JPH0615963B2 - うず電流式距離検出装置 - Google Patents

うず電流式距離検出装置

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JPH0615963B2
JPH0615963B2 JP6483586A JP6483586A JPH0615963B2 JP H0615963 B2 JPH0615963 B2 JP H0615963B2 JP 6483586 A JP6483586 A JP 6483586A JP 6483586 A JP6483586 A JP 6483586A JP H0615963 B2 JPH0615963 B2 JP H0615963B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はうず電流式の距離検出装置に関し、特に、抵
抗及び容量のバランス調整を容易に行うことができるよ
うにした距離検出装置に関する。
[従来の技術] うず電流式の距離検出装置では、被検出物体に向って配
設される検出用コイルと該コイルと同一温度に保持され
温度補償を行う温度補償用コイルとを直列に接続した回
路に2つのアーム抵抗を直列に接続した回路を並列に接
続してブリッジ回路が構成される。そして、該ブリッジ
回路の直列接続点又は直列接続点には交流電源又は電圧
検出回路(一般には増幅器)が接続される。
ところが、この種うず電流式の距離検出装置では検出装
置本体に2つのコイルを設置すると共に他の部材は、例
えば電気制御盤内部に収納され、両部材はケーブル接続
させる構造上、抵抗、容量に関しいわゆるバランスずれ
が生じ、このバランスずれに対する調整手段が必要とな
る。
従来、このバランス調整は、前記コイルや抵抗にバラン
ス抵抗或いはバランス容量を直接ないし並列に接続する
ことで行われていた。
しかしながら、バランス用の抵抗やコンデンサを固定的
に接続する場合には、距離検出装置本体やケーブルを交
換する毎に接続変更を行わなければならないことにな
る。特に、レーザ加工装置の距離検出装置は、距離検出
器本体の取換えを比較的頻繁に行わなければならないの
で、その作業に多くの手間を要している。
「発明の目的] この発明は上記点に鑑みて、直流的、交流的なバランス
調整を容易に行うことができるうず電流式の距離検出装
置を提供することを目的とする。
[発明の概要] 前述したごとき従来の問題に鑑みて、本発明は、被検出
物に近接配置される検出用コイルと該コイルとほぼ同一
温度に保持される温度補償用コイルとを第1の接続点を
介して直列に接続した回路に、第1,第2のアーム抵抗
を第2の接続点を介して直列に接続した回路を、第3,
第4の接続点を介して並列に接続してブリッジ回路を構
成し、当該ブリッジ回路の前記第1,第2の接続点又は
前記第3,第4の接続点に交流電源又は電圧検出回路を
接続し、前記ブリッジ回路における前記第3,第4の接
続点の間に、第1の可変抵抗と第2の可変抵抗とを並列
に接続して設け、前記ブリッジ回路における前記第2の
接続点を、第3の抵抗を介して前記第1の可変抵抗の可
変点に接続し、前記第1の接続点を、コンデンサを介し
て前記第2の可変抵抗の可変点に接続してなるものであ
る。
[実施例の説明] 以下、添付図面を用いてこの発明の実施例を説明する。
第1図はレーザ加工機械の側面図を示している。
図示の如く、レーザ加工機械1は、水平に敷設された固
定のXYテーブル3上にワークWを案内し、このワーク
Wをレーザビーム5で熱切断するものである。
レーザビームLBはレーザビーム発生装置5で発生さ
れ、強度調整装置7、反射鏡9を介して加工ヘッド11
に案内されている。加工ヘッド11の内部にはレンズ1
3が設けられ、レーザビームLBはこのレンズ13で集
光され、集光位置でワークWを熱切断する。また、ワー
クWはクランプ15で把持されて、切断すべき位置がヘ
ッド11の直下に来るように、XYテーブル3上で水平
移動されるようになっている。
クランプ15は、ワークWを把持した状態で、XY軸用
サーボモータで平面X,Y方向に駆動されるようになっ
ている。ヘッド11はZ軸用サーボモータで上下方向に
駆動されるようになっている。又、レーザ加工機械1に
はNC装置17が備えられ、このNC装置17の操作部
にはいわゆる手動パルス発生器19が備えられている。
第2図は、前記加工ヘッド11の下方先端に取付けられ
るうず電流式の距離検出器(以下、単にセンサと呼ぶ)
21の一部断面拡大側面図である。
第3図(a)は、これを更に拡大して示す断面図である。
第2図に示すように、センサ21は、内部に円錐状の空
洞を有し上部にフランジ21aを有する載頭円錐形状に
形成され、ヘッド11に設けられた円錐状のノズル23
の外側に前記空洞を合わせる形で取付けられている。セ
ンサ21は、グラファイト製の内側部材21bと、セラ
ミックス製の外側部材21cと、内側部材21bの外側
表面円周上に設けられた上下2つの溝21dにそれぞれ
埋設される上下2つのコイルC,Cと、これらコイ
ルC,Cと連結されるケーブル21eとを有して構
成されている。ケーブル21eはその表面をテフロン加
工され耐熱性とされている。ケーブル21eの一端には
コネクタ21fが設けられている。コイルCは距離検
出用コイルであり、コイルCは温度補償用のコイルで
ある。
センサ21のフランジ21aは、内周面に設けた内ねじ
部を前記ヘッド11本体の下端に設けた外ねじ部と螺合
させる接合用キャップ25を用いて、ヘッド11の本体
に着脱自在の形で取り付けられるようになっている。
距離検出用のコイルCは、測定精度を向上させるため
に下方に位置させるのに対し、コイルCは上記コイル
との相互作用を少なくするため、又センサ21の下
端直径Dを小さくするためその上方に所定の距離lを置
いて配設されている。
第3図(a)に示すように、グラファイト製の内側部材2
1bには、その外表面に、セラミックスコーティング2
1gが施される。グラファイトは熱伝導性が良好な割に
は絶縁性が大きいが、この表面にセラミックスコーティ
ングを行うことにより、絶縁性を更に向上させることが
できる。これにより、コイルC,Cは共に絶縁され
て内側部材21bに保持され、両者の温度は略一定とな
る。
前記セラミックス製の外側部材21cの下端には前記ノ
ズル23の下端内方まで伸びる底21hが形成されてい
る。この底21hは、レーザ加工時にワークW面からの
スパッタを受けるが、セラミックス製であるがため、ス
パッタを溶着させず、センサ内部、並びに前記ノズル2
3をスパッタから保護することができる。
第3図(b)はセンサ21の他の実施例を示すものであ
る。本例では、セラミックス製の外側部材21cに底部
を設けることなく、内側部材21bの底部に厚めのセラ
ミックスコーティング21gを施し、かつ、ノズル23
の先端位置を少し上昇させたものである。
本例によっても、スパッタはセンサ内部やノズル23の
先端部分に直接触れることがなく、コーティング膜はセ
ンサ及びノズル23スパッタや加工部の熱放射から保護
することができる。
第3図(a)及び第3図(b)においては、外側部材21cを
セラミックスで作成したが、センサ21の外側部材21
cはセラミックス以外の材料、例えば鉄や銅或いはアル
ミニウムで作ることもできる。ただし、この場合、セン
サを前記スパッタないし放射熱から保護するため、セン
サの外表面をセラミックスコーティングするのが望まし
い。又、センサ21の底部は、スパッタから十分保護さ
れるように厚めにコーティングされることが望ましい。
第4図は、センサ21のブリッジ回路を示している。
該回路27は、前記コイルCとCと抵抗R,R
とを点P〜Pで結んだブリッジを基本として構成さ
れている。点P,P間には交流電源Eが接続され、
これに、素子R,VR,VR,Cで構成させるバ
ランス回路が接続されている。これにより、点P
ら、ワークWと加工ヘッド11との間の距離に関連した
電圧e1が端子Tに向けて出力されるものである。
今、 L…検出用コイルCのインピーダンス L…温度補償用コイルCのインピーダンス R,R…ブリッジのアーム抵抗 e…電源Eの発振電圧 d…検出用コイルCとワークWとの間の距離 a…検出用コイルCとコイル半径 とすると、 e={L/(L+L) −R/(R+R)}e となり、距離dの関数として出力電圧e1が決定する。た
だし、検出用コイルのインピーダンスLは距離dをコ
イルCの半径aで除した値d/aの関数である。
バランス回路は、点P,P間に並列に設けられる可
変抵抗VR,VRと、一端を点Pに接続され他端
を前記可変抵抗VRの可変点VPに接続する抵抗R
と、一端を点Pに接続し、他端を前記可変抵抗VR
の可変点VPに接続するコンデンサCとで構成され
ている。可変抵抗VR,VRにおける可変点V
,VPは盤面に設けられるボリュームで容易に調
整移動可能となっている。
上記構成のバランス回路において、可変抵抗VRの可
変点VPを移動させることにより、アーム抵抗R
の比を調整することができる。即ち、可変点VP
の移動により、抵抗Rを抵抗R側に又はR側に並
列に接続させるごとき等価回路を形成することができ
る。一方、可変抵抗VRの可変点VPを移動させる
ことにより、インピーダンスL,Lの比を調整する
ことができる。即ち、可変点VPの移動により、容量
CをインピーダンスL側に又はL側に並列に接続さ
せるがごとき等価回路を形成することができる。
前記バランス回路における可変点VP,VPの移動
による直流的、交流的なバランス調整は相互に影響を与
えるので、調整は交互に行なわれる。なお、前記コイル
及びCはセンサ21側に位置するが、他の電気素
子は所定の盤内に位置するものである。
前記構成において、例えば加工ヘッド11の交換等に応
じてセンサ21を交換した場合には、センサ21におけ
る各コイルC,CのインピーダンスL,Lは必
ずしも一定でないので、センサ21を交換する毎にバラ
ンス調整が必要である。すなわち、各コイルC,C
はそれぞれ漂遊容量が必ずしも一致せずに異なり、イン
ピーダンスL,Lの位相、振幅が異なるので平衡に
する調整が必要である。
上記調整は、センサ21がワークW等を検出しないよう
にワークWから大きく離反して行うものである。本実施
例においては、前記したように、可変抵抗VRの可変
点VPを移動調節することにより、コンデンサCをイ
ンピーダンスL側又はL側に並列に接続した場合と
同等の回路を形成することができ、インピーダンス
,Lの位相を合せることができる。
また、可変抵抗VRの可変点VPを移動調節するこ
とにより、アーム抵抗R側又はR側に抵抗Rを並
列に接続した場合と同等の回路を形成することができ、
インピーダンスL,Lの振幅を合せることができ
る。
上述のごとく、インピーダンスL,Lの位相,振幅
の調整を行ったときを基準電圧とし、前記検出用コイル
とワークWとの距離dの変化に起因するコイルC
のインピーダンスLの変化による出力電圧と前記基準
の電圧との差により、前記距離dを正確に検出すること
ができるものである。
すなわち、本実施例によれば、センサ21を交換した場
合には、可変抵抗VR,VRを調整するだけでバラ
ンス調整を容易に行うことができるものである。
なお、前記説明は、センサ21をワークWから大きく離
反して調整を行う旨説明したが、逆に、前記センサ21
をワークWに接触せしめた状態で調整を行うことも可能
である。
第5図は前記センサ21の出力eを増幅するための増
幅回路を示す回路図である。
図示の如く、増幅回路29は、増幅器29aと、整流回
路29bと、平滑化回路29cと、LOG増幅器29d
と、増幅器29eと、アラーム出力用増幅器29fと、
を有して構成される。
増幅器29aは検出電圧eを増幅し、整流回路29b
はこれを整流する。平滑化回路29cはこれを平滑化
し、LOG増幅器29dは検出距離dに対し出力電圧が
略比例するよう入力電圧を補正する。増幅器29eはこ
れを増幅し増幅電圧eを端子Tに向けて出力する。
オーバーはLOG増幅器に入力する電圧を適正なものに
調整するのに使用するものである。
なお、図示の如く端子Tと、前記増幅器29aの出力
端子は、スイッチ29gを介してメータ29hに接続さ
れ、該メータ29hは増幅された後の出力電圧を表示す
ると共に前記バランス調整に利用できるようになってい
る。
第6図は前記増幅器29eから出力された電圧eを前
記NC装置17で利用するために、所定のパルス信号に
変換するパルス制御回路を示している。
パルス制御回路31は、汎用のNC装置と接続するため
に、前記電圧eをそのままパルス信号に変更するのと
は異なって、若干複雑な構成となっている。
パルス制御回路31は、加算増幅器31aと、これに接
続される絶対値増幅器31bと、方向判別器31cと、
上限設定器31d、下限設定器31eと有している。
又、前記絶対値増幅回路31bに接続されるV/F変換
器31f及び倣い幅設定器30gとを有している。更
に、V/F変換器31f及び倣い幅設定器31gにはナ
ンドゲート31hが接続され、これに分周器31iが接
続され、分周器31i及び方向判別器31cにはナンド
ゲート31jとが接続されている。
入力端子Tには倣い距離設定用の標準電圧esが入力さ
れる。この標準電圧esは、第2図において例えば、ワー
クWとセンサ21との倣い距離dsを1.5mmと設定しよ
うとするとき、センサ21が丁度この高さにあるとき出
力する電圧(例えば2.5ボルト)を設定するものであ
る。この電圧esは、例えばNC装置17側で設定される
ものである。
入力端子T,Tには倣い制御の上限及び下限距離に
相当する電圧eu,edが設定される。上限及び下限距離は
倣い距離dsに対し例えば、±1mm備えられている。これ
は、V/F変換器31fの感度を良好とし、小さい入力
電圧で高密度のパルス信号を出力できるようにするため
であり、出力電圧を所定のものより大きくしないためで
ある。これについての作用は第11図で詳述する。
前記上限設定器31gの一入力端子は前記入力端子T
と接続されており、絶対値増幅器31bの出力が端子T
に入力される倣い範囲を定める電圧efの範囲にあると
き出力を“0”とし、電圧efを越えるとき“1”を出力
する。従って、ナンドゲート31hは、絶対値増幅器3
1bの出力する電圧が倣い範囲(±1mm)を定める電圧
ef内にあるときのみ、所定周波のパルス信号を分周器3
1iに出力する。
前記方向判別器31cは、増幅器31aから出力される
電圧△eの正負符号を検出し、これをナンドゲート31
jの一入力端子に与える。一方、ナンドゲート31jの
他の一入力端子には、前記分周器31iからの出力パル
ス信号が入力されている。そこで、ナンドゲート31j
は方向判別器とされるものである。
入力端子Tには倣い範囲を定める電圧efが設定され
る。倣い範囲は、例えば±1mmであり、ここではその絶
対値1mmに相当する電圧ef(正の値)が設定されること
になる。
前記加算増幅器31aは、入力端子T及びTから検
出電圧eと標準電圧esとを入力し、検出電圧eの標
準電圧esに対する偏差△eを求める。
絶対値増幅器31bは入力電圧△eの絶対値を増幅し、
増幅電圧をV/F変換器31f及び、倣い上限設定器3
1gに出力する。
V/F変換器31fは入力電圧に比例した周波数のパル
ス信号を、2入力端子を有するナンドゲート31hの一
入力端子に出力する。ただし、図示しないが、当該V/
F変換器31fには、その内部に入力電圧を制御幅(±
200μm程度)に対応して定められる電圧で規制する
ツェナダイオードが備えられており、入力電圧がこの規
制電圧emを越える場合には、入力電圧をemとする回路が
31cからの正負符号に基づいて分周器31iから入力
されるパルス信号に正負の符号をつける。
第7図は、ナンドゲート31jから出力されるパルス信
号Pの出力線図を示している。
図示の通り、入力端子Tへ出力されるパルス信号P
は、標準電圧esをゼロ点として検出電圧e(距離d)
に比例して急勾配で立上がるパルス信号となると共に、
前記V/F変換器31fの規制電圧emに相当する距離で
飽和する原点(倣い点)0に対して対象的な線図となっ
ている。数値的には制御幅CD(±200μm)に対し
±nKHz(n:1〜3)程度である。なお、破線は一
般のV/F変換器の特性を示すものである。
再び第6図において、上限設定器31dは、電圧△eと
電圧euを比較し、上限距離duを検出し、ワークWとヘッ
ド11との間の距離が上限duより大きいときハイレベル
となる信号を端子Tに出力する。同様に下限設定器3
1eは下限距離ddを検出し、ヘッド11がddより小さい
ときハイレベルとなる信号を端子Tに出力する。
第8図に示すように、NC装置17は、主制御部33
と、ワーク(クランプ)位置制御部35と、ヘッド高さ
制御部37と、パルス信号処理部39とを有している。
主制御部33は、CPU,ROM,RAM等を有してお
り、ROM内の制御プログラムに基いて各制御部材に指
令信号を出力する。主制御部33は各種のインターフェ
イスと接続され、各種の制御を行うが、ここでは、ワー
ク位置指令信号S(X,Y)と、ヘッド高さの指令信号
S(Z)を出力するだけのものとする。
ワーク位置指令信号S(X,Y)は、ワークWを所定形
状に切断するために、クランプ15の平面状での移動軌
跡を指令するものである。ヘッド高さ指令信号S(Z)
は、ヘッド11の高さを固定テーブル3に対して指定す
るもので、一般には、ワークWに反りが無いことを想定
して、テーブル3上に載置されたワークWの高さにレー
ザビーム5の焦点が合うようヘッド高さを指令するもの
である。この指令信号S(Z)は、ワーク形状や切断形
状に基いて、ワーク水面位置が異なる位置でその高さが
所定のものとなるように、又、ワーク端面では倣いを停
止させヘッド13を上昇させるように指令するものであ
る。
ワーク位置制御部35は、指令信号S(X,Y)を入力
し、所定の補間を行って、X軸駆動部41、Y軸駆動部
43に駆動信号を出力する。駆動部41,43はサーボ
アンプで構成され、駆動信号に基いてX,Y軸サーボモ
ータMx,Myを駆動する。モータMx,Myにはエン
コーダEが取付けられ、移動結果を駆動部41,43に
帰還している。これにより、ワークW(クランプ15)
は指令のX,Y位置に所定速度で制御されることにな
る。
ヘッド高さ制御部37は、高さ指令信号S(Z)を入力
し、指令高さZに後述補正値±△Zを和し、ヘッド高
さがこの値Z=Z±△Zとなるように軸駆動部45に
駆動信号を出力する。Z軸駆動部45はサーボアンプで
構成され、駆動信号に基いて、Z軸サーボモータMzを
駆動する。モータMzには、エンコーダEが取付けられ
移動結果を駆動部45に帰還している。これにより、ヘ
ッド11は高さZ=Z±△Zに所定速度で制御される
ことになる。
パルス信号処理部39は、スイッチ47を介して、手動
パルス発生器19又は前記パルス制御回路31と接続さ
れるようになっている。
手動パルス発生器19のパルス発生状況を第9図に示す
と共に、パルス制御回路31のパルス発生状況を第10
図に示した。
第9図に示すように、手動パルス発生器19は、その内
部に設けられたエンコーダを手動で回転させることによ
り、(a)(b)図に示したように位相が1/4異なる
2相のエンコーダ信号Ha,Hbを生成し、(c)
(d)図に示したような正逆転の方向付けをされたパル
ス信号Pを出力する。パルスPの量は回転速度に比
例する。なお、パルス信号処理部39への入力パルスの
パルス周期が330μsec 以下とならないためにリミッ
タが設けられている。
一方、パルス制御回路31は、第7図に示した如きパル
ス信号Pを発生する。
パルス信号処理部39は、手動パルス発生器19又は、
パルス制御回路31からパルス信号P又はPを入力す
る。そして、1パルスをμmに換算して、ヘッド高さの
補正値±△Zを前記ヘッド高さ制御部37に出力する。
この出力は所定時間△T、例えば10msec毎に行われ
るが、この場合の補正値△Zは、所定時間△T内に入力
されたパルス信号の積分値に対して行われるものであ
る。ここに、本例では、第7図に示したように制御幅C
Dに対して高密度のパルス信号Pを出力することができ
るので、小さな制御幅CD(±200μm)に対して十
分高密度のパルス信号Pが得られることになる。
今、スイッチ47が手動パルス発生器19へ切換えられ
ているとする。このスイッチ47は図示しないモード切
換スイッチに連絡され、手動モードへの切換えに連動し
て切換えられるものである。
そこで、オペレータが手動パルス発生器19のエンコー
ダを回転させたとする。すると、手動パルス発生器19
から第9図(c),(d)に示したような正負符号のパ
ルス信号Pが出力されることになる。
パルス信号処理部39は、入力パルスPを単位時間△
Tで積分し、ヘッド高さの移動指令値±△Zを形成し、
ヘッド高さ制御部37に出力する。ヘッド高さ制御部3
7は、現在手動モードであるので、指令信号S(Z)は
入力されていない。従って、ヘッド高さ制御部37は、
パルス信号処理部39から入力した移動指令値±△をそ
のままZ軸駆動部45へ出力する。Z軸駆動部45は、
入力された駆動信号に基いて、サーボモータMzを移動
量±△Zに相当する分だけ駆動する。
次にスイッチ47が、パルス制御回路31側へ切換えら
れているとする。この切換えはモード切換スイッチと連
動して行われるものである。
ヘッド高さ制御部37には、主制御部33から指令信号
が入力されている。センサ21は、ワークWとヘッ
ド11との間の距離dに基いて第4図に示した電圧e
を出力し、パルス制御回路31はこの電圧eと標準電
圧esとの差に基いて第7図に示したパルス信号Pを出力
する。標準電圧esは標準距離dsに対応して予め設定され
ているものである。パルス信号処理部39はこのパルス
信号Pに基いて補正値±△Zを演算する。演算内容は手
動パルス発生器19からパルス信号PH を入力したとき
と同様である。
加工開始に際しヘッド11は、始め、相当上方位置にあ
り、比較的速い速度でその高さZを低くしワークWの表
面に近づくが、NC装置17は第6図に示した端子T
と接続されており、上限距離duから速度を落し、以下の
倣い制御を開始する。
パルス制御回路31、パルス信号処理部39、ヘッド高
さ制御部37は、偏差量±△Zを受け、ヘッド11とワ
ークWとの距離を常時標準距離dsに保つように作用す
る。
第7図及び第10図に示すように、パルス制御回路31
から出力されるパルス信号Pは、制御幅CDに関して距
離差に比例すると共に、この範囲を越えると一定値とな
るが、フィードバックの性質上、フィードバック特性に
なんらの無理はない。
第11図に、ヘッド11が、ワークW上を図において右
方向へ移動する例を示した。
ヘッド11は、常時ワークWとの間の距離を例えば1.
5mmに保とうとする。
ところが、ワークWは充分に平滑でなく、また、図左方
に示すように穴49を有したり、図の中央部分に示すよ
うに形状部分51を有する場合もある。
ここに、本例では、第3図(a),(b)に示すように、セン
サ21の底(ないしヘッド11の底)部の直径Dを極力
小さくするよう、温度補償用のコイルCを検出用コイ
ルCの上方に位置させている。従って、本例では、セ
ンサ21の底部がワークと干渉することがなく傾斜θが
大きな形状部分の加工を行うことができる。しかも、こ
のとき、第7図に示したように、パルス信号Pの密度を
十分高くしているので、パルス制御回路31は傾斜θに
基づくパルス信号処理部39へのパルス帰還量の遅れを
補い、ヘッド11を傾斜θに迅速に追従させることがで
きる。
又、ワークWに穴49があると、センサ21はこの穴4
9の下方のテーブル位置を検出し、ヘッド11を穴49
の下方へ沈める恐れがある。しかし、本例では、第6図
に示したように下限設定器31eを設け、センサ21が
下限距離を検出したとき、端子Tを介してその旨をN
C装置17に連絡するようにしているので、NC装置1
7は、この穴49部分については、ヘッド11を倣い制
御せず、ヘッド高さをそのままとして穴49部分を通過
するが如く制御することができる。
更に、第11図右方に示すように、ヘッド11はワーク
Wの端面に差しかかり、ヘッド11をワークWの端面か
ら落してしまう恐れがある。しかし、本例では、前記下
限設定器31eが下限距離ddを検出したとき、端子T9
を介してその旨NC装置17へ連絡し、NC装置はこれ
に基いて作業を一時中断する等処理できるようにしてい
る。なお、下限設定器31eが、下限距離を検出したと
きに、それが穴49であるか、端面であるかの判断は、
ワークの形状及び加工データ等から容易に判断できるも
のである。
[発明の効果] 以上のごとき実施例の説明より理解されるように、要す
るに本発明は、被検出物Wに近接配置される検出用コイ
ルC1と該コイルC1とほぼ同一温度に保持される温度
補償用コイルC2とを第1の接続点Pを介して直列に
接続した回路に、第1,第2のアーム抵抗R,R
第2の接続点Pを介して直列に接続した回路を、第
3,第4の接続点P,Pを介して並列に接続してブ
リッジ回路27を構成し、当該ブリッジ回路27の前記
第1,第2の接続点P,P又は前記第3,第4の接
続点P,Pに交流電源E又は電圧検出回路を接続
し、前記ブリッジ回路27における前記第3,第4の接
続点P,Pの間に、第1の可変抵抗VR1と第2の
可変抵抗VR2とを並列に接続して設け、前記ブリッジ
回路27における前記第2の接続点Pを、第3の抵抗
を介して前記第1の可変抵抗VR1の可変点VP
に接続し、前記第1の接続点Pを、コンデンサCを介
して前記第2の可変抵抗VR2の可変点VPに接続し
てなるものである。
したがって本発明によれば、可変抵抗VR,VR
調整するだけで検出用コイルCと温度補償用コイルC
とのインピーダンスの位相及び振幅を合せることがで
き、交流的,直流的なバランス調整を容易に行うことが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はレーザ加工機械の側面図、第2図は上記レーザ
加工機械のヘッド部分の拡大説明図、第3図(a)及び第
3図(b)はうず電流式のセンサの断面説明図、第4図は
センサの検出信号を処理するブリッジ回路の回路図、第
5図は、振幅回路のブロック図、第6図はパルス制御回
路のブロック図、第7図は出力パルス信号の特性を示す
線図、第8図はNC装置のブロック図、第9図(a),
(b),(c),(d)の手動パルス発生器のエンコーダ信号の
説明図、第10図(a),(b)はパルス制御回路のパルス信
号出力状態の説明図、第11図は加工ヘッドとワークと
の位置関係を示す説明図である。 1……レーザ加工機械、11……ヘッド 17……NC装置、21……センサ 23……ノズル、27……ブリッジ回路 29……増幅回路、31……パルス制御回路 W……ワーク、P……パルス信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検出物(W)に近接配置される検出用コ
    イル(C1)と該コイル(C1)とほぼ同一温度に保持
    される温度補償用コイル(C2)とを第1の接続点(P
    )を介して直列に接続した回路に、第1,第2のアー
    ム抵抗(R,R)を第2の接続点(P)を介して
    直列に接続した回路を、第3,第4の接続点(P,P
    )を介して並列に接続してブリッジ回路(27)を構
    成し、当該ブリッジ回路(27)の前記第1,第2の接
    続点(P,P)又は前記第3,第4の接続点
    (P,P)に交流電源(E)又は電圧検出回路を接
    続し、前記ブリッジ回路(27)における前記第3,第
    4の接続点(P,P)の間に、第1の可変抵抗(V
    R1)と第2の可変抵抗(VR2)とを並列に接続して
    設け、前記ブリッジ路(27)における前記第2の接続
    点(P)を、第3の抵抗(R)を介して前記第1の
    可変抵抗(VR1)の可変点(VP)に接続し、前記
    第1の接続点(P)を、コンデンサ(C)を介して前
    記第2の可変抵抗(VR2)の可変点(VP)に接続
    してなることを特徴とするうず電流式距離検出装置。
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