JPH06162825A - 誘電体膜とそのデバイス - Google Patents

誘電体膜とそのデバイス

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JPH06162825A
JPH06162825A JP30400592A JP30400592A JPH06162825A JP H06162825 A JPH06162825 A JP H06162825A JP 30400592 A JP30400592 A JP 30400592A JP 30400592 A JP30400592 A JP 30400592A JP H06162825 A JPH06162825 A JP H06162825A
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JP
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dielectric
dielectric film
film
amorphous
ta2o5
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JP30400592A
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Kazuo Yoshida
一男 吉田
Masahiro Matsui
正宏 松井
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 非晶質のTa2 5 およびTa2 5 以外の
誘電体添加物を含有した誘電体膜と、その誘電体膜を備
えたデバイス。 【効果】 熱処理後もTa2 5 誘電体が非晶質を保つ
ことができるため、熱処理後の誘電体としての絶縁性を
上げることができる。またこの誘電体をデバイスに用い
ることにより、熱処理を施した場合においても単位面積
当たりの容量が大きく、抵抗の大きい誘電体を備えたデ
バイスを提供することができるため、デバイスの性能を
向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はTa2 5 を含む誘電体
膜およびそれを備えたデバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来主にSiO2 やSiNX の様な誘電
体膜材料が、DRAMをはじめとするメモリー用キャパ
シター絶縁膜あるいは薄膜トランジスター(以後TFT
と略す)やMOSFETなどのトランジスター用ゲート
絶縁膜として、また電界を印加することによって発光す
る薄膜エレクトロルミネッセンス素子(以後TFELと
略す)の絶縁層として用いられている。
【0003】これらデバイスの誘電体膜としては、単位
面積あたりの容量を大きくすることが課題であり、誘電
体膜材料を改善してその課題を達成することにより、デ
バイスの性能を向上させることができる。すなわち、デ
バイスの誘電体膜の単位面積あたりの容量を大きくする
ことにより、例えばDRAMに関してはデバイスの高集
積化につながり、またTFTやMOSFETに関しては
低電圧駆動化とトランジスタのon電流の増加につなが
り、またTFELに関しては高輝度化や高電圧に対する
安定化をにつながる。
【0004】誘電体の単位体積あたりの容量を大きくす
る手段として、誘電体の薄膜化が行われてきたが、誘電
体の薄膜化が進むと、例えば60AのSiO2 膜に5V
の電圧を印加すると膜を通してトンネル電流が流れるた
め、原理的に絶縁層として使用できないという問題があ
る。さらに、誘電体膜を薄くすれば、ピンホールによる
短絡の確率が高くなり、絶縁体としての機能が低下する
という問題もあり、薄膜化によって誘電体の容量を大き
くするには限界がある。
【0005】そこで、薄膜化以外の方法で単位体積あた
りの容量が大きい誘電体を得るために、誘電体材料とし
て比誘電率の高い材料の検討がなされている。中でも非
晶質のTa2 5 は、比誘電率が比較的高く、リーク電
流が少ない上に絶縁破壊強度が大きいことから、注目さ
れている。誘電体材料として、実用化されているSiN
xやSiO2 は、比誘電率がそれぞれ6.4、3.8と
低いため、単位体積あたりの容量を誘電率によって得る
効果は少ない。これに対し、誘電体材料として比誘電率
の比較的高い非晶質のTa2 5 (比誘電率:25)を
用いた場合、前述のSiNx、SiO2 に比較して比誘
電率が約4倍と大きいので、単位面積あたりの容量も同
一膜厚なら約4倍となる。
【0006】この様に、非晶質のTa2 5 は誘電体材
料として優れた特性を有することが知られているが、6
60℃以上の温度で熱処理をすると多結晶構造化し、抵
抗が小さくなり絶縁膜としての機能が低下するという問
題がある。よって、デバイスの製造工程において、誘電
体膜形成後に660℃以上の温度で熱処理を必要とする
場合には、問題となる。
【0007】ところが、DRAM,TFT,MOSFE
T、TFEL等の薄膜デバイスでは、それらデバイスの
製造工程において誘電体膜形成後に高い温度で熱処理を
必要とする場合が多くある。例えばDRAM製造工程で
は、誘電体膜形成後にポリシリコンにリンをドープした
膜を電極として付けるが、その際リンをポリシリコン中
に均一に拡散させるために、1000℃以下の熱処理を
行う必要がある。同様にして、TFTやMOSFETに
おいても、誘電体膜形成後に高い温度での熱処理を必要
とする場合がある。また、TFELに関しても、熱処理
の温度を高くすることにより、発光層の結晶化が良くな
り、輝度が向上する事が、知られているが、誘電材料と
して有望な比誘電率の高い非晶質のTa2 5 を誘電体
として用いた場合、多結晶構造化して抵抗が小さくな
り、発光輝度や絶縁耐圧が低くなるという問題がある。
さらにこれらDRAM,TFT,MOSFET、TFE
L等の薄膜デバイスに共通して、言えることであるが、
誘電体だけでなく半導体や電極の性能を向上させるため
に熱処理をすることがあり、熱処理を施しても絶縁性を
失わない非晶質のTa2 5 が望まれている。
【0008】上記した従来のTa2 5 の誘電体を用い
たデバイスでは、660℃以上の温度で熱処理をする
と、誘電体の抵抗が小さくリーク電流が大きいという欠
点を有しているため、製造工程において誘電体膜に66
0℃以上の熱処理を行う場合、絶縁性の良い誘電体とし
て使用できないという問題がある。このことは、例え
ば、J.Electrochem.Soc.,130
(12)P.2414−2418(1983)に記載さ
れている。
【0009】この原因は誘電体中のTa2 5 が熱処理
により多結晶構造化したり、また誘電体と、例えばポリ
シリコン層等の伝導体層との間に反応が起きたりするた
めである。このことは、例えば、J.Electroc
hem.Soc.,133(7)P.1405−141
0(1986)に記載されている。従って、誘電体の多
結晶構造化を防止し、また誘電体と半導体または伝導体
との反応を防止すれば良好な電気特性を有する誘電体が
できると考えられる。
【0010】上記問題のうち、誘電体とシリコンとの反
応を防止するためには、SiO2 等の第二の誘電体膜を
挟むことにより解決できる。しかし、誘電体内部で生ず
る多結晶化を防止できないという問題点がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、熱処
理を施した場合においても単位面積当たりの容量が大き
く、リーク電流の小さい誘電体とその誘電体を備えたデ
バイスを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、従来のT
2 5 の誘電体を用いた容量膜は、高い温度で熱処理
をすると、多結晶構造化して抵抗が小さくなりリーク電
流が大きいという問題点に鑑みて、鋭意研究したとこ
ろ、Ta2 5 が特定の誘電体添加物を含有することに
より、熱処理後においてもTa2 5 が多結晶構造を取
らず非晶質のままであるために、熱処理を施した場合に
おいても単位面積当たりの容量が大きく、抵抗が大きく
リーク電流の小さい誘電体膜となることを見いだし本発
明を完成した。
【0013】すなわち、本発明は、 1.Ta2 5 を含有する誘電体膜において、該誘電体
膜がTa2 5 以外の誘電体添加物を含有し、かつ該T
2 5 が非晶質であることを特徴とする熱処理した誘
電体膜、 2.Ta2 5 以外の誘電体添加物がSiO2 、Al2
3 、Si3 4 およびAlNから選ばれた少なくとも
1つからなることを特徴とする請求項1記載の熱処理し
た誘電体膜、 3.Ta2 5 を含む誘電体膜を有し、かつ製造工程で
該誘電体膜に660℃以上の温度で熱処理を施すデバイ
スにおいて、該誘電体膜がTa2 5 以外の誘電体添加
物を含有し、かつ該Ta2 5 が非晶質であることを特
徴とするデバイス、 4.Ta2 5 以外の誘電体添加物がSiO2 、Al2
3 、Si3 4 およびAlNから選ばれた少なくとも
1つからなることを特徴とする請求項3記載のデバイス
を提供するものである。
【0014】本発明において熱処理とは、高温炉等の高
温を達成できる装置を用いて、660℃以上1500℃
以下の温度で1分間以上1000時間以下の処理をする
ことを言う。デバイスとは、電子材料を用いた装置を示
すが、主にはDRAM、TFT、MOSFET、TFE
Lを示す。非晶質とはX線回折法により分析を行った場
合、結晶のTa2 5 のピークが明瞭でないものを言
う。
【0015】誘電体添加物としては、バンドギャップが
2.5eV以上の酸化物や窒化物から選ばれる。好まし
くは4eV以上のバンドギャップを持つものである。特
に好ましくはSiO2 、Al2 3 、Si3 4 、およ
びAlNのうち少なくとも一つが選ばれる。これらのう
ち少なくとも一つを用いた場合は、Ta2 5 の多結晶
構造化を防止する効果が大きく、誘電体膜熱処理後の抵
抗が大きく好ましい。ここで多結晶とは、結晶方位が一
定でない結晶を言う。
【0016】誘電体膜中の誘電体添加物の含有量は、多
ければ多いほどTa2 5 の多結晶化を防止する効果は
大きいが、単位面積当たりの容量が大きく、抵抗が大き
い誘電体膜という条件を満たすためには、添加物の種類
により、適切な含有量は異なる。例えば誘電体添加物と
してSiO2 、Al2 3 、Si3 4 、およびAlN
の群からなら少なくとも一つを用いた場合、それら添加
物単独の比誘電率がいずれも10以下と小さいため、単
位面積当たりの容量が小さくなる。よって誘電体添加物
としてSiO2 、Al2 3 、Si3 4 、およびAl
Nの群からなら少なくとも一つを用いた場合には、誘電
性添加物の含有量として50モル%から2モル%の範囲
が好ましく、より好ましくは30モル%から5モル%の
範囲である。また誘電体添加物としてNb2 5 および
TiO2 の群からなら少なくとも一つを用いた場合、比
誘電率は大きくなるが、抵抗も低下するため、20モル
%から80モル%が好ましい。
【0017】非晶質のTa2 5 を含む誘電体の成膜方
法としては、抵抗加熱式蒸着、電子線ビーム蒸着、スパ
ッタ蒸着、CVD、塗布法など多くの方法が選択できる
が、各種成膜法の中でもスパッタ蒸着法やCVD法は抵
抗の大きい誘電体膜が得られて好ましい。また誘電体添
加物を成膜時に同時に添加することにより、成膜時のT
2 5 の多結晶構造化を防ぐ効果があり、蒸着法やC
VD法における基板温度は従来の非晶質のTa2 5
膜に通常用いられている、室温〜400℃の範囲を上回
ることもできるが、その誘電体添加物による成膜時のT
2 5 の多結晶構造化を防ぐ効果にも限界があるた
め、基板温度は800℃以下が好ましい。さらに誘電体
の膜厚は薄過ぎるとトンネル電流により絶縁性が失われ
るため、4nm以上が好ましい。
【0018】
【実施例】以下に、本発明を実施例をもって具体的に説
明する。
【0019】
【実施例1】誘電体膜の実施例を示す。図1は本発明の
一実施例の断面図である。以下図1に従って説明する。
ガラス基板上(HOYA株式会社製、NA−40)に、
反応性スパッタ法により、厚さ約100nmのITO透
明電極2を形成した。
【0020】透明電極2の上に誘電体添加物として12
モル%のAl2 3 を含むTa2 5 膜からなる誘電体
膜3を膜厚300nm程度になるように形成した。誘電
体膜3はスパッタ蒸着法で形成し、その条件は、反応ガ
スとしてArと30重量%O 2 の混合ガスを用い、ター
ゲットにTaとAlの混合物を用いて、リアクテイブス
パッタを行った。
【0021】その後、高温電気加熱炉を用いて、Arガ
ス雰囲気にて温度725℃で4時間熱処理をした。以上
のようにして得られた誘電体膜のX線回折分析〔(株)
理学電機 RU−200B〕を行った。その結果結晶の
Ta2 5 に相当するピークは観測されなかった。
【0022】次に実施例1の誘電体膜の電気特性を調べ
るために誘電体膜3の上にAl電極4を膜厚100nm
程度になるように形成した。電極3の形成方法として
は、抵抗加熱式蒸着法を用い、1×10ー5Torrの減
圧下でAl粒を抵抗加熱して蒸着した。誘電体膜の電気
特性は透明電極2とAl電極4間の抵抗とコンデンサー
容量から求めた。その結果比抵抗率が2×1011Ωcm
であり比誘電率が18であった。
【0023】以上のことから、実施例1の誘電体添加物
として12モル%のAl2 3 を含むTa2 5 膜から
なる誘電体膜3では、熱処理による結晶化が防止でき、
その結果、比抵抗率が大きくリーク電流の少ない誘電体
を得る事ができた。
【0024】
【比較例1】実施例1と同様にしてガラス基板1上にI
TO透明電極2を形成した。つぎに透明電極2の表面に
Ta2 5 単独組成よりなる誘電体膜3を作製し、実施
例1と同様に熱処理を行い、X線回折分析を行った。T
2 5 単独組成よりなる誘電体膜3はターゲットにT
aを用いた以外は、実施例1の誘電体膜3と同様に形成
した。このX線回折分析では、Ta2 5 の結晶の(0
01)面に相当するd=3.89Å、(200)面に相
当するd=3.11Å、(201)面に相当するd=
2.43Å等のピークが明確に観測された。
【0025】このことから、Ta2 5 単独組成よりな
る誘電体膜3では熱処理によりTa 2 5 が結晶化を起
こすことが分かった。次に誘電体膜の電気特性を調べる
ために実施例と同様にして誘電体膜3の上にAl電極4
を膜厚100nm程度になるように形成した。誘電体膜
の電気特性は透明電極2とAl電極4間の抵抗とコンデ
ンサー容量から求めた。その結果、比抵抗率が1×10
9 Ωcmであり比誘電率が23であった。
【0026】
【実施例2〜3】誘電体膜3の添加物の種類と含有量お
よび熱処理温度を表1に示した。実施例2〜3は誘電体
膜3の熱処理温度を換えた以外は実施例1と同様に行っ
た。結果を表1に示す。なお表1に示したTa2 5
晶化の有無は実施例1及び比較例1と同様にしてのX線
回折により結晶化Ta2 5 のピークの有無により求め
た。
【0027】
【実施例4】誘電体膜3の添加物の種類と含有量および
熱処理温度を表1に示した。実施例4は誘電体膜3の添
加物の含有量および熱処理温度を換えた以外は実施例1
と同様に行った。更に実施例4の結果を表1に示す。な
お表1に示したTa2 5 結晶化の有無は実施例1及び
比較例1と同様にしてのX線回折により結晶化Ta2
5 のピークの有無により求めた。
【0028】
【実施例5〜7】誘電体膜3の添加物の種類と含有量お
よび熱処理温度を表1に示した。実施例5〜7は誘電体
膜3の添加物とその含有量およびデバイスの熱処理温度
を換えた以外は実施例1と同様に行った。なお実施例5
〜7の誘電体膜3の添加物であるSiO2 は、ターゲト
をTaとSiの混合物を用いる以外は、実施例1の誘電
体膜3と同様の方法で作製した。更に実施例5〜7の結
果を表1に示す。なお表1に示したTa2 5 結晶化の
有無は実施例1及び比較例1と同様にしてのX線回折に
より結晶化Ta2 5 のピークの有無により求めた。
【0029】
【比較例2〜5】誘電体膜3の熱処理温度を表1に示し
た。比較例2〜5は誘電体膜3の熱処理温度を換えた以
外は比較例1と同様に行った。更に比較例2〜5の結果
を表1に示す。なお表1に示したTa2 5 結晶化の有
無は実施例1及び比較例1と同様にしてX線回折により
結晶化Ta2 5 のピークの有無により求めた。
【0030】
【実施例8】TFEL素子の実施例を示す。ガラス基板
上(HOYA株式会社製、NA−40)に、反応性スパ
ッタ法により、厚さ約100nmのITO電極を形成し
た。その上に、誘電体添加物として12モル%のAl2
3 を含むTa2 5 膜からなる第一誘電体膜を実施例
1と同様の方法で膜厚300nm程度になるように形成
した。さらにその上に厚さ100nmのSiO2 をスパ
ッタ蒸着法により順次形成し絶縁層とした。続いてバッ
ファ−層として、厚さ約100nmのZnS薄膜を、Z
nSターゲットを用いたアルゴンガス中のスパッタ蒸着
により作製した。次に、発光層として、10体積%のH
2 Sガスを含むArガス雰囲気中で850℃で4時間熱
処理を施したSrSとSrSに対して0.3mol%の
CeF3及びKClを混合したターゲットを用い、基板
温度250℃に保ちながらスパッタ蒸着を行い、厚さ約
800nmの薄膜を形成した。作製した膜中の酸素濃度
をXPS法により測定したところ、5.5原子%であっ
た。その後2mol%の硫化水素を含むアルゴンガス雰
囲気中、725℃で4時間熱処理を行った。さらに発光
層の上には、上記の方法でZnS、SiO2 の積層膜を
形成し、その上に比較例1と同様にTa2 5 を積層し
て第二誘電体層を構築することにより二重絶縁構造とし
た。最後にAl電極を抵抗加熱蒸着法により、金属マス
クを用いてストライプ状に形成した。下部電極は、発光
層及び絶縁層の一部を剥離させてITO電極を露出さ
せ、これを用いた。
【0031】この誘電体層を用いて発光層に熱処理をし
て作製したEL素子の最高輝度は、5kHz、サイン波
駆動で8700cd/m2 であった。
【0032】
【比較例6】実施例8の第一誘電体層をTa2 5 単独
組成層にした以外は実施例8と同様にして比較例6のE
L素子を作製した。第一誘電体層のTa2 5 単独組成
層は比較例1と同様に作製した。このEL素子の最高輝
度は、5kHz サイン波駆動で5800cd/m2
あった。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明の誘電体膜は、熱処理後もTa2
5 誘電体が非晶質を保つことができるため、Ta2
5 誘電体の多結晶構造化に伴っておこる抵抗の低下を防
ぎ、熱処理後の誘電体としての絶縁性を上げることがで
きる。またこの誘電体をデバイスに応用することによ
り、熱処理を施した場合においても単位面積当たりの容
量が大きく、抵抗の大きい誘電体を備えたデバイスを提
供することができるため、デバイスの性能を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誘電体膜を用いたデバイスを示す断面
図である。
【符号の説明】
1.ガラス基板 2.透明電極 3.誘電体 4.Al電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ta2 5 を含有する誘電体膜におい
    て、該誘電体膜がTa 2 5 以外の誘電体添加物を含有
    し、かつ該Ta2 5 が非晶質であることを特徴とする
    熱処理した誘電体膜。
  2. 【請求項2】 Ta2 5 以外の誘電体添加物がSiO
    2 、Al2 3 、Si3 4 およびAlNから選ばれた
    少なくとも1つからなることを特徴とする請求項1記載
    の熱処理した誘電体膜。
  3. 【請求項3】 Ta2 5 を含む誘電体膜を有し、かつ
    製造工程で該誘電体膜に660℃以上の温度で熱処理を
    施すデバイスにおいて、該誘電体膜がTa25 以外の
    誘電体添加物を含有し、かつ該Ta2 5 が非晶質であ
    ることを特徴とするデバイス。
  4. 【請求項4】 Ta2 5 以外の誘電体添加物がSiO
    2 、Al2 3 、Si3 4 およびAlNから選ばれた
    少なくとも1つからなることを特徴とする請求項3記載
    のデバイス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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