JPH0217871Y2 - - Google Patents

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JPH0217871Y2
JPH0217871Y2 JP2408984U JP2408984U JPH0217871Y2 JP H0217871 Y2 JPH0217871 Y2 JP H0217871Y2 JP 2408984 U JP2408984 U JP 2408984U JP 2408984 U JP2408984 U JP 2408984U JP H0217871 Y2 JPH0217871 Y2 JP H0217871Y2
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fire
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inorganic
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は耐火性に優れかつ断熱性も良好な耐火
性断熱材に関し、さらには複合建材の表面材とし
て用いるに好適な建材に関する。
近時、建築物に耐火性への要求が厳しくなる一
方、省エネルギー化等より断熱性への要求も強
く、これらの要求をともに満し、しかも安価であ
る建材が強く求められている。
従来、断熱材として用いられているものにプラ
スチツク発泡体、グラスウール、ロツクウール又
は気泡コンクリート等があるが、プラスチツク発
泡体は可燃性であるため耐火性建材としては不適
であり、グラスウールやロツクウールの如き無機
質繊維材は結露にともなう断熱性の低下という問
題を有し、また単独又は表面材として用いるに不
適であり、さらに数mmという薄層では断熱効果も
激減し、燃焼によるヒートクラツク等の原因で原
形保持性にも乏しい等の問題を有する。気泡コン
クリートは数mm程度の厚みとして使用することは
強度、断熱性能等から出来ないという問題を有
し、断熱性能も良好とはいえない。
本考案はこれらの問題点を改良し、数mm程度の
薄層としても耐火性、断熱性、燃焼による形態保
持性にすぐれたものであり、そのため、他の建材
と複合し、その表面材として用いるに好適なもの
であつて、その要旨は、水溶性珪酸塩に少なくと
も無機系微小中空体、雲母及び無機質硬化剤を混
合し成形してなるボードの少なくとも片面に通気
性を有する耐火面材を一体的に積層してなる耐火
性断熱材に係る。
第1図はボード1の片面に通気性を有する耐火
面材2を積層した部分断面図であり、ボードの他
面にも耐火面材を積層してもよい。
本考案に使用される水溶性珪酸塩としては、ソ
ーダ水ガラス、カリ水ガラス等が使用できる。
無機系微小中空体はシラス又はシラス類似の軽
石礫および軽石細片を焼成し製造したバルーン状
のものや、シリカバルーン、マイクロバルーン等
が用いられる。無機系微小中空体は無機質バイン
ダーと配合すると配合物中で微細な独立気泡を形
造り、良好な断熱性能を付与する。この無機系微
小中空体は、前記水溶性珪酸塩100重量部に10〜
300重量部の範囲で用いられる。10重量部以下で
は断熱性に劣り、300重量部以上では成形困難と
なり、いずれも好ましくない。
雲母は、本考案に係る耐火性断熱材に強度及び
形態保持性の効果を付与する。無機系の建材にお
いても燃焼により経時とともにクラツクやそり等
を生じ原形を保持できない等の問題がある。本考
案は雲母の混入によりこの問題をも改良したもの
で、さらにガスバリヤー性、耐薬品性等の改良も
併有したものである。
雲母は、白雲母、金雲母、ベニ雲母等いずれも
用いることができ、使用量としては、前記水溶性
珪酸塩100重量部に対し、5〜30重量部の範囲が
好ましい。5重量部以下では前記特性の効果を有
しなくなり、30重量部以上では加工性に劣ること
となるからである。また雲母の粒度は100メツシ
ユ(Tyler)以下が好ましく、殊に60〜200メツ
シユの範囲が好ましい。粒度を余り細かくすると
混合物内でのアンカー効果に乏しくなり、燃焼に
よりクラツクを生じ易くなるからである。
無機質硬化剤としては、前記水溶性珪酸塩を硬
化させる無機系のものが用いられるが、硬化性
状、コスト等からし、酸化亜鉛、珪酸カルシウム
が好適である。これらの硬化剤の使用により、本
考案に係る耐火性断熱材の耐水性、硬度、耐候性
等を向上させるこができる。硬化剤の使用量は前
記水溶性珪酸塩100重量部に対し、5〜100重量部
の範囲が好ましい。5重量部以下では前記した効
果に劣り、100重量部以上では加工性に問題を生
ずることとなり好ましくない。
その他の改質材として、水酸化アルミニウムや
アルミナ等の無機系アルミニウム化合物が、硬化
時の収縮率の低下、クラツク防止等の効果を付与
するので用いるのが好ましく、また本考案に係る
耐火性断熱材の強度向上のためアスベストを使用
することも好ましい。その他用途に応じて適宜公
知の充填剤、硬化剤等を使用することができる。
通気性を有する耐火面材2としては、ガラス
紙、ガラス布、アスベスト紙、アスベスト板、有
孔金属箔シート等が好適に用いられる。
通気性を有するものに限つたのは、前記ボード
中に含有する水分を乾燥時に蒸発させ、燃焼時に
ヒートクラツクやそり等の発生を防止するためで
ある。また、積層に際しても有孔部に水ガラス等
の接着剤が滲出し、固化し強固なものとなり、そ
のためそりやひずみ等の防止をより強固なものと
する。
前記ボードと耐火面材との積層方法としては、
金型内に耐火面材をあらかじめ載置し、その後、
水溶性珪酸塩に無機質硬化剤、雲母、アルミニウ
ム化合物、アスベスト等を混合し、さらに無機系
微小中空体を加えて攪拌混合した混合物を注型
し、必要によりさらに耐火面材を載置し、プレス
し、硬化させることによつて行なつてもよく、あ
らかじめボードを前記した製法で作り、このボー
ドに公知の接着剤を用いて耐火面材を接着積層し
てもよい。
このようにして得られた本考案に係る耐火性断
熱材は壁材、天井材等にパネル状又はボードその
ものとして用いてもよいが、1〜5mm程度の厚み
として用いても前記した如く、耐火性、断熱性は
勿論、燃焼によるクラツク、そり等が全くみられ
ない等の諸特性をそのまま有するため、他の建材
の表面材として用い、多機能の複合建材として好
適に用いることができる。
本考案に係る実施例として、JIS 3号珪酸ソー
ダ水溶液(SiO2/Na2Oモル比3.0〜3.2固形分40
%)100gに酸化亜鉛10g、水酸化アルミニウム
10g、アスベスト10g、金雲母15gを各容器内に
入れ、水を添加しながら約30分間攪拌し、混合し
た。この混合物にシラスバルーンを30g添加し、
さらに約30分間攪拌混合した。得られた組成物
を、あらかじめガラス紙(匁付量54g/m2)を載
置した金型(25cm×25cm)内に注型し、常温で24
時間乾燥して硬化させ、250mm×250mm×2.2mmの
本考案に係る耐火性断熱材を得た。
この耐火性断熱材を、JIS A1412にもとづき熱
伝導率の測定を行ない、更に燃焼変形の実験を行
なつた。実験方法は支持体上に本耐火性断熱材を
耐火面材が下面になるように載置し、下面部にガ
スバーナの炎を約10分間あて、変形状態を調べ
た。この結果、熱伝導率は0.077kcal/m・h・
℃と良好であり、燃焼による形態の変形はクラツ
ク、そりとも全く認められなかつた。またボード
と耐火面材との剥離の現象も全くみられなかつ
た。
比較のため、一般建材として汎用されている市
販の9mmの石こうボードについても行つたとこ
ろ、熱伝導率は0.16kcal/m・h・℃と悪く、前
記と同様の燃焼実験においては経時とともにクラ
ツクが増大し、耐火性の面でも不満足という結果
を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る耐火性断熱材の部分断面
図であり、図中、符号1はボード、2は通気性を
有する耐火面材を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 水溶性珪酸塩に少なくとも無機系微小中空体、
    雲母及び無機質硬化剤を混合し成形してなるボー
    ドの少なくとも片面に通気性を有する耐火面材を
    一体的に積層してなる耐火性断熱材。
JP2408984U 1984-02-22 1984-02-22 耐火性断熱材 Granted JPS60137525U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2408984U JPS60137525U (ja) 1984-02-22 1984-02-22 耐火性断熱材

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JP2408984U JPS60137525U (ja) 1984-02-22 1984-02-22 耐火性断熱材

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Publication Number Publication Date
JPS60137525U JPS60137525U (ja) 1985-09-12
JPH0217871Y2 true JPH0217871Y2 (ja) 1990-05-18

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ID=30517917

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JP2408984U Granted JPS60137525U (ja) 1984-02-22 1984-02-22 耐火性断熱材

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0345804Y2 (ja) * 1985-09-24 1991-09-27

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JPS60137525U (ja) 1985-09-12

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