JP2001067714A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JP2001067714A
JP2001067714A JP23981499A JP23981499A JP2001067714A JP 2001067714 A JP2001067714 A JP 2001067714A JP 23981499 A JP23981499 A JP 23981499A JP 23981499 A JP23981499 A JP 23981499A JP 2001067714 A JP2001067714 A JP 2001067714A
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Japan
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laser
light
semiconductor laser
pinhole
recording medium
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JP23981499A
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English (en)
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Osamu Nakano
治 中野
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化によってレーザ光の波長が変動して
も、光軸チルトが生じないようにレーザ光をビーム整形
でき、したがって安定した再生性能を得ることができる
と共に、ピンホールの製作および位置調整も容易にでき
る光ピックアップ装置を提供する。 【解決手段】 半導体レーザ1からのレーザ光をビーム
スプリッタ3および対物レンズ6を経て、深さ方向に複
数の記録層7を有する情報記録媒体8に照射し、その反
射光を対物レンズ6、ビームスプリッタ3およびピンホ
ール9を経て光検出器10で受光して、情報記録媒体8
の所望の記録層7に記録されている情報を再生するよう
にした光ピックアップ装置において、半導体レーザ1と
ビームスプリッタ3との間の光路中にビーム拡がり角変
換素子2を配置して、半導体レーザ1からの断面楕円形
のレーザ光を断面ほぼ円形のレーザ光にビーム整形す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、深さ方向に複数
の記録層を有する情報記録媒体から情報を再生する光ピ
ックアップ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の光ピックアップ装置として、例
えば特開平8−185640号公報に記載されているも
のがある。この光ピックアップ装置では、半導体レーザ
からのレーザ光をコリメータレンズで平行光束とした
後、ビームスプリッタで反射させて対物レンズにより多
層光ディスクに照射し、その反射光を対物レンズを経て
ビームスプリッタを透過させた後、絞りレンズおよびピ
ンホールを経て光検出器で受光して、所望の記録層に記
録された情報を再生するようにしている。
【0003】また、本出願人も、例えば特許第2624
255号において、半導体レーザからのレーザ光をコリ
メータレンズで平行光束とした後、ビーム整形プリズム
でレーザ光のビーム形状を断面楕円形から断面円形にビ
ーム整形し、このビーム整形されたレーザ光をビームス
プリッタおよび対物レンズを経て多層記録媒体に照射
し、その反射光を対物レンズを経てビームスプリッタで
往路から分離した後、集光レンズおよびピンホールを経
て光検出器で受光して、所望の記録層に記録された情報
を再生するようにしたものを提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
従来の光ピックアップ装置では、半導体レーザからのレ
ーザ光をビーム整形していないために、多層光ディスク
で反射されてピンホールに入射する光束の断面形状も楕
円となる。このため、ピンホールも楕円形状に形成しな
ければならず、その製作が困難になると共に、ピンホー
ルの位置調整に方向性が必要となって、組み立てが面倒
になると言う問題がある。
【0005】これに対し、後者の光ピックアップ装置で
は、半導体レーザからのレーザ光をコリメータレンズで
平行光束としてから、ビーム整形プリズムでレーザ光の
ビーム形状を断面円形にビーム整形しているので上記の
ような問題は生じない。ところが、本発明者による検討
によると、この光ピックアップ装置には、以下に説明す
るような改良すべき点があることが判明した。
【0006】すなわち、ビーム整形プリズムでレーザ光
のビーム形状を整形する場合には、断面楕円形状の平行
光のレーザ光をビーム整形プリズムの入射面に斜めに入
射させて屈折透過させることになるため、周囲温度の変
化によって半導体レーザから出射されるレーザ光の波長
が変動すると、ビーム整形プリズムでの屈折角が変化し
て出射光軸が傾くことになる。
【0007】例えば、半導体レーザとして発振波長が6
80nmで、0.2nm/℃の波長変動特性を有するも
のを用い、この半導体レーザからのレーザ光を、BK7
よりなるビーム整形プリズムでビーム整形倍率2.5倍
程度でビーム整形する場合には、周囲温度が例えば30
℃変化すると、レーザ光の波長は6nm変化して、ビー
ム整形プリズムの出射光軸が約20秒傾くことになる。
このように、かかる光ピックアップ装置では、温度変化
によって記録媒体に対するレーザ光の光軸チルトが生じ
易いため、安定した再生性能が得られ難い。
【0008】一方、CONFOCAL MICROSCOPY(Wilson,T).19
90.ACADEMIC PRESS INC.には、このような共焦点光ピッ
クアップ装置において、ピンホール半径をr、使用波長
をλ、集光レンズの開口数をNAとすると、使用波長λ
と開口数NAとで規格化されるピンホール径(エアリー
像の半径)Vpは、下記(1)式で表されることが記載
されている。
【0009】
【数1】 Vp=2π・r/(λ/NA) ・・・(1)
【0010】そして、Vpによる焦点深度方向のセクシ
ョニング効果は、Vp=2までは理想状態を維持する
が、Vp>2.5になるとセクショニング効果が急激に
低下することが開示されている。
【0011】ここで、上記(1)に基づいて、λ=0.6
8μm、NA=0.0917、Vp=2.5とした場合
の実際のピンホール半径rを求めると、r≒3.0μm
となる。また、この場合のピンホールに対するスポット
の動きの許容値を10%とすると0.3μmとなり、こ
のスポットの動きを光軸の傾き角度に換算すると、集光
レンズの焦点距離が18mmの場合で、約3.4秒の許
容値となる。このため、ピンホールの位置決めに高精度
を要し、調整が難しくなる。
【0012】また、このようにピンホールに対する光軸
の傾き角の許容値が非常に小さいため、多少の温度変化
によるレーザ光の波長変動によって生じるビーム整形プ
リズムでの光軸の傾きにより、ピンホールに対する光軸
の傾き角が許容値から外れ、所望の記録層の再生ができ
なくなるおそれがある。このようなビーム整形プリズム
での光軸チルトは、レーザ光の波長変動に限らず、ビー
ム整形プリズム自体の経時変化によっても生じる。
【0013】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、温度変化によってレーザ光の波長が変動しても、
光軸チルトが生じないようにレーザ光をビーム整形で
き、したがって安定した再生性能を得ることができると
共に、ピンホールの製作および位置調整も容易にできる
光ピックアップ装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に係る発明は、半導体レーザからのレーザ光をビー
ムスプリッタおよび対物レンズを経て、深さ方向に複数
の記録層を有する情報記録媒体に照射し、その反射光を
前記対物レンズ、前記ビームスプリッタおよびピンホー
ルを経て光検出器で受光して、前記情報記録媒体の所望
の記録層に記録されている情報を再生するようにした光
ピックアップ装置において、前記半導体レーザと前記ビ
ームスプリッタとの間の光路中にビーム拡がり角変換素
子を配置して、前記半導体レーザからの断面楕円形のレ
ーザ光を断面ほぼ円形のレーザ光にビーム整形するよう
構成したことを特徴とするものである。
【0015】請求項1に係る発明によると、半導体レー
ザからのレーザ光は、往路においてビーム拡がり角変換
素子により断面ほぼ円形にビーム整形されてから、往復
光路を分離するビームスプリッタに入射することになる
ので、復路においてビームスプリッタを経てピンホール
に入射する情報記録媒体からの戻り光も断面ほぼ円形と
なる。したがって、ピンホールもほぼ円形に形成すれば
よいので容易に製作することが可能になると共に、ピン
ホールの位置調整に方向性がなくなるので、組み立ても
容易になる。また、レーザ光はビーム拡がり角変換素子
でビーム整形されるので、温度変化により波長変動が生
じても、整形後のレーザ光に光軸チルトは生じない。し
たがって、安定した再生性能を得ることが可能となる。
【0016】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
光ピックアップ装置において、前記ビームスプリッタと
前記ピンホールとの間の光路中に凹レンズを配置したこ
とを特徴とするものである。
【0017】かかる構成によると、凹レンズによって往
路における焦点距離を長くできるので、ピンホール径を
大きくでき、したがってピンホールの製作および位置調
整をより容易に行うことが可能となる。
【0018】請求項3に係る発明は、請求項1または2
に記載の光ピックアップ装置において、前記半導体レー
ザとは異なる波長のサーボ用レーザ光を放射するサーボ
用半導体レーザと、該サーボ用半導体レーザから放射さ
れたサーボ用レーザ光を前記対物レンズにより前記情報
記録媒体に照射するように、該サーボ用レーザ光と前記
半導体レーザからのレーザ光とを前記対物レンズに入射
させる光路合成手段と、前記サーボ用レーザ光の前記情
報記録媒体での反射光を受光するサーボ用光検出器とを
有することを特徴とするものである。
【0019】かかる構成によると、サーボ用レーザ光を
用いてフォーカス制御および/またはトラッキング制御
を行いながら、所望の記録層に記録されている情報を再
生することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
による光ピックアップ装置の実施の形態について説明す
る。図1は、この発明の第1実施の形態を示す全体の概
略構成図である。この実施の形態では、半導体レーザ1
から出射される、例えば半値全幅における広がり角が水
平8.5度、垂直22度の断面楕円形のレーザ光を、半
導体レーザ1側から凸の双曲面および凹面を有する一軸
のレンズ形状からなるビーム拡がり角変換素子(例えば
シリンドリカルレンズ)2により垂直22度が8.5度
(整形比約2.6倍)となるように断面ほぼ円形の発散
光にビーム整形する。シリンドリカルレンズ2でビーム
整形されたレーザ光は、偏光ビームスプリッタ3にP偏
光で入射させて、該偏光ビームスプリッタ3を透過さ
せ、その透過光をコリメータレンズ4で平行光とした
後、1/4波長板5を経て光軸方向に移動可能な対物レ
ンズ6により、深さ方向に複数の記録層7を有する情報
記録媒体8の所望の記録層に収束するように照射する。
なお、この実施の形態では、偏光ビームスプリッタ3を
半導体レーザ1との間の距離がコリメータレンズ4の焦
点距離の1/3以下となるように配置する。
【0021】ここで、コリメータレンズ4の焦点距離f
coをfco=18mmとすると、1/eでの瞳半径
wは、w=18×sin7.225°≒2.26(mm)となる。
また、対物レンズ6の焦点距離fobおよびNAを、そ
れぞれfob=3mm、NA=0.55とすると、瞳半
径Aは、A=NA×fob=1.65(mm)となるの
で、ビームのA/Wは、A/W=1.65/2.26≒
0.73となる。
【0022】一方、情報記録媒体8で反射される戻り光
は、往路とは逆の経路をたどって、対物レンズ6、1/
4波長板5およびコリメータレンズ4を経て偏光ビーム
スプリッタ3に入射させる。ここで、偏光ビームスプリ
ッタ3に入射する情報記録媒体8からの戻り光は、1/
4波長板5を往路と復路とで2回透過することからS偏
光となるので、偏光ビームスプリッタ3で反射される。
この偏光ビームスプリッタ3で反射される情報記録媒体
8からの戻り光を、ピンホール9を介して例えばPIN
フォトダイオードよりなる光検出器10で受光して、情
報記録媒体8の所望の記録層7に記録されている情報を
再生するようにする。
【0023】なお、ピンホール9は、例えば透明基板1
1上にCr等を被着して形成する。また、コリメータレ
ンズ4の開口数NAcoは、コリメータレンズ4と対物
レンズ6との間の光束が平行光で、コリメータレンズ4
の瞳半径と対物レンズ6の瞳半径とが同じであることか
ら、 NAco=A/fco=1.65/18≒0.0916
7 となるので、半導体レーザ1から出射されるレーザ光の
波長λを、例えばλ=680nmとするとき、上記(1)
式において例えばVp=2.5として直径約5.9μm
とする。
【0024】この実施の形態によれば、半導体レーザ1
からのレーザ光をシリンドリカルレンズ2で断面ほぼ円
形にビーム整形するので、レーザ光の波長変動によって
光軸シフトが生じることはない。したがって、安定した
再生性能を得ることができる。また、シリンドリカルレ
ンズ2は、半導体レーザ1と往復光路を分離する偏光ビ
ームスプリッタ3との間に配置されているので、ピンホ
ール9に入射する情報記録媒体8からの戻り光も断面ほ
ぼ円形となる。したがって、ピンホール9もほぼ円形に
形成すればよいので容易に製作することができると共
に、ピンホール9の位置調整に方向性がなくなるので、
組み立ても容易にできる。さらに、偏光ビームスプリッ
タ3を、半導体レーザ1との間の距離がコリメータレン
ズ4の焦点距離の1/3以下となるように配置してお
り、したがって偏光ビームスプリッタ3からピンホール
9までの距離も同様になるので、偏光ビームスプリッタ
3が傾いてときのピンホール9上のスポットシフト量が
軽減できる。
【0025】図2は、この発明の第2実施の形態を示す
全体の概略構成図である。この実施の形態では、半導体
レーザ1から出射される断面楕円形のレーザ光を、第1
実施の形態と同様にビーム拡がり角変換素子としてのシ
リンドリカルレンズ2で断面ほぼ円形にビーム整形す
る。シリンドリカルレンズ2でビーム整形されたレーザ
光は、偏光ビームスプリッタ3にS偏光で入射させて、
該偏光ビームスプリッタ3で反射させ、その反射光を第
1実施の形態と同様にコリメータレンズ4で平行光とし
た後、1/4波長板5を経て光軸方向に移動可能な対物
レンズ6により、深さ方向に複数の記録層7を有する情
報記録媒体8の所望の記録層に収束するように照射す
る。
【0026】一方、情報記録媒体8で反射される戻り光
は、往路とは逆の経路をたどって、対物レンズ6、1/
4波長板5およびコリメータレンズ4を経て偏光ビーム
スプリッタ3に入射させる。ここで、偏光ビームスプリ
ッタ3に入射する情報記録媒体8からの戻り光は、1/
4波長板5を往路と復路とで2回透過することからP偏
光となるので、偏光ビームスプリッタ3を透過する。こ
の偏光ビームスプリッタ3を透過する情報記録媒体8か
らの戻り光は、凹レンズ15を経てピンホール9に集光
させ、このピンホール9を透過する戻り光を光検出器1
0で受光して、情報記録媒体8の所望の記録層7に記録
されている情報を再生するようにする。
【0027】なお、この実施の形態では、ピンホール9
を光検出器10上に直接形成すると共に、光検出器10
は位置調整を容易に行い得るようにするために、図3に
平面図を示すように、例えば線幅5μmの直交する分割
線で4分割した受光領域10a〜10dをもって構成す
る。
【0028】この実施の形態によれば、第1実施の形態
と同様の効果が得られる他、特に偏光ビームスプリッタ
3とピンホール9との間の戻り光の光路に凹レンズ15
を配置したので、コリメータレンズ4と凹レンズ15と
による望遠レンズ系によって、その焦点距離を例えば8
0mmと長くでき、これによりピンホール9の直径を、
Vp=3で31μmと大きくすることができる。また、
ピンホール9を光検出器10上に直接形成しているの
で、ピンホール9の中心と、4分割受光領域10a〜1
0dの中心すなわち直交する分割線の交点との位置合わ
せをマスク技術により1μm以下に抑えることができ
る。したがって、この場合、入射するスポットの中心と
ピンホール9の中心との位置ずれを、ピンホール9の半
径15.5μmに対して10%以内に設定するには、ピ
ンホール9を光検出器10と一体に1.55μmまで調
整できればよいことになる。
【0029】ここで、例えば図4に示すように、光検出
器10の位置調整方向(両矢印で示す)と直交する分割
線で分割された両側2個ずつの受光領域10a,10d
および10b,10cの和と差との比をとると、その出
力は、入射するスポットの中心と分割線との位置ずれに
応じて図5に示すように変化する。図5から明らかなよ
うに、上記分割線の両側での光量差は、1μmの位置ず
れでほぼ10%、2μmの位置ずれでほぼ20%となる
ので、ピンホール9および光検出器10をスポットの中
心に対して1.55μmの範囲内に容易に位置調整する
ことができ、また固定後のずれを見越して、位置ずれを
1μm以内にする場合でも容易に調整することができ
る。図4に両矢印で示す方向と直交する方向に対する位
置調整についても、その位置調整方向と直交する分割線
で分割された両側2個ずつの受光領域10a,10bお
よび10c,10dの和と差との比をとることにより、
同様に行うことができる。なお、このような位置調整
は、光検出器10上にピンホール9の半径以上の直径を
有するスポットが形成できれば、同様に行うことができ
る。さらに、この実施の形態では、望遠レンズ系を構成
するコリメータレンズ4と凹レンズ15とを直線状に配
置したので、それらの光軸ずれが発生しにくくなり、所
望の収差を安定に確保することができる。
【0030】図6は、この発明の第3実施の形態を示す
全体の概略構成図である。図6において、情報記録媒体
21は、グルーブを有する反射面22と、そのグルーブ
を有する面上に設けられたフォトポリマ、フォトリフラ
クティブ結晶、フォトクロミック材料等の媒質23と、
反射面22の他方の面上に設けられた保護層24とを有
しており、媒質23中の異なる深さ位置に、それぞれ屈
折率や光吸収率を変化させて情報が記録された複数の記
録層25が形成されている。この実施の形態では、かか
る情報記録媒体21に、その媒質23側から記録情報を
読み取る情報読み取り用レーザ光30と、フォーカス制
御およびトラッキング制御を行うためのサーボ用レーザ
光40とを照射して、所望の記録層に記録されている情
報を読み取る。なお、情報読み取り用レーザ光30の波
長は、サーボ用レーザ光40の波長よりも短くする。
【0031】情報読み取り用レーザ光30は、半導体レ
ーザ31から出射させる。この半導体レーザ31から発
散して出射される断面楕円形のレーザ光は、第1実施の
形態と同様に、半導体レーザ31側から凸の双曲面およ
び凹面を有する一軸のレンズ形状からなるビーム拡がり
角変換素子(例えばシリンドリカルレンズ)32で断面
ほぼ円形にビーム整形して偏光ビームスプリッタ33に
P偏光で入射させ、該偏光ビームスプリッタ33を透過
するレーザ光をコリメータレンズ34で平行光に変換し
た後、1/4波長板35を経てダイクロイックプリズム
36に入射させて、該ダイクロイックプリズム36で反
射させ、このダイクロイックプリズム36で反射された
レーザ光を対物レンズ37により情報記録媒体21の所
望の記録層25の情報トラック上に集光させる。対物レ
ンズ37は、図示しない二軸アクチュエータにより情報
記録媒体21に対してフォーカス方向およびトラッキン
グ方向に駆動可能に構成する。
【0032】また、情報記録媒体21で反射される情報
読み取り用レーザ光30は、往路とは逆の経路をたどっ
て、対物レンズ37、ダイクロイックプリズム36、1
/4波長板35およびコリメータレンズ34を経て偏光
ビームスプリッタ33に入射させる。ここで、偏光ビー
ムスプリッタ33に入射する情報記録媒体21からの反
射光は、往路と復路とで1/4波長板35を透過するの
でS偏光となり、偏光ビームスプリッタ33で反射され
る。この偏光ビームスプリッタ33で反射されるレーザ
光は、透明基板38a上にCr等を被着して形成しピン
ホール38bを介して例えばPINフォトダイオードよ
りなる光検出器39で受光して、その出力に基づいて情
報記録媒体21の所望の記録層25に記録されている情
報を再生する。
【0033】一方、サーボ用レーザ光40は、光源ユニ
ット41から出射させる。この光源ユニット41には、
半導体レーザ42、光検出器43およびホログラム44
を設け、半導体レーザ42からホログラム44を経て、
情報読み取り用レーザ光30とは異なる波長のサーボ用
レーザ光40を出射させる。この光源ユニット41から
のサーボ用レーザ光40は、コリメータレンズ45で平
行光にした後、ダイクロイックプリズム36を透過させ
て対物レンズ37により情報記録媒体21の反射面22
上に集光させる。コリメータレンズ45は、図示しない
一軸アクチュエータによりフォーカス方向に駆動可能に
構成する。
【0034】また、情報記録媒体21で反射されるサー
ボ用レーザ光40は、往路とは逆の経路をたどって、対
物レンズ37、ダイクロイックプリズム36およびコリ
メータレンズ45を経て光源ユニット41のホログラム
44に入射させて回折させ、公知のビームサイズ法やフ
ーコー法等によりフォーカスエラー信号を検出し、プッ
シュプル法、位相差法、3ビーム法等によりトラッキン
グエラー信号を検出する。対物レンズ37およびコリメ
ータレンズ45は、読み取るべき所望の記録層25の位
置に応じてフォーカス方向に駆動し、さらに対物レンズ
37は上記フォーカスエラー信号およびトラッキングエ
ラー信号に基づいてフォーカス方向およびトラッキング
方向に駆動して、情報読み取り用レーザ光30が所望の
記録層25に集光し、かつサーボ用レーザ光40が反射
面22上に集光して所望の情報トラックを追従するよう
に制御する。
【0035】このように、この実施の形態によれば、サ
ーボ用レーザ光40を用いてフォーカス制御および/ま
たはトラッキング制御を行いながら、情報読み取り用レ
ーザ光30により情報記録媒体21の所望の記録層25
に記録されている情報を再生することができる。
【0036】なお、上述した各実施の形態では、光ピッ
クアップ装置を無限光学系としたが、この発明は有限光
学系の場合にも有効に適用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、半導
体レーザからのレーザ光を、ビーム拡がり角変換素子で
断面ほぼ円形にビーム整形した後、ビームスプリッタお
よび対物レンズを経て、深さ方向に複数の記録層を有す
る情報記録媒体に照射し、その情報記録媒体からの戻り
光を対物レンズ、ビームスプリッタおよびピンホールを
経て光検出器で受光して、情報記録媒体の所望の記録層
に記録されている情報を再生するようにしたので、ピン
ホールに入射する情報記録媒体からの戻り光を断面ほぼ
円形とすることができる。したがって、ピンホールをほ
ぼ円形に形成すればよいので容易に製作することができ
ると共に、組み立ても容易になる。また、レーザ光はビ
ーム拡がり角変換素子でビーム整形され、温度変化によ
り波長変動が生じても、整形後のレーザ光に光軸チルト
は生じないので、安定した再生性能を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施の形態を示す全体の概略
構成図である。
【図2】 同じく、第2実施の形態を示す全体の概略構
成図である。
【図3】 図2に示す光検出器の平面図である。
【図4】 第2実施の形態における光検出器の位置調整
を行うための信号処理回路を示す図である。
【図5】 図4に示す信号処理回路の出力を示す図であ
る。
【図6】 この発明の第3実施の形態を示す全体の概略
構成図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 2 ビーム拡がり角変換素子(シリンドリカルレンズ) 3 偏光ビームスプリッタ 4 コリメータレンズ 5 1/4波長板 6 対物レンズ 7 記録層 8 情報記録媒体 9 ピンホール 10 光検出器 11 透明基板 15 凹レンズ 30 情報読み取り用レーザ光 31 半導体レーザ 32 ビーム拡がり角変換素子(シリンドリカルレン
ズ) 33 偏光ビームスプリッタ 34 コリメータレンズ 35 1/4波長板 36 ダイクロイックプリズム 37 対物レンズ 38a 透明基板 38b ピンホール 39 光検出器 40 サーボ用レーザ光 41 光源ユニット 42 半導体レーザ 43 光検出器 44 ホログラム 45 コリメータレンズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザからのレーザ光をビームス
    プリッタおよび対物レンズを経て、深さ方向に複数の記
    録層を有する情報記録媒体に照射し、その反射光を前記
    対物レンズ、前記ビームスプリッタおよびピンホールを
    経て光検出器で受光して、前記情報記録媒体の所望の記
    録層に記録されている情報を再生するようにした光ピッ
    クアップ装置において、 前記半導体レーザと前記ビームスプリッタとの間の光路
    中にビーム拡がり角変換素子を配置して、前記半導体レ
    ーザからの断面楕円形のレーザ光を断面ほぼ円形のレー
    ザ光にビーム整形するよう構成したことを特徴とする光
    ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 前記ビームスプリッタと前記ピンホール
    との間の光路中に凹レンズを配置したことを特徴とする
    請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体レーザとは異なる波長のサー
    ボ用レーザ光を放射するサーボ用半導体レーザと、 該サーボ用半導体レーザから放射されたサーボ用レーザ
    光を前記対物レンズにより前記情報記録媒体に照射する
    ように、該サーボ用レーザ光と前記半導体レーザからの
    レーザ光とを前記対物レンズに入射させる光路合成手段
    と、 前記サーボ用レーザ光の前記情報記録媒体での反射光を
    受光するサーボ用光検出器とを有することを特徴とする
    請求項1または2に記載の光ピックアップ装置。
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