JPH0616109U - トラクタのトレーラ連結装置 - Google Patents

トラクタのトレーラ連結装置

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JPH0616109U
JPH0616109U JP5473592U JP5473592U JPH0616109U JP H0616109 U JPH0616109 U JP H0616109U JP 5473592 U JP5473592 U JP 5473592U JP 5473592 U JP5473592 U JP 5473592U JP H0616109 U JPH0616109 U JP H0616109U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラクタのトレーラ連結装置の連結ピンのト
レーラ側ピン孔に対する抜き差し構造の改良を図ること
を目的とする。 【構成】 油圧シリンダ装置34の進退動作により、第
1のリンク部材25を回動させて上・下動させ、第2の
リンク部材28を介して連結ピン30を上・下動させ、
該連結ピン30をトレーラ側の連結片に形成されたピン
孔に抜き差しさせるようにした。これにより、車室内の
スイッチ等の操作で連結装置のピンのトレーラ側連結片
のピン孔に対する抜き差しを容易に行い、装置の占有面
積も縮小できるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、空港等においてコンテナトレーラやパレットトレーラ等の各種トレ ーラを牽引するトラクタに関し、特に、トラクタの車体後部に設けられて牽引す るトレーラを連結するための連結装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、空港では、手荷物、貨物、郵便物等を積載したコンテナを運搬する ためのコンテナトレーラや貨物等を積み付けたパレット等を運搬するためのパレ ットトレーラを牽引するトーイングトラクタが使用されている。 かかるトーイングトラクタの車体後部には、上記のような牽引するトレーラを 連結するための連結装置が設けられている。
【0003】 かかる連結装置は、トレーラ側の連結片に形成されたピン孔に抜き差しされる 連結ピンと、該連結ピンを抜き差し動作させるべく上昇・下降操作する操作手段 とを備えた構成であり、その一例として、図3に示すような構造のものが従来知 られている。 即ち、トラクタの車体1の後部にはブラケット2が固定取付される。このブラ ケット2には、操作レバー3の一端部が支軸4を介して回動自由に支承される。
【0004】 この操作レバー3の支軸4には、長い第1のリンク部材5の一端部が固定取付 される。第1のリンク部材5の他端部には、短い第2のリンク部材6の一端部が 回動自由に連結される。第2のリンク部材6の他端部には、車体1の後部から張 り出す上・下一対のピン保持片7、8のピン孔7a,8aに上・下スライド自由 に保持され、図示しないトレーラ側の連結片に形成され前記ピン孔7a,8aと 合致するピン孔に抜き差し可能な連結ピン9の上端部が回動自由に連結される。
【0005】 かかる構成の連結装置においては、操作レバー3を支軸4を支点として揺動操 作することにより、第1のリンク部材5が揺動動作し、この揺動動作が第2のリ ンク部材6を介して連結ピン9の上・下動作を行わせ、該連結ピン9をトレーラ 側の連結片のピン孔に抜き差しさせる。 図4は従来の連結装置の他の例を示しており、トラクタの車体10後部に固定 取付されたブラケット11には、操作レバー12の一端部が支軸13を介して回 動自由に支承される。この操作レバー12の支軸13には、短い第1のリンク部 材14の一端部が固定取付される。第1のリンク部材14の他端部には、長い第 2のリンク部材15の一端部が回動自由に連結される。第2のリンク部材15の 他端部には、第3のリンク部材16の一端部が回動自由に支承される。第3のリ ンク部材16の回動支軸17には揺動レバー18の一端部が固定取付される。こ の揺動レバー18の他端部は、リンク部材18aを介して車体10の後部から張 り出す上・下一対のピン保持片19,20のピン孔19a,20aに上・下スラ イド自由に保持され、図示しないトレーラ側の連結片に形成され前記ピン孔19 a,20aと合致するピン孔に抜き差し可能な連結ピン21の上端部が回動自由 に連結される。
【0006】 かかる構成の連結装置においては、操作レバー12を支軸13を支点として揺 動操作することにより、第1のリンク部材14が揺動動作し、この揺動動作が第 2のリンク部材15、第3のリンク部材16及び揺動レバー18を介して連結ピ ン21の上・下動作を行わせ、該連結ピン21をトレーラ側の連結片のピン孔に 抜き差しさせる。
【0007】 尚、揺動レバー18には、これを手で持って直接揺動操作させるための手動レ バー22が固定取付されている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の連結装置の連結ピンの作動機構にあっては、 次のような問題点があった。 即ち、操作レバー3,12の揺動操作により、各リンク部材からなるリンク機 構を介して連結ピン9,21の動作を行う構造であるから、連結ピン9,21の 作動力の伝達系を短くして該連結ピン9,21のスムーズな動作を可能とするた め、操作レバー3,12とリンク機構とをできるだけ近くに設ける必要がある。
【0009】 このため、操作レバー3,12は車体後方に位置せざるを得ず運転席から操作 し難いという問題点がある。 又、図3のものでは、リンク機構と操作レバー3の回転中心が、上昇時の連結 ピン9よりも上方位置にあり、図4のものでは、リンク機構と操作レバー12の 回転中心が、連結ピン21の前方位置にあるため、リンク機構や操作レバー3、 12の必要占有面積が大きくなり、装置の設置スペースを広くとる必要がある。
【0010】 更に、操作レバー3,12の操作、即ち、人力による操作であるため、操作力 を軽減しようとすると、どうしても操作レバーを大型化する必要があり、このこ とからも、上記装置の設置スペースの問題が発生する。 そこで、本考案は以上のような従来の問題点に鑑み、トラクタのトレーラ連結 装置の連結ピンのトレーラ側ピン孔に対する抜き差し構造の改良を図り、操作性 の向上、装置の設置スペースの低減等を図ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このため、本考案のトラクタのトレーラ連結装置は、トラクタの車体後部に固 定取付されたブラケットと、該ブラケットに回動自由に連結されて車体後部から 張り出す第1のリンク部材と、該第1のリンク部材の車体後部から張り出した先 端部に回動自由に連結された第2のリンク部材と、該第2のリンク部材の先端部 に回動自由に連結され、トラクタの車体後部から張り出すピン保持片のピン孔に 上・下スライド自由に保持され、トレーラ側の連結片に形成され前記ピン孔と合 致するピン孔に抜き差し可能な連結ピンと、前記第1のリンク部材及び第2のリ ンク部材を介して前記連結ピンを上・下動作させる流体シリンダ装置であって、 シリンダ本体が前記ブラケットの第1のリンク部材連結部位よりも下部位に回動 自由に連結され、かつ該シリンダ本体から突出するピストンロッド先端が前記第 1のリンク部材に回動自由に連結された流体シリンダ装置と、を含んで構成した 。
【0012】
【作用】
かかる構成において、流体シリンダ装置の進退動作により、第1のリンク部材 が回動して上・下動し、第2のリンク部材を介して連結ピンが上・下動して、ト レーラ側の連結片に形成されたピン孔に抜き差しされる。 従って、車室内のスイッチ等の操作で連結装置のピンのトレーラ側連結片のピ ン孔に対する抜き差しを容易に行え、装置の占有面積も縮小できる。
【0013】
【実施例】
以下、添付された図面を参照して本考案を詳述する。 図1及び図2において、トラクタの車体後部、即ち、フレーム後端のクロスメ ンバ23の上端には、ブラケット24が固定取付されている。このブラケット2 4は、垂直部24aと該垂直部24aから直角方向に張り出す取付フランジ部2 4bとを有する略L字形に折曲形成された一対のブラケット部材24A,24B から構成される。一対のブラケット部材24A,24Bは左右に離間して配設さ れ、その取付フランジ24bが前記クロスメンバ23の上端面にボルトにより固 着される。
【0014】 上記ブラケット24には、第1のリンク部材25が回動自由に連結される。こ の第1のリンク部材25は、左右一対の略三角形状の板部材25a,25bと、 該一対の板部材25a,25bの上縁部を繋ぐ細長方形状の板部材25cとから 構成されており、上面は下縁部に対して傾斜される。 かかる第1のリンク部材25の傾斜高部の端部は、前記一対のブラケット部材 24A,24B間に挿入配置され、取付ボルト26を一方のブラケット部材24 Bから第1のリンク部材25の傾斜高部の端部、他方のブラケット部材24Aへ と貫通し、該取付ボルト26の他方のブラケット部材24Aからの突出端部にナ ット27を嵌合することにより、ブラケット24に回動自由に連結される。
【0015】 このようにブラケット24に連結された第1のリンク部材25の先端部は、ク ロスメンバ23後端面から後方に突出される。 上記第1のリンク部材25のクロスメンバ23後端面から張り出した先端部に は、第2のリンク部材28が回動自由に連結される。この第2のリンク部材28 は、略方形体状に形成され、その一方の端部は溝28aが形成されて2つ割りに 形成される。
【0016】 かかる第2のリンク部材28の溝28aの形成側と反対側の端部は、前記第1 のリンク部材25の先端部の一対の板部材25a,25b間に挿入配置され、図 示しない取付ボルトを一方の板部材25bから第2のリンク部材28の溝28a の形成側と反対側の端部、他方の板部材25aへと貫通し、該取付ボルトの他方 の板部材25aからの突出端部にナット29を嵌合することにより、第1のリン ク部材25に回動自由に連結される。
【0017】 このように第1のリンク部材25に連結された第2のリンク部材28の溝28 a形成側の端部には、連結ピン30が回動自由に連結される。 この連結ピン30は、ピン軸部30aと該ピン軸部30aの上端に形成された フランジ部30bと該フランジ部30bの上端面と直角に連接して上方に延びる 連結片部30cとから構成される。
【0018】 前記ピン軸部30aの先端部周面は円錐状テーパ面に形成され、先端は略球状 に形成される。 かかる連結ピン30の連結片部30cは、前記第2のリンク部材28の端部の 溝28a内側に挿入配置され、支持ピン31を第2のリンク部材28の端部と連 結片部30cとに嵌入することにより、第2のリンク部材28に回動自由に連結 される。
【0019】 前記クロスメンバ23後端面には、3つのピン保持片32A,32B,32C が固定取付されている。 これらのピン保持片32A,32B,32Cは、先端が円弧状に形成された略 三角形状に形成され、円形のピン孔32aが貫通形成される。かかる3つのピン 保持片32A,32B,32Cは、クロスメンバ23後端面に固定取付された取 付板33の板面の上部と中部と下部に溶接により固着される。
【0020】 そして、前記連結ピン30はピン保持片32A,32B,32Cのピン孔32 aに上・下スライド自由に保持され、図示しないトレーラ側の連結片に形成され 前記ピン孔32aと合致するピン孔に抜き差し可能とされる。 尚、前記トレーラ側の連結片は、その取付高さに応じて、上部ピン保持片32 Aと中部ピン保持片32Bの間と、中部ピン保持片32Bと下部ピン保持片32 Cの間とに選択的に挿入され、トレーラ側の連結片のピン孔がピン保持片32A ,32B,32Cのピン孔32aと合致される。
【0021】 一方、第1のリンク部材25及び第2のリンク部材28を介して連結ピン30 を上・下動作させる流体シリンダ装置としての油圧シリンダ装置34が設けられ ている。 この油圧シリンダ装置34は、シリンダ本体34Aと、該シリンダ本体34A 内に摺動可能に配設された図示しないピストンに連結されてシリンダ本体34A 先端から突出するピストンロッド34Bとを含んで構成される。ピストンロッド 34B先端部にはクレビス35が連結される。
【0022】 かかる油圧シリンダ装置34のシリンダ本体34A先端部は前記ブラケット2 4の第1のリンク部材25連結部位よりも下部位に回動自由に連結され、かつピ ストンロッド34B先端部のクレビス35は前記第1のリンク部材25に回動自 由に連結される。 即ち、シリンダ本体34A先端部は、一対のブラケット部材24A,24B間 に挿入配置され、支持ピン47を一方のブラケット部材24Bからシリンダ本体 34A先端部、他方のブラケット部材24Aへと貫通することにより、ブラケッ ト24に回動自由に連結される。
【0023】 ピストンロッド34B先端部のクレビス35は、第1のリンク部材25の一対 の板部材25a,25b間に挿入配置され、図示しない取付ボルトを一方の板部 材25bからシリンダ本体34A先端部、他方の板部材25aへと貫通し、該取 付ボルトの他方の板部材25aからの突出端部にナット36を嵌合することによ り、第1のリンク部材25に回動自由に連結される。
【0024】 以上のように、ブラケット24と第1のリンク部材25とに連結された油圧シ リンダ装置34の作動装置の構成は図1に示すようである。 即ち、油圧シリンダ装置34は、正・逆転可能な電動モータ37付きの油圧ポ ンプ38からの圧油により作動される。油圧ポンプ38から導かれる2本の油圧 パイプ39A,39Bは夫々シリンダ本体34A内のピストンにより仕切られた 後端側と先端側の2つの油圧室(図示せず)に連通接続される。
【0025】 従って、電動モータ37を正転すると、油圧ポンプ38からの油圧から一方の 油圧パイプ39Bを介して後端側の油圧室に供給されピストンが前方に押されて ピストンロッド34Bが前進し、電動モータ37を逆転すると、油圧ポンプ38 からの油圧から他方の油圧パイプ39Aを介して前端側の油圧室に供給されピス トンが後方に押されてピストンロッド34Bが後退する。
【0026】 前記電動モータ37の駆動回路は次のように構成される。 バッテリ電源39には正・逆転切換スイッチ40が接続される。この切換スイ ッチ40は、バッテリ電源39に接続されるスイッチ片40aと該スイッチ片4 0aが選択的に接続される正転切換側スイッチ端子40bと逆転切換側スイッチ 端子40cとから構成される。正転切換側スイッチ端子40bは第1リレー装置 41のリレースイッチ片41aにより接断される常時接続のリレー接点41bを 介してを介して電動モータ37に接続され、逆転切換側スイッチ端子40cは第 2リレー装置42のリレースイッチ片42aにより接断される常時接続のリレー 接点42bを介して電動モータ37に接続される。
【0027】 第1リレー装置41のリレースイッチ片41aを作動する励磁コイル41cは 、油圧シリンダ装置34のシリンダ本体34Aに設けられたピストンの前進スト ローク位置を検出するストローク検出スイッチ43を介して電源バッテリ39に 接続される。第2リレー装置42のリレースイッチ片42aを作動する励磁コイ ル42cは、前記ピストンの後退ストローク位置を検出するストローク検出スイ ッチ44を介して電源バッテリ39に接続される。
【0028】 上記ストローク検出スイッチ43,44は、磁気センサ式であり、油圧シリン ダ装置34のシリンダ本体34A内を摺動するピストンの外周面に装着されたマ グネットが近接することによりONとなるものである。 次に、かかる構成のトラクタのトレーラ連結装置の作用について説明する。 連結ピン30は下降状態の時には、3つのピン保持片32A,32B,32C 夫々のピン孔32aを貫通し、上部ピン保持片32Aと中部ピン保持片32Bの 間と、中部ピン保持片32Bと下部ピン保持片32Cの間とに選択的に挿入され たトレーラ側の連結片のピン孔に差し込まれる。この状態では、トラクタにトレ ーラが連結される。
【0029】 かかる連結ピン30の下降状態から上昇させるには、正・逆転スイッチ40を 正転側に切り換える。第1リレー装置41はONとなっており、これにより、バ ッテリ電源39から電動モータ37に通電がなされ、油圧ポンプ38が駆動され る。油圧ポンプ38の駆動により、油圧パイプ39Bから油が後端側の油圧室に 圧送され、ピストンが前方に押圧されて、ピストンロッド34Bが前進動作され る。ピストンロッド34Bの前進動作によって、第1のリンク部材25を前方に 移動しようとする力が作用するが、該第1のリンク部材25はブラケット24に 連結されているため、第1のリンク部材25には、ブラケット24による回動支 承部を中心とする回転力が付与され上方向に回動する。
【0030】 このように、第1のリンク部材25が上方向に回動することにより、連結ピン 30には第2のリンク部材28を介して上方向の引張力が作用し、該連結ピン3 0は上方向に引上げられる。 上記のように連結ピン30が上方向に引上げられた状態において、油圧シリン ダ装置34のシリンダ本体34A内を摺動するピストンのマグネットがストロー ク検出スイッチ43に近接することにより、該スイッチ43がONされる。スイ ッチ43のON動作により、リレー装置41の励磁コイル41cにバッテリ電源 39から通電がなされて励磁される結果、リレースイッチ片41aがリレー接点 41bから離れ、バッテリ電源39から電動モータ37への通電が解かれ、該電 動モータ37の作動が停止される。この状態では、油圧シリンダ装置34のシリ ンダ本体34A内の後端側の油圧室に油が保持されており、ピストンは前方に押 圧された状態に保持され、連結ピン30が上方向に引上げられた状態が保持され る。
【0031】 かかる連結ピン30の上昇状態から下降させるには、正・逆転スイッチ40を 逆転側に切り換える。第2リレー装置42はONとなっており、これにより、バ ッテリ電源39から電動モータ37に通電がなされ、油圧ポンプ38が駆動され る。油圧ポンプ38の駆動により、油圧パイプ39Aから油が前端側ピストン室 に圧送され、ピストンが後方に押圧されて、ピストンロッド34Bが後退動作さ れる。ピストンロッド34Bの後退動作によって、第1のリンク部材25は下方 向に回動する。
【0032】 このように、第1のリンク部材25が下方向に回動することにより、連結ピン 30には第2のリンク部材28を介して下方向の押付力が作用し、該連結ピン3 0は下方向に押し下げられる。 従って、連結ピン30は3つのピン保持片32A,32B,32C夫々のピン 孔32aを貫通し、トレーラ側の連結片のピン孔に差し込まれる。この状態では 、トラクタとトレーラとの連結が行われる。
【0033】 上記のように連結ピン30が押し下げられた状態において、油圧シリンダ装置 34のシリンダ本体34A内を摺動するピストンのマグネットがストローク検出 スイッチ44に近接することにより、該スイッチ44がONされる。スイッチ4 4のON動作により、リレー装置42の励磁コイル42cにバッテリ電源39か ら通電がなされて励磁される結果、リレースイッチ片42aがリレー接点42b から離れ、バッテリ電源39から電動モータ37への通電が解かれ、該電動モー タ37の作動が停止される。この状態では、油圧シリンダ装置34のシリンダ本 体34A内の前端側油圧室に油が保持されており、ピストンは後方に押圧された 状態に保持され、連結ピン30が押し下げられた状態が保持される。
【0034】 以上の構成のトラクタのトレーラ連結装置によると、油圧シリンダ装置34の 作動により、各リンク部材からなるリンク機構を介して連結ピン30の動作を行 う構造であるから、従来装置のような操作レバーが不要となり、前記油圧シリン ダ装置34の電動モータ37の作動を制御するスイッチ40の運転席からの操作 により、連結ピン30を簡単かつスムーズに抜き差しでき、操作力も不要で、操 作性に優れている。
【0035】 又、操作レバーがなく、リンク機構があるだけであり、操作レバーの大型化も 不要なため、各構成部品の必要占有面積を小さくでき、装置の設置スペースを削 減することができる。 更に、上記実施例によると、連結ピン30のピン軸部30aの先端部周面を円 錐状テーパ面に形成し、先端を略球状に形成したから、連結ピン30のピン孔3 2aやトレーラ側の連結片のピン孔への挿入をピン孔に引っ掛かることなくスム ーズに行え、例えば、連結ピン30がトレーラ側のピン孔に挿入されず、連結片 自体を保持片32A,32B,32Cと連結ピン30とで挟み込んでしまった場 合には、ピン軸30a先端と連結片とが点接触状態となるから、トラクタがトレ ーラ連結が不完全な状態で誤って走り出しても、連結ピン30が容易に連結片か ら離れ、トレーラの不完全な連結が解除され、安全性を高めることができる。
【0036】 尚、図1に示すように、クロスメンバ23の上面のブラケット24固定部近傍 に連結ピン30完全下降状態で第1のリンク部材25の下端と接触可能なリミッ トスイッチ46を設け、該リミットスイッチ46から第1のリンク部材25が離 れた時にブザー或いはウォーニングランプ等の警報装置45が作用するように構 成しても良く、この構成にすれば、トラクタとトレーラの不完全な連結や途中で 連結が解除されたことを、容易に知見できるため、より安全性を高めることが可 能である。
【0037】 又、本実施例においては、油圧シリンダ装置34の前進ストローク位置と後退 ストローク位置を検出するストローク検出スイッチ43,44を設け、ピストン のストロークで連結ピン30の上昇完了及び下降完了を検知して、電動モータ3 7の作動を停止するようにしたから、必要以上に電動モータ37を作動させるこ とがなく、電力消費を極力抑えることができる。
【0038】 又、電動モータ37付きの油圧ポンプ38を採用した結果、トラクタのエンジ ン停止時でも油圧ポンプ38が作動可能であり、連結ピン30の作動を常時行え るという利点がある。 尚、本実施例では、流体シリンダ装置として、油圧シリンダ装置34を採用し たが、エアシリンダ装置でも一向に構わない。
【0039】 以上のように、特定の実施例を参照して本考案を説明したが、本考案はこれに 限定されるものではなく、当該技術分野における熟練者等により、本考案に添付 された実用新案登録請求の範囲から逸脱することなく、種々の変更及び修正が可 能であるとの点に留意すべきである。
【0040】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のトラクタのトレーラ連結装置によれば、トラク タの車体後部に固定取付されたブラケットに連結されたリンク機構を流体シリン ダ装置で回動させて、該リンク機構に連結された連結ピンをトレーラ側の連結片 に形成されたピン孔に抜き差し動作させるようにしたから、スイッチ等の運転席 からの操作により、連結ピンを簡単かつスムーズに抜き差しでき、操作力も不要 で、操作性に優れていると共に、操作レバーがなく、リンク機構があるだけであ り、操作レバーの大型化も不要なため、各構成部品の必要占有面積を小さくでき 、装置の設置スペースを削減することができるという利点がある実用的効果大な るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係るトラクタのトレーラ連結装置の
一実施例を示す側面図
【図2】 同上実施例の斜視図
【図3】 従来の連結装置の一例を示す側面図
【図4】 従来の連結装置の他例を示す側面図
【符号の説明】
23 クロスメンバ 24 ブラケット 25 第1のリンク部材 28 第2のリンク部材 30 連結ピン 32A ピン保持片 32B ピン保持片 32C ピン保持片 32a ピン孔 34 油圧シリンダ装置 34A シリンダ本体 34B ピストンロッド 37 電動モータ 38 油圧ポンプ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラクタの車体後部に固定取付されたブ
    ラケットと、該ブラケットに回動自由に連結されて車体
    後部から張り出す第1のリンク部材と、該第1のリンク
    部材の車体後部から張り出した先端部に回動自由に連結
    された第2のリンク部材と、該第2のリンク部材の先端
    部に回動自由に連結され、トラクタの車体後部から張り
    出すピン保持片のピン孔に上・下スライド自由に保持さ
    れ、トレーラ側の連結片に形成され前記ピン孔と合致す
    るピン孔に抜き差し可能な連結ピンと、前記第1のリン
    ク部材及び第2のリンク部材を介して前記連結ピンを上
    ・下動作させる流体シリンダ装置であって、シリンダ本
    体が前記ブラケットの第1のリンク部材連結部位よりも
    下部位に回動自由に連結され、かつ該シリンダ本体から
    突出するピストンロッド先端が前記第1のリンク部材に
    回動自由に連結された流体シリンダ装置と、を含んで構
    成したことを特徴とするトラクタのトレーラ連結装置。
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JP2581766Y2 (ja) 1998-09-24

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