JPH06160292A - 薄板検査装置 - Google Patents

薄板検査装置

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Publication number
JPH06160292A
JPH06160292A JP33235592A JP33235592A JPH06160292A JP H06160292 A JPH06160292 A JP H06160292A JP 33235592 A JP33235592 A JP 33235592A JP 33235592 A JP33235592 A JP 33235592A JP H06160292 A JPH06160292 A JP H06160292A
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JP
Japan
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chuck
wafer
thin plate
shaft
tilting
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Pending
Application number
JP33235592A
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English (en)
Inventor
Hideaki Miyamukai
英明 宮向
Shiro Majima
志郎 真島
Yasutake Oshima
泰毅 大島
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Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Ceramics Co Ltd filed Critical Toshiba Ceramics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄板の検査を十分正確に行えるようにする。 【構成】 薄板Wを吸着する円板状のバキュームチャッ
ク26と、バキュームチャックをその軸心回りに回転可
能に支持する回転軸27と、回転軸の外周に回転自在に
嵌装され、球形のジャーナル28がチャック側の一端部
に形成された傾動軸29と、傾動軸の他端部に連設さ
れ、回転軸を駆動するモータ31と、ジャーナルをステ
ージケーシング12に支承する球面軸受33と、ステー
ジケーシングに取り付けられ、傾動軸を所要範囲で傾動
可能となす2軸ジンバル37と、2軸ジンバルのジンバ
ルアーム35を個別に傾動駆動するモータとを備えるこ
とにより、薄板がその片面を介してバキュームチャック
に吸着されて回転されると共に、2自由度の傾斜が可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウェーハや液晶板等の
薄板の割れ、傷等の欠陥の有無等を目視又は顕微鏡によ
って検査する薄板検査装置に回転する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の薄板検査装置は、ウェー
ハ目視検査装置を例示する図29,図30のように構成
されていた。図29のウェーハ目視検査装置は、垂直な
回転軸91上にU字状のアーム92をその中間部を介し
て立設し、アーム92の両端部に相対する方向へ延びる
水平な回転軸93を装着し、かつ水平な回転軸93の内
端部に互いに接近離反可能に装着され、板面が水平とな
るように位置させられたウェーハWを外周側からチャッ
キングする1対のアームからなるチャック94を設けて
おり、チャック94によりチャッキングしたウェーハW
を垂直な回転軸91により適宜に回転させると共に、照
明光に対しウェーハWを水平な回転軸93により適宜に
傾斜させながら、目視により表面の欠陥の有無を検査す
るものである。又、図30のウェーハ目視検査装置は、
水平な回転ベース95にその軸線と直角に延びる回転軸
96を設ける一方、ウェーハ載置台97に板面が水平と
なるように載置されたウェーハWを外周側からチャッキ
ングし、かつこのチャッキング状態でその軸心を中心と
して回転駆動するローラー98を有する1対のアームか
らなるチャック99を、上記回転軸96の端部に設けて
なり、チャッキングしたウェーハWをローラー98によ
り適宜に回転させると共に、照明光に対しウェーハWを
回転軸96により適宜に傾斜させながら、目視により表
面の欠陥の有無を検査するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
薄板検査装置では、いずれも傾斜の自由度が1であるた
め、照明光と検査者又は顕微鏡の位置関係に制限がある
と共に、薄板にチャック等の影が映り、十分正確な検査
を行えず、薄板表面の欠陥が見落されることがある。一
方、前者の装置では、薄板をその軸心回りに回転する際
の慣性が大きいため、又後者の装置では、薄板を反転す
る際に回転軸を回転ベースの軸心回りに傾動しなければ
ならないため、検査に要す時間が多大となる不具合があ
る。そこで、本発明は、十分正確な検査を行え、又、こ
れに加えて検査を短時間に行える薄板検査装置の提供を
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の薄板検査装置は、薄板を吸着する円
板状のバキュームチャックと、バキュームチャックをそ
の軸心回りに回転可能に支持する回転軸と、回転軸の外
周に回転自在に嵌装され、球形のジャーナルがチャック
側の一端部に形成された傾動軸と、傾動軸の他端部に連
設され、前記回転軸を駆動するモータと、前記ジャーナ
ルをステージケーシングに支承する球面軸受と、ステー
ジケーシングに取り付けられ、前記傾動軸を所要範囲で
傾動可能となす2軸ジンバルと、2軸ジンバルの各ジン
バルアームを個別に傾動駆動するモータとを備えてい
る。又、第2の薄板検査装置は、第1の薄板検査装置に
おいて、前記ステージケーシングに対して相対的に昇降
駆動されるチャック搭載ボックスに搭載され、前記バキ
ュームチャック上の水平な薄板を外周側からチャッキン
グし、かつ180°回転可能な反転チャックを備えてい
る。
【0005】
【作用】上記第1の手段においては、薄板がその片面を
介してバキュームチャックに吸着されて回転されると共
に、2自由度の傾斜が可能となる。又、第2の手段にお
いては、上記第1の手段の作用の他に、バキュームチャ
ック上の水平な薄板を外周側からチャッキングする反転
チャックの昇降及び回転のみによって薄板の反転が行わ
れる。2軸ジンバルは、ジョイスティックとその傾斜量
を比例して連動するようにすることが好ましい。薄板を
反転するチャックは、できるだけ発塵の少ないもの、あ
るいは発塵しても外部へ粉塵を放出しない構造とするこ
とが好ましい。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の一実施例のウェーハ目視検
査装置の斜視図、図2は図1に示すウェーハ目視検査装
置の平面図である。このウェーハ目視検査装置は、検査
テーブル1上のほぼ中央に昇降可能に配設され、目視検
査のためにウェーハWを真空吸着して回転,傾斜可能と
する検査ステージ2と、検査ステージ2に隣接して検査
テーブル1上に配設され、検査ステージ2に水平に載置
されたウェーハWを外周側からチャッキングして180
°反転可能とする反転チャック3と、検査テーブル1上
の一端部(図1,2においては右端部)に、図示しない
キャリアエレベータにより昇降可能に配設された通常の
供給側キャリア4と、供給側キャリア4と前記検査ステ
ージ2との間において検査テーブル1上に配設され、供
給側キャリア4からウェーハWを取り出して検査ステー
ジ2上に供給する通常の供給側移載ハンド5と、検査テ
ーブル1上の他端部(図1,2においては左端部)に、
図示しないキャリアエレベータによりそれぞれ昇降可能
に配設された通常の良品受取側キャリア6及び不良品受
取側キャリア7と、これらの受取側キャリア6,7と前
記検査ステージ2との間において検査テーブル1上に配
設され、検査ステージ2からウェーハWを取り出して良
品受取側キャリア6又は不良品受取側キャリア7に収容
する通常の排出側移載ハンド8と、検査テーブル1上の
手前側に配設され、検査ステージ2や各移載ハンド5,
8等を操作する操作パネル9とから構成されている。
【0007】検査ステージ2は、図3に示すように、反
転チャック3を搭載するチャック搭載ボックス11の前
面(図3においては右側)に配置されたステージケーシ
ング12に取り付けられ、このステージケーシング12
は、チャック搭載ボックス11内に設けた昇降駆動装置
13(図4参照)により昇降可能に設けられている。昇
降駆動装置13は、図4に示すように、チャック搭載ボ
ックス11内の前面側に取り付けた垂直な取付けベース
14を有しており、この取付けベース14の背面(図4
においては左側面)には、下端にプーリ15を取り付け
た垂直なボールネジ16が両端部の軸受部材17を介し
て回転自在に支承されている。又、取付けベース14の
背面には、サーボモータ18がボールネジ16と平行に
して、かつ出力軸181を下方にして取り付けられてお
り、出力軸181に取り付けたプーリ19と上記ボール
ネジ16のプーリ15には無端ベルト(図示せず)が掛
け回されている。上記ボールネジ16には、ナット部材
20が螺合されており、このナット部材20の一部は、
取付けベース14に設けた上下方向の長孔21に移動可
能に挿入されている。一方、取付けベース14の正面
(図4においては右側面)には、上下方向の2本のLM
ガイド22が互いに平行に取り付けられており、これら
のスライダーに跨がって取り付けた昇降プレート23の
背面には、上記ナット部材20の一部が連結されてい
る。そして、昇降プレート23の一部は、チャック搭載
ボックス11の前面中央に設けた上下方向の長孔24か
ら移動可能に突出されており、この昇降プレート23の
突出部に、前記ステージケーシング12が適宜に取り付
けられている。
【0008】ステージケーシング12は、検査ステージ
2の一部を構成するもので、その上面の穴25には、図
5,図6に示すように、ウェーハWを真空吸着する円板
状のバキュームチャック26を上端に支持した中空の回
転軸27が挿入されており、この回転軸27の外周に
は、バキュームチャック26側の上端部に球形のジャー
ナル28を形成した傾動軸29が軸受30を介して回転
自在に嵌装されている。傾動軸29の下端部には、回転
軸27を正逆回転するモータ31が連設されていると共
に、回転軸27の中空部と連通する可撓性のバキューム
チューブ32が連結されている。そして、傾動軸29
は、前記穴25の周辺下面に取り付けた球面軸受33に
よりジャーナル28を支承されて傾動自在に設けられて
おり、球面軸受33は、テフロン製の2部材を調整バネ
34を介在させてケーシングに取り付けることにより、
ジャーナル28をガタなく滑らかに支承するように構成
されている。
【0009】一方、傾動軸29の下端部には、半円弧状
の帯板状に形成された2枚のジンバルアーム35が、そ
れぞれの中間部に形成した長孔36を介し互いに直交し
て係合されている。両ジンバルアーム35は、傾動軸2
9を所要範囲で傾動可能となす2軸ジンバル37の一部
を構成するもので、ジャーナル28の中心を指向するよ
うにそれぞれの両端部に植設した水平なジンバル軸38
をステージケーシング12内に設けた軸受ブラケット3
9に支承されて直角2方向へ傾動自在に設けられてい
る。そして、両ジンバルアーム35の一方のジンバル軸
38の外端部には、プーリ40が取り付けられており、
それぞれのプーリ40と、各ジンバルフレーム35を個
別に傾動駆動するパルスモータ41(図7参照)の回転
軸に取り付けたプーリ(共に図示せず)との間には、無
端ベルト42が掛け回わされている。
【0010】しかして、上記検査ステージ2の2軸ジン
バル37は、図1,図7に示すように、操作パネル9の
ジョイスティック43によって操作可能に設けられてい
る。すなわち、ジョイスティック43は、図示は省略す
るが2軸ジンバル37と同様の構成によって、スティッ
クを直角2方向へ傾動可能に設けられており、それぞれ
のジンバルフレームのジンバル軸には、ロータリーエン
コーダ44(図7においては1個のみ示す)が連設され
ている。各ロータリーエンコーダ44は、スティックの
傾動による回転角に伴うパルスを発生し、このパルスが
カウンタ45を経てコンピュータ46に入力される一
方、コンピュータ46から発振器47を経て発振される
パルス信号によって前記パルスモータ41がスティック
の傾動量と対応してジンバルフレーム35を傾動するよ
うに駆動されるものである。
【0011】前記反転チャック3は、図3,図8,図9
に示すように、チャック搭載ボックス11上に搭載され
たチャック開閉,反転駆動部48と、該駆動部48によ
って駆動されるチャック開閉,反転機構部49と、該機
構部49に連結されて検査ステージ2の上方に位置する
ように配置される2本のチャックアーム50とから構成
されている。すなわち、チャック搭載ボックス11上に
は、図10,図11に示すように、検査ステージ2を指
向する直方体状の気密な駆動部ケーシング51が載置さ
れている。このケーシング51内には、その長手方向と
同方向のステッピングモータ52が、出力軸521をチ
ャック開閉,反転機構部49側に位置させて配設されて
おり、その出力軸521には、プーリ53が取り付けら
れている。又、駆動部ケーシング51内には、シリンダ
54がピストンロッド541をステッピングモータ52
の出力軸521と平行にしかつチャック開閉,反転機構
部49側に位置させて配設されている。
【0012】一方、駆動部ケーシング51の検査ステー
ジ2側の端部には、チャック開閉,反転機構部49の一
部を構成する回転板55の軸部551が、前記シリンダ
54と対向させて気密に挿入され、かつ磁性流体シール
を施した軸受56を介して回転自在に支承されており、
軸部551の内端部には、プーリ57が前記出力軸52
1のプーリ53と対応させて取り付けられている。そし
て、両プーリ53,57には、無端ベルト58が掛け回
わされている。回転板55の軸部551の軸心部には、
スライド棒59が摺動自在に挿通されており、このスラ
イド棒59には、外端部にリンク駒60が取り付けら
れ、かつ内端部に径大部591が設けられている。そし
て、スライド棒59は、径大部591と回転板55の軸
部551との間においてスライド棒59に嵌装した圧縮
コイルバネ61によりシリンダ54側へ付勢されている
ものであり、常態において径大部591とシリンダ54
のピストンロッド541との間に微小間隙を存するよう
に設けられている。
【0013】前記回転板55には、取付けベース62が
取り付けられており、この取付けベース62上には、前
記リンク駒60が摺動自在に載置されていると共に、1
対のチャックアーム取付け台63がLMガイド64を介
し前記スライド棒59の移動方向と直角方向へ摺動自在
に取り付けられている。そして、両チャックアーム取付
け台63は、それぞれリンク65を介してリンク駒60
と連結されている。なお、上記チャック開閉,反転機構
部49は、LMガイド64に用いられる潤滑油によって
雰囲気が汚染されるのを防ぐため、チャックアーム取付
け台63を移動可能に突出させて回転板55に取り付け
た機構部カバー66によって覆われると共に、このカバ
ー66内が負圧となるように吸引されているものであ
る。
【0014】前記チャック開閉,反転機構部49の両チ
ャックアーム取付け台63には、図3,図8,図9に示
すように、ウェーハWの約半周に及ぶ円弧状の前記チャ
ックアーム50の基端部がそれぞれ取り付けられてお
り、各チャックアーム50の先端部には、ウェーハWの
周縁部と係合可能な鼓形の複数の駒67が適宜に離隔し
て取り付けられている。なお、両チャックアーム50
は、チャックアーム取付け台63に対して上下対称とな
るように取り付けられると共に、その対称点O(図9参
照)と回転板55の回転中心とが一致するように設けら
れているものである。
【0015】上記構成のウェーハ目視検査装置によりウ
ェーハWを検査するには、操作パネル9のスタートボタ
ンを押すと、まず、ウェーハ載置部が真空吸着可能なU
字状に形成された供給側移載ハンド5の作動により供給
側キャリア4に収容されたウェーハWが取り出され、図
12に示すように、ウェーハ供給時のバキュームチャッ
ク待機位置h1 に位置された検査ステージ2のバキュー
ムチャック26の上方のウェーハ供給,取り出しハンド
位置h2 に移動される。このとき、反転チャック3のチ
ャックアーム50は、ウェーハ供給,取り出しハンド位
置h2 の上方のチャックアーム開閉位置h3 においてチ
ャックアーム50が開の状態に保持されている。つい
で、昇降駆動装置13の作動により検査ステージ2が上
昇され、図13に示すように、バキュームチャック26
によってウェーハWが吸着され、かつ供給側移載ハンド
5が後退された後、チャックアーム開閉位置h3 より適
宜上方のウェーハ検査位置h4 にバキュームチャック2
6が移動される。次に、図14に示すように、検査ステ
ージ2のモータ31を駆動してバキュームチャック26
を回転すると共に、操作パネル9のジョイスティック4
3を適宜に傾動してバキュームチャック26を適宜に傾
斜させてウェーハWの目視検査を行う。このバキューム
チャック26の傾斜に伴って傾斜されるウェーハWにチ
ャックアーム50等の影が映らないように、ウェーハ傾
斜下縁位置h5 がチャックアーム開閉位置h3 より上方
に位置するように前記ウェーハ検査位置h4 が設定され
ているものである。
【0016】ウェーハ表面の目視検査が終了すると、ウ
ェーハ裏面の目視検査を行うため、バキュームチャック
26の回転を停止すると共に、ジョイスティック43を
中立位置に戻してバキュームチャック26を水平にした
後、昇降駆動装置13によって検査ステージ2を下降さ
せ、図15に示すように、バキュームチャック26がチ
ャックアーム開閉位置h3 に位置した際に一旦停止さ
せ、反転チャック3のチャックアーム50によりウェー
ハWをチャッキングし、かつバキュームチャック26に
よる真空吸着を解除した後、検査ステージ2を更に下降
させる。上記チャックアーム50によるウェーハWのチ
ャッキングは、チャック開閉,反転駆動部48における
シリンダ54のピストンロッド541を縮小することに
より、スライド棒59が圧縮コイルバネ61の付勢力に
よって内方へ移動されると共にリンク駒60も同方向へ
移動され、このリンク駒60の移動に伴ってリンク65
によって連結されたチャックアーム取付け台63がLM
ガイド64に沿って互いに接近する方向へ移動すること
によって行われる。
【0017】そして、バキュームチャック26が、図1
6に示すように、反転チャック3の回転軌跡半径より適
宜下方のウェーハ反転時のバキュームチャック待機位置
6に位置されると、反転チャック3の180°の反転
によってウェーハWが裏返しとなる。上記反転チャック
3の180°の反転は、チャック開閉,反転駆動部48
におけるステッピングモータ52を駆動することによ
り、チャック開閉,反転機構部49全体が回転板55の
軸部551を中心として半回転することによって行われ
る。ウェーハWが裏返しとなると、図17に示すよう
に、昇降駆動装置13によって検査ステージ2を上昇さ
せ、バキュームチャック26がチャックアーム開閉位置
3 に位置した際に一旦停止させ、バキュームチャック
26によりウェーハWを真空吸着し、かつ図18に示す
ように、反転チャック3のチャックアーム50によるチ
ャッキングを解除した後、更に検査ステージ2を更に上
昇させる。上記チャックアーム50によるウェーハWの
チャッキングの解除は、チャック開閉,反転駆動部48
におけるシリンダ54のピストンロッド541を伸長す
ることにより、スライド棒59が圧縮コイルバネ61の
付勢力に抗して外方へ移動されると共にリンク駒60も
同方向へ移動され、このリンク駒60の移動に伴ってリ
ンク65によって連結されたチャックアーム取付け台6
3がLMガイド64に沿って互いに離反する方向へ移動
することによって行われる。
【0018】そして、バキュームチャック26が、図1
9に示すように、ウェーハ検査位置h4 に位置される
と、表面の場合と同様にバキュームチャック26を回転
し、かつ適宜に傾斜させてウェーハWの裏面の目視検査
を行う。ついで、図20に示すように、ウェーハ載置部
を真空吸着可能なU字状に形成した排出側移載ハンド8
がウェーハ供給,取り出しハンド位置h2 に移動される
と共に、検査ステージ2が下降されてバキュームチャッ
ク26がウェーハ供給,取り出しハンド位置h3 に位置
した際に一旦停止され、バキュームチャック26による
ウェーハWの真空吸着が解除された後、図21に示すよ
うに、ウェーハWが排出側移載ハンド8により、その
良,不良に対応させて良品受取側キャリア7又は不良品
受取側キャリア8に収納される一方、バキュームチャッ
ク26がウェーハ供給時のバキュームチャック待機位置
1 へ移動される。
【0019】従って、上記構成のウェーハ目視検査装置
においては、ウェーハWがその片面を介してバキューム
チャック26に真空吸着されて回転されると共に、2自
由度の傾斜が可能となるので、ウェーハWの十分正確な
目視検査を行えると共に、装置の操作性を高めることが
できる。又、バキュームチャック26上の水平なウェー
ハWを外周側からチャッキングする反転チャック3の昇
降及び反転のみによってウェーハWの反転が行われるの
で、ウェーハWの反転を短時間で行うことができ、ひい
ては目視検査を短時間に行うことができる。更に、目視
検査時には、バキュームチャック26によってウェーハ
Wを真空吸着し、かつ反転チャック3を傾動されるウェ
ーハWより下方に位置させることが可能となるので、ウ
ェーハWに余分な映像が映ることがなくなって、目視検
査を容易に行うことができる。更に又、チャック開閉,
反転駆動部48を収容する駆動部ケーシング51が気密
に設けられ、かつチャック開閉,反転機構部49の機構
部カバー66内が減圧雰囲気とされるので、発塵を少な
くすることができ、検査雰囲気の汚染を軽減することが
できる。
【0020】なお、CP(ケミカルポリッシュ)後の8
インチウェーハ1000枚について割れ,傷等の有無を
従来のウェーハ目視検査装置及び前述した実施例のウェ
ーハ目視検査装置を用い、同一基準で目視検査した結
果、前者で14枚、後者で28枚の不良ウェーハが発見
され、かつ前者で発見された不良ウェーハは、全て後者
で発見されたものに含まれていた。これにより、従来の
ウェーハ目視検査装置を用いた場合、不良ウェーハを見
落す可能性があること、すなわち本発明に係るウェーハ
目視検査装置を用いることにより、十分正確な目視検査
を行えることがわかった。又、8インチウェーハ25枚
の検査処理時間は、図29,図30に示す従来のウェー
ハ目視検査装置がそれぞれ700秒,775秒を要した
のに対し、本発明に係るウェーハ目視検査装置が260
秒しか要せず、処理時間を大幅に低減できることがわか
った。
【0021】図22は反転チャックの他の実施例の平面
断面図である。この反転チャック70は、チャック搭載
ボックス11上に搭載されたチャック開閉,反転駆動部
71と、該駆動部71によって駆動されるチャック開
閉,反転機構部72と、該機構部72に連結されて検査
ステージ2の上方に位置するように配置される2本のチ
ャックアーム73とから構成されている。すなわち、チ
ャック搭載ボックス11上には、検査ステージ2を指向
する直方体状の気密な駆動部ケーシング74が載置され
ている。このケーシング74内には、その長手方向と同
方向の公転用ステッピングモータ75が、出力軸751
をチャック開閉,反転機構部72側に位置させて配設さ
れており、その出力軸751には、公転用駆動ギヤ76
が取り付けられている。又、駆動部ケーシング74内に
は、自転用ステッピングモータ77が出力軸771を公
転用ステッピングモータ75と平行にしかつチャック開
閉,反転機構部72側に位置させて配設されており、そ
の出力軸771は、後述するようにチャック開閉,反転
機構部72の機構部ケーシング78内まで延伸されてい
る。
【0022】一方、駆動部ケーシング74の検査ステー
ジ2側の端部には、上記機構部ケーシング78が配設さ
れていると共に、その中空の軸部781が前記自転用ス
テッピングモータ77と対向させて気密に挿入され、か
つ磁性流体シールを施した軸受79を介して回転自在に
支承されており、軸部781の内端部には、前記公転用
駆動ギヤ76と噛合する公転用従動ギヤ80が取り付け
られている。機構部ケーシング78は、駆動部ケーシン
グ74と同様に気密に設けられており、その軸部781
の中空部には、前述したように自転用ステッピングモー
タ77の出力軸771が回転自在に挿通されている。駆
動部ケーシング78内に突出した自転用ステッピングモ
ータ77の出力軸771の端部には、自転用駆動ギヤ8
1が取り付けられており、この自転用駆動ギヤ81に
は、機構部ケーシング78の検査ステージ2側の端部を
互いに適宜に離隔して気密に挿通し、かつ磁性流体シー
ルを施した軸受82により回転自在に支承された2本の
自転軸83の内端部にそれぞれ取り付けた自転用従動ギ
ヤ84が噛合されている。
【0023】そして、両自転軸83の外端部には、ウェ
ーハWの約半周に及ぶ円弧状の前記チャックアーム73
の基端部がそれぞれ取り付けられており、各チャックア
ーム73の先端部には、ウェーハWの周縁部と係合可能
な複数の駒85(図23参照)を適宜に離隔して取り付
けられている。なお、自転用駆動ギヤ81と、これと噛
合する両自転用従動ギヤ84とは、各回転中心が一直線
上に位置するように設けられている。又、チャックアー
ム73の駒85は、90〜120°の角度をなすV字状
の係合凹部を有している。
【0024】上記反転チャック70は、図23〜図25
に示すように、自転用ステッピングモータ77を駆動す
ることにより、両チャックアーム73がそれぞれの自転
軸83を中心として同方向に自転し、両者間の間隔が狭
まるものであり、検査ステージ2のバキュームチャック
26上に水平に載置されたウェーハWのチャッキングを
行うには、図26〜図28に示すように、自転用ステッ
ピングモータ77を駆動してチャックアーム73間の間
隔を狭めると共に、公転用ステッピングモータ75を自
転用ステッピングモータ77とは逆方向へ同期回転させ
て両チャックアーム73の駒85を見掛け上水平方向へ
移動させる。ウェーハWのチャッキングの解除は、両ス
テッピングモータ75,77を上述した方向と反対に同
期回転させて行う。又、ウェーハWを反転させるには、
ウェーハWをチャッキングした後、公転用ステッピング
モータ75のみを適宜方向へ回転させて行う。
【0025】従って、上記反転チャック70において
は、発塵の多いLMガイド等の機械要素を用いることな
く、回転運動だけでウェーハWのチャッキング及び反転
を行うことができ、回転機構に磁性流体等を用いたシー
ルを施すことによって防塵を容易にすることができる。
ここで、上記反転チャック70と、前述した反転チャッ
ク3において機構部カバー66内の減圧処理を行わない
場合の発塵実験をしたところ、発塵量は表1に示すよう
になった。
【0026】
【表1】
【0027】実験条件は、次の通りである。 1)環境 クリーンルーム(クラス100)内、クリーンベンチ前 2)測定装置 ニッタ(株)製 パーティクルカウンタ μLPC−1
10 (吸気量は1.0feet3 /min に調整) 3)内容 ウェーハ保持(アームを閉じる)→180°反転→ウェ
ーハ解放(アームを開く)の動作を10000サイクル
(25サイクル/min ×400min)行った。動作中は、
いずれもチャックアーム50,73の基部付近の発塵量
を測定した。この結果、反転チャック70は、機構部カ
バー66内の減圧処理を行わない反転チャック3に比し
て、発塵量を約1/5とし得ることがわかった。
【0028】なお、上述した実施例においては、ウェー
ハWを目視検査する場合について説明したが、目視検査
に限定されるものではなく、顕微鏡検査する場合にも適
用できるのは勿論である。又、検査するのは、ウェーハ
Wに限らず、液晶板その他の薄板であってもよい。更
に、各キャリア4,6,7をエレベータ付きとする場合
に限らず、両移載ハンド5,8をエレベータ付きとした
り、両者をエレベータ付きとしてもよい。更に又、検査
ステージ2を昇降可能とする場合に限らず、反転チャッ
ク73,70を検査ステージ2に対して昇降可能として
もよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の薄
板検査装置によれば、薄板がその片面を介してバキュー
ムチャックに吸着されて回転されると共に、2自由度の
傾斜が可能となるので、薄板の十分正確な検査を行うこ
とができると共に、装置の操作性を高めることができ
る。又、第2の薄板検査装置によれば、第1の薄板検査
装置の効果の他に、バキュームチャック上の水平な薄板
を外周側からチャッキングする反転チャックの昇降及び
回転のみによって薄板の反転が行われるので、従来のも
のに比して薄板の反転を短時間で行うことができ、ひい
ては検査を短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のウェーハ目視検査装置の斜
視図である。
【図2】図1に示すウェーハ目視検査装置の平面図であ
る。
【図3】図1に示すウェーハ目視検査装置の検査ステー
ジ及び反転チャックの側面図である。
【図4】図1に示すウェーハ目視検査装置の検査ステー
ジを昇降する昇降駆動装置の側面断面図である。
【図5】図1に示すウェーハ目視検査装置の検査ステー
ジの要部の断面図である。
【図6】図1に示すウェーハ目視検査装置の検査ステー
ジの要部の斜視図である。
【図7】図1に示すウェーハ目視検査装置の検査ステー
ジとこれを操作するジョイステックとの接続関係のブロ
ック図である。
【図8】図1に示すウェーハ目視検査装置の反転チャッ
クの平面図である。
【図9】図1に示すウェーハ目視検査装置の反転チャッ
クの正面図である。
【図10】図1に示すウェーハ目視検査装置の反転チャ
ックのチャック開閉,反転駆動部及び機構部の平面断面
図である。
【図11】図10におけるXI−XI線断面図である。
【図12〜図21】図1に示すウェーハ目視検査装置に
よるウェーハ目視検査の各工程の正面断面図である。
【図22】図1に示すウェーハ目視検査装置の反転チャ
ックの他の実施例の平面断面図である。
【図23〜図25】図22に示す反転チャックのチャッ
キング原理の各工程の正面図である。
【図26〜図28】図22に示す反転チャックのチャッ
キングの各工程の正面図である。
【図29】従来のウェーハ目視検査装置の概略を示す斜
視図である。
【図30】従来の他のウェーハ目視検査装置の概略を示
す正面図である。
【符号の説明】
3 反転チャック 11 チャック搭載ボックス 12 ステージケーシング 26 バキュームチャック 27 回転軸 28 ジャーナル 29 傾動軸 31 モータ 33 球面軸受 35 ジンバルアーム 37 2軸ジンバル 38 ジンバル軸 48 チャック開閉,反転駆動部 49 チャック開閉,反転機構部 50 チャックアーム 70 反転チャック 71 チャック開閉,反転駆動部 72 チャック開閉,反転機構部 73 チャックアーム W ウェーハ(薄板)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板を吸着する円板状のバキュームチャ
    ックと、バキュームチャックをその軸心回りに回転可能
    に支持する回転軸と、回転軸の外周に回転自在に嵌装さ
    れ、球形のジャーナルがチャック側の一端部に形成され
    た傾動軸と、傾動軸の他端部に連設され、前記回転軸を
    駆動するモータと、前記ジャーナルをステージケーシン
    グに支承する球面軸受と、ステージケーシングに取り付
    けられ、前記傾動軸を所要範囲で傾動可能となす2軸ジ
    ンバルと、2軸ジンバルの各ジンバルアームを個別に傾
    動駆動するモータとを備えることを特徴とする薄板検査
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ステージケーシングに対して相対的
    に昇降駆動されるチャック搭載ボックスに搭載され、前
    記バキュームチャック上の水平な薄板を外周側からチャ
    ッキングし、かつ180°回転可能な反転チャックを備
    えることを特徴とする請求項1記載の薄板検査装置。
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