JP3105796B2 - 光ヘッド - Google Patents

光ヘッド

Info

Publication number
JP3105796B2
JP3105796B2 JP08236952A JP23695296A JP3105796B2 JP 3105796 B2 JP3105796 B2 JP 3105796B2 JP 08236952 A JP08236952 A JP 08236952A JP 23695296 A JP23695296 A JP 23695296A JP 3105796 B2 JP3105796 B2 JP 3105796B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
polarization
lens
separator
optical head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08236952A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1083558A (ja
Inventor
強 長野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP08236952A priority Critical patent/JP3105796B2/ja
Publication of JPH1083558A publication Critical patent/JPH1083558A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3105796B2 publication Critical patent/JP3105796B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Head (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや光カ
ード等の高密度な光記録媒体に対して情報を記録再生す
るための光ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光記録媒体に光を集光し、その反
射光を検出してデータ信号の検出と、誤差信号の検出を
行う光ヘッドが提案されている。この場合、反射光のう
ち、光束の外周部分は外乱の影響を受け易いため、この
外周部分を遮断した部分を誤差信号として利用すること
が、サーボの安定化を図る上で好ましい。これを実現す
るために、円形開口部と偏光部が形成された検光子を備
えた光ヘッドが、特開平5−325243号公報に開示
されている。図12は、その概略構成を示す図である。
直線偏光光源101から出射された光はコリメートレン
ズ102を通り、偏光子103、検光子104、ビーム
スプリッタ105を通り、対物レンズ106により光記
録媒体107に集光される。光記録媒体107の反射光
は、対物レンズ106を通り、ビームスプリッタ105
で反射された後、検光子108を通りレンズ109で光
検出器110に集光される。
【0003】ここで、直線偏光光源101から出射され
た光の偏光方向をx方向と定義し、出射光の波面におい
てx方向と垂直な方向をy方向と定義する。直線偏光を
楕円偏光に変換する偏光子103は、記録時においては
出射光の電界成分のうちx方向の成分(Ex成分)がy
方向の成分(Ey成分)に比べて十分大きくなるよう
に、再生時においてはEy成分がEx成分に比べて十分
に大きくなるように配置される。また、円形開口部10
4aと偏光部104bが形成された検光子104は、円
形開口部104aではEx成分の光もEy成分の光も透
過させるが、偏光部104bではEx成分の光のみを透
過させる。対物レンズ106において、Ex成分の光
は、ビーム径が変化しないため、そのままの開口数で集
光されるが、Ey成分の光はビーム径が制限されるた
め、低い開口数で集光される。光記録媒体107で反射
された光は、Ex成分とEy成分の両方を含むが、検光
子108は、Ex成分を遮断し、Ey成分のみを透過さ
せる。これにより光記録媒体107の反射光のうち外周
部分は外乱の影響を受けやすいが、この外周部分を遮断
したため、誤差信号の劣化が極小になり、サーボが安定
される。
【0004】一方、光記録媒体で反射された光のうち内
側部分を誤差信号の検出に用い、外側部分をデータ信号
の検出に用いる光ヘッドが、特開平6−180854号
公報に開示されている。図13は、その概略構成を示す
図である。光源101から出射された光はコリメートレ
ンズ102を通り、ビームスプリッタ111で反射さ
れ、対物レンズ106により光記録媒体107に集光さ
れる。光記録媒体107で反射された光はビームスプリ
ッタ111を透過し、かつビームスプリッタ112で光
A1,A2に分離される。光A1は遮光帯113により
その内側部分に限り透過され、レンズ114で光検出器
115に集光される。また、光A2は遮光帯116によ
りその外側部分に限り透過され、レンズ117で光検出
器118に集光される。したがって、この構成では、外
乱の影響を受けやすい光A1の外側部分を遮光帯113
により除去して誤差信号の検出に用いたため、サーボが
安定される。また、光A2の内側部分を遮光帯116に
より除去し、データ信号の検出に用いたため、交流成分
が強調され、高い分解能が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
光ヘッドでは、高密度記録できるが高密度再生できない
という問題がある。これは、光記録媒体に対する記録時
においてはEx成分がEy成分に比べてかなり大きいた
め、Ex成分の光のみが記録に寄与するが、再生時にお
いてはEy成分がEx成分に比べてかなり大きいため、
Ey成分の光のみが再生に寄与することがあり、これに
対応できないためである。また、後者の光ヘッドでは、
光量損失が大きく、光検出器において高感度な光検出が
できないという問題がある。これは、外乱の影響を受け
やすい光束の外側部分を遮光帯により除去して誤差信号
とし、直流成分となる光束の内側部分を遮光帯により除
去してデータ信号としているためである。
【0006】本発明の目的は、高密度媒体をサーボの安
定した状態で光量損失少なく記録再生することを可能に
した光ヘッドを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、光源と、前記
光源から出射された光を光記録媒体に集光するレンズ
と、前記光記録媒体で反射された光を分離する分離器
と、前記分離器で分離された光を光電変換する光検出器
を備えた光ヘッドにおいて、前記レンズと前記分離器
間に円形開口部と偏光部を形成した検光子を設置し、か
つ分離器と光検出器との間に偏光分離器を設置してお
り、光源は異なる偏光成分を含んだ光を検光子に供給
し、検光子の偏光部は一方向の偏光成分のビーム径を前
記円形開口部の大きさに制限し、他方向の偏光成分のビ
ーム径を前記円形開口部の大きさに制限しない構成と
し、偏光分離器は前記一方向の偏光成分と他方向の偏光
成分を偏光成分ごとに分離する構成とし、前記一方向の
偏光成分のビームを誤差信号の検出に用い、前記他方向
の偏光成分のビームをデータ信号の検出に用いることを
特徴とする。この場合、偏光分離器は、異なる偏光成分
の一方を透過し、他方を反射する偏光ビームスプリッタ
で構成され、あるいは偏光性回折素子で構成される。ま
レンズと検光子とを同軸状態に一体化して両者を一
体的に駆動するように構成することが好ましい。
【0008】
【0009】また、本発明は、直線偏光光源と、前記直
線偏光光源から出射された光を光記録媒体に集光するレ
ンズと、前記直線偏光光源と前記レンズの間に設けられ
た1/4波長板と、前記1/4波長板と前記直線偏光光
源の間に設けられた偏光分離器と、前記偏光分離器で分
離された光を光電変換する検出器を備えた光ヘッドにお
いて、1/4波長板と偏光分離器の間に偏光分離器から
1/4波長板へ向かう光を透過させ、1/4波長板から
偏光分離器へ向かう光を内側部分と外側部分に分割する
偏光性回折素子を設置し、その内側部分を誤差信号の検
出に用い、外側部分をデータ信号の検出に用いることを
特徴とする。この場合、レンズ、1/4波長板、偏光性
回折素子を一体化し、これらを一体的に駆動するように
構成することが好ましい。また直線偏光光源と光検出
器は同一光路に配置され、直線偏光光源からの光は光検
出器の受光領域以外の領域を透過して光記録媒体に向け
て出射される構成とされる。
【0010】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)本発明の第1の実施の形態を図1
を参照して詳細に説明する。光源1から出射された光
は、コリメートレンズ2で平行ビームに変換され、検光
子3に入射する。光源1は、x軸方向とy軸方向の両方
の偏光成分を有する光を検光子3に供給する。検光子3
は、円形開口部3aではすべての偏光成分の光を透過さ
せるが、偏光部3bではx軸方向の偏光成分の光を透過
させ、y軸方向の偏光成分の光を遮断する。検光子3と
ビームスプリッタ4を透過した光は、対物レンズ5で光
記録媒体6に集光される。x軸方向の偏光成分の光は、
検光子3で開口制限を受けないため、高い開口数で集光
され、y軸方向の偏光成分の光は、検光子3で開口制限
を受けるため、低い開口数で集光される。光記録媒体6
で反射された光は、同じ光路を逆向きに進み、ビームス
プリッタ4で反射され、偏光ビームスプリッタ7に入射
する。偏光ビームスプリッタ7は、x軸方向の偏光成分
の光を反射させ、y軸方向の偏光成分の光を透過させ
る。x軸方向の偏光成分の光は、レンズ8で検出器9に
集光され、y軸方向の偏光成分の光は、レンズ10で検
出器11に集光される。
【0011】このように、光記録媒体6に高い開口数で
集光された光は検出器9で検出され、媒体6に低い開口
数で集光された光は検出器11で検出される。したがっ
て、高分解能が必要なx軸方向の偏光成分からなるデー
タ信号を検出器9で検出し、外乱の影響を受けやすいy
軸方向の偏光成分からなる誤差信号を検出器11で検出
することで、サーボの安定した状態で高密度記録再生で
きる。
【0012】ここで、光源1はレーザダイオード等の固
体レーザや、色素レーザ等の液体レーザ、ヘリウムネオ
ンレーザ等の気体レーザが考えられる。例えば、楕円偏
光光源であれば、x軸方向とy軸方向の両方の偏光成分
を有する光を検光子3に供給できる。あるいは、光源1
は、xy平面においてx軸に平行でもy軸に平行でもな
い方向に偏光した直線偏光光源であれば、x軸方向とy
軸方向の両方の偏光成分を有する光を検光子3に供給で
きる。直線偏光光源の場合、検出器9と検出器11に入
射する光の光量比は、偏光方向が軸となす角度θを変化
させることで任意に設定できる。角度θは、光源1自身
を回転させるか、あるいは、コリメートレンズ2と検光
子3の間に1/2波長板を挿入し、それを回転させるか
で変化させられる。
【0013】また、対物レンズ5は、無限系レンズであ
るが、これを有限系レンズに変えれば、コリメートレン
ズ2とレンズ8、レンズ10を使用せずに光ヘッドを構
成できる。さらに、検光子3は、例えば、グラントムソ
ンプリズムに円形の穴を開けて作製する。あるいは、検
光子3は、ポラロイドフィルムに円形の穴を切り抜いて
作製する。ポラロイドフィルムは、特定の方向の偏光成
分の光を吸収し、それと垂直な方向の偏光成分の光を透
過させる。あるいは、検光子3は、ニオブ酸リチウム基
板の円環形状の領域にプロトン交換で回折格子を形成し
て作製する。プロトン交換で形成した回折格子は、特定
の方向の偏光成分の光を回折させ、それと垂直な方向の
偏光成分の光を透過させる。検光子3の円形開口部3a
は、すべての偏光成分の光を透過させる。しかし、これ
をx軸方向の偏光成分の光が遮断され、y軸方向の偏光
成分の光が透過するように改造すれば、いわゆる超解像
効果により一層の高密度記録再生が実現できる。また、
光検出器9,11としては、フォトダイオードやフォト
マルチプライヤ等が考えられる。
【0014】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態を図2を参照して詳細に説明する。なお、第1の
実施の形態と同じ構成要素に関しては同一符号をふして
あり、その説明は省略する。第1の実施の形態に係る光
ヘッドは、かさばる偏光ビームスプリッタ7を用い、偏
光ビームスプリッタ7が入射光を偏光成分ごとに90°
異なる方向に出射させるため小型化が難しい。そこで第
2の実施の形態では、偏光ビームスプリッタ7の代わり
に、薄く形成できる偏光性回折素子12を用い、レンズ
8とレンズ10をレンズ13で兼ね、光検出器9と光検
出器11を光検出器14で兼ねることで軽薄短小化して
いる。なお、この実施形態において、偏光性回折素子1
2をビームスプリッタ4とレンズ13の間に設置してい
るが、レンズ13と光検出器14の間に設置しても良
い。
【0015】偏光性回折素子12は、ニオブ酸リチウム
基板にプロトン交換でホログラムを形成して作製する。
プロトン交換で形成したホログラムは、特定の方向の偏
光成分の光を回折させ、それと垂直な方向の偏光成分の
光を透過させる。ゆえに、偏光性回折素子12を用いれ
ば、x軸方向の偏光成分の光を透過させ、y軸方向の偏
光成分の光を回折させて、偏光成分ごとの光に適当な角
度差で分離できる。これにより、光検出器14の検出位
置により、x軸方向の光とy軸方向の光をそれぞれ個別
に検出でき、第1の実施形態と同様に、高分解能が必要
なx軸方向の偏光成分からなるデータ信号と、外乱の影
響を受けやすいy軸方向の偏光成分からなる誤差信号を
それぞれ光検出器14で検出でき、サーボの安定した状
態で高密度記録再生できる。
【0016】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態を図3を参照して詳細に説明する。なお、第1の
実施の形態と同じ構成要素に関しては同一符号を付して
おり、その説明を省略する。前記したように、第1の実
施の形態に係る光ヘッドは、媒体に集光する開口数が異
なるビームを誤差信号光とデータ信号光に使い分けるこ
とで高密度媒体を記録再生しているが、図4に示すよう
に対物レンズ5が媒体6のピットやトラックに追従し、
対物レンズ5の中心軸B1が対物レンズ5から媒体6へ
向かう光(往路光)の中心軸B2とずれると、同図
(a)に示すようにデータ信号光は、対物レンズ5を均
等に照明するものの、同図(b)に示すように誤差信号
光は、対物レンズ5を不均等に照明するため、誤差信号
を検出する集光スポットのビームプロファイルの対称性
が崩れ、誤差信号に微妙な影響が生じる。そこで、この
第3の実施の形態においては、図3のように、検光子3
を対物レンズ5側に配置するとともに、対物レンズ5と
検光子3を機械構造的に一体化した構成とし、これらを
一体的に駆動することで、この問題を解決している。
【0017】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態を図5を参照して詳細に説明する。なお、第2の
実施の形態と同じ構成要素に関しては同一符号を付して
おり、その説明を省略する。前記したように、第2の実
施の形態に係る光ヘッドにおいても、第1の実施形態と
同様に、媒体に集光する開口数が異なるビームを誤差信
号光とデータ信号光に使い分けることで、高密度媒体を
記録再生する。しかし、図4に示したように対物レンズ
5が媒体6のピットやトラックに追従し、対物レンズ5
の中心軸B1が往路光の中心軸B2とずれると、データ
信号光は、対物レンズ5を均等に照明するものの、誤差
信号光は、対物レンズ5を不均等に照明するため、誤差
信号を検出する集光スポットのビームプロファイルの対
称性が崩れ、誤差信号に微妙な影響が生じることにな
る。そこで、この第4の実施の形態においては、前記第
2の実施の形態において、検光子3を対物レンズ5側に
配置するとともに、対物レンズ5と検光子3を機械構造
的に一体化した構成とし、これらを一緒に駆動すること
で、この問題を解決する。
【0018】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態を図6を参照して詳細に説明する。光源15から
出射された光は、コリメートレンズ2で平行ビームに変
換され、偏光ビームスプリッタ16に入射する。偏光ビ
ームスプリッタ16は、s偏光を反射させ、p偏光を透
過させる。光源15の出射光はy軸方向の直線偏光光で
あり、偏光ビームスプリッタ16で反射され、1/4波
長板17で円偏光光に変換される。対物レンズ5で光記
録媒体6に集光された光は、光記録媒体6で反射され、
同じ光路を逆向きに進み、1/4波長板17でx軸方向
の直線偏光光に変換され、偏光ビームスプリッタ16を
透過する。回折素子18に入射した光は、光束の外側部
分と内側部分が別々に回折され、それぞれレンズ19で
光検出器20の異なる位置に集光され、検出される。こ
れにより、高い開口数となる光束の外側部分をデータ信
号の検出に用い、低い開口数となる光束の内側部分を誤
差信号の検出に用いることで、前記各実施形態と同様
に、サーボの安定した状態で高密度記録再生できる。
【0019】また、この実施形態では、偏光ビームスプ
リッタ16と1/4波長板17でアイソレータを構成
し、遮光帯の代わりに回折素子18を用いることで、高
い光利用率が実現できる。また、かさばり、入射光を9
0°異なる方向に出射させるビームスプリッタの代わり
に、かさばらず、ビームを適当な角度差で分解できる回
折素子18を用いることで、軽薄短小化できる。なお、
ここでは回折素子18を偏光ビームスプリッタ16とレ
ンズ19の間に設置しているが、レンズ19と光検出器
20の間に設置しても良い。また、対物レンズ5は、無
限系レンズであるが、これを有限系レンズに変えれば、
コリメートレンズ2とレンズ19を使用せずに光ヘッド
を構成できる。
【0020】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態を図7を参照して詳細に説明する。直線偏光光源
21から出射された光は、コリメートレンズ2で平行ビ
ームに変換され、偏光ビームスプリッタ16に入射す
る。偏光ビームスプリッタ16は、s偏光を反射させ、
p偏光を透過させる。直線偏光光源21の出射光は、y
軸方向の直線偏光光であり、偏光ビームスプリッタ16
で反射され、偏光性回折素子22に入射する。偏光性回
折素子22は、ニオブ酸リチウム基板にプロトン交換で
ホログラムを形成して作製する。プロトン交換で形成し
たホログラムは、特定の方向の偏光成分の光を回折さ
せ、それと垂直な方向の偏光成分の光を透過させる。偏
光性回折素子22は、x軸方向の偏光成分の光を回折さ
せ、y軸方向の偏光成分の光を透過させる。偏光ビーム
スプリッタ16の反射光は、y軸方向の直線偏光光であ
り、偏光性回折素子22を透過し、1/4波長板17で
円偏光光に変換される。
【0021】対物レンズ5で光記録媒体6に集光された
光は、光記録媒体6で反射され、同じ光路を逆向きに進
み、1/4波長板17でx軸方向の直線偏光光に変換さ
れ、偏光性回折素子22で回折されて光束の外側部分と
内側部分に分解される。そして、偏光ビームスプリッタ
16を透過した光は、レンズ19で光検出器20に集光
され、外側部分がデータ信号の検出に用いられ、内側部
分が誤差信号の検出に用いられる。これにより、前記各
実施形態と同様に、高い開口数となる光束の外側部分を
データ信号の検出に用い、低い開口数となる光束の内側
部分を誤差信号の検出に用いられることになり、前記各
実施形態と同様に、サーボの安定した状態で高密度記録
再生できる。
【0022】この実施形態では、偏光ビームスプリッタ
16と1/4波長板17でアイソレータを構成し、遮光
帯の代わりに偏光性回折素子22を用いることで、高い
光利用率が実現できる。また、この実施形態では、図8
に示すように対物レンズ5が媒体6のピットやトラック
に追従し、対物レンズ5の中心軸B1が往路光の中心軸
B2とずれると、同図(a)に示すように対物レンズ5
の外側部分に入射した光が回折素子18の内側部分に入
射し、同図(b)に示すように対物レンズ5の内側部分
に入射した光が回折素子18の外側部分に入射するた
め、媒体に大きな開口数で集光されたビームが誤差信号
の検出に用いられ、媒体に小さな開口数で集光されたビ
ームがデータ信号の検出に用いられる。そこで、ここで
は対物レンズ5と偏光性回折素子22を機械構造的に一
体化して、両者を一体的に駆動することで、この問題を
解決することが可能となる。
【0023】(第7の実施の形態)本発明の第7の実施
の形態を図9を参照して詳細に説明する。直線偏光光源
21から出射された光は、偏光ビームスプリッタ16に
入射する。偏光ビームスプリッタ16は、s偏光を反射
させ、p偏光を透過させる。直線偏光光源21の出射光
は、y軸方向の直線偏光光であり、偏光ビームスプリッ
タ16で反射され、コリメートレンズ23で平行ビーム
に変換され、偏光性回折素子24に入射する。偏光性回
折素子24は、ニオブ酸リチウム基板にプロトン交換で
ホログラムを形成して作製する。プロトン交換で形成し
たホログラムは、特定の方向の偏光成分の光を回折さ
せ、それと垂直な方向の偏光成分の光を透過させる。偏
光性回折素子24は、x軸方向の偏光成分の光を回折さ
せ、y軸方向の偏光成分の光を透過させる。コリメート
レンズ23で平行ビームに変換された光は、y軸方向の
直線偏光光であり、偏光性回折素子24を透過し、1/
4波長板17で円偏光光に変換される。
【0024】対物レンズ5で光記録媒体6に集光された
光は、光記録媒体6で反射され、同じ光路を逆向きに進
み、1/4波長板17でx軸方向の直線偏光光に変換さ
れ、偏光性回折素子24で外側部分と内側部分に分解さ
れる。偏光ビームスプリッタ16の直前でコリメートレ
ンズ23で光検出器20に集光された光は、外側部分が
データ信号の検出に用いられ、内側部分が誤差信号の検
出に用いられる。これにより、前記各実施形態と同様
に、高い開口数となる光束の外側部分をデータ信号の検
出に用い、低い開口数となる光束の内側部分を誤差信号
の検出に用いられることになり、前記各実施形態と同様
に、サーボの安定した状態で高密度記録再生できる。ま
た、この実施形態では、光源21の直後にはコリメート
レンズを配置しておらず、また、光検出器20の直前に
はレンズを配置しておらず、これらのレンズをコリメー
トレンズ23の1つにまとめたため、部品点数が少な
く、安価に作製できる。
【0025】(第8の実施の形態)本発明の第8の実施
の形態を図10を参照して詳細に説明する。直線偏光光
源21から出射された光は、偏光ビームスプリッタ16
に入射する。偏光ビームスプリッタ16は、s偏光を反
射させ、p偏光を透過させる。直線偏光光源21の出射
光は、y軸方向の直線偏光光であり、偏光ビームスプリ
ッタ16で反射され、偏光性回折素子25に入射する。
偏光性回折素子25は、ニオブ酸リチウム基板にプロト
ン交換でホログラムを形成して作製する。プロトン交換
で形成したホログラムは、特定の方向の偏光成分の光を
回折させ、それと垂直な方向の偏光成分の光を透過させ
る。偏光性回折素子25は、x軸方向の偏光成分の光を
回折させ、y軸方向の偏光成分の光を透過させる。偏光
ビームスプリッタ16で反射された光は、y軸方向の直
線偏光光であり、偏光性回折素子25を透過し、1/4
波長板17で円偏光光に変換される。
【0026】さらに、コリメートレンズ23で平行ビー
ムに変換された光は、対物レンズ5で光記録媒体6に集
光される。光記録媒体6で反射された光は、同じ光路を
逆向きに進み、1/4波長板17でx軸方向の直線偏光
光に変換され、偏光性回折素子25で外側部分と内側部
分に分解される。偏光ビームスプリッタ16を透過した
光は、検出器20に集光され、外側部分がデータ信号の
検出に用いられ、内側部分が誤差信号の検出に用いられ
る。これにより、前記各実施形態と同様に、高い開口数
となる光束の外側部分をデータ信号の検出に用い、低い
開口数となる光束の内側部分を誤差信号の検出に用いら
れることになり、前記各実施形態と同様に、サーボの安
定した状態で高密度記録再生できる。また、この実施形
態では、対物レンズ5とコリメートレンズ23以外の素
子を近接配置させることが可能であり、環境変化に強く
なる。また、対物レンズ5は、無限系レンズであるが、
これを有限系レンズに変えれば、コリメートレンズ23
を使用せずに光ヘッドを構成できる。
【0027】(第9の実施の形態)本発明の第9の実施
の形態を図11を参照して詳細に説明する。直線偏光光
源21から出射された光は、光検出器27の受光領域以
外の部分を透過し、偏光性回折素子26に入射する。偏
光性回折素子26は、ニオブ酸リチウム基板にプロトン
交換でホログラムを形成して作製する。プロトン交換で
形成したホログラムは、特定の方向の偏光成分の光を回
折させ、それと垂直な方向の偏光成分の光を透過させ
る。偏光性回折素子26は、x軸方向の偏光成分の光を
回折させ、y軸方向の偏光成分の光を透過させる。直線
偏光光源21の出射光は、y軸方向の直線偏光光であ
り、偏光性回折素子26を透過し、1/4波長板17で
円偏光光に変換される。
【0028】そして、コリメートレンズ23で平行ビー
ムに変換された光は、対物レンズ5で媒体6に集光され
る。媒体6で反射された光は、同じ光路を逆向きに進
み、1/4波長板17でx軸方向の直線偏光光に変換さ
れ、偏光性回折素子26で外側部分と内側部分に分解さ
れる。光検出器27に集光された光は、外側部分がデー
タ信号の検出に用いられ、内側部分が誤差信号の検出に
用いられる。これにより、前記各実施形態と同様に、高
い開口数となる光束の外側部分をデータ信号の検出に用
い、低い開口数となる光束の内側部分を誤差信号の検出
に用いられることになり、前記各実施形態と同様に、サ
ーボの安定した状態で高密度記録再生できる。また、こ
の実施形態では、偏光ビームスプリッタが不要とされる
ため、部品点数が少なく、安価に作製できる。また、対
物レンズ5は、無限系レンズであるが、これを有限系レ
ンズに変えれば、コリメートレンズ23を使用せずに光
ヘッドを構成できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、偏光成分
を利用した光分離技術、回折を利用した光分離技術によ
って光記録媒体からの反射光の光束を内側部分と外側部
分とに分離し、それぞれを誤差信号用、データ信号用と
して利用した構成としているので、次のような効果を得
ることができる。第1に、高密度媒体をサーボの安定し
た状態で記録再生することが可能となる。その理由は、
ビームの偏光方向を媒体に集光する開口数の高低で異な
らせ、これらのビームを偏光分離器で分離し、径の細い
ビームを誤差信号光に用い、径の太いビームをデータ信
号光に用いるためである。また、第2に高密度媒体を
サーボの安定した状態で光量損失少なく記録再生でき
る。その理由は、媒体で反射された光を内側部分と外側
部分に分割する偏光性回折素子を設置し、内側部分を誤
差信号の検出に用い、外側部分をデータ信号の検出に用
いるためである。特に、本発明では、前記した種々の実
施形態のうち、第3,4,6,7,8の実施形態の構成
で特徴とされている、検光子をレンズと分離器との間に
配置し、あるいは偏光性回折素子を1/4波長板と偏光
分離器との間に配置した構成を採用することにより、光
記録媒体に小さな開口数で集光された光が大きな開口数
で検出されるようなこともなく、また、光記録媒体で反
射された光が小さな開口数の領域を除く大きな開口数の
領域だけで検出されるようなこともなく、前記効果をさ
らに助長することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の構成図である。
【図2】 本発明の第2の実施形態の構成図である。
【図3】 本発明の第3の実施形態の構成図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態や第2の実施形態に
おいて生じる改良すべき点を説明するための図である。
【図5】 本発明の第4の実施形態の構成図である。
【図6】 本発明の第5の実施形態の構成図である。
【図7】 本発明の第6の実施形態の構成図である。
【図8】 本発明の第5の実施形態において生じる改良
すべき点を説明するための図である。
【図9】 本発明の第7の実施形態の構成図である。
【図10】 本発明の第8の実施形態の構成図である。
【図11】 本発明の第9の実施形態の構成図である。
【図12】 従来の光ヘッドの一例の構成図である。
【図13】 従来の光ヘッドの他の例の構成図である。
【符号の説明】
1 光源 2 コリメートレンズ 3 検光子 3a 円形開口部 3b 偏光部 4 ビームスプリッタ 5 対物レンズ 6 光記録媒体 7 偏光ビームスプリッタ 8 レンズ 9 光検出器 10 レンズ 11 光検出器 12 偏光性回折素子 13 レンズ 14 光検出器 15 光源 16 偏光ビームスプリッタ 17 1/4波長板 18 回折素子 19 レンズ 20 光検出器 21 直線偏光光源 22 偏光性回折素子 23 コリメートレンズ 24 偏光性回折素子 25 偏光性回折素子 26 偏光性回折素子 27 光検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/135

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、前記光源から出射された光を光
    記録媒体に集光するレンズと、前記光記録媒体で反射さ
    れた光を分離する分離器と、前記分離器で分離された光
    を光電変換する光検出器を備えた光ヘッドにおいて、
    記レンズと前記分離器の間に円形開口部と偏光部を形成
    した検光子を設置し、かつ前記分離器と前記光検出器と
    の間に偏光分離器を設置しており、前記光源は異なる偏
    光成分を含んだ光を前記検光子に供給し、前記検光子の
    偏光部は一方向の偏光成分のビーム径を前記円形開口部
    の大きさに制限し、他方向の偏光成分のビーム径を前記
    円形開口部の大きさに制限しない構成とされ、前記偏光
    分離器は前記一方向の偏光成分と他方向の偏光成分を偏
    光成分ごとに分離する構成とされ、前記一方向の偏光成
    分のビームを誤差信号の検出に用い、前記他方向の偏光
    成分のビームをデータ信号の検出に用いることを特徴と
    する光ヘッド
  2. 【請求項2】 前記偏光分離器は、異なる偏光成分の一
    方を透過し、他方を反射する偏光ビームスプリッタであ
    る請求項1記載の光ヘッド
  3. 【請求項3】 前記偏光分離器は、偏光性回折素子であ
    る請求項1記載の光ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記レンズと前記検光子とを同軸状態に
    一体化して両者を一体的に駆動するように構成した請求
    項2または3記載の光ヘッド。
  5. 【請求項5】 直線偏光光源と、前記直線偏光光源から
    出射された光を光記録媒体に集光するレンズと、前記直
    線偏光光源と前記レンズの間に設けられた1/4波長板
    と、前記1/4波長板と前記直線偏光光源の間に設けら
    れた偏光分離器と、前記偏光分離器で分離された光を光
    電変換する検出器を備えた光ヘッドにおいて、前記1/
    4波長板と前記偏光分離器の間に前記偏光分離器から前
    記1/4波長板へ向かう光を透過させ、前記1/4波長
    板から前記偏光分離器へ向かう光を内側部分と外側部分
    に分割する偏光性回折素子を設置し、前記内側部分を誤
    差信号の検出に用い、前記外側部分をデータ信号の検出
    に用いることを特徴とする光ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記レンズ、前記1/4波長板、前記
    光性回折素子を一体化し、これらを一体的に駆動するよ
    うに構成した請求項5記載の光ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記直線偏光光源と前記光検出器は同一
    光路に配置され、前記直線偏光光源からの光は前記光検
    出器の受光領域以外の領域を透過して光記録媒体に向け
    て出射される請求項5または6記載の光ヘッド。
JP08236952A 1996-09-06 1996-09-06 光ヘッド Expired - Fee Related JP3105796B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08236952A JP3105796B2 (ja) 1996-09-06 1996-09-06 光ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08236952A JP3105796B2 (ja) 1996-09-06 1996-09-06 光ヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1083558A JPH1083558A (ja) 1998-03-31
JP3105796B2 true JP3105796B2 (ja) 2000-11-06

Family

ID=17008199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08236952A Expired - Fee Related JP3105796B2 (ja) 1996-09-06 1996-09-06 光ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3105796B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7622696B2 (en) 2005-03-02 2009-11-24 Nec Corporation Optical head device, optical information recording/reproducing apparatus and operation method of optical information recording/reproducing apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1083558A (ja) 1998-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090257339A1 (en) Optical head device and optical information recording or reproducing apparatus
US5708644A (en) Optical head for optical disk drive
JPH09212905A (ja) 光ヘッド装置
JP3366676B2 (ja) 光学ヘッド
JPS63161541A (ja) 光学ピツクアツプ装置
KR100219666B1 (ko) 광자기 기록/재생 장치
JPH1083560A (ja) 光ヘッド装置
JP3105796B2 (ja) 光ヘッド
JPS6316449A (ja) 光磁気デイスク装置
JPH05114191A (ja) 複数ビーム光ヘツド
JPH10134394A (ja) 光学ピックアップ装置及びその調整方法
JPS62219341A (ja) 光ピツクアツプ
JPH09245369A (ja) 光ディスク装置用光学ヘッド
JP3987259B2 (ja) 光ピックアップ装置
JPH06168462A (ja) 光学ヘッド
JP2978269B2 (ja) 光ディスク装置
JPH08153336A (ja) 光ヘッド装置
JP3570139B2 (ja) 光ピックアップ
KR100234306B1 (ko) 광픽업
JP2581779B2 (ja) 光磁気記録媒体からの信号検出装置
JP3077426B2 (ja) 光情報記録再生装置
JPH0391133A (ja) 光情報記録再生装置
JPH07182713A (ja) 光磁気記録再生用ピックアップ装置
JPH05334760A (ja) 光ヘッド
JPH0317847A (ja) 光学ヘッド装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees