JPH06162596A - 光ヘッドおよびそれを用いた光情報処理装置 - Google Patents

光ヘッドおよびそれを用いた光情報処理装置

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JPH06162596A
JPH06162596A JP4309893A JP30989392A JPH06162596A JP H06162596 A JPH06162596 A JP H06162596A JP 4309893 A JP4309893 A JP 4309893A JP 30989392 A JP30989392 A JP 30989392A JP H06162596 A JPH06162596 A JP H06162596A
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JP
Japan
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optical
diffraction grating
magneto
optical head
polarized light
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JP4309893A
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Inventor
Shigeru Nakamura
滋 中村
Yasuhiko Muneyoshi
恭彦 宗吉
Masashi Suenaga
正志 末永
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Hitachi Ltd
Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で、S/N比の高い光ヘッドおよび高性
能の光情報処理装置を提供する。 【構成】 光磁気ディスクに直線偏光を照射し、カー効
果による反射光の偏光面の回転を検出する光ヘッドにお
いて、半導体レーザ1とフォーカスレンズ5の間に、直
交する2つの直線偏光を回折する複屈折性の回折格子3
を配置する。また、回折格子3は、半導体レーザ1の出
射ビーム8の偏光方向と直交する直線偏光をすべて回折
分離する。また、反射光の光路中に位相差補償用の位相
子13を配置する。 【効果】 光磁気信号成分を持つ検出ビーム10Aと1
0Bを、半導体レーザ1の出射ビーム8から微小角度に
分離することが可能で、半導体レーザ1と光検出器7A
と7Bとを近接させて配置することができるので、小型
で、しかもS/N比の高い高性能の光ヘッドおよび光情
報処理装置を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスク装置、
光磁気カ−ド装置または光磁気テープ装置などの光情報
処理装置に好適に用いられる光ヘッドおよびそれを用い
た小型で高性能の光情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光磁気ディスク装置などに用い
られている光ヘッドの主な構成は、半導体レーザなどか
ら出射する直線偏光のレーザビームをフォーカスレンズ
により集光して、垂直磁化膜を有する光磁気ディスク上
に照射する光学系と、光磁気ディスクからの反射ビーム
をフォーカスレンズで再度集光し、ハーフミラーやビー
ムスプリッタで反射させて半導体レーザの出射ビームの
光路から分離させる光学系からなっている。そして、上
記のディスク反射ビームの偏光方向は、垂直磁化膜に情
報として記録されている磁化方向によって回転(カー効
果)するので、分離されたディスク反射ビームを、偏光
分離素子で直交する2つの偏光成分に分離した後、2分
割光検出器で受光し、その差動信号から光磁気信号を再
生する構造になっている。しかし、ディスク反射ビーム
の偏光方向の回転角(カー回転角)は1度以下と微小で
あるため、再生信号の十分なS/N比を得ることが困難
であった。このため、特公昭61ー10888号公報
(第1の公知例)に記載されているように、ディスク反
射ビームを、半導体レーザの出射ビームの光路から分離
させるビームスプリッタとして、s偏光とp偏光の反射
率が異なるビームスプリッタを用いて、見掛けのカー回
転角を増大させS/N比を向上させる磁気光学再生装置
が提案されている。このようなビームスプリッタとして
は、積層した誘電膜を2つの三角プリズムではさんだも
のが一般的に用いられている。したがって、ディスク反
射ビームは、第1の公知例の第1図に示されているよう
に、半導体レーザ出射ビームの光路から直角方向に反射
分離されている。そして、上記第1の公知例によると、
ディスク反射ビームは半導体レーザの出射ビームの光路
から直角方向に反射分離される構造であるため、光ヘッ
ドが大型になるという欠点があり、この方式では光ヘッ
ドの小型化をはかることができないという問題があっ
た。一方、特開平3ー178064号公報(第2の公知
例)に示されているごとく、4分の1波長板と、複屈折
回折格子型のホログラム素子を用いた光磁気ヘッドが提
案されている。この第2の公知例に開示されている光ヘ
ッド装置では、半導体レーザなどから出射される直線偏
光は、複屈折回折格子型のホログラム素子で回折される
ことなく透過し、4分の1波長板により円偏光となって
光磁気ディスクに照射される。そして、ディスク反射ビ
ームの偏光方向は、4分の1波長板を往復することによ
り半導体レーザの出射ビームの偏光方向とは直交する方
向に変換され、次に複屈折回折格子型のホログラム素子
で、今度はすべて回折され、光検出器で受光される。こ
の第2の公知例の作用欄に、「従来の光磁気ディスクの
信号の読み取り方式は、ディスクに直線偏光を入射した
際に、カー効果により反射光の偏光面が回転することを
利用しているのに対して、本方式(第2の公知例)は、
円偏光を入射した場合はディスク記録媒体の磁化の向き
が上向きか下向きかに応じて、同じくカー効果により反
射光の位相が変わるということを利用する方法である」
旨の記載があるごとく、光磁気ディスクに照射される光
は円偏光であり、4分の1波長板が必要であることを示
している。また、複屈折回折格子型のホログラム素子
は、半導体レーザ出射ビームの偏光方向と直交する偏光
成分だけを回折分離し、半導体レーザの出射ビームの偏
光方向と同じ偏光成分に対しては回折格子としての作用
がなく透過させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したごとく、従来
の光磁気ディスク装置において、上記第1の公知例に示
されているように、光磁気ディスクに直線偏光を照射す
る方式が主である。したがって、光ヘッドによる再生方
式としては、光磁気ディスクに直線偏光を照射し、カー
効果による反射光の偏光面の回転を検出する方式の方
が、従来の光磁気ディスクをそのまま使用することがで
き、また、従来の光磁気信号の再生回路等も用いること
ができるので互換性が生じ便利である。しかし、ハーフ
ミラーや、上記第1の公知例のようなビームスプリッタ
などの反射分離素子を用いて、ディスク反射ビームを半
導体レーザの出射ビームの光路から直角方向に反射分離
させると、半導体レーザからフォーカスレンズに至るフ
ォーカシング光学系の光路とは別に、反射分離素子から
光検出器に至る検出光学系の光路が必要となる。そのた
めに、光ヘッド装置は大型となり、光ヘッド装置の小形
化をはかることが難しいという問題があった。
【0004】本発明の目的は、上記従来技術における問
題点を解消するものであって、光磁気ディスクに直線偏
光を照射し、カー効果による反射光の偏光面の回転を検
出する光ヘッドにおいて、ディスク反射ビームを、半導
体レーザの出射ビームの光路と直角方向に分離させる構
造とすることなく、小型で、しかもS/N比の高い光ヘ
ッドおよびそれを用いた小型で高性能の光情報処理装置
を提供することにある
【0005】。
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的を達成
するために、本発明の光ヘッドの第1の構成として、半
導体レーザなどの光源と、光源からの出射ビームを直線
偏光として光磁気ディスクなどの光磁気情報媒体上に絞
り込むフォーカスレンズ等からなる絞り込み光学系と、
光磁気情報媒体からの反射ビームを、光源からの出射ビ
ームから分離する回折格子と、該回折格子で回折分離し
たビームを受光する光検出器を少なくとも備えた光ヘッ
ドにおいて、上記回折格子は、入射ビーム強度に対する
回折ビーム強度の分離比率を、直交する2つの直線偏光
で異なるように設定するものである。本発明の光ヘッド
の第2の構成として、上記第1の構成における回折格子
は、光磁気情報媒体によって偏光方向が回転しない場合
の第1の偏光の分離比率よりも、第1の偏光とは偏光方
向が直交する第2の偏光の分離比率の方が大きくなるよ
うに設定するものである。本発明の光ヘッドの第3の構
成として、上記第2の構成における回折格子は、上記第
2の偏光をすべて回折分離する構成とするものである。
本発明の光ヘッドの第4の構成として、上記第1、第2
または第3の構成における回折格子を、複屈折性の材料
を用いて構成するものである。本発明の光ヘッドの第5
の構成として、上記第4の構成における光ヘッドにおい
て、光磁気情報媒体からの反射ビームまたは回折格子に
よる分離ビームの光路内に位相差を与える素子を配設す
るものである。そして本発明の第6の構成として、上記
第1ないし第5の構成で示される光ヘッドのいずれか1
種の光ヘッドを光情報処理装置に搭載し、小型で、しか
もS/N比の高い、高性能の光情報処理装置を実現する
ものである。
【0006】
【作用】本発明の光ヘッドの第1の構成では、光源から
直線偏光のレーザビームを出射し、出射ビームの絞り込
み光学系により光磁気ディスクなどの光磁気情報媒体上
に絞り込まれる。光磁気情報媒体からの反射ビームの偏
光方向は、垂直磁化膜の磁化方向によって回転される。
すなわち、光磁気情報媒体に照射された直線偏光の方向
に対して垂直な方向に偏光成分が生じる。回折格子は、
直交する2つの直線偏光成分を回折分離し、回折格子に
よって回折分離した2つの偏光成分を合成して偏光方向
が回転する。回折分離されたビームは、偏光ビームスプ
リッタや2分割光検出器等からなる公知の光磁気信号検
出手段に到達し、光磁気信号を再生することができる。
また、回折格子によるビームの回折角は、上述した第1
の公知例におけるビームスプリッタによる反射角(直
角)よりも小さいので、上述した公知の光磁気信号検出
手段を光源近傍に配設することができるので、光ヘッド
を小型化することができる。本発明の光ヘッドの第2の
構成では、回折格子は、光磁気情報媒体によって偏光方
向が回転しない場合の第1の偏光の分離比率よりも、光
磁気情報媒体によって偏光方向が回転したために生じる
第2の偏光の分離比率の方が大きいので、回折分離した
ビームの見掛けのカー回転角を大きくすることができ
る。したがって、光磁気信号のS/N比を一段と向上さ
せることができる。本発明の光ヘッドの第3の構成で
は、上記第2の構成の回折格子によって、光磁気情報媒
体により偏光方向が回転したために生じる第2の偏光を
すべて回折分離することができるので、回折格子により
回折分離したビームの直線偏光の見かけのカー回転角を
最も大きくすることができ、S/N比を最も大きく向上
させることができる。本発明の光ヘッドの第4の構成で
は、上記第1、第2および第3の構成における回折格子
を複屈折性の材料によって構成し、常光線の場合と、異
常光線の場合とにおいて、格子溝の凸部と凹部での光路
長の差を異ならしめる。すなわち、常光線の場合と異常
光線の場合とで、入射ビーム強度に対する回折ビーム強
度の分離比率が異なる回折格子を簡易に構成することが
できる。また、格子溝の深さを適当な値に設定すること
により、本発明の光ヘッドの第1、第2および第3の構
成における回折格子を作製することができる。本発明の
光ヘッドの第5の構成では、上記第4の構成の回折格子
を用いた光ヘッドにおいて、光磁気情報媒体による反射
ビームまたは回折格子による分離ビームの光路内に位相
差を与える素子を配置することで、回折格子の基板で生
じる位相差を補償し、光磁気信号のS/N比を一段と向
上させることができる。本発明の光ヘッドの第6の構成
では、小型で、S/N比の大きい光ヘッドを用いて、光
情報処理装置を構成することにより、小型で、高性能の
光情報処理装置を実現することができる。
【0007】
【実施例】以下に本発明の一実施例を挙げ、図面を用い
てさらに詳細に説明する。図1は、本発明の光ヘッドを
光磁気ディスク装置に用いた場合の構成の一例を示す模
式図である。図において、1は半導体レーザ、2はコリ
メートレンズ、3は回折格子、4はフォーカスレンズ、
5は光磁気ディスク、6Aと6Bは複合プリズム、7A
と7Bは光検出器である。半導体レーザ1から出射され
た出射ビーム8は、コリメートレンズ2によって平行ビ
ームとなり、回折格子3を通過後、フォーカスレンズ4
により光磁気ディスク5に絞り込まれる。光磁気ディス
ク5からの反射ビーム9は、フォーカスレンズ4によっ
て、再度平行ビームとなり回折格子3により回折され、
検出ビーム10A、10Bとなって、出射ビーム8の光
路から分離され、コリメートレンズ2によって集光され
る。検出ビーム10Aは、複合プリズム6Aで、ビーム
11Aとビーム12Aに分離され、光検出器7Aで受光
される。 また、検出ビーム10Bは、複合プリズム6
Bで、ビーム11Bとビーム12Bに分離され、光検出
器7Bで受光される。まず、回折格子3の作用について
説明する。 回折格子3は、例えば、ニオブ酸リチウム
(LiNbO3)のような複屈折性を有する材料によっ
て構成されている。LiNbO3は、三方晶系の結晶に
属し光学的には負の一軸結晶体で、その屈折率楕円体1
4は、図2(a)に示すごとく、光学軸(または結晶の
C軸)15の方向に偏平である。回折格子3は、例えば
図2(b)に示すように、光学軸15が回折格子3の面
内にあり、一方の表面に回折格子3の格子溝16を形成
する。この場合、屈折率楕円体14の切断面17は、光
学軸15方向が短軸の楕円となる。したがって、偏光方
向が光学軸15の方向である直線偏光18は、回折格子
3のLiNbO3結晶中を異常光線として伝搬し、偏光
方向が光学軸15と直交する直線偏光19は、回折格子
3のLiNbO3結晶中を常光線として伝搬する。図3
(a)に示すように、屈折率nの物質20からなる回折
格子21の溝深さをdとすると、凸部の光路長22はn
dで、凹部の光路長23はdであり、凸部と凹部の光路
長の差ΔOPは、ΔOP=(n−1)dとなる。LiN
bO3のような複屈折性の物質では、常光線の屈折率no
と異常光線の屈折率neが異なるので、常光線の光路長
の差ΔOPと異常光線の光路長の差ΔOPは異なる。図
3(b)に示す直線24は、波長780nmにおけるL
iNbO3の常光線屈折率no=2.262から求めた波
長単位の光路長差ΔOP/λを示し、直線25は、異常
光線屈折率ne=2.179から求めたΔOP/λを示
す。縦軸の値が、半整数に近いほど回折格子21の作用
が強くなって、±1次回折ビームの強度が増大し、ちょ
うど半整数の場合に0次ビームが無く、強い±1次回折
ビームを生じる回折格子21となる。また、縦軸の値が
整数に近いほど回折格子の作用が弱くなり±1次回折ビ
ームの強度が減少し、ちょうど整数の場合には回折格子
21の作用はなく0次ビームだけになる。回折格子21
の溝深さdを、2.78μmとした場合、常光線の光路
長差は波長の4.5倍で、異常光線の光路長差は波長の
4.2倍となる。したがって、図2(b)に示すごと
く、回折格子3は直線偏光18(偏光方向が光学軸15
の方向で異常光線となる)に対しては0次ビームが強く
±1次回折ビームが弱い回折格子として作用し、直線偏
光19(偏光方向が光学軸15と直交し常光線となる)
に対しては0次ビームが無く±1次回折ビームが強い回
折格子として作用する。次に、光磁気信号の再生につい
て図4を用いて説明する。図4(a)の矢印(偏光成
分)26は、半導体レーザ1の出射ビーム8の偏光成分
を表わす。回折格子3は、光学軸15が矢印26で示す
偏光成分の方向と一致するように配置する。そうする
と、半導体レーザ1の出射ビーム8は、回折格子3を通
過する時に異常光線となり、例えば約20%が回折され
て±1次回折ビームとなり、約70%が0次ビームとし
て透過される。0次ビームは、フォーカスレンズ4によ
り、光磁気ディスク5に絞り込まれ、光磁気ディスク5
で反射し、反射ビーム9となる。この時、反射ビーム9
の偏光は、光磁気ディスク5の垂直磁化膜の磁化方向に
より、例えば、図4(a)の矢印27で示すように偏光
方向がθk度回転する。反射ビーム9が再度回折格子3
に入射すると、反射ビーム9の偏光成分27のうち、偏
光成分26と同じ方向の偏光成分は、異常光線であるか
ら矢印28で示す偏光成分のように、約20%が回折さ
れ±1次回折ビームとなる。一方、反射ビーム9の偏光
成分27のうち、偏光成分26と垂直な方向の偏光成分
は、常光線であるから矢印29で示す偏光成分のよう
に、ほぼ100%が回折され±1次回折ビームとなる。
したがって、検出ビーム10Aおよび10Bの偏光は、
矢印30で示すように偏光成分28と29を合成した
ものである。ここで、光源の出射ビームの偏光方向と直
交する直線偏光の回折効率が光源の出射ビーム8の回折
効率よりも大きいほど、見かけのカー回転角θ′が大き
くなる。また、光源の出射ビーム8の偏光方向と直交す
る直線偏光をすべて回折する場合、見かけのカー回転角
θ′は最も大きくなる。図5は、複合プリズム6Aおよ
び6Bの構成を示す。複光プリズム6Aと6Bは同じ構
造であって、検出ビーム10Aと10Bに対して同じ作
用をするので、同じ図5を用いてで説明する。検出ビー
ム10Aまたは10Bの偏光成分30は、2分の1波長
板34により45度回転する。図4(b)に示す点線3
1は、45度の方向を示し、矢印30は、図4(a)に
示す偏光成分30が45度回転したものである。偏光成
分30は、図5に示す偏光分離膜35によって、p偏光
成分32と、s偏光成分33に分離される。p偏光成分
32は、ビーム11Aまたはビーム11Bとなり、s偏
光成分33は、ビーム12Aまたはビーム12Bとな
り、反射面36で反射する。図6は、光検出器7Aおよ
び7Bの構成を示し、光検出器7Aと7Bは同じ構造で
ある。ビーム11Aまたはビーム11Bは、3分割光検
出素子37、38、39で受光され、ビーム12Aまた
はビーム12Bは、2分割光検出素子40、41で受光
される。 ここで、3分割光検出素子37、38、3
9の出力を、I1、I2、I3とし、2分割光検出素子4
0、41の出力を、I4、I5とすれば、I1+I2+I3
は、p偏光成分32の強度で、I4+I5は、s偏光成分
48の強度である。よって、光磁気信号は(I1+I2
3)−(I4+I5)の演算により得られる。光磁気デ
ィスク5が、フォーカスレンズ4による絞り込みビーム
の焦点位置からずれると、図6に示すごとく、ビーム1
1Aまたはビーム11Bの直径が変化する。よって、公
知の焦点ずれ検出方式により、I1−(I2+I3)の演
算信号から焦点ずれ検出信号を得ることができる。ま
た、トラックずれ検出信号は、グルーブによる回折を用
いた公知のプッシュプル方式により、I4−I5の演算か
らトラックずれ検出信号を得ることができる。回折格子
3の格子溝16部分以外の複屈折性基板の厚みが不適当
な場合、常光線と異常光線の間で生じる位相差が波長の
整数倍とならず、直線偏光で入射したビームが回折格子
3を通過する際に楕円偏光となり、光磁気再生信号のS
/N比が低下する。この場合には、光磁気ディスクの反
射ビーム9の光路中、または検出ビーム10Aや10B
の光路中に補償用の波長板(位相子)を入れることで、
波長の整数倍からずれた位相差を補償して合成位相差を
波長の整数倍とすることにより、S/N比の低下を防止
することができる。図1に示す点線の部分は、位相子1
3を示すもので、回折格子3のLiNbO3基板と同じ
厚さのLiNbO3板で構成されており、光学軸の方向
が回折格子3の光学軸15の方向と直交して配置されて
いる。このような構成にすることにより、回折格子3を
常光線として通過した偏光成分は、LiNbO3板の位
相子13を異常光線として通過し、一方、回折格子3を
異常光線として通過した偏光成分は、LiNbO3板の
位相子13を常光線として通過する。 よって、回折格
子3で生じた位相差を、位相子13で補償することがで
きる。以上説明したごとく、本実施例によれば、回折格
子によるビームの回折角は、ビームスプリッタによる反
射角(直角)よりも小さいので、複合プリズム6A、6
Bや光検出器7A、7Bを、半導体レーザ1の近傍に配
置することができるので、光ヘッドを小型化することが
できる。また、光源の出射ビームの偏光方向と直交する
直線偏光の回折効率が、光源の出射ビームの回折効率よ
りも大きいほど、見かけのカー回転角θ′が大きくな
り、光磁気信号のS/N比を向上させることができる。
さらに、光源の出射ビームの偏光方向と直交する直線偏
光を、すべて回折する場合には、見かけのカー回転角
θ′は最も大きくなり、光磁気信号のS/N比を最も向
上させることができる。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば、光磁気ディスクに、光
源の出射ビームを直線偏光として照射し、カー効果によ
る反射光の偏光面の回転を検出する方式の光ヘッドにお
いて、ディスクからの反射ビームを、半導体レーザの出
射ビームの光路と直角方向に分離することなく再生信号
を処理することができるので、小型で、しかもS/N比
の高い光ヘッドおよび小型で高性能の光情報処理装置が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で例示した光ヘッドの構成の一
例を示す模式図。
【図2】本発明の実施例で例示した光ヘッドの回折格子
の構成を示す説明図。
【図3】本発明の実施例で例示した光ヘッドの回折格子
の溝深さと位相差との関係を示す説明図。
【図4】本発明の実施例で例示した光ヘッドの偏光方向
の説明図。
【図5】本発明の実施例で例示した光ヘッドの複合プリ
ズムの構成を示す説明図。
【図6】本発明の実施例で例示した光ヘッドの光検出器
の構成を示す説明図。
【符号の説明】
1…半導体レーザ 2…コリメートレンズ 3…回折格子 4…フォーカスレンズ 5…光磁気ディスク 6A、6B…複合プリズム 7A、7B…光検出器 8…出射ビーム 9…反射ビーム 10A、10B…検出ビーム 11A、11B、12A、12B…ビーム 13…位相子 14…屈折率楕円体 15…光学軸(または結晶のC軸) 16…格子溝 17…切断面 18、19…直線偏光 20…屈折率nの物質 21…回折格子 22…凸部の光路長 23…凹部の光路長 24、25…直線 26、27、28、29、30…矢印(偏光成分) 31…点線 32…p偏光成分 33…s偏光成分 34…2分の1波長板 35…偏光分離膜 36…反射面 37、38、39…3分割光検出素子 40、41…2分割光検出素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末永 正志 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と、該光源の出射ビームを直線偏光と
    して光磁気情報媒体上に絞り込む光学系と、上記光磁気
    情報媒体による反射ビームを上記光源の出射ビームから
    分離する回折格子と、該回折格子により回折分離した分
    離ビームを受光する光検出器を少なくとも備えた光ヘッ
    ドにおいて、上記回折格子は、入射ビーム強度に対する
    回折ビーム強度の分離比率を、直交する2つの直線偏光
    において異なるように設定したことを特徴とする光ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の光ヘッドにおいて、回折
    格子は、光磁気情報媒体によって偏光方向が回転しない
    場合の第1の偏光の分離比率よりも、上記第1の偏光と
    は偏光方向が直交する第2の偏光の分離比率の方を大き
    く設定したことを特徴とする光ヘッド。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の光ヘッドにおいて、回折
    格子は、第2の偏光をすべて回折分離する構成としたこ
    とを特徴とする光ヘッド。
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2または請求項3に記載
    の光ヘッドにおいて、回折格子は、複屈折性の材料によ
    って構成したことを特徴とする光ヘッド。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の光ヘッドにおいて、反射
    ビームまたは分離ビームの光路内に位相差を与える素子
    を配設したことを特徴とする光ヘッド。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項5のいずれか1項に
    記載の光ヘッドを用いて光情報処理装置を構成したこと
    を特徴とする光情報処理装置。
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