JPH10222862A - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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JPH10222862A
JPH10222862A JP9020190A JP2019097A JPH10222862A JP H10222862 A JPH10222862 A JP H10222862A JP 9020190 A JP9020190 A JP 9020190A JP 2019097 A JP2019097 A JP 2019097A JP H10222862 A JPH10222862 A JP H10222862A
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Koki Kojima
光喜 小島
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隆 春口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる記録密度の光ディスクを記録再生する
ことができ、しかも小型、薄型、かつ低消費電力の光ピ
ックアップを提供することを目的とする。 【解決手段】 第1の波長の光源と光ディスクからの反
射光を検出する第1の光検出器とを有する第1の光学ユ
ニット4と、第2の波長の光源と光ディスクからの反射
光を検出する第2の光検出器と反射光を第2の光検出器
に導く光誘導手段とを有する第2の光学ユニット8と、
2つの波長の光とを同一の光軸に導くビームスプリッタ
10と、第1の波長の光を回折し第2の波長の光を透過
する偏光性回折素子18と、第1の波長の光を回転し第
2の波長の光を透過する波長板19と、対物レンズ20
とを有し、高密度光ディスクの記録再生と低密度光ディ
スクの記録再生を可能にする光ピックアップである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度光ディス
ク、コンパクトディスク等の異なる記録密度の記録媒体
を記録再生するための光ピックアップに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の高密度記録光ディスク及びコンパ
クトディスクの記録再生時の光ピックアップについて説
明する。なお、説明の便宜のため、高密度光ディスクの
例にDVD(デジタルビデオディスク)を、低密度光デ
ィスクの例にCD(コンパクトディスク)を用いて説明
する。
【0003】図8は従来の光ピックアップの平面図とそ
の要部断面図である。図8において、50は高密度光デ
ィスク用光ピックアップであって、高密度光ディスク5
2にレーザー光53を集光するための高密度光ディスク
用対物レンズ54を対物レンズ保持筒51に接着して固
定する。また、対物レンズ保持筒51にはフォーカス方
向とトラッキング方向に動作するためのフォーカスコイ
ルとトラッキングコイルとからなるコイルユニット55
が接着されて固定されている。他方、コイルユニット5
5は永久磁石に嵌合し、対物レンズ保持筒51をフォー
カス方向及びトラッキング方向に駆動するための磁気回
路を構成する。対物レンズ保持筒51は非磁性の導電性
の線状弾性部材57で、中立位置に保持され、コイルユ
ニット55への電力の供給が行われる。
【0004】以上のように構成された高密度光ディスク
再生用光ピックアップ50の光学系を説明する。61は
高密度光ディスク用光学ユニットであって、波長635
から650nmのレーザー光53の発光素子と受光素子
を内蔵する。レーザー光53は、コリメータレンズ62
を透過し、平行光となって、多層膜コーティングされた
立ち上げミラー63の表面で全反射し、高密度光ディス
ク用対物レンズ54によって集光され、高密度光ディス
ク52に光学スポットを結ぶ。
【0005】次に、高密度光ディスク52から反射した
レーザー光53は前述と逆の経路で高密度光ディスク用
光学ユニット61に再入射し、回折格子(図示省略)を
通過して受光素子(図示省略)にて受光される。受光素
子により光電変換された光学的情報を元に、フォーカス
検出は公知の光学フーコー法により、またトラック検出
は公知の位相差法により検出される。こうして、高密度
光ディスク用対物レンズ54を高密度光ディスク52に
常時焦点を合わせ、かつ情報トラックを追従するように
制御している。高密度光ディスク(DVD)52は、ス
ピンドルモータ71によって回転駆動される。
【0006】次に低密度光ディスク(CD)について説
明する。70は低密度光ディスク用光ピックアップであ
って、その構成及び動作は高密度光ディスク用光ピック
アップ50と同様なので説明の重複を省略する。光学系
について、64は低密度光ディスク用光学ユニットであ
って、波長780nmのレーザー光65の発光素子と受
光素子を内蔵する。レーザー光65は、多層膜コーティ
ングされた立ち上げミラー66の表面で全反射し、低密
度光ディスク用対物レンズ67によって集光され、低密
度光ディスク68に光学スポットを結ぶ。
【0007】次に、低密度光ディスク68から反射した
レーザー光65は前述と逆の経路で低密度ディスク用光
学ユニット64に再入射し、回折格子(図示省略)を通
過して受光素子(図示省略)にて受光される。受光素子
により光電変換された光学的情報を元に、フォーカス検
出は公知の光学フーコー法により、またトラック検出は
公知の3ビーム法により検出される。こうして、低密度
光ディスク用対物レンズ67を低密度光ディスク68に
常時焦点を合わせ、かつ情報トラックを追従するように
制御している。
【0008】このように、高密度光ディスク用光ピック
アップ50及び低密度光ディスク用光ピックアップ70
を独立しておのおの構成することで、コンパクトディス
クを記録再生できるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上に
説明した従来の光ピックアップの構成では、高密度光デ
ィスク用光ピックアップとコンパクトディスク再生用光
ピックアップとの独立した2系統の光学系を有するた
め、部品点数が多く、光ピックアップ部を小型化が困難
な上、消費電力やコストを削減することが困難であると
言う課題を有していた。
【0010】本発明は、異なる記録密度の光ディスクを
記録再生することができ、しかも小型、薄型、かつ低消
費電力の光ピックアップを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の課題を解
決するためになされたもので、第1の波長の光を出射す
る第1の光源と光ディスクからの反射光を検出する第1
の光検出器とを有する第1の光学ユニットと、第2の波
長の光を出射する第2の光源と光ディスクからの反射光
を検出する第2の光検出器と光ディスクからの反射光を
第2の光検出器に導く第2の光誘導手段とを有する第2
の光学ユニットと、第1の波長の光と第2の波長の光と
をほぼ同一の光軸に導く光分離手段と、第1の波長の光
に対して回折し第2の波長の光に対して透過する偏光性
回折手段と、第1の波長の光に対して振動方向を1/4
波長の位相差に回転し第2の波長の光に対して透過する
波長性偏光手段と、対物レンズとを有し、高密度光ディ
スクの記録再生と低密度光ディスクの記録再生を可能に
する光ピックアップである。
【0012】以上の構成により、異なる記録密度の光デ
ィスクを記録再生することができ、部品点数が少なく小
型かつ低消費電力を実現した光ピックアップを提供する
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1から4に記載の
発明は、光ディスク記録媒体の情報を再生する光ピック
アップであって、第1の波長の光を出射する第1の光源
と光ディスクからの反射光を検出する第1の光検出器と
を有する第1の光学ユニットと、第2の波長の光を出射
する第2の光源と光ディスクからの反射光を検出する第
2の光検出器と光ディスクからの反射光を第2の光検出
器に導く第2の光誘導手段とを有する第2の光学ユニッ
トと、第1の波長の光と第2の波長の光とをほぼ同一の
光軸に導く光分離手段と、第1の波長の光に対して回折
し、第2の波長の光に対して透過する偏光性回折手段
と、第1の波長の光に対して振動方向を1/4波長の位
相差に回転し、第2の波長の光に対して透過する波長性
偏光手段と、対物レンズとを有することを特徴とするも
のである。
【0014】本発明によれば、第1及び第2の両光学ユ
ニットの光軸を同一の光軸に導くと共に、高密度光ディ
スクの再生と低密度光ディスクの再生を1個の対物レン
ズを共用可能にし、小型かつ薄型になると言う作用を有
する。
【0015】本発明の請求項5から7及び11から15
に記載の発明は、光ディスク記録媒体の情報を再生する
光ピックアップであって、第1の波長の光を出射する第
1の光源と光ディスクからの反射光を検出する第1の光
検出器とを有する第1の光学ユニットと、第2の波長の
光を出射する第2の光源と光ディスクからの反射光を検
出する第2の光検出器と光ディスクからの反射光を第2
の光検出器に導く第2の光誘導手段とを有する第2の光
学ユニットと、ある振動方向を有する直線偏光の光を透
過し他の直交する振動方向を有する直線偏光の光を反射
する偏光ビームスプリッタにより第1の波長の光と第2
の波長の光とをほぼ同一の光軸に導く光分離手段と、第
1の波長の光を拡散光から平行光に変換し第2の波長の
光の拡散角度を減少させるコリメータレンズと、第1の
波長の光に対して回折し第2の波長の光に対して透過す
る偏光性回折手段と、第1の波長の光に対して振動方向
を1/4波長の位相差に回転し第2の波長の光に対して
透過する波長性偏光手段と、対物レンズとを有し、光分
離手段と対物レンズとの間に偏光性回折手段を配置し、
偏光性回折手段と光分離手段との間にコリメータレンズ
を配置し、偏光性回折手段の光軸と対物レンズの光軸と
を結ぶ延長上に第2の光源の光軸を配置し、偏光性回折
手段の光軸と対物レンズの光軸とを結ぶ光軸に対して直
角に交わるように第1の光源の光軸を配置し、第1の光
源の光軸と第2の光源の光軸との交点を含む位置に光分
離手段を配置したことを特徴とするものである。
【0016】本発明によれば、第1及び第2の両光学ユ
ニットの光軸を同一の光軸に導くと共に、高密度光ディ
スクの再生と低密度光ディスクの再生を1個の対物レン
ズを共用可能にし、収差補正をコリメータレンズで行う
ことにより対物レンズの光学特性を向上させ、フォーカ
シング動作による影響をなくすことができ、小型かつ薄
型になると言う作用を有する。
【0017】本発明の請求項8から10及び16から2
0に記載の発明は、光ディスク記録媒体の情報を再生す
る光ピックアップであって、第1の波長の光を出射する
第1の光源と光ディスクからの反射光を検出する第1の
光検出器とを有する第1の光学ユニットと、第2の波長
の光を出射する第2の光源と光ディスクからの反射光を
検出する第2の光検出器と光ディスクからの反射光を第
2の光検出器に導く第2の光誘導手段とを有する第2の
光学ユニットと、ある振動方向を有する直線偏光の光を
透過し他の直交する振動方向を有する直線偏光の光を反
射する偏光ビームスプリッタにより第1の波長の光と第
2の波長の光とをほぼ同一の光軸に導く光分離手段と、
第1の波長の光を拡散光から平行光に変換し第2の波長
の光の拡散角度を減少させるコリメータレンズと、第1
の波長の光に対して回折し第2の波長の光に対して透過
する偏光性回折手段と第1の波長の光に対する透過光束
の径と第2の波長の光に対する透過光束の径とが異なる
透過光束の径を有する光束径変更手段と、第1の波長の
光に対して振動方向を1/4波長の位相差に回転し第2
の波長の光に対して透過する波長性偏光手段と、第1の
波長の光に対して振動方向を1/4波長の位相差に回転
し第2の波長の光に対して透過する波長性偏光手段と、
第1の波長の光に対して反射し第2の波長の光に対して
透過する波長性反射手段とを接合した第1の反射手段
と、第1の波長の光に対して振動方向を1/4波長の位
相差に回転する偏光手段と第1の波長の光に対して反射
する反射手段とを接合した第2の反射手段と、対物レン
ズとを有し、対物レンズと光分離手段との間に対物レン
ズから順に波長性偏光手段と、偏光性回折手段と、光束
径変更手段と、コリメータレンズとを配置し、偏光性回
折手段の光軸と対物レンズの光軸とを結ぶ延長上に第2
の光源の光軸を配置し、偏光性回折手段の光軸と対物レ
ンズの光軸とを結ぶ光軸に対して直角に交わるように第
1の光源の光軸を配置し、第1の光源の光軸と第2の光
源の光軸との交点を含む位置に光分離手段を配置したこ
とを特徴とするものである。
【0018】本発明によれば、第1及び第2の両光学ユ
ニットの光軸を同一の光軸に導くと共に、高密度光ディ
スクの再生と低密度光ディスクの再生を1個の対物レン
ズを共用可能にし、収差補正をコリメータレンズで行う
ことにより対物レンズの光学特性を向上させ、フォーカ
シング動作による影響をなくすことができ、小型かつ薄
型になると言う作用を有する。
【0019】(実施の形態1)まず最初に本発明の実施
の形態1について図を参照しながら説明する。図1は、
本発明の実施の形態における光ピックアップの構成を示
す図である。図1において、4は光学ユニットで、光学
ユニット4は、高密度光ディスク用の光を出射する光源
2や高密度光ディスクで反射された光を受光する受光素
子3等が載置される基板部4a、それらの部材を包含す
るように設けられている側壁部4b及び、光の通路とし
ての側壁部4bの開口窓である出射部4d等により形成
されている。これらの基板部4aと側壁部4b等は一体
で形成しても別体で形成しても良い。なお一体で形成し
た場合には、組立工程の簡素化を図ることができ、生産
性の向上が可能になる。光学ユニット4を形成する材料
としては金属、セラミック等の材料を用いることが、光
源で発生する熱を良好に放出できるので好ましい。さら
に基板部4aには光源に電力を供給したり、受光素子3
からの電気信号を演算回路(図示せず)に伝達する端子
4cが設けてある。この端子4cはピンタイプのもので
あっても良いし、プリントタイプのものであっても良
い。
【0020】光源としては単色で、干渉性、指向性およ
び集光性が良好なものを用いることが、適当な形状のビ
ームスポットを比較的容易に形成でき、ノイズ等の発生
を抑制できるので好ましい。このような条件を満たすも
のとして、固体、ガス及び半導体等の各種レーザ光を用
いることが好ましい。特に半導体レーザはその大きさが
非常に小さく、光ピックアップの小型化を容易に実現す
ることができるので、光源2としては最適である。
【0021】そしてこのときの光源の発振波長は800
nm以下であることが、光源から出射された光が記録媒
体上に収束する際のビームスポットを容易に記録媒体に
形成されているトラックのピッチ程度の大きさにするこ
とができるので好ましい。更に光源の発振波長が650
nm以下であれば、非常に高密度で情報が記録されてい
る記録媒体をも再生することができる程度に小さなビー
ムスポットを形成できるので、大容量の記憶手段を容易
に実現することができ、特に高密度光ディスクに対する
記録再生に供される光源としては好ましい。ここではD
VDを再生する光源であることを前提として、波長が6
00〜680nm程度、この範囲でも特に630〜66
0nmの光源を用いている。
【0022】また光源の出力は、再生専用である場合に
は3〜10(mW)程度であることが、再生に必要な光
量を十分に確保しつつエネルギーの消費を最小限に抑制
でき、更には光源から放出される熱量も抑制できるので
好ましい。記録再生兼用である場合には、記録の際に記
録層の状態を変化させるために大きなエネルギーを必要
とするので、少なくとも20(mW)以上の出力が必要
となる。
【0023】次に図1において、8は光学ユニットであ
り、光学ユニット8は、低密度光ディスク用の光を出射
する光源6や低密度光ディスクで反射された光を受光す
る受光素子7等が載置される基板部8a及びそれらの部
材を包含するように設けられている側壁部8b等により
形成されている。なお以下光学ユニット8については特
に光学ユニット4と異なる部分について説明する。
【0024】光源6の発振波長は800nm以下である
ことが、光源から出射された光が記録媒体上に収束する
際のビームスポットを容易に記録媒体に形成されている
トラックのピッチ程度の大きさにすることができるので
好ましい。特に光源6としては光源2よりも発振波長が
長いものを用いることができ、例えばCDを再生する場
合には780nm程度で十分な大きさのビームスポット
を低密度光ディスク上に形成することができる。
【0025】後述する図2において詳細に説明するよう
に、光学ユニット8の出射部8dには光学部材9が接合
されている。この光学部材9は、光源6から出射されて
記録媒体で反射されてきた光を受光素子3a,3bの所
定の位置に導く働きを有している。ここでは光学部材9
に形成された回折格子9aを用いて戻り光を誘導してい
る。
【0026】光学部材9は透明な板状部材で形成されて
おり、出射光の光軸と略垂直に交わる面の少なくとも一
方側に光路を分割するための回折格子9aが形成されて
いる。ここで光学部材5は全体として平行平面板状に形
成されていることが収差の発生等を防止でき、従って良
好な再生信号形成若しくはフォーカス・トラッキング信
号形成を行うことができるので好ましい。さらに光学部
材9はその上面及び下面が透過する光の光軸に対して正
確にほぼ垂直となるように取り付けられていることが、
非点収差の発生を防止でき、スポットのぼけによる再生
信号の劣化を防止することができる。
【0027】また光学部材9を形成する材料としては、
ガラスや樹脂などの高い光透過性を有する材料を用いる
ことが、光量の減少を防止できるとともに光学部材9を
透過した光の光学特性を劣化させないので好ましい。特
にガラスは複屈折が起こらず、従って透過した光の特性
を良好に保持できるので、光学部材9の材料として好ま
しい。更にガラスの中でもBK−7等の波長分散の小さ
な、即ちアッベ数の大きな光学ガラスを用いることが、
特に波長変動による球面収差の発生を抑制できるので好
ましい。またこれらの光学ガラスの中でもBK−7は低
コストであるので、光学部材9の材料としては最適であ
る。
【0028】ここで高密度光ディスクと低密度光ディス
クとでは信号検出方法が異なる場合が多い。従って受光
素子7における受光部の配置は、受光素子3の受光部の
配置とは異なっている場合が多い。また、特に3ビーム
方法によるトラッキング制御を行う場合は、光学部材9
の出射部側に3ビーム形成部9bなる回析格子を設け
る。そしてビーム形成部9bは出射光が透過するととも
にディスク反射光が回析格子9aで回析され、受光素子
7へ向う光路にかからない位置に設けられる。
【0029】次に、10はビームスプリッタで、ビーム
スプリッタ10は、光源2及び光源6からの光の双方を
光ディスク方向に導く働きを有するものである。ビーム
スプリッタ10としてはハーフミラーや偏光分離膜等を
用いることが一般的である。しかし、本発明におけるさ
らに好ましい実施の形態としては光源2からの光(出射
光軸と直交する入射光)を高い割合で反射かつ透過する
とともに光源6からの光(出射光軸と平行な(又は同軸
の)入射光)を高い割合で透過する様な性質を有するも
のである。このような場合にはビームスプリッタ10で
の光の損失を最小限に抑制することができ、従って光の
利用効率を向上させることができる。光の利用効率の向
上は、光源2または光源6からの出射光量を抑制するこ
とを可能にするので、光源2及び光源6の長寿命化を図
ることができ、引いてはこの光ピックアップを搭載した
光ディスク装置の信頼性を向上させることができるので
好ましい。
【0030】上述のような性質を有するビームスプリッ
タ10として、波長選択機能を有する偏光ビームスプリ
ッタ11が好ましい。この偏光ビームスプリッタ11は
ある波長を有する光において一方の偏光方向の光を透過
し、他方の偏光方向の光を反射するとともに別の波長の
光は透過する働きを有しており、特に本実施の形態にお
いては光源2からの波長の光のS偏光成分を反射しP偏
光成分を透過するとともに第2の波長の光のP偏光成分
を透過する機能を有する偏光ビームスプリッタ11が光
の利用効率を最も効率的に設定できる。従って光源2若
しくは光源6のどちらかに大きな負荷がかかることがほ
とんどなくなるので、光源2及び光源6の寿命を平均化
でき、ひいては光ピックアップの長寿命化を実現できる
ので好ましい構成である。
【0031】12は1/4波長板で、光源2からの波長
の光がビームスプリッタ10を透過する側に配置され、
光源2から出射される直線偏光の光の偏光方向を1/4
波長の位相差に回転して円偏光に変換する機能を有して
いる。
【0032】13は全反射ミラーで、光源2からの光が
1/4波長板12を透過した側に設けられ、1/4波長
板12を透過した光を全反射させる機能を有している。
【0033】14は波長板で光源2からの光がビームス
プリッタ10を反射する側に配置され、光源2から出射
された波長の光の直線偏光の偏光方向を1/4波長の位
相差の円偏光に変換し、光源6からの波長の光を透過す
る機能を有している。
【0034】15は波長膜で光源2からの波長の光が波
長板14を透過した側に設けられ、波長板14を透過し
た光源2からの波長の光を反射し、光源6からの波長の
光を透過する機能を有している。1/4波長板12と全
反射ミラー13および波長板14と波長膜15はビーム
スプリッタ10と密接した状態で構成され、光学ユニッ
ト4のレーザー出射光と光学ユニット8のレーザー出射
光との交点上にビームスプリッタ10の中心を配置す
る。なおビームスプリッタ10と1/4波長板12と全
反射ミラー13および波長板14と波長膜15が空間的
に分離していてもその機能には何ら影響がない。
【0035】16はコリメータレンズで、コリメータレ
ンズ16はビームスプリッタ10の光出射面側に配置さ
れる。
【0036】17は波長フィルタで、波長フィルタ17
は光源2から出射された光を透過する一方光源6から出
射された光は反射若しくは吸収するように形成されてい
るもので、光源2からの光と光源6からの光の双方の光
束の径を規制する絞りの役割を担うものである。従っ
て、波長フィルタ17と対物レンズ20とを組み合わせ
ると、光源2から出射された光は波長フィルタ17を透
過し、光源2から出射された光に対して対物レンズ20
は後述するように開口数0.6以上で動作する。他方、
光源6から出射された光は波長フィルタ17で光束径を
制限されて透過し、光源6から出射された光に対して対
物レンズ20は後述するように開口数0.4以上で動作
する。
【0037】この波長フィルタ17をビームスプリッタ
10とコリメータレンズ16との間、またはコリメータ
レンズ16と偏光性回折素子18との間、または偏光性
回折素子18と対物レンズ20との間のいずれかの位置
に配置されればよいが、特に、ビームスプリッタ10や
回折素子5に予め位置あわせを行った状態で波長フィル
タ17を接合して設けることより、光ピックアップの組
立時において、位置あわせを行う部材の点数を削減する
ことができ、光ピックアップの生産性を向上させること
ができるとともに光の光軸と波長フィルタの中心軸のず
れを最小限に抑制することができるので好ましい構成で
ある。
【0038】次に、18は屈折率異方性を有する一軸性
の光学結晶を用いて形成される偏光性回折素子で、一般
に光学結晶はニオブ酸リチウム基板が用いられ、光学結
晶の光軸方向に平行な偏光方向の光に対しては回折現象
が生じずに透過するが、光学結晶の光軸方向に垂直な偏
光方向の光に対しては回折現象が生じる偏光性回折素子
である。偏光性回折素子18は、コリメータレンズ16
と対物レンズ20との間に配置され、さらに偏光性回折
素子18の光学結晶の光軸方向がビームスプリッタ10
から出射された光源2からの光の偏光方向と平行になる
ように配置される。
【0039】19は波長板で、その光軸方向がビームス
プリッタ10から出射された光源2からの波長の光の偏
光方向と45°になるように配置され、光源2からの波
長の光の偏光方向を1/4波長の位相差に回転して変換
し、光源6からの波長の光の直線偏光を直交する直線偏
光方向の光として透過する機能を有する。
【0040】20は対物レンズで、高密度光ディスクの
記録再生と低密度光ディスクの記録再生に共用可能であ
り、高密度光ディスクでの記録再生に必要な(つまり光
源2の波長の光にて)開口数0.6以上の対物レンズで
あって、高密度光ディスクに対する焦点距離が2.5m
m以下、あるいは高密度光ディスクに対する作動距離が
1.2mm以下である。対物レンズの材料は、光学ガラ
スでもプラスチックでもよいが、耐温度並びに耐湿度特
性の点で光学ガラスが好ましい。
【0041】次に本発明の一実施の形態における光学ユ
ニットの配置について説明する。本実施の形態において
は、光学ユニット4と光学ユニット8とはビームスプリ
ッタ10を起点として略90度の角度をなすように配置
されており、コリメータレンズ16から対物レンズ20
に至る光の光軸に対して略平行な方向に光学ユニット8
が配置され、波長フィルタ17から対物レンズ20に至
る光の光軸に対して略垂直な方向に光学ユニット4が配
置されている。
【0042】次に、図2は図1の光学ユニットの配置に
おける光路長を表す図である。図2において、コリメー
タレンズ16と光学ユニット4の配置は、光源2の位置
が空気媒体の光路長でコリメータレンズ16の焦点距離
となるように設定され、光源6の位置が光源2よりも空
気長でコリメータレンズ16に近くなる位置に設定す
る。その結果、光源2の出射光はコリメタレンズ14を
透過した後平行光となり、光源6の出射光はコリメータ
レンズ16を透過した後発散角度が減少する。光学ユニ
ット4(光源2)とコリメータレンズ16との間の距離
(L1)及び光学ユニット8(光源6)とコリメータレ
ンズ16との間の距離(L2)を 0.55≦L2/L1≦0.75 とすることにより、所望の開口数で対物レンズを動作さ
せることができる。従って、光ピックアップの小型化・
薄型化を図りながら、光源2及び光源6から出射された
光の双方において収差の発生を抑制することができるの
で、記録密度の異なる複数の光ディスクに対して良好な
記録若しくは再生特性を有する光ピックアップを実現す
ることができる。
【0043】なお、図2において無限系を例に説明をし
たが、コリメータレンズ16を省略して有限系として光
学系を設計しても良い。この場合、前述のL1、L2の
起算点のコリメータレンズ16を対物レンズ20と読み
替えて説明される。
【0044】ここで、光学ユニット4および光学ユニッ
ト8に設けられている受光素子3,7の構成について図
3を用いて説明する。図3は本発明の一実施の形態にお
ける受光素子の構成を示す図である。図3において、図
1の光学ユニット4の基板上に形成された受光素子3
a、3bと、光学ユニット8の基板上に形成された受光
素子7a、7bとをそれぞれ拡大した図である。受光素
子3aは3分割の受光部を組み合わせた6分割の受光部
I1からI6で構成される。受光素子3bは田の字型の
4分割受光部I7からI10で構成される。
【0045】受光素子7aは3分割の受光部P2からP
4と独立受光部P1、P5とで構成された5分割の受光
部であり、受光素子7bは同様にP6からP10とで構
成された5分割の受光部である。
【0046】次に、以上のような構成を有する光ピック
アップにおける再生動作について以下それぞれ説明す
る。なお本実施の形態においては、低密度光ディスクと
してコンパクトディスク(以下CDと略す)を、高密度
光ディスクとしてデジタルビデオディスク(以下DVD
と略す)を使用している。
【0047】まず、最初にDVDの再生動作について説
明する。光源2から発振波長635〜650nmの波長
で主成分がS偏光にて出射された光は、光学ユニット4
の出射部4dを通過してビームスプリッタ10に入射す
る。ビームスプリッタ10はS偏光の入射光を反射さ
せ、波長板14に入射し波長板14を透過する過程で円
偏光に変換される。波長板14を出射すると直ちに波長
膜15で全反射し、再び波長板14に入射する。波長板
14を再び透過する過程でP偏光の直線偏光に変換され
る。そして、ビームスプリッタ10はP偏光の光を透過
し、ビームスプリッタ10から出射する。その後、コリ
メータレンズ16、波長フィルタ17を透過し、偏光性
回折素子18に入射する。偏光性回折素子18に入射し
た光は、回折作用を生じずに偏光性回折素子18を透過
し、波長板19で円偏光に変換されて、対物レンズ20
を経てDVD21の記録データ層に結像される。
【0048】DVD21で反射された光は、再び対物レ
ンズ20を透過し、波長板19でS偏光方向に変換され
た後、偏光性回折素子18に入射し、+1次回折光と−
1次回折光とに回折される。偏光性回折素子18で回折
された光は、波長フィルタ17、コリメータレンズ16
を透過した後、ビームスプリッタ10で反射し、1/4
波長板12、全反射ミラー13を往復する。その結果、
P偏光の直線偏光となって偏光ビームスプリッタ10を
透過し、光学ユニット4の出射部4dに入射する。出射
部4dを透過した入射光は+1次回折光と−1次回折光
とが受光素子3a、3bにそれぞれ入射する。
【0049】以上のように入射したDVD反射光による
各種信号の形成方法について説明する。まずRF信号は
受光素子3a、3bに形成されている受光部I1,I
2,I3,I4,I5,I6,I7,I8,I9,I1
0に入射する。入射光は光電変換され、検出された光電
流出力を電圧信号に変換した総和により形成される。
【0050】次にフォーカス誤差信号にはここではいわ
ゆるスポットサイズ法を用いており、受光部I1,I
3,I5の和信号と受光部I2,I4,I6の和信号と
の差動出力により形成されており、この信号に基づいて
対物レンズ20を保持するアクチュエータをフォーカス
方向に動作させる。
【0051】最後にトラッキング誤差信号は受光部I
7,I10およびI8,I9からの電圧出力をそれぞれ
コンパレータでディジタル波形に変換して、それらの位
相差に応じたパルスを積分回路を通してアナログ波形に
変換することで形成されており、この信号に基づいて対
物レンズ20を保持するアクチュエータをトラッキング
方向に動作させる。
【0052】次にCD22の再生動作について説明す
る。光源6から発振波長770〜790nmの波長で主
成分がP偏光で出射された光は、光学ユニット8の出射
部8d、ビーム形成部9b、及び回折格子9aを通過す
る。このときビーム形成部9bで3ビームが形成された
光は波長膜15、波長板14を透過し、ビームスプリッ
タ10に入射する。そしてビームスプリッタ10に入射
してきた光は、少なくともその90%以上がビームスプ
リッタ10を透過して、そのままビームスプリッタ10
から出射され、コリメータレンズ16、波長フィルタ1
7に入射する。
【0053】CD22用の光である光源6からの光につ
いては、波長フィルタ17は、その外周部分に形成され
た輪帯によりほぼ95%以上が反射され、輪帯が形成さ
れていない部分ではほぼ95%以上透過するように形成
されている。これにより、波長フィルタ17はCD22
用の光に対してはビーム整形用の絞りのような働きを行
い、対物レンズ20に入射する光の径を制御する働きを
有している。そして波長フィルタ17を透過した光は偏
光性回折素子18を透過し、波長板19で直交する直線
偏光方向の光(S偏光)に変換されて対物レンズ20へ
入射する。そして対物レンズ20の集光作用により、C
D22に結像される。
【0054】その後CD22で反射された光は、再び対
物レンズ20を透過し、波長板19で直交する直線偏光
方向の光(元のP偏光)に変換されて、偏光性回折素子
18、波長フィルタ17およびビームスプリッタ10を
透過し、さらに波長板14、波長膜19を透過た後、回
折格子9aに入射する。回折格子9aに入射した光は回
折し、ビーム形成部9bにかかることなく、+1次回折
光と−1次回折光とが受光素子7a、7bにそれぞれ入
射し、受光素子7a、7bに形成されている10分割さ
れた領域P1,P2,P3,P4,P5,P6,P7,
P8,P9,P10に受光される。
【0055】以上のように入射してきた光による各種信
号の形成方法について説明する。まずRF信号は受光素
子7a、7bに形成されている受光部P1,P2,P
3,P4,P7,P8,P9,P10で受光され、光は
光電変換され、検出された光電流出力を電圧信号に変換
した総和により形成される。
【0056】次にフォーカス誤差信号は、ここではいわ
ゆるスポットサイズ法を用いており、受光部P2,P
4,P8と受光部P3,P7,P9との差動出力により
形成されており、この信号に基づいて対物レンズ20を
保持するアクチュエータをフォーカス方向に動作させ
る。
【0057】最後にトラッキング誤差信号はいわゆる3
ビーム法を用いており、受光部P1,P6と受光部P
5,P10の差動出力により形成されており、この信号
に基づいて対物レンズ20を保持するアクチュエータを
トラッキング方向に動作させる。
【0058】なお、本実施の形態1に説明した構成に限
定するものではなく、例えば、コリメータレンズ16と
波長フィルタ17との位置を入れ替えて、波長フィルタ
17をビームスプリッタ10とコリメータレンズ16と
の間の光路中に配置しても良い。また、波長フィルタ1
7に代えて、光学ユニット8とビームスプリッタ10と
の間に絞り部材(図示省略)を設け、光源6からの光に
対して開口数(NA)0.4から0.6の範囲で対物レ
ンズ20が動作するように絞り部材の絞り開口径を設け
ても良い。
【0059】また、1/4波長板12と全反射ミラー1
3および波長板14と波長膜15のビームスプリッタ1
0に対する配置を交換し、光源2および光源6のから出
射される光の偏光方向を換えてもよい。
【0060】さらにまた、以上の説明はビームスプリッ
タ10として偏光ビームスプリッタ11のS偏光反射、
P偏光透過を例に説明した。しかし、偏光ビームスプリ
ッタ11がP偏光反射、S偏光透過として機能し、それ
に伴って光源2、6の偏光成分と、偏光ビームスプリッ
タ11、波長フィルタ17、及びコリメータレンズ1
6、1/4波長板12、及び全反射ミラー13の配置を
上記偏光成分に合せて逆の構成としても、全く同様に動
作することは改めて説明を重ねるまでもない。
【0061】また、本実施の形態においては高密度光デ
ィスクを再生するフォーカス誤差検出法としていはゆる
スポットサイズ法を例にして説明したが、いわゆるホロ
グラムフーコー法でも非点収差法でもよい。同様に低密
度光ディスクを再生するフォーカス誤差検出法としてス
ポットサイズ法を例にして説明したが、いわゆるホログ
ラムフーコー法でも非点収差法でもよい。またトラッキ
ング誤差検出法として3ビーム法を例にして説明した
が、プッシュプル法でも位相差法でもよい。また受光部
の分割数や形状を変更してもよい。
【0062】また、本実施の形態においては高密度光デ
ィスクを再生する光源に波長650nm近傍の光を用
い、低密度光ディスクを再生する光源に波長780nm
近傍の光を用いていたが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、例えば低密度光ディスク用に650nmの
光源を用い、高密度光ディスク用に400nmの光源を
用いても良い。
【0063】以上に説明したように、本実施の形態1に
よればレンズの収差補正をコリメータレンズ16で行う
ことができるので、対物レンズ20の光学特性を向上さ
せることができる。さらに、DVD用の光である光源2
からの光は平行光として対物レンズ20に入射するの
で、フォーカシング動作やトラッキング動作による対物
レンズ20の移動による光学特性への影響を抑制するま
た、光源2、6のP偏光成分、S偏光成分に応じて偏光
ビームスプリッタ11の透過、反射を行うので、ハーフ
ミラー等を利用した場合に較べ、光の利用効率を向上さ
せることができる。従って、光源2、6の半導体レーザ
は低電力で済むので、低コストの半導体レーザを使用す
ることができ、また、半導体レーザの寿命を長寿命に使
用することができる。
【0064】さらに光学ユニット4とビームスプリッタ
10とを離隔することによる光路長をビームスプリッタ
10と全反射ミラー13とを往復する光路長に置換する
ことができる。その結果、光学ユニット4をビームスプ
リッタ10に十分に近接して配置することができるよう
になるので、本実施の形態1を用いた光ピックアップモ
ジュールはその半径方向の外形をより小さくすることが
できる。
【0065】また、偏光性回折素子18を対物レンズ2
0とビームスプリッタ10との間に設けたので、光学ユ
ニット4に回折格子を設ける必要が無くなり、光学ユニ
ット4を簡単な構造とすることができる。さらに、前述
の光路長との関係により、偏光性回折素子18の+1次
回折光と−1次回折光との分離を拡大することができ、
しかもDVD反射光のみを回折させるので光の利用効率
を低下させることなく分離させることができる。
【0066】さらにまた、波長フィルタ17により対物
レンズ20の開口数を0.4から0.6の範囲で動作す
るように設定し、しかも、光源2に対して、対物レンズ
20の開口数が0.6以上で焦点距離が2.5mm以
下、作動距離が1.2mm以下とすることができたの
で、光ディスク下面から光ピックアップ装置底面までの
厚みを7.5mm以下に構成することができる。
【0067】(実施の形態2)次に、第2の実施の形態
について図4を用いて説明する。図4は、本発明の実施
の形態2による光ピックアップ装置の構成を示す図、図
5は、図4の光学ユニットの配置における光路長を表す
図である。両図において、4、8はそれぞれ光学ユニッ
トである。10はビームスプリッタ、16はコリメータ
レンズ、17は波長フィルタ、18は偏光性回折素子、
19は波長板、及び20は対物レンズである。以上の構
成要素とその配置は実施の形態1と同様であるから同一
の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0068】本実施の形態2は実施の形態1に対して、
低密度光ディスク用の光学ユニット8の配置および波長
板14と波長膜15と1/4波長板12と全反射ミラー
13の配置を交換した事が異なる特徴点である。
【0069】図5において、コリメータレンズ16と光
学ユニット4の配置は、光源2の位置が空気媒体の光路
長でコリメータレンズ16の焦点距離となるように設定
される。また、光源6の位置が光源2よりも空気長でコ
リメータレンズ16に近くなる位置に設定する。即ち、
実施の形態1における、 0.55≦L2/L1≦0.75 の関係は、本実施の形態2においても同様に維持され
る。その結果、光源2の出射光はコリメータレンズ16
を透過した後平行光となり、光源6の出射光はコリメー
タレンズ16を透過した後発散角度が減少する。
【0070】次に本発明の実施の形態2における光学ユ
ニットの配置について説明する。本実施の形態において
は、光学ユニット4と光学ユニット8とはビームスプリ
ッタ10を中心に対向して配置され、光学ユニット4と
光学ユニット8とを結ぶ直線は、対物レンズ20とビー
ムスプリッタ16とを結ぶ直線に対して、ビームスプリ
ッタ10を中心に略90度の角度をなすように配置され
ている。
【0071】次に、以上のような構成を有する実施の形
態2の光ピックアップにおける再生動作について以下そ
れぞれ説明する。まず、最初にDVDの再生動作につい
て説明する。光源2から発振波長635〜650nmの
波長で主成分がP偏光にて出射された光は、光学ユニッ
ト4の出射部4dを通過してビームスプリッタ10に入
射する。ビームスプリッタ10はP偏光の入射光を透過
させ、波長板14に入射し波長板14を透過する過程で
円偏光に変換される。波長板14を出射すると直ちに波
長膜15で全反射し、再び波長板14に入射する。波長
板14を再び透過する過程でS偏光の直線偏光に変換さ
れる。そして、ビームスプリッタ10はS偏光の光を反
射し、ビームスプリッタ10から出射する。その後、コ
リメータレンズ16、波長フィルタ17を透過し、偏光
性回折素子18に入射する。偏光性回折素子18に入射
した光は、回折作用を生じずに偏光性回折素子18を透
過し、波長板19で円偏光に変換されて、対物レンズ2
0を経てDVD21の記録データ層に結像される。
【0072】DVD21で反射された光は、再び対物レ
ンズ20を透過し、波長板19でP偏光方向に変換され
た後、偏光性回折素子18に入射し、+1次回折光と−
1次回折光とに回折される。偏光性回折素子18で回折
された光は、波長フィルタ17、コリメータレンズ16
を透過した後、ビームスプリッタ10を透過し、1/4
波長板12、全反射ミラー13を往復する。その結果、
S偏光の直線偏光となって偏光ビームスプリッタ10で
反射し、光学ユニット4の受光素子3a,3bに形成さ
れている各受光部にそれぞれ入射する。
【0073】以上のように入射してきたDVD反射光に
よる受光素子3a,3bの検出動作並びに信号再生動作
は実施の形態1の場合と同様である。
【0074】次にCD22の再生動作について説明す
る。光源6から発振波長770〜790nmの波長で主
成分がS偏光で出射された光は、光学ユニット8の出射
部8d、ビーム形成部9b、及び回折格子9aを通過す
る。このときビーム形成部9bで3ビームが形成された
光はビームスプリッタ10に入射する。そしてビームス
プリッタ10に入射してきた光は、少なくともその90
%以上がビームスプリッタ10で反射され、そのままビ
ームスプリッタ10から出射され、コリメータレンズ1
6、波長フィルタ17に入射する。CD22用の光であ
る光源6からの光については、波長フィルタ17は、そ
の外周部分に形成された輪帯によりほぼ95%以上が反
射され、輪帯が形成されていない部分ではほぼ95%以
上透過するように形成されている。これにより、波長フ
ィルタ17はCD22用の光に対してはビーム整形用の
絞りのような働きを行い、対物レンズ20に入射する光
の径を制御する働きを有している。そして波長フィルタ
17を透過した光は偏光性回折素子18を透過し、対物
レンズ20へ入射する。そして対物レンズ20の集光作
用により、CD22に結像される。
【0075】その後CD22で反射された光は、再び対
物レンズ20、偏光性回折素子18、波長フィルタ17
およびビームスプリッタ10で反射した後、回折格子9
aに入射する。回折格子9aに入射した光は、領域9a
で回折されて、ビーム形成部9bにかかることなく受光
素子7に形成されている10分割された領域P1,P
2,P3,P4,P5,P6,P7,P8,P9,P1
0に入射する。
【0076】以上のように入射してきた光による受光部
の検出動作並びに信号再生動作は実施の形態1の場合と
同様である。
【0077】なお、本実施の形態2に説明した構成に限
定するものではなく、例えば、コリメータレンズ16と
波長フィルタ17との位置を入れ替えて、波長フィルタ
17をビームスプリッタ10とコリメータレンズ16と
の間の光路中に配置しても良い。また、波長フィルタ1
7に代えて、光学ユニット8とビームスプリッタ10と
の間に絞り部材(図示省略)を設け、光源6からの光に
対して開口数(NA)0.4から0.6の範囲で対物レ
ンズ20が動作するように絞り部材の絞り開口径を設け
ても良い。さらにまた、波長フィルタを設けなくてもよ
い。
【0078】また、1/4波長板12と全反射ミラー1
3および波長板14と波長膜15のビームスプリッタ1
0に対する配置を交換し、光源2および光源6から出射
される光の偏光方向を換えてもよい。
【0079】また、以上の説明はビームスプリッタ10
として偏光ビームスプリッタ11のS偏光反射、P偏光
透過を例に説明した。しかし、偏光ビームスプリッタ1
1がP偏光反射、S偏光透過として機能し、それに伴っ
て光源2、6の偏光成分と、偏光ビームスプリッタ1
1、波長フィルタ17、コリメータレンズ16、1/4
波長板12、及び全反射ミラー13の配置を上記偏光成
分に合せて逆の構成としても、全く同様に動作すること
は改めて説明を重ねるまでもない。
【0080】また、本実施の形態においては高密度光デ
ィスクを再生するフォーカス誤差検出法としていはゆる
スポットサイズ法を例にして説明したが、いわゆるホロ
グラムフーコー法でも非点収差法でもよい。同様に低密
度光ディスクを再生するフォーカス誤差検出法としてい
はゆるスポットサイズ法を例にして説明したが、いわゆ
るホログラムフーコー法でも非点収差法でもよい。また
トラッキング誤差検出法としていはゆる3ビーム法を例
にして説明したが、いわゆるプッシュプル法でも位相差
法でもよい。
【0081】また、本実施の形態においては高密度光デ
ィスクを再生する光源に波長650nm近傍の光を用
い、低密度光ディスクを再生する光源に波長780nm
近傍の光を用いていたが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、例えば低密度光ディスク用に650nmの
光源を用い、高密度光ディスク用に400nmの光源を
用いても良い。
【0082】以上に説明したように、本実施の形態2に
よればレンズの収差補正をコリメータレンズで行うこと
ができるので、対物レンズの光学特性を向上させること
ができる。さらに、DVD用の光である光源2からの光
は平行光として対物レンズに入射するので、フォーカシ
ング動作やトラッキング動作による対物レンズの移動に
よる光学特性への影響を抑制する。
【0083】また、光源のP偏光成分、S偏光成分に応
じて偏光ビームスプリッタ11の透過、反射を行うの
で、ハーフミラー等を利用した場合に較べ、光の利用効
率を向上させることができる。従って、光源の半導体レ
ーザは低電力で済むので、低コストの半導体レーザを使
用することができ、また、半導体レーザの寿命を長寿命
に使用することができる。
【0084】さらに光学ユニット4とビームスプリッタ
10とを離隔することによる光路長をビームスプリッタ
10と全反射ミラー13とを往復する光路長に置換する
ことができる。その結果、光学ユニット4をビームスプ
リッタ10に十分に近接して配置することができるよう
になるので、本実施の形態を用いた光ピックアップモジ
ュールはその半径方向の外形をより小さくすることがで
きる。
【0085】また、偏光性回折素子18を対物レンズ2
0とビームスプリッタ10との間に設けたので、光学ユ
ニット4に回折格子を設ける必要が無くなり、光学ユニ
ット4を簡単な構造とすることができる。さらに、前述
の光路長との関係により、偏光性回折素子18の+1次
回折光と−1次回折光との分離を拡大することができ、
しかもDVD反射光のみを回折させるので光の利用効率
を低下させることなく分離させることができる。
【0086】さらにまた、波長フィルタ17により対物
レンズ20の開口数を0.4から0.6の範囲で動作す
るように設定し、しかも、光源2に対して、対物レンズ
20の開口数が0.6以上で焦点距離が2.5mm以
下、作動距離が1.2mm以下とすることができたの
で、光ディスク下面から光ピックアップ装置底面までの
厚みを7.5mm以下に構成することができる。
【0087】(実施の形態3)次に、第3の実施の形態
について図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施
の形態2による光ピックアップ装置の構成を示す図であ
る。図6において、4、8はそれぞれ光学ユニットであ
る。10はビームスプリッタ、16はコリメータレン
ズ、18は偏光性回折素子、19は波長板、及び20は
対物レンズである。以上の構成要素とその配置は実施の
形態1と同様であるから同一の符号を付して詳細な説明
を省略する。
【0088】本実施の形態3は実施の形態1に対して、
波長フィルタ17を設けない事が異なる特徴点である。
波長フィルタ17を設けないときは、CD22での対物
レンズ20の開口数は0.45より大きくなるが、実施
の形態1と同様の光学的配置の条件の範囲内において、
CD22での対物レンズ20の開口数に応じて良好な再
生特性を有する光学ユニット8とコリメータレンズ16
の配置が存在する。開口数が大きくなるに従って光学ユ
ニット8とコリメータレンズ16の距離を短くすること
で、CD22での良好な再生特性を有する。
【0089】また、光学ユニット4と光学ユニット8と
の形状および検出素子の構成は前述の実施の形態1と同
様である。以上のように構成された実施の形態3の光ピ
ックアップにおける再生動作もまた、DVDの再生動作
並びにCD22の再生動作共に実施の形態1と同様であ
る。
【0090】また、1/4波長板12と全反射ミラー1
3および波長板14と波長膜15のビームスプリッタ1
0に対する配置を交換し、光源2および光源6から出射
される光の偏光方向を換えてもよい。
【0091】また、以上の説明はビームスプリッタ10
として偏光ビームスプリッタ11のS偏光反射、P偏光
透過を例に説明した。しかし、偏光ビームスプリッタ1
1がP偏光反射、S偏光透過として機能し、それに伴っ
て光源2、6の偏光成分と、偏光ビームスプリッタ1
1、及びコリメータレンズ16、1/4波長板12、全
反射ミラー13の配置を上記偏光成分に合せて逆の構成
としても、全く同様に動作することは改めて説明を重ね
るまでもない。
【0092】また、本実施の形態においては高密度光デ
ィスクを再生するフォーカス誤差検出法としていはゆる
スポットサイズ法を例にして説明したが、いわゆるホロ
グラムフーコー法でも非点収差法でもよい。同様に低密
度光ディスクを再生するフォーカス誤差検出法としてい
はゆるスポットサイズ法を例にして説明したが、いわゆ
るホログラムフーコー法でも非点収差法でもよい。また
トラッキング誤差検出法としていはゆる3ビーム法を例
にして説明したが、いわゆるプッシュプル法でも位相差
法でもよい。
【0093】また、本実施の形態においては高密度光デ
ィスクを再生する光源に波長650nm近傍の光を用
い、低密度光ディスクを再生する光源に波長780nm
近傍の光を用いていたが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、例えば低密度光ディスク用に650nmの
光源を用い、高密度光ディスク用に400nmの光源を
用いても良い。
【0094】以上に説明したように、本実施の形態3に
よればレンズの収差補正をコリメータレンズ16で行う
ことができるので、対物レンズ20の光学特性を向上さ
せることができる。さらに、DVD用の光である光源2
からの光は平行光として対物レンズ20に入射するの
で、フォーカシング動作やトラッキング動作による対物
レンズ20の移動による光学特性への影響を抑制する。
【0095】また、光源のP偏光成分、S偏光成分に応
じて偏光ビームスプリッタ11の透過、反射を行うの
で、ハーフミラー等を利用した場合に較べ、光の利用効
率を向上させることができる。従って、光源2、6の半
導体レーザは低電力で済むので、低コストの半導体レー
ザを使用することができ、また、半導体レーザの寿命を
長寿命に使用することができる。
【0096】また、波長フィルタ17を設けなくてよい
ので、光学系の組立て・調整がより簡易になるととも
に、低コストを実現できる。
【0097】さらに光学ユニット4とビームスプリッタ
10とを離隔することによる光路長をビームスプリッタ
10と全反射ミラー13とを往復する光路長に置換する
ことができる。その結果、光学ユニット4をビームスプ
リッタ10に十分に近接して配置することができるよう
になるので、本実施の形態を用いた光ピックアップモジ
ュールはその半径方向の外形をより小さくすることがで
きる。
【0098】また、偏光性回折素子18を対物レンズ2
0とビームスプリッタ10との間に設けたので、光学ユ
ニット4に回折格子を設ける必要が無くなり、光学ユニ
ット4を簡単な構造とすることができる。さらに、前述
の光路長との関係により、偏光性回折素子18の+1次
回折光と−1次回折光との分離を拡大することができ、
しかもDVD反射光のみを回折させるので光の利用効率
を低下させることなく分離させることができる。
【0099】さらにまた、波長フィルタ17により対物
レンズ20の開口数を0.4から0.6の範囲で動作す
るように設定し、しかも、光源2に対して、対物レンズ
20の開口数が0.6以上で焦点距離が2.5mm以
下、作動距離が1.2mm以下とすることができたの
で、光ディスク下面から光ピックアップ装置底面までの
厚みを7.5mm以下に構成することができる。
【0100】(実施の形態4)次に、第4の実施の形態
について図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施
の形態4による光ピックアップ装置の構成を示す図であ
る。図7において、4、8はそれぞれ光学ユニットであ
る。10はビームスプリッタ、16はコリメータレン
ズ、18は偏光性回折素子、19は波長板、及び20は
対物レンズである。以上の構成要素とその配置は実施の
形態2と同様であるから同一の符号を付して詳細な説明
を省略する。
【0101】本実施の形態4は実施の形態2に対して、
波長フィルタ17を設けない事を特徴とする点が異な
る。
【0102】なお、波長フィルタ17を設けない事の特
徴については実施の形態3で、並びに以上の構成要素と
その配置による特徴については実施の形態2でそれぞれ
説明したので、説明の重複を省略する。
【0103】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、2つの
光学ユニットと一つの光学系とを有し、2つの光学ユニ
ットは1つの光学系を共用するので、異なる記録密度の
光ディスクを記録再生することができ、しかも小型、薄
型、かつ低消費電力の光ピックアップを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による光ピックアップ装
置の構成を示す図
【図2】図1の光学ユニットの配置における光路長を表
す図
【図3】本発明の一実施の形態における受光素子の構成
を示す図
【図4】本発明の実施の形態2による光ピックアップ装
置の構成を示す図
【図5】図4の光学ユニットの配置における光路長を表
す図
【図6】本発明の実施の形態3による光ピックアップ装
置の構成を示す図
【図7】本発明の実施の形態4による光ピックアップ装
置の構成を示す図
【図8】従来の光ピックアップの平面図とその要部断面
【符号の説明】
2、6 光源 3a、3b、7a、7b 受光素子 4、8 光学ユニット 4a、8a 基板部 4b、8b 側壁部 4c、8c 端子 4d、8d 出射部 5、9 光学部材 9a、9b 回折格子 10 ビームスプリッタ 11 偏光ビームスプリッタ 12 1/4波長板 13 全反射ミラー 14、19 波長板 15 波長膜 16、62 コリメータレンズ 17 波長フィルタ 18 偏光性回折素子 19 波長板 20 対物レンズ 21、52 高密度光ディスク(DVD) 22 低密度光ディスク(CD) 50 高密度光ディスク用光ピックアップ 51 対物レンズ保持筒 53、65 レーザー光 54 高密度光ディスク用対物レンズ 55 コイルユニット 57 線状弾性部材 61 高密度光ディスク用光学ユニット 63、66 立ち上げミラー 64 低密度光ディスク用光学ユニット 67 低密度光ディスク用対物レンズ 68 低密度光ディスク 70 低密度光ディスク用光ピックアップ 71 スピンドルモータ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ディスク記録媒体の情報を再生する光ピ
    ックアップであって、 第1の波長の光を出射する第1の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第1の光検出器とを有する第1の
    光学ユニットと、 第2の波長の光を出射する第2の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第2の光検出器と、光ディスクか
    らの反射光を前記第2の光検出器に導く第2の光誘導手
    段とを有する第2の光学ユニットと、 前記第1の波長の光と前記第2の波長の光とをほぼ同一
    の光軸に導く光分離手段と、 前記第1の波長の光に対して回折し、前記第2の波長の
    光に対して透過する偏光性回折手段と、 前記第1の波長の光に対して振動方向を1/4波長の位
    相差に回転し、前記第2の波長の光に対して透過する波
    長性偏光手段と、 対物レンズとを有することを特徴とする光ピックアッ
    プ。
  2. 【請求項2】前記光分離手段は、ある振動方向を有する
    直線偏光の光を透過し、他の直交する振動方向を有する
    直線偏光の光を反射する偏光ビームスプリッタであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ。
  3. 【請求項3】前記第1の波長の光が前記対物レンズを透
    過して集光したときの球面収差と、前記第2の波長の光
    が前記対物レンズを透過して集光したときの球面収差と
    が共に所要の値以下となるように、前記第1の光源から
    前記対物レンズまでの光路長の距離と、前記第2の光源
    から前記対物レンズまでの光路長の距離とが異なるよう
    に配置されていることを特徴とする請求項1記載の光ピ
    ックアップ。
  4. 【請求項4】前記第1の波長の光が600から680n
    mの波長で、前記第2の波長の光が800nm以下の波
    長であって、前記第1の光源から前記コリメータレンズ
    までの光路長の距離をL1とし、前記第2の光源から前
    記コリメータレンズまでの光路長の距離をL2としたと
    き、L1>L2なる距離に配置されていることを特徴と
    する請求項1記載の光ピックアップ。
  5. 【請求項5】光ディスク記録媒体の情報を再生する光ピ
    ックアップであって、 第1の波長の光を出射する第1の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第1の光検出器とを有する第1の
    光学ユニットと、 第2の波長の光を出射する第2の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第2の光検出器と、光ディスクか
    らの反射光を前記第2の光検出器に導く第2の光誘導手
    段とを有する第2の光学ユニットと、 ある振動方向を有する直線偏光の光を透過し、他の直交
    する振動方向を有する直線偏光の光を反射する偏光ビー
    ムスプリッタにより前記第1の波長の光と前記第2の波
    長の光とをほぼ同一の光軸に導く光分離手段と、 前記第1の波長の光を拡散光から平行光に変換し、前記
    第2の波長の光の拡散角度を減少させるコリメータレン
    ズと、 前記第1の波長の光に対して回折し、前記第2の波長の
    光に対して透過する偏光性回折手段と、 前記第1の波長の光に対して振動方向を1/4波長の位
    相差に回転し、前記第2の波長の光に対して透過する波
    長性偏光手段と、 対物レンズとを有し、 前記光分離手段と前記対物レンズとの間に前記偏光性回
    折手段を配置し、前記偏光性回折手段と前記光分離手段
    との間に前記コリメータレンズを配置し、前記偏光性回
    折手段の光軸と前記対物レンズの光軸とを結ぶ延長上に
    前記第2の光源の光軸を配置し、前記偏光性回折手段の
    光軸と前記対物レンズの光軸とを結ぶ光軸に対して直角
    に交わるように前記第1の光源の光軸を配置し、前記第
    1の光源の光軸と前記第2の光源の光軸との交点を含む
    位置に前記光分離手段を配置したことを特徴とする光ピ
    ックアップ。
  6. 【請求項6】前記第1の波長の光が600から680n
    mの波長で、前記第2の波長の光が800nm以下の波
    長であって、前記第1の光源から前記コリメータレンズ
    までの光路長の距離をL1とし、前記第2の光源から前
    記コリメータレンズまでの光路長の距離をL2としたと
    き、L1>L2なる距離に配置されていることを特徴と
    する請求項5記載の光ピックアップ。
  7. 【請求項7】前記第1の波長の光が600から680n
    mの波長で、前記第2の波長の光が800nm以下の波
    長であって、前記第1の光源から前記コリメータレンズ
    までの光路長の距離をL1とし、前記第2の光源から前
    記コリメータレンズまでの光路長の距離をL2としたと
    き、0.55≦L2/L1≦0.75なる範囲の距離に
    配置されていることを特徴とする請求項5記載の光ピッ
    クアップ。
  8. 【請求項8】光ディスク記録媒体の情報を再生する光ピ
    ックアップであって、 第1の波長の光を出射する第1の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第1の光検出器とを有する第1の
    光学ユニットと、 第2の波長の光を出射する第2の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第2の光検出器と、光ディスクか
    らの反射光を前記第2の光検出器に導く第2の光誘導手
    段とを有する第2の光学ユニットと、 ある振動方向を有する直線偏光の光を透過し、他の直交
    する振動方向を有する直線偏光の光を反射する偏光ビー
    ムスプリッタにより前記第1の波長の光と前記第2の波
    長の光とをほぼ同一の光軸に導く光分離手段と、 前記第1の波長の光を拡散光から平行光に変換し、前記
    第2の波長の光の拡散角度を減少させるコリメータレン
    ズと、 前記第1の波長の光に対して回折し、前記第2の波長の
    光に対して透過する偏光性回折手段と、 前記第1の波長の光に対して振動方向を1/4波長の位
    相差に回転し、前記第2の波長の光に対して透過する波
    長性偏光手段と、 対物レンズとを有し、 前記光分離手段と前記対物レンズとの間に前記偏光性回
    折手段を配置し、前記偏光性回折手段と前記光分離手段
    との間に前記コリメータレンズを配置し、前記第1の光
    源と前記第2の光源とを対向させて配置し、前記第1の
    光源の光軸と前記第2の光源の光軸とを結ぶ直線が前記
    偏光性回折手段の光軸と前記対物レンズの光軸とを結ぶ
    光軸の直線に対して直角に交わるように配置し、前記偏
    光性回折手段の光軸と前記対物レンズの光軸とを結ぶ光
    軸の直線と前記第1の光源の光軸と前記第2の光源の光
    軸とを結ぶ直線との交点を含む位置に前記光分離手段を
    配置したことを特徴とする光ピックアップ。
  9. 【請求項9】前記第1の波長の光が600から680n
    mの波長で、前記第2の波長の光が800nm以下の波
    長であって、前記第1の光源から前記コリメータレンズ
    までの光路長の距離をL1とし、前記第2の光源から前
    記コリメータレンズまでの光路長の距離をL2としたと
    き、L1>L2なる距離に配置されていることを特徴と
    する請求項8記載の光ピックアップ。
  10. 【請求項10】前記第1の波長の光が600から680
    nmの波長で、前記第2の波長の光が800nm以下の
    波長であって、前記第1の光源から前記コリメータレン
    ズまでの光路長の距離をL1とし、前記第2の光源から
    前記コリメータレンズまでの光路長の距離をL2とした
    とき、0.55≦L2/L1≦0.75なる範囲の距離
    に配置されていることを特徴とする請求項8記載の光ピ
    ックアップ。
  11. 【請求項11】光ディスク記録媒体の情報を再生する光
    ピックアップであって、 第1の波長の光を出射する第1の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第1の光検出器とを有する第1の
    光学ユニットと、 第2の波長の光を出射する第2の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第2の光検出器と、光ディスクか
    らの反射光を前記第2の光検出器に導く第2の光誘導手
    段とを有する第2の光学ユニットと、 ある振動方向を有する直線偏光の光を透過し、他の直交
    する振動方向を有する直線偏光の光を反射する偏光ビー
    ムスプリッタにより前記第1の波長の光と前記第2の波
    長の光とをほぼ同一の光軸に導く光分離手段と、 前記第1の波長の光を拡散光から平行光に変換し、前記
    第2の波長の光の拡散角度を減少させるコリメータレン
    ズと、 前記第1の波長の光に対して回折し、前記第2の波長の
    光に対して透過する偏光性回折手段と、 前記第1の波長の光に対する透過光束の径と、前記第2
    の波長の光に対する透過光束の径とが異なる透過光束の
    径を有する光束径変更手段と、 前記第1の波長の光に対して振動方向を1/4波長の位
    相差に回転し前記第2の波長の光に対して透過する波長
    性偏光手段と、 前記第1の波長の光に対して振動方向を1/4波長の位
    相差に回転し前記第2の波長の光に対して透過する波長
    性偏光手段と、前記第1の波長の光に対して反射し前記
    第2の波長の光に対して透過する波長性反射手段とを接
    合した第1の反射手段と、 前記第1の波長の光に対して振動方向を1/4波長の位
    相差に回転する偏光手段と、前記第1の波長の光に対し
    て反射する反射手段とを接合した第2の反射手段と、 対物レンズとを有し、 前記対物レンズと前記光分離手段との間に前記対物レン
    ズから順に前記波長性偏光手段と、前記偏光性回折手段
    と、前記光束径変更手段と、前記コリメータレンズとを
    配置し、 前記偏光性回折手段の光軸と前記対物レンズの光軸とを
    結ぶ延長上に前記第2の光源の光軸を配置し、前記偏光
    性回折手段の光軸と前記対物レンズの光軸とを結ぶ光軸
    に対して直角に交わるように前記第1の光源の光軸を配
    置し、前記第1の光源の光軸と前記第2の光源の光軸と
    の交点を含む位置に前記光分離手段を配置したことを特
    徴とする光ピックアップ。
  12. 【請求項12】前記第1の波長の光が600から680
    nmの波長で、前記第2の波長の光が800nm以下の
    波長であって、前記第1の光源から前記コリメータレン
    ズまでの光路長の距離をL1とし、前記第2の光源から
    前記コリメータレンズまでの光路長の距離をL2とした
    とき、0.55≦L2/L1≦0.75なる範囲の距離
    に配置されていることを特徴とする請求項11記載の光
    ピックアップ。
  13. 【請求項13】前記光束径変更手段は、開口数(NA)
    0.4から0.6の範囲で前記対物レンズが動作するよ
    うに前記透過光束の径を制限する絞り部材であって、前
    記光分離手段と前記対物レンズとの間に配置し、 前記対物レンズは、前記第1の波長の光に対して開口数
    が0.6以上で焦点距離が2.5mm以下、作動距離が
    1.2mm以下であることを特徴とする請求項11記載
    の光ピックアップ。
  14. 【請求項14】前記光分離手段はS偏光成分を反射しP
    偏光成分を透過する機能を有する偏光ビームスプリッタ
    であって、 前記光分離手段の前記第2の光学ユニットと対向する面
    に前記第1の反射手段を配置し、前記光分離手段の前記
    第1の光学ユニットと対向する面の裏面に前記第2の反
    射手段を配置し、 前記第1の光源をS偏光で出射し、前記第2の光源をP
    偏光で出射することを特徴とする請求項11記載の光ピ
    ックアップ。
  15. 【請求項15】前記光分離手段はP偏光成分を反射しS
    偏光成分を透過する機能を有する偏光ビームスプリッタ
    であって、 前記光分離手段の前記第2の光学ユニットと対向する面
    に前記第1の反射手段を配置し、前記光分離手段の前記
    第1の光学ユニットと対向する面の裏面に前記第2の反
    射手段を配置し、 前記第1の光源をP偏光で出射し、前記第2の光源をS
    偏光で出射することを特徴とする請求項11記載の光ピ
    ックアップ。
  16. 【請求項16】光ディスク記録媒体の情報を再生する光
    ピックアップであって、 第1の波長の光を出射する第1の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第1の光検出器とを有する第1の
    光学ユニットと、 第2の波長の光を出射する第2の光源と、光ディスクか
    らの反射光を検出する第2の光検出器と、光ディスクか
    らの反射光を前記第2の光検出器に導く第2の光誘導手
    段とを有する第2の光学ユニットと、 ある振動方向を有する直線偏光の光を透過し、他の直交
    する振動方向を有する直線偏光の光を反射する偏光ビー
    ムスプリッタにより前記第1の波長の光と前記第2の波
    長の光とをほぼ同一の光軸に導く光分離手段と、 前記第1の波長の光を拡散光から平行光に変換し、前記
    第2の波長の光の拡散角度を減少させるコリメータレン
    ズと、 前記第1の波長の光に対して回折し、前記第2の波長の
    光に対して透過する偏光性回折手段と、 前記第1の波長の光に対する透過光束の径と、前記第2
    の波長の光に対する透過光束の径とが異なる透過光束の
    径を有する光束径変更手段と、 前記第1の波長の光に対して振動方向を1/4波長の位
    相差に回転し前記第2の波長の光に対して透過する波長
    性偏光手段と、 前記第1の波長の光に対して振動方向を1/4波長の位
    相差に回転し前記第2の波長の光に対して透過する波長
    性偏光手段と、前記第1の波長の光に対して反射し前記
    第2の波長の光に対して透過する波長性反射手段とを接
    合した第1の反射手段と、 前記第1の波長の光に対して振動方向を1/4波長の位
    相差に回転する偏光手段と、前記第1の波長の光に対し
    て反射する反射手段とを接合した第2の反射手段と、 対物レンズとを有し、 前記対物レンズと前記光分離手段との間に前記対物レン
    ズから順に前記波長性偏光手段と、前記偏光性回折手段
    と、前記光束径変更手段と、前記コリメータレンズとを
    配置し、 前記第1の光源と前記第2の光源とを対向させて配置
    し、前記第1の光源の光軸と前記第2の光源の光軸とを
    結ぶ直線が前記偏光性回折手段の光軸と前記対物レンズ
    の光軸とを結ぶ光軸の直線に対して直角に交わるように
    配置し、前記偏光性回折手段の光軸と前記対物レンズの
    光軸とを結ぶ光軸の直線と前記第1の光源の光軸と前記
    第2の光源の光軸とを結ぶ直線との交点を含む位置に前
    記光分離手段を配置したことを特徴とする光ピックアッ
    プ。
  17. 【請求項17】前記第1の波長の光が600から680
    nmの波長で、前記第2の波長の光が800nm以下の
    波長であって、前記第1の光源から前記コリメータレン
    ズまでの光路長の距離をL1とし、前記第2の光源から
    前記コリメータレンズまでの光路長の距離をL2とした
    とき、0.55≦L2/L1≦0.75なる範囲の距離
    に配置されていることを特徴とする請求項16記載の光
    ピックアップ。
  18. 【請求項18】前記光束径変更手段は、開口数(NA)
    0.4から0.6の範囲で前記対物レンズが動作するよ
    うに前記透過光束の径を制限する絞り部材であって、前
    記光分離手段と前記対物レンズとの間に配置し、 前記対物レンズは、前記第1の波長の光に対して開口数
    が0.6以上で焦点距離が2.5mm以下、作動距離が
    1.2mm以下であることを特徴とする請求項16記載
    の光ピックアップ。
  19. 【請求項19】前記光分離手段はS偏光成分を反射しP
    偏光成分を透過する機能を有する偏光ビームスプリッタ
    であって、 前記光分離手段の前記第2の光学ユニットと対向する面
    に前記第1の反射手段を配置し、前記光分離手段の前記
    コリメータレンズと対向する面の裏面に前記第2の反射
    手段を配置し、 前記第1の光源をS偏光で出射し、前記第2の光源をP
    偏光で出射することを特徴とする請求項16記載の光ピ
    ックアップ。
  20. 【請求項20】前記光分離手段はP偏光成分を反射しS
    偏光成分を透過する機能を有する偏光ビームスプリッタ
    であって、 前記光分離手段の前記第2の光学ユニットと対向する面
    に前記第1の反射手段を配置し、前記光分離手段の前記
    コリメータレンズと対向する面の裏面に前記第2の反射
    手段を配置し、 前記第1項の光源をP偏光で出射し、前記第2の光源を
    S偏光で出射することを特徴とする請求項16記載の光
    ピックアップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000348376A (ja) * 1999-03-31 2000-12-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ヘッド及び記録再生方法
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