JP2000047515A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2000047515A
JP2000047515A JP22372898A JP22372898A JP2000047515A JP 2000047515 A JP2000047515 A JP 2000047515A JP 22372898 A JP22372898 A JP 22372898A JP 22372898 A JP22372898 A JP 22372898A JP 2000047515 A JP2000047515 A JP 2000047515A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
fixing
separation
rotating body
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP22372898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3715789B2 (ja
Inventor
Takuya Hatakeyama
拓也 畠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP22372898A priority Critical patent/JP3715789B2/ja
Publication of JP2000047515A publication Critical patent/JP2000047515A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3715789B2 publication Critical patent/JP3715789B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、記録媒体の定着回転体表面からの
分離設定に無駄を生じることなく、記録媒体の定着回転
体表面からの分離条件の多種多様に応じて記録媒体の定
着回転体表面からの分離不良に起因するジャム発生の抑
制を図ることができる画像形成装置の提供を目的とす
る。 【解決手段】 記録シート11の先端から10mm迄に
亘るトナー画像の濃度が50%以上である旨の検出結果
が得られた場合に、記録シート11の先端部位の余白量
を3mmから5mmに増す制御内容とすることにより達
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未定着画像を担持
した記録媒体に定着処理を施す定着装置を備える画像形
成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機等の画像形成装置におい
て、表面に未定着画像たるトナー像が形成担持された紙
等の記録媒体を、互いに圧接された定着回転体及び加圧
回転体の間に通過せしめながら、加熱部材が前記記録媒
体を加熱することにより、トナー像を記録媒体に定着記
録する定着装置は周知である。
【0003】以下、複写機等の画像形成装置の従来例と
して図8に示した電子写真方式プリンタ(以下、プリン
タと略称する。)に関して説明する。尚、図8は、従来
のプリンタの概略構成図である。
【0004】図8において、潜像担持体たるドラム状の
回転自在な電子写真感光体100(以下、感光ドラム1
00と略称する。)の表面にレーザ走査光学系(図示せ
ず)及び現像装置101により形成担持されたトナー像
は、給紙機構102により給紙搬送されてきたシート状
の記録媒体たる記録シート103に、転写装置105に
より転写され、未定着画像としてのトナー画像が記録シ
ート103に形成担持される。
【0005】未定着状態にあるトナー像を担持した記録
シート103は、搬送機構104により定着装置106
迄搬送され、而して、定着装置106から定着処理を施
される。
【0006】即ち、定着装置106にあっては、未定着
状態のトナー像を担持した記録シート103を、互いに
圧接された定着回転体たる円筒状の回転自在な定着ロー
ラ107及び加圧回転体たる円柱状の回転自在な加圧ロ
ーラ108の間に通過せしめながら、定着ローラ中空部
に配置された加熱部材(図示せず)が記録シート103
を加熱することにより、未定着状態にあるトナー像が軟
化溶融等し記録シート103に定着記録される。
【0007】而して、定着処理済みの記録シート103
は、定着ローラ107及び加圧ローラ108から受ける
回転力等により定着装置106の外部に排紙され、排紙
ガイド部材109及び排紙ローラ110,110等から
構成される排紙機構111により、プリンタ本体外部に
排紙されることとなる。
【0008】定着装置106等に代表される定着装置に
おいては、定着ローラ107に送り込まれた記録シート
103が定着ローラ表面に巻き付く虞れがある。
【0009】一般に、記録シート自身においても、定着
ローラ表面に対して若干の粘着性を有するが、主に定着
ローラ107及び記録シート103の間で軟化したトナ
ーが粘着性を有することから、記録シート103の定着
ローラ表面への粘着性が増大し、以て、記録シート10
3が定着ローラ表面に巻き付きく増長されることとな
る。
【0010】従って、所定の摺接圧により分離爪112
の爪状の先端部を定着ローラ表面に摺接せしめ、定着ロ
ーラ表面に記録シート103が付着している場合には、
分離爪112の先端部を記録シート103の先端部位及
び定着ローラ表面の間に進入せしめることにより、記録
シート103を定着ローラ表面から引き剥がし、記録シ
ート103を排紙機構15へと搬送せしめることとな
る。
【0011】又、記録シート103の定着ローラ表面へ
の巻き付き抑制対策として、記録シート103の先端部
位にトナーが担持されていない場合には、記録シート1
03が定着ローラ表面に巻き付いた際に、記録シート1
03の先端部位及び定着ローラ表面の間に分離爪112
の先端部位が容易に進入することができ、記録シート1
03の定着ローラ表面からの分離の確実性が増加すると
期待されることから、レーザ走査光学系の感光ドラム表
面への潜像形成タイミングと、給紙機構102からの記
録シート103の搬送タイミングとを、制御機構(図示
せず)により調整制御し、記録シート103の先端部位
に、トナーが全く担持されない余白部を積極的に形成す
る旨の設定が施されている。
【0012】更に、定着ローラ表面に付着した粘着性を
有するトナーが、以降の記録シート103に転移し、以
降の記録シート103を汚すことを防止するために、定
着ローラ表面に離型剤を塗布する離型剤塗布装置113
を定着装置106に設け、而して、離型剤を定着ローラ
表面に塗布することにより、定着ローラ表面の離型性を
向上せしめ、記録シート103の定着ローラ表面からの
分離性向上が図られていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プリンタに代表される画像形成装置にあっては、分離爪
112等における記録シート103の定着ローラ表面か
らの分離設定は、記録シート103の定着ローラ表面か
らの分離条件に係る様々な要因を考慮して決定する必要
があるが、各要因のバラツキの全てを考慮した分離設定
は困難であった。
【0014】例えば、記録シート103の先端部位に余
白部を積極的に形成する場合にあっては、前記余白部の
隣接領域に極端に高濃度なトナー像が形成担持される際
には、文字画像等の標準的な濃度のトナー像が前記隣接
領域に形成担持された場合と比して、記録シート103
の先端部位の定着ローラ表面への粘着性が増加し、記録
シート103が定着ローラ表面に巻き付き易くなり、以
て、ジャム発生回数が増加する虞れがあった。
【0015】そこで、従来にあっては、記録シート10
3の余白部の隣接領域に極めて高濃度なトナー像が形成
される場合を基準として、前記余白部の面積を予め増加
せしめておく旨の設定とする技術が提案されている。
【0016】しかしながら、かかる提案技術にあって
は、標準的な濃度のトナー像が記録シート103の余白
部の隣接領域に形成担持される場合にあっても、前記余
白部の面積の増加が図られていることから、記録シート
103の後端部迄トナー像の充分な形成担持が行われな
い虞れが生じてくる。
【0017】又、給紙機構102で記録シート103が
スリップを起こす等の異常発生時には、感光ドラム表面
に形成担持されたトナー像の記録シート103への転写
が遅れ、記録シート103の先端部位における余白部が
狭くなり、やはり、記録シート103が定着ローラ表面
に巻き付き易くなり、以て、ジャム発生回数が増加する
虞れがあった。
【0018】更に、給紙機構102での記録シート10
3のスリップのみならず、潜像形成前に感光ドラム表面
に帯電処理を施す一次帯電器の故障、レーザ走査光学系
の異常発生時には、記録シート103の余白部が狭くな
る、又は、記録シート103の全面にベタ画像が形成担
持され、やはり、記録シート103が定着ローラ表面に
巻き付き易くなり、以て、ジャム発生回数が増加する虞
れがあった。
【0019】又、記録シート103の先端部位に正常面
積値に採られた余白部が設けられた場合においても、長
期間使用により分離爪112の先端部が摩耗し鋭利性が
低下することにより、分離爪112における記録シート
103の定着ローラ表面からの分離能力が低下し、分離
爪112による記録シート103の定着ローラ表面から
の分離確実性が低下し、以て、ジャム発生回数が増加す
る虞れがあった。
【0020】而して、前述した問題が生じた場合には、
ジャム発生回数が増加したことをユーザがサービスマン
に連絡し、サービスマンが分離爪112等を新たに交換
する等のメンテナンスが施されることとなるが、サービ
スマンによる分離爪112等の交換迄の期間中は、ジャ
ムが多発する虞れがあり、ユーザにとって、プリンタの
使用回数を抑える等の不都合が生じていた。
【0021】又、長期使用に因る分離爪112の摩耗以
外にも、分離爪112の汚れ、定着ローラの表面性の変
化等の要因に基づきジャム発生回数が増加する虞れが生
じてくる場合があり、やはり、かかる場合にあっても、
ユーザは、サービスマンによるメンテナンスが行われる
迄、ジャムが多発する可能性が高い状態のまま、プリン
タを使用しなければならないという不都合が生じてい
た。
【0022】更に、分離爪112の先端部の定着ローラ
表面への摺接圧、記録シートの先端部位における余白部
の面積値等は、通常使用される記録シートの厚さ及び物
性に基づき決定されることが多く、以て、腰の弱いシー
ト状の記録媒体たる薄紙、通常の記録シートよりも定着
ローラ表面への粘着性が高いOHPシート等にあって
は、定着ローラ表面からの分離設定が不充分であり、以
て、ジャム発生回数が増加する虞れがあった。
【0023】一方、上述したプリンタ以外の画像形成装
置たる、公知のアナログ電子写真複写機等の画像形成装
置にあっても、記録媒体の定着回転体表面からの分離設
定が不充分であることに起因するジャム発生回数の増加
が生じる虞れがあった。
【0024】尚、アナログ電子写真複写機は、透明部材
の所定位置に配置された原稿の画像情報を前記透明部材
を介して読み込み、原稿から透明部材を介して読み込ん
だ画像情報に応じた潜像を、既に一次帯電手段から帯電
処理済みの潜像担持体に形成担持し、潜像担持体に形成
担持された潜像を現像装置が現像剤により可視画像と
し、潜像担持体に形成担持された可視画像を転写装置が
記録媒体に転写し未定着画像を記録媒体に形成担持し、
未定着画像を担持した記録媒体に定着装置が定着処理を
施し未定着画像を記録媒体に定着記録したのち、定着処
理済みの記録媒体を排紙する形態の画像形成装置であ
る。
【0025】従って、アナログ電子写真複写機等の画像
形成装置にあっては、透明部材の所定位置に配置された
原稿の周囲は、透明部材を介した原稿の画像情報読み取
りにおける反射光像が得られないことから、記録媒体に
形成担持された、原稿の画像情報に応じた未定着画像の
周囲に黒地の画像が形成されることとなる。
【0026】記録媒体に形成担持された、原稿の画像情
報に応じた未定着画像の周囲は、黒地でなく白地が望ま
しいことから、原稿を透明部材の所定位置に押圧支持
し、又、原稿の周囲からの反射光像を生じせしめる押圧
支持部材がアナログ電子写真複写機等の画像形成装置に
設けられることが多い。
【0027】ところで、書物の所定頁の複写が行われる
場合には、書物の所定頁を見開き書物を透明部材の所定
位置に配置し、押圧支持部材により書物を押圧すること
から、押圧支持部材により透明部材を充分に被覆するこ
とができず、又、書物の複数頁に亘る複写が行われる場
合には、各頁毎に押圧支持部材による書物の透明部材の
所定位置への押圧支持をユーザが省くことがある。
【0028】故に、アナログ電子写真複写機等の画像形
成装置にあっては、かかる場合に記録媒体の先端部位に
最低限度の余白部が設けられる設定としても、記録媒体
の前記余白部を除く部位であって原稿の画像情報に応じ
た未定着画像の周囲にベタ画像が形成され、記録シート
103が定着ローラ表面に巻き付き易くなり、以て、ジ
ャム発生回数が増加する虞れがあった。
【0029】そこで、本発明は、記録媒体の定着回転体
表面からの分離設定に無駄を生じることなく、記録媒体
の定着回転体表面からの分離条件の多種多様に応じて記
録媒体の定着回転体表面からの分離不良に起因するジャ
ム発生の抑制を図ることができる画像形成装置の提供を
目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本出願に依れば、未定着
画像を担持した記録媒体を、互いに圧接された定着回転
体及び加圧回転体の間に通過せしめながら、加熱部材が
前記記録媒体を加熱することにより前記未定着画像を前
記記録媒体に定着記録せしめ、爪状の先端部を定着回転
体表面に摺接することにより、定着回転体表面に巻き付
いた記録媒体を定着回転体表面から分離せしめる定着分
離部材が設けられた定着装置を備える画像形成装置であ
って、潜像担持体に形成担持された潜像を現像剤により
可視画像とする現像装置、及び、潜像担持体に形成担持
された可視画像を記録媒体に転写し未定着画像を前記記
録媒体に形成する転写装置を備える画像形成装置におい
て、記録媒体における定着回転体表面からの分離条件を
検出し、検出された分離条件に基づき記録媒体の定着回
転体表面からの分離設定が変更されるようになっている
という第一の発明により達成される。
【0031】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第一の発明において、分離条件は、潜像担持体の
全部位又は一部位に形成担持された可視画像の濃度に採
られており、潜像担持体の全部位又は一部位に形成担持
された可視画像の濃度が所定濃度以上である旨の検出結
果が得られた場合に、記録媒体の定着回転体表面からの
分離設定が変更されるという第二の発明によっても達成
される。
【0032】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第二の発明において、分離設定は、記録媒体の
先端部位における余白部の面積値に採られており、潜像
担持体の全部位又は一部位に形成担持された可視画像の
濃度が所定濃度以上である旨の検出結果が得られた場合
に、記録媒体の先端部位における余白部の面積値が増加
されるという第三の発明によっても達成される。
【0033】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第一の発明において、分離条件は、記録媒体の物
性値に採られており、予め定められた基準値よりも記録
媒体の物性値が越える旨の検出結果が得られた場合に、
記録媒体の定着回転体表面からの分離設定が変更される
という第四の発明によっても達成される。
【0034】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第一の発明において、透明部材の所定位置に配
置された原稿を開閉自在な押圧支持部材により押圧支持
し、原稿に記載の画像情報を透明部材を介して露光走査
し、原稿に記載の画像情報に応じた潜像を潜像担持体に
形成担持する画像形成装置であり、分離条件は、押圧支
持部材の開閉状態に採られており、押圧支持部材が開放
状態にある旨の検出結果が得られた場合に、記録媒体の
定着回転体表面からの分離設定が変更されるという第五
の発明によっても達成される。
【0035】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第一の発明において、分離条件は、記録媒体の全
部位又は一部位に形成担持された未定着画像の濃度に採
られており、記録媒体の全部位又は一部位に形成担持さ
れた未定着画像の濃度が所定濃度以上である旨の検出結
果が得られた場合に、記録媒体の定着回転体表面からの
分離設定が変更されるという第六の発明によっても達成
される。
【0036】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第一の発明において、定着回転体の温度を検出
する温度検出部材を備え、分離条件は、温度検出部材に
より検出された定着回転体の温度に採られており、予め
定められた所定温度よりも温度検出部材の検出温度が越
える旨の検出結果が得られた場合に、記録媒体の定着回
転体表面からの分離設定が変更されるという第七の発明
によっても達成される。
【0037】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第七の発明において、分離設定は、定着回転体の
目標温度に採られており、予め定められた所定温度より
も温度検出部材の検出温度が越える旨の検出結果が得ら
れた場合に、定着回転体の目標温度が変更されるという
第八の発明によっても達成される。
【0038】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第二の発明において、離型剤を定着回転体表面
に塗布する離型剤塗布装置を備え、分離設定は、離型剤
塗布装置から定着回転体表面への離型剤塗布量に採られ
ており、記録媒体における定着回転体表面からの分離条
件を検出し、検出された分離条件に基づき離型剤塗布装
置から定着回転体表面への離型剤塗布量が変更されるよ
うになっているという第九の発明によっても達成され
る。
【0039】又、本出願に依れば、上記目的は、未定着
画像を担持した記録媒体を、互いに圧接された定着回転
体及び加圧回転体の間に通過せしめながら、加熱部材が
前記記録媒体を加熱することにより前記未定着画像を前
記記録媒体に定着記録せしめ、爪状の先端部を定着回転
体表面に摺接することにより、定着回転体表面に巻き付
いた記録媒体を定着回転体表面から分離せしめる定着分
離部材が設けられた定着装置を備える画像形成装置であ
って、潜像担持体に形成担持された潜像を現像剤により
可視画像とする現像装置、及び、潜像担持体に形成担持
された可視画像を記録媒体に転写し未定着画像を前記記
録媒体に形成する転写装置を備える画像形成装置におい
て、記録媒体が定着回転体表面から分離されたか否かを
検出し、記録媒体が定着回転体表面から分離されなかっ
た旨の検出結果が得られた場合、又は、記録媒体が定着
回転体表面から分離されなかった旨の検出回数が所定回
数を越えた場合に、記録媒体の定着回転体表面からの分
離設定が変更されるようになっているという第十の発明
によっても達成される。
【0040】更に、本出願に依れば、上記目的は、本出
願に係る第十の発明において、分離設定は、記録媒体の
先端部位における余白部の面積値に採られており、記録
媒体が定着回転体表面から分離されなかった旨の検出結
果が得られた場合、又は、記録媒体が定着回転体表面か
ら分離されなかった旨の検出回数が所定回数を越えた場
合に、記録媒体の先端部位における余白部の面積値が増
加されるという第十一の発明によっても達成される。
【0041】又、本出願に依れば、上記目的は、本出願
に係る第十の発明において、離型剤を定着回転体表面に
塗布する離型剤塗布装置を備え、分離設定は、離型剤塗
布装置から定着回転体表面への離型剤塗布量に採られて
おり、記録媒体が定着回転体表面から分離されなかった
旨の検出結果が得られた場合、又は、記録媒体が定着回
転体表面から分離されなかった旨の検出回数が所定回数
を越えた場合に、離型剤塗布装置から定着回転体表面へ
の離型剤塗布量が変更されるようになっているという第
十二の発明によっても達成される。
【0042】即ち、本出願に係る第一の発明にあって
は、記録媒体における定着回転体表面からの分離条件を
検出し、検出された分離条件に基づき記録媒体の定着回
転体表面からの分離設定が変更される。
【0043】又、本出願に係る第二の発明にあっては、
潜像担持体の全部位又は一部位に形成担持された可視画
像の濃度が所定濃度以上である旨の検出結果が得られた
場合に、記録媒体の定着回転体表面からの分離設定が変
更される。
【0044】更に、本出願に係る第三の発明にあって
は、潜像担持体の全部位又は一部位に形成担持された可
視画像の濃度が所定濃度以上である旨の検出結果が得ら
れた場合に、記録媒体の先端部における余白部の面積値
が増加される。
【0045】又、本出願に係る第四の発明にあっては、
予め定められた基準値よりも記録媒体の物性値が越える
旨の検出結果が得られた場合に、記録媒体の定着回転体
表面からの分離設定が変更される。
【0046】更に、本出願に係る第五の発明にあって
は、原稿を透明部材の所定位置に押圧支持せしめる押圧
支持部材が開放状態にある旨の検出結果が得られた場合
に、記録媒体の定着回転体表面からの分離設定が変更さ
れる。
【0047】又、本出願に係る第六の発明にあっては、
記録媒体の全部位又は一部位に形成担持された未定着画
像の濃度が所定濃度以上である旨の検出結果が得られた
場合に、記録媒体の定着回転体表面からの分離設定が変
更される。
【0048】更に、本出願に係る第七の発明にあって
は、予め定められた所定温度よりも、定着回転体の温度
を検出する温度検出部材の検出温度が越える旨の検出結
果が得られた場合に、記録媒体の定着回転体表面からの
分離設定が変更される。
【0049】又、本出願に係る第八の発明にあっては、
予め定められた所定温度よりも、定着回転体の温度を検
出する温度検出部材の検出温度が越える旨の検出結果が
得られた場合に、定着回転体の目標温度が変更される。
【0050】更に、本出願に係る第九の発明にあって
は、分離設定は、離型剤塗布装置から定着回転体表面へ
の離型剤塗布量に採られており、記録媒体における定着
回転体表面からの分離条件を検出し、検出された分離条
件に基づき離型剤塗布装置から定着回転体表面への離型
剤塗布量が変更される。
【0051】又、本出願に係る第十の発明にあっては、
記録媒体が定着回転体表面から分離されたか否かを検出
し、記録媒体が定着回転体表面から分離されなかった旨
の検出結果が得られた場合、又は、記録媒体が定着回転
体表面から分離されなかった旨の検出回数が所定回数を
越えた場合に、記録媒体の定着回転体表面からの分離設
定が変更される。
【0052】更に、本出願に係る第十一の発明にあって
は、記録媒体が定着回転体表面から分離されなかった旨
の検出結果が得られた場合、又は、記録媒体が定着回転
体表面から分離されなかった旨の検出回数が所定回数を
越えた場合場合に、記録媒体の先端部における余白部の
面積値が増加される。
【0053】又、本出願に係る第十二の発明にあって
は、記録媒体が定着回転体表面から分離されなかった旨
の検出結果が得られた場合、又は、記録媒体が定着回転
体表面から分離されなかった旨の検出回数が所定回数を
越えた場合に、離型剤塗布装置から定着回転体表面への
離型剤塗布量が変更される。
【0054】
【発明の実施の形態】以下の添付図面に基づき本発明に
係る実施形態に関して説明する。
【0055】(第一の実施形態)先ず、本発明に係る第
一の実施形態に関して図1及び図2に基づき説明する。
【0056】図1は、本実施形態の画像形成装置を具現
化した一例たる電子写真プリンタ(以下、プリンタと略
称する。)の概略構成図である。
【0057】本実施形態に係るプリンタにあっては、図
1に示すように、50は、前記プリンタへの画像情報提
供源たるコンピュータであり、51は、原稿の画像情報
を読み込み、読み込んだ画像情報を上記プリンタに提供
するスキャナであり、コンピュータ50及びスキャナ5
1は、前記プリンタの本体内部に搭載された制御装置2
0に接続されている。
【0058】コンピュータ50又はスキャナ51から提
供されたデジタル画像情報は、制御装置20を経たの
ち、画像処理演算装置41に送信され、画像処理演算装
置41から適当なデジタル画像処理を施されたのち、ア
ナログ情報に変換され、レーザスキャナ40に送信され
る。
【0059】レーザスキャナ40は、予め一次帯電器3
5により帯電処理が施された潜像担持体たるドラム状の
回転自在な電子写真感光体7(以下、感光ドラム7と略
称する。)の表面にレーザを照射することにより、コン
ピュータ50又はスキャナ51から提供された画像情報
に応じた潜像を形成する。
【0060】而して、感光ドラム表面に形成担持された
潜像は、現像装置36の現像剤たるトナーによりトナー
像に可視画像化される。
【0061】次に、感光ドラム表面に形成担持されたト
ナー像は、給紙機構(図示せず)から給紙搬送されてき
たシート状の記録媒体たる記録シート11の一面に、転
写装置6により転写され、未定着状態のトナー像が記録
シート11に担持される。
【0062】尚、本実施形態にあっては、回転中の感光
ドラム表面にレーザスキャナ40が潜像を形成するタイ
ミングと、レジストローラ8,8による記録シート11
の搬送タイミングとを制御装置20が同期調整し制御す
ることにより、記録シート11の先端から3mmの部位
から、感光ドラム表面に形成担持されたトナー像が転写
されるよう設定されている。
【0063】未定着状態のトナー像を担持した記録シー
ト11は、搬送機構5により定着装置12迄搬送され、
定着装置12から定着処理が施されることにより、未定
着状態のトナー像が記録シート11に定着記録される。
【0064】即ち、定着装置12は、未定着状態のトナ
ー像を担持した記録シート11を。互いに圧接された定
着回転体たる円筒状の回転自在な定着ローラ1及び加圧
回転体たる円柱状の回転自在な加圧ローラ2の間に通過
せしめながら、定着ローラ中空部に配置された加熱部材
(図示せず)が上記記録シート11を加熱することによ
り、未定着状態にあるトナー像は、軟化溶融等し、記録
シート11に定着記録されることとなる。
【0065】而して、定着処理済みの記録シート11
は、定着ローラ1及び加圧ローラ2からの回転力等によ
り、排紙ガイド部材9及び排紙ローラ10,10等から
構成される排紙機構15迄搬送され、排紙機構15によ
りプリンタ本体外部に排紙される。
【0066】定着装置12には、爪状の先端部を定着ロ
ーラ表面に摺接し、定着ローラ表面に巻き付いた記録シ
ート11を定着ローラ表面から引き剥がす定着分離部材
たる分離爪3が備えられており、記録シート11が定着
ローラ表面に巻き付いた場合には、記録シート11の先
端部位及び定着ローラ表面の間に、分離爪3が先端部を
進入せしめ、記録シート11を定着ローラ表面から引き
剥がし、記録シート11は、定着ローラ1からの回転力
等により排紙機構15に向けて搬送されるようになって
いる。
【0067】尚、本実施形態にあっては、ラッチングソ
レノイド37に設けられた索引自在なスプリングが分離
爪3に係止されており、ラッチングソレノイド37がス
プリングの長さを変更することにより、分離爪3の先端
部の定着ローラ表面への摺接圧を変更設定できるように
なっている。
【0068】又、定着装置12には、定着ローラ表面に
シリコーンオイル等の離型剤(以下、オイルと略称す
る。)を塗布する離型剤塗布装置70が備えられてい
る。
【0069】離型剤塗布装置70は、オイルが含浸され
た不織布ウェブ31がロール状に巻回配置され、スポン
ジローラ30により定着ローラ表面に押圧せしめられる
ことにより、オイルを定着ローラ表面に塗布し、以て、
記録シート11の定着ローラ表面からの離型性の向上が
図られていると共に、定着処理後における定着ローラ表
面の残留物も除去されるようになっている。
【0070】而して、オイルを定着ローラ表面に塗布
し、定着ローラ表面の残留物を除去した不織布ウェブ3
1は、巻取ローラ32に巻き取られることとなる。
【0071】巻取ローラ32は、巻取ローラ32の回転
軸と同軸上にウェブモータ38が連結されており、以
て、巻取ローラ32は、ウェブモータ38から駆動力を
伝達供給されることにより、不織布ウェブ31を巻き取
るようになっている。
【0072】更に、定着装置12には、定着ローラ表面
に当接配置され、定着ローラ1の表面温度を検出する温
度検出部材42が備えられており、温度検出部材42の
検出温度は、制御装置20に送信されるよう設定されて
いる。
【0073】尚、本実施形態にあっては、ラッチングソ
レノイド37及びウェブモータ38は、電源39から電
力供給を受け作動するようになっており、ラッチングソ
レノイド37及びウェブモータ38の作動は、制御装置
20により制御されるよう設定されている。
【0074】次に、本実施形態における特徴的な箇所に
関して詳述する。
【0075】本実施形態にあっては、画像処理演算装置
41により、最終的に処理されたのちの作像すべき画像
の先端から10mm迄に亘る画像濃度の積算量を求め、
求められた画像濃度の積算量を制御装置20に送信し、
求められた画像濃度の積算量が50%を超えた場合に
は、記録シート11の先端部位の定着ローラ表面への粘
着力が増加し、記録シート11の定着ローラ表面からの
分離不良に基づくジャムが生じ易い旨の判断が制御装置
20に為され、図2に示すように、記録シート11の先
端部位の余白量を通常設定の3mmから5mmに増やす
旨の設定が施されている。
【0076】尚、図2は、記録シート11の先端部位の
模式的拡大図である。
【0077】記録シート11の先端部位の余白量を増や
すときの画像処理の具体的な方法として、.画像の先
端から5mm迄に亘る部分を白に変換する旨の作像処理
を行い、先端から2mmに亘る画像をカットするという
方法、.感光ドラム表面に形成担持された潜像に対し
て、通常よりも2mm分早くレジストローラ8,8の回
転を開始することにより、画像全体を記録シート11に
対し通常の設定よりも記録シート11の後端側に2mm
シフトせしめるという方法、.感光ドラム表面に形成
担持された潜像に対して、通常よりも2mm分早くレジ
ストローラ8,8の回転を開始することにより、記録シ
ート11への画像形成を通常設定より2mm遅らせると
共に、画像後端が2mm分記録シート11の先端側にシ
フトするよう画像全体の縮小処理を行い、画像後端の位
置を通常設定と一致若しくはほぼ一致せしめるという方
法等が挙げられる。
【0078】よって、本実施形態にあっては、乃至
記載の方法に則り、記録シート11の先端部位の余白量
を増やすことにより、記録シート11の先端から10m
mに亘る範囲に形成担持される画像濃度が50%を越え
る場合には、制御装置20が、記録シート11の先端部
位の余白量を通常設定の3mmから5mmに増やす旨の
設定としたので、分離爪3による記録シート11の定着
ローラ表面からの分離の確実性が高められ、以て、記録
シート11の定着ローラ表面からの分離不良によるジャ
ムの発生回数を低下せしめることができる。
【0079】尚、本実施形態にあっては、記録シート1
1の定着ローラ表面からの分離不良が生じ易いか否かの
判定を、先端から10mm迄の範囲に亘る画像濃度の積
算量に基づき行われることとしたが、かかる判定方法に
あっては、定着ローラ1の曲率、分離爪3の先端部の形
状、主に使用される記録シート11の腰の強さ等を斟酌
する範囲内にて、適当な最適値に採られれば良いのは言
うまでもない。
【0080】又、本実施形態にあっては、記録シート1
1の先端部位の余白量を2mm増やす設定であったが、
記録シート11の定着ローラ表面からの分離能力の向
上、記録シート11の先端部位の余白量が増すことによ
り記録シート11の先端部位近傍に作像不能であること
等を勘案した適当な量に採られるのは言うまでもなく、
更に、求められた画像濃度の積算量に応じて連続的に余
白量を増やす旨の制御内容と設定することにより、必要
最低限の余白量の増加により、記録シート11の定着ロ
ーラ表面からの分離不良によるジャム発生回数の低減を
図ることができる。
【0081】さて、前述迄は、記録シート11が定着ロ
ーラ表面から分離し難いか否かの検知方法として、感光
ドラム表面に形成担持される画像の先端から所定範囲に
亘る画像濃度を検出する方法を採用した。
【0082】然るに、記録シート11が定着ローラ表面
から分離し難いか否かの検知は、前述の方法以外にも、
以下に説明する方法により、行うことができる。
【0083】即ち、記録シート11として、各種の厚さ
の紙、又は、OHPシート等が通常用いられており、特
に、厚さの薄い紙は、一般的に、腰がないことから、定
着ローラ1の曲率に沿って搬送されると、定着ローラ1
の曲率に容易に習ってしまい、定着ローラ表面に巻き付
いた場合には、分離爪3により定着ローラ表面から分離
するのは困難である。
【0084】特に、OHPシートは、OHPシートを構
成する素材が、定着ローラ等からの伝導熱により溶融
し、定着ローラ表面に対する粘着性が増し、定着ローラ
表面に巻き付いた場合には、やはり、分離爪3により定
着ローラ表面から分離するのは困難である。
【0085】かかる困難の対処方法として、例えば、記
録シート11を収容するための複数の収容手段(図示せ
ず)を備えている場合には、厚さの薄い紙を所定の収容
手段に収容せしめ、又、制御装置20が、厚さの薄い紙
専用の収容手段から給紙されたか否かを判断可能とする
設定とし、以て、記録シート11が定着ローラ表面から
分離し難いか否かの設定とすることにより、記録シート
11が定着ローラ表面から分離し難いか否かの検知を行
うこともでき、以て、厚さの薄い紙が用いられる場合に
は、厚さの薄い紙の余白量を通常設定よりも増す旨の設
定とすることにより、厚さの薄い紙の定着ローラ表面か
らの分離不良によるジャム発生回数の低減を図ることが
できる。
【0086】又、定着ローラ1及び加圧ローラ2の軸間
距離の、定着ローラ1及び加圧ローラ2の間に挟持され
る記録シート11の厚さによる変化量から、記録シート
11の厚さを検出できる検出機構(図示せず)を備える
場合には、記録シート11が厚紙又は薄紙であるかの判
定を行い、得られた判定結果から、記録シート11が定
着ローラ表面から分離し難いか否かの検知を行うことも
できる。
【0087】更に、記録シート11がOHPシートであ
る場合には、記録シート11の搬送経路中途、又は、収
容手段等に、記録シート11への投光による反射光像を
検出する反射式フォトセンサ及び接触式センサの両方を
設けることにより、反射式フォトセンサにより検出され
ず、接触式センサに検出された記録シート11である場
合には、前記記録シート11がOHPシートであると判
定する旨の設定とすることにより、記録シート11が定
着ローラ表面から分離し難いか否かの検知を行うことも
できる。
【0088】又、本実施形態に係る画像形成装置が公知
のアナログ電子写真複写機である場合には、押圧支持部
材たる開閉自在なプラテンカバーを完全に閉じたが、透
明部材たるプラテンガラスの上面を遮光せずに、プラテ
ンガラスの上面の所定位置を外れて原稿を載せた場合に
は、余白以降の部分は必ずベタ黒画像が形成されてしま
い、定着分離部材により記録媒体の先端部位を定着回転
体表面から分離せしめることが困難になり、ジャムが生
じる割合が高くなってしまう虞れがあった。
【0089】従って、プラテンカバーの開閉を検出する
開閉検出部材を設け、プラテンカバーが完全に閉まって
いない旨の検出結果が開閉検出部材により得られた場合
には、記録媒体が定着回転体表面から分離し難い旨の判
定が為される設定とすることにより、記録媒体が定着回
転体表面から分離し難いか否かの判定を行うことができ
る。
【0090】更に、前述の説明にあっては、記録シート
11が定着ローラ表面から分離し難い場合に、記録シー
ト11の先端部位の余白量を増やすことにより、記録シ
ート11の定着ローラ表面からの分離不良によるジャム
発生回数の低減を実現することとしたが、かかるジャム
発生回数の低減を実現する方法として、以下に示す方法
があげられる。
【0091】図1に示すプリンタにあっては、定着ロー
ラ1の表面温度は、定着ローラ表面に当接配置された温
度検出部材42の検出温度に基づき制御装置20により
目標温度への調整維持が図られている。
【0092】ここで、記録シート11の定着ローラ表面
への粘着性は、記録シート11に担持されたトナーの溶
融時における粘度に大きく依存しているから、定着ロー
ラ1の表面温度が低下するに伴い、記録シート1の定着
ローラ表面からの分離性は向上する。
【0093】従って、記録シート11の先端部位におけ
る画像密度が高かったり、記録シート11の厚さが薄く
剛度が低い等の、記録シート11が定着ローラ表面から
分離し難い旨の検出結果が得られた場合には、定着ロー
ラ1の表面温度が5度下がる迄、定着ローラ中空部に配
置された加熱部材を消灯せしめる旨の制御内容とするこ
とにより、一般的に10秒程度で定着ローラ1の表面温
度は5度程度下がることから、トナーの融解の程度が下
がり、以て、記録シート11を定着ローラ表面から分離
し易くすることができる。
【0094】但し、定着ローラ1の表面温度を過度に低
下せしめると、トナー像の記録シート11への定着性が
低下することから、記録シート11の定着ローラ表面へ
の粘着性及びトナーの記録シート11への定着性等の要
素を勘案して最も有利な温度幅に設定されるのが良いの
は言うまでもない。
【0095】又、記録シート11が定着ローラ表面から
分離し難い場合に、記録シート11の定着ローラ表面か
らの分離の容易化を図る方法として、次に説明する方法
が挙げられる。
【0096】図1に示すプリンタにあっては、分離爪3
の先端部の定着ローラ表面への摺接圧として、ラッチン
グソレノイド37のスプリングの長さを調節することに
より、二段階に切り換えされる設定とされていた。
【0097】分離爪3による記録シート11の定着ロー
ラ表面からの分離能力は、分離爪3の先端部の定着ロー
ラ表面への摺接圧が高い値である程、向上するが、一
方、分離爪3の先端部の定着ローラ表面への摺接圧が増
加されたまま長期間に亘る使用が継続されると、分離爪
3の先端部等の摩耗及び定着ローラ表面の損傷等が生じ
る虞れがある。
【0098】従って、通常は、定着ローラ1の表面性を
維持し、又、分離爪3による記録シート11の定着ロー
ラ表面からの充分な分離能力を得ることができる旨の摺
接圧が分離爪3の先端部から定着ローラ表面に加えられ
る長さにスプリングがなるようラッチングソレノイド3
7の初期位置を設定し、ラッチングソレノイド37が初
期位置に配置されたのち、プリント動作が実行されるよ
う設定されている。
【0099】故に、記録シート11の先端から10mm
迄に亘る画像濃度の積算量、又は、記録シート11の物
性等に基づき記録シート11が定着ローラ表面から分離
し難い旨の検出結果が得られた場合には、制御装置20
が電源39にラッチングソレノイド37への通電を実行
しラッチングソレノイド37のスプリングが伸ばさし
め、分離爪3による記録シート11の定着ローラ表面か
らの分離能力を向上せしめ、記録シート11の定着ロー
ラ表面から分離性が通常設定に復帰するに及び、ラッチ
ングソレノイド37を再び初期位置に配置せしめ、分離
爪3の先端部から定着ローラ表面への摺接圧を通常設定
に戻す旨の制御内容とすることにより、記録シート11
が定着ローラ表面から分離し難い場合のみ、分離爪3の
先端部の定着ローラ表面への摺接圧が高い値に設定され
るので、長期間に亘る使用が継続された場合にも分離爪
3の摩耗及び定着ローラ表面の損傷等を最小限に抑える
ことができると共に、分離爪3による記録シート11の
定着ローラ表面からの分離の確実化を図ることができ
る。
【0100】更に、記録シート11の定着ローラ表面か
らの分離の容易化を図る方法として、次に説明する方法
が挙げられる。
【0101】図1に示す制御装置20により記録シート
11が定着ローラ表面から分離し難い旨の判断が為され
た場合に、制御装置20によりウェブモータ38の回転
数を通常における1分あたり1回転から1分あたり2回
転に増やし、不織布ウェブ31による定着ローラ表面へ
のオイル塗布量を約二倍に増加せしめる旨の制御内容と
することにより、定着ローラ表面の離型性が増し、以
て、記録シート11の先端部位における画像濃度又は記
録シート11の物性等に基づき記録シート11が定着ロ
ーラ表面から分離し難い旨の検出結果が得られた際に
も、記録シート11の定着ローラ表面からの分離不良に
基づくジャムの発生回数を低下せしめることができる。
【0102】又、記録シート11が定着ローラ表面から
分離し難い場合にのみ、ウェブモータ36の回転数の増
加により離型剤塗布装置70から定着ローラ表面へのオ
イル塗布量を増加せしめる旨の制御内容とするので、定
着ローラ表面に必要最小限量のオイルを塗布せしめるこ
とができ、以て、不織布ウェブ31の寿命の維持を図る
ことができるという利点が得られる。
【0103】但し、定着ローラ表面にオイルが過剰に塗
布されると、定着ローラ表面に付着したオイルが記録シ
ート11に転移する等の不具合が生じる虞れがあること
から、定着ローラ表面へのオイル塗布量は、記録シート
11の定着ローラ表面からの分離性及びかかる不具合の
防止等に鑑みて最も最適な量とすれば良いのは言うまで
もない。
【0104】(第二の実施形態)次に、本発明に係る第
二の実施形態に関して図3乃至図5に基づき説明する。
【0105】本実施形態は、記録シート11が定着ロー
ラ表面から分離し難いか否か判断する方法として、定着
処理前の記録シート11に担持されたトナー像の先端付
近の画像濃度を検出し、得られた検出結果に基づき記録
シート11が定着ローラ表面から分離し難いか否かの判
断を行う方法が採用されている。
【0106】図3は、本実施形態に係る画像形成装置を
具現化した一例たる電子写真プリンタ(以下、プリンタ
と略称する。)の概略構成図であり、図1との共通箇所
には図1と同符号を付与することにより、前記共通箇所
の説明を省略する。
【0107】本実施形態にあっては、搬送機構5の上方
に、発光ダイオード43と、フォトトランジスタ等から
構成される画像濃度センサ44とが配置され、一方、搬
送機構5の下方には、発光ダイオード45と、フォトト
ランジスタ等から構成されるシート先端センサ46が配
置されている。
【0108】図4は、本実施形態に係る排紙機構周辺の
模式的拡大図であり、搬送機構5は、図4に示すよう
に、平行配置された2本のコロの間にベルトを2本張設
する構成に採られ、発光ダイオード43及び発光ダイオ
ード45は、2本のベルトの間に投光するように配置さ
れている。
【0109】即ち、記録シート11が搬送機構5に搬送
されていない場合には、発光ダイオード43,45から
の投光は、ベルトにより遮られることなく、而して、画
像濃度センサ44及びシート先端センサ46に検出され
ることはない。
【0110】一方、記録シート11が搬送機構5に搬送
されている場合には、発光ダイオード43からの発光
は、記録シート11の上面に反射され、而して、画像濃
度センサ44により検出され、又、発光ダイオード46
からの発光は、記録シート11の下面に反射され、シー
ト先端センサ46により検出される。
【0111】従って、図3及び図4に示すように、搬送
機構5の搬送面に対する発光ダイオード43及び発光ダ
イオード45の投光角度は異なる値に採られていること
から、各投射光が誤って画像濃度センサ44及びシート
検出先端センサ46に受光されることはない。
【0112】画像濃度センサ44における受光強度は、
記録シート11が搬送機構5に搬送されていない場合に
は「0」であり、記録シート11が搬送機構5に搬送さ
れている場合には、記録シート11の上面に担持された
トナー像の濃度により変化する。
【0113】一方、シート先端センサ46における受光
強度は、白地である記録シート11の下面からの反射光
を受光することから、記録シート11が搬送機構5に搬
送されているか否かに応じて二通りの変化をする。
【0114】次に、画像濃度センサ44及びシート先端
センサ46の各々から出力される信号波形の一例を図5
に基づき説明する。尚、図5は、画像濃度センサ44及
びシート先端センサ46の各々から出力される信号波形
図である。
【0115】本実施形態に係るプリンタによりプリント
工程が実行されるとき、画像濃度センサ44において
は、記録シート11が画像濃度センサ44の検出範囲に
到達する迄、受光することはないことから、画像濃度セ
ンサ44からは「0」レベル若しくはほぼ「0」レベル
の信号が出力される。
【0116】次に、記録シート11の先端が画像濃度セ
ンサ44の検出範囲に到達し記録シート11の先端部位
の余白が前記検出範囲通過する迄は、記録シート11の
白地の反射率に対応した高レベルの信号が出力される。
【0117】而して、記録シート11の先端部位の余白
が画像濃度センサ44の検出範囲を通過すると、記録シ
ート11の上面に担持されたトナー像の濃度に対応した
レベルの信号が出力され、以て、記録シート11の後端
が上記検出範囲を通過するに及び、画像濃度センサ44
の受光強度は再び「0」となり、画像濃度センサ44か
ら出力される信号のレベルは、「0」若しくはほぼ
「0」となる。
【0118】一方、先端検出センサ46にあっては、記
録シート11が搬送機構5に搬送されていない場合に
は、先端検出センサ46における受光強度が「0」若し
くはほぼ「0」であることから、先端検出センサ46か
らは「0」レベル若しくはほぼ「0」レベルの信号が出
力される。
【0119】次に、記録シート11の先端が先端検出セ
ンサ46の検出範囲に到達し記録シート11の後端が前
記検出範囲通過する迄は、記録シート11の白地の反射
率に対応した高レベルの信号が出力され、記録シート1
1の後端が前記検出範囲を通過するに及び、先端検出セ
ンサ46の受光強度は再び「0」となり、先端検出セン
サ46から出力される信号のレベルは、「0」若しくは
ほぼ「0」となる。
【0120】次に、画像濃度センサ44及び先端検出セ
ンサ46から出力される各出力信号を、適当なスレッシ
ュホールドレベル、例えば、本実施形態にあっては、5
0%のレベルで2値化するコンパレータ(図示せず)に
より変換した信号波形を図5に示す。
【0121】本実施形態にあっては、制御装置20は、
コンパレータにより変換した信号波形が入力され、入力
された信号波形に基づき記録シート11の先端部位の余
白量の判定を行うよう設定されている。
【0122】即ち、図5に示すように、を記録シート1
1の先端から画像の反射濃度が初めて50%以上になる
部位迄を実効先端余白と定義するとき、実効先端余白
は、画像濃度センサ44から出力された信号をコンパレ
ータにより変換したのちに、0→100%の立ち上がり
から100%→0%の立ち下がり迄の時間に相当する記
録シート11の移動距離で定められることとなる。
【0123】尚、前述にて定義された実効先端余白は、
記録シート11の定着ローラ表面からの分離性に影響を
及ぼす、高濃度のトナー像が担持される部位がある場合
に、かかる部位が記録シート11の先端からどの程度の
距離から始まるかにより、記録シート11が定着ローラ
表面から分離し難いか否かを決定するという考えに基づ
くパラメータである。
【0124】但し、前述した判定内容等にあっては、画
像濃度センサ44からの出力信号にみでは、実行実効先
端余白が決定されない場合がある。
【0125】例えば、一次帯電器35の異常等により、
先端部位に余白が全く設けられておらずベタ黒に近場合
があり、かかる場合には、0%→100%の立ち上がり
のエッジが存在しない。 従って、本実施形態にあって
は、かかる場合には、シート先端センサ46からの出力
信号の0%→100%の立ち上がりのエッジにより、記
録シート11の先端を記録シート11の裏面側から検出
し、記録シート11の先端の通過後も画像濃度が100
%である状態が継続されるときには、記録シート11の
先端迄完全なベタ黒が形成されている旨の判定が為され
るよう設定されている。
【0126】即ち、本実施形態にあっては、制御装置2
0は、画像濃度センサ44からの出力信号等に基づき求
められた実効先端余白の値が3mm以下である場合に
は、ラッチングソレノイド39に通電して、分離爪3の
先端部の定着ローラ表面への摺接圧を高い値に設定し、
記録シート11を定着ローラ表面から分離し易くし、前
記実効先端余白の値が3mm以上に復帰した場合には、
正常な画像形成が実行されていると判断し、ラッチング
ソレノイド39に再び通電して、分離爪3の先端部の定
着ローラ表面への摺接圧を通常設定に戻す。
【0127】故に、本実施形態にあっては、前述した制
御内容とすることにより、正常な画像形成が行われてい
る場合には、分離爪3の先端部の定着ローラ表面への摺
接圧が徒に増加されないので、定着ローラ1及び分離爪
3の寿命の維持を図ることができ、又、一次帯電器35
の故障、レーザスキャナの故障、給紙機構8における記
録シート11のスリップ等の異常が生じた場合には、感
光ドラム表面に形成担持されたトナー像への給紙機構8
による記録シート11の搬送が遅れ、記録シート11の
先端部位の余白量が少なくなり、記録シート11の定着
ローラ表面からの分離不良が生じる場合にあっても、ジ
ャムの発生回数を低下せしめることができる。
【0128】(第三の実施形態)次に、本発明に係る第
三の実施形態に関して図6及び図7に基づき説明する。
【0129】本実施形態の趣旨は、記録シート11が定
着ローラ表面から分離されなかった旨を、排紙センサの
検出遅延に基づき判定し、定着ローラ表面から記録シー
ト11が分離されなかった頻度を算出し、算出された頻
度に基づき、記録シート11の定着ローラ表面からの分
離設定の変更を行うよう設定されている。
【0130】図6は、本実施形態に係る画像形成装置た
る電子写真方式プリンタであり、図1との共通箇所には
図1と同符号を付与することにより、前記共通箇所の説
明を省略する。
【0131】本実施形態にあっては、排紙ローラ10,
10の直後に排紙センサ14が配置されており、定着処
理済みの記録シート11の先端部位の到達タイミングが
検出され、排紙センサ14の検出信号が図6に示すよう
に、制御装置20に搬送されるよう設定されている。
【0132】一方、レジストローラ8,8の直前には、
レジストセンサ16が配置されており、制御装置20
は、予めレジストローラ8,8を停止させておき、給紙
機構(図示せず)により記録シート11を給紙し、レジ
ストセンサ16に記録シート11の先端が到達しレジス
トローラ8,8のニップに記録シート11が突き当たり
僅かなループが形成される迄、記録シート11を搬送す
ることにより、記録シート11の先端が正確にレジスト
ローラ8,8のニップに位置することとなる。
【0133】而して、感光ドラム表面に形成担持された
トナー像に同期して、制御装置20がレジストローラ
8,8の回転を開始する。
【0134】従って、記録シート11は、感光ドラム表
面に形成担持されたトナー像を転写装置6により転写さ
れ、搬送機構5により定着装置12迄搬送され、定着装
置12での定着処理中に記録シート11が定着ローラ表
面に巻き付いた倍には、分離爪3により記録シート11
を定着ローラ表面から引き剥がしたのち、排紙ガイド部
材9にガイドされながら、排紙ローラ10,10により
プリンタ本体外部に排紙される。
【0135】然るに、分離爪3による定着ローラ表面か
らの記録シート11の分離がが正常に行われず、記録シ
ート11が依然として定着ローラ表面に巻き付いている
場合、又は、記録シート11の先端が分離爪3に引っ掛
かってしまった場合には、レジストローラ8,8による
記録シート11の搬送タイミング並びに搬送スピードか
ら推定される、記録シート11の先端の排紙センサ14
への到達時刻が、遅れることとなる。
【0136】本実施形態においては、記録シート11の
先端の排紙センサ14への到達時間が推定時間より所定
時間、例えば、0.2秒遅れた場合には、記録シート1
1の定着ローラ表面への巻き付きによるジャムが発生し
た旨の判断を行う設定とした。
【0137】次に、図7に基づき本実施形態のプリンタ
における動作プロセスに関して説明する。尚、図7は、
本実施形態のプリンタにおける動作プロセスを示すフロ
ーチャートである。
【0138】図7において、プリント動作実行中にジャ
ムが発生したのち、ジャム処理がユーザにより終了した
時点にて、制御装置20が、ジャムの発生が排紙センサ
14における検出遅延の要因であったか否かを確認し、
ジャムの発生が排紙センサ14における検出遅延の要因
であった旨の確認が得られた場合には、記録シート11
の定着ローラ表面への巻き付き、又は、分離爪3の先端
部への記録シート11の引っ掛かりによる排紙センサ1
4の検出遅延として判断される。
【0139】従って、ジャムの発生要因が、記録シート
11の定着ローラ表面への巻き付き、又は、分離爪3の
先端部への記録シート11の引っ掛かりに基づく排紙セ
ンサ14の検出遅延でなかった場合には、記録シート1
1の定着ローラ表面への巻き付き、又は、分離爪3の先
端部への記録シート11の引っ掛かりは生じていない旨
の判断が為され、ジャムの種類の判定等の動作を終了し
プリント動作を終了する。
【0140】然るに、ジャムの発生要因が、記録シート
11の定着ローラ表面への巻き付き、又は、分離爪3の
先端部への記録シート11の引っ掛かりに基づく排紙セ
ンサ14の検出遅延であった場合には、現時点のトータ
ルプリンタカウンタ値及びジャムが生じた旨を記憶し、
現時点でのジャム発生から溯った1000枚以内のプリ
ント中に、排紙センサ14の検出遅延とするジャムの発
生回数が5回以上であるか否かを判定する。
【0141】而して、現時点でのジャム発生から溯った
1000枚以内のプリント中における排紙センサ14の
検出遅延とするジャムの発生回数が5回未満である旨の
判定結果が得られた場合には、偶発的に生じた記録シー
ト11の定着ローラ表面からの分離不良によるジャムの
可能性が高いと判断し、プリント動作を終了する。
【0142】一方、現時点でのジャム発生から溯った1
000枚以内のプリント中における排紙センサ14の検
出遅延とするジャムの発生回数が5回以上である旨の判
定結果が得られた場合には、定着ローラ表面から分離し
難い記録シート11が用いられている等の理由により、
記録シート11の定着ローラ表面からの分離不良による
ジャムが生じている可能性が高いと判断し、前記実施形
態と同様に、ラッチングソレノイド37に通電し、分離
爪3の先端部の定着ローラ表面への摺接圧を高い値に設
定する。
【0143】よって、本実施形態にあっては、ジャムの
発生時に前述の如き制御内容を実行することにより、1
回だけの偶発的な記録シート11の定着ローラ表面から
の分離不良により生じたジャムの影響を排除し、分離爪
3の汚れ並びに摩耗等の様々な要因に基づく記録シート
11の定着ローラ表面からの分離不良により生じたジャ
ムが頻発する場合にのみ、分離爪3の先端部の定着ロー
ラ表面への摺接圧を高い値に設定するので、記録シート
11の定着ローラ表面からの分離不良により生じたジャ
ムの多発を防ぐことができる。
【0144】又、本実施形態にあっては、分離爪3の汚
れ並びに摩耗等の様々な要因に基づく記録シート11の
定着ローラ表面からの分離不良により生じたジャムが頻
発して初めて、分離爪3の先端部の定着ローラ表面への
摺接圧を高い値に設定するので、分離爪3の先端部が定
着ローラ表面を徒に摩耗等することなく、定着ローラ1
及び分離爪3の寿命の維持を図ることができるという利
点が得られる。
【0145】尚、本実施形態にあっては、記録シート1
1を定着ローラ表面から分離し易くするために、分離爪
3の先端部の定着ローラ表面への摺接圧を高い値に設定
することとしたが、第一の実施形態において説明した、
記録シート11の先端部位の余白量を増す、又は、離型
剤塗布装置70から定着ローラ表面へのオイル塗布量を
増す等の方法が適用可能であることは言うまでもない。
【0146】但し、記録シート11の先端部位の余白量
を増す場合には、前記余白量が過度に大きく採られる
と、記録シート11の後端迄トナー像の充分な担持が押
さえられる不具合が生じてくるが、ユーザにとっては、
一般に、記録シート11の定着ローラ表面からの分離不
良により生じたジャムに比して、かかる不具合は許容範
囲であることが多いことから、適当に条件変更の項目、
変化量等を予め設定することにより、装置の使用方法及
び特性に鑑みて総合的に最も益するところが大きい制御
内容に設定すれば良い。
【0147】
【発明の効果】以上にて説明してきたように、本出願に
係る第一の発明に依れば、記録媒体における定着回転体
表面からの分離条件を検出し、検出された分離条件に基
づき記録媒体の定着回転体表面からの分離設定が変更さ
れるので、記録媒体の定着回転体表面からの分離設定に
無駄を生じることなく、記録媒体の定着回転体表面から
の分離条件の多種多様に応じて記録媒体の定着回転体表
面からの分離不良に起因するジャム発生の抑制を図るこ
とができる。
【0148】又、本出願に係る第二の発明に依れば、潜
像担持体の全部位又は一部位に形成担持された可視画像
の濃度が所定濃度以上である旨の検出結果が得られた場
合に、記録媒体の定着回転体表面からの分離設定が変更
されるので、記録媒体の定着回転体表面からの分離設定
に無駄を生じることなく、潜像担持体の全部位又は一部
位に形成担持された可視画像の濃度に応じて記録媒体の
定着回転体表面からの分離不良に起因するジャム発生の
抑制を図ることができる。
【0149】更に、本出願に係る第三の発明に依れば、
潜像担持体の全部位又は一部位に形成担持された可視画
像の濃度が所定濃度以上である旨の検出結果が得られた
場合に、記録媒体の先端部における余白部の面積値が増
加されるので、記録媒体の定着回転体表面からの分離設
定に無駄を生じることなく、潜像担持体の全部位又は一
部位に形成担持された可視画像の濃度に応じて記録媒体
の定着回転体表面からの分離不良に起因するジャム発生
の抑制を図ることができる。
【0150】又、本出願に係る第四の発明に依れば、予
め定められた基準値よりも記録媒体の物性値が越える旨
の検出結果が得られた場合に、記録媒体の定着回転体表
面からの分離設定が変更されるので、記録媒体の定着回
転体表面からの分離設定に無駄を生じることなく、予め
定められた基準値と記録媒体の物性値との比較結果に応
じて記録媒体の定着回転体表面からの分離不良に起因す
るジャム発生の抑制を図ることができる。
【0151】更に、本出願に係る第五の発明に依れば、
原稿を透明部材の所定位置に押圧支持せしめる押圧支持
部材が開放状態にある旨の検出結果が得られた場合に、
記録媒体の定着回転体表面からの分離設定が変更される
ので、記録媒体の定着回転体表面からの分離設定に無駄
を生じることなく、押圧支持部材が開放状態にあるか否
かに応じて記録媒体の定着回転体表面からの分離不良に
起因するジャム発生の抑制を図ることができる。
【0152】又、本出願に係る第六の発明に依れば、記
録媒体の全部位又は一部位に形成担持された未定着画像
の濃度が所定濃度以上である旨の検出結果が得られた場
合に、記録媒体の定着回転体表面からの分離設定が変更
されるので、記録媒体の定着回転体表面からの分離設定
に無駄を生じることなく、記録媒体の全部位又は一部位
に形成担持された未定着画像の濃度に応じて記録媒体の
定着回転体表面からの分離不良に起因するジャム発生の
抑制を図ることができる。
【0153】更に、本出願に係る第七の発明に依れば、
予め定められた所定温度よりも、定着回転体の温度を検
出する温度検出部材の検出温度が越える旨の検出結果が
得られた場合に、記録媒体の定着回転体表面からの分離
設定が変更されるので、記録媒体の定着回転体表面から
の分離設定に無駄を生じることなく、定着回転体の温度
を検出する温度検出部材の検出温度に応じて記録媒体の
定着回転体表面からの分離不良に起因するジャム発生の
抑制を図ることができる。
【0154】又、本出願に係る第八の発明に依れば、予
め定められた所定温度よりも、定着回転体の温度を検出
する温度検出部材の検出温度が越える旨の検出結果が得
られた場合に、定着回転体の目標温度が変更されるの
で、記録媒体の定着回転体表面からの分離設定に無駄を
生じることなく、定着回転体の温度を検出する温度検出
部材の検出温度に応じて記録媒体の定着回転体表面から
の分離不良に起因するジャム発生の抑制を図ることがで
きる。
【0155】更に、本出願に係る第九の発明に依れば、
分離設定は、離型剤塗布装置から定着回転体表面への離
型剤塗布量に採られており、記録媒体における定着回転
体表面からの分離条件を検出し、検出された分離条件に
基づき離型剤塗布装置から定着回転体表面への離型剤塗
布量が変更されるので、記録媒体の定着回転体表面から
の分離設定に無駄を生じることなく、記録媒体の定着回
転体表面からの分離条件の多種多様に応じて記録媒体の
定着回転体表面からの分離不良に起因するジャム発生の
抑制を図ることができる。
【0156】又、本出願に係る第十の発明に依れば、記
録媒体が定着回転体表面から分離されたか否かを検出
し、記録媒体が定着回転体表面から分離されなかった旨
の検出結果が得られた場合、又は、記録媒体が定着回転
体表面から分離されなかった旨の検出回数が所定回数を
越えた場合に、記録媒体の定着回転体表面からの分離設
定が変更されるので、記録媒体の定着回転体表面からの
分離設定に無駄を生じることなく、記録媒体の定着回転
体表面からの分離条件の多種多様に応じて記録媒体の定
着回転体表面からの分離不良に起因するジャム発生の抑
制を図ることができる。
【0157】更に、本出願に係る第十一の発明に依れ
ば、記録媒体が定着回転体表面から分離されなかった旨
の検出結果が得られた場合、又は、記録媒体が定着回転
体表面から分離されなかった旨の検出回数が所定回数を
越えた場合に、記録媒体の先端部における余白部の面積
値が増加されるので、記録媒体の定着回転体表面からの
分離設定に無駄を生じることなく、記録媒体の定着回転
体表面からの分離条件の多種多様に応じて記録媒体の定
着回転体表面からの分離不良に起因するジャム発生の抑
制を図ることができる。
【0158】又、本出願に係る第十二の発明に依れば、
記録媒体が定着回転体表面から分離されなかった旨の検
出結果が得られた場合、又は、記録媒体が定着回転体表
面から分離されなかった旨の検出回数が所定回数を越え
た場合に、離型剤塗布装置から定着回転体表面への離型
剤塗布量が変更されるので、記録媒体の定着回転体表面
からの分離設定に無駄を生じることなく、記録媒体の定
着回転体表面からの分離条件の多種多様に応じて記録媒
体の定着回転体表面からの分離不良に起因するジャム発
生の抑制を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願の第一の実施形態に係る電子写真方式プ
リンタの主要部を説明する概略構成図である。
【図2】図1に示す記録シートの先端部位の模式的拡大
図である。
【図3】本出願の第二の実施形態に係る電子写真方式プ
リンタの主要部を説明する概略構成図である。
【図4】図3に示す搬送機構の概略構成を説明する模式
的斜視図である。
【図5】図4に示す画像濃度センサ及びシート先端セン
サからの各出力信号の波形図である。
【図6】本出願の第三の実施形態に係る電子写真方式プ
リンタの主要部を説明する概略構成図である。
【図7】図6に示す電子写真方式プリンタにおける動作
プロセスを説明するフローチャートである。
【図8】従来の電子写真方式プリンタの主要部を説明す
る概略構成図である。
【符号の説明】
1 定着ローラ(定着回転体) 2 加圧ローラ(加圧回転体) 3 分離爪(定着分離部材) 5 搬送機構 6 転写装置 7 電子写真感光体(潜像担持体) 8 レジストローラ 9 排紙ガイド部材 10 排紙ローラ 11 記録シート(記録媒体) 12 定着装置 15 排紙機構 16 レジストセンサ 20 制御装置 30 スポンジローラ 31 不織布ウェブ 32 巻取ローラ 36 現像装置 37 ラッチングソレノイド 38 ウェブモータ 39 電源 40 レーザスキャナ 41 画像処理演算装置 42 温度検出部材 43 発光ダイオード 44 画像濃度センサ 45 発光ダイオード 46 シート先端センサ 50 コンピュータ 51 スキャナ 70 離型剤塗布装置 100 電子写真感光体(潜像担持体) 101 現像装置 102 給紙機構 103 記録シート(記録媒体) 104 搬送機構 105 転写装置 106 定着装置 107 定着ローラ(定着回転体) 108 加圧ローラ(加圧回転体) 109 排紙ガイド部材 110 排紙ローラ 111 排紙機構 112 分離爪(定着分離部材)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着画像を担持した記録媒体を、互い
    に圧接された定着回転体及び加圧回転体の間に通過せし
    めながら、加熱部材が前記記録媒体を加熱することによ
    り前記未定着画像を前記記録媒体に定着記録せしめ、爪
    状の先端部を定着回転体表面に摺接することにより、定
    着回転体表面に巻き付いた記録媒体を定着回転体表面か
    ら分離せしめる定着分離部材が設けられた定着装置を備
    える画像形成装置であって、潜像担持体に形成担持され
    た潜像を現像剤により可視画像とする現像装置、及び、
    潜像担持体に形成担持された可視画像を記録媒体に転写
    し未定着画像を前記記録媒体に形成する転写装置を備え
    る画像形成装置において、記録媒体における定着回転体
    表面からの分離条件を検出し、検出された分離条件に基
    づき記録媒体の定着回転体表面からの分離設定が変更さ
    れるようになっていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 分離条件は、潜像担持体の全部位又は一
    部位に形成担持された可視画像の濃度に採られており、
    潜像担持体の全部位又は一部位に形成担持された可視画
    像の濃度が所定濃度以上である旨の検出結果が得られた
    場合に、記録媒体の定着回転体表面からの分離設定が変
    更されることとする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 分離設定は、記録媒体の先端部位におけ
    る余白部の面積値に採られており、潜像担持体の全部位
    又は一部位に形成担持された可視画像の濃度が所定濃度
    以上である旨の検出結果が得られた場合に、記録媒体の
    先端部位における余白部の面積値が増加されることとす
    る請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 分離条件は、記録媒体の物性値に採られ
    ており、予め定められた基準値よりも記録媒体の物性値
    が越える旨の検出結果が得られた場合に、記録媒体の定
    着回転体表面からの分離設定が変更されることとする請
    求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 透明部材の所定位置に配置された原稿を
    開閉自在な押圧支持部材により押圧支持し、原稿に記載
    の画像情報を透明部材を介して露光走査し、原稿に記載
    の画像情報に応じた潜像を潜像担持体に形成担持する画
    像形成装置であり、分離条件は、押圧支持部材の開閉状
    態に採られており、押圧支持部材が開放状態にある旨の
    検出結果が得られた場合に、記録媒体の定着回転体表面
    からの分離設定が変更されることとする請求項1記載の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 分離条件は、記録媒体の全部位又は一部
    位に形成担持された未定着画像の濃度に採られており、
    記録媒体の全部位又は一部位に形成担持された未定着画
    像の濃度が所定濃度以上である旨の検出結果が得られた
    場合に、記録媒体の定着回転体表面からの分離設定が変
    更されることとする請求項1記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 定着回転体の温度を検出する温度検出部
    材を備え、分離条件は、温度検出部材により検出された
    定着回転体の温度に採られており、予め定められた所定
    温度よりも温度検出部材の検出温度が越える旨の検出結
    果が得られた場合に、記録媒体の定着回転体表面からの
    分離設定が変更されることとする請求項1記載の画像形
    成装置。
  8. 【請求項8】 分離設定は、定着回転体の目標温度に採
    られており、予め定められた所定温度よりも温度検出部
    材の検出温度が越える旨の検出結果が得られた場合に、
    定着回転体の目標温度が変更されることとする請求項7
    記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 離型剤を定着回転体表面に塗布する離型
    剤塗布装置を備え、分離設定は、離型剤塗布装置から定
    着回転体表面への離型剤塗布量に採られており、記録媒
    体における定着回転体表面からの分離条件を検出し、検
    出された分離条件に基づき離型剤塗布装置から定着回転
    体表面への離型剤塗布量が変更されるようになっている
    こととする請求項2記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 未定着画像を担持した記録媒体を、互
    いに圧接された定着回転体及び加圧回転体の間に通過せ
    しめながら、加熱部材が前記記録媒体を加熱することに
    より前記未定着画像を前記記録媒体に定着記録せしめ、
    爪状の先端部を定着回転体表面に摺接することにより、
    定着回転体表面に巻き付いた記録媒体を定着回転体表面
    から分離せしめる定着分離部材が設けられた定着装置を
    備える画像形成装置であって、潜像担持体に形成担持さ
    れた潜像を現像剤により可視画像とする現像装置、及
    び、潜像担持体に形成担持された可視画像を記録媒体に
    転写し未定着画像を前記記録媒体に形成する転写装置を
    備える画像形成装置において、記録媒体が定着回転体表
    面から分離されたか否かを検出し、記録媒体が定着回転
    体表面から分離されなかった旨の検出結果が得られた場
    合、又は、記録媒体が定着回転体表面から分離されなか
    った旨の検出回数が所定回数を越えた場合に、記録媒体
    の定着回転体表面からの分離設定が変更されるようにな
    っていることを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 分離設定は、記録媒体の先端部位にお
    ける余白部の面積値に採られており、記録媒体が定着回
    転体表面から分離されなかった旨の検出結果が得られた
    場合、又は、記録媒体が定着回転体表面から分離されな
    かった旨の検出回数が所定回数を越えた場合に、記録媒
    体の先端部位における余白部の面積値が増加されること
    とする請求項10記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 離型剤を定着回転体表面に塗布する離
    型剤塗布装置を備え、分離設定は、離型剤塗布装置から
    定着回転体表面への離型剤塗布量に採られており、記録
    媒体が定着回転体表面から分離されなかった旨の検出結
    果が得られた場合、又は、記録媒体が定着回転体表面か
    ら分離されなかった旨の検出回数が所定回数を越えた場
    合に、離型剤塗布装置から定着回転体表面への離型剤塗
    布量が変更されるようになっていることとする請求項1
    0記載の画像形成装置。
JP22372898A 1998-07-24 1998-07-24 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3715789B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22372898A JP3715789B2 (ja) 1998-07-24 1998-07-24 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22372898A JP3715789B2 (ja) 1998-07-24 1998-07-24 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000047515A true JP2000047515A (ja) 2000-02-18
JP3715789B2 JP3715789B2 (ja) 2005-11-16

Family

ID=16802764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22372898A Expired - Fee Related JP3715789B2 (ja) 1998-07-24 1998-07-24 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3715789B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006317822A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US7742188B2 (en) 2004-01-20 2010-06-22 Oki Data Corporation Image forming apparatus and method

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7742188B2 (en) 2004-01-20 2010-06-22 Oki Data Corporation Image forming apparatus and method
JP2006317822A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP4675672B2 (ja) * 2005-05-16 2011-04-27 株式会社リコー 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3715789B2 (ja) 2005-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8311431B2 (en) Image forming apparatus comprising a control section configured to carry out a control process including setting a power saving mode
US20090110418A1 (en) Image forming apparatus and image forming method
JP2008280121A (ja) シート給送装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP3400986B2 (ja) 画像形成装置
US7548702B2 (en) Image forming apparatus and image forming method for preventing paper jams in a fixing unit
JP2009075370A (ja) 画像形成装置及び制御方法
US20090067865A1 (en) Image forming apparatus
JP2009014829A (ja) 定着装置、および画像形成装置
JP3715789B2 (ja) 画像形成装置
JPH09212008A (ja) 画像形成装置
JP2006317730A (ja) 画像形成装置
US20110299897A1 (en) Image forming apparatus and cleaning method
JP2787505B2 (ja) ペーパージャム検出装置
JP2790856B2 (ja) シート材排出装置
JP5167978B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2005234358A (ja) 画像形成装置
JP2002278347A (ja) 定着装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2005096902A (ja) 画像形成装置
JP2002202639A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP7387989B2 (ja) 画像形成装置、シートの搬送制御方法及びプログラム
JP2004317358A (ja) 表面性識別装置とこれを用いた加熱装置及び画像形成装置
JP2004067329A (ja) シート搬送装置、定着装置及び画像形成装置
JP6244834B2 (ja) クリーニング装置、定着装置、及び画像形成装置
JP3952024B2 (ja) 画像形成装置
JP2021167886A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050826

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100902

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110902

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110902

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120902

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees