JPH06161570A - 定電圧発生回路及びそれを用いた半導体集積回路装置 - Google Patents

定電圧発生回路及びそれを用いた半導体集積回路装置

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JPH06161570A
JPH06161570A JP4310544A JP31054492A JPH06161570A JP H06161570 A JPH06161570 A JP H06161570A JP 4310544 A JP4310544 A JP 4310544A JP 31054492 A JP31054492 A JP 31054492A JP H06161570 A JPH06161570 A JP H06161570A
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Hiroyuki Mogi
木 宏 之 茂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容量性負荷に、電流駆動能力の大きな定電圧
を供給するに当たって、インピーダンス変換部の演算増
幅器等の定常時の消費電流を低減する。 【構成】 入力電圧Vinをインピーダンス変換して電
圧Vin′として出力するインピーダンス変換回路1
と、電圧Vin′を入力電圧Vinとオフセットを持っ
て比較する演算増幅器2と、演算増幅器2の出力に基づ
いてインピーダンス変換回路1の出力に比較的低インピ
ーダンスの電源の電圧VAを接続するスイッチ3を備
え、入力電圧Vinに対して電圧Vin′が演算増幅器
2のオフセットを超えて変化した場合に、スイッチ3を
通じてインピーダンス変換回路1の出力に比較的低イン
ピーダンスの電源の電圧VAを接続することにより、電
圧Vin′を元の電圧に復帰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定電圧発生回路及びそ
れを用いた半導体集積回路装置に関し、特に、液晶パネ
ル等を駆動するドライバ回路に用いて好適な定電圧発生
回路及び半導体集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図19は、従来の定電圧発生回路の概略
図である。図19に示すように、定電圧回路16は、演
算増幅器12をインピーダンス変換部として備える。さ
らに、高電位電源VDDと低電位接地GNDの間を2つ
の抵抗RA、RBにより抵抗分割し、基準となる電位V
Bを発生している。抵抗RA、RBにより作られた電位
VBは、ボルテージフォロア型と呼ばれる演算増幅器1
2の正入力端子に入力される。演算増幅器12は、その
負入力端子に、自己の出力電圧VB′を負帰還してい
る。
【0003】以上のような構成によれば、電位VBは、
演算増幅器12でインピーダンス変換され、全く同じ電
圧のまま出力電圧VB′として図示しない他の回路に送
出される。
【0004】以上のようにして得られた出力電圧VB′
を定電圧として他の回路に供給する場合、演算増幅器1
2により低インピーダンス化が行われる。このため、抵
抗分割だけでは得られない大きな電流駆動能力を実現す
ることができる。
【0005】液晶パネルの駆動電源装置等においては、
上記のような定電圧発生回路を多数並べて容量性の負荷
となる液晶パネルを駆動することになる。
【0006】さて、図22は従来の液晶駆動用電源の回
路ブロック図を示すものである。図22に示すように、
液晶パネルのセグメント/コモン容量性負荷CSに電位
を供給するために、駆動回路100と、各負荷CSに対
応して設けられた複数の出力部102とを有する。駆動
回路100は分圧回路105と演算増幅器回路109を
有する。演算増幅器回路109は複数の演算増幅器10
4を有する。分圧回路105は、抵抗R1〜R6により
液晶用高電位VDDと液晶用低電位VEEを分圧し、電
位V1〜V5を発生する。各電位V1〜V5は、演算増
幅器回路109の複数の演算増幅器104に供給されて
いる。演算増幅器104は、入力された電位V1〜V5
をそれと同電位の電位V1′〜V5′として電源配線1
03に送り出す。電源配線103は液晶用高電位VDD
と電位V1′〜V5′を供給するものである。電位V
1′〜V5′が表れる配線103には容量C1〜C5が
接続されている。選択信号S0〜S5に基づき、トラン
スファーゲート108で選択された液晶用高電位VDD
および電位V1′〜V5′のいずれかが液晶用高電位V
DD″、出力電圧V1″、V2″、V3″、V4″、V
5″として、外部接続端子101を介して、セグメント
/コモン容量性負荷CSに供給される。演算増幅器10
4には演算増幅器用基準電源回路106から電圧VNま
たはVPのいずれかが供給されている。
【0007】図23は図22における演算増幅器用基準
電源回路106の具体的な構成例を示す回路図である。
同図に示すように、液晶用高電位VDDと液晶用低電位
VEEとの間には、P型MOSトランジスタ17と抵抗
RCとN型MOSトランジスタ18とが直列に接続され
ているが、P型MOSトランジスタ17及びN型MOS
トランジスタ18はそれぞれ、ドレインとゲートが接続
されている。そして、抵抗RCの両端から電圧VP並び
に電圧VNが導出される。
【0008】図20は図22における演算増幅器104
の具体的な構成例を示す回路図であり、特にPトップ型
の回路を例示するものである。同図に示すように、電圧
VPは、P型MOSトランジスタ30のゲートとP型M
OSトランジスタ35のゲートに供給されている。電圧
V5は、P型MOSトランジスタ31のゲートに供給さ
れる。P型MOSトランジスタ30、35のソースは液
晶用高電位VDDに接続される。また、P型MOSトラ
ンジスタ30のドレインはP型MOSトランジスタ3
1、32のソースに接続される。N型MOSトランジス
タ33、34、36のソースは液晶用低電位VEEに接
続される。N型MOSトランジスタ33、34のゲート
は、共通接続され、P型MOSトランジスタ32のドレ
インとN型MOSトランジスタ34のドレインとの接続
点に接続される。P型MOSトランジスタ31とN型M
OSトランジスタ33は、ドレイン同士が接続され、そ
の接続点はN型MOSトランジスタ36のゲートに接続
される。P型MOSトランジスタ35のドレインとN型
MOSトランジスタ36のドレインは互いに接続され、
その接続点からは出力電圧V5′が出力される。この出
力電圧V5′は、P型MOSトランジスタ32のゲート
にフィードバックされる。P型MOSトランジスタ32
のゲートとN型MOSトランジスタ36のゲートの間に
はこの演算増幅器の発振防止用の為の位相補償用コンデ
ンサCPが接続される。なお、このコンデンサはなくと
もよい。
【0009】図21は図22の構成における演算増幅器
104の他の例を示す回路図であり、特にNトップ型の
回路を例示するものである。同図に示すように、電圧V
Nは、N型MOSトランジスタ70のゲートとN型MO
Sトランジスタ75のゲートに供給される。電圧V1は
N型MOSトランジスタ71のゲートに供給される。N
型MOSトランジスタ70、75のソースは液晶用低電
位VEEに接続される。N型MOSトランジスタ70の
ドレインはN型MOSトランジスタ71、72のソース
に接続される。P型MOSトランジスタ73、74、7
6のソースは液晶用高電位VDDに接続される。P型M
OSトランジスタ73、74のゲートは、共通接続さ
れ、N型MOSトランジスタ72のドレインとP型MO
Sトランジスタ74のドレインの接続点に接続される。
N型MOSトランジスタ71のドレインとP型MOSト
ランジスタ73のドレインが接続され、その接続点はP
型MOSトランジスタ76のゲートに接続される。N型
MOSトランジスタ75のドレインとP型MOSトラン
ジスタ76のドレインは接続され、その接続点からは出
力電圧V1′が出力される。この出力電圧V1′は、N
型MOSトランジスタ72のゲートにフィードバックさ
れる。N型MOSトランジスタ72のゲートとP型MO
Sトランジスタ76のゲートの間にはこの演算増幅器の
発振防止用の為の位相補償用としてコンデンサCNが接
続される。
【0010】演算増幅器104として図20の回路を用
いるか、図21の回路を用いるかは、入力される電位V
1、V2、V3、V4、V5と増幅器の特性による。そ
して、演算増幅器回路109中には、演算増幅器104
として図20のものおよび図21のものが混載される。
【0011】以上述べたような構成において、駆動回路
100中の分圧回路105では、液晶用高電位VDDと
液晶用低電位VEEとの間に、直列に抵抗R1〜R6の
抵抗を設け、液晶用高電位VDDと液晶用低電位VEE
の間を抵抗分割することにより電位V1〜V5を得てい
る。これらの電圧V1〜V5のそれぞれは各演算増幅器
104に入力される。演算増幅器104は、図20およ
び図21に示すように、それぞれの出力を一端子にフィ
ードバックするように構成されるボルテージフォロア型
として一般に知られている構成を有する。つまり、入力
された電位V1〜V5を全く同じ電圧の電位V1′〜V
5′のままインピーダンス変換して電源配線103に供
給する。電位V1〜V5と電位V1′〜V5′は、電圧
は同じであるが、電流供給能力が異なる。つまり、電位
V1〜V5の電流供給能力は分圧回路105を構成する
抵抗R1〜R6の抵抗値によって決定される。これに対
して、後者は、電位V1′〜V5′の電流供給能力は演
算増幅器104の電流供給能力によって決定されるの
で、より多くの出力電流がとれる。その結果、演算増幅
器104の出力電流を受ける電源配線103および出力
部102は、外部のセグメント/コモン容量性負荷CS
への負荷駆動能力が大きくなる。液晶用高電位VDDお
よび得られた電位V1′〜V5′は、出力部102中に
おいて選択信号S0〜S5に基づいて選択され、外部接
続端子101を通じて、セグメント/コモン容量性負荷
CSに供給される。これにより、負荷CSは充放電し
て、所定の電圧となる。
【0012】図24は図22の構成の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。同図において、(A)
は選択信号S1、(B)は選択信号S4、(C)は選択
信号S5、(D)は演算増幅器104に流れる演算増幅
部電流IOP、(E)は出力部102の外部接続端子1
01からセグメント/コモン容量性負荷CSに与えられ
る電圧をそれぞれ示す。
【0013】図24にも示すように、選択信号S1、S
4、S5が逐次入力された場合、図22の外部接続端子
101には、各選択信号S1、S4、S5に対応して、
電位V1″、V4″、V5″、V1″が順次出力され
る。この時、外部接続端子101に接続されたセグメン
ト/コモン容量性負荷CSが、これらの電位に充放電さ
れる。この場合、図22における演算増幅器104に
は、演算増幅部電流IOPが、一定の大きさで流れてい
る。その結果、液晶パネルを構成する負荷であるセグメ
ント/コモン容量性負荷CSが駆動される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の液晶駆動用電源
は上記のように構成されているので、以下のように消費
電力が大きいという難点がある。例えば、図24からわ
かるように、演算増幅器104(1)からの出力V1′
に基づいて、選択信号S1によりトランスファーゲート
108(1)を介して、選択外部接続端子101からセ
グメント/コモン容量性負荷CSに電圧V1″が出力さ
れるとする。次に、選択信号S4により、時間Tf後
に、他の演算増幅器104(4)からの出力V4′に基
づく出力V4″が出力されるとする。これとほぼ同様
に、出力V5″から出力V1″に、時間Tr後に変化す
るとする。これらの時間Tf、Tr中は演算増幅器電流
IOPは負荷を駆動する為に流れ続ける必要があるが逆
に、電圧電位V4′等の電圧が変化せず同じ電圧値の出
力を出力し続ける間の時間Tsも演算増幅部電流IOP
が流れ続ける。これらの必要ない間に流れるこの電流は
無視できない程度に大きく、消費電力増大の原因となっ
ている。一方、大型の液晶パネル等の場合は、セグメン
ト/コモン容量性負荷CSの数や容量が増える。このた
めに、時間Tfや時間Trが長くなり、時間Tfや時間
Trを短くする必要がある。このためには演算増幅器1
04に定常的に流れる電流である、演算増幅部電流IO
Pを大きくせざるを得ず、更に消費電力を増大させる結
果となる。
【0015】一方、分圧回路105の出力である電位V
1〜V5を電位V1′〜V5′に直結し、演算増幅部電
流IOPを必要とする演算増幅器104を無くし、電流
低減を計る方法も考えられる。つまり、抵抗R1〜R6
の抵抗値を小さくすることにより、電位V1〜V5の出
力インピーダンスーダンスを低く下げて、セグメント/
コモン容量性負荷CSに供給される出力電流を大きくす
ることもできる。しかし、半導体集積回路の場合は、抵
抗R1〜R6をあまり小さくすると製造上のばらつきが
大きくなり、更に抵抗R1〜R6を薄いP型ないしN型
拡散抵抗層等で作った場合は、半導体基板による基板変
調効果等を受ける。このため、例えば、抵抗R1が期待
値通りになっても、抵抗R6は異常に大きな値になって
しまったりするという問題がある。つまり、抵抗値の管
理を適正に行って、電位V1〜V5の精度を適正に維持
するのが難しい。これを除くには、抵抗R1〜R6の抵
抗値を大きくし、製造上のバラツキを抑えればよい。し
かしこのようにすると、駆動能力が小さくなってしまう
のは避けられない。このため、抵抗値が大きくなっても
よいのは、電流値と、V1〜V5の電位精度とをそれほ
ど必要としない、小型の時計表示用液晶パネルの駆動用
の用途以外は現実的な選択とは言えない。このため、大
きな負荷容量を持ち、大きな駆動能力を必要とする、大
型の液晶パネルにおいては、インピーダンス変換用の演
算増幅器104が不可欠である。
【0016】演算増幅器では図20、図21に示したよ
うに、Pトップ型とNトップ型がある。
【0017】特に、Nトップ型の演算増幅器ではトラン
ジスタ70、75は定電流化されており、出力電圧V
1′が大きく高めに変動すると、トランジスタ75が定
電流化されているため、速やかに出力電圧V1′を引き
下げることができない。出力電圧V1′を早く引き下げ
るためには、負荷駆動部であるトランジスタ75にある
程度の大きさを持ったものを用いる必要があり、必然的
に流れる定電流も大きくなってしまう。このため、出力
電圧V1′が入力電圧V1と等しい電圧を出力している
時でも、トランジスタ75には大きな電流が流れ、大き
な電流を消費してしまうことになる。
【0018】また、Pトップ型の演算増幅器ではトラン
ジスタ30、35は定電流化されており、出力電圧V
5′が大きく低めに変動すると、トランジスタ35が定
電流化されているため、速やかに出力電圧V5′を引き
上げることができない。出力電圧V5′を早く引き上げ
るためには、負荷駆動部であるトランジスタ35にある
程度の大きさを持ったものを用いる必要があり、必然的
に流れる定電流も大きくなってしまう。このため、出力
電圧V5′が入力電圧V5と等しい電圧を出力している
時でも、トランジスタ35には大きな電流が流れ、大き
な電流を消費してしまうことになる。
【0019】液晶パネル等において、液晶に対する光の
透過(点灯)および光の非透過(非点灯)を決める2つ
の電極であるセグメント/コモンは、この負荷を駆動す
る半導体回路側から見れば容量成分である。そして、液
晶パネルはますます大型化し、それらに使用される液晶
電圧や液晶パネルのセグメント/コモン等もパネルの大
型化によって増大している。液晶パネルを表示させるの
に必要な消費電流はf・C・V(周波数X容量値X電
圧)に依存する。このため、液晶パネルの大型化に伴っ
て用いるべき電圧と容量が大きくなるに従ってますます
消費電流の増大を招く。
【0020】近年、大きな液晶パネルを持ったパーソナ
ルコンピュータやワードプロセッサ等が小型化されブッ
ク型となってきている。これにより、どこにでも持ち運
べる便利さがあるものの、電池寿命が短いという問題が
ある。つまり、液晶パネルの消費電力の低減に対する要
求が大きい。
【0021】以上のような要求に対して、図19に示す
ような定電圧発生回路を、図20、図21に示すような
演算増幅器を用いて構成した場合、図20のトランジス
タ35、あるいは図21のトランジスタ75等の出力部
が定電流源のために、図19の構成において分割電位V
Bと出力電圧VB′が等しい電圧であったとしても常時
大きな駆動能力を有し、定電流を流し続け、消費電力の
増大を招くという欠点がある。
【0022】この発明の目的は、上記従来技術の問題点
を解決しようとするもので、大型化し且つ駆動電圧が高
電圧化しつつある液晶パネル等の容量性負荷に、駆動能
力の大きな定電圧を供給するに当たっても消費電流を低
減することを可能とした定電圧発生回路及び半導体集積
回路装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の定電圧発生回路
は、第1の基準電圧をインピーダンス変換して、その第
1の基準電圧と等しい電圧の第2の基準電圧を出力す
る、インピーダンス変換回路と、前記第1及び第2の2
つの基準電圧が直接入力され、これらの2つの基準電圧
の差が、予め定めたオフセット電圧よりも大きい第1の
場合と小さい第2の場合によって出力を反転するコパレ
ータと、前記インピーダンス変換回路の出力側と電源と
の間に接続され、制御端子が前記コンパレータの出力端
に接続され、前記第1/第2の場合にオン/オフするス
イッチ手段と、を備えるものとして構成される。
【0024】
【作用】第1の基準電圧に対して第2の基準電圧が、コ
ンパレータのオフセット電圧を超えて変化した場合に
は、スイッチ手段を通じて、インピーダンス変換回路の
出力側に、例えば、比較的低インピーダンスの電源が接
続される。これにより、第2の基準電圧が、第1の基準
電圧に復帰させられる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。
【0026】図1は本発明の一実施例に係る定電圧発生
回路装置のブロック図である。図1に示すように、入力
電圧Vinは、インピーダンス変換回路1を介し、入力
電圧Vinと同電圧でインピーダンス変換された電圧V
in′として出力される。インピーダンス変換回路1の
出力は、コンパレータとして動作する演算増幅器2の正
入力端子に与えられる。入力電圧Vinは、演算増幅器
2の負入力端子に与えられる。演算増幅器2には故意に
オフセットを持たせてある。つまり、演算増幅器2は、
正入力端子の電圧と負入力端子の電圧とを比較する。両
電圧差がオフセット分の電圧差になるポイントを動作点
として出力を反転し、スイッチ3をオン/オフ制御す
る。スイッチ3は、インピーダンス変換回路1の出力電
圧Vin′と電圧VAなる電源との間の断続動作を行
う。ちなみに、電圧VAは低インピーダンスで供給され
る。
【0027】以上述べたような構成において、次にその
動作を説明する。
【0028】演算増幅器2には故意にオフセットを持た
せてある。この理由は、入力電圧Vinと電圧Vin′
とを比較するに当たって、特定の不感幅を持たせる為で
ある。演算増幅器2は、正入力端子の入力電圧Vin′
と負入力端子の入力電圧Vinとの間にオフセット電圧
以上の電圧差が生じた場合、この動作点を境に比較動作
を行い、スイッチ3をオンさせる。スイッチ3がオンす
ると、インピーダンス変換回路1の出力に電圧VAが加
えられ、インピーダンス変換回路1の出力電圧Vin′
を電圧VA側に引き込む。
【0029】インピーダンス変換回路1は、入力電圧V
inをインピーダンス変換した電圧Vin′として負荷
に供給される。インピーダンス変換回路1は、その消費
電流を低減するために、出力インピーダンスはそれほど
低くは設定されていない。このため、負荷が過大な電流
を要求すると、電圧Vin′はおのずと低下してしま
う。この電圧低下が演算増幅器2に持たせたオフセット
を超えると、演算増幅器2は比較動作に基づきスイッチ
3をオンさせる。その結果、電圧Vin′に電源VAが
直結され、低下した電圧を速やかに回復させる。
【0030】以上のようにして、電流増大による電圧V
in′の低下が抑止される。電圧Vin′が回復する
と、これは演算増幅器2により検出される。これに応じ
て、演算増幅器2は、スイッチ3をオフして、電圧Vi
n′から電圧VAを切り離す。その結果、電圧Vin′
は、負荷変動にかかわらず一定の電圧を保持することが
でき、電圧Vin′の供給される負荷の正常な動作が確
保される。
【0031】インピーダンス変換回路1の出力に大きな
駆動能力をもたせる必要がない。このため、インピーダ
ンス変換回路1の低消費電力化が可能である。負荷が大
きな電流を必要とする場合には、インピーダンス変換回
路1の出力電圧Vin′が低下する。演算増幅器2は、
この電圧低下がオフセット分を超えると動作し、スイッ
チ3をオンする。これに応じて、電圧Vin′に低イン
ピーダンスの電圧VAが接続され、この電圧VA側から
負荷に必要な電流が供給されることになる。
【0032】ちなみに、演算増幅器2に持たせるオフセ
ットは、入力電圧Vinと電圧Vin′が非常に近い電
圧の場合に、ノイズ等による誤動作を防ぐ為の不感電圧
幅に設定される。
【0033】図25は演算増幅器2をコンパレータとし
て用いた場合のシンボルを示している。図25に示すよ
うに、演算増幅器2は、+入力が−入力を上回った場合
に、出力outが反転するような動作をする。このシン
ボルに対応して、図26にPトップタイプのMOS型コ
ンパレータの回路図を示し、図27にNトップタイプの
MOS型コンパレータの回路図を示す。
【0034】図26において、トランジスタ31のゲー
ト入力が+入力となっており、トランジスタ32のゲー
ト入力が−入力となっている。トランジスタ30、3
1、32、33、34は比較部を構成している。比較結
果はトランジスタ35、36の接続点(ドレイン)から
出力outとして導出される。
【0035】以上のように、通常、コンパレータには、
図26のように、出力結果を導出する出力部を持たせる
場合が多い。この比較部のトランジスタ31、32およ
びトランジスタ33、34は、半導体回路として作る場
合、そのトランジスタサイズを示すW/L(ゲート幅/
ゲート長)が同じとなるように作る。本来、コンパレー
タの目的は、トランジスタ31のゲートに入力されるプ
ラス電圧とトランジスタ32のゲートに入力される電圧
との差を精度良く比較することにある。その比較の精
度、つまり2つの入力端子間の感度差は通常1mV以下
である。
【0036】しかし、図1に示す演算増幅器2には、コ
ンパレータとして動作させるに当たり、故意にオフセッ
トを持たせてある。このオフセットを持たせる方法とし
ては、幾通りかの方法がある。この点について、図26
の回路に基づいて説明する。
【0037】オフセットを持たせる為の方法の1つとし
ては、トランジスタ31、32のW/Lに差を設ける方
法と、トランジスタ31、33とトランジスタ32、3
4とで調整する方法等がある。オフセット電圧の調整の
容易なのは、トランジスタ31、32のW/Lに差を設
ける方法である。特に、ゲート長Lを同じにしたままゲ
ート幅Wに差を設ける方法が有効である。
【0038】今、仮に、トランジスタ31のW/L=1
00、トランジスタ32のW/L=80として、トラン
ジスタ31のゲート幅をトランジスタ32のゲート幅よ
りも大きくした場合を考える。この場合、トランジスタ
31,32に等しい電流を流すには、ゲート電圧32を
ゲート電圧31よりも高くする必要がある。言い換える
と、ゲート入力電圧VG31よりも高いゲート入力電圧
VG32を与えないとトランジスタ32のオン抵抗はト
ランジスタ31のオン抵抗と等しくならない。
【0039】そして、トランジスタ31のゲート入力電
圧VG31とトランジスタ32のゲート入力電圧VG3
2との関係が、 VG31<VG32=VG31+ΔVGOFF ・・・(1) (ただし、ΔVGOFFはコンパレータとしての入力端
子間の所望のオフセット電圧)になった時にトランジス
タ31、32のオン抵抗および流れる電流が等しくな
り、コンパレータの出力信号が正転もしくは反転する分
岐点、つまり比較結果の動作点となる。よって、トラン
ジスタ31、32のW/Lを変えることにより、コンパ
レータに入る入力電圧にΔVGOFFなるオフセットを
持たせることができる。
【0040】そして、トランジスタ32のW/Lをトラ
ンジスタ31のW/Lよりも小さくすることにより、 VG31<VG32−ΔVGOFF ・・・(2) が与えられた時、つまり VG32−VG31>ΔVGOFF ・・・(2′) となった場合に、コンパレータの−入力端子に、+入力
端子よりも所定のオフセット電圧ΔVGOFF分より大
きな電圧が与えられたことになり、出力outにはロウ
レベル(GNDレベル)の信号が出力される。
【0041】逆に、コンパレータの−入力端子に+入力
端子と比較して VG31>VG32−ΔVGOFF ・・・(3) が与えられた時、つまり VG32−VG31<ΔVGOFF ・・・(3′) となった場合は、コンパレータの−入力端子の電圧に対
して、+入力端子の電圧は、所定のオフセット電圧ΔV
GOFF分より大きな電圧差を有しない。このため、出
力outにはハイレベル(VDDレベル)の信号が出力
される。
【0042】逆に、トランジスタ31のW/L=80、
トランジスタ32のW/L=100として、トランジス
タ31のゲート幅をトランジスタ32のゲート幅よりも
小さくした場合、オフセット電圧の持たせ方を変えるこ
とができる。このときには、トランジスタ31のW/L
がトランジスタ32のW/Lよりも小さい。このため、
トランジスタ31にトランジスタ32と同じ電流、つま
り同じオン抵抗を与えようとすると、トランジスタ31
には、ゲート入力電圧VG31に更に追加の電圧、すな
わちオフセット電圧ΔVGOFFを加える必要がある。
【0043】従って、トランジスタ31のW/Lがトラ
ンジスタ32のW/Lよりも小さい場合、 VG31−ΔVGOFF>VG32 ・・・(4) すなわち、 VG31>VG32−ΔVGOFF ・・・(4′) となり、+入力端子の入力電圧の上昇に伴って、+入力
端子の入力電圧が、−入力端子の入力電圧より、オフセ
ットΔVGOFF電圧分より大きくなった場合に、その
比較出力outはハイレベル(VDDレベル)となる。
【0044】一方、 VG31−ΔVGOFF<VG32 ・・・(5) すなわち、 VG31<VG32−ΔVGOFF ・・・(5′) となり、+入力端子の入力電圧が、−入力端子の入力電
圧より、オフセットΔVGOFF電圧分よりは大きくな
らなかった場合は、その比較出力outはロウレベル
(GNDレベル)となる。
【0045】すなわち、トランジスタ31、32のいず
れかのW/Lを他方のW/Lよりも大きくすることによ
り、オフセット電圧の設定を行うことができる。つま
り、トランジスタ31を基準に考えた場合について説明
する。トランジスタ31のW/Lよりもトランジスタ3
2のW/Lが小さいとする。この場合、このコンパレー
タが比較動作して出力outのハイ/ロウが切り替わる
電圧は、−入力端子側にオフセットΔVGOFF分の電
圧が必要である。これに対して、トランジスタ31のW
/Lよりもトランジスタ32のW/Lが大きい場合は、
比較動作する電圧は、−入力端子側でオフセット分ΔV
GOFFの電圧だけ低くてよいことになる。
【0046】以上のことは、トランジスタ32を基準に
考えた場合には、反対になる。トランジスタ32のW/
Lよりもトランジスタ31のW/Lが小さいとする。こ
の場合、このコンパレータが比較動作し、出力outの
ハイ/ロウが切り替わる電圧は、+入力端子側はオフセ
ットΔVGOFF分高い電圧が必要で、これに対して、
トランジスタ32のW/Lよりもトランジスタ31のW
/Lが大きい場合は、比較動作する電圧は+入力端子側
でオフセット分ΔVGOFFの低い電圧でよい。
【0047】ちなみに、トランジスタ31、32のW/
Lの大小を入れ替えても、−入力端子、+入力端子の意
味や、出力の極性は変わらず、コンパレータとしての比
較動作点が変わるだけである。
【0048】図27においては、トランジスタ71のゲ
ート入力が+入力となっており、トランジスタ72のゲ
ート入力が−入力となっている。トランジスタ70、7
1、72、73、74は比較部を構成する。比較結果は
トランジスタ75、76のドレインから出力outとし
て導出される。
【0049】このようなNトップタイプにおいても、ト
ランジスタ71のW/Lを、トランジスタ72のW/L
よりも大きくすることにより、動作点に対する2つの入
力端子間の電圧にオフセットを持たせることができる。
【0050】すなわち、トランジスタ71のゲート入力
電圧VG71とトランジスタ72のゲート入力電圧VG
72の関係において、 VG71<VG72−ΔVGOFF ・・・(6) つまり VG72−VG71>ΔVGOFF ・・・(6′) となるように、−入力端子側に、+入力端子側よりも、
少なくともオフセット電圧ΔVGOFFだけ大きな電圧
が印加されると、出力outはロウレベル(GNDレベ
ル)となる。
【0051】一方、−入力端子側の電圧と+入力端子側
との電圧差が、オフセット電圧ΔVGOFFより小さい
場合、 VG71>VG72−ΔVGOFF ・・・(7) つまり VG72−VG71<ΔVGOFF ・・・(7′) であり、出力outはハイレベル(VDDレベル)とな
る。
【0052】逆に、トランジスタ71のW/Lを、トラ
ンジスタ72のW/Lよりも小さくした場合、つまりト
ランジスタ72のW/Lをトランジスタ71のW/Lよ
りも大きくした場合について考える。この場合には、ト
ランジスタ71に与えられるゲート入力電圧VG71よ
りも、トランジスタ72に与えられるゲート入力電圧V
G72が、少なくともオフセット電圧ΔVGOFFより
大きなものとして与えられると、つまり VG71−ΔVGOFF>VG72 ・・・(8) つまり VG71−VG72>ΔVGOFF ・・・(8′) となると、出力outはハイレベル(VDDレベル)と
なる。
【0053】一方、トランジスタ71に与えられるゲー
ト入力電圧VG71が、トランジスタ72に与えられる
ゲート入力電圧VG72よりも、オフセット電圧ΔVG
OFFより大きくない場合、 VG71−ΔVGOFF<VG72 ・・・(9) つまり VG72−VG71<ΔVGOFF ・・・(9′) であり、出力outはロウレベル(GNDレベル)とな
る。
【0054】すなわち、トランジスタ71、72のいず
れか一方のW/Lを他方のW/Lよりも大きくすること
により、オフセット電圧の発生を設定することができ
る。トランジスタ71を基準に考えれば次の通りであ
る。つまり、トランジスタ71のW/Lよりもトランジ
スタ72のW/Lが小さいとする。この場合、このコン
パレータが比較動作して出力outのハイとロウが切り
替わる電圧は、−入力端子側にオフセットΔVGOFF
分の電圧差が必要である。これに対して、トランジスタ
72のW/Lがトランジスタ71のW/Lよりも大きい
とする。この場合、このコンパレータが比較動作して出
力outのハイとロウが切り替わる電圧は、−入力端子
側の入力電圧はオフセットΔVGOFF分の電圧差だけ
低くてもよいことになる。
【0055】逆に、トランジスタ72を基準にすれば全
く反対のことが言える。すなわち、トランジスタ71の
W/Lよりもトランジスタ72のW/Lが大きいとす
る。この場合、このコンパレータが比較動作して出力o
utのハイとロウが切り替わる電圧は、+入力端子側は
オフセットΔVGOFF分の電圧差だけ低くてもよい。
トランジスタ71のW/Lがトランジスタ72のW/L
よりも小さいとする。この場合、このコンパレータが比
較動作して出力outのハイとロウが切り替わる電圧
は、+入力端子側の入力電圧としてオフセットΔVGO
FF分の電圧差が必要であるということになる。
【0056】以上のように、コンパレータの+入力端子
と−入力端子との間にオフセット電圧を設けることによ
り、+入力端子の電圧と−入力端子の電圧との間にオフ
セット電圧よりも大きな電圧差が発生した場合に、コン
パレータ動作させることができる。
【0057】図2は図1の構成の第1の具体例を示すも
のである。インピーダンス変換回路1としてボルテージ
フォロア型の演算増幅器4を用い、スイッチ3としてN
チャンネルのMOS型トランジスタ5をそれぞれ用い、
電圧VAとしてGND電圧を適用した構成を例示してい
る。つまり、理論的にはGND電圧側においては出力イ
ンピーダンスをほとんど無視できる。なお、演算増幅器
4としては図21に示すような、Nトップ型の構成が適
用される。
【0058】図21からも明らかなように、演算増幅器
4はボルテージフォロア型の構成を有する。その出力
は、負帰還により、+入力端子の電圧をそのまま出力電
圧として導出するような構成となっている。その結果、
入力電圧Vinはインピーダンス変換された電圧Vi
n′として導出される。しかし、負荷から電流を引き込
むに当たっての電流駆動能力には当然制限がある。その
結果として、電圧Vin′に演算増幅器2のオフセット
分以上の電圧上昇が生じた場合は、演算増幅器2がその
出力を反転させ、MOS型トランジスタ5がオンする。
MOS型トランジスタ5のオンに伴い、電圧Vin′は
GND電圧側に下げられる。その間、負荷電流はGND
側に流れる。このため、負荷から、インピーダンス変換
回路1へ、過大な電流を引込む必要はない。つまり、イ
ンピーダンス変換回路1としては低消費電力型の構成が
適用可能である。
【0059】図3は、図1の構成の第2の具体例を示す
ものである。図2の構成において、MOS型トランジス
タ5に定電流源6を接続した構成を例示するものであ
る。
【0060】図3において、入力電圧Vinは、演算増
幅器4を通じて、インピーダンス変換された電圧Vi
n′として導出される。しかし、負荷から電流を引き込
むに当たっての電流駆動能力には当然制限がある。その
結果として、電圧Vin′に演算増幅器2のオフセット
分以上の電圧上昇が生じた場合は、演算増幅器2がその
出力を反転させ、MOS型トランジスタ5がオンする。
MOS型トランジスタ5のオンに伴い、負荷電流は定電
流源6側に流れる。このため、電圧Vin′は所定の電
圧に復帰する。その間、負荷電流は定電流源6側に流れ
るので、負荷からインピーダンス変換回路1への過大な
電流の引込みは必要ない。つまり、インピーダンス変換
回路1としては低消費電力型の構成が適用可能である。
【0061】図4は図1の構成の第3の具体例を示すも
のである。図3において、インピーダンス変換回路1に
抵抗7を適用した構成を例示するものである。
【0062】図4において、入力電圧Vinは、抵抗7
を通じて、高インピーダンスの電圧Vin′として導出
される。しかし、負荷から電流を引き込むに当たっての
電流駆動能力は、入力電圧Vinの出力インピーダンス
および抵抗7のインピーダンスによって制限される。そ
の結果、負荷電流を大きく取れないため、負荷が重くな
ると当然、出力電圧Vin′が上昇する。電圧Vin′
が、演算増幅器2のオフセット分以上に電圧上昇した場
合は、演算増幅器2がその出力を反転させ、MOS型ト
ランジスタ5がオンする。MOS型トランジスタ5のオ
ンに伴い、負荷電流は定電流源6側に流れる。このた
め、電圧Vin′は速やかに所定の電圧に復帰する。そ
の間、負荷電流は定電流源6側に流れるので、負荷から
インピーダンス変換回路1への過大な電流の引込みは必
要ない。インピーダンス変換回路1としては、抵抗7が
直列に入っているだけであるので、通常時の電力消費は
ほとんど無視できる。
【0063】図5は図1の構成の第4の具体例を示すも
のである。これは、図2において、演算増幅器2の+入
力端子と−入力端子を入れ替えて演算増幅器2の出力条
件を反転させ、且つ出力線9に接続したインバータ8に
より演算増幅器2の出力を反転してMOS型トランジス
タ5のゲートに与えるようにした構成を例示するもので
ある。
【0064】図5において、演算増幅器2のオフセット
は、電圧Vin′が入力電圧Vinよりも所定電圧上回
った時に動作点に達するよう設定される。その結果、通
常状態で、演算増幅器2は正出力を行う。負荷電流の増
大に伴って、電圧Vin′が上昇し、演算増幅器2のオ
フセット分の電圧差よりも入力電圧Vinを上回ると、
演算増幅器2は負出力を行うようになる。インバータ8
は、演算増幅器2の出力線9上の信号を反転してMOS
型トランジスタ5のゲートに与える。このため、演算増
幅器2が負出力を行うと、MOS型トランジスタ5はオ
ンする。これにより負荷電流をGND側に引込み、イン
ピーダンス変換回路1の出力電圧Vin′をGND側に
引き戻す。
【0065】図2、3、5において、演算増幅器4とし
て図21に示すような、Nトップ型の演算増幅器を用い
た場合、トランジスタ76はトランジスタ75と相互に
動作しあって出力電圧V1′を入力電圧V1と等しくす
る。本来トランジスタ76は、駆動能力が高く、電圧V
1′を高い電圧に引き上げる場合は十分に能力をもって
いることは言うまでもない。しかし、トランジスタ75
は、定電流化されている。このため、電圧V1′の変動
をより早くGND電圧側に引っ張る能力には欠ける。
【0066】これに対して、図2、3、5では、電圧V
in′が高い電圧になった場合、これを速やかに引き下
げるために、MOS型トランジスタ5がオンして負荷電
流を分担する。このため、例えば、図21では、トラン
ジスタ75に通常流す定電流を小さくすることができ
る。つまり、トランジスタ75には、入力電圧Vinと
電圧Vin′とを同じに保持するために必要な、最小限
の電流能力だけを持たせれば良い。このため、入力電圧
Vinと出力電圧Vin′とがほとんど等しい場合に
は、演算増幅器4において不要に大きな電流を流す必要
がない。これにより、消費電流を大幅に低減することが
できるだけでなく、入力電圧Vinの電圧Vin′への
追従性を良くすることができる。
【0067】なお、上記実施例において、演算増増幅器
のオフセットの持たせ方については様々な方式があるこ
とについては先にも述べたとおりである。コンパレータ
に持たせるオフセットは、入力電圧Vinに対する電圧
Vin′の追従性や、その他の周辺回路の論理構成等に
より、任意に選択することができる。
【0068】図6は、本発明の第2の実施例に係る定電
圧発生回路のブロック図である。図6は、図1におけ
る、インピーダンス変換回路1としてボルテージフォロ
ア型の演算増幅器4を用い、スイッチ3としてPチャン
ネルのMOS型トランジスタ10を用い、電圧VAとし
てVDD電圧を適用した例を示している。つまり、VD
D電圧側は非常に低い出力インピーダンスを有する。な
お、演算増幅器4としては、図20に示すような、Pト
ップ型の構成が適用される。
【0069】図6からも明らかなように、演算増幅器4
はボルテージフォロア型の構成を有し、その出力を負帰
還することにより、+入力端子の電圧をそのまま出力電
圧として導出する構成となっている。その結果、入力電
圧Vinはインピーダンス変換された電圧Vin′とし
て導出されるが、負荷に電流を供給するに当たっての電
流駆動能力には当然制限がある。その結果として、電圧
Vin′が演算増幅器11のオフセット分以上に電圧低
下した場合は、演算増幅器11がその出力を反転させ、
MOS型トランジスタ10がオンする。MOS型トラン
ジスタ10のオンに伴い、電圧Vin′はVDD電圧側
に引き上げられる。その間、負荷電流はVDD側から供
給されるので、インピーダンス変換回路1から負荷への
過大な電流の流れ出しは必要ない。つまり、インピーダ
ンス変換回路1としては低消費電力型の構成が適用可能
である。
【0070】さて、図6において、演算増幅器4とし
て、図20のような構成を適用した場合、トランジスタ
36はトランジスタ35と相互に作用し合って出力電圧
V5′が入力電圧V5と等しくなる。本来トランジスタ
36は駆動能力が高く、電圧V5′を低い電圧に引き下
げる場合は十分に能力をもっていることは言うまでもな
い。しかし、トランジスタ35は定電流化されているの
で、電圧V5′の変動をより早く高電位電源VDD側に
引っ張る能力には欠ける。
【0071】これに対して、図6では、電圧Vin′が
低い電圧になった場合に、これを速やかに引き上げるた
め、MOS型トランジスタ10がオンして負荷電流を分
担する。このため、例えば、図20では、トランジスタ
35に通常流す定電流を小さくすることができる。つま
り、トランジスタ35としては、入力電圧Vinと電圧
Vin′の電圧を同じに保持するために必要な最小限の
電流能力だけを持たせれば良い。このため、入力電圧V
inと出力電圧Vin′とがほとんど等しい場合は、演
算増幅器4においては不要に大きな電流を流す必要がな
い。これにより、消費電流を大幅に低減することができ
るだけでなく、入力電圧Vinの電圧Vin′への追従
性を良くすることができる。
【0072】図7は本発明の第3の実施例に係る定電圧
発生回路のブロック図である。図7に示すように、入力
電圧Vinはインピーダンス変換回路1を介して、入力
電圧Vinと同電圧でインピーダンス変換された電圧V
in′として出力される。インピーダンス変換回路1の
出力は、コンパレータとして動作する2つの演算増幅器
2、11の正入力端子に与えられる。入力電圧Vin
は、各演算増幅器2、11の負入力端子に与えられる。
演算増幅器2、11は、故意に、それぞれ異なるオフセ
ットを持たせてあり、正入力端子の電圧と負入力端子の
電圧を比較し、両者がオフセット分の電圧差になるポイ
ントを動作点としてその出力を反転し、それぞれスイッ
チ3、13をオン/オフ制御する。スイッチ3は、イン
ピーダンス変換回路1の出力電圧Vin′とGNDとの
間の断続動作を行う。スイッチ13は、インピーダンス
変換回路1の出力電圧Vin′と高電位電源VDDとの
間の断続動作を行う。ちなみに、GND電圧、高電位電
源VDDは、共に、低インピーダンスとなっている。
【0073】以上述べたような構成において、次にその
動作を説明する。
【0074】演算増幅器2と11には故意にオフセット
を持たせてある。この理由は、入力電圧Vinと電圧V
in′とを比較するに当たり、特定の不感幅を持たせる
為である。演算増幅器2、11は、正入力端子の入力電
圧Vin′と負入力端子の入力電圧Vinとの間に、オ
フセットに相当する以上の電圧差が生じた場合、この動
作点を境に比較動作を行い、スイッチ3、13をオンさ
せる。スイッチ3がオンすると、インピーダンス変換回
路1の出力はGNDに接続され、インピーダンス変換回
路1の出力電圧Vin′をGND電圧側に引き下げる。
一方、スイッチ13がオンすると、インピーダンス変換
回路1の出力は高電位電源VDDに接続され、インピー
ダンス変換回路1の出力電圧Vin′を高電位電源VD
D側に引き上げる。
【0075】さて、インピーダンス変換回路1により、
入力電圧Vinはインピーダンス変換された電圧Vi
n′として導出される。負荷から電流を引き込むに当た
っての電流駆動能力には当然制限がある。その結果とし
て、電圧Vin′に演算増幅器2のオフセット分以上の
電圧上昇が生じた場合は、演算増幅器2がその出力を反
転させ、スイッチ3がオンする。スイッチ3のオンに伴
い、電圧Vin′はGND電圧側に引き戻される。その
間、負荷電流はGND側に流れるので、負荷からインピ
ーダンス変換回路1への過大な電流の引込みは必要な
い。
【0076】一方、インピーダンス変換回路1から負荷
に電流を供給するに当たっての電流駆動能力にも当然制
限がある。その結果として、電圧Vin′に演算増幅器
11のオフセット分以上の電圧低下が生じた場合は、演
算増幅器11がその出力を反転させ、スイッチ13がオ
ンする。スイッチ13のオンに伴い、電圧Vin′はV
DD電圧側に引き上げられるが、その間、負荷電流はV
DD側から供給されるので、インピーダンス変換回路1
から負荷への過大な電流の流れ出しは抑止される。
【0077】図8は図7の構成の具体例を示すものであ
り、インピーダンス変換回路1としてボルテージフォロ
ア型の演算増幅器4を用い、スイッチ3としてNチャン
ネルのMOS型トランジスタ5を用い、スイッチ13と
してPチャンネルのMOS型トランジスタ10を用いた
例を示している。
【0078】図8からも明らかなように、演算増幅器4
はボルテージフォロア型の構成を有し、その出力を負帰
還することにより、+入力端子の電圧をそのまま出力電
圧として導出するような構成となっている。その結果、
入力電圧Vinはインピーダンス変換された電圧Vi
n′として導出される。
【0079】図8において、その動作は図7の構成とほ
ぼ同じである。そのため、演算増幅器4としては大きな
電流駆動能力は不要であり、入力電圧Vinと電圧Vi
n′を同一電圧に保持するのに必要な最低限の定電流動
作を行うだけでよい。このため、演算増幅器4の消費電
力を大幅に低減することができる。また、比較的低イン
ピーダンスの高電位電源VDDやGND電位によって電
圧Vin′の電圧を回復させるようにしている。このた
め、入力電圧Vinに対する電圧Vin′の追従性をよ
くすることができる。
【0080】以上の各実施例の中で、例えば図2に示し
た構成と、図6に示した構成を、図14に示した従来の
液晶表示用電源回路にそのまま適用するものとする。つ
まり、図22において、電圧V2から電圧V2′にイン
ピーダンス変換する回路には図2の回路を適用し、電圧
V3、V4から電圧V3′、V4′にインピーダンス変
換する回路には図6の回路を適用する場合を考える。
【0081】この場合、図9のタイミングチャートに示
すように、各演算増幅器の消費電流IOPは、SEG/
COMの出力時、すなわち電圧V1′〜V5′が特に消
費される時だけ増大するが、その他の定常状態時には、
比較的少なく、全体平均では大幅に低減されている。そ
の結果、インピーダンス変換回路を多用する液晶表示用
の電源回路の場合は、その消費電力を大幅に低減するこ
とができる。
【0082】図10は本発明の定電圧発生回路を低電圧
電源に応用した場合のブロック図である。図10に示す
ように、非反転増幅器15においては、演算増幅器14
の+入力端子に電圧V0を入力され、−入力端子は抵抗
Rsを介してGNDに接続され、且つ演算増幅器14の
出力をRfを介して負帰還している。非反転増幅器15
の出力は、本発明の構成を有する定電圧回路16に入力
される。ちなみに、定電圧回路16としては図2の構成
が適用された場合を図示してある。
【0083】以上のような構成に於て、非反転増幅器1
5は、入力電圧V0を(1+Rf/Fs)倍に増幅し
て、電圧(1+Rf/Fs)V0を出力する。この出力
を受ける定電圧回路15は、電圧(1+Rf/Fs)V
0′を出力する。この出力電圧を他の回路に供給する場
合、負荷電流が増大し、定電圧回路の出力電圧が演算増
幅器2のオフセット電圧分を上回ると、MOS型トラン
ジスタ5がオンしてGND側に負荷電流を引き込み、出
力電圧を引き下げる。その結果、定電圧電源としては、
負荷電流がそれほど大きくない通常時は、非常に少ない
消費電流で、非反転増幅器15の出力をインピーダンス
変換して外部に出力することになる。
【0084】つまり、本発明の定電圧発生回路装置は、
定電圧源の一部として組み込むことにより、定消費電流
で追従性のよい定電圧源を構成することができる。
【0085】図11にさらに異なる実施例を示す。図1
1は、コンパレータ2のマイナス入力に、図1のVin
に代えて電圧Vin″を入力するようにした事を特徴と
する定電圧回路を示す。
【0086】図12は、図11に対応する場合を示して
ある。
【0087】従来の図22の様に、基準電圧V1〜V5
を抵抗素子を使って抵抗分割して作り出す場合を考え
る。図22の分圧回路105を、図13に示すように構
成する。そして、V1を図12のVinへ、V1''' を
Vin''' へ入力する。かつ、図22と図12で得られ
るV1の電圧が5V、V1''' が5.1Vとなるように
抵抗値を設定する。これによりV1=Vin=5V、V
1''' =Vin″=5.1Vとなる。そして、図11な
らびに図12の出力Vin′が変動して、Vin″の入
力電圧5.1Vを越えたとする。このとき、オフセット
を持たせないコンパレータ2Aを使用すると、Vin′
は5.1Vにて出力が反転し、トランジスタをONさ
せ、Vin′をGND側へと引き下げる働きをする。そ
して、Vin′が5.1Vより下がった場合に、コンパ
レータ2Aの出力は反転し、トランジスタ5はオフとな
る。この様に、新たな第3の基準電圧Vin″をコンパ
レータ2Aに入力してもよい。また、図13に示した様
に、抵抗比によって任意に第3の基準電位Vin''' を
設定出来るようにした場合は、あえてコンパレータ2A
にオフセットを設けなくてもよい。コンパレータ2A
に、トランジスタでオフセット電圧を設計・設定するよ
りは、抵抗によるようにした方がより容易で確実であ
る。もちろん、コンパレータ2Aに、さらなるオフセッ
トを設けてもよいことは言うまでもない。しかし、抵抗
分割による電圧設定の方が簡単であることは明らかであ
る。
【0088】また図11及び図12に於けるインピーダ
ンス変換回路は、抵抗素子にしたり、あるいは図3に示
したような定電流源にしたりすることもでき、このよう
な各種の変形及び応用が可能なことは言うまでもない。
【0089】図14はさらに異なる実施例を示す。図1
4に於いて、30は第1の導電型の電界効果型トランジ
スタである。このトランジスタ30のソースをVin′
に、ゲートをVinに、ドレインをVAにそれぞれ接続
してある。
【0090】図15は図14をさらに具体化するときに
一部変形したものである。ここにおけるトランジスタ3
1は、Pチャネル型MOSトランジスタにて構成されて
いる。今、この回路に於いて、Vin′が変動(上昇)
したとする。そして、Vin′が、式Vin′−Vin
≧VTHP (VTHP はトランジスタ31に於けるしきい値
電圧)で表わされるよりも大きくなるとする。すると、
トランジスタ31がオンし、上昇したVin′をGND
(VAをGNDにした場合)側へと引き下げる働きをす
る。従って、演算増幅器4を図21の様にトランジスタ
75の駆動能力の小さいものに構成してあってもよい。
つまり、Vin′が上昇した時にトランジスタ31がそ
のVin′を引き下げる働きをする。かつ、トランジス
タ31として電界効果型トランジスタを使ったことか
ら、Vin′が大きく変動すればする程、トランジスタ
31のオン抵抗は小さくなり、Vin′をより強力に引
き下げようとする。逆に、Vin′がVinに近づく
と、トランジスタ31はオン抵抗が高くなり、Vin′
がVinを越えてしまう等のアンダーシュートを起こし
にくくなる。このようなメリットを持つことから、Vi
n′の電位変動に追随した特性を得る事が出来る。尚、
通常、インピーダンス変換回路1に於けるVinとVi
n′との差(オフセット)は、トランジスタ31のV
THP より小さい事は言うまでもない。
【0091】図16は、VAが高電圧VDDであって、ト
ランジスタ32として第2導電型の電界効果型トランジ
スタ(Nチャネル型MOSトランジスタ32)を使用し
た場合を示している。
【0092】トランジスタ32のソースをVin′に、
ゲートをVinに、ドレインをVDDに接続している。
今、Vin′が大きく下がって、その電位Vin−Vi
n′が、トランジスタ32のしきい値電圧VTHN を越え
た場合には、トランジスタ32がオンする。トランジス
タ32は降下したVin′をVDD側へと引き上げる働き
をする。そして、図15と同様に、Vin′がVinへ
近づき、しきい値電圧に達すると、トランジスタ32は
OFFとなる。この場合の降下は、図15と同様であ
る。
【0093】図17は、図15、図16の両方を兼ね備
えると共に、インピーダンス変換回路を演算増幅器4か
ら抵抗素子7に置き換え、且つ図15に於けるトランジ
スタ31のソース側に定電流源を設けたものである。こ
の様な回路に於いても、Vin′が変動した場合には、
トランジスタ31もしくは32のいずれかがオンして、
Vin′をVinの電位へ引きもどす働きをする。尚、
当然の事ながら、インピーダンス変換回路1は図15、
図16に示した演算増幅器でよい事はいうまでもない。
【0094】図18は、さらに異なる実施例を示したも
のである。ここでは、図15に於けるトランジスタ31
のゲート入力を、第3の基準電位Vin''' としてい
る。
【0095】図18に於いて、出力Vin′がVinと
ほぼ等しく安定な電位、すなわちゲートバイアス電位
(Vin''' −Vin′)がトランジスタ31のしきい
値VTH P 電圧をこえないようにVin''' は任意の電位
に設定されている。このとき、出力Vin′が変動する
と、トランジスタ31がオンするようにしている。この
様に、第3の基準電位を入力する事も可能である。
【0096】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の定電圧発
生回路は、入力電圧をインピーダンス変換回路を介して
入力電圧とほぼ等しい電圧を出力電圧として負荷に供給
するに当たり、出力電圧を故意にオフセットを持たせた
コンパレータ(比較器)で入力電圧と比較し、比較器の
動作点を超えるような出力電圧変動があった場合に、他
の電源に負荷電流を依存するように構成したので、イン
ピーダンス変換回路の消費電流を低減できると共に、入
力電圧に対する出力電圧の追従性をよくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る定電圧発生回路のブロ
ック図である。
【図2】図1の構成の第1の具体例を示すブロック図で
ある。
【図3】図1の構成の第2の具体例を示すブロック図で
ある。
【図4】図1の構成の第3の具体例を示すブロック図で
ある。
【図5】図1の構成の第4の具体例を示すブロック図で
ある。
【図6】本発明の第2の実施例に係る定電圧発生回路の
ブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施例に係る定電圧発生回路の
ブロック図である。
【図8】図7の構成の具体例を示すブロック図である。
【図9】本発明を図22の液晶駆動用電源に適用した場
合の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図10】本発明を定電圧源に応用した場合のブロック
図である。
【図11】本発明のさらに異なる実施例のブロック図で
ある。
【図12】図11の具体例を示すブロック図である。
【図13】分圧回路の一例を示す回路図である。
【図14】本発明のさらに異なる実施例のブロック図で
ある。
【図15】図14の変形具体例のブロック図である。
【図16】本発明のさらに異なる実施例のブロック図で
ある。
【図17】本発明のさらに異なる実施例のブロック図で
ある。
【図18】本発明のさらに異なる実施例のブロック図で
ある。
【図19】従来の定電圧発生回路のブロック図である。
【図20】PトップのMOS型演算増幅器の例を示す回
路図である。
【図21】NトップのMOS型演算増幅器の他の例を示
す回路図である。
【図22】周知の液晶駆動用電源の例を示すブロック図
である。
【図23】図22の構成における基準電源回路の例を示
す回路図である。
【図24】図22の液晶駆動用電源の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図25】コンパレータのシンボル図である。
【図26】コンパレータの一例を示す回路図である。
【図27】コンパレータの他の例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 インピーダンス変換回路 2、4、11、12、14、104 演算増幅器 3、13 スイッチ 5、10、17、18 MOS型トランジスタ 6 定電流源 7 抵抗 9 出力線 15 非反転増幅器 16 定電圧回路 100 駆動回路 101 外部接続端子 102 出力部 103 配線 105 分圧回路 106 基準電源回路 109 演算増幅器回路

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の基準電圧をインピーダンス変換し
    て、その第1の基準電圧と等しい電圧の第2の基準電圧
    を出力する、インピーダンス変換回路と、 前記第1及び第2の2つの基準電圧が直接入力され、こ
    れらの2つの基準電圧の差が、予め定めたオフセット電
    圧よりも大きい第1の場合と小さい第2の場合によって
    出力を反転するコンパレータと、 前記インピーダンス変換回路の出力側と電源との間に接
    続され、制御端子が前記コンパレータの出力端に接続さ
    れ、前記第1/第2の場合にオン/オフするスイッチ手
    段と、を備えることを特徴とする、定電圧発生回路。
  2. 【請求項2】第1の基準電圧をインピーダンス変換し
    て、その第1の基準電圧と等しい電圧の第2の基準電圧
    を出力する、インピーダンス変換回路と、 前記第2及び第3の2つの基準電圧が直接入力され、こ
    れらの2つの基準電圧の大小によって出力を反転するオ
    フセットを持たないコンパレータと、 前記インピーダンス変換回路の出力側と電源との間に接
    続され、制御端子が前記コンパレータの出力端に接続さ
    れ、前記コンパレータの出力によってオン/オフするス
    イッチ手段と、を備えることを特徴とする、定電圧発生
    回路。
  3. 【請求項3】第1の基準電圧をインピーダンス変換し
    て、その第1の基準電圧と等しい電圧の第2の基準電圧
    を出力する、インピーダンス変換回路と、 前記第2及び第3の2つの基準電圧が直接入力され、こ
    れらの2つの基準電圧の大小によって出力を反転するオ
    フセットを有するコンパレータと、 前記インピーダンス変換回路の出力側と電源との間に接
    続され、制御端子が前記コンパレータの出力端に接続さ
    れ、前記コンパレータの出力によってオン/オフするス
    イッチ手段と、を備えることを特徴とする、定電圧発生
    回路。
  4. 【請求項4】前記インピーダンス変換回路は、ボルテー
    ジ型フォロワ回路である、請求項1〜3の1つに記載の
    定電圧発生回路。
  5. 【請求項5】前記インピーダンス変換回路は、抵抗素子
    である、請求項1〜3の1つに記載の定電圧発生回路。
  6. 【請求項6】前記電源は定電流源である、請求項1〜5
    の1つに記載の定電圧発生回路。
  7. 【請求項7】前記コンパレータ及び前記スイッチ手段
    は、MOS型電界効果型トランジスタを有するものとし
    て構成されている、請求項1〜6の1つに記載の定電圧
    発生回路。
  8. 【請求項8】前記コンパレータは、前記第1及び第2の
    基準電圧がゲート端子に加えられる第1及び第2の入力
    トランジスタを有し、これらの第1及び第2の入力トラ
    ンジスタにおけるゲート幅及びゲート長に偏差をもたせ
    ることにより、前記オフセット電圧が決められている、
    請求項1〜7の1つに記載の定電圧発生回路。
  9. 【請求項9】第4の基準電圧を任意倍して前記第1の基
    準電圧を生成する電圧増幅回路をさらに備える、請求項
    1〜8の1つに記載の定電圧発生回路。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の定電圧
    発生回路を液晶パネル駆動用電源回路の一部として用い
    た、半導体集積回路装置。
  11. 【請求項11】第1の基準電圧をインピーダンス変換し
    て、その第1の基準電圧と等しい電圧の第2の基準電圧
    を出力する、インピーダンス変換回路と、 第2の基準電圧をソースに、第1の基準電圧をゲート
    に、ドレインを電源にそれぞれ接続した、第1導電型の
    電界効果型トランジスタと、を備えることを特徴とす
    る、定電圧発生回路。
  12. 【請求項12】前記インピーダンス変換回路は、ボルテ
    ージ型フォロワ回路である、請求項11記載の定電圧発
    生回路。
  13. 【請求項13】前記インピーダンス変換回路は、抵抗素
    子である、請求項11又は12記載の定電圧発生回路。
  14. 【請求項14】前記電源は定電流源である、請求項11
    〜13の1つに記載の定電圧発生回路。
  15. 【請求項15】第4の基準電圧を任意倍して前記第1の
    基準電圧を生成する電圧増幅回路をさらに備える、請求
    項11〜14の1つに記載の定電圧発生回路。
  16. 【請求項16】請求項11〜15のいずれかに記載の定
    電圧発生回路を液晶パネル駆動用電源回路の一部として
    用いた、半導体集積回路装置。
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