JPH06159586A - 空気流通管 - Google Patents

空気流通管

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JPH06159586A
JPH06159586A JP4332301A JP33230192A JPH06159586A JP H06159586 A JPH06159586 A JP H06159586A JP 4332301 A JP4332301 A JP 4332301A JP 33230192 A JP33230192 A JP 33230192A JP H06159586 A JPH06159586 A JP H06159586A
Authority
JP
Japan
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air flow
pipe
flow duct
inorganic
inorganic silicate
Prior art date
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Pending
Application number
JP4332301A
Other languages
English (en)
Inventor
Sakae Shirai
栄 白井
Keigo Sasamoto
啓吾 笹本
Akira Takano
晃 高野
Yasunari Ueda
康成 上田
Toshiyuki Arai
俊行 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujimori Kogyo Co Ltd
Fujimori Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Fujimori Kogyo Co Ltd
Fujimori Sangyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fujimori Kogyo Co Ltd, Fujimori Sangyo Co Ltd filed Critical Fujimori Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 建造物壁体に該壁体を貫通する空気流通孔を
形成するために用いる筒体であって、筒体本体(2)外
周面を無機珪酸塩発泡体(3)で被覆したことを特徴と
する空気流通管(1)を提供する。 【効果】 上記空気流通管によれば、保温効果が高く、
結露水の発生を効果的に防止でき、しかも設置が簡単で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に寒冷地の建造物の
壁体を貫通する空気流通孔形成に用いられ、結露が生じ
難い空気流通管に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート造りの建造物においては、
空気流通孔を建造物の壁体に設け、建造物内部と外部と
の空気を流通させることが行われており、この空気流通
孔を形成する場合、コンクリート打設時にポリ塩化ビニ
ルなどの筒体を建造物壁体を貫通するように埋め込む方
法が採用されている。
【0003】ところが、寒冷地では冬期に暖かい部屋の
空気が、外部の冷たい空気によって冷やされた空気流通
管壁に接触するため、空気流通管壁で結露水が生じ、こ
の結露水が建造物内を濡らすことが問題になっている。
【0004】このため、コンクリート打設時に、空気流
通孔を形成するポリ塩化ビニル管よりやや大きめの型枠
で貫通孔を開けておき、その後ポリ塩化ビニル管を貫通
孔にセットし、管の周りにガラスファイバーマットやロ
ックウールなどの断熱材を充填することが行われてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、断熱材
のガラスファイバーやロックウールが水に濡れた場合、
断熱性がなくなるため、結露水が発生してしまう場合が
ある。これを防ぐため、断熱材を合成樹脂シートで覆う
ことも考えられるが、隙間の充填性に問題がある。ま
た、コンクリート打設時に貫通孔を設け、この貫通孔に
パイプを設置し、更に断熱材を充填するという作業を行
うので、作業性が悪いという問題もある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、断熱性に優れると共に、水分の吸放湿性を有し、か
つ施工が簡単に行える空気流通管を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、建造物壁体に該壁体を貫通する空気流通孔
を形成するために用いる筒体であって、筒体本体外周面
を無機珪酸塩発泡体で被覆したことを特徴とする空気流
通管を提供する。
【0008】
【作用】本発明の空気流通管は、建造物壁体に該壁体を
貫通する孔を形成するために用いるもので、筒体本体外
周面を被覆した無機珪酸塩発泡体が、良好な断熱性を有
し、しかも水分の吸放湿性を有するので、水に濡れても
すぐに乾くため断熱性がすぐに回復する上、不燃性であ
る。また、筒体本体に予め被覆した状態でコンクリート
打設に供給することができ、施工が簡単である。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例につき図面を参照して
説明すると、図1は本発明の空気流通管の一例を示すも
ので、この空気流通管1は、筒体本体2の外周面を無機
珪酸塩発泡体3で被覆したものである。
【0010】ここで、筒体本体1としては、例えば塩化
ビニルパイプなどの合成樹脂製パイプ、スチール管、ス
テンレススチール管などの金属管などを使用でき、その
内径は通常使用されるものであり、一般に50〜500
mmのものを使用できる。また、筒体の厚みは、塩化ビ
ニルなどの合成樹脂製の場合、1〜10mmの範囲、金
属管の場合、0.3〜2mmの範囲が好適である。
【0011】また、無機珪酸塩発泡体の厚みは5〜40
mmの範囲が好ましく、その密度は0.3〜1.3g/
cm3、特に0.4〜0.8g/cm3の範囲が好まし
い。この無機珪酸塩発泡体は、珪酸塩、メタ珪酸塩を主
成分とし、界面活性剤が配合されてなる無機自硬性組成
物を発泡硬化させることにより形成されるものである。
無機自硬性組成物につき更に詳述すると、その組成とし
ては下記の通りである(なお、%は重量%を示す)。
【0012】 珪酸塩 15〜66%、より好ましくは30〜60% カオリン 0〜28%、より好ましくは5〜20% 水溶性マグネシウム塩 0〜1%、より好ましくは0.2〜0.8% 硬化材 5〜30%、より好ましくは10〜20% メタ珪酸塩 3〜58%、より好ましくは3〜30% 界面活性剤 0〜2%、より好ましくは0.1〜1% 水 0〜20%、より好ましくは5〜15%
【0013】この場合、珪酸塩としては珪酸ソーダ、水
溶性マグネシウム塩としては塩化マグネシウム、硬化材
としては、既知の金属(Zn,Mg等)、金属酸化物
(MgO,ZnO)、ケイ酸カルシウム(2CaO・S
iO2)、多価金属塩(AlPO4,H2AlP3
10等)、フェロシリコン等の単体及びこれらを数種類混
合したもの、メタ珪酸塩としてはメタ珪酸ソーダ、界面
活性剤としてはラウリル硫酸ソーダなどのアニオン系界
面活性剤が好適に用いられる。
【0014】このような無機自硬性組成物を筒体本体の
外周面に被覆するには、金属又はプラスチックからなる
割型(半割等)の外型枠と筒体本体2の空隙の型枠内
に、上記組成物をスラリーにし、上記密度となるように
空気を巻き込むようにして流し込み、硬化させる方法を
採用することができる。この無機自硬性組成物の中に、
必要に応じて繊維状材料(ビニロン,ロックウール等)
や充填物(フライアッシュ,炭酸カルシウム,パーライ
ト等)を含有させることもできる。
【0015】なお、無機珪酸塩発泡体3の外周面は、塗
装仕上げを施すことができ、これにより水分の吸収を減
少させることができる。この塗装としては、例えばアク
リルエマルジョン,酢酸ビニル系エマルジョン塗料を挙
げることができる。
【0016】[実験]無機珪酸塩発泡体を被覆した空気
流通管と被覆しない空気流通管との結露防止性能につい
て比較試験を行った。
【0017】内径150mm、厚さ0.5mmの亜鉛メ
ッキ鋼板パイプを用い、一方、この亜鉛メッキ鋼板パイ
プ外周面に厚さ10mmの無機珪酸塩発泡体を被覆し
た。
【0018】これらの空気流通管を実験室のコンクリー
ト壁の貫通孔に設置し、実験室内の環境を28℃、80
%RH、空気流通管内の温度を14℃にして空気流通管
外表面の結露水の発生を観察した。
【0019】その結果、無機珪酸塩発泡体を被覆しない
鋼板パイプは10時間後に結露水が滴下したのに対し、
無機珪酸塩発泡体を被覆した鋼板パイプは、10時間後
でも結露水が見られなかった。
【0020】また、空気流通管を同様に実験室のコンク
リート壁に設置し、実験室内の環境を22℃、50%R
H、空気流通管内の温度を0℃にして空気流通管外表面
の結露水の発生を観察した。その結果、無機珪酸塩発泡
体を被覆しない鋼板パイプは、約40分後に結露水が滴
下を開始したのに対し、無機珪酸塩発泡体を被覆した鋼
板パイプは、10時間後に表面が曇ってきた程度であっ
た。
【0021】
【発明の効果】本発明の空気流通管によれば、保温効果
が高く、結露水の発生を効果的に防止でき、しかも設置
が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気流通管の一実施例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 空気流通管 2 筒体本体 3 無機珪酸塩発泡体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 晃 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目4番16号 藤森工業株式会社内 (72)発明者 上田 康成 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目4番16号 藤森工業株式会社内 (72)発明者 新井 俊行 東京都港区東新橋1丁目2番17号 フジモ リ産業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物壁体に該壁体を貫通する空気流通
    孔を形成するために用いる筒体であって、筒体本体外周
    面を無機珪酸塩発泡体で被覆したことを特徴とする空気
    流通管。
JP4332301A 1992-11-18 1992-11-18 空気流通管 Pending JPH06159586A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4332301A JPH06159586A (ja) 1992-11-18 1992-11-18 空気流通管

Applications Claiming Priority (1)

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JP4332301A JPH06159586A (ja) 1992-11-18 1992-11-18 空気流通管

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06159586A true JPH06159586A (ja) 1994-06-07

Family

ID=18253435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4332301A Pending JPH06159586A (ja) 1992-11-18 1992-11-18 空気流通管

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JP (1) JPH06159586A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8211518B2 (en) 2007-01-31 2012-07-03 Senior Operations Inc. Duct section, system and method for constructing same
US8273430B2 (en) 2007-01-31 2012-09-25 Senior Investments Gmbh Metal/polymer laminate ducting and method for making same
JP2017515090A (ja) * 2014-05-07 2017-06-08 ダルガーノ・ミカエル・ロナルド ダクトシステム
US11835252B1 (en) 2017-03-31 2023-12-05 Albers Mechanical Contractors, Inc. Foam core duct system protected by metal sleeves with integral flanges

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JP2017515090A (ja) * 2014-05-07 2017-06-08 ダルガーノ・ミカエル・ロナルド ダクトシステム
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