JPH0616088A - 自動車用外部バックミラー・アセンブリ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミラー・ハウジングに穴を設ける必要のない
自動車用外部バックミラー・アセンブリを提供する。 【構成】 外部バックミラー・アセンブリは、第２の取
り付けプレート３２を第１の取り付けプレート２０に固
定するための取り外し可能な接手アセンブリを備える。
接手アセンブリは、プレート３２に設けられて平行に隔
置された一対の突出部３６、４８、５０と、プレート２
０に設けられて外方に伸長する一対の弾性を有する梁６
０、６６とを備える。各々の突出部は、互いに向かい合
う溝を有する。梁は、プレート２０において互いに隔置
される。梁は、その弾性により互いに離れる方向に偏椅
された状態で、対応する溝の中に収容され、第１及び第
２の取り付けプレート２０、３２は相互に固定される。
また、梁を弾性変形させることにより、第１及び第２の
取り付けプレートを取り外すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車体の外部に
固定されるようになされたハウジングと、該ハウジング
の中に枢動可能に取り付けられた第１の取り付けプレー
トと、第２の取り付けプレートに固定されたミラー・ガ
ラスと、上記ハウジングの外部から取り外し可能であ
り、第２の取り付けプレートを第１の取り付けプレート
に固定するための取り外し可能な接手アセンブリとを備
えるタイプの自動車用外部バックミラー・アセンブリに
関する。

【０００２】

【従来の技術】上述のタイプの外部バックミラー・アセ
ンブリは、ＤＥ−Ｃ−２９０７４３３に開示されてい
る。接手アセンブリの取り外しを可能とする工具を入れ
るために、ハウジングの底部には穴が設けられる。

【０００３】ＧＢ−Ａ−２２１７６６５は、ハウジング
の外部から取り外すことのできないスナップロック式
（嵌着ロック式）のフックから構成される接手アセンブ
リによって相互に接続された２つの取り付けプレートを
有する外部バックミラー・アセンブリを開示している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ハウ
ジングに上述の如き穴を設ける必要のない外部バックミ
ラー・アセンブリを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
タイプのミラー・アセンブリにおいて、接手アセンブリ
は、上記両取り付けプレートの一方に平行な関係で隔置
された一対の突出部を備える。上記各々の突出部は、他
方の突出部の溝に向かい合う溝を有する。上記接手アセ
ンブリはまた、上記両取り付けプレートの他方に設けら
れ、外側を向いた一対の当接形成部を備え、これら当接
形成部は、互いに離れる方向に弾性的に偏椅されると共
に隔置され、各々の当接形成部は上記溝の対応する一方
の中に係合することができる。

【０００６】本発明の一形態においては、当接形成部の
一方は、隔置された支持形成部に取り付けられた弾性を
有する梁を備え、対応する溝は、上記支持形成部の間の
中間位置で上記梁に係合するような位置に設けられた突
起を備える。

【０００７】他方の当接形成部も、隔置された支持形成
部に取り付けられる梁を備え、また、第２の溝は、その
支持形成部付近で上記第２の梁に係合するようになされ
た当接面を備えるのが好ましい。このようにすると、２
つの当接形成部は、実質的に同一で、いずれの当接形成
部をいずれの溝の中にも係合させることができるように
構成することができる。

【０００８】本発明の好ましい実施例においては、上記
当接形成部を含む上記突出部は、第１の取り付けプレー
トに固定され、相互に向かい合う溝は、第２の取り付け
プレートに固定される。

【０００９】

【実施例】以下に図面を参照して本発明の実施例を説明
する。

【００１０】図１を参照すると、外部バックミラー・ア
センブリはハウジング１０を有しており、該ハウジング
は、ミラー・アセンブリを自動車の車体に取り付けるた
めの手段（図示せず）に接続されるようになされた端部
１２を有している。支持柱１４がハウジングの内部から
突出しており、上記支持柱は、その外方端に球形の形成
部１６を有しており、該形成部は、第１の取り付けプレ
ート２０のソケット形成部１８に係合されている。第１
の取り付けプレート２０も第２のソケット形成部２２を
有しており、このソケット形成部は、ネジ・ジャッキ駆
動ユニット２８のジャッキ式のネジ２６の端部の球形の
形成部２４に係合している。上記駆動ユニットは、例え
ば、ＥＰ−Ａ−０２７２０４７に記載されるような、電
動モータを備えるものとすることができる。上記駆動ユ
ニットは、図面の紙面に直交する方向において球形の形
成部１６を通る軸線の周囲で、第１の取り付けプレート
２０をハウジング１０に対して相対的に枢動させること
ができる。同様のネジ・ジャッキ駆動ユニット（図示せ
ず）がジャッキ式のネジを有しており、該ネジは、別の
球形のソケット３０（図４参照）に係合し、上記第１の
軸線に直交する方向において球形の形成部１６を通る軸
線の周囲で調節することを可能にする。

【００１１】第１の取り付けプレート２０の外方を向い
た側部が、第２の取り付けプレート３２に圧接してお
り、上記第２の取り付けプレートは、接着剤によってそ
の前方面に固定されたミラー・ガラス３４を有してい
る。第２の取り付けプレート３２は、後に説明する本発
明の接手手段によって、第１の取り付けプレートに固定
されている。

【００１２】図２及び図３を参照すると、第１の取り付
けプレート２０に面する第２の取り付けプレート３２の
側部は、細長いＬ字形状の第１の突出部３６を担持して
おり、この突出部は、第２の取り付けプレート３２の隣
接する面と共に、第２の取り付けプレート３２の中心の
方を向いた溝３８を形成している。突出部３６の中心付
近においては、２つのリブ４０、４２（図５も参照のこ
と）が、溝３８の深さの約３分の２にわたって、該溝を
横断して伸びている。突出部３６の両端部付近には、ガ
イド突出部４４、４６がそれぞれ設けられている。

【００１３】第２の取り付けプレート３２は、突出部３
６の反対側に、Ｌ字形状の一対の突出部４８、５０を担
持しており、これら各々の突出部は、溝３８の方を向い
ている溝５２の一部を形成している。溝５２の深さは、
溝３８の深さの約３分の１である。突出部４８、５０の
外方端付近には、ガイド突出部５４、５６が設けられて
いる。

【００１４】図４を参照すると、第１の取り付けプレー
ト２０は一体成形された梁６０を有しており、この梁の
両端部は、第１の取り付けプレート２０の周辺部から突
出する取り付け部６２、６４上に支持されている。第２
の梁６６が、第１の取り付けプレート２０の反対側の側
部から突出する取り付け部６８、７０上に支持されてい
る。第１の取り付けプレート２０は、この取り付けプレ
ートに対して内方へ向かう推力が作用した場合に、梁６
０、６２が第１の取り付けプレート２０の周辺部付近に
向かって曲がることを可能とするような十分な弾性を有
するプラスチック材料から成形される。

【００１５】第２の取り付けプレート３２を第１の取り
付けプレート２０に装着する時には、第１の梁６０を溝
３８の中へ挿入し、図５に示すように、該梁をリブ４
０、４２に当接させる。次に、第２の取り付けプレート
３２を図１及び図５で見て左側へ動かし、第２の梁６６
が突出部４８、５０の縁部を通過して溝５２の中へ入る
ことが十分可能となるように、第１の梁６０を曲げる。
第２の梁６６が、突出部４８の表面７２並びに溝５２の
内方端に当接した時には、図５に示すように、第１の梁
６０は依然として幾分曲がっている。ガイド突出部４
４、４６、５４、５６は、溝３８、５２に沿う梁６０、
６６の摺動運動を制限し、その結果、第２の取り付けプ
レート３２、並びにこの取り付けプレートと一体のミラ
ー・ガラス３４は、第１の取り付けプレート２０に対し
て固定された位置に設けられる。

【００１６】ミラー・ガラス３４をハウジング１０から
取り除く必要がある場合には、ミラー・ガラス３４とハ
ウジング１０の外側部分の内壁部７６との間の隙間７４
の中へレバー（図示せず）を挿入することができる。レ
バーを壁部７４の外縁部７８の回りで枢動させると、最
初に、ミラー・ガラス３４及び第２の取り付けプレート
３２が図１に示すように右側へ移動し、次に、第２の梁
６６が溝５２から出るまで第１の梁６０が曲がり、その
後上述のレバーを更に枢動運動させて、第２の取り付け
プレート３２を動かし、該第２の取り付けプレートをハ
ウジング１０の前方部から出す。次に、ミラー・ガラス
３４及び第２の取り付けプレート３２を手で掴んで取り
除くことができる。

【００１７】梁６０、６６は同一の形状であるので、第
２の梁６６が溝３８に係合し、また、第１の梁６０が溝
５２に係合するように、第２の取り付けプレート３２を
反対方向にしてハウジング１０の中へ挿入することがで
きる。

【００１８】ミラー・ガラスがハウジングの中の取り付
けプレートに固定され、上記ハウジングが、その中でミ
ラー・ガラスを側方へある制限された距離だけ移動させ
ることのできる十分な空隙を有しているミラー・アセン
ブリであれば、どのようなタイプのミラー・アセンブリ
にも本発明を適用することができる。例えば、ボーデン
ケーブル等の機械的な手段、並びに上述の如き電気的な
手段によって、ハウジングに対するミラー・ガラスの向
きを調節することのできるミラー・アセンブリに対し
て、本発明は特に適用可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の自動車用外部バックミラー・アセンブ
リの水平方向の断面図である。

【図２】図１に示すミラー・アセンブリの第２の取り付
けプレートをミラー・ガラスが取り付けられた側とは反
対側から示す立面図である。

【図３】図２の線３−３に沿って示す断面図である。

【図４】図１に示すミラー・アセンブリの第１の取り付
けプレートを第２の取り付けプレートに接する側とは反
対側から示す立面図である。

【図５】図２及び図４を組み合わせた状態で各要素を示
す立面図である。

【符号の説明】

１０ ハウジング ２０、３２ 取り
付けプレート ３４ ミラー・ガラス ３６、４８、５０
突出部 ３８、５２ 溝 ６０、６６ 弾性
を有する梁 ６２、６４、６８、７０ 取り付け部（支持形成部）

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車の車体の外部に固定されるように
   なされたハウジング（１０）と、該ハウジング（１０）
   の中に枢動可能に取り付けられた第１の取り付けプレー
   ト（２０）と、第２の取り付けプレート（３２）に固定
   されたミラー・ガラス（３４）と、前記ハウジング（１
   ０）の外部から取り外し可能であり、前記第２の取り付
   けプレート（３２）を前記第１の取り付けプレート（２
   ０）に固定するための取り外し可能な接手アセンブリと
   を備える自動車用外部バックミラー・アセンブリにおい
   て、前記接手アセンブリは、前記両取り付けプレートの
   一方（３２）に設けられて平行に隔置された一対の突出
   部（３６；４８、５０）と、前記両取り付けプレートの
   他方（２０）に設けられて外方に伸長する一対の当接形
   成部（６０、６６）とを備え、前記各々の突出部（３
   ６；４８、５０）は、他方の突出部（３６；４８、５
   ０）の溝（５２、３８）に向かい合う溝（３８、５２）
   を有しており、また、前記一対の当接形成部は、互いに
   隔置されると共に互いに離れる方向に弾性的に偏椅さ
   れ、これにより、前記各々の当接形成部（６０、６６）
   は、前記溝（３８、５２）の中の対応する溝に係合可能
   であることを特徴とする自動車用外部バックミラー・ア
   センブリ。
2. 【請求項２】 請求項１の外部バックミラー・アセンブ
   リにおいて、前記当接形成部の一方は、隔置された支持
   形成部（６２、６４）によって、対応する取り付けプレ
   ート（２０）に取り付けられた弾性を有する梁（６０）
   を有し、対応する溝（３８）は、前記支持形成部（６
   ２、６４）の間の位置で前記梁（６０、６６）に係合す
   るような位置に設けられた突起（４０、４２）を有する
   ことを特徴とする外部バックミラー・アセンブリ。
3. 【請求項３】 請求項２の外部バックミラー・アセンブ
   リにおいて、前記当接形成部の他方も、隔置された支持
   形成部（６８、７０）に取り付けられた弾性を有する梁
   （６６）を有し、前記第２の溝（５２）は、対応する支
   持形成部（６８、７０）に隣接する位置で前記第２の梁
   （６６）に係合するようになされた当接面（７２）を有
   することを特徴とする外部バックミラー・アセンブリ。
4. 【請求項４】 請求項３の外部バックミラー・アセンブ
   リにおいて、前記弾性を有する梁（６０、６６）は、互
   いにほぼ同一の形状を有することを特徴とする外部バッ
   クミラー・アセンブリ。
5. 【請求項５】 請求項１乃至４のいずれかの外部バック
   ミラー・アセンブリにおいて、前記当接形成部（６０、
   ６６）を収容する前記突出部（３６；４８、５０）は、
   前記第１の取り付けプレート（２０）に固定され、ま
   た、前記互いに向かい合う前記溝は、前記第２の取り付
   けプレート（３２）に固定されることを特徴とする外部
   バックミラー・アセンブリ。