JPH0616016B2 - 排ガスセンサ - Google Patents

排ガスセンサ

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JPH0616016B2
JPH0616016B2 JP19889785A JP19889785A JPH0616016B2 JP H0616016 B2 JPH0616016 B2 JP H0616016B2 JP 19889785 A JP19889785 A JP 19889785A JP 19889785 A JP19889785 A JP 19889785A JP H0616016 B2 JPH0616016 B2 JP H0616016B2
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和子 佐竹
克之 田中
一夫 翁長
一也 小松
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FUIGARO GIKEN KK
Matsuda KK
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FUIGARO GIKEN KK
Matsuda KK
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の利用分野] この発明は、金属酸化物半導体の抵抗値の変化を利用し
た排ガスセンサに関し、特にリッチからリーンへの雰囲
気変化に対する応答性能の改善に関する。
この発明の排ガスセンサは、自動車エンジンやボイラ
ー、ストーブ等の空燃比の制御等に用いる。
[従来技術] 出願人は先に、BaSnO3やSrSnO3等のペロブスカイ
ト化合物を用いた排ガスセンサを提案した(例えば特願
昭59-258890号)。この排ガスセンサは、酸素への感度が
高く、高温の還元性雰囲気への耐久性に優れ、かつ雰囲
気の変化への応答が速いという特徴を有する。
[発明の課題] この発明の課題はBaSnO3やSrSnO3等を用いた排ガ
スセンサの、リッチ(還元側)からリーン(酸化側)への空
燃比の変化に対する応答特性を改善することに有る。こ
れらの排ガスセンサの応答特性を検討すると、リーンか
らリッチへの応答は速いが、リッチからリーンへの応答
はやや遅いという問題が有る。そこでリッチからリーン
への応答特性を改善することが重要になる。
[発明の構成] この発明の排ガスセンサでは、プロブスカイト化合物A
SnO3に1モル当たり0.01〜0.4モルのアリカリ
土類酸化物を加える。ここにAは、Ba、Sr、Ca、R
a、あるいはこれらの混合物を意味する。加える酸化物
はBaO、SrO、CaO、MgO、等のアルカリ土類の酸
化物であれば良く、ASnO3中のAと加えるアルカリ土
類とは異種の元素でも良い。
BaSnO3、SrSnO3、CaSnO3あるいはBa0.9Ra
0.1SnO3等に、BaO、SrO、CaO等を加えると、リ
ッチからリーンへの応答特性が改善される。しかしリー
ンからリッチへの応答特性はほとんど変化しない。
添加効果はASnO3lモル当たり0.05モル添加で充
分に大きく得られるが、1モル当たり0.02モルでも
効果が生ずる。添加量の上限に本質的意味は無いが、一
応0.4モルを上限とする。これは大過剰、例えばAS
nO3と等モルのアルカリ土類酸化物、を加えると、セン
サの焼結性が低下し、センサの製造が困難になるからで
ある。
なおASnO3には、さらに他の添加物を加えても、ある
いはA元素やSn元素を他の元素で置換して用いても良
い。このような例としては、Pt等の貴金属触媒の添加
(特願昭59-258890号)や、SiO2等と酸素増感剤の添加
(特願昭59-270252号)、A元素のLaによる置換(特願昭5
9-270256号)が有る。
[実施例] 以下の実施例では、ASnO3lモル当たり0.01モル
を1モル%として、アルカリ土類酸化物の添加量を示
す。またリッチ側からリーン側への応答特性を中心に実
施例を説明するが、センサはリーンバーン用等にも使用
できる。
(排ガスセンサの製造) BaCO3とBaCl2とを4:1のモル比に混合し、バリ
ウム源とした。なおバリウム源には、これ以外にも単味
のBaCO3とBaCl2、あるいはBaO等の任意のものを
用いることができる。バリウム源とSnO2とを種々の割
合で混合し、空気中にて1300℃で4時間仮焼して、
過剰量のBaOや、過剰量のSnO2を含んだペロブスカ
イト化合物BaSnO3を得た。なお仮焼温度の好ましい
範囲は1000〜1400℃である。得られた化合物を
一対の電極を埋設したペレット状に成型し、空気中にて
4時間1400℃にて焼結し、試料とした。焼結温度の
好ましい範囲は、1200〜1600℃で仮焼温度より
高いものである。
BaCO3をSrCO3やCaCO3に、BaCl2をSrCl2
代えた他は全く同様にして、アルカリ土類あるいはSn
2が過剰の、SrSn−O3系やCaSnO3系の試料を得
た。
変法として、等モル量のBaCO3とSnO2とを混合し、
仮焼してBaSnO3とした。これに5モル%のSrOを加
えた後に焼結し、SrOを過剰に含んだBaSnO3系試料
とした。またBaCO3とRaCO3の3者を混合し、仮焼
してBa0.9Ra0.1SnO3とした。これにBaOを加えて
焼結し、過剰のBaOを含んだBa0.9−Ra0.1SnO3
得た。これらの変法において、仮焼や焼結等の条件は最
初の実施例と同様である。
大過剰のアルカリ土類を含む試料を得るため、SrCO3
やCaCO3とSnO2とを2:1のモル比で混合し、仮焼
と焼結とを行った。しかし焼結後の強度が極めて低いた
め、取り扱いが不可能で、排ガスセンサとしての特性も
測定できなかった。
これらの試料を用いて、第6図の排ガスセンサ(2)を組
み立てる。図において、(4)はムライト等の耐熱絶縁性
基板で、(6)はBaSnO3等の試料、(8)、(10)は電
極、(12)、(14)は外部リードである。
(排ガスセンサの特性) センサ(2)を動作温度に加熱し、リーン側やリッチ側で
の抵抗値を測定する。ここではリーン側として当量比λ
が1.02の雰囲気を用い、リッチ側として当量比λが
0.98の雰囲気を用いた。センサ(2)の抵抗値はリー
ン側で大きく、リッチ側で小さい。リーン側での抵抗の
定常値(R1)とリッチ側での抵抗の定常値(R2)との比
を当量点付近での感度とすると、この感度はBaSnO3
で最も大きく100〜500に達する。SrSnO3では
感度はやや小さく60〜100程度であり、CaSnO3
では感度が低く10〜20程度となる。
雰囲気をリーンからリッチに、あるいはリッチからリー
ンに切り替え、センサ(2)の応答を調べる。リーン側で
の抵抗値(R1)とリッチ側での抵抗(R2)との幾何平均
をRmとすると、雰囲気の変化に伴いセンサ(2)の抵抗
値はRmを中心に変化する。ここでセンサ(2)の抵抗値
がRmを中心に所定倍数だけ変化するのに要する時間を
応答時間とする。この応答時間はBaSnO3の場合、1/4
Rmと4Rmとの間を変化するのに必要な時間とする。S
rSnO3では、1/3Rmと3Rmとの間を変化するのに
要する時間とする。またCaSnO3では1/2Rmと2R
mとの間の時間とする。このように応答時間の測定条件
に差を設けたのは、BaSnO3がSrSnO3やCaSnO3
より高感度で抵抗の変化幅が大きいためである。
第1図に、BaSnO3系のセンサについて、900℃で
の応答特性を示す。図の縦軸は応答時間を現し、横軸
は、センサ中のバリウム元素とSn元素とモル比を現
す。この比が1以上のものが実施例である。
図から明らかなように、このセンサでは、リーンからリ
ッチへの応答は速いが、リッチからリーンへの応答はや
や遅い。BaSnO3にBaOを添加すると、リッチからリ
ーンへの応答特性が改善される。しかしリーンからリッ
チへの応答は、ほとんど変化しない。
第2図に、同じセンサについての750℃での応答特性
を示す。750℃でも、BaOの添加によりリッチから
リーンへの応答特性が改善される。しかしその効果は、
900℃の場合に比べて小さい。またBaOの添加は、
リーンからリッチへの応答には余り影響していない。
第3図に、BaSnO3系のセンサについて、当量点付近
での感度を示す。リーン側(λ=1.02)とリッチ側(λ=
0.98)とに10秒ずつ、20秒周期で雰囲気を切り替
え、リーン側の抵抗値とリッチ側の抵抗値との比を測定
する。この比を感度として示す。BaOの添加により、
感度は多少増大する。
第4図に、SrSnO3の応答特性へのSrOの影響を示
す。SrOの添加により、リッチからリーンへの応答速
度が増し、かつこと効果は高温側で著しい。
第5図に、CaSnO3の応答特性へのCaOの効果を示
す。この場合も、CaOの添加によりリッチからリーン
への応答が改善され、かつ900℃で750℃より大き
な効果が得られる。
このような効果は、特定の実施例でのみ得られるのでは
ない。他の実施例についての結果を表に示す。
[発明の効果] この発明では、BaSnO3等を用いた排ガスセンサの、
リッチからリーンへの応答特性を改善できる。ところで
排ガスセンサの主な用途は、当量点付近で空燃比をフィ
ードバック制御することに有る。そしてこのために雰囲
気への検出速度を増すことが重要で、かつ検出速度はリ
ッチ側への速度とリーン側への速度との平均で定まる。
ここでリッチからリーン側への遅い応答の改善すれば、
検出速度を全体として改善することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は実施例の排ガスセンサの特性図で、第
6図は実施例の排ガスセンサの正面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 翁長 一夫 大阪府箕面市船場西1丁目5番3号 フイ ガロ技研株式会社内 (72)発明者 小松 一也 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−155947(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ペロブスカイト化合物ASnO3、(ここに
    Aは、Ba、Sr、Ca、およびRaからなる群の少なくと
    も一員を現す。)、の抵抗値の変化を用いた排ガスセン
    サにおいて、 前記ASnO3には、その1モル当たり0.01〜0.4
    モルのアルカリ土類酸化物を添加したことを特徴とす
    る、排ガスセンサ。
JP19889785A 1985-09-09 1985-09-09 排ガスセンサ Expired - Lifetime JPH0616016B2 (ja)

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JPS6258149A JPS6258149A (ja) 1987-03-13
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JP2632537B2 (ja) * 1988-03-15 1997-07-23 フィガロ技研株式会社 ガスセンサ

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