JPH06160877A - 薄膜配線構造及びそれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

薄膜配線構造及びそれを用いた液晶表示装置

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JPH06160877A
JPH06160877A JP31511592A JP31511592A JPH06160877A JP H06160877 A JPH06160877 A JP H06160877A JP 31511592 A JP31511592 A JP 31511592A JP 31511592 A JP31511592 A JP 31511592A JP H06160877 A JPH06160877 A JP H06160877A
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film
conductive film
alloy
scanning signal
conductive
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JP31511592A
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Genshirou Kawachi
玄士朗 河内
Koichi Abu
恒一 阿武
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低抵抗特性を有し、製造が簡単で、高絶縁特
性を持つ薄膜配線構造、及び、外部接続端子の腐食及び
表示画像品質に対して高信頼性を有し、少ない工程数で
製造可能な走査信号ラインを持つ液晶表示装置を提供す
る。 【構成】 絶縁基板1上に積層形成される薄膜配線構造
であって、基板1に順次形成された第1の導電膜2と、
第2の導電膜3と、第3の導電膜4からなり、第1の導
電膜2は、Ta、Nb、Ta−Nb合金、Ta−Ti合
金、W、Ta−W合金の中から選ばれ、第2の導電膜
は、TaN合金、NbN合金、Ta−Nb−N合金、T
a−Ti−N合金、Ta−W−N合金の中から選ばれる
か、第1の導電膜2の自己酸化膜からなり、第3の導電
膜4は、第1の導電膜2の材料より大きな導電率の材料
からなる。この薄膜配線構造は、液晶表示装置の走査信
号ラインに使用し、低抵抗特性を有し、端子部が腐食に
強い前記ラインを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜配線構造及びそれ
を用いた液晶表示装置に係わり、特に、高い信頼性を有
する薄膜配線構造であって、液晶表示装置の走査信号ラ
インに用いて好適な薄膜配線構造及びそれを用いた液晶
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、既知のアクティブマトリックス型
液晶表示装置は、ガラス等の絶縁基板上に、互いに交差
する複数本の走査信号ライン及び画像信号ラインをマト
リックス状に配置形成するとともに、それら走査信号ラ
イン及び画像信号ラインの各交点に薄膜トランジスタ
(以下TFTと記す)を配置形成し、さらに、これらT
FTに対応して画素電極及び液晶素子をそれぞれ配置す
ることによってアクティブマトリックスパネルを構成
し、前記TFTをスイッチング動作させて対応する液晶
素子を駆動させ、前記アクティブマトリックスパネルに
所要の画像表示を行なうようにしたものであって、最近
では、高表示画質のフラットパネルディスプレイとして
期待されているものである。
【0003】こうしたアクティブマトリックス型液晶表
示装置、特に、そのアクティブマトリックスパネルにお
いては、解決を求められている課題がいくつか存在す
る。
【0004】その第1の課題は、製造時の歩留まりを向
上させる点である。この歩留まり悪化の最大の原因は、
走査信号ラインと映像信号ライン間の電気的なショート
の発生であって、特に、このショートの発生の低減が問
題になっている。
【0005】続く、第2の課題は、製造時の工程数を低
減させる点である。これまでの製造時の工程には、フォ
トリソグラフィ工程が相当含まれているので、その工程
数を削減することの要望が強く求められている。
【0006】また、第3の課題は、表示画面の高精細化
及び大型化に伴って、走査信号ラインの抵抗値が激増す
るので、高精細化及び大型化に対応できるような低抵抗
値を持つ走査信号ラインを形成させる技術手段の開発が
待たれている。
【0007】これまでにも、前記課題を解決しようとす
る試みもなされており、その一例として、特開昭64−
35421号に開示の手段がある。
【0008】前記開示による手段は、走査信号ラインを
2層構造で、即ち、下側層を陽極酸化可能であって、大
きな導電性を有するAl、上側層を同じく陽極酸化可能
であるTaによって形成し、かつ、この2層構造の走査
信号ラインの表面を陽極酸化膜で被覆し、この陽極酸化
膜とCVDで形成したSiNからなる2層絶縁膜をゲー
ト絶縁膜として用いることにより、低抵抗値を持つ走査
信号ラインを1回のパターニングで構成するようにし
て、その製造工程の数を削減させ、同時に、走査信号ラ
インと画像信号ラインとの層間の電気的なショートの発
生を防止するようにしたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】アクティブマトリック
ス型液晶表示装置を本格的に普及させるためには、前述
の課題の全てを同時に解決することが必要であるが、そ
れとともに、得られたアクティブマトリックスパネルの
信頼性が確保されねばならない。
【0010】ところで、アクティブマトリックスパネル
の信頼性については、表示画像の品質に対するものと、
各ラインの外部接続端子の腐食等に対するものとがあ
る。これまでは、表示画像の品質の信頼性の向上の点に
ついては種々の配慮がなされていたが、各ラインの外部
接続端子の腐食等に対する信頼性の向上の点については
十分な配慮がなされていなかった。
【0011】この点を具体的に述べると、前記開示によ
る手段においては、走査信号ラインにAlを用いてお
り、このAlは走査信号ラインの外部接続端子部分から
排除することができない構成のものであるため、このA
lが腐食されることにより、信頼性の低下をもたらすと
いう問題がある。即ち、前記外部接続端子部分は、アク
ティブマトリックスパネルの製造プロセス中に種々の溶
剤に曝されるため、Alのような活性な金属が前記外部
接続端子部分に存在するときには、どうしても腐食され
易くなるためである。
【0012】このような問題点を除くために、走査信号
ラインにAlを用いる場合には、外部接続端子部分だけ
に、Cr等の安定な金属を用いることも既知の手段であ
る。ところがこの既知の手段を用いるときには、外部接
続端子部分に用いられるCr等の金属を加工する必要が
あるため、新たなフォトマスクが必要となり、前記第2
の課題であるところの工程数の削減を達成することがで
きないという問題を残している。
【0013】以上述べたように、従来の種々の技術手段
においては、前記複数の課題を同時に解決するととも
に、外部接続端子の信頼性の向上させるとの点を解決す
ることができないものである。
【0014】本発明は、前記の種々の問題点を同時に解
決するものであって、その1つの目的は、低抵抗特性を
有し、製造が簡単であり、回路に組み込んだ際にも絶縁
特性の良好な薄膜配線構造を提供することにある。
【0015】また、本発明の他の目的は、他の回路との
絶縁性に優れ、外部接続端子の腐食及び表示画像の品質
に対して高い信頼性を有し、しかも、少ない工程数で製
造可能な走査信号ラインを備えた液晶表示装置を提供す
ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記1つの目的の達成の
ために、本発明は、絶縁基板上に積層形成される薄膜配
線構造であって、前記絶縁基板に順次形成された第1の
導電膜と、第2の導電膜と、第3の導電膜とからなり、
前記第1の導電膜は、Ta、Nb、Ta−Nb合金、T
a−Ti合金、W、Ta−W合金の中の1つの金属によ
って構成され、前記第2の導電膜は、TaN合金、Nb
N合金、Ta−Nb−N合金、Ta−Ti−N合金、T
a−W−N合金の中の1つの金属によって構成される
か、または、前記第1の導電膜の自己酸化膜によって構
成され、前記第3の導電膜は、前記第1の導電膜の形成
導電材料よりも大きな導電率を有する導電材料によって
構成される第1の手段を備える。
【0017】また、前記他の目的の達成のために、本発
明は、絶縁基板上に配置形成された複数の走査信号ライ
ンと、それら走査信号ラインに交差するように配置形成
された複数の映像信号ラインと、前記走査信号ラインと
前記映像信号ラインの各交点に配置形成された薄膜トラ
ンジスタと、前記薄膜トランジスタに接続された画素電
極と、前記画素電極の出力によって液晶を駆動する液晶
表示装置において、前記走査信号ラインを前記第1の手
段による薄膜配線構造で形成するようにした第2の手段
を備える。
【0018】さらに、前記他の目的の達成のために、本
発明は、(1)絶縁基板上に第1の導電膜を形成する工
程、(2)前記第1の導電膜上に第2の導電膜及び第3
の導電膜を連続して形成し、積層膜を得る工程、(3)
前記積層膜を所定のパターン形状になるように加工し、
走査信号ラインを形成する工程、(4)端部を除いた前
記走査信号ライン全体を絶縁膜により被覆する工程、
(5)前記絶縁膜をマスクとして、前記走査信号ライン
の端部の第3の導電膜をリアクティブイオンエッチング
によりエッチング除去する工程のそれぞれを経て薄膜配
線構造の走査信号ラインが製造される第3の手段を備え
る。
【0019】
【作用】一般に、AlやCu等の低抵抗特性を持つ金属
は、耐腐食性が劣っているため、薄膜配線構造の外部接
続端子部分に用いることは好ましくなく、これら低抵抗
特性の金属を外部接続端子部分から排除することによっ
て、前記薄膜配線構造における外部接続端子の信頼性が
向上できるようになる。
【0020】そこで、前記第1の手段においては、薄膜
配線構造を、第1の導電膜と、第2の導電膜と、第3の
導電膜とからなる積層体で構成し、この第1の導電膜
を、Ta、Nb、Ta−Nb合金、Ta−Ti合金、
W、Ta−W合金の中のいずれか1つで構成し、前記第
2の導電膜を、TaN合金、NbN合金、Ta−Nb−
N合金、Ta−Ti−N合金、Ta−W−N合金の中の
1つの金属、または、前記第1の導電膜の自己酸化膜に
よって構成し、また、第3の導電膜を前記第1の導電膜
の構成材料よりも導電率の大きな構成材料、例えば、A
lまたはAlを主成分とする合金で構成するようにして
いる。
【0021】このため、薄膜配線構造は、導電率の大き
い第3の導電膜の導電特性により低抵抗特性を有するよ
うになり、構造も第1乃至第3の導電膜の積層体からな
るので、簡単に製造することができるものである。な
お、この薄膜配線構造に、外部接続端子部を設ける際に
は、第2の導電膜と第3の導電膜を、前記外部接続部材
との導電接続が可能な長さだけ剥離させるようにすれ
ば、低抵抗特性を具備しながら、外部接続端子部の信頼
性を確保することができる。
【0022】次に、第2の手段においては、液晶表示装
置の走査信号ラインに前記薄膜配線構造を用いるように
しており、好ましくは、前記薄膜配線構造における外部
接続端子部には、第2の導電膜と第3の導電膜を、前記
外部接続部材との導電接続が可能な長さ、例えば、0.
5mm程度だけ剥離させるようにし、しかも、前記薄膜
配線構造における第1の導電膜の側面及び第2、第3の
導電膜の表面及び側面、または、第1の導電膜の側面及
び第3の導電膜の表面及び側面を、それぞれこれら導電
膜を構成する材料の自己酸化膜によって被覆するように
している。
【0023】このため、前記走査信号ラインとして、低
抵抗特性ものを得ることができるとともに、外部接続端
子部の信頼性を確保することができる。また、前記走査
信号ラインにおける各導電膜間、及び、前記走査信号ラ
インと他の回路間との絶縁が良好で、アクティブマトリ
クスパネル製造時の歩留まりが向上した液晶表示装置が
得られる。
【0024】さらに、第3の手段においては、薄膜配線
構造の走査信号ラインの製造に際して、絶縁基板上に第
1の導電膜を形成し、次いで、前記第1の導電膜上に第
2の導電膜及び第3の導電膜を連続して形成して積層膜
を得、次に、前記積層膜を所定のパターン形状になるよ
うに加工して走査信号ラインを形成し、続いて、端部を
除いた前記走査信号ライン全体を絶縁膜により被覆し、
最後に、前記絶縁膜をマスクとして、前記走査信号ライ
ンの端部の第3の導電膜をリアクティブイオンエッチン
グによりエッチング除去するようにしており、この場合
に、前記第1の導電膜と前記第3の導電膜の界面部分
に、前記第1の導電膜よりもエッチング速度の小さな第
2の導電膜または前記第1の導電膜の自己酸化膜を介在
させるようにしている。
【0025】このため、前記走査信号ラインは、その製
造が容易になるとともに、前記最後のリアクティブイオ
ンエッチング処理時に、前記第3の導電膜のエッチング
が終了した後、第1の導電膜のエッチングが開始される
間に、前記第2の導電膜または第1の導電膜の自己酸化
膜を除去するためのインダクション時間が生じ、この時
間により、エッチング速度の面内分布、膜厚の面内分布
によりエッチング時間のバラツキが生じたとしても、そ
れにより第1の導電膜がエッチングされてしまうことを
防止でき、前記走査信号ラインを比較的容易に精度良く
加工することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0027】図1は、本発明に係わる薄膜配線構造の第
1の実施例を示す断面図である。
【0028】図1において、1はガラス基板、2はTa
からなる第1の導電膜、3はTaNからなる第2の導電
膜、4はAlからなる第3の導電膜である。
【0029】そして、ガラス基板1上の所定の部分に、
マグネトロンスパッタ法により、まず、Taからなる第
1の導電膜2が形成され、その上に同じくマグネトロン
スパッタ法によりTaNからなる第2の導電膜3が形成
され、さらに、その上にマグネトロンスパッタ法により
Alからなる第3の導電膜4が形成されて、全体として
所定の同一パターンの積層体が形成される。
【0030】本実施例による薄膜配線構造は、最下層に
Taからなる第1の導電膜2が、最上層にTaよりも導
電率の大きなAlからなる第3の導電層4が、それらの
間にTaNからなる第2の導電膜3がそれぞれ配置され
た構成になっているので、この薄膜配線構造の抵抗値
は、専らAlからなる第3の導電層4の低抵抗特性によ
って決まる。そして、例えば、この薄膜配線構造を液晶
表示装置の走査信号ラインに用いた場合に、そのアクテ
ィブマトリクスパネルの高精細化または大型化に基づい
て、薄膜配線構造の幅が比較的狭くなったとしても、そ
の抵抗値があまり低くなることはなく、前記走査信号ラ
インを流れる走査信号を減衰させたり、波形を歪ませた
りすることがなくなるものである。
【0031】この場合、第1の導電膜2の構成材料とし
ては、Taの他にも、Nb、Ta−Nb合金、Ta−T
i合金、W、Ta−W合金の中のいずれか1つの材料を
用いることができ、第2の導電膜2の構成材料として
は、TaNの他に、NbN、Ta−Nb−N合金、Ta
−Ti−N合金、Ta−W−N合金を用いることがで
き、第3の導電膜の構成材料としても、Alの他に、A
l合金を用いることができるものである。
【0032】続く、図2は、本発明に係わる薄膜配線構
造の第2の実施例を示す断面図である。
【0033】図2において、5はTaOxからなるTa
の自己酸化膜であり、その他、図1に示された構成要素
と同じ構成要素には同じ符号を付けている。
【0034】そして、本実施例と前述の第1の実施例と
の違いは、前述の第1の実施例は、第2の導電膜2の構
成材料として、TaN、NbN、Ta−Nb−N合金、
Ta−Ti−N合金、Ta−W−N合金のいずれか1つ
の材料を用いているのに対し、本実施例は、第1の導電
膜2の構成材料の自己酸化膜5、例えば、Taの自己酸
化膜であるTaOxからなる材料を用いている点のみで
あって、その他、本実施例と前述の第1の実施例との間
に構成上の違いはない。
【0035】本実施例においても、薄膜配線構造の抵抗
値は、Alからなる第3の導電層4の低抵抗特性によっ
て決まり、例えば、この薄膜配線構造を液晶表示装置の
走査信号ラインに用いた場合、そのアクティブマトリク
スパネルの高精細化または大型化に基づいて、薄膜配線
構造の幅が比較的狭くなったとしても、その抵抗値があ
まり低くなることはなく、前記走査信号ラインを流れる
走査信号を減衰させたり、波形をひずませたりすること
がなくなる。
【0036】また、本実施例においても、第1の導電膜
2の構成材料として、Taの他に、Nb、Ta−Nb合
金、Ta−Ti合金、W、Ta−W合金の中のいずれか
1つの材料を用いることができ、第2の導電膜2の構成
材料としては、前記TaOxの他に、Nb、Ta−Nb
合金、Ta−Ti合金、W、Ta−W合金の中のいずれ
か1つの材料の自己酸化膜を用いることができ、第3の
導電膜の構成材料としても、Alの他に、Al合金を用
いることができる。
【0037】続いて、図3は、液晶表示装置の走査信号
ラインに前記第1または第2の実施例の薄膜配線構造を
用いたときの構成を示す平面図であって、図4は、図3
における走査信号ラインの外部接続端子部分の構成を示
す斜視図である。
【0038】図3及び図4において、6は外部接続端子
部分であり、その他、図1または図2に示された構成要
素と同じ構成要素には同じ符号を付けている。
【0039】そして、外部接続端子部分6は、薄膜配線
構造において、第1及び第2の導電膜2、3(5)の上
から第3の導電膜4が除去された構成になっており、こ
こに外部配線が接続されるものである。
【0040】この外部接続端子部分6は、塩素系のエッ
チングガス、例えば、BCl3 とCl2 との混合ガスを
用い、薄膜配線構造から第3の導電膜4をエッチング除
去して外部接続端子部分6を製造するものであるが、こ
のエッチング除去時に、TaNやTaOxはTaに比べ
て硬度が高いので、前記塩素系のエッチングガスに対す
るエッチング速度が小さくなる。
【0041】ところで、図5は、このエッチング速度の
状態を示すもので、前記塩素系のエッチングガス、BC
3 とCl2 との混合ガスを用い、Al、Ta、Ta
N、TaOxを種々のエッチング条件でエッチングした
時の、Alに対するTa、TaN、TaOxのエッチン
グ速度の関係をプロットした特性図である。
【0042】図5に示されるように、エッチング条件を
変化させ、エッチング速度を変えた場合に、TaとA
l、TaOxまたはTaNとAlのエッチング速度比は
あまり変化せず、TaとAlの速度比は3、TaOxと
Alの速度比は4.5、TaNとAlの速度比は6にな
り、TaよりもTaOxの方が、TaOxよりもTaN
の方がエッチング選択比が大きくなる。
【0043】これらの結果に基づき、そのエッチング条
件を定めるようにすれば、最上層のAlからなる第3の
導電膜4のみをエッチング除去する時に、それより下層
にあるTaからなる第1の導電膜2及びTaNからなる
第2の導電膜3またはTaの自己酸化膜からなる第2の
導電膜5がエッチングされるのを防止することができ
る。
【0044】次に、図6は、液晶表示装置の走査信号ラ
インに用いられる薄膜配線構造の第3の実施例を示す構
成図であって、(a)はその平面図、(b)はそのA−
A’線の断面図である。
【0045】図6(a)、(b)において、7はAl2
3 からなるAlの自己酸化膜、8はTa25 からな
るTaの自己酸化膜であり、その他、図1に示された構
成要素と同じ構成要素には同じ符号を付けている。
【0046】そして、ガラス基板1上には、Taからな
る第1の導電膜2と、その上にTaNからなる第2の導
電膜3と、その上にAlからなる第3の導電膜4が形成
され、さらに、第1及び第2の導電膜2、3の側面全体
はTaの自己酸化膜8で被覆され、第3の導電膜4の表
面及び側面の全体はAlの自己酸化膜7によって被覆さ
れている。また、最上層の第3の導電膜4は、走査信号
ラインの接続端部より距離X(例えば、距離Xは、1.
0cm)だけ離れた位置から配置形成するように構成
し、外部接続部材と電気的な接触を行う接続端部からA
lを排除するようにしている。
【0047】本実施例によれば、腐食しやすいAlを完
全にその自己酸化膜7であるAl23 で被覆し、か
つ、外部接続部材と接触する端部からAlを排除し、し
かも、走査信号ラインを構成する薄膜配線構造に低抵抗
のAlを使用しているので、液晶表示装置のアクティブ
マトリクスパネルの高精細化や大型化を達成すると同時
に、その走査信号ラインの低抵抗化が実現できて、表示
画像の品質についての信頼性を高めることができ、さら
に、外部接続部材と接触する接続端部を安定化させてそ
の部分の信頼性を高めることができる。
【0048】なお、この接続端部において、外部接続部
材と確実に接続させるためには、前記距離Xとして、
0.1cm以上、好ましくは0.5cm程度あれば足り
る。また、腐食しやすいAlからなる第3の導電膜4の
下層に、耐腐食性の良好なTaからなる第1の導電膜1
を配置してなる構造にした場合、Alからなる第3の導
電膜4のエッチング後の端面とAl2 3 からなるAl
の自己酸化膜7の端面を一致させ、このAl2 3 から
なるAlの自己酸化膜7をマスクとして、Alからなる
第3の導電膜4の端部をエッチング除去し、前記接続端
部を形成するようにすれば、前記第3の導電膜4をエッ
チングさせるためのフォトマスクを前記Alの自己酸化
膜7に兼ねさせることができ、前記接続端部を形成する
際の製造工程を削減することができる。さらに、エッチ
ングストッパ層としてTaNからなる第2の導電膜3を
用いれば、Alからなる第3の導電膜4のエッチング時
に、最下層のTaからなる第1の導電膜2の不要なエッ
チングを防止できる。この他に、TaNはTaと同程度
の導電特性を有するため、前記接続端部のTaからなる
第1の導電膜2とAlからなる第3の導電膜4間の導通
を良好に保つことができるようになる。
【0049】また、本実施例において、TaNからなる
第2の導電膜3の代わりに、前述の第2の実施例に示す
ように、Taの自然酸化膜5であるTaOxを用いるこ
ともできる。このTaOxを用いた場合には、その厚さ
は通常数10Åと極めて薄いものになるため、Taからな
る第1の導電膜2とAlからなる第3の導電膜4間の導
通を良好に保つことができる。なお、TaOxのエッチ
ング速度は、Taに比べて1桁以上小さくなるため、数1
0Åの厚さであっても、充分エッチングストッパとなり
得るものである。
【0050】この場合、Taの自己酸化膜であるTaO
xを形成させるには、Taからなる第1の導電膜2を成
膜させた後、Alからなる第3の導電膜4の成膜前に、
前記第1の導電膜2を単に大気に曝すか、あるいは酸素
プラズマに曝せば、Taからなる第1の導電膜2の上
に、簡単にTaOxを形成させることができる。
【0051】続く、図7は、走査信号ラインを前述の第
3の実施例の薄膜配線構造で構成した場合における液晶
表示装置の単位画素部分を示す断面図である。
【0052】図7において、9はITO膜からなる画素
電極、10はSiNからなる絶縁膜、11はa−Si:
H膜、12はn型a−Si:H膜、13は信号映像電
極、14はソース電極、15は容量電極、16はSiN
からなる絶縁保護膜であり、その他、図6に示された構
成要素と同じ構成要素には同じ符号を付けている。
【0053】そして、ガラス基板1上に、Taからなる
第1の導電膜2と、その上にTaNからなる第2の導電
膜3と、その上にAlからなる第3の導電膜4が形成さ
れ、さらに、第1及び第2の導電膜2、3の側面全体が
Taの自己酸化膜8で被覆され、第3の導電膜4の表面
及び側面の全体がAlの自己酸化膜7によって被覆され
て薄膜配線構造が形成される。ガラス基板1上の1つの
薄膜薄膜構造と次の1つの薄膜配線構造との間には、I
TO膜からなる透明な画素電極9が形成され、前記薄膜
配線構造の表面全体と前記画素電極9の端縁部を覆うよ
うにSiNからなる絶縁膜10が設けられる。前記絶縁
膜10の1つの薄膜配線構造上にはa−Si:H膜11
が形成され、このa−Si:H膜11の両端部にn型a
−Si:H膜12が形成される。一方のn型a−Si:
H膜12の上面から前記絶縁膜10に到る領域に信号映
像電極13が形成され、他方のn型a−Si:H膜12
の上面から前記画素電極9の表面に到る領域にソース電
極14が形成される。前記絶縁膜10の次の1つの薄膜
配線構造上にも、そこから前記画素電極9の表面に到る
領域に容量電極15が形成され、これら構造の全体を覆
うようにSiNからなる絶縁保護膜16が設けられ、単
位画素部分が構成されている。
【0054】前記構成において、本例の単位画素部分を
有する液晶表示装置の動作は、既知のこの種の液晶表示
装置の動作と殆んど同じであり、また、液晶表示装置の
動作は本発明の本質的な部分ではないので、本例の動作
説明は省略する。
【0055】次に、図8は、図7に示された走査信号ラ
インにおける外部接続端子部分の断面構成図である。
【0056】図8において、17はITO膜からなる端
子接続部であり、その他、図7に示された構成要素と同
じ構成要素には同じ符号を付けている。
【0057】そして、ガラス基板1上に形成された薄膜
配線基板において、Taからなる第1の導電膜2と、そ
の上のTaNからなる第2の導電膜3とは、端まで長く
延びる構成になっているが、その上のAlからなる第3
の導電膜4と、その表面及び側面の全体を覆っているA
23 からなるAlの自己酸化膜7は、前記端の手前
で切断され、前記第1及び第2の導電膜2、3が露出し
ている。また、前記Alの自己酸化膜7から露出した前
記第1及び第2の導電膜2、3に到る範囲にITO膜が
被覆され、端子接続部17が構成される。なお、この端
子接続部17の端縁から前記薄膜配線基板の上面にわた
る範囲には、図7に示した薄膜配線基板と同様に、Si
Nからなる絶縁膜10とSiNからなる絶縁保護膜16
が被覆されている。
【0058】前記構成によれば、外部接続端子部分から
腐食しやすいAl成分を排除し、かつ、第1及び第2の
導電膜2、3とAlからなる第3の導電膜4との電気的
接続をITO膜で直接行なっているので、経年的にも電
気的にも優れた特性の外部接続端子を得ることができ、
その部分の信頼性を高めることができる。
【0059】続いて、図9乃至図13は、図7及び図8
に示された液晶表示装置の単位画素部分及び外部接続端
子部分の製造方法の実施例を示す構成図である。
【0060】前記各図において、(a)は前記単位画素
部分の製造に関するものであり、(b)は前記外部接続
端子部分の製造に関するものである。
【0061】まず、図9(a)及び(b)に示すよう
に、ガラス基板1上に、Taからなる第1の導電膜2、
TaNからなる第2の導電膜3、Alからなる第3の導
電膜4をスパッタリングにより連続的に堆積して、積層
体を形成させ、この積層体をフォトリソグラフィ技術を
用いてパターニングして所定の形状にする。
【0062】次に、図10(a)及び(b)に示すよう
に、陽極酸化法を用いて、Taからなる第1の導電膜2
及びTaNからなる第2の導電膜3の側面にTa25
からなるTaの自己酸化膜8を形成し、かつ、Alから
なる第3の導電膜4の表面及び側面にAl23 からな
るAlの自己酸化膜7を形成する。このとき、外部接続
端子に相当する部分にはAlの自己酸化膜7を形成しな
いようにする。
【0063】続いて、図11(a)及び(b)に示すよ
うに、塩素系エッチングガスであるBCl3 とCl2
混合ガスを用い、Al23 からなるAlの自己酸化膜
7をマスクとしてリアクティブイオンエッチングにより
外部接続端子部分のAlからなる第3の導電膜4のエッ
チング除去を行い、表面にTaNからなる第2の導電膜
3を露出させる。この後、スパッタリングにより全面に
ITO膜を堆積し、次に、フォトリソグラフィ技術を用
いてパターニングを行い、所定の個所にITO膜からな
る画素電極9及びITO膜からなる端子接続部17を形
成する。
【0064】次いで、図12(a)及び(b)に示すよ
うに、プラズマCVD法によって、SiNからなる絶縁
膜10、a−Si:H膜11、n型a−Si:H膜12
を連続して堆積させるが、a−Si:H膜11の堆積後
に、このa−Si:H膜11をパターニングして所定の
形状に形成させ、かつ、n型a−Si:H膜12の堆積
後に、このn型a−Si:H膜12をパターニングして
所定の形状に形成させるようにしている。その後に、画
素電極9上及び端子接続部17上にあるSiNからなる
絶縁膜10の除去を行う。
【0065】次に、図13(a)及び(b)に示すよう
に、スパッタリングによってTa膜を堆積し、このTa
膜をパターニングして所定の形状に形成させ、映像信号
電極13、ソース電極14及び容量電極15を形成させ
る。この後、プラズマCVDによってSiNからなる絶
縁保護膜16を形成し、前記単位画素部分及び前記外部
接続端子部分を完成させる。
【0066】本実施例の製造方法によれば、外部接続端
子部分において、Al23 からなるAlの自己酸化膜
7をマスクとして、TaまたはTaNからなるを第1及
び第2の導電膜2、3Ta電極を露出するようにしている
ため、従来必要であった外部接続端子加工のためのフォ
トマスクが不要となり、製造工程を削減することができ
る。また、本実施例の製造方法により得られたものは、
外部接続端子部分に、耐腐食性の良好なTaやTaNを
使用しているので、外部接続端子部分の信頼性を確保す
ることができ、さらに、走査信号ラインを構成する薄膜
配線構造に、低抵抗特性を持つAlを使用しているの
で、高精細で、大型のアクティブマトリクス表示パネル
を実現することができるようになる。
【0067】なお、本実施例の製造方法においては、薄
膜配線構造の形成に関して、第1の導電膜2にTa、第
2の導電膜3にTaN、第3の導電膜4にAlを用いた
例について述べたが、本発明は、前述のような材料の組
合せのものに限定されるものではなく、他の材料、例え
ば、Taの代わりにW、Nb、Ta−Nb合金、Ta−
Ti合金、Ta−W合金等の材料を用いてもよく、Ta
Nの代わりにNbN、Ta−Nb−N合金、Ta−Ti
−N合金、Ta−W−N合金等を用いてもよい。同様
に、Alの代わりに、Al−Pd、Al−Ta、Al−
Ti−Ta等の合金を用いてもよい。
【0068】次に、図14は、走査信号ラインを前記第
3の実施例の薄膜配線構造で構成した場合における液晶
表示装置の単位画素部分の他の例を示す断面図である。
【0069】図14において、図7に示された構成要素
と同じ構成要素には同じ符号を付けている。
【0070】本例の単位画素部分(これを前者という)
と前述の図7に示された単位画素部分(これを後者とい
う)との違いは、後者においては、ガラス基板1上に直
接ITO膜からなる画素電極9を形成配置し、その後に
SiNからなる絶縁膜10を形成配置しているもので、
かつ、独立した容量電極15を設けているものであるの
に対し、前者においては、ガラス基板1上にSiNから
なる絶縁膜10を形成配置し、その後にITO膜からな
る画素電極9を形成配置しているもので、かつ、前記画
素電極9の延長部分が前記容量電極15を構成している
点だけであって、その他、前者と後者との間には構成上
の違いはない。
【0071】また、図15は、図14に示された走査信
号ラインにおける外部接続端子部分の例を示す断面構成
図である。
【0072】本例の外部接続端子部分(これを再び前者
という)と前述の図8に示された外部接続端子部分(こ
れを再び後者という)との違いは、後者においては、A
lからなる第3の導電膜4とその自己酸化膜7の寸法が
一致しており、かつ、ITO膜からなる端子接続部17
を形成配置した後にSiNからなる絶縁膜10を形成配
置し、それによりこの端子接続部17が直接TaNから
なる第2の導電膜3とAlからなる第3の導電膜4とを
導電接続しているものであるのに対し、前者において
は、Alからなる第3の導電膜4の寸法よりAlの自己
酸化膜7の寸法が短くされ、SiNからなる絶縁膜10
を形成配置した後にITO膜からなる端子接続部17を
形成配置し、それにより前記端子接続部17は直接Ta
Nからなる第2の導電膜3とAlからなる第3の導電膜
4とを導電接続することなく、前記導電接続はTaNか
らなる第2の導電膜3とAlからなる第3の導電膜4と
の間で行われるように構成されている点だけであって、
その他、前者と後者との間には構成上の違いはない。
【0073】続いて、図16乃至図20は、図14及び
図15に示された液晶表示装置の単位画素部分及び外部
接続端子部分の製造方法の実施例を示す構成図である。
【0074】前記各図において、(a)は前記単位画素
部分の製造に関するものであり、(b)は前記外部接続
端子部分の製造に関するものである。
【0075】まず、図16(a)及び(b)に示すよう
に、ガラス基板1上に、Taからなる第1の導電膜2、
TaNからなる第2の導電膜3、Alからなる第3の導
電膜4をスパッタリングにより連続的に堆積して、積層
体を形成させ、この積層体をフォトリソグラフィ技術を
用いてパターニングして所定の形状にする。
【0076】次に、図17(a)及び(b)に示すよう
に、陽極酸化法を用いて、Taからなる第1の導電膜2
及びTaNからなる第2の導電膜3の側面にTa25
からなるTaの自己酸化膜8を形成し、かつ、Alから
なる第3の導電膜4の表面及び側面にAl23 からな
るAlの自己酸化膜7を形成する。このときも、外部接
続端子に相当する部分にはAlの自己酸化膜7を形成し
ないようにする。
【0077】次いで、図18(a)及び(b)に示すよ
うに、プラズマCVD法によって、SiNからなる絶縁
膜10、a−Si:H膜11、n型a−Si:H膜12
を連続して堆積させるが、a−Si:H膜11の堆積後
に、このa−Si:H膜11をパターニングして所定の
形状に形成させ、かつ、n型a−Si:H膜12の堆積
後に、このn型a−Si:H膜12をパターニングして
所定の形状に形成させるようにしている。このとき、A
lからなる第3の導電膜4上のSiNからなる絶縁膜1
0は、Alの自己酸化膜7から少し延びた部分までを残
し、その他の部分の除去を行う。
【0078】続いて、図19(a)及び(b)に示すよ
うに、塩素系エッチングガスであるBCl3 とCl2
混合ガスを用い、SiNからなる絶縁膜10をマスクと
してリアクティブイオンエッチングにより外部接続端子
部分のAlからなる第3の導電膜4のエッチング除去を
行い、表面にTaNからなる第2の導電膜3を露出させ
る。この後、スパッタリングにより全面にITO膜を堆
積し、次に、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニ
ングを行い、所定の個所にITO膜からなる画素電極
9、容量電極15及びITO膜からなる端子接続部17
を形成する。
【0079】次に、図20(a)及び(b)に示すよう
に、スパッタリングによってTa膜を堆積し、このTa
膜をパターニングして所定の形状に形成させ、映像信号
電極13、ソース電極14を形成させる。この後、プラ
ズマCVDによってSiNからなる絶縁保護膜16を形
成し、前記単位画素部分及び前記外部接続端子部分を完
成させる。
【0080】本実施例の製造方法によれば、外部接続端
子部分のAlからなる第3の導電膜4を除去する際に、
その前に形成したSiNからなる絶縁膜10をマスクと
して用いているので、Al23 からなるAlの自己酸
化膜7やSiNからなる絶縁膜10がダメージを受ける
ことがない。このように、本実施例の製造方法は、前述
の図9乃至図13に示された製造方法に比べて、配線交
差部における配線間ショートが低減でき、製造時の歩留
まりが向上するという利点がある。
【0081】続く、図21は、液晶表示装置のアクティ
ブマトリクス表示パネルにおける電気的等価回路の概要
を示す説明図である。
【0082】図21において、18は走査信号ライン、
19は映像信号ライン、20はTFT、21は液晶容
量、22は付加容量、23は外部接続端子であり、その
他、図1に示された構成要素と同じ構成要素には同じ符
号を付けている。
【0083】そして、ガラス基板1上には、複数本の走
査信号ライン18と、これらのライン18に直交する複
数本の映像信号ライン19とが配置され、かつ、各ライ
ン18、19のそれぞれの交点には、TFT20と液晶
容量21及び付加容量22とが接続配置されている。こ
れら走査信号ライン18の一端部及びこれら映像信号ラ
イン19のどちらか一方の端部には、それぞれ、外部部
材に接続するための外部接続端子22、23が設けられ
ている。この場合、前記走査信号ライン18には、前述
の第1乃至第3の実施例に挙げた薄膜配線構造が用いら
れるもので、前記外部接続端子22には、前述の外部接
続端子が用いられる。
【0084】このアクティブマトリクス表示パネルに画
像の表示を行うためには、走査信号ライン18に順次異
なる時間にパルス信号を印加して、そのパルス信号を印
加した走査信号ライン18に対応するTFT20をオン
状態にするとともに、映像信号ライン19を介して画像
信号をオン状態にあるTFT20に供給し、それにより
前記TFT20に接続されている液晶容量21に前記画
像信号レベルに対応した電圧を印加すればよい。
【0085】続いて、図22は、本発明による薄膜配線
構造を走査信号ラインに用いた液晶表示装置の構成の一
例を示す一部断面図であり、(a)はその中央部の断面
図、(b)はその左端縁部分、(c)はその右端縁部分
の断面図である。
【0086】図22において、24は液晶層、25は対
向ガラス基板、26は偏光板、27はカラーフィルタ
ー、28は対向電極、29はカラーフィルター保護膜、
30は遮光膜、31は下部配向膜、32は上部配向膜、
33はシ−ル材、34は銀ペ−スト材、35はバックラ
イトであり、その他、図7に示された構成要素と同じ構
成要素には同じ符号を付けている。
【0087】そして、ガラス基板1と対向ガラス基板2
5との間には液晶層24が配置され、ガラス基板1上に
は、それぞれ複数本の走査信号ライン及び映像信号ライ
ンがマトリックス状に形成配置され、その交点近傍に形
成配置されたTFTを介してITO膜よりなる画素電極
9が駆動される。対向ガラス基板25上には、ITO膜
からなる対向電極28、カラーフィルター27、カラー
フィルター保護膜29、遮光用ブラックマトリックスパ
ターンを形成する遮光膜30がそれぞれ形成配置され
る。シ−ル材33は、液晶層24の封止のためのもの
で、液晶封入口(図示なし)を除いたガラス基板1、対
向ガラス基板25の縁全体に沿って形成される。対向ガ
ラス基板25側の対向電極28は、少なくとも一個所に
おいて銀ペ−スト材34によりガラス基板1に形成され
た外部接続配線に接続される。この外部接続配線は、そ
れぞれ走査信号ライン、ソ−ス電極14、映像信号ライ
ンと同一の製造工程によって形成される。下部配向膜3
2、上部配向膜33、ITO膜からなる画素電極9、S
iNからなる絶縁保護膜16、カラーフィルター保護膜
29、SiNからなる絶縁膜10は、それぞれシ−ル材
33の内側に形成されており、偏光板26は、それぞれ
ガラス基板1及び対向ガラス基板25の外側の表面に形
成される。液晶層24は、その中の液晶分子の向きを設
定する下部配向膜32、と上部配向膜33との間に封入
され、シ−ル材33によってシ−ルされる。下部配向膜
32は、ガラス基板1側のSiNからなる絶縁保護膜1
6の上部に形成される。対向ガラス基板25の内側の表
面には、遮光膜30、カラーフィルター27、カラーフ
ィルター保護膜29、対向電極28及び上部配向膜33
が順次積層配置される。
【0088】この液晶表示装置の製造に際して、初め
に、ガラス基板1の表面に所定の膜または層を順次形成
し、一方、対向ガラス基板25の表面にも所定の膜また
は層を順次形成し、前記膜や層を形成したガラス基板1
と対向ガラス基板25とを重ね合わせ、それらの基板
1、25間に液晶層24を封入することによって、液晶
表示装置が組立てられる。使用時に、バックライト35
から供給される光を、透過をITO膜からなる画素電極
9の部分において調節することにより、TFT駆動型カ
ラー液晶表示装置を得ることができる。
【0089】この液晶表示装置は、アクティブマトリク
ス表示パネルの走査信号ラインに、低抵抗特性のAlか
らなる薄膜配線構造を用いているので、前記表示パネル
の高精細化及び大型化にも充分対応することができ、ま
た、簡略な製造工程を経るだけで歩留まりのよい製造が
可能になるので、コストを大幅に低減でき、安価な液晶
表示装置が得られるものである。
【0090】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、薄
膜配線構造は、第1の導電膜2と、第2の導電膜3と、
第3の導電膜4からなる積層体で構成し、第1の導電膜
2を、Ta、Nb、Ta−Nb合金、Ta−Ti合金、
W、Ta−W合金の中の1つのものを選び、第2の導電
膜3を、TaN合金、NbN合金、Ta−Nb−N合
金、Ta−Ti−N合金、Ta−W−N合金の中の1つ
のもの、または、第1の導電膜2の自己酸化膜で構成
し、また、第3の導電膜4を第1の導電膜2の材料より
も導電率の大きな材料で構成されているので、第3の導
電膜4の導電特性により低抵抗特性を有し、構造も第1
乃至第3の導電膜2乃至4の積層体からなるので、簡単
に製造できるという効果がある。その上、この薄膜配線
構造に、外部接続端子部を設ける際、第2及び第3の導
電膜3、4を、外部接続部材との導電接続が可能な長さ
だけ剥離させれば、低抵抗特性を具備しながら、外部接
続端子部の信頼性を確保できるという効果もある。
【0091】また、本発明によれば、液晶表示装置の走
査信号ラインに前記構成の薄膜配線構造を用いているの
で、低抵抗特性の走査信号ラインを得ることができ、同
時に外部接続端子部の信頼性を確保できるという効果が
ある。しかも、走査信号ラインにおける各導電膜間、及
び、走査信号ラインと他の回路間との絶縁が良好で、ア
クティブマトリクスパネル製造時の歩留まりが向上した
液晶表示装置を得ることができるという効果もある。
【0092】さらに、薄膜配線構造の走査信号ラインの
製造に際して、絶縁基板1上に第1の導電膜2を形成
し、次いで、その上に第2の導電膜3及び第3の導電膜
4を連続形成し、積層膜を得るようにしているので、そ
の製造が容易であるとともに、走査信号ラインを容易に
精度良く加工することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる薄膜配線構造の第1の実施例を
示す断面図である。
【図2】本発明に係わる薄膜配線構造の第2の実施例を
示す断面図である。
【図3】液晶表示装置の走査信号ラインに図1または図
2に示す実施例の薄膜配線構造を用いたときの構成を示
す平面図である。
【図4】図3に示す走査信号ラインの外部接続端子部分
の構成を示す斜視図である。
【図5】エッチング条件を変えた時の、Alに対するT
a、TaN、TaOxのエッチング速度の関係をプロッ
トした特性図である。
【図6】液晶表示装置の走査信号ラインに用いられる薄
膜配線構造の第3の実施例を示す構成図である。
【図7】走査信号ラインを図6に示す薄膜配線構造で構
成した場合における液晶表示装置の単位画素部分を示す
断面図である。
【図8】図7に示す走査信号ラインにおける外部接続端
子部分の断面構成図である。
【図9】図7及び図8に示す液晶表示装置の単位画素部
分及び外部接続端子部分の製造方法の実施例を示す構成
図であって、その最初の工程を示す構成図である。
【図10】図9の製造方法の実施例の2番目の工程を示
す構成図である。
【図11】図9の製造方法の実施例の3番目の工程を示
す構成図である。
【図12】図9の製造方法の実施例の4番目の工程を示
す構成図である。
【図13】図9の製造方法の実施例の最後の工程を示す
構成図である。
【図14】走査信号ラインを図6に示す薄膜配線構造で
構成した場合における液晶表示装置の単位画素部分の他
の例を示す断面図である。
【図15】図14に示す走査信号ラインにおける外部接
続端子部分の例を示す断面構成図である。
【図16】図14及び図15に示す液晶表示装置の単位
画素部分及び外部接続端子部分の製造方法の実施例を示
す構成図であって、その最初の工程を示す構成図であ
る。
【図17】図16の製造方法の実施例の2番目の工程を
示す構成図である。
【図18】図16の製造方法の実施例の3番目の工程を
示す構成図である。
【図19】図16の製造方法の実施例の4番目の工程を
示す構成図である。
【図20】図16の製造方法の実施例の最後の工程を示
す構成図である。
【図21】液晶表示装置のアクティブマトリクス表示パ
ネルにおける電気的等価回路の概要を示す説明図であ
る。
【図22】図7に示す薄膜配線構造を走査信号ラインに
用いた液晶表示装置の構成の一例を示す一部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 Taからなる第1の導電膜 3 TaNからなる第2の導電膜 4 Alからなる第3の導電膜 5 TaOxからなるTaの自己酸化膜 6 外部接続端子 7 Al2 3 からなるAlの自己酸化膜 8 Ta25 からなるTaの自己酸化膜 9 ITO膜からなる画素電極 10 SiNからなる絶縁膜 11 a−Si:H膜 12 n型a−Si:H膜 13 信号映像電極 14 ソース電極 15 容量電極 16 SiNからなる絶縁保護膜 17 ITO膜からなる接続端子部 18 走査信号ライン 19 映像信号ライン 20 TFT 21 液晶容量 22 付加容量 23 外部接続端子 24 液晶層 25 対向ガラス基板 26 偏光板 27 カラーフィルター 28 対向電極 29 カラーフィルター保護膜 30 遮光膜 31 下部配向膜 32 上部配向膜 33 シ−ル材 34 銀ペ−スト材 35 バックライト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H01L 21/3205 7514−4M H01L 21/88 A

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に積層形成される薄膜配線構
    造であって、前記絶縁基板に順次形成された第1の導電
    膜と、第2の導電膜と、第3の導電膜とからなり、前記
    第1の導電膜は、Ta、Nb、Ta−Nb合金、Ta−
    Ti合金、W、Ta−W合金の中の1つの金属によって
    構成され、前記第2の導電膜は、TaN合金、NbN合
    金、Ta−Nb−N合金、Ta−Ti−N合金、Ta−
    W−N合金の中の1つの金属によって構成され、前記第
    3の導電膜は、前記第1の導電膜の形成導電材料よりも
    大きな導電率を有する導電材料によって構成されている
    ことを特徴とする薄膜配線構造。
  2. 【請求項2】 絶縁基板上に積層形成される薄膜配線構
    造であって、前記絶縁基板に順次形成された第1の導電
    膜と、第2の導電膜と、第3の導電膜とからなり、前記
    第1の導電膜は、Ta、Nb、Ta−Nb合金、Ta−
    Ti合金、W、Ta−W合金の中の1つの金属によって
    構成され、前記第2の導電膜は、前記第1の導電膜の自
    己酸化膜によって構成され、前記第3の導電膜は、前記
    第1の導電膜の形成導電材料よりも大きな導電率を有す
    る導電材料によって構成されていることを特徴とする薄
    膜配線構造。
  3. 【請求項3】 前記第3の導電膜は、AlまたはAlを
    主成分とする合金によって構成されていることを特徴と
    する請求項1または請求項2のいずれかに記載の薄膜配
    線構造。
  4. 【請求項4】 前記薄膜配線構造は、前記第1の導電膜
    の側面及び第2、第3の導電膜の表面と側面が、それぞ
    れこれら導電膜を形成する材料の自己酸化膜によって被
    覆するようにしたことを特徴とする請求項1記載の液晶
    表示装置。
  5. 【請求項5】 絶縁基板上に配置形成された複数の走査
    信号ラインと、それら走査信号ラインに交差するように
    配置形成された複数の映像信号ラインと、前記走査信号
    ラインと前記映像信号ラインの各交点に配置形成された
    薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタに接続され
    た画素電極と、前記画素電極の出力によって液晶を駆動
    する液晶表示装置において、前記走査信号ラインを請求
    項1乃至請求項4記載のいずれかの薄膜配線構造によっ
    て構成したことを特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記薄膜配線構造からなる走査信号ライ
    ンは、外部接続部材との接続部分において、前記第2の
    導電膜及び第3の導電膜を前記外部接続部材との導電接
    続が可能な長さだけ剥離させたことを特徴とする請求項
    5記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記薄膜配線構造からなる走査信号ライ
    ンは、外部接続端子部分において、前記第3の導電膜を
    接続に必要な長さだけ剥離させたことを特徴とする請求
    項5記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記薄膜配線構造からなる走査信号ライ
    ンを、前記薄膜トランジスタのゲ−ト電極として用いる
    ことを特徴とする請求項5記載の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 以下の各工程により薄膜配線構造の走査
    信号ラインを形成することを特徴とする液晶表示装置の
    製造方法。 (1)絶縁基板上に第1の導電膜を形成する工程。 (2)前記第1の導電膜上に第2の導電膜及び第3の導
    電膜を連続して形成し、積層膜を得る工程。 (3)前記積層膜を所定のパターン形状になるように加
    工し、走査信号ラインを形成する工程。 (4)端部を除いた前記走査信号ライン全体を絶縁膜に
    より被覆する工程。 (5)前記絶縁膜をマスクとして、前記走査信号ライン
    の端部の第3の導電膜をリアクティブイオンエッチング
    によりエッチング除去する工程。
  10. 【請求項10】 以下の各工程により薄膜配線構造の走
    査信号ラインを形成することを特徴とする液晶表示装置
    の製造方法。 (1)絶縁基板上に第1の導電膜を形成する工程。 (2)前記第1の導電膜上に表面に第1の導電膜の自己
    酸化膜からなる第2の導電膜を形成する工程。 (3)前記第2の導電膜上に第3の導電膜を形成し、積
    層膜を得る工程。 (4)前記積層膜を所定のパターン形状になるように加
    工し、走査信号ラインを形成する工程。 (5)端部を除いた前記走査信号ライン全体を絶縁膜に
    より被覆する工程。 (6)前記絶縁膜をマスクとして、前記走査信号ライン
    の端部の第3の導電膜をリアクティブイオンエッチング
    によりエッチング除去する工程。
  11. 【請求項11】 前記絶縁膜の被覆は、陽極酸化法また
    はプラズマ陽極酸化法を用いて行なうことを特徴とする
    請求項8または請求項9のいずれかに記載の液晶表示装
    置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第2の導電膜は、TaN合金、N
    bN合金、Ta−Nb−N合金、Ta−Ti−N合金、
    Ta−W−N合金中のNの原子濃度が50%を超えない
    ことを特徴とする請求項1記載の薄膜配線構造。
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