JPH0616383A - 吊り上げフック - Google Patents

吊り上げフック

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JPH0616383A
JPH0616383A JP5051303A JP5130393A JPH0616383A JP H0616383 A JPH0616383 A JP H0616383A JP 5051303 A JP5051303 A JP 5051303A JP 5130393 A JP5130393 A JP 5130393A JP H0616383 A JPH0616383 A JP H0616383A
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opening
center
latch
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Henry Wiklund & Co AB
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    • B66C1/22—Rigid members, e.g. L-shaped members, with parts engaging the under surface of the loads; Crane hooks
    • B66C1/34—Crane hooks
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
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    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16B45/02—Hooks with pivoting or elastically bending closing member
    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16B45/02—Hooks with pivoting or elastically bending closing member
    • F16B45/036—Hooks with pivoting or elastically bending closing member with an elastically bending closing member

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 フックを荷受け位置にセットするために特別
な知識が必要とされない吊り上げフックの提供。 【構成】 長孔６のあるフック部材５を支持する支持軸
７が装着された支持部材１を含む。安全掛け金１１がフ
ック部材５に回動自在に支持されている。持ち上げられ
た位置で、安全掛け金１１は、支持部材１の接触面１
６，１７と係合することにより、支持軸７を長孔６の上
端部から離れた位置に保持する。安全掛け金１１が降ろ
されたとき、支持軸７が端部内へ移動し、安全掛け金１
１が固定される。フック部材５は、荷又は他の面と接触
するように下げられかつその位置で持ち上げられたと
き、逆さまの位置へ回動し、その間に安全掛け金１１が
開いて荷が解除されるように構成されている。その回動
は、支持軸７及びフック部材５が長孔６内で相対的に変
位し、フック部材５の重心が変位することにより生じ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、フックに吊り下げられ
た荷による荷重がかかったとき、フックの開口部を安全
に閉じかつその開口部を開けることができないようにす
る安全掛け金が付いた吊り上げフックに関する。さらに
好ましくは、本発明は、安全掛け金を自動的に開けるこ
とができかつ吊り上げ作業の終了後に荷を自動的に外す
ことができるフックを設計することができるだけでな
く、前記自動的機能なしに、いわゆる安全フックとして
のみ機能するようにフックを設計することもできるもの
である。
【０００２】
【従来の技術】米国特許第１，３８６，５８３号は、支
持部材と、この支持部材の軸から吊り下げられたフック
部材とが装着された吊り上げフックを開示している。そ
のフック部材には長孔が設けられており、この長孔に沿
ってフック部材が前記軸上で変位可能である。この吊り
上げフックでは、フック部材の重心の変位により、フッ
ク部材が荷支持位置からフック部材が逆さまになった荷
外し位置へひっくり返り、これによってフック部材から
吊り下げられた吊り上げチェーン等がフックの開口部か
ら落ちるように構成され得る。このフックでは、吊り上
げ作業中にフックの開口部を閉じるための掛け金を有し
ていないという欠点がある。
【０００３】このような荷外しフックの改良技術が、欧
州特許出願第８６９０６４８６．５号（公開第０２５４
７２４号）に開示されている。このフックには掛け金が
設けられており、この掛け金は、出願人により記述され
た実施例の１つにおいて、フックに吊り下げられた荷に
よる荷重がかかっている限りフックの開口部を安全に閉
じるようにしてある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このフ
ックでは、フックを荷受け位置にセットするのに作業者
の指令を必要とするという重大な欠点がある。フックに
慣れていない作業者は、セッティング操作をどのように
実行するのかを理解できない。このことによって、多く
の場合、例えば、多くの人が積み荷及び荷降ろし作業等
に関係し得るような大きな作業用地、又はフックの機能
の仕方が知られていないような種々の場所で作業を実行
する車両に搭載されたクレーンの場合に問題が発生す
る。また、このタイプのフックでは、安全掛け金を変位
可能にしかつフックを荷受け位置にセットするために、
製造上複雑でかつコストを増大させる長孔等設けられて
いるという別の欠点がある。
【０００５】上述した荷外しフック以外の他の公知のタ
イプのフックは、いわゆる安全フックである。これらの
フックでは、支持部材及び安全掛け金が一体に作られて
おり、安全掛け金は略垂直な支持部材から斜めの角度で
延びている。フック部材が支持部材に回動自在に支持さ
れている。フックに荷重がかかったとき、安全掛け金及
びフック部材は、フック開口部が閉じるような位置で互
いに固定される。この固定のために、特別な可動の固定
部材が設けられており、この固定部材はフックを開くと
きに手動で解除される。この固定部材は、荷重が解除さ
れているとき又は僅かな荷重がかかっているときにフッ
クを開位置に保持し、より重い荷重がかかったときに退
き、これによってフックが自動的に閉じて固定されるよ
うに作られ得る。
【０００６】上述したようなフックを開位置に弾性的に
保持することの欠点は、荷揚げ作業が準備されていると
きに、フックに２つ以上の重いチェーンを掛ける場合、
フックに最初のチェーンを掛けるとすぐにフックが閉じ
てしまい、これによって２番目以降のチェーンをフック
に掛けられなくなってしまうということである。
【０００７】別の欠点は、フックを閉じ位置に固定する
固定部材が支持部材に対するフック部材の回動を阻止す
るということである。吊り上げチェーン等がフック部材
に正確に正しい中間位置で掛かっておらず、荷重の作用
点がフック点側へずれている場合、固定部材に荷重をか
けるてこ作用による力が発生する。荷重の作用点が反対
側へずれている場合、対応するてこ作用による力がフッ
ク点と安全掛け金との間に発生する。
【０００８】上述したてこ作用による力を受けることに
より、固定部材又はフックにおけるその接触面が変形し
てしまい、その結果、固定部材がその固定位置から又は
その位置へ回動できなくなってしまい、かつ磨耗やそこ
に進入する不純物により固定部材の動きを難しくしてし
まう。
【０００９】本発明の目的は、上記従来技術の上記欠点
を除去し、フックを荷受け位置にセットするために特別
な知識が必要とされない吊り上げフックを提供すること
である。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ワイヤ等の吊り下げ部材から吊り下げら
れる支持部材（１）と、前記支持部材に装着された支持
軸（７）により支持されかつ支持部分（４）から開放フ
ック点（９）まで延び、その間に紐等のような吊り上げ
手段を受けるための開口部（１０）を形成し、かつ前記
支持軸７を変位可能に収容する長孔（６）が設けられた
湾曲したフック部材（５）と、第２の軸（１２）により
フック部材に支持された安全掛け金（１１）とを含み、
前記長孔（６）は、フックが荷受け位置にあるとき、開
口部（１０）から外方への主方向に向いた一端が他端よ
り高い位置にあるように傾斜しており、前記フック部材
（５）及び支持部材（１）は支持軸の中心（２４）のま
わりで相対的に回転可能であり、かつ安全掛け金（１
１）は開口部（１０）を閉じる位置とこれを開く位置と
の間で第２の軸の中心（２５）のまわりで回転可能であ
る吊り上げフックにおいて、前記支持部材（１）には、
前記支持軸（７）の中心（２４）と同心でありかつ安全
掛け金（１１）に当接する少なくとも１つの円弧状接触
面（１６，１７）が設けられており、前記第２の軸（１
２）は径方向に固定して配置されており、かつ安全掛け
金には、安全掛け金が前記閉じ位置にあるときに接触面
（１６，１７）に係合するように形成された少なくとも
１つの第１端面（２０，２１）と、この第１端面に接続
しかつこの端面に対しある角度で延び、安全掛け金が前
記開位置にあるときに前記接触面（１６，１７）に係合
するように形成された少なくとも１つの第２端面（１
８，１９）とが設けられており、前記第１端面（２０，
２１）は、前記接触面（１６，１７）に係合していると
きに前記支持軸（７）が前記孔（６）のより高い端部側
へ変位するのを許すように前記第２の軸の中心（２５）
に対して配置されており、かつ前記第２端面（１８，１
９）は、前記接触面に係合しているときに前記支持軸
（７）を前記孔（６）のより高い端部から離れる方向へ
変位させるように前記第２軸の中心（２５）に対して配
置されており、前記第１端面（２０，２１）は、前記接
触面に係合しているときに最も高いエッジ面（２２，２
３）が前記支持軸の中心（２４）と前記第２軸の中心
（２５）とを結ぶ直線より上方で延びるように配置され
ており、これによって、前記開口部（１０）を開ける方
向への前記安全掛け金の回転が、フック部材（５）に吊
り下げられる荷による荷重がかけられたときに防止され
るものである。
【００１１】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の各実施例を説
明する。図１〜図７で示される第１実施例についての説
明は、図８及び図９で示される第２実施例についての別
の説明から明らかになる変更部を除き、第２実施例にも
あてはまる。
【００１２】図１〜図５において、符号１は吊り上げフ
ックの支持部材を示している。この支持部材１には、下
方へ突出した二また部２，３が形成されており、この二
また部間にフック部材５の支持部分４が挿入されてい
る。フック部材５には長孔６が形成されており、このフ
ック部材は長孔６及び二また部２，３を貫通する支持軸
７によって支持されている。フック部材５は、支持部分
４から自由フック点を有するフック部分８まで湾曲した
形状で延びており、この両部分４，８はその間に開口部
１０を形成している。
【００１３】フック部材５の支持部分４において、安全
掛け金１１は軸１２で支持されている。安全掛け金１１
には、支持部分４の両端面にある二また部分１３，１４
が形成されている。この二また部分の内側端部は接続部
材１５で接続されている。この接続部材は、安全掛け金
１１が開口部１０を開く位置へはね上げられたときに支
持部分４に対するストッパとしても機能し得る。
【００１４】支持部材１の二また部２，３には、安全掛
け金１１の端面１８，１９及び２０，２１にそれぞれ当
接しかつ支持軸７の中心２４と同心である円弧状接触面
１６，１７が形成されている。端面２０，２１は、端面
１８，１９よりも、安全掛け金の軸１２の中心２５から
より短い距離で接触面１６，１７に当接している。接触
面１６，１７はエッジ部又は角部２２，２３を介して端
面２０，２１に連続している。
【００１５】安全掛け金１１には、図６及び図７に示す
ように、ばね２６が装着され得る。このばね２６は、掛
け金１１の軸心２５と同心的であり、かつ掛け金１１の
二また部１３，１４の一方（この実施例では二また部１
３）の内側で、フック部５の支持部分４の凹部内に挿入
されている。ばね２６には、フック部材５内の穴２９及
び二また部１３の内側の穴３０にそれぞれ係合する突起
２７，２８が設けられている。ばね２６は突起２７によ
って位置決めされており、かつ安全掛け金１１を装着す
る際に、穴３０が反対側の突起２８に係合し、この突起
２８をばね２６が緩んでいるＡ位置からばねが緊張した
Ｂ位置へ回転させる。ばね２６は、安全掛け金１１を図
２に示し開位置へ付勢している。ばね２６のばね力は、
安全掛け金１１を下げることにより容易に打ち負かされ
るように調節されている。
【００１６】安全掛け金１１の端面１８，１９は、端面
１６，１７に当接したとき（図２）にこれらの端面の最
も低い位置にあるエッジ又は角部２２，２３が支持軸７
の中心２４と掛け金１１の軸１２の中心２５とを結ぶ直
線より下になるように配置されており、これによってフ
ック部材５の重さにより生じる保持力が得られる。上述
したばね２６の付勢力を小さくすることが可能であり、
かつばね２６を省略することもできる。
【００１７】しかしながら、図１〜図５に示す自動的に
荷を解除する吊り上げフックでは、さらに以下で説明さ
れるように、安全掛け金１１が開けられた後、この掛け
金が接触面１６に接触する前であっても、この掛け金１
１を開位置に保持させるようにすることが有利である。
この効果を得るために、上述したばね２６に代わるもの
として、図２で示されているようにフック部材５の支持
部分４に永久磁石３１を配置することもできる。この磁
石は、安全掛け金１１が開いたときに掛け金１１の接続
面１５に接触する。
【００１８】支持軸７は、フック部材５の長孔６内で変
位可能である。この長孔の上端部は、軸７のための軸受
部分３２になっており、この軸受部分３２は長孔の他の
部分よりもより急な勾配で傾斜している。長孔６には、
軸受部分３２の入口に移行面３３が形成されている。こ
の面３３の上端部から、長孔６はフック部材６内で下方
へ延びており、支持軸７が長孔の下端部側へ変位したと
き、重心位置の移動によりフック部材５が傾き、その結
果支持軸７が長孔６の下端面３４に係合しかつフック部
材５が逆さまにぶらさがるようになっている。
【００１９】吊り上げフックが図２に示す荷受け位置に
あるとき、安全掛け金１１は開位置にあり、かつ１つ以
上の紐等が開口部１０から挿入され得る。このとき、安
全掛け金１１の端面１８，１９は、支持軸７がフック部
材５の移行面３３と係合するように掛け金の軸１２の中
心から離れたところで支持部材１の接触面１６，１７と
接触している。フック部材５は、自身の重さにより長孔
６の軸受部分３２内へ移動しようとするが、この移動は
安全掛け金１１によって阻止されている。このとき、上
述したような安全掛け金１１の端面１８，１９の配置に
より、開位置にある安全掛け金１１に保持力が発生して
いる。上述したように、安全掛け金１１に、上記保持力
を与える補助手段をばね２６又は磁石３１の形態で設け
ることができる。
【００２０】荷が接続されたとき、安全掛け金１１は手
動により下げられる。この下降動作の初期段階におい
て、角面２２、２３が支持軸７の中心２４と掛け金の軸
１２の中心２５とを結ぶ直線を横切るまで、フック部材
５と支持軸７との間での僅かな相対変位が、支持軸７が
長孔６の軸受部分３２から離れる方向へ生じる。前記下
降動作の次の段階において、掛け金軸１１の中心２５か
ら接触面１６，１７との接触部までの距離が減少し、こ
れによってフック部材５は、自身の重さにより、長孔６
の軸受部分３２が支持軸７上に位置するように変位す
る。
【００２１】この位置において、図３で示されているよ
うに、安全掛け金１１の端面２０，２１は支持部材１の
接触面１６，１７に接触しており、かつ安全掛け金１１
の自由端３５の凹部３６がフック点９を囲んでいる。い
ま、安全掛け金１１の端面の角部２２、２３は支持軸７
の中心２４と掛け金軸１２の中心２５とを結ぶ直線の上
方にあり、かつフック部材５の重さと移行面３３に隣接
する軸受部分３２の面の急傾斜との共同作用により、支
持軸７は図３の位置から抜け出ることができないので、
安全掛け金１１はその閉じ位置に完全に固定されており
かつ回転できない。吊り上げ作業が開始されると、荷の
重さがさらに安全な因子として加わる。上述したよう
に、図３に示す位置において、安全掛け金１１の端面の
角部２２，２３は支持軸７の中心２４と掛け金軸１２の
中心２５とを結ぶ直線の上方にある。この直線は、好ま
しくは中心２４から中心２５へ下り傾斜になっている、
すなわち、掛け金軸の中心２５は支持軸の中心２４より
も下にある。このことは、支持部材１の接触面１６，１
７に対する安全掛け金１１の角部２２，２３の圧力が、
長孔６の軸受部分３２が支持軸７上にのっている位置か
らフック部材５が上がって抜けでないような方向へ作用
するようにするためである。
【００２２】本発明による上記第１実施例の重大な利点
は、フック部材５が、荷支持面に沿って荷の重さの分布
に関連して調節するために、安全掛け金又は他の部材に
てこ作用による力を生じることなく支持部材１に対し相
対的に回転できることである。支持部材１の接触面１
６，１７は支持軸７と同心的であるので、接触面の回転
動作は、僅かな摩擦を除いて、安全掛け金１１の端面と
の接触状態に何の変化を与えない。安全掛け金及び前記
接触面は、安全掛け金がその閉じ位置にあるときに互い
に力を作用しないだけでなく、軽く接触した状態にある
か又は１ミリの数分の１の隙間だけ離れている。開ける
力が安全掛け金に作用する場合にだけ、その力が接触面
に作用し、かつ開き動作を達成することが接触面によっ
て阻止される。
【００２３】上述したように、安全掛け金１１は、この
ように吊り上げ作業中安全に固定されている。この固定
効果は、荷が降ろされたときにも維持され、この荷降ろ
しが荷を適切に位置させるため又は紐等を調節するため
に数回危険なしになされ得る。安全掛け金は、荷が最終
的にその位置に降ろされかつ吊り上げフックが荷又は他
の面に接触するまでさらに降ろされたときにのみ解除さ
れる。
【００２４】上述の説明から明らかなように、フック部
材５が前記面に接触しかつそれ以上降ろすことができな
くなった状態で、支持部材１を降ろし続けると、フック
部材５が図４で示されるように傾いていき、そして支持
軸７が長孔６の軸受部分３２から抜けでて長孔の反対側
端部側へ変位する。この状態で支持部材１が再び吊り上
げられると、フック部材５がさらに傾いていき、その結
果、支持軸７が長孔６の端面３４に接触しかつフック部
材５が逆さまになる。これによって、挿入されていた紐
等がフックから外れて落ちる。安全掛け金１１は、支持
軸７が長孔６の軸受部分３２を離れるとすぐに解除さ
れ、かつ吊り上げフックが図５で示す位置をとったとき
に、自身の重さにより又はばね２６による付勢力により
略垂直にぶら下がる。
【００２５】荷を受けるために準備された位置に吊り上
げフックをリセットするためには、安全掛け金１１を図
５で示されるように支持部分４の端部から外方へ向けた
ままにしながら、フック部材５の支持部分４及び安全掛
け金１１の周囲を握持し、かつフック部材５を図２に示
す位置へ揺動して戻すだけでよい。作業者が理解する必
要のある唯一のことは、紐等を装着するために明らかに
必要である開位置に全掛け金１１を保持することであ
る。しかしながら、このことをより自然にするために、
吊り上げフックには、フック部材５が逆さまにぶらさが
っていないときでも、安全掛け金１１をその開位置に保
持する装置、すなわちばね２６又は磁石３１が設けられ
得る。荷が接続される前に作業者が誤って安全掛け金１
１を下げてしまったとしても、作業者は、フック部材５
を１又は２センチ持ち上げることにより支持軸７が長孔
６内で変位しかつ安全掛け金１１が解除されるので、掛
け金１１を再び持ち上げることができる。
【００２６】上記説明から明らかなように、安全掛け金
１１には、全体として簡単な軸受が軸１２の形態で設け
られている。この軸受は、付加的な効果として、重い荷
に耐えるために十分大きな寸法にされ得る。さらに、吊
り上げフックは、荷解除位置から荷受け位置へリセット
するのが非常に簡単である。その結果、上記欧州特許出
願におけるような高価でかつ複雑な部材が何ら必要とな
らない。
【００２７】次に本発明の第２実施例を説明する。図８
及び図９で示される第２実施例は、フック部材５の長孔
６が短く、かつこの実施例ではフック部材が重心位置の
変位によりある量回転するような重量分布を持たせる必
要がないので、フック部材がいくらか異なる形状である
点でのみ上記第２実施例と主に異なっている。
【００２８】フック部材５が上記第１実施例のものより
製造コストが安価である第２実施例の吊り上げフック
は、荷の自動解除が必要とされない場合に、安全な吊り
上げ作業を確保するために使用され得るという利点があ
る。このような場合とは、例えば、荷が載せられる場所
がクレーン作業者の視線内になく、その結果作業者が補
助者なしに荷を正しい位置に載せたり、適切なときに荷
を解除したりすることができない場合、又はフックを荷
から自動的に外すことができず、フックを手動で外さな
ればならないような方法で荷が掛けられている場合であ
る。
【００２９】この第２実施例に係る吊り上げフックは、
図８に示す荷受け位置から安全掛け金１１を手動で下げ
ることにより掛け金１１が上述したように固定されてい
る図９に示すよう荷支持位置へ変化する。吊り上げ作業
の終了後にフックを再び開けるために、フックが荷に接
触するまでフックを下げる必要はない。フックの作業者
は、紐が外されるように荷が降ろされた後に、支持軸７
が長孔６の最上部から離れるようにフック部材５を手で
吊り上げ、かつ他方の手で安全掛け金１１を持ち上げる
だけでよい。安全掛け金１１に上記ばね２６が装着され
ている場合、掛け金１１を手動で持ち上げる必要はな
く、掛け金１１は自動的に回転する。このとき、紐等を
外すことができ、かつフックが新たな吊り上げ作業のた
めに準備されている。
【００３０】上記第２実施例の場合、この吊り上げフッ
クも、フックに荷が掛けられた時、フック部材５及び支
持部材１が荷の分布を調節するために相対的に回転し、
このときてこ作用による力が安全掛け金１１又は他の部
材のいずれにも作用しないように作られている。このこ
とは、上述した公知のいわゆる安全フックと比べて顕著
な効果である。
【００３１】他の顕著な効果は、安全掛け金を固定しか
つ解除するために、いわゆる安全フックに共通な型の部
材で、種々の理由により動かなくなったり、作動できな
くなったりする特別な固定部材が必要ではなく、上述し
たように作業者がフック部材５を持ち上げることによっ
て解除が簡単になされるということである。
【００３２】最後に、フックの開口部は、上記安全フッ
クの場合と同様に、重い吊り上げチェーンがフックに装
着されたときにばねで付勢された固定部材により不用意
に閉じられない。これに対して、このような荷重は、本
発明に係る吊り上げフックの場合では、安全掛け金１１
が持ち上げられた位置にあるとき付加的な保持力を掛け
金１１に与える。
【００３３】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る吊り
上げフックによれば、自動的に荷を解除するタイプのフ
ックに対して、フックを荷受け位置にセットするために
特別な知識が必要とされないようにフックを作ることが
できる。
【００３４】また、本発明に係る吊り上げフックによれ
ば、フックに荷重がかかったとき、いかなるてこ作用に
よる力も安全掛け金又はフックの他の部材に作用するこ
となく、支持部材に対するフック部材の回動が可能にな
るようにフックを作ることができる。
【００３５】さらにまた、本発明による自動的に荷を解
除する吊り上げフックは、必要な掛け金機能および荷受
け位置にフックをセットするために必要な設計事項によ
りコストを増大させない。
【００３６】また、本発明によれば、特別な、可動でか
つ手動で操作される上述した固定部材で、損傷や磨耗等
により作動ができなくなるような固定部材が必要とされ
ない、自動的に荷が解除されないいわゆる安全フックを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施例に係る吊り上げフックを示
す斜視図で、荷が掛けられておらずかつ安全掛け金が閉
じ位置にある状態を示す図である。
【図２】図１に示す吊り上げフックの側面図で、安全掛
け金が開位置にありかつ紐等を受けるための準備状態に
ある状態を示す図である。
【図３】図２と同様の側面図で、紐が掛けられかつ安全
掛け金が閉じて固定されている状態を示す図である。
【図４】図３と同様の側面図で、自動的荷解除のための
回動の第１段階にある状態を示す図である。
【図５】図４と同様の側面図で、回動が終了し、その結
果、荷が解除された状態を示す図である。
【図６】本発明の第１実施例における安全掛け金および
フックの端部の詳細を示す断面図で、ばねが配置されて
いる状態を示す図である。
【図７】図６で示す部分の側面図である。
【図８】本発明の第２実施例に係る吊り上げフックで、
自動的に荷が解除されないタイプのフックを示す側面図
で、安全掛け金が開位置にありかつ紐等を受けるための
準備状態にある状態を示す図である。
【図９】図８と同様の側面図で、紐が掛けられかつ安全
掛け金が閉じて固定されている状態を示す図である。
【符号の説明】
１ 支持部材 ４ 支持部分 ５ フック部材 ６ 長孔 ７ 支持軸 ９ 開放フック点 １０ 開口部 １１ 安全掛け金 １２ 第２の軸 １５ ストッパ面 １６，１７ 円弧状接触面 ２０，２１ 第１端面 ２２，２３ エッジ面 ２４ 支持軸の中心 ２５ 第２の軸の中心 ３６ 凹部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ワイヤ等の吊り下げ部材から吊り下げら
    れる支持部材（１）と、前記支持部材に装着された支持
    軸（７）により支持されかつ支持部分（４）から開放フ
    ック点（９）まで延び、その間に紐等のような吊り上げ
    手段を受けるための開口部（１０）を形成し、かつ前記
    支持軸７を変位可能に収容する長孔（６）が設けられた
    湾曲したフック部材（５）と、第２の軸（１２）により
    フック部材に支持された安全掛け金（１１）とを含み、
    前記長孔（６）は、フックが荷受け位置にあるとき、開
    口部（１０）から外方への主方向に向いた一端が他端よ
    り高い位置にあるように傾斜しており、前記フック部材
    （５）及び支持部材（１）は支持軸の中心（２４）のま
    わりで相対的に回転可能であり、かつ安全掛け金（１
    １）は開口部（１０）を閉じる位置とこれを開く位置と
    の間で第２の軸の中心（２５）のまわりで回転可能であ
    る吊り上げフックにおいて、 前記支持部材（１）には、前記支持軸（７）の中心（２
    ４）と同心でありかつ安全掛け金（１１）に当接する少
    なくとも１つの円弧状接触面（１６，１７）が設けられ
    ており、前記第２の軸（１２）は径方向に固定して配置
    されており、かつ安全掛け金には、安全掛け金が前記閉
    じ位置にあるときに接触面（１６，１７）に係合するよ
    うに形成された少なくとも１つの第１端面（２０，２
    １）と、この第１端面に接続しかつこの端面に対しある
    角度で延び、安全掛け金が前記開位置にあるときに前記
    接触面（１６，１７）に係合するように形成された少な
    くとも１つの第２端面（１８，１９）とが設けられてお
    り、前記第１端面（２０，２１）は、前記接触面（１
    ６，１７）に係合しているときに前記支持軸（７）が前
    記孔（６）のより高い端部側へ変位するのを許すように
    前記第２の軸の中心（２５）に対して配置されており、
    かつ前記第２端面（１８，１９）は、前記接触面に係合
    しているときに前記支持軸（７）を前記孔（６）のより
    高い端部から離れる方向へ変位させるように前記第２軸
    の中心（２５）に対して配置されており、前記第１端面
    （２０，２１）は、前記接触面に係合しているときに最
    も高いエッジ面（２２，２３）が前記支持軸の中心（２
    ４）と前記第２軸の中心（２５）とを結ぶ直線より上方
    で延びるように配置されており、これによって、前記開
    口部（１０）を開ける方向への前記安全掛け金の回転
    が、フック部材（５）に吊り下げられる荷による荷重が
    かけられたときに防止されることを特徴とする吊り上げ
    フック。
  2. 【請求項２】 ばね（２６）が、前記開口部（１０）を
    開く方向へ前記安全掛け金（１１）を付勢するために前
    記フック部材（５）に設けられていることを特徴とする
    請求項１に記載の吊り上げフック。
  3. 【請求項３】 永久磁石（３１）が、安全掛け金（１
    １）が前記開位置にあるときにこの掛け金（１１）に接
    触するように前記フック部材（５）に設けられており、
    かつ安全掛け金は前記磁石により吸引される材料ででき
    ていることを特徴とする請求項１に記載の吊り上げフッ
    ク。
  4. 【請求項４】 前記少なくとも１つの第２端面（１８，
    １９）は、対応する前記接触面（１６，１７）に係合し
    ているときに最も低いエッジ面（２２，２３）が前記直
    線よりより下方で延びるように配置されており、これに
    よってフック部材（５）の重さにより発生する保持力
    が、安全掛け金（１１）を前記開口部（１０）を開く位
    置に保持するために得られることを特徴とする、請求項
    １〜３のいずれかに記載された吊り上げフック。
  5. 【請求項５】 前記第２軸の中心（２５）は、フックが
    荷受け位置にあるとき、前記支持軸（７）の中心（２
    ４）より低い位置になるように配置されていることを特
    徴とする、請求項１〜４のいずれかに記載された吊り上
    げフック。
  6. 【請求項６】 前記安全掛け金（１１）には、この掛け
    金の回転を制限するために前記支持部分（４）に係合可
    能なストッパ面（１５）が設けられていることを特徴と
    する、請求項１〜５に記載の吊り上げフック。
  7. 【請求項７】 前記安全掛け金には、この掛け金が前記
    開口部（１０）を閉じる位置まで揺動したときに、前記
    フック点を囲む面を形成する凹部（３６）が前記フック
    点（９）と接続する端部に設けられていることを特徴と
    する、請求項１〜６に記載の吊り上げフック。
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