JPH06163893A - ダイヤモンド半導体電界効果トランジスタの製造方法 - Google Patents

ダイヤモンド半導体電界効果トランジスタの製造方法

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JPH06163893A
JPH06163893A JP31316492A JP31316492A JPH06163893A JP H06163893 A JPH06163893 A JP H06163893A JP 31316492 A JP31316492 A JP 31316492A JP 31316492 A JP31316492 A JP 31316492A JP H06163893 A JPH06163893 A JP H06163893A
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JP
Japan
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layer
diamond
heat treatment
field effect
effect transistor
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Pending
Application number
JP31316492A
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English (en)
Inventor
Hisashi Koyama
久 小山
Kozo Nishimura
耕造 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 300℃以上の高温においてもリーク電流が抑
制され、ソース電極及びドレイン電極の劣化も防止され
るダイヤモンド半導体電界効果トランジスタの製造方法
を提供する。 【構成】 p型半導体ダイヤモンドからなるp層3上
に、アンドープの高抵抗ダイヤモンドからなる絶縁層
(i層4)を形成した後、電極の形成前に、500℃以上
の温度に10分間以上加熱する熱処理を行う。その後、ソ
ース電極5、ドレイン電極6及びゲート電極7を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ダイヤモンド薄膜を
使用した電界効果トランジスタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドは耐熱性に優れており、そ
のバンドギャップは約5.4eVと大きい。ダイヤモンド
は電気的に絶縁体であるが、ボロン(B)原子をドーピ
ングすることによりp型半導体となる。最近、ダイヤモ
ンド薄膜を気相から合成する方法が確立され、半導体ダ
イヤモンド薄膜を使用して、耐熱性に優れたダイオード
・トランジスタ等の電子デバイスの製作が試みられてい
る。
【0003】図6は、半導体ダイヤモンド薄膜を活性層
として使用し、この半導体ダイヤモンド薄膜上に絶縁体
膜を積層し、更にこの絶縁体膜上に電極として金属膜を
積層した金属/絶縁体/半導体電界効果トランジスタ
(metal-insulator-semiconductor field effect trans
istor、以下、MISFETという)の層構成の一例を
示す(特開平1-158774号)。図6に示す素子構造におい
ては、単結晶電気絶縁性ダイヤモンド基板1上にBドー
プしたp型半導体ダイヤモンド薄膜3(以下、p層3と
いう)が気相成長により形成されており、更にこのp層
3上に電気絶縁性ダイヤモンド薄膜4(以下、i層4と
いう)が積層され、p層3及びi層4上に、ソース電極
5、ドレイン電極6及びゲート電極7が形成されてい
る。
【0004】このような構造のトランジスタにおいて、
i層4はゲート電極7からp層3への電流リークを抑え
るという役割を果たしている。
【0005】また、絶縁層がSiO2層である従来の他
のMISFETにおいて、ソース電極及びドレイン電極
と半導体ダイヤモンド薄膜の接触抵抗を下げるために、
ソース電極及びドレイン電極の形成後、水素雰囲気中で
熱処理を行うことが有効である[C.R.Zeisse等、IEEE E
lect.Dev.Lett.EDL-12,P.602(1991)]。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
MISFETにおいては、300℃以上の高温においてゲ
ート電極7からのリーク電流が増大し、正常な動作をし
なくなるという問題点がある。ダイヤモンド薄膜電界効
果トランジスタが300℃以上の高温でも使用に耐えるた
めには、高温でもリーク電流が抑制されることが必要で
ある。
【0007】また、後者のMISFETにおいては、前
記水素雰囲気中での熱処理により、ソース電極及びドレ
イン電極が劣化するという問題が生じる。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、300℃以上の高温においてもリーク電流が
抑制され、ソース電極及びドレイン電極の劣化も防止さ
れるダイヤモンド半導体電界効果トランジスタの製造方
法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るダイヤモン
ド半導体電界効果トランジスタの製造方法は、ダイヤモ
ンドからなる半導体領域上に、アンドープ又は電気抵抗
の高いダイヤモンドからなる絶縁層を形成し、その後金
属電極層を形成するダイヤモンド半導体電界効果トラン
ジスタの製造方法において、前記絶縁層の形成後、電極
の形成前に500℃以上の温度で10分間以上加熱する熱処
理を行うことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明においては、絶縁層がアンドープ又は電
気抵抗が大きいダイヤモンド層であるMISFETの製
造過程において、この絶縁層を形成した後、電極形成前
に、500℃以上で10分間以上加熱する熱処理を行う。
【0011】気相合成により形成されたアンドープダイ
ヤモンド薄膜からなる絶縁層の電気抵抗は、500℃以上
で10分間以上加熱する熱処理により、105〜106倍に増加
する。また、Bドープされたp型半導体ダイヤモンド薄
膜からなる半導体活性層の電気特性も、前記熱処理によ
り安定化する。
【0012】このように、電極形成前に熱処理を行うこ
とにより、p型半導体ダイヤモンド層の電気特性が安定
すると共に、ダイヤモンド絶縁層の電気抵抗が103〜106
倍増大し、300℃以上の高温においても、ゲート電極か
らのリーク電流を抑制することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付の図面を
参照して具体的に説明する。
【0014】図1は本発明の実施例方法により製造した
ダイヤモンド薄膜MISFETを示す断面図である。こ
の図1を参照して本発明の実施例方法(実施例1)につ
いて説明する。なお、以下の数値条件はその一例であ
る。先ず、粒子径が例えば1μmのダイヤモンドぺース
トにより、窒化珪素基板1を約1時間研磨した後、洗浄
する。この基板1上に、熱フィラメント法及びマイクロ
波CVD法により、下地層2として、例えば厚さが5μ
mの電気絶縁性のダイヤモンド薄膜を合成する。
【0015】次いで、原料ガスとして例えばメタン(0.
5%)、水素(99.5%)及びB26(0.5ppm)の混合ガ
スを使用し、マイクロ波CVD法により、p型半導体ダ
イヤモンド層(p層)3をFET素子パターンに従って
下地層2上に選択成長する。このp層3の膜厚は例えば
0.14μm、Bドーピング濃度は例えば1017/cm3であ
る。
【0016】次いで、同様の方法により、高抵抗のアン
ドープのダイヤモンドからなるi層4を選択成長する。
このi層4の膜厚は例えば0.4μmである。
【0017】その後、これらの各層が形成された半導体
デバイスを、例えば、真空中で、850℃に30分間加熱し
て、熱処理を行う。
【0018】次いで、フォトリソグラフィによりレジス
ト膜を所定のパターンに形成した後、このレジスト膜を
マスクとしてTi層/Au層の2層構造体をスパッタリ
ングすることにより、所定のパターンでソース電極5及
びドレイン電極6を形成する。最後に、同じくフォトリ
ソグラフィを使用して、真空蒸着法により、Alからな
るゲート電極7を所定のパターンで形成する。
【0019】本実施例方法においては、アンドープ又は
電気抵抗が大きいダイヤモンド層からなる絶縁層(i層
4)を形成した後、電極5,6,7の形成前に、850℃
以上で30分間以上加熱する熱処理を行う。これにより、
気相合成により形成されたアンドープダイヤモンド薄膜
からなる絶縁層(i層4)の電気抵抗は105〜106倍に増
加する。また、Bドープされたp型半導体ダイヤモンド
薄膜からなる半導体活性層(p層3)の電気特性も、前
記熱処理により安定化する。
【0020】このように、電極形成前に熱処理を行うこ
とにより、p型半導体ダイヤモンド層の電気特性が安定
すると共に、ダイヤモンド絶縁層の電気抵抗が103〜106
倍増大し、300℃以上の高温においても、ゲート電極か
らのリーク電流を抑制することができる。
【0021】次に、上記条件で本実施例方法によりMI
SFETを製造してその特性を試験した結果について、
比較例と比較して説明する。但し、比較例は、熱処理を
施さずに、その他の条件は前述の実施例の場合と同様に
してMISFETを作製したものである。
【0022】室温において、これらの電界効果トランジ
スタにゲート電圧を0から8V、ソース−ドレイン電圧を
0から−10Vまで印加したときのソース−ドレイン間の
電流−電圧特性を図2及び図3に示す。図2は熱処理を
施す本実施例方法により製造したMISFETの場合で
あり、図3は熱処理を施さなかった比較例のMISFE
Tの場合である。図2に比して、図3の場合は、ゲート
電極からのリーク電流が若干大きいため、変調動作が小
さくなっている。
【0023】図4及び図5は、大気中400℃で電流−電
圧特性を測定した結果を示す。図5は、熱処理を施さな
いMISFETの場合であり、ゲート電極からのリーク
電流が極めて大きくなり、変調動作は全く見られない。
これに対し、図4に示すように、熱処理を施したMIS
FETの場合は、良好な電流−電圧特性を示し、高温で
の使用が可能であることがわかる。
【0024】次に、本発明の他の実施例(実施例2)に
ついて説明する。図1に示すMISFETを、実施例1
の場合と熱処理条件以外は同じ条件で製作した。i層4
形成後の熱処理は真空中550℃、30分間の条件で行
なった。また比較のためi層4形成後の熱処理を真空中
で400℃、30分間行なった試料も製作した。これら
の試料について室温でゲート電圧を0〜8Vの範囲で増
加させながらソース−ドレイン電極間の電流−電圧特性
を測定したところ、前者については、実施例1における
図2とほぼ同じ良好な変調動作が見られた。これに対
し、400℃で熱処理した試料は、実施例1における図
3とほぼ同じ特性を示し、変調動作はやや小さくなっ
た。次に、これらの試料について大気中400℃で同じ
範囲でゲート電圧を印加させながらソース−ドレイン電
極間の電流−電圧特性を測定した。その結果、400℃
で熱処理した試料は、実施例1における図4とほぼ同じ
く良好な電流−電圧特性を示したが、真空中で400
℃、30分間熱処理を施した試料ではゲートリーク電流
の増加のために、図5の場合とほぼ同じく変調動作は全
く見られなかった。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
絶縁層の形成後、電極の形成前に、500℃以上の温度に1
0分間以上加熱する熱処理を施すので、得られたダイヤ
モンド半導体電界効果トランジスタは、300℃以上の高
温においてもリーク電流が抑制されると共に、電極形成
前に熱処理を施すので、電極の劣化を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例方法により製造されるMISF
ETを示す断面図である。
【図2】本実施例方法により製造したMISFETのド
レイン電流−ドレイン電圧特性を示すグラフ図である。
【図3】比較例方法により熱処理無しで製造したMIS
FETのドレイン電流−ドレイン電圧特性を示すグラフ
図である。
【図4】本実施例方法により製造したMISFETの高
温におけるドレイン電流−ドレイン電圧特性を示すグラ
フ図である。
【図5】比較例方法により熱処理無しで製造したMIS
FETの高温におけるドレイン電流−ドレイン電圧特性
を示すグラフ図である。
【図6】従来方法により製造したMIFSFETを示す
断面図である。
【符号の説明】
1:基板 2:下地層 3:p層 4:i層 5:ソース電極 6:ドレイン電極 7:ゲート電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイヤモンドからなる半導体領域上に、
    ダイヤモンドからなる絶縁層を形成し、その後金属電極
    層を形成するダイヤモンド半導体電界効果トランジスタ
    の製造方法において、前記絶縁層の形成後、電極の形成
    前に500℃以上の温度で10分間以上加熱する熱処理を行
    うことを特徴とするダイヤモンド半導体電界効果トラン
    ジスタの製造方法。
JP31316492A 1992-11-24 1992-11-24 ダイヤモンド半導体電界効果トランジスタの製造方法 Pending JPH06163893A (ja)

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