JPH06162961A - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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JPH06162961A
JPH06162961A JP33244492A JP33244492A JPH06162961A JP H06162961 A JPH06162961 A JP H06162961A JP 33244492 A JP33244492 A JP 33244492A JP 33244492 A JP33244492 A JP 33244492A JP H06162961 A JPH06162961 A JP H06162961A
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JP
Japan
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wire
core
parallel
winding
conductor
Prior art date
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Pending
Application number
JP33244492A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Shiraki
秀幸 白木
Koji Yatsuhashi
宏治 八橋
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多芯平行導線を巻いて形成した偏向コイルに
電流を流したときに、多芯平行導線の各芯線に流れる電
流の近接効果によるアンバランスを緩和して多芯平行導
線の発熱を抑制することができる偏向ヨークを提供す
る。 【構成】 多芯平行導線15を巻回して偏向コイルを形成
する。前記多芯平行導線15の芯線10を両端側から内側に
かけてそれぞれ3本ずつ、並列接続し、並列芯線20A,
20Zを形成する。この並列芯線20A,20Zの巻き終わり
側にそれぞれインダクタンスとしてのコイル16を接続す
る。これにより、前記多芯平行導線15に電流が流れる際
に、インダクタンスによって各芯線に流れる電流の近接
効果によるアンバランスを緩和し、多芯平行導線15の発
熱を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機やデ
ィスプレイ装置等に装着される偏向ヨークに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビジョン受像機のハイビジョ
ン化や高精細度ディスプレイ装置の出現によって、これ
ら装置の陰極線管の画面の色ずれ、即ちコンバージェン
ス等の規格がますます厳しいものになっており、これに
伴い、偏向磁界のますますの精密な制御が望まれる。
【0003】図8にはテレビジョン受像機やディスプレ
イ装置の陰極線管に装着される偏向ヨークが示されてい
る。この種の偏向ヨークは、朝顔状をした巻枠体として
のボビン2の内周面に沿ってトップ側とボトム側に水平
偏向コイル(図示せず)を装着し、ボビン2の外側には
垂直偏向コイル(図示せず)とコア(図示せず)を装着
したものである。
【0004】図7には一般的な偏向ヨークに使用される
鞍型偏向コイルのボビンの一例が示されている。このボ
ビン2には複数のコイル巻き溝5が設けられており、こ
のコイル巻き溝5に、例えば、図6に示されるような捲
線11が積層巻回され、偏向コイルが形成される。この捲
線11としては絶縁層4が施された導線(リッツ線を含
む)が用いられている。
【0005】前記コイル巻き溝5内に捲線11を巻回する
際に、この捲線11は束ねられないばらばらの単線のまま
1本〜数本ずつ自動巻線機で積層巻回され、これによっ
て偏向コイルが形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、捲線11
を巻くときに張力の方向が変化する等によって、図6に
示すように、捲線11はずれて片寄って巻かれたり、捲線
11の順番が入れ替わったりして、設計指示通りに巻くこ
とができないという問題が生じ、しかも量産される各偏
向コイルの捲線11の片寄りの状態も個々の製品毎にばら
つきを生じ、偏向磁界を精度よく制御することができな
いという問題があった。
【0007】本出願人はこのような問題を解決するため
に、従来の1本、1本の単線のコイル導線に替えて図5
に示すようなリボン線等の多芯平行導線を用いて形成す
る偏向コイルを提案している。
【0008】前記多芯平行導線15としては図5の(a)
に示すように、絶縁層4で被覆された銅やアルミニウム
等の導体線8を接着剤6を用いて平行に配列して接着し
たものや、同図(b)に示すように、樹脂等の絶縁シー
ト7の片面に絶縁層4で被覆された導体線8を複数本平
行に配列して接着剤6を用いて接着したものや、同図の
(c)に示すように、絶縁層4と接着層9が形成された
複数の導体線8を平行に配列して接着したものが使用さ
れる。
【0009】上記多芯平行導線15の導体線8はそれぞれ
の多芯平行導線15内で順序よく固定されており、したが
って、導体線8はそれぞれの多芯平行導線15内で線がず
れたり、また、線の順番が入れ替わったりすることがな
いので、これらの多芯平行導線15を用い、この多芯平行
導線15をコイル巻き溝5に積層巻回することにより前記
導体線8の大幅なずれ等を解消して偏向磁界の精密な制
御が可能な偏向コイルの作製が期待できる。
【0010】ところで、ボビン2は、図4に示されるよ
うに半割り状の鞍型形状をしており、このボビン2に
は、頭部側とネック側の外周面に渡り線部12,13が設け
られ、この両渡り線部12,13間のボビン内周面に分布部
14が設けられている。また、この半割り状のボビンを2
つ組み合わせた一体型でもよい。
【0011】このボビン2の分布部14の内周面には、鍔
3によって区画された複数の分布部コイル巻き溝5が頭
部側とネック側を結ぶ方向に形成されている。
【0012】このボビン2に多芯平行導線15を巻く場
合、例えば、多芯平行導線15は、図4に示されるよう
に、ネック側のコイル巻き溝5のA点からコイル巻き溝
5の内周面に沿って頭部側の渡り線部のB点まで巻き、
このB点から頭部側渡り線部をC点まで巻く。次いで、
C点から分布部コイル巻き溝5に沿ってD点まで巻いた
後、D点からネック側の渡り線部を巻いてA点に戻る。
このA点からD点までを所定の回数巻き、順次、隣の左
右の溝に多芯平行導線15を同様の巻線順序で巻いて偏向
コイルを形成する。
【0013】この偏向コイルに電流を流すと、例えば、
多芯平行導線15Aを通ってA点からB点の方向に電流が
流れ、さらに、渡り線側のB点からC点を経て多芯平行
導線15Cを通ってC点からD点の方向に流れる。
【0014】通常、ボビン等に巻回しない多芯平行導線
15に通電すると、図3の(c)に示されるように各芯線
に流れる電流は芯線の表皮効果によって電流分布は左右
両端側で大きくなり、一様ではないが、左右のバランス
が保たれ、実線Cのカーブを描く。
【0015】ところが、図4に示すようにボビンのコイ
ル巻き溝5に多芯平行導線を巻回した場合には、この多
芯平行導線に通電すると、前述のように、電流が窓を挟
んで多芯平行導線15Aと15Cでは逆向きに流れるため、
磁界の方向が逆向きになる。そのため、多芯平行導線15
Aの電流は窓を挟んで多芯平行導線15C側(窓側)に引
き寄せられ、同様に多芯平行導線15Cの電流は窓を挟ん
で多芯平行導線15A側(窓側)に引き寄せられる。した
がって、図3の(b)に示されるように、窓側の芯線、
例えばNo.1側には多量の電流が流れ、中央側には少
なく、セパレート側にはやや多めに流れるようになり、
各芯線に流れる電流分布は実線カーブAのような左右が
アンバランスのカーブを描くようになる。また、多芯平
行導線15A,15Cのそれぞれ隣りの多芯平行導線15も同
様に電流分布の不均一化と、左右対称側の多芯平行導線
相互の磁界の影響による電流引き寄せ効果との相乗作用
である近接効果によって電流分布はアンバランスとな
り、順次隣りの多芯平行導線15相互の多芯平行導線にお
いても同様に電流分布はアンバランスとなる。
【0016】上記のように、提案例の偏向ヨークでは、
多芯平行導線15の各芯線10に流れる電流の近接効果によ
って多芯平行導線15の両端側、特に窓側に電流が集中し
て流れるためバランスが崩れ、バランスが崩れた分だけ
多芯平行導線15のうち、電流が集中した線の発熱が大き
くなり、温度上昇するという問題があった。
【0017】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、多芯平行導線を巻いて形成
した偏向コイルに電流を流したときに、多芯平行導線の
各芯線に流れる電流の近接効果によるアンバランスを緩
和して多芯平行導線の発熱を抑制することができる偏向
ヨークを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明の偏向ヨークは、多芯平行導線を巻回してなる偏向
コイルを備えた偏向ヨークであって、該偏向コイルを巻
回形成してなる多芯平行導線の少なくとも端側の芯線に
は多芯平行導線の各芯線を流れる電流の近接効果による
アンバランスを緩和するインダクタンスが接続されてい
ることを特徴として構成されている。
【0019】
【作用】多芯平行導線を巻回して形成した偏向コイルを
備えた偏向ヨークにおいて、多芯平行導線の端側の芯線
にインダクタンスを接続し、多芯平行導線の各芯線に流
れる電流の近接効果によるアンバランスをインダクタン
スによって緩和して各芯線の電流分布を略一様化し、多
芯平行導線の発熱を抑制する。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例の説明において、提案例と同一の
名称部分には同一符号を付し、その詳細な重複説明は省
略する。図1には本実施例に係わる偏向ヨークの多芯平
行導線を展開した状態の回路図が示されている。
【0021】本実施例は提案例と同様に、ボビン2のコ
イル巻き溝5に沿って多芯平行導線15を巻回して偏向コ
イルを形成し、この偏向コイルを備えた偏向ヨークであ
り、前記多芯平行導線15は複数の芯線10a,10b,・・
・10y,10zを有し、この多芯平行導線15の巻き始め側
は各芯線が共通化して接続されており、巻き終わり側で
は、多芯平行導線15の一端側の芯線10a,10b,10cが
並列に接続され、また、他端側の芯線10x,10y,10z
もそれぞれ並列に接続されて、並列芯線20A,20Zが形
成されている。そして、この並列芯線20Aと20Zは巻き
終わり側でインダクタンスとしてのコイル16とそれぞれ
接続され、他の複数の残りの芯線と巻き終わり側で共通
化して接続されている。
【0022】本実施例の偏向ヨークに電流を流すと、多
芯平行導線15の両端側の並列芯線20A,20Zに接続した
コイル16によって芯線20A,20Zに流れる電流が調整さ
れ、例えば図3に示されるように、各芯線の電流分布は
平坦化した破線Bに近づいて流れる電流は平均化され
る。これにより、多芯平行導線15の発熱が抑制される。
【0023】本実施例によれば、多芯平行導線15の両端
側の芯線10にコイル16を接続したので、この多芯平行導
線15に電流を流したときに、コイル16によって電流は調
整され、多芯平行導線15の各芯線に流れる電流分布は略
平坦化(一様化)し、各芯線の近接効果によるアンバラ
ンスを緩和して多芯平行導線15のアンバランス分の発熱
による温度上昇を防ぐことができる。
【0024】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では、多芯平行導線15の両端側のそれぞれ3本の
芯線を並列接続し、これら並列芯線20A,20Zにコイル
16を接続したが、図2の(a)に示すように両端とその
内側の各芯線を2本ずつ並列接続し、例えば、図面左側
では並列接続した各芯線20C,20Dにそれぞれコイル16
を接続し、右側では各芯線20E,20F,20Gにそれぞれ
コイル16を接続するような方式でもよく、また、図2の
(b)に示されるように、多芯平行導線15の両端とその
内側の芯線を並列接続し、この芯線にコイル16を接続
後、この線に内側(3番目)の芯線を接続する。この線
にコイル16を接続し、同様に内側の4番目の芯線と前記
コイル16を接続した線をコイル16で接続する等の方式で
もよく、様々な接続方式が適用される。
【0025】また、上記実施例では流れる電流のアンバ
ランス緩和用にコイル16を用いたが、インダクタンスで
あれば他の素子でもよく、コイル16に限定されることは
ない。
【0026】
【発明の効果】本発明は、多芯平行導線の少なくとも端
側の芯線にインダクタンスを接続したので、この多芯平
行導線に電流を流したときに、インダクタンスによって
電流は調整され、多芯平行導線の各芯線に流れる電流分
布は略一様化(平坦化)し、各芯線の近接効果によるア
ンバランスを緩和して多芯平行導線の発熱による温度上
昇を大幅に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ボビンのコイル巻き溝に巻回した多芯平行導線
を展開した状態の本実施例の回路図である。
【図2】同巻回した多芯平行導線を展開した状態の他構
成の回路図である。
【図3】多芯平行導線の各芯線に流れる電流の電流分布
の説明図である。
【図4】半割り状の鞍型ボビンの説明図である。
【図5】多芯平行導線の各種形態の説明図である。
【図6】従来の偏向コイルのコイル巻き状態の説明図で
ある。
【図7】従来の偏向コイルのボビンの一例の説明図であ
る。
【図8】一般的な偏向ヨークの説明図である。
【符号の説明】
2 ボビン 5 コイル巻き溝 8 導体線 10 芯線 15 多芯平行導線 16 インダクタンス(コイル(L)) 20A,20Z 並列芯線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多芯平行導線を巻回してなる偏向コイル
    を備えた偏向ヨークであって、該偏向コイルを巻回形成
    してなる多芯平行導線の少なくとも端側の芯線には多芯
    平行導線の各芯線を流れる電流の近接効果によるアンバ
    ランスを緩和するインダクタンスが接続されていること
    を特徴とする偏向ヨーク。
JP33244492A 1992-11-18 1992-11-18 偏向ヨーク Pending JPH06162961A (ja)

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JP33244492A JPH06162961A (ja) 1992-11-18 1992-11-18 偏向ヨーク

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JP33244492A JPH06162961A (ja) 1992-11-18 1992-11-18 偏向ヨーク

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JPH06162961A true JPH06162961A (ja) 1994-06-10

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