JPH06159446A - 低騒音チエーン伝動装置 - Google Patents
低騒音チエーン伝動装置Info
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- JPH06159446A JPH06159446A JP4312161A JP31216192A JPH06159446A JP H06159446 A JPH06159446 A JP H06159446A JP 4312161 A JP4312161 A JP 4312161A JP 31216192 A JP31216192 A JP 31216192A JP H06159446 A JPH06159446 A JP H06159446A
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Abstract
クプレートの組を該穴内に挿入された連結装置30によ
り互いに枢動可能に連結したサイレントチエーン2と、
歯21とかみ合う複数のスプロケット歯41を有する複
数のスプロケット4とを備える。リンクプレート20の
歯21の外側フランク23及び該スプロケット歯41の
歯面42の形状は、あるリンクプレートの組がその組よ
り一つ進み側にありかつスプロケットとかみ合いが完了
したリンクプレートの組に関して枢動するとき、該枢動
の中心を中心とし該一つのリンクプレートの組の遅れ側
の外側フランクに対応するスプロケット歯の歯面に接す
る最小半径の接触円より外側にはみ出すはみ出し部26
が、かみ合い完了時において該スプロケット歯と接触す
る該外側フランク上の接触部位より歯の先端側において
該外側フランクに設けられるように、形成した。
Description
用したチエーン伝動装置に関し、更に詳細には、一対の
歯を有するリンクプレートを連結部材により屈曲可能に
連結して成るサイレントチエーンとそのサイレントチエ
ーンと協働する複数のスプロケットとを備え、低騒音で
動力の伝動を行うチエーン伝動装置に関する。
の一つの例としては、特開平2−118231号に示さ
れるものがある。この従来技術のサイレントチエーン伝
動装置は、リンクプレートの歯の外側フランクを、チエ
ーンの屈曲の中心点を中心とする円弧形状とし、スプロ
ケットの歯との接触を滑り接触として衝撃を和らげ、チ
エーン伝動の騒音を低下させようとするものである。
トチエーンでは、リンクプレートの歯の外側フランク及
びスプロケットの歯面には加工上現実的に避けられない
誤差が生じるため、リンクプレートの歯のフランクとス
プロケットの歯面との滑り接触により衝撃を緩和すると
いう効果を得られない場合がある。しかも、仮に正しく
加工されていたとしても、使用時間の経過と共にリンク
プレートのフランク及びスプロケットの歯面の摩耗など
によりその効果が減殺される問題がある。
置の例としては、特開昭57−22443号に示される
ものがある。この従来技術のサイレントチエーンは、リ
ンクプレートの歯の内側フランクがスプロケットの歯と
かみ合い接触するリンクプレートの組と、事実上直線形
状の外側フランクを有していてその外側フランクがスプ
ロケットの歯と衝撃的に接触するリンクプレートの組と
を一本のチエーン内に混在せしめ、かみ合いのタイミン
グを不規則にし、それによって騒音、特にピッチノイズ
を減少させるものである。
チエーンの場合には、ピッチノイズの低減には効果があ
るが、衝撃の緩和には効果がなく、チエーン伝動装置全
体の騒音低下には効果が十分でない。また、内側フラン
クとかみ合うリンクプレートは股部すなわちクロッチ部
における応力集中が大きくなり、疲労強度が低下し易い
という欠点もある。
する課題は、サイレントチエーンのリンクプレートの歯
及びスプロケットの歯の形状を改良することによって、
リンクプレートの歯がスプロケット歯とのかみ合い動作
開始時からかみ合い動作完了時までリンクプレートの歯
の外側フランクとスプロケット歯の歯面とが互いに滑り
接触し、かみ合い動作完了後はスプロケットの所定歯面
で接触を保つことによりサイレントチエーン伝動装置の
衝撃を緩和することである。
対の歯と一対の穴とを有するリンクプレートを複数枚横
方向に並べて成るリンクプレートの組を該穴内に挿入さ
れた連結装置により複数個無端状に互いに枢動可能に連
結し、該リンクプレートの組にガイドリンクプレートを
配置して構成された無端のサイレントチエーンと、該サ
イレントチエーンの歯とかみ合う複数のスプロケット歯
を有する複数のスプロケットとを備えたチエーン伝動装
置において、該リンクプレートの歯の外側フランク及び
該スプロケット歯の歯面の形状は、あるリンクプレート
の組がその組より一つ進み側にありかつスプロケットと
かみ合いが完了したリンクプレートの組に関して枢動す
るとき、該枢動の中心を中心とし該あるリンクプレート
の組の遅れ側の外側フランクに対応するスプロケット歯
の歯面に接する最小半径の接触円より外側にはみ出すは
み出し部が、かみ合い完了時において該スプロケット歯
と接触する該外側フランク上の接触部位より歯の先端側
において該外側フランクに設けられるように、形成され
て構成されている。
を有するリンクプレートを複数枚横方向に並べて成るリ
ンクプレートの組を該穴内に挿入された連結装置により
複数個無端状に互いに枢動可能に連結し、該リンクプレ
ートの組にガイドリンクプレートを配置して構成された
無端のサイレントチエーンと、該サイレントチエーンの
歯とかみ合う複数のスプロケット歯を有する複数のスプ
ロケットとを備えたチエーン伝動装置において、幾つか
のリンクプレートの組の該リンクプレートの歯の外側フ
ランク及び該スプロケット歯の歯面の形状は、あるリン
クプレートの組がその組より一つ進み側にありかつスプ
ロケットとかみ合いが完了したリンクプレートの組に関
して枢動するとき、該枢動の中心を中心とし該あるリン
クプレートの組の遅れ側の外側フランクに対応するスプ
ロケット歯の歯面に接する最小半径の接触円より外側に
はみ出すはみ出し部が、かみ合い完了時において該スプ
ロケット歯と接触する該外側フランク上の接触部位より
歯の先端側において該外側フランクに設けられるよう
に、形成され、残りのリンクプレートの組の該リンクプ
レートの歯の外側フランクの形状は、該はみ出し部が存
在しないように形成され、該両リンクプレートの組が長
手方向に不規則に配置されて構成されている。
穴とを有するリンクプレートを複数枚横方向に並べて成
るリンクプレートの組を該穴内に挿入された連結装置に
より複数個無端状に互いに枢動可能に連結し、該リンク
プレートの組にガイドリンクプレートを配置して構成さ
れた無端のサイレントチエーンと、該サイレントチエー
ンの歯とかみ合う複数のスプロケット歯を有する複数の
スプロケットとを備えたチエーン伝動装置において、幾
つかのリンクプレートの組の該リンクプレートの歯の外
側フランク及び該スプロケット歯の歯面の形状は、ある
リンクプレートの組がその組より一つ進み側にありかつ
スプロケットとかみ合いが完了したリンクプレートの組
に関して枢動するとき、該枢動の中心を中心とし該ある
リンクプレートの組の遅れ側の外側フランクに対応する
スプロケット歯の歯面に接する最小半径の接触円より外
側にはみ出すはみ出し部が、かみ合い完了時において該
スプロケット歯と接触する該外側フランク上の接触部位
より歯の先端側において該外側フランクに設けられるよ
うに、形成され、該幾つかのリンクプレートの組のリン
クプレートの内側フランクの形状は、該サイレントチエ
ーンが直線状に伸びているときの隣り合う二つのリンク
プレートの組の内側フランク間のピッチをP2、該サイ
レントチエーンがスプロケットに巻き付いたときの該内
側フランク間のピッチをP3、一つのリンクプレートの
かみ合いピッチ線上の一対の外側フランクのピッチをP
1としたとき、 の関係を満足するように、形成され、残りのリンクプレ
ートの組の該リンクプレートの歯の外側フランク形状
は、該はみ出し部が存在しないように形成され、該両リ
ンクプレートの組が長手方向に不規則に配置されて構成
されている。
ロケットに巻き付くとき、該サイレントチエーンを構成
するリンクプレートの歯と該スプロケットのスプロケッ
ト歯とがかみ合い動作を開始する時に接触円よりはみ出
した外側フランクの先端に近いはみ出し部がスプロケッ
ト歯の歯面と接触し、該かみ合い動作が完了する時に該
フランクの先端から遠いはみ出し部から外れた部分がス
プロケット歯と接触し、該かみ合い動作開始時から該か
み合い動作完了時までの間該外側フランクがスプロケッ
ト歯と接触し続け、これによってサイレントチエーンが
スプロケットに巻き付くときに発生する衝撃を緩和す
る。
合い動作完了時までスプロケット歯と接触し続けるか
ら、見かけ上スプロケット歯と互いに干渉するような寸
法関係にあることになり、加工誤差、摩耗の影響によっ
て両者の滑りかみ合いが実現しないということがない。
なお、リンクプレートの横列で構成される組は隣同志連
結装置で枢動可能に連結されているため二次元的自由度
を有し、前記のような干渉があっても滑りかみ合いが可
能である。また、連結装置とその連結装置が通されるリ
ンクプレートの穴との間には適当な隙間があり、これに
より滑りかみ合いを助けている。
歯とのかみ合い動作中に外側フランクが前述のようにス
プロケット歯の歯面と干渉しかつ上記かみ合い動作の初
期においてリンクプレートの歯の内側フランクとスプロ
ケット歯とが干渉する構成のチエーン伝動装置では、か
み合い衝撃が外側フランク及び内側フランクの両者で滑
りによって緩和されるので騒音を低減できる。また、衝
撃荷重が両フランクに分担されるので、より大きな荷重
に耐えることができる。
リンクプレートの組の間に、かみ合い動作中に外側フラ
ンクがスプロケット歯の歯面と接触しない一対の歯を有
するリンクプレートの組を不規則に配置した構成では、
チエーン伝動装置の衝撃音は全体的に減少し、更に、リ
ンクプレートのかみ合い衝撃のタイミングが不規則とな
ってピッチノイズのピークを下げる。
プロケット歯と干渉する構造の多数のリンクプレートの
組と外側フランクでのみスプロケット歯と干渉する構造
のリンクプレートの組とを長手方向に不規則に連結した
構造のチエーン伝動装置では、衝撃緩和効果とともに、
衝撃のタイミングのずれより複雑となり、騒音スペクト
ラムがホワイトノイズに近くなり、ピッチノイズのピー
クが小さくなる。
説明する。図1において、本発明の第1の実施例のチエ
ーン伝動装置1の一部が側面でかつ図2においてそのチ
エーン伝動装置を構成するサイレントチエーンが平面で
示されている。また、図3において図1のチエーン伝動
装置1の一部の拡大図が示されている。上記三つの図面
から明らかなように、チエーン伝動装置1はサイレント
チエーン2とそのサイレントチエーンが巻き付けられる
複数(図では1個のみ示す)のスプロケット4とを備え
て構成されている。サイレントチエーン2は、図3に詳
細に示されるように一対の歯21と一対の穴22とが形
成されたリンクプレート20を、図2に示されるように
横に複数枚かつ長手方向に多数並べて穴22内に挿入さ
れた連結部材30により長手方向に隣接するものの間で
互いに枢動できるように無端状に連結されて構成されて
いる。
なわちフランク23と内側歯面すなわちフランク24と
によって限定されている。また、連結部材30は、一対
のロッカーピン31、32で構成される公知の構造のロ
ッカージョイントである。横に並べられたリンクプレー
ト20は一つの組を構成し、そのリンクプレートの組に
は両外側にガイドリンク35が配置された組(ガイド
列)とガイドリンクが配置されてない組(リンク列)と
が長手方向に交互になるように配置されている。なお、
ガイドリンクはリンクプレートの組の外側でなく中央に
配置してもよい。一対のロッカーピンの一方の両端はガ
イドリンク35に形成された穴36内に嵌合固定されて
いる。また、連結部材として図5にしめされるように一
つの断面円形のピン31’を使用してもよい。
ク23及び内側フランク24は、ほぼ直線に伸びる面に
よって限定されている。一方、このようなリンクプレー
トの歯のフランクの形状に対応して、スプロケット4に
形成された複数のスプロケット歯41の歯面42はイン
ボリュート曲線によって形成されている。すなわちスプ
ロケット歯41はインボリュート歯形を有している。
ト20の歯21の外側フランク及びスプロケット歯41
の歯面42の形状は、あるリンクプレート(図3におい
てリンクプレート20B)の組がその組より一つ進み側
にありかつスプロケット4のスプロケット歯41とかみ
合いが完了したリンクプレート(図3においてリンクプ
レート20A)の組に関して両リンクプレートの20
A、20Bの組の共通の連結部材30を中心として枢動
するとき、該枢動の中心を中心とし該一つのリンクプレ
ートの組の遅れ側の外側フランクに対応するスプロケッ
ト歯の歯面に接する最小半径Rの接触円Sより外側には
み出すはみ出し部26が、かみ合い完了時において該ス
プロケット歯41と接触する該外側フランク23上の接
触部位(この実施例の場合かみ合い接触点27)より歯
の先端側において該外側フランクに設けられるように、
形成されている。そして最小半径Rの中心は、連結部材
が図3に示されるようにロッカージョイントの場合には
リンクプレートが一直線状になったときの一対のロッカ
ーピン31及び32が互いに接触する点Oであり、連結
部材が図5に示されるように断面円形の単一のピン3
1’の場合にはそのピンの中心0’である。
スプロケット4が矢印Xの方向に回転してサイレントチ
エーン2がスプロケット4に巻き付いていくとき、かみ
合いが完了してスプロケットに関して固定状態になった
リンクプレート(図3で20A)の次の(図3で左側
の)リンクプレート20Bは両リンクプレートに共通の
連結装置30の部分でかみ合いが完了したリンクプレー
トに関して屈曲し始め、リンクプレートの遅れ側(図3
で左側)の歯21の外側フランク23のはみ出し部とス
プロケット歯41の歯面42とが干渉しながらかみ合い
動作を始める。このリンクプレート20の歯21がスプ
ロケット4のスプロケット歯41とがかみ合い動作を開
始する時に外側フランク23の先端に近いはみ出し部2
6がスプロケット歯41の歯面42と接触し、外側フラ
ンク23とスプロケット歯との干渉量すなわちはみ出し
部26のはみ出し量が小さい場合にはリンクプレート2
全体が穴22と連結装置30との間の隙間に許容される
範囲で、或いは更にその干渉量すなわちはみ出し量が大
きい場合には屈曲動作の支点となっている連結装置30
をスプロケットの半径方向外側に押すようにして矢印Y
方向に移動する。その後外側フランク23とスプロケッ
ト歯41の歯面42とが接触したままかみ合い動作を続
け、該かみ合い動作が完了する時に該外側フランクの先
端から遠い部分すなわちかみ合い接触点27がスプロケ
ット歯41の歯面42と接触する。そして該かみ合い動
作開始時から該かみ合い動作完了時までの間該外側フラ
ンクがスプロケット歯41の歯24と滑りながら接触し
続ける。このようなかみ合い動作を連続するリンクプレ
ートが順次行う。
ロケットに巻き付くときに発生する衝撃を緩和する。こ
の実施例の騒音特性を従来のチエーン伝動装置の騒音特
性と比較すると図11のグラフに示されるようになる。
図11において実線は本実施例のチエーン伝動装置の特
性曲線を示し破線は従来のチエーン伝動装置の騒音特性
を示す。このグラフから明らかなように、全体騒音及び
周波数分析とも本実施例のチエーン伝動装置が従来のも
のに比較して改善されていることが分かる。
装置1aが示されている。この実施例のチエーン伝動装
置1aのサイレントチエーン2aは、前記実施例と同じ
ようにリンクプレート20aの歯21aとスプロケット
歯41とのかみ合い動作中にリンクプレートの外側フラ
ンクがスプロケット歯の歯面42と滑りながら接触し続
ける。このサイレントチエーン2aのリンクプレート2
0aの一対の歯21aの外側フランク23aの先端には
円弧状の突部28aが形成されている。このような構造
のリンクプレートの歯21aがスプロケット歯41とか
み合い動作を行うとき、まずその外側フランクの先端の
突部28aがスプロケット歯41の歯面42と接触し、
かみ合い動作の途中では突部28aの別の位置が歯面4
2と接触し、かみ合い動作の完了時には外側フランク2
3aの突部から外れた直線の部分が接触する。そして、
かみ合い開始時に突部28aとスプロケット歯41の歯
面42との干渉量に応じてリンクプレートが矢印の方向
に移動するのは図3の実施例の場合と同じである。
ーンであってリンクプレートのかみ合い動作開始時に外
側フランクがスプロケット歯の歯面と接触しない構造の
リンクプレートを所定の数横に並べて構成した組と、上
記実施例のサイレントチエーンの組とを長手方向に不規
則に混ぜて連結してもよい。この実施例(第3の実施
例)の場合、チエーン伝動装置の衝撃音は全体的に減少
し、更に、リンクプレートのかみ合い衝撃のタイミング
が不規則となってピッチノイズのピークを下げることが
できる。
動装置1bが示されている。この実施例に使用されるサ
イレントチエーン2bは一対の歯21b及び一対の穴2
2bを有するリンクプレート20aを備えている。一対
の歯21bを限定する外側フランク23b及び内側フラ
ンク24bの形状は、リンクプレート20bの遅れ側の
歯21の外側フランク23bが対応するスプロケット歯
41の歯面42とかみ合い動作するときその動作開始時
から完了時まで外側フランク23bと歯面42とが接触
し続けると共にを進み側の歯21の内側フランク24b
はかみ合い動作開始時に対応するスプロケット歯41の
歯面42と接触するように、決められている。すなわ
ち、外側フランク23bの形状は、スプロケット歯41
との関係において、前記第1の実施例の外側フランク2
3と同じに形成され、内側フランク24bは特公平1−
56304号公報に示された形状と同じに形成される。
この公報に記載された内側フランクの形状とは、サイレ
ントチエーンが直線状に伸びているときの隣り合う二つ
のリンクプレート20bの組の内側フランク24b間の
ピッチをP2、該サイレントチエーンがスプロケット4
に巻き付いたときの該内側フランク24b間のピッチを
P3、一つのリンクプレートのかみ合いピッチ線上の一
対の外側フランクのピッチをP1としたとき、 の関係を満足するように、形成したことである。
は、まず一方(進み側)の歯の内側フランク24bが対
応するスプロケット歯41の歯面42と当接し、続いて
他方(遅れ側)の歯の外側フランク23bが対応するス
プロケット歯41の歯面42と接触するため、かみ合い
衝撃が外側フランク及び内側フランクの両者で滑りによ
って緩和され、騒音を低減できる。また、衝撃荷重が両
フランクに分担されるので、より大きな荷重に耐えるこ
とができる。この実施例においても外側フランク23b
とスプロケット歯41との干渉量すなわちはみ出し部2
6bのはみ出し量に応じてリンクプレート20bが矢印
方向に移動するのは図3の実施例と同じである。この実
施例の騒音特性を従来のチエーン伝動装置の騒音特性と
比較すると図12のグラフに示されるようになる。図1
2において実線は本実施例のチエーン伝動装置の特性曲
線を示し破線は従来のチエーン伝動装置の騒音特性を示
す。このグラフから明らかなように、全体騒音及び周波
数分析とも本実施例のチエーン伝動装置が従来のものに
比較して改善されていることが分かる。
動装置1cが示されている。この実施例のチエーン伝動
装置のサイレントチエーン2cでは、図3に示される第
1の実施例のリンクプレート20から成る横列の組と、
図7に示される第4の実施例のリンクプレート20bか
ら成る横列の組とを長手方向に不規則に混ぜて連結した
構成となっている。
衝撃緩和効果とともに、衝撃のタイミングのずれがより
複雑となり、騒音スペクトラムがホワイトノイズに近く
なり、ピッチノイズのピークが小さくすることができ
る。この実施例の騒音特性を従来のチエーン伝動装置の
騒音特性と比較すると図13のグラフに示されるように
なる。図13において実線は本実施例のチエーン伝動装
置の特性曲線を示し破線は従来のチエーン伝動装置の騒
音特性を示す。このグラフから明らかなように、全体騒
音及び周波数分析とも本実施例のチエーン伝動装置が従
来のものに比較して改善されていることが分かる。
ランクの形状を実施例1と同じに形成し、チエーンの長
手方向不規則な位置の幾つかの組のリンクプレートの内
側フランクの形状を前記第4の実施例の内側フランクの
形状と同じに形成してもよい。また、前記実施例ではリ
ンクプレートの外側フランク及び内側フランクを平面
(直線状の伸びる)に形成しスプロケット歯の歯面をイ
ンボリュート歯型にしたが、上記関係が保たれればリン
クプレートのフランクを曲面にしてスプロケット歯の歯
面を平面にしてもよい。例えば、図9に示されるよう
に、リンクプレート20dの外側フランク23dのよう
に歯21dの内側に湾曲状に凹ませてもよく、スプロケ
ットの歯41dも図示のような形状にしてもよい。
ことが可能である。 (1)衝撃を和らげチエーン伝動装置の騒音を低下でき
る。 (2)上記騒音低下の効果を確実に実現し、しかもこの
効果に経時変化がない。 (3)リンクプレートの応力集中を和らげることができ
るので、苛酷な条件に耐えるチエーン伝動装置を実現で
きる。
側面図である。
の一部の平面図である。
る。
接触円に関するはみ出し部が分かるように示す図であ
る。
トチエーンの一部の拡大図である。
の拡大図である。
の拡大図である。
一部の拡大図である。
フランクを有するサイレントチエーンの一部の拡大図で
ある。
図である。
と従来のチエーン伝動装置との騒音特性を比較するグラ
フ図である。
エーン伝動装置との騒音特性を比較するグラフ図であ
る。
エーン伝動装置との騒音特性を比較するグラフ図であ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 一対の歯と一対の穴とを有するリンクプ
レートを複数枚横方向に並べて成るリンクプレートの組
を該穴内に挿入された連結装置により複数個無端状に互
いに枢動可能に連結し、該リンクプレートの組にガイド
リンクプレートを配置して構成された無端のサイレント
チエーンと、該サイレントチエーンの歯とかみ合う複数
のスプロケット歯を有する複数のスプロケットとを備え
たチエーン伝動装置において、該リンクプレートの歯の
外側フランク及び該スプロケット歯の歯面の形状は、あ
るリンクプレートの組がその組より一つ進み側にありか
つスプロケットとかみ合いが完了したリンクプレートの
組に関して枢動するとき、該枢動の中心を中心とし該あ
るリンクプレートの組の遅れ側の外側フランクに対応す
るスプロケット歯の歯面に接する最小半径の接触円より
外側にはみ出すはみ出し部が、かみ合い完了時において
該スプロケット歯と接触する該外側フランク上の接触部
位より歯の先端側において該外側フランクに設けられる
ように、形成されていることを特徴とする低騒音チエー
ン伝動装置。 - 【請求項2】 請求項1の低騒音チエーン伝動装置にお
いて、リンクプレートの内側フランクの形状は、該サイ
レントチエーンが直線状に伸びているときの隣り合う二
つのリンクプレートの組の内側フランク間のピッチをP
2、該サイレントチエーンがスプロケットに巻き付いた
ときの該内側フランク間のピッチをP3、一つのリンク
プレートのかみ合いピッチ線上の一対の外側フランクの
ピッチをP1としたとき、 の関係を満足するように、形成されていることを特徴と
する低騒音チエーン伝動装置。 - 【請求項3】 一対の歯と一対の穴とを有するリンクプ
レートを複数枚横方向に並べて成るリンクプレートの組
を該穴内に挿入された連結装置により複数個無端状に互
いに枢動可能に連結し、該リンクプレートの組にガイド
リンクプレートを配置して構成された無端のサイレント
チエーンと、該サイレントチエーンの歯とかみ合う複数
のスプロケット歯を有する複数のスプロケットとを備え
たチエーン伝動装置において、幾つかのリンクプレート
の組の該リンクプレートの歯の外側フランク及び該スプ
ロケット歯の歯面の形状は、あるリンクプレートの組が
その組より一つ進み側にありかつスプロケットとかみ合
いが完了したリンクプレートの組に関して枢動すると
き、該枢動の中心を中心とし該あるリンクプレートの組
の遅れ側の外側フランクに対応するスプロケット歯の歯
面に接する最小半径の接触円より外側にはみ出すはみ出
し部が、かみ合い完了時において該スプロケット歯と接
触する該外側フランク上の接触部位より歯の先端側にお
いて該外側フランクに設けられるように、形成され、残
りのリンクプレートの組の該リンクプレートの歯の外側
フランクの形状は、該はみ出し部が存在しないように形
成され、該両リンクプレートの組が長手方向に不規則に
混ぜて配置されていることを特徴とする低騒音チエーン
伝動装置。 - 【請求項4】 一対の歯と一対の穴とを有するリンクプ
レートを複数枚横方向に並べて成るリンクプレートの組
を該穴内に挿入された連結装置により複数個無端状に互
いに枢動可能に連結し、該リンクプレートの組にガイド
リンクプレートを配置して構成された無端のサイレント
チエーンと、該サイレントチエーンの歯とかみ合う複数
のスプロケット歯を有する複数のスプロケットとを備え
たチエーン伝動装置において、該リンクプレートの歯の
外側フランク及び該スプロケット歯の歯面の形状は、あ
るリンクプレートの組がその組より一つ進み側にありか
つスプロケットとかみ合いが完了したリンクプレートの
組に関して枢動するとき、該枢動の中心を中心とし該あ
るリンクプレートの組の遅れ側の外側フランクに対応す
るスプロケット歯の歯面に接する最小半径の接触円より
外側にはみ出すはみ出し部が、かみ合い完了時において
該スプロケット歯と接触する該外側フランク上の接触部
位より歯の先端側において該外側フランクに設けられる
ように、形成され、幾つかの該リンクプレートの組の内
側フランクの形状は、該サイレントチエーンが直線状に
伸びているときの隣り合う二つのリンクプレートの組の
内側フランク間のピッチをP2、該サイレントチエーン
がスプロケットに巻き付いたときの該内側フランク間の
ピッチをP3、一つのリンクプレートのかみ合いピッチ
線上の一対の外側フランクのピッチをP1としたとき、 の関係を満足するように、形成されていることを特徴と
する低騒音チエーン伝動装置。 - 【請求項5】一対の歯と一対の穴とを有するリンクプレ
ートを複数枚横方向に並べて成るリンクプレートの組を
該穴内に挿入された連結装置により複数個無端状に互い
に枢動可能に連結し、該リンクプレートの組にガイドリ
ンクプレートを配置して構成された無端のサイレントチ
エーンと、該サイレントチエーンの歯とかみ合う複数の
スプロケット歯を有する複数のスプロケットとを備えた
チエーン伝動装置において、幾つかのリンクプレートの
組の該リンクプレートの歯の外側フランク及び該スプロ
ケット歯の歯面の形状は、あるリンクプレートの組がそ
の組より一つ進み側にありかつスプロケットとかみ合い
が完了したリンクプレートの組に関して枢動するとき、
該枢動の中心を中心とし該あるリンクプレートの組の遅
れ側の外側フランクに対応するスプロケット歯の歯面に
接する最小半径の接触円より外側にはみ出すはみ出し部
が、かみ合い完了時において該スプロケット歯と接触す
る該外側フランク上の接触部位より歯の先端側において
該外側フランクに設けられるように、形成され、該幾つ
かのリンクプレートの組のリンクプレートの内側フラン
クの形状は、該サイレントチエーンが直線状に伸びてい
るときの隣り合う二つのリンクプレートの組の内側フラ
ンク間のピッチをP2、該サイレントチエーンがスプロ
ケットに巻き付いたときの該内側フランク間のピッチを
P3、一つのリンクプレートのかみ合いピッチ線上の一
対の外側フランクのピッチをP1としたとき、 の関係を満足するように、形成され、残りのリンクプレ
ートの組の該リンクプレートの歯の外側フランク形状
は、該はみ出し部が存在しないように形成され、該両リ
ンクプレートの組が長手方向に不規則に混ぜて配置され
ていることを特徴とする低騒音チエーン伝動装置。
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