JPH10134394A - 光学ピックアップ装置及びその調整方法 - Google Patents

光学ピックアップ装置及びその調整方法

Info

Publication number
JPH10134394A
JPH10134394A JP8281925A JP28192596A JPH10134394A JP H10134394 A JPH10134394 A JP H10134394A JP 8281925 A JP8281925 A JP 8281925A JP 28192596 A JP28192596 A JP 28192596A JP H10134394 A JPH10134394 A JP H10134394A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light beam
photodetector
pickup device
optical pickup
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8281925A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Hirose
一則 広瀬
Sadaichirou Oka
禎一郎 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP8281925A priority Critical patent/JPH10134394A/ja
Publication of JPH10134394A publication Critical patent/JPH10134394A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの光源から出力される光ビームを1つの
光検出器で受光するようにし、光学ピックアップ装置の
小型化及び低コスト化を図ること。 【解決手段】 第1の光ビームを出力する第1の光源
と、第2の光ビームを出力する第2の光源と、前記第1
の光ビーム及び第2の光ビームを同じ光検出器に導く光
学系を有する光学ピックアップ装置の光学系の調整方法
であって、前記第1の光源と光検出器との位置関係を設
定した後に、該第1の光源と光検出器との位置関係を保
持した状態で、上記第2の光源と光検出器との位置関係
を設定することを特徴とする光学ピックアップ装置の調
整方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学ピックアップ装
置に係り、特に、複数の光源を有する光学ピックアップ
装置及びその調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光記録媒体の応用範囲の広範化に
伴い、記録密度、基板(保護層)の厚み、基板(保護
層)の材質、記録再生方式、ディスクサイズ等が異なる
多種の光記録媒体が、提供されている。
【0003】そして、これらの記録密度が異なる光記録
媒体を取り扱う光学ピックアップ装置に於いては、光記
録媒体の記録密度に応じて光ビームのスポット(集光ス
ポット)の径(以下、スポット径という。)を変化させ
る必要がある。
【0004】ここで、上記記録密度は、記録マーク長と
トラックピッチによって規定されるが、最短記録マーク
長が0.8μm程度の低密度記録媒体の場合には、スポ
ットの径を1.4μm程度の大きさに、最短記録マーク
長が0.4μm程度の高密度記録媒体の場合には、スポ
ットの径を0.9μm程度の大きさにする必要がある。
【0005】又、スポット径Dは、次式で与えられる。
【0006】D=k・λ/NA ここで、kは光束の強度分布や収差等によって決まる比
例定数であり、λは光ビームの波長である。尚、比例定
数は、通常は、 k≒0.82 としている。
【0007】又、NAはレンズの開口数であり、次式で
与えられる。
【0008】NA=n×sinθ この式で、nは屈折率であり、θは図9(レンズ61の
開口数を説明するための説明図)に示したように射出瞳
径に張る角度である。
【0009】これらの式からもわかるように、スポット
径Dを小さくするためには、光ビームの波長λを短くす
ることや、レンズの開口数(NA)、つまりθを大きく
することが必要となる。
【0010】又、レンズの開口数(NA)を大きくした
ときにコマ収差が大きくなるのを抑えるため、一般的に
記録媒体(光ディスク)の基板(保護層)の厚さを薄く
する。この様に、基板(保護層)の厚さを変えた場合に
は、基板(保護層)で発生する球面収差も変化するた
め、基板(保護層)の厚さ毎に異なる収差補正を施さな
ければならない。
【0011】このような記録密度や基板(保護層)の厚
さが異なる記録媒体を記録再生するために、波長の異な
る光ビームを出力する複数の光源を設けた光学ピックア
ップ装置が幾つか提案されている。
【0012】例えば、特開平6ー259804号公報に
示されている光学ピックアップ装置は、CD用半導体レ
ーザと薄型ディスク用半導体レーザという2光源を有
し、それぞれの光源に対応して、CD用光検出器、薄型
ディスク用光検出器が設けられている。
【0013】この光学ピックアップ装置では、CD用半
導体レーザから出力された光ビームは光ディスクで反射
され、その後、CD用光検出器で受光される。又、薄型
ディスク用半導体レーザから出力された光ビームは光デ
ィスクで反射され、その後、薄型ディスク用光検出器で
受光される。つまり、この光学ピックアップ装置では、
光ディスクの基板の種類に応じて、光源と光検出器が2
組設けられていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように光源毎に受光素子(光検出器)を設けた場合、光
学ピックアップ装置が大型化し、組立調整にかかる時間
も長くなり、又、部品点数の増加により製品コストも高
くなる。
【0015】そこで、本発明は、2つの光源から出力さ
れる光ビームを1つの光検出器で受光するようにし、装
置の小型化及び低コスト化を図った光学ピックアップ装
置及びその調整方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の光学ピッ
クアップ装置の調整方法は、第1の光ビームを出力する
第1の光源と、第2の光ビームを出力する第2の光源
と、前記第1の光ビーム及び第2の光ビームを同じ光検
出器に導く光学系を有する光学ピックアップ装置の光学
系の調整方法であって、前記第1の光源と光検出器との
位置関係を設定した後に、該第1の光源と光検出器との
位置関係を保持した状態で、上記第2の光源と光検出器
との位置関係を設定することを特徴とするものである。
【0017】請求項2記載の光学ピックアップ装置の調
整方法は、請求項1記載の光学ピックアップ装置の調整
方法に於いて、上記第2の光源を、該第2の光源が出力
する第2の光ビームの光軸に垂直な面内でのみ位置調整
し、前記光検出器と第2の光源との、第2の光ビームの
光軸方向の位置調整は、光学レンズを第2の光ビームの
光軸方向で位置調整することにより行うことを特徴とす
るものである。
【0018】請求項3記載の光学ピックアップ装置の調
整方法は、請求項1記載の光学ピックアップ装置の調整
方法に於いて、上記第2の光源を、該第2の光源が出力
する第2の光ビームの光軸方向でのみ位置調整し、前記
光検出器と第2の光源との、第2の光ビームの光軸に垂
直な面内での位置調整は、光学レンズを第2の光ビーム
の光軸に垂直な面内で位置調整することにより行うこと
を特徴とするものである。
【0019】請求項4記載の光学ピックアップ装置は、
請求項1乃至3記載のいずれかの光学ピックアップ装置
の調整方法を用いて光学系を調整したものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
[光学ピックアップ装置の構成について]本発明にかか
る光学ピックアップ装置の構成を図面を参照して説明す
る。
【0021】図1は、本発明にかかる光学ピックアップ
装置の光学系を示したものである。この光学ピックアッ
プ装置は、2つの光源を有し、レーザダイオード1は波
長650nmの光ビームを出力し、レーザダイオード6
は波長780nmの光ビームを出力する。又、これらの
光源から出力された光ビームは、いずれも光検出器13
で受光される。
【0022】上記光源から出力された光ビームが受光素
子13に達するまでを、レーザダイオード1を点灯させ
た場合と、レーザダイオード6を点灯させた場合とに分
けて説明する。
【0023】まず、レーザダイオード1を点灯させた場
合、出力された光ビームは、コリメータレンズ2で発散
光から平行光にされ、偏光ビームスプリッタ3に入射す
る。この偏光ビームスプリッタ3の透過特性は、図2
(a)に示したように設定され、レーザダイオード1か
ら出力された光ビームは、偏光ビームスプリッタ3にP
波として入射するように設定されているため、偏光ビー
ムスプリッタ3に入射した光ビームのうち約50%が反
射(図2(a)p1)され、この反射された光ビームが
対物レンズ4に入射する。対物レンズ4に入射した光ビ
ームは、平行光から収束光にされ、光記録媒体5の記録
面にスポットを形成する。
【0024】この光ビームは、光記録媒体5の記録面で
反射され対物レンズ1に入射する。対物レンズ1に入射
した光ビームは、発散光から平行光にされ、偏光ビーム
スプリッタ3にP波として入射する。偏光ビームスプリ
ッタ3に入射した光ビームのうち約50%が透過(図2
(a)p1)し、この透過した光ビームが、偏光ビーム
スプリッタ9にP波として入射する。この偏光ビームス
プリッタ9の透過特性は、図2(b)に示したように設
定されているため、偏光ビームスプリッタ9に入射した
光ビームは約100%が透過(図2(b)p3)し、集
光レンズ10に入射する。集光レンズ10に入射した光
ビームは平行光から収束光にされアナモフィックレンズ
11に入射する。アナモフィックレンズ11に入射した
光ビームは、フォーカシングのための非点収差が与えら
れ、凹レンズ12を介して光検出器13の受光面に入射
する。
【0025】ここで光検出器13の受光面には、受光素
子21、22、23が設けられており、受光素子22
は、a、b、c、dに4分割されている。レーザダイオ
ード1を点灯させた場合には、上記光ビームは、受光素
子22上に集光する(図3(b))。又、フォーカシン
グ方法として非点収差法、トラッキング方法としてプッ
シュプル法を用いている。
【0026】従って、受光素子22のa、b、c、dで
変換された信号出力(a、b、c、dで変換された信号
出力を、A(a)、A(b)、A(c)、A(d)とす
る)を下記のように演算することにより、フォーカシン
グエラー信号FE及びトラッキングエラー信号TEが求
められる。
【0027】FE=(A(a)+A(d))ー(A
(b)+A(c)) TE=(A(a)+A(b))ー(A(c)+A
(d)) 次に、レーザダイオード6を点灯させた場合、出力され
た光ビームは、回折格子7で3ビームに分離され、コリ
メータレンズ8に入射する。コリメータレンズ8に入射
した光ビームは、発散光から平行光にされ、偏光ビーム
スプリッタ9に入射する。レーザダイオード6から出力
された光ビームは、偏光ビームスプリッタ9にS波とし
て入射するように設定されているため、偏光ビームスプ
リッタ9に入射した光ビームのうち約50%が反射(図
2(b)p4)され、この反射された光ビームが偏光ビ
ームスプリッタ3にS波として入射する。偏光ビームス
プリッタ3に入射した光ビームは約100%が透過(図
2(a)p2)し、対物レンズ4に入射する。
【0028】対物レンズ4に入射した光ビームは、平行
光から収束光にされ、光記録媒体5の記録面にスポット
を形成する。
【0029】この光ビームは、光記録媒体5の記録面で
反射され対物レンズ1に入射する。対物レンズ1に入射
した光ビームは、発散光から平行光にされ、偏光ビーム
スプリッタ3にS波として入射する。偏光ビームスプリ
ッタ3に入射した光ビームのうち約100%が透過(図
2(a)p2)し、この透過した光ビームが、偏光ビー
ムスプリッタ9にS波として入射する。偏光ビームスプ
リッタ9に入射した光ビームは約50%が透過(図2
(b)p4)し、集光レンズ10に入射する。集光レン
ズ10に入射した光ビームは平行光から収束光にされア
ナモフィックレンズ11に入射する。アナモフィックレ
ンズ11に入射した光ビームは、フォーカシングのため
の非点収差が与えられ、凹レンズ12を介して光検出器
13の受光面に入射する。
【0030】ここでレーザダイオード6を点灯させた場
合には、上記光ビームは、光検出器13の受光素子2
1、22、23上に集光する(図3(c))。又、フォ
ーカシング方法として非点収差法、トラッキング方法と
して3ビーム法を用いている。
【0031】従って、受光素子21、23で変換された
信号出力(受光素子21、23で変換された信号出力
を、A(1)、A(3)とする)及び受光素子22の
a、b、c、dで変換された信号出力(a、b、c、d
で変換された信号出力を、A(a)、A(b)、A
(c)、A(d)とする)を下記のように演算すること
により、フォーカシングエラー信号FE及びトラッキン
グエラー信号TEが求められる。
【0032】FE=(A(a)+A(d))ー(A
(b)+A(c)) TE=A(1)ーA(3) [光学系の調整方法について]以上のように、図1に示
したレーザダイオード1を点灯させた場合とレーザダイ
オード6を点灯させた場合に、共に適正なフォーカシン
グエラー信号FE及びトラッキングエラー信号TEを得
るためには、レーザダイオード1、レーザダイオード6
及び光検出器13を適切な位置に配置する必要がある。
次に、本発明にかかる光学ピックアップ装置の光学系の
調整方法について図1を参照して説明する。
【0033】本発明の光学ピックアップ装置では、次の
ようにしてレーザダイオード1、レーザダイオード6及
び光検出器13の位置を設定している。
【0034】まず、レーザダイオード1を点灯させた状
態で、凹レンズ12をレーザダイオード1が出力する光
ビームの光軸方向(Z軸方向)で位置調整し、光検出器
13を光ビームの光軸に垂直な面内(X、Y軸方向)で
位置調整し、光ビームを光検出器13上の適切な位置に
集光させる。ここで、凹レンズ12による位置調整を行
わずに、又は、凹レンズ12を用いずに(凹レンズ12
を削除する)、光検出器13をX、Y、Z軸方向で位置
調整してもよいが、凹レンズ12により位置調整を行え
ば、より容易にレーザダイオード1と光検出器13の位
置関係を調整することができる。又、集光レンズ11を
位置調整することにより、レーザダイオード1と光検出
器13の位置関係を調整してもよい。
【0035】次に、レーザダイオード6を点灯させた状
態で、レーザダイオード6を位置調整(X、Y、Z軸方
向)し、回折格子7をレーザダイオード6が出力する光
ビームの光軸方向を軸として回転調整することにより、
光ビームを光検出器13上の適切な位置に集光させる。
ここで、コリメータレンズ8をレーザダイオード6が出
力する光ビームの光軸方向(X軸方向)で位置調整し、
レーザダイオード6を光ビームの光軸に垂直な面内
(Y、Z軸方向)で位置調整してもよい。
【0036】尚、上記の場合、レーザダイオード6を使
用する場合に、トラッキング方法として3ビーム法を用
いているため、回折格子7をレーザダイオード6が出力
する光ビームの光軸方向を軸として回転調整したが、ト
ラッキング方法としてプッシュプル法を用いれば、回折
格子7が不要となり、その回転調整も不要となる。
【0037】又、上記でレーザダイオード1と光検出器
13の位置関係を調整するときに、光検出器13を動か
さずに、レーザダイオード1やコリメータレンズ2を動
かすことにより位置調整してもよい。
【0038】又、上記でレーザダイオード6と光検出器
13の位置関係を調整するときに、コリメータレンズ8
をレーザダイオード6が出力する光ビームの光軸に垂直
な面内(Y、Z軸方向)で位置調整し、レーザダイオー
ド6を光ビームの光軸方向(X軸方向)で位置調整して
もよい。
【0039】[光検出器について]又、光検出器13の
受光素子の感度は、図4に示したように波長依存性を有
するため、異なる波長の光ビームを出力する光源で、同
一の受光素子を共用する場合には、感度に差異が生じる
が、その差異は電気回路で調整することができる。
【0040】又、図5に示したように、同一の受光素子
を異なる波長の光ビームを出力する光源で共用せずに、
レーザダイオード1用に受光素子24を設け、レーザダ
イオード6用に受光素子25、26、27を別々に設け
てもよい。
【0041】[有限系で構成した光学ピックアップ装置
について]本発明は、図6に示したような有限系の光学
ピックアップ装置の場合にも同様に適用することができ
る。この光学ピックアップ装置は、波長650nmの光
ビームを出力するレーザダイオード31と、波長780
nmの光ビームを出力するレーザダイオード35を有
し、これらの光源から出力された光ビームは光検出器3
8で受光される。
【0042】又、この光学ピックアップ装置は、有限系
で構成されているため、コリメータレンズが削除されて
いる。更に、この光学ピックアップ装置では、いずれの
光源の場合も、フォーカシング方法として非点収差法、
トラッキング方法としてプッシュプル法を用いているの
で、回折格子が用いられていない。光検出器38につい
ても、2つの光源で同一の受光素子を共用すれば、4分
割された1つの受光素子を設けるだけでよい。
【0043】又、この光学ピックアップ装置では、片面
をアナモフィックレンズ、その反対側の面を凹レンズに
した複合レンズ37を用いることにより、光学系の簡素
化を図っている。
【0044】又、偏光ビームスプリッタ32の透過特性
は図2(a)、偏光ビームスプリッタ36の透過特性は
図2(b)に示したように設定されている。従って、光
学系に於ける効率は、図1に示した無限系の光学ピック
アップ装置の場合とほぼ同じになる。
【0045】尚、この光学ピックアップ装置の場合も、
図1に示した無限系の光学ピックアップ装置の場合とほ
ぼ同様の方法で光学系の調整することができる。
【0046】つまり、レーザダイオード31を点灯させ
た状態で、複合レンズ37を光軸方向(Z軸方向)で位
置調整し、光検出器38を光軸に垂直な面内(X、Y軸
方向)で位置調整し、光ビームを光検出器38上の適切
な位置に集光させる。ここで、複合レンズ37による位
置調整を行わずに、光検出器38をX、Y、Z軸方向で
位置調整してもよい。
【0047】次に、レーザダイオード35を点灯させた
状態で、レーザダイオード35を位置調整(X、Y、Z
軸方向)し、光ビームを光検出器13上の適切な位置に
集光させる。
【0048】[光学系に於ける効率を改善した光学ピッ
クアップ装置について]図7は、図1に示した無限系の
光学ピックアップ装置とほぼ同様の光学ピックアップで
あるが、偏光ビームスプリッタ43と対物レンズ45の
間に1/4波長板44が挿入されている。この1/4波
長板44は、レーザダイオード41から出力される波長
650nmの光ビーム(直線偏光)が透過するときに円
偏光になるように設定されているため、レーザダイオー
ド47から出力される波長780nmの光ビーム(直線
偏光)が透過した場合には楕円偏光になる。
【0049】又、偏光ビームスプリッタ43の透過特性
は図8(a)、偏光ビームスプリッタ49の透過特性は
図8(b)に示したように設定されている。
【0050】又、いずれの光源の場合も、フォーカシン
グ方法として非点収差法、トラッキング方法としてプッ
シュプル法を用いているので、回折格子が用いられてい
ない。
【0051】この光学ピックアップ装置では、レーザダ
イオード41から出力された光ビームは、偏光ビームス
プリッタ43にS波として入射し約100%(図8
(a)p1)の光ビームが、対物レンズ45側に反射さ
れる。この光ビームは、光記録媒体46の記録面で反射
され再び偏光ビームスプリッタ43に入射するが、1/
4波長板44を2度透過しているため偏光面が90゜回
転し、P波として入射する。従って、この光ビームは、
約100%(図8(a)p2)が偏光ビームスプリッタ
43を透過し、偏光ビームスプリッタ49にP波として
入射する。偏光ビームスプリッタ49にP波として入射
した光ビームは、約100%(図8(b)p4)が透過
する。
【0052】一方、レーザダイオード47から出力され
た光ビームは、偏光ビームスプリッタ49にS波として
入射し約100%(図8(b)p5)の光ビームが反射
され、偏光ビームスプリッタ43にS波として入射す
る。偏光ビームスプリッタ43にS波として入射した光
ビームは、約100%(図8(a)p3)が透過する。
この光ビームは、光記録媒体46の記録面で反射され再
び偏光ビームスプリッタ43に入射するが、波長650
nmで最適化された1/4波長板44を2度透過してい
るため偏光方向が約90゜回転した楕円偏光(P偏光に
近い楕円偏光)で入射する。この光ビームは、約100
%(図8(a)p3)が偏光ビームスプリッタ43を透
過し、偏光ビームスプリッタ49にP偏光に近い楕円偏
光で入射する。偏光ビームスプリッタ49にP偏光に近
い楕円偏光で入射した光ビームは、わずかなS偏光は反
射されるが100%(図8(b)p6)近くの光ビーム
が透過する。
【0053】上述のように1/4波長板44を挿入する
ことにより、偏光ビームスプリッタ43及び偏光ビーム
スプリッタ49に於ける損失を大幅に低減させることが
できる。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように2つの光
源から出力される光ビームを1つの光検出器で受光する
ようにしたので、光学ピックアップ装置の小型化及び低
コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学ピックアップ装置(無限系)の構
成を示した説明図である。
【図2】本発明の光学ピックアップ装置に用いた偏光ビ
ームスプリッタの透過特性を示したグラフである。
【図3】光検出器に形成された受光素子の構成を示した
図面である。
【図4】受光素子の感度を示したグラフである。
【図5】光検出器に形成された受光素子の構成を示した
図面である。
【図6】本発明の光学ピックアップ装置(有限系)の構
成を示した説明図である。
【図7】本発明の光学ピックアップ装置(無限系)の構
成を示した説明図である(1/4波長板を用いた場
合)。
【図8】本発明の光学ピックアップ装置に用いた偏光ビ
ームスプリッタの透過特性を示したグラフである(1/
4波長板を用いた場合)。
【図9】レンズの開口数を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
1、6、31、35、41、47 レーザーダイオー
ド 2、8、42、48 コリメータレンズ 3、9、32、36、42、48 偏光ビームスプリッ
タ 4、33、45 対物レンズ 5、34、46 記録媒体 7 回折格子 10、50 集光レンズ 11、51 アナモフィックレンズ 12、52 凹レンズ 13、38、53 光検出器 37 複合レンズ 21、22、23、24、25、26、27 受光素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の光ビームを出力する第1の光源
    と、第2の光ビームを出力する第2の光源と、前記第1
    の光ビーム及び第2の光ビームを同じ光検出器に導く光
    学系を有する光学ピックアップ装置の光学系の調整方法
    であって、前記第1の光源と光検出器との位置関係を設
    定した後に、該第1の光源と光検出器との位置関係を保
    持した状態で、上記第2の光源と光検出器との位置関係
    を設定することを特徴とする光学ピックアップ装置の調
    整方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光学ピックアップ装置の
    調整方法に於いて、上記第2の光源を、該第2の光源が
    出力する第2の光ビームの光軸に垂直な面内でのみ位置
    調整し、前記光検出器と第2の光源との、第2の光ビー
    ムの光軸方向の位置調整は、光学レンズを第2の光ビー
    ムの光軸方向で位置調整することにより行うことを特徴
    とする光学ピックアップ装置の調整方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光学ピックアップ装置の
    調整方法に於いて、上記第2の光源を、該第2の光源が
    出力する第2の光ビームの光軸方向でのみ位置調整し、
    前記光検出器と第2の光源との、第2の光ビームの光軸
    に垂直な面内での位置調整は、光学レンズを第2の光ビ
    ームの光軸に垂直な面内で位置調整することにより行う
    ことを特徴とする光学ピックアップ装置の調整方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載のいずれかの光学ピ
    ックアップ装置の調整方法を用いて光学系を調整した光
    学ピックアップ装置。
JP8281925A 1996-10-24 1996-10-24 光学ピックアップ装置及びその調整方法 Pending JPH10134394A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8281925A JPH10134394A (ja) 1996-10-24 1996-10-24 光学ピックアップ装置及びその調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8281925A JPH10134394A (ja) 1996-10-24 1996-10-24 光学ピックアップ装置及びその調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10134394A true JPH10134394A (ja) 1998-05-22

Family

ID=17645863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8281925A Pending JPH10134394A (ja) 1996-10-24 1996-10-24 光学ピックアップ装置及びその調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10134394A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005141892A (ja) * 2003-10-16 2005-06-02 Nec Corp 光ヘッド装置および光学式情報記録又は再生装置
JP2005235393A (ja) * 1999-12-03 2005-09-02 Hitachi Ltd 光検出器、光ピックアップ及びそれを用いた光学的情報再生装置
US6980505B2 (en) 2001-09-19 2005-12-27 Nec Corporation Optical head apparatus including two light sources and one photodetector
US7079471B1 (en) 1998-11-17 2006-07-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical pickup using two laser beam sources of different wavelengths for an optical disk drive and a converter to optimize a light beam reflected off an optical disc for detection based on reflected light beam wavelength
US7106682B2 (en) 2000-07-13 2006-09-12 Sharp Kabushiki Kaisha Optical pickup
US7787348B2 (en) 2002-09-16 2010-08-31 Nec Corporation Optical head apparatus and optical information recording or reproducing apparatus

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7079471B1 (en) 1998-11-17 2006-07-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical pickup using two laser beam sources of different wavelengths for an optical disk drive and a converter to optimize a light beam reflected off an optical disc for detection based on reflected light beam wavelength
JP2005235393A (ja) * 1999-12-03 2005-09-02 Hitachi Ltd 光検出器、光ピックアップ及びそれを用いた光学的情報再生装置
US7106682B2 (en) 2000-07-13 2006-09-12 Sharp Kabushiki Kaisha Optical pickup
US6980505B2 (en) 2001-09-19 2005-12-27 Nec Corporation Optical head apparatus including two light sources and one photodetector
US7787348B2 (en) 2002-09-16 2010-08-31 Nec Corporation Optical head apparatus and optical information recording or reproducing apparatus
JP2005141892A (ja) * 2003-10-16 2005-06-02 Nec Corp 光ヘッド装置および光学式情報記録又は再生装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0123048B1 (en) Holographic optical head
JP3155287B2 (ja) 光情報記録再生装置
US20090257339A1 (en) Optical head device and optical information recording or reproducing apparatus
JP2002025096A (ja) 半導体光源、光ピックアップヘッド装置及び情報記録再生装置
US7710849B2 (en) Optical head device and optical information recording or reproducing device
JP2004158118A (ja) 光ヘッド装置および光学式情報記録再生装置
US7558181B2 (en) Optical information recording/reproduction apparatus
JPH10134394A (ja) 光学ピックアップ装置及びその調整方法
JP2901728B2 (ja) 光ヘッド及びそれを用いた情報記録再生装置
JP2001067714A (ja) 光ピックアップ装置
JPS59142758A (ja) 光学的読み取り装置
JPS62219341A (ja) 光ピツクアツプ
JPH08297875A (ja) 光学ピックアップ
JP2978269B2 (ja) 光ディスク装置
JPS62200543A (ja) 光ピツクアツプ
JPH10233031A (ja) 光学ピックアップ装置及びその調整方法
JP3105796B2 (ja) 光ヘッド
JP2002140829A (ja) 2波長光源装置および光ヘッド装置
JPH0194541A (ja) 光ヘッド装置
JPH05307760A (ja) 光ピックアップ
JP3320826B2 (ja) 光情報記録再生装置
JPH02276046A (ja) 光ヘッド装置
JPH0191344A (ja) 光磁気記録媒体用ピックアップ
JPS63263635A (ja) 光ピツクアツプ装置
JPH10222862A (ja) 光ピックアップ

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041019

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041215

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050322

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050425

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050707

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20050902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071012