JPH06161324A - 定着済みトナー画像の色変換方法 - Google Patents

定着済みトナー画像の色変換方法

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Publication number
JPH06161324A
JPH06161324A JP4313504A JP31350492A JPH06161324A JP H06161324 A JPH06161324 A JP H06161324A JP 4313504 A JP4313504 A JP 4313504A JP 31350492 A JP31350492 A JP 31350492A JP H06161324 A JPH06161324 A JP H06161324A
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JP
Japan
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sheet
fixing
toner image
selective transfer
transfer sheet
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Withdrawn
Application number
JP4313504A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Kobayashi
健司 小林
Kenzo Ito
賢三 伊藤
Kenji Igarashi
健二 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd, Casio Electronics Manufacturing Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP4313504A priority Critical patent/JPH06161324A/ja
Publication of JPH06161324A publication Critical patent/JPH06161324A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】選択転写シートを必要に応じ画像形成装置で使
用でき、トナー画像色を所望のものに容易に変換可能
で、操作性も良好な定着済みトナー画像の色変換方法を
提供する。 【構成】トナー画像の定着されたシート上に選択転写シ
ートを被着したものを、手差導入口14から装置本体内
に導入すると、検知部22によって検知され選択転写シ
ートモードに設定される。このモードに設定されると、
定着部18の定着熱量が通常の画像形成モード時よりも
大きな第2条件に設定されるので、定着部18を通過す
るシートには通常の定着熱量よりも大きな熱量が加えら
れる。その結果、トナー画像上には選択転写シートに含
まれる所定色の組成物が選択的に接着転写され、その
後、選択転写シートを引き剥がすことでトナー画像は所
定色に変換される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トナー画像(樹脂粒子
画像)の定着された例えばコピー紙等の画像の色を変換
することのできる選択転写シートを用いた定着済みトナ
ー画像の色変換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やページプリンタ等で作成
されたトナー画像(樹脂粒子画像)上にカラー転写紙と
もいうべきシートである選択転写シートを被着し、これ
に熱及び圧力を加えた後に上記選択転写シートを剥がす
ことにより、画像の色を所望のものに変換できるという
技術が提案され(米国特許第4,006,267 号、同第5,087,
495 号等)、そのシート形成に係わる種々の例も提案さ
れ、また実用化されている。上記の色変換技術では、ト
ナー画像上に選択転写シートを被着したものに例えば1
00〜300℃程度の熱及び圧力を加えることによっ
て、トナー樹脂と選択転写シートにコーティングされた
所定色の組成物とが熱圧着され、その結果、トナー画像
上にのみ選択的に上記組成物が転写されることになる。
その後、選択転写シートを剥がすと、トナー画像が上記
組成物で被覆される結果、画像の色が上記組成物の色に
変換される。
【0003】上記のような選択転写シートは、大略、図
7に示す選択転写シート1のような基本構造となってい
る。すなわち、この選択転写シート1は、ポリエステル
フィルム等の基材1aと、ワックス系樹脂、シリコン樹
脂、フッ素樹脂等でできた離型層1bと、アクリル樹脂
やこれと塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体との混合体等
に顔料や染料を混合した合成樹脂塗料層1cとからな
り、この合成樹脂塗料層1cがコピー紙等のシートP上
のトナー像tに熱圧着される。なお、トナー像tを金属
箔のようなメタリックカラーに色変換したい場合は、塗
料層1cとして、樹脂層1c1 上に例えばアルミニウム
真空蒸着のような方法でメタリック層1c 2 を被着した
もの等を使用する場合もある。また、この場合、メタリ
ック層1c 2 の上に更にカラー塗料層を積層したものも
ある。いずれにせよ、選択転写シートは、基本的には基
材上に離型層を介してトナー像に圧着すべき圧着層とで
も言うべき層を設けたものから構成される。
【0004】上述したような選択転写シート1を用いて
実際にトナー像の色変換を実施するには、例えば図8に
模式的に示すように、トナー像の定着されたシート(以
下、トナー画像定着シートという)Pに選択転写シート
1を被着し、これに専用の加熱定着装置Fを用いて加熱
定着を施すのが一般的である。なお、図7および図8に
は、選択転写シート1の先端を台紙のような裏地シート
2と先端で固定し、選択転写シート1と裏地シート2と
でトナー画像定着シートPを挟むようにすることで、加
熱定着を安定して行えるようにした裏地シート付選択転
写シートTが示されており、このような構成のものが実
用に供されている。なお、裏地シート付選択転写シート
Tの先端Tf は、裏地シート2の先端部を折り返し、粘
着層3で選択転写シート1の先端部を接着固定した構成
からなっている。
【0005】選択転写シートは通常はトナー画像定着シ
ートPに対応したサイズのものが用意されており、シー
トPの一面全体を色変換するが、部分的に色変換する場
合は、選択転写シートを切断して所望のトナー像上に被
着することが行われる。この場合、上記の裏地シート付
選択転写シートTと同様なシートカバーのようなものに
挟んで加熱定着装置Fに通すか、逆にシートTの色変換
不要な部分に何らかの紙片を挟んで操作する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来提案され、また実
用化されている選択転写シートは、図8に示したように
専用の加熱定着装置Fとセットで使用するようになって
おり、ユーザはこれらセットを揃える必要があるため、
高価であるばかりか、使用しずらかった。
【0007】ところで、色変換をしようとするトナー画
像定着シートPはいわゆるコピー紙であり、複写機やペ
ージプリンタのような電子写真方式の画像形成装置で作
成されたものである。従って、そのような装置にも定着
部が必ず備わっており、そのような装置を、図8に示し
たような専用の加熱定着装置Fを用いずに利用できれば
都合がよい。しかるに、従来ではそのような考え(利用
方法)すらなかった。また、従来、複写機やページプリ
ンタでは通常の記録紙(シートP)を搬送するよう設計
され、また装置全体がそのように作られているので、仮
に図8のような選択転写シートTを複写機等に導入して
も用紙搬送ができず、たとえ搬送できたとしても紙詰ま
りが生じやすく、転写や定着も不十分となり、従って所
望の画像転写が行えるものではなかった。
【0008】本発明は、以上の点に鑑み、選択転写シー
トを必要に応じ画像形成装置で使用でき、トナー画像定
着シートの画像色を所望のものに容易に変換可能で、操
作性も良好な定着済みトナー画像の色変換方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、装置本体内にシートを手差し導入するため
の手差給紙部と、搬送されてくるシート上に画像を形成
するための画像形成部と、少なくとも一方に熱源を有し
所定温度に加熱されると共に所定圧力で圧接され前記搬
送に略等しい表面速度で互いに転動し前記シートを挟持
搬送しつつ前記画像をシート上に定着させるための定着
ロール対からなる定着部と、を少なくとも備えた画像形
成装置と、シート(トナー画像定着シート)上に定着さ
れたトナー画像面に被着され、該シートと共に熱及び圧
力を加えられることで該トナー画像上に選択的に接着転
写される所定色の組成物を有する選択転写シートと、を
用い、前記トナー画像を所定色に変換するための方法で
あって、前記画像形成装置を、前記選択転写シートが被
着されたシートの導入モード(選択転写シートモード)
に設定するモード設定手段と、前記定着部における定着
条件を、前記シート上の画像を定着させる時の第1条件
と、該第1条件よりも定着熱量が増加する第2条件とに
切り換え可能な定着熱量切換手段と、前記モード設定手
段に基づいて、前記手差給紙部から前記定着部へ前記被
着されたシートを搬送すべく制御すると共に、前記定着
熱量切換手段を前記第2条件に設定すべく制御する制御
手段とを備える構成とし、前記被着されたシートを前記
画像形成装置を用い前記手差給紙部から前記定着部を通
過させた後、前記選択転写シートを引き剥がすことでシ
ート上のトナー画像を所定色に変換することを特徴とす
る。
【0010】
【作用】トナー画像定着シート上に選択転写シートを被
着したものを手差給紙部を介して装置本体内に導入する
と、モード設定手段により選択転写シートモードに設定
される。このモードに設定されると、制御手段により制
御された搬送系により、上記被着されたシートが手差給
紙部から画像形成部を介して定着部まで搬送される。こ
の際、画像形成部では通常の画像形成動作が停止される
か、あるいは通常通り実行されてもシートの搬送に寄与
するだけなので何ら支障はない。更に、上記モードにお
いては、制御手段により定着熱量切換手段が第2条件に
設定されるので、定着部を通過する上記被着されたシー
トには通常の定着熱量よりも大きな熱量が加えられる。
その結果、トナー画像定着シートのトナー画像上には、
選択転写シートに含まれる所定色の組成物が選択的に接
着転写され、その後、選択転写シートを引き剥がすこと
でトナー画像は所定色に変換される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は、本発明の方法の一実施例に
おいて使用する画像形成装置M(ここでは一例として電
子写真方式のページプリンタを示す)の全体図である。
この画像形成装置Mは、通常の画像形成機能(ここでは
プリンタ機能)の他に、トナー画像の色変換機能をも備
えたものである。
【0012】画像形成装置Mは、通常の画像形成を行う
ために、一般の画像形成装置と同様、給紙カセット1
1、給紙ロール12、手差給紙部としての手差給紙台1
3及び手差導入口14、搬送ロール対15、待機ロール
対16、画像形成部17(感光体ドラム17a、帯電器
17b、光書込みヘッド17c、現像器17d、転写器
17e、クリーナ17f等)、定着部18(熱ロール1
8a、プレスロール18b、熱源18c、サーミスタ1
8d等)、用紙搬送切換機構19、排紙トレイ20、2
1等を備えている。そして、通常の画像形成時には、給
紙カセット11から給紙ロール12によってシート(記
録紙)Pが送出され、あるいは手差給紙台13から手差
導入口14を介して導入された手差シート(記録紙)が
搬送ロール対15によって搬送され、待機ロール対16
で一旦停止された後、所定のタイミングで再搬送される
ことにより画像形成部17にてトナー画像が形成され、
このトナー画像が定着部18にて定着され、その後、フ
ェイスアップ状態で排紙トレイ20に排出されるか、あ
るいは用紙搬送切換機構19を介しフェイスダウン状態
で排紙トレイ21に排出される。
【0013】また、画像形成装置Mは、トナー画像の色
変換を行うために、上記の手差給紙部(手差給紙台1
3、手差導入口14)や定着部18の他に、手差導入口
14の近傍にはモード設定手段としての検知部22が設
けられ、更に、装置全体を各モードに応じて切り換え制
御する制御手段としての本体制御部23が設けられてい
る。これらの詳細な構成については後述する。通常の画
像形成装置は通常上記のような手差導入口14を設けて
あるものが多く、本発明ではそれを利用し、トナー画像
の色変換時には、図7に示したような裏地シート付選択
転写シートTをトナー画像定着シートに被着させた状態
で手差導入口14から挿入し、通常の手差シート(記録
紙)の給送と同様に装置内を搬送させて定着部18を通
過後、排紙トレイ20上に排紙するようにしてある。こ
のように手差導入口14を介しシートを排紙トレイ20
まで通紙させることは、用紙搬送路が略直線的であるた
め、上記裏地シート付選択転写シートTのような複数枚
重ねたシートを搬送する上で非常に好適である。
【0014】次に、上記のトナー画像色変換機能を実現
するための構成について、具体的に述べる。まず、図8
に示したように間にトナー画像定着シートPを挟んだ裏
地シート付選択転写シートTが手差導入口14から導入
されたかどうかを、手差導入口14の近傍に設けられた
上記検知部22で検知し、その検知信号に基づき、本体
制御部23で装置全体の動作をトナー画像色変換に適し
た動作モード(選択転写シートモード)とすべく変更で
きるようになっている。なお、モード設定手段として、
検知部22を設けずに、ユーザが手動で操作する切り換
えスイッチ(モード切り換えスイッチ)を設けることも
可能である。
【0015】上記検知部22としては、例えば図2や図
3に示すものを好適に採用できる。図2の例では、裏地
シート付選択転写シートTの先端Tf (図7、図8参
照)を反射型のフォトセンサ24で検出し、その検出信
号により選択転写シートモードに設定される。この場合
の検出回路としては周知の技術を用いることができ、例
えば、フォトセンサ24の反射光を電圧変換し、それを
基準値と比較することで先端Tf かどうかを判別するこ
とが可能である。反射型のフォトセンサ24の代わり
に、透過型のものを用いることも可能である。なお、選
択転写シートTの先端Tf は、図7に示したように選択
転写シート1の先端を挟むように裏地シート2の先端部
を折り曲げてあり、しかも通常は着色されているので、
通常の手差シートとは光学的に区別が可能である。この
場合、先端Tf を積極的に着色すると、例えば黒色のよ
うなマーキングを施すと、一層効果的に検知できる。ま
た、先端Tf 以外でも、選択転写シート1自体は手差シ
ートと異なりカラーペーパーであるので、その色調の違
いをフォトセンサ24で検出してもよい。なお、本発明
では、上述の裏地シート付選択転写シートTとしてトナ
ー画像定着シートPを裏地シート2と選択転写シート1
とで挟んで装置本体内に導入する方法を推奨するもので
あるが、裏地シート2を用いずに単にトナー画像定着シ
ートPに選択転写シート1を被着しただけのものを使用
する場合であっても同様に適用できることは勿論であ
る。
【0016】図3の例は、選択転写シートの導入時には
シートの厚さが大きくなる点に鑑み、矢印a方向に移動
自在なアクチュエータ25aを有する圧電センサ25を
用いてシートの厚さを検出し、その検出信号により選択
転写シートモードと設定されるようにしたものである。
この場合にも、裏地シート付選択転写シートTの先端T
f はとりわけ厚いので、その検出が容易にできて好適だ
が、選択転写シートモード時にはトナー画像定着シート
Pに選択転写シート1が被着されることになり、少なく
ともトナー画像定着シートPよりも厚いものが手差し挿
入されるので、裏地シート付選択転写シートTを用いな
くとも検出は可能である。
【0017】なお、図2、図3において、手差導入口1
4から何らかのシートが導入されると、これを手差検知
スイッチ26(図1では省略してある)が検知し、これ
に基づき搬送ロール対15が回転を開始してシートが画
像形成部17へ搬送される構成となっている。
【0018】上記のようにして、選択転写シート1の被
着されたトナー画像定着シートPが導入され、これが検
知部22によって検知されると、その検知信号が本体制
御部23(図1参照)へ送られ、装置全体が選択転写シ
ートモードに設定変更される。ここで、上記本体制御部
23は例えば図4に示す構成からなっている。すなわ
ち、画像形成部17を制御する画像形成制御部31と、
シートの搬送系を制御する搬送制御部32と、定着部1
8における熱源18cの発熱温度を制御する定着制御部
33と、検知部22の検知信号に基づき通常の画像形成
モードか選択転写シートモードかを判別し、各モードに
対応した制御を行うよう各制御部31、32、33に指
示する主制御部34とから構成される。なお、主制御部
34は電源35から電源供給を受けている。
【0019】主制御部34が検知部22の検知信号に基
づき通常の画像形成モードであると判別した場合は、当
然ながら、画像形成制御部31により画像形成部17が
所定の画像形成工程を実行すべく制御され、また、搬送
制御部32による搬送系の制御及び定着制御部33によ
る定着部18の発熱温度の制御等も上記画像形成工程に
合わせて通常どおり行われる。
【0020】一方、主制御部34が検知部22の検知信
号に基づき選択転写シートモードであると判別した場合
は、まず、画像形成制御部31による画像形成部17の
制御が停止され、すなわち、帯電、露光、現像、転写等
の各部が不作動となる。この場合、感光体ドラム17a
(図1参照)自体の回転を不作動としてもよいが、感光
体ドラム17aの単なる回転は選択転写シートモードに
とって何ら問題とはならず、逆に選択転写シートの搬送
を手助けすることになるので、通常の動作のままでもよ
い。なお、感光体ドラム17aだけでなく画像形成部1
7全体の動作を通常と同じように行っても、選択転写シ
ートによるシートPの色変換にはさほど支障はないの
で、その動作停止制御を格別に行わなくてもよいが、ど
ちらかといえば停止させた方が望ましいといえる。
【0021】また、選択転写シートモードの場合は、定
着部18における通常画像形成モード時の定着条件を第
1条件とすると、この第1条件よりも定着熱量の増加す
る第2条件に切り換え設定される。このように定着熱量
を第2条件に切り換えるための方法の一例を、以下に述
べる。
【0022】第1の例としては、図5に示すように、選
択転写シートモード時には通常画像形成モード時よりも
定着部18の発熱温度を増大させるべく制御する。例え
ば通常のトナー定着温度T1 は熱ロール18aの温度で
180℃近辺とされているのが普通であるが、これを選
択転写シートモード時にはT2 =300℃近くまで上昇
させた第2条件に設定変更する。裏地シート付の選択転
写シートを利用するか否かでシート全体の厚さが変わっ
てくるので、それに応じて上記第2条件の温度T2 も変
わってくるが、いずれにせよ、装置に本来設定されてい
る条件(第1条件)よりも高い温度に設定される。な
お、熱ロール18aの温度は、サーミスタ18d(図4
参照)による検出の比較基準値を通常よりも高く設定す
ることにより、熱ロール18a内の熱源18cの発熱温
度を高く変更することで、容易に第2条件に設定可能で
ある。
【0023】第2の例としては、定着熱量を増大させる
ために、熱ロール18aに対するプレスロール18bの
圧接力を増大させるべく制御する。すなわち、圧接力の
増大により、トナー樹脂と選択転写シート側の樹脂(図
7に示した樹脂塗料層1c)との接着力を強化するのは
勿論だが、熱ロール18aとプレスロール18bとのニ
ップ部におけるニップ幅を増大させ加熱時間を増大させ
ることで、結果的に定着熱量を第2条件にまで増大させ
るものである。圧接力を増大させるための手段として
は、例えば図4に示すように、プレスロール18bを支
持する支持部36をモータ37の回転で矢印b方向に変
位させるよう制御することで、容易に実現できる。ある
いは、図6に示すように、レバー41が支点42で矢印
c方向に揺動自在に支持されバネ43で所定圧力に圧接
すべく設定されているもの(通常画像形成モードの場
合)に対し、ソレノイド44を追加し、選択転写シート
モード時にソレノイド44を所定距離だけ矢印d方向へ
引っ張ることで、上記所定圧力よりも大きな第2条件に
切り換えるようにすることも可能である。
【0024】第3の例として、定着熱量を増大させるた
めに、定着時間を長くするよう制御することも可能であ
る。具体的には、搬送制御部32の制御により、定着ロ
ール対(熱ロール18aとプレスロール18b)を含む
搬送系によるシートの搬送速度を通常の速度よりも遅く
なるように設定変更する。この場合、定着ロール対は一
般に装置本体の全体搬送系と略同一速度(多少の速度差
はある。わざと速度差を持たせているものもある)とな
っており、定着ロール対の速度を変化させる際には、例
えば搬送ロール対15、待機ロール対16及び感光体ド
ラム17a(図1参照)の回転速度も同期して変化する
こととなるが、定着ロール対のみ独立した駆動系として
独立制御させてもよい。このようにした場合、搬送され
るシートは定着ロール対への導入部分で遅くなるため撓
む形状になるが、引っ張られるわけではないので、特に
支障はない。従って、少なくとも定着ロール対の速度を
遅くすることで実施可能である。
【0025】上述のような定着熱量の増大方法の例は、
それぞれ単独で行ってもよいし、あるいはそれぞれを組
み合わせて行うことでより効果を上げることもできる。
従って、本実施例においては、トナー画像定着シートP
上に選択転写シート1を被着したもの、あるいは裏地シ
ート付選択転写シートTにトナー画像定着シートPを挟
んだものを、手差導入口14から画像形成装置本体内に
導入すると、検知部22によって検知され、選択転写シ
ートモードに設定される。このモードに設定されると、
本体制御部23によって制御された搬送系によりシート
が画像形成部17を介して定着部18まで搬送される。
更に、選択転写シートモード時には、定着部18の定着
熱量が通常画像形成モード時よりも大きな第2条件に設
定されるので、定着部18を通過する選択転写シート1
及びトナー画像定着シートPには通常の定着熱量よりも
大きな熱量が加えられる。その結果、トナー画像定着シ
ートPのトナー画像上には、選択転写シート1に含まれ
る所定色の組成物が選択的に接着転写され、その後、選
択転写シート1を引き剥がすことでトナー画像は所定色
に変換される。
【0026】このように、本実施例によれば、トナー画
像を形成する画像形成装置自体にトナー画像色変換機構
を持たせたので、図8に示したような専用の加熱定着装
置Fを新たに用意する必要が全くなくなり、よって、ユ
ーザとしては無駄な出費をせずに済む。しかも、通常の
手差シートと同様に手差導入口14から挿入するだけ
で、自動的に動作モードが切り換わってトナー画像を所
望の色に容易に変換可能なので、極めて操作性のよいも
のとなる。
【0027】なお、以上の実施例では画像形成装置とし
てページプリンタを用いたが、手差給紙部と定着部を有
する電子写真方式の画像形成装置であれば、複写機等そ
の他のものも同様に採用可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、トナー画像を形成する
画像形成装置自体にトナー画像色変換機構を持たせたの
で、従来のような専用の加熱定着装置を新たに用意する
必要が全くない。しかも、選択転写シートの被着された
トナー画像定着シートを通常の手差シートと同様に手差
給紙部から挿入するだけで、自動的に選択転写シートモ
ードに設定されてトナー画像を所望の色に容易に変換可
能なので、操作性が極めて良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例において使用する画像形成装
置の全体図である。
【図2】図1に示した検知部22の一例を示す図であ
る。
【図3】図1に示した検知部22の他の例を示す図であ
る。
【図4】図1に示した本体制御部23及び定着部18の
一例を示す図である。
【図5】定着部18の温度制御の一例を示す図である。
【図6】定着部18の圧接力制御の一例を示す図であ
る。
【図7】一般的な裏地シート付選択転写シートの断面図
である。
【図8】従来の定着済みトナー画像の色変換方法を模式
的に示す図である。
【符号の説明】
1 選択転写シート 1a 基材 1b 離型層 1c 合成樹脂塗料層 1c1 樹脂層 1c2 メタリック層 2 裏地シート 3 粘着層 13 手差給紙台 14 手差導入口 15 搬送ロール対 16 待機ロール対 17 画像形成部 18 定着部 18a 熱ロール 18b プレスロール 18c 熱源 18d サーミスタ 20 排紙トレイ 22 検知部 23 本体制御部 24 反射型フォトセンサ 25 圧電センサ 31 画像形成制御部 32 搬送制御部 33 定着制御部 34 主制御部 41 レバー 42 支点 43 バネ 44 ソレノイド T 裏地シート付選択転写シート P トナー画像定着シート M 画像形成装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 13/00 15/01 Z 15/20 // B41J 2/325 9305−2C B41J 3/20 117 C (72)発明者 五十嵐 健二 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ電子工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体内にシートを手差し導入するため
    の手差給紙部と、搬送されてくるシート上に画像を形成
    するための画像形成部と、少なくとも一方に熱源を有し
    所定温度に加熱されると共に所定圧力で圧接され前記搬
    送に略等しい表面速度で互いに転動し前記シートを挟持
    搬送しつつ前記画像をシート上に定着させるための定着
    ロール対からなる定着部と、を少なくとも備えた画像形
    成装置と、 シート上に定着されたトナー画像面に被着され、該シー
    トと共に熱及び圧力を加えられることで該トナー画像上
    に選択的に接着転写される所定色の組成物を有する選択
    転写シートと、を用い、前記トナー画像を所定色に変換
    するための方法であって、 前記画像形成装置を、 前記選択転写シートが被着されたシートの導入モードに
    設定するモード設定手段と、 前記定着部における定着条件を、前記シート上の画像を
    定着させる時の第1条件と、該第1条件よりも定着熱量
    が増加する第2条件とに切り換え可能な定着熱量切換手
    段と、 前記モード設定手段に基づいて、前記手差給紙部から前
    記定着部へ前記被着されたシートを搬送すべく制御する
    と共に、前記定着熱量切換手段を前記第2条件に設定す
    べく制御する制御手段とを備える構成とし、 前記被着されたシートを前記画像形成装置を用い前記手
    差給紙部から前記定着部を通過させた後、前記選択転写
    シートを引き剥がすことでシート上のトナー画像を所定
    色に変換することを特徴とする定着済みトナー画像の色
    変換方法。
  2. 【請求項2】前記定着熱量切換手段が前記熱源の加熱温
    度を所定温度の第1条件とそれよりも高い温度の第2条
    件とに切り換える手段である請求項1記載の定着済みト
    ナー画像の色変換方法。
  3. 【請求項3】前記定着熱量切換手段が前記定着ロール対
    の圧接力を所定圧力の第1条件とそれよりも大きい圧力
    の第2条件とに切り換える手段である請求項1記載の定
    着済みトナー画像の色変換方法。
  4. 【請求項4】前記定着熱量切換手段が前記定着ロール対
    の表面速度を所定速度の第1条件とそれよりも小さい速
    度の第2条件とに切り換える手段である請求項1記載の
    定着済みトナー画像の色変換方法。
  5. 【請求項5】前記選択転写シートは、先端が結合材によ
    り固定された裏地シートを、トナー画像の定着されたシ
    ートを前記裏地シートと共に挟んで用いられるべく備え
    ている請求項1記載の定着済みトナー画像の色変換方
    法。
  6. 【請求項6】前記モード設定手段は前記手差給紙部の近
    傍に設けられ前記被着されたシートの導入を検知して選
    択転写シート検知信号を出力する手段である請求項1又
    は5に記載の定着済みトナー画像の色変換方法。
  7. 【請求項7】前記モード設定手段は前記選択転写シート
    の少なくとも先端を光学的に検知する手段である請求項
    6記載の定着済みトナー画像の色変換方法。
  8. 【請求項8】前記モード設定手段は前記選択転写シート
    の少なくとも先端の厚みを検知する手段である請求項6
    記載の定着済みトナー画像の色変換方法。
  9. 【請求項9】前記制御手段は前記被着されたシートの導
    入モード時に前記画像形成部における画像形成動作を停
    止すべく制御する請求項1記載の定着済みトナー画像の
    色変換方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012141599A (ja) * 2010-12-16 2012-07-26 Konica Minolta Business Technologies Inc 箔画像とトナー画像を有するプリント物の作製方法
JP2012247473A (ja) * 2011-05-25 2012-12-13 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成方法、画像形成装置
JP2013237262A (ja) * 2012-04-18 2013-11-28 Konica Minolta Inc 箔転写装置および画像形成システム
JP2013256106A (ja) * 2012-05-17 2013-12-26 Konica Minolta Inc 画像形成システム

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