さは薄くすることなく、微圧センサと称
される高感度型半導体圧力センサのより一層の感度向上
と強度向上を目指す。 【構成】 シリコン単結晶基板1の裏面に、島状凸部3
が残るように凹部2をエッチングにより形成し、この裏
面凹部2によって形成された薄肉部に対して表面側より
不純物拡散してピエゾ抵抗体となる抵抗領域4を設け、
さらに、表面側より、この抵抗領域4付近を除いて上記
薄肉部をさらに薄くするための少なくとも2段の凹部5
をエッチングにより形成し、上記の抵抗領域4を、この
表面凹部5以外の部分、つまり表面からのエッチングに
よって残ったことにより形成された凸部6の上に位置さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体圧力センサに
関し、とくに、微圧センサとも称される、微小な圧力変
化を検出するのに好適な高感度型の半導体圧力センサに
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体圧力センサは、n型シリコンなど
の半導体単結晶基板の表面側にボロンなどの不純物を拡
散してp型領域を形成し、これをゲージ抵抗とするとと
もに、この基板の裏面側からエッチングして凹部を設け
ることにより薄肉部(ダイアフラム部)を形成し、この
薄肉部が圧力によって応力を生じたときの上記ゲージ抵
抗領域でのピエゾ抵抗効果を利用してその圧力を検出す
るものとして知られている。
【0003】従来の微圧センサと称される高感度型半導
体圧力センサは、通常、図8〜図10のように構成され
ている。図8は表面側より見た模式図で、図9はそのA
A線矢視断面図、図10はBB線矢視断面図である。
【0004】これらの図に示すように、シリコン単結晶
基板1の裏面に凹部2を設けることにより薄肉部を形成
するとともに、その凹部2内に島状凸部3を設ける。ピ
エゾ抵抗体となる抵抗領域4は、基板1の表面側より、
裏面凹部2の島状凸部3が設けられていない箇所つまり
凹部2によって薄肉部とされた箇所において不純物を拡
散することにより設けられる。凹部2内に島状凸部3を
設けたのは、薄くしたダイアフラムの伸びによるセンサ
の直線性特性の劣化を抑制するとともに、凸部3の部分
で剛性を高めて、圧力による薄肉部の変形が、凸部3以
外の箇所、つまり抵抗領域4が設けられた薄肉部に集中
するようにするためである。これによりわずかの圧力に
よる変形によっても大きな抵抗変化が生じるようにし
て、微小な圧力変化をとらえるだけの感度を得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の微圧センサでは、より一層の感度向上が難し
いという問題がある。すなわち、高感度化のためには、
一般にはダイアフラム部をより薄くして微小な圧力で変
形するようにすればよいのであるが、ダイアフラム部に
は抵抗領域が形成されているため、ある程度以上にはダ
イアフラム部を薄くすることはできず、この点で限界が
ある。その結果、数十グラム/平方センチメートル程度
の微圧を検知できるような感度の向上を目指す場合、ダ
イアフラム部を薄くするだけでは限界がある。
【0006】この発明は、上記に鑑み、圧力に感応して
変形するダイアフラム部はそこに抵抗領域を形成するた
めある厚さ以下には薄くできないという限界を突破し
て、より一層の感度向上を図るとともに、ダイアフラム
部の強度を向上させた、半導体圧力センサを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明による半導体圧力センサでは、半導体基板
の裏面に、島状凸部が残るように凹部を形成し、この裏
面凹部によって形成された薄肉部に対して表面側より抵
抗領域を設けておき、表面では、この抵抗領域付近を除
いて上記薄肉部をさらに薄くするための少なくとも2段
の凹部が設けられていて、抵抗領域がこの表面凹部以外
の部分つまり表面の凸部に位置することが特徴となって
いる。
【0008】
【作用】薄肉部は、主に裏面の凹部によって形成されて
いるが、表面の少なくとも2段の凹部によってもさらに
薄くされている。この薄肉部が圧力変化によって変形
し、その変形時の応力の中立線は薄肉部の厚さの中心付
近となる。抵抗領域は表面の凹部以外の部分つまり表面
の凸部に位置しているため、上記の変形時の応力の中立
線から、その凸部の厚さだけ離れている。そこで、薄肉
部が変形するとき、その凸部の厚さに対応してより大き
な応力が抵抗領域に加わることになり、感度が向上す
る。表面凹部は少なくとも2段に形成されているため、
その凹部空間のかど(すみ)部分に発生する応力集中が
緩和され、薄肉部の強度が向上する。
【0009】
【実施例】以下、この発明の好ましい一実施例について
図面を参照しながら詳細に説明する。この発明の一実施
例にかかる半導体圧力センサは図1、図2、図3、図4
および図5に示すように構成されている。図1は表面側
より見た模式図で、図2は図1のAA線矢視断面図、図
3は図1のBB線矢視断面図、図4は図1のCC線矢視
断面図、図5は図1のDD線矢視断面図である。
【0010】これらの図において、たとえばn型シリコ
ンよりなる半導体単結晶基板1の裏面には、凹部2が形
成されている。この凹部2はたとえば異方性エッチング
などにより形成されるが、2つの島状領域を残してエッ
チングされる。この残った部分は島状凸部3となる。
【0011】裏面の凹部2により薄肉部が形成されるこ
とになり、その薄肉部上に、表面からボロンなどの不純
物を拡散することにより拡散抵抗領域4が形成される。
表面側には浅い2段の凹部5が同じくたとえば異方性エ
ッチングなどにより形成されている。この表面凹部5は
裏面凹部2と基本的には対応しており、裏面の島状凸部
3および抵抗領域4の付近を除いて形成されている。こ
の表面凹部5の形成により残った部分が表面での凸部6
となり、この凸部6に抵抗領域4が位置することにな
る。
【0012】なお、実際の製造上では、裏面凹部2のエ
ッチング工程、抵抗領域4の拡散工程、表面凹部5のエ
ッチング工程等は、いずれの順序で行なうことも可能で
ある。
【0013】ここで、裏面に島状凸部3を形成したの
は、薄くしたダイアフラムの伸びによるセンサの直線性
特性の劣化を抑制するとともに、裏面凹部2によって形
成された薄肉部が圧力によって変形したとき、島状凸部
3によりその部分の剛性を高めて、その変形が島状凸部
3のない薄肉部つまり抵抗領域4が形成された薄肉部に
集中するようにするためである。そして、表面凹部5を
裏面凸部3に対応する箇所では設けなかったのは、裏面
凸部3が形成された部分は剛性をより高める必要がある
からである。
【0014】他方、表面凹部5を抵抗領域4付近には設
けなかったのは、抵抗領域4を形成するのに必要な厚さ
を確保するためであり、また、より大きな応力が抵抗領
域4に加わるようにするためである。後者について、図
6を参照して説明する。この図6は、裏面凹部2によっ
て形成された薄肉部上に形成された抵抗領域4付近の拡
大断面図である。
【0015】この図6に示すように、抵抗領域4は、表
面の凹部5が形成されない部分、つまり表面凹部5のエ
ッチングによって残った凸部6上に形成されている。裏
面凹部2および表面凹部5により形成された薄肉部は、
圧力によって変形するが、その変形時の応力の中立線7
は、図6で示すように、薄肉部の厚さの中心付近とな
る。そのため、凸部6の厚さの分だけ抵抗領域4が中立
線7より離れることになり、薄肉部が変形したときより
大きな応力が抵抗領域4に加わることになる。
【0016】このことは、従来の半導体圧力センサと比
較すれば一層明瞭である。すなわち、図7は従来の半導
体圧力センサにおける抵抗領域4の付近の拡大断面図で
ある。この図7で示すように、従来では抵抗領域4の付
近を含めて薄肉部の厚さは均一であり、そのためこの薄
肉部が圧力によって変形したときの応力の中立線7は、
薄肉部の厚さの中心付近となり、抵抗領域4により近い
ものとなっている。
【0017】この図6と図7との比較から、薄肉部の上
に凸部6を設けてその上に抵抗領域4を設けるという図
6の構成の方が、従来の図7の構成よりも、薄肉部が圧
力によって変形したときの応力の中立線7から離れた位
置に抵抗領域4を置くことができ、それによってより大
きな応力を抵抗領域4に加えることができることが分か
る。つまり、抵抗領域4が設けられた付近の薄肉部の厚
さが同じでも、従来よりも高い感度が得られる。
【0018】さらに、表面側の凹部5は上記の通り2段
(あるいはそれ以上の段階)に形成されているため、凹
部5のかど(すみ)に当たる部分、図6の点線8で囲っ
た部分に発生する応力集中が緩和される。すなわち、薄
肉部が変形するとき、応力が上記の部分8に集中し破壊
され易い状態となるが、この部分が2段階以上となって
いるため、その集中が緩和され、薄肉部の強度が向上
し、薄肉部が繰り返し変形したときの耐久性、安定性が
増すことになる。
【0019】
【発明の効果】以上、実施例について説明したように、
この発明の半導体圧力センサによれば、ピエゾ抵抗体と
なる抵抗領域が設けられた付近の薄肉部の厚さは従来と
同じでも、それ以外の部分に表面側より少なくとも2段
の凹部を設けて薄肉部の厚さを薄くし、圧力によって薄
肉部が変形したときの応力の中立線からより離れた位置
に抵抗領域を置くようにしたため、薄肉部が同じだけ変
形しても従来より大きな応力を抵抗領域に加えることが
でき、感度を向上させることができる。さらに表面側の
凹部を2段階以上としているので、薄肉部が繰り返し変
形したときの薄肉部の強度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の表面側より見た模式図。
【図2】図1のAA線矢視断面図。
【図3】図1のBB線矢視断面図。
【図4】図1のCC線矢視断面図。
【図5】図1のDD線矢視断面図。
【図6】同実施例の抵抗領域付近の薄肉部の断面図。
【図7】従来例の抵抗領域付近の薄肉部の断面図。
【図8】従来例の表面側より見た模式図。
【図9】図8のAA線矢視断面図。
【図10】図8のBB線矢視断面図。
【符号の説明】
1 半導体単結晶基板 2 裏面凹部 3 裏面島状凸部 4 抵抗領域 5 表面2段階凹部 6 表面凸部 7 応力の中立線 8 応力集中部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、該基板の裏面において島
    状凸部が残るように形成された裏面凹部と、該裏面凹部
    によって形成される薄肉部において表面側より形成され
    た抵抗領域と、該抵抗領域付近を除いて上記薄肉部をさ
    らに薄くするため表面側に設けられた少なくとも2段の
    表面凹部とを具備することを特徴とする半導体圧力セン
    サ。
JP33671092A 1992-11-24 1992-11-24 半導体圧力センサ Pending JPH06163946A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33671092A JPH06163946A (ja) 1992-11-24 1992-11-24 半導体圧力センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33671092A JPH06163946A (ja) 1992-11-24 1992-11-24 半導体圧力センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06163946A true JPH06163946A (ja) 1994-06-10

Family

ID=18301994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33671092A Pending JPH06163946A (ja) 1992-11-24 1992-11-24 半導体圧力センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06163946A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007516746A (ja) * 2003-12-11 2007-06-28 プロテウス バイオメディカル インコーポレイテッド 移植可能な圧力センサ
JP2009524211A (ja) * 2005-12-22 2009-06-25 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング マイクロマシニングセンサ素子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007516746A (ja) * 2003-12-11 2007-06-28 プロテウス バイオメディカル インコーポレイテッド 移植可能な圧力センサ
JP2009524211A (ja) * 2005-12-22 2009-06-25 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング マイクロマシニングセンサ素子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7555956B2 (en) Micromechanical device having two sensor patterns
JPS59136977A (ja) 圧力感知半導体装置とその製造法
JPH06213743A (ja) 半導体圧力センサ
JPH06163946A (ja) 半導体圧力センサ
JPH06163945A (ja) 半導体圧力センサ
JPH06105787B2 (ja) 高耐圧圧力センサ
JPH06163944A (ja) 半導体圧力センサ
JPH06163947A (ja) 半導体圧力センサ
JPH05340955A (ja) 加速度センサ
JP2006003100A (ja) ピエゾ抵抗型圧力センサ
JPH04204226A (ja) 半導体圧力センサ
JPH0412436Y2 (ja)
JPH11220135A (ja) 半導体加速度センサ及びその製造方法
JPH03110478A (ja) 半導体加速度センサの製造方法
JPH06221945A (ja) 半導体圧力センサおよびその製造方法
JPH0769239B2 (ja) 半導体圧力センサ
JPH05102494A (ja) シリコンダイアフラム圧力センサの製造方法
JPS646546B2 (ja)
JP2600422B2 (ja) 半導体加速度センサの製造方法
JP2518072B2 (ja) 半導体加速度センサの製造方法
JPH08148696A (ja) 半導体圧力センサの製造方法
JPH1038726A (ja) 半導体圧力差圧検出器
JPH0712940U (ja) 半導体圧力センサ
JPH0234971A (ja) 半導体圧力センサ
JPH07140027A (ja) 半導体圧力センサ