JPH08281853A - 耐火断熱パネル - Google Patents

耐火断熱パネル

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JPH08281853A
JPH08281853A JP11520795A JP11520795A JPH08281853A JP H08281853 A JPH08281853 A JP H08281853A JP 11520795 A JP11520795 A JP 11520795A JP 11520795 A JP11520795 A JP 11520795A JP H08281853 A JPH08281853 A JP H08281853A
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JP
Japan
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heat insulating
panel
insulating panel
refractory heat
cellulosic
Prior art date
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Pending
Application number
JP11520795A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigekazu Yamauchi
繁一 山内
Taketomo Shimizu
威知 清水
Hiroshi Oka
宏 岡
Keigo Sasamoto
啓吾 笹本
Mitsunori Okada
光紀 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujimori Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Fujimori Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 板厚さが0.1〜20mmであるセルロース
系板1の両面にそれぞれ層厚さが15〜150mmであ
る無機珪酸塩発泡体層2,2を形成して厚さが15〜2
00mmである耐火断熱パネルAを得る。 【効果】 本発明の耐火断熱パネルは、建築物の内壁や
間仕切壁等の耐火断熱に好適に用いられるもので、断熱
性及び耐火性に優れるのみならず、強度に優れると共
に、軽量であるため、耐火断熱施工する工事における作
業も容易となり、建築物の構築期間を大幅に短縮し得る
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐火性、断熱性を有
し、しかも軽量で高強度の耐火断熱パネルに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、建築物の構築に当っては、その内壁や間仕切壁等の
耐火断熱性能を保持をするために、石膏ボードを施工現
場に持ち込み、構築中の壁面との間に例えばグラスウー
ルやロックウール等の耐火断熱材を入れ込み、石膏ボー
ド面が外面となるように取り付ける方法やロックウール
等の耐火断熱材を現場で吹き付ける方法等が採用されて
いる。
【0003】しかし、石膏ボードを使用する場合、該ボ
ードは、重量が大きいのみならず、破損し易いために、
持ち込み作業や取り付け作業の際にその取り扱いが困難
であり、そのため耐火断熱施工するための工事期間が長
くなってしまうという問題が生じている。また、耐火断
熱材を現場で吹き付ける方法は、操作自体は簡便である
が、吹き付け作業に時間を要する上にその耐火性に劣
り、更に、耐火断熱材の乾燥のための時間を要するとい
う問題がある。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
耐火性、断熱性に優れると共に、軽量で且つ高強度であ
り、耐火断熱施工の工期を短縮することができる耐火断
熱パネルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、セルロース系板の片面又は両面に無機珪酸塩
発泡体層を形成してなることを特徴とする耐火断熱パネ
ル、及び一面に無機珪酸塩発泡体層が形成された2枚の
セルロース系板の各他面側を耐火性接着剤により接着し
てなることを特徴とする耐火断熱パネルを提供する。こ
こで、2枚のセルロース系板を接着する場合は、珪酸ソ
ーダを主成分とするものを使用すると好適であり、更
に、上記耐火断熱パネルは、それぞれそのパネル厚さを
15〜200mmとすると、より好適である。
【0006】
【作用】本発明の耐火断熱パネルは、セルロース系板を
強度維持材として利用すると共に、無機珪酸塩発泡体を
耐火断熱材として利用するものであり、これにより耐火
断熱パネルの高強度化と軽量化が同時に達成されると共
に、断熱性にも優れ、且つセルロース系板の少なくとも
片面が無機珪酸塩発泡体層で保護されているので不燃効
果も高く、建築物の内壁や間仕切壁の耐火断熱パネルと
して良好な性能を有しているものである。しかも、施工
現場での耐火断熱材の入れ込み作業、吹き付け作業とい
う煩雑さもない上、パネル自体が軽量であるのでその取
り付けは、そのまま取り付け位置に嵌め込むのみでよ
く、建築物の耐火断熱施工するための工事期間を大幅に
短縮することができる。
【0007】片面に無機珪酸塩発泡体層が形成された2
枚のセルロース系板を耐火接着剤により接着して耐火断
熱パネルを得る場合、その耐火接着剤として珪酸ソーダ
を主成分とするものを使用すると、珪酸ソーダはセルロ
ースに対する接着性に優れているので、耐火断熱パネル
の強度が高くなる。
【0008】ここで、本発明の耐火断熱パネルにおい
て、無機珪酸塩発泡体層の層厚さを15〜150mmと
すること、セルロース系板の板厚さを0.1〜20mm
とすること、パネル厚さを15〜200mmとすること
により、耐火断熱パネルの軽量化がより促進される。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるもので
はない。
【0010】図1は、本発明の一実施例に係る耐火断熱
パネルAを示すもので、この耐火断熱パネルAは、セル
ロース系板1の両面に無機珪酸塩発泡体層2,2が形成
されてなるものである。
【0011】また、図2は本発明の他の実施例を示すも
ので、この実施例は、一面1aに無機珪酸塩発泡体層2
が形成された2枚のセルロース系板1,1の各他面1
b,1bを耐火性接着剤により接着してなる耐火断熱パ
ネルAである。更に、図3に示す実施例は、2枚のセル
ロース系板1,1の各一面1a,1aに、これらの間に
挟まれるように無機珪酸塩発泡体層2を形成してなるも
のであり、図4に示す実施例は、3枚のセルロース系板
1,1,1’の各間に2層の無機珪酸塩発泡体層2,2
をそれぞれ形成してなるものである。ここで、耐火性接
着剤としては、例えば珪酸ソーダ系、フェノール系樹
脂、ユリヤ系樹脂、メラミン系樹脂、シリコン系樹脂、
ポリチタノカルボシラン系樹脂、ポリイミド系樹脂、フ
ッ素化ポリイミド系樹脂、ポリエーテルサルフォン系樹
脂、ポリシロキサン系樹脂、シリコンカーバイド系、ア
ルミナ・チタン・珪素系バインダー、グラファイト系バ
インダー等を挙げることができるが、これらの中でも珪
酸ソーダを主成分とする珪酸ソーダ系が好適である。
【0012】ここで、上記セルロース系板1としては、
例えば、紙、段ボール、ベニヤ板、木板、繊維板、木毛
板、パルプ繊維混入紙(不燃紙等)が好適に使用され、
その板厚さが0.1〜20mm、特に0.5〜15mm
のものがより好適である。
【0013】また、上記無機珪酸塩発泡体層2は、珪酸
塩、メタ珪酸塩を主成分とし、界面活性剤が配合された
無機自硬性組成物に空気を巻き込んでなる無機珪酸塩発
泡組成物の硬化物である。この無機自硬性組成物につき
更に詳述すると、その組成としては下記の通りである
(なお、%は重量%を示す)。
【0014】 珪酸塩 15〜66%、より好ましくは30〜60% カオリン 0〜28%、より好ましくは30〜60% 水溶性マグネシウム塩 0〜1%、より好ましくは0.2〜0.8% 珪弗化塩 0〜20%、より好ましくは0〜5% メタ珪酸塩 5〜58%、より好ましくは3〜30% ダイカルシウムシリケート 0〜20%、より好ましくは3〜15% 多価金属塩 0〜20%、より好ましくは3〜10% 水酸化アルミニウム 0〜20%、より好ましくは3〜15% 珪酸カルシウム 0〜10%、より好ましくは0.5〜5% フェロシリコン 0〜20%、より好ましくは0.5〜10% ポートランドセメント 0〜10%、より好ましくは0.5〜5% 界面活性剤 0.1〜2%、より好ましくは0.1〜1% 水 0〜20%、より好ましくは5〜15%
【0015】この場合、珪酸塩としては珪酸ソーダ、水
溶性マグネシウム塩としては塩化マグネシウム、珪弗化
塩としては珪弗化ソーダ、メタ珪酸塩としてはメタ珪酸
カルシウム、ダイカルシウムシリケートとしては日本重
化学工業株式会社製JMCパウダー、珪酸カルシウムと
しては日本化学工業社製K−バイン、多価金属塩として
はテイカ株式会社製Kボンド、界面活性剤としてはラウ
リル硫酸ソーダ等のアニオン系界面活性剤が好適に用い
られる。
【0016】また、この無機自硬性組成物の中に、必要
に応じてロックウール、ビニロン、ポリエステル繊維、
耐アルカリガラス繊維(ポリパラフェニレンベンゾビス
オキサゾール繊維)等の繊維状材料や、フライアッシ
ュ、シラスバルーン、パーライト、鉱砕粉等の充填物な
どを含有させても良い。この無機珪酸塩発泡体の密度
は、0.2〜1.3g/cm3 、より好ましくは0.3
〜0.8g/cm3 の範囲が望ましく、このような密度
となるように空気を混入するが、この場合、撹拌による
空気混入、圧力による空気混入、薬剤による空気混入と
いう方法を採用すると好適である。また、上記無機珪酸
塩発泡体層2の層厚さは、15〜150mm、特に20
〜120mmとすることが好適である。
【0017】そして、図1〜4の耐火断熱パネルAは、
いずれもパネル厚さを15〜200mm、特に24〜1
60mmとすると好適である。
【0018】上記図1の耐火断熱パネルAを得る場合
は、セルロース系板1の一面1a及び他面1b上にそれ
ぞれ上記無機自硬性組成物を塗布し、これを発泡硬化さ
せることでセルロース系板1の両面に無機珪酸塩発泡体
層2を形成する。また、上記図2の耐火断熱パネルAの
場合は、2枚のセルロース系板1,1の各一面1a,1
aにそれぞれ上記無機自硬性組成物を塗布し、これを発
泡硬化させることでセルロース系板1,1の各一面1
a,1aにそれぞれ無機珪酸塩発泡体層2,2を形成す
る。次いで、2枚のセルロース系板1,1の他面1b,
1bを上記耐火性接着剤で接着して耐火断熱パネルAを
得る。
【0019】上記図3の耐火断熱パネルAを得る場合
は、2枚のセルロース系板1,1の各一面1a,1aの
間に、上記無機自硬性組成物を塗布し、これを発泡硬化
させることにより、無機珪酸塩発泡体層2を形成する。
また、上記図4の耐火断熱パネルAを得る場合は、2枚
のセルロース系板1,1の1a,1a面の間に、上記無
機自硬性組成物を塗布し、これを発泡硬化させることに
より、無機珪酸塩発泡体層2を形成する。更に、上記2
枚のうちの1枚のセルロース系板1の1b面と3枚目の
セルロース系板1’の1a面の間に、上記無機自硬性組
成物を塗布し、これを発泡硬化させることで2層の無機
珪酸塩発泡体層2,2を形成して耐火断熱パネルAを得
る。
【0020】このようにして得られた耐火断熱パネルA
は、建築物の内壁や間仕切壁等の耐火被覆をするパネル
として使用されるもので、施工中の壁の上下スラブから
梁下面や天井面等に耐火断熱パネルAの上下部を順次嵌
め込んでいき連続壁を構成していく。なお、隣接する耐
火断熱パネルA,Aを耐火性接着剤で接着しても良く、
また、これらの間に隙間が生じる場合には、適当な無機
質充填材を充填しても良い。更に、必要に応じて防火上
支障のないペンキ、クロス、吹き付け等で表面仕上げを
行っても良い。
【0021】本発明の耐火断熱パネルAの構成は上記図
1〜4に示したものに限定されるものではなく、例えば
セルロース系板1の一面1a上に上記無機自硬性組成物
を塗布し、これを発泡硬化させることでセルロース系板
1の片面のみに無機珪酸塩発泡体層2を形成しても良
く、この場合はセルロース系板1の他面1b側を施工中
の壁面に向けて取り付け、無機珪酸塩発泡体層2が壁の
外面となるようにして使用する。また、この場合、施工
中の壁面と耐火断熱パネルAとの間に無機質充填材を入
れ込んでも良い。
【0022】
【発明の効果】本発明の耐火断熱パネルは、建築物の内
壁や間仕切壁等の耐火断熱に好適に用いられるもので、
断熱性及び耐火性に優れるのみならず、強度に優れると
共に、軽量であるため、耐火断熱施工する工事における
作業も容易となり、建築物の構築期間を大幅に短縮し得
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る耐火断熱パネルの断面
図である。
【図2】本発明の他の実施例に係る耐火断熱パネルの断
面図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る耐火断熱パネルの断
面図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る耐火断熱パネルの断
面図である。
【符号の説明】
A 耐火断熱パネル 1,1’ セルロース系板 1a セルロース系板の一面 1b セルロース系板の他面 2 無機珪酸塩発泡体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 光紀 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目4番16号 藤森工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース系板の片面又は両面に無機珪
    酸塩発泡体層を形成してなることを特徴とする耐火断熱
    パネル。
  2. 【請求項2】 一面に無機珪酸塩発泡体層が形成された
    2枚のセルロース系板の各他面側を耐火性接着剤により
    接着してなることを特徴とする耐火断熱パネル。
  3. 【請求項3】 上記耐火性接着剤は珪酸ソーダを主成分
    とするものであることを特徴とする請求項2記載の耐火
    断熱パネル。
  4. 【請求項4】 上記無機珪酸塩発泡体層の層厚さが15
    〜150mmであることを特徴とする請求項1、2又は
    3記載の耐火断熱パネル。
  5. 【請求項5】 上記セルロース系板の板厚さが0.1〜
    20mmであることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れか1項記載の耐火断熱パネル。
  6. 【請求項6】 パネル厚さが15〜200mmであるこ
    とを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の耐
    火断熱パネル。
JP11520795A 1995-04-17 1995-04-17 耐火断熱パネル Pending JPH08281853A (ja)

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Cited By (5)

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