JPH06158679A - 防振用マット - Google Patents

防振用マット

Info

Publication number
JPH06158679A
JPH06158679A JP33964392A JP33964392A JPH06158679A JP H06158679 A JPH06158679 A JP H06158679A JP 33964392 A JP33964392 A JP 33964392A JP 33964392 A JP33964392 A JP 33964392A JP H06158679 A JPH06158679 A JP H06158679A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mat
vibration
hollow portions
nail
nails
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33964392A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Nomoto
貞夫 野本
Kiichi Kondo
喜一 近藤
Koji Miyata
耕治 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP33964392A priority Critical patent/JPH06158679A/ja
Publication of JPH06158679A publication Critical patent/JPH06158679A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 釘やボルト等で固定した場合でも釘等が橋渡
し現象を生じさせることなく、防振性能を向上させるこ
とができる。 【構成】 内部に複数の相互に独立した中空部2が形成
され、全体が弾性材料から形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地中防振壁や鉄道線
路用バラストマット等に用いられる防振用マトに関す
る。
【0002】
【従来の技術】地下鉄に隣接するビルなどで地下鉄から
の固体音(振動)を防止するため地下鉄構造物とビルの
間にゴム製の防振マットによる振動絶縁層を設け、防振
壁とする方法は極めて有効である。上記のような場合、
特に垂直部分に防振マットを設置する場合、接着剤や
釘、ボルトナット等により構造物に固定しなければなら
ないが、コンクリート壁面や山留壁は表面に土砂があり
接着剤が使用できないことが多く、釘またはボルト類に
より防振マットを固定する方法がとられる。防振マット
としては、図7,8に示すように廃タイヤ粉ゴムを固め
た板状の板状マット100や溝状の凹凸を形成した溝付
マット101が使用されている。また、板状のウレタン
ゴム発泡体も使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】板状マット100はバ
ネ定数が大きい(固い)ために振動エネルギーを十分に
吸収できないという不都合があり、バネ定数を減少させ
る(軟らかくする)ために密度を下げると、原料が廃タ
イヤの粉ゴムであるため必要な機械的強度がでないとい
う欠点があった。ゴム素材として軟らかいものは廃タイ
ヤの粉ゴムでは製造できず、新ゴムを使用することにな
り原料コストが極めて高くなってしまう。
【0004】溝付マット101では、廃タイヤ粉ゴムで
製造でき中空部があるためバネ定数も軟らかくできる
が、バラストマットや建築用防振マットとして施工する
場合にその溝部への土砂,コンクリート,地下水等の流
れ込みなどによる空隙部分への異物の流入があり、バネ
定数が上昇し軟らかさを保てないものであった。また、
溝付マット101の表面をFRP等の板で覆う方法もあ
るが、施工現場に合わせて切断した場合切断面から異物
が流入するという不都合もあった。
【0005】スポンジ状のものは雨水等が侵入し、湿潤
状態になるばかりでなく、防振性能も低下してしまうも
のであった。すなわちウレタンゴム発泡体は、軟らかい
ため釘頭等を発泡体にめり込ませ、表面くぼみをシール
性テープ等でシールすることにより釘頭部の橋渡し現象
などを発生できないようにできるがその性質上、内部の
微細な空隙に含水しやすく、含水した水が振動の橋渡し
現象を生じ振動絶縁体としての機能が低下するものであ
った。ここで「橋渡し現象」とは、釘や水が振動伝播を
助長する現象をいう。
【0006】そこで、この発明は、釘やボルト等で固定
した場合でも釘等が橋渡し現象を生じさせることなく、
防振性能を向上させた防振マットを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、内部に複数の相互に独立した中空部が
形成され、全体が弾性材料から形成されたものである。
【0008】
【作用】この発明では、中空部が多数存在しかつ相互に
独立しているので、バネ定数は減少し、中空部への土
砂,コンクリート,地下水等の流れ込みは部分的なもの
となり、全体として軟らかさを保つことができる。ま
た、釘頭が中空部内に位置するように釘を打つことで橋
渡し現象も生じない。さらに、安価な廃タイヤ粉ゴムを
使用できる。
【0009】
【実施例】以下に、この発明の好適な実施例を図面を参
照にして説明する。
【0010】図1に示すこの発明の防振マット1は、内
部に複数の相互に独立した中空部2が形成された本体部
3とこの本体部3の中空部2の上面を覆うように設けら
れた蓋部4とからなり、全体が弾性材料から形成された
ものである。
【0011】図1に示すような本体部3は、廃タイヤ粉
ゴムと加硫剤の混合物を金型(図示せず)に入れ、熱処
理することにより底を備えた中空部2が形成された本体
部3を得ることができる。中空部2は、図2に示すよう
にtの長さを3cmとし、hの長さを1.5cmとした。中
空部2は1cmの間隔で複数形成した。本体部3の厚みは
2cmとした。このような本体部3を形成した後に厚さ5
mmの板状の蓋部4を本体部3の上面に接着する。この蓋
部4も廃タイヤ粉ゴムと加硫剤の混合物を金型で熱処理
することにより得ることができる。廃タイヤ粉ゴムを用
いても全体としては十分な強度並びに軟らかさがある。
【0012】図3に示す実施例では、中空部2の形状を
円形に形成したものを示す。
【0013】図4に示す実施例は中空部2を多角形状に
形成した例を示す。
【0014】図3及び図4に示す円形や多角形状の他に
種々の形状の中空部2を形成することも勿論可能であ
る。また、蓋部4を中空部2を覆うように本体部3に接
着することにより夫々の中空部2が独立した空隙とな
り、閉鎖空間を形成する。
【0015】図5は、例えば地下鉄構造物10とビル躯
体20との間にこの発明の防振マット1を設けた例を示
し、ビル躯体20に対し釘30を蓋部4を突き破るよう
にして打ち込み、中空部2内に釘頭30Aが位置するよ
うにして防振マット1をビル躯体20に取付ける。釘3
0により破断された蓋部4の個所はそのままにしておい
ても良いし、図6に示すようにこの破断された蓋部4の
個所をテープ40でシールしておいてもよい。この図示
する例では蓋部4がないものを使用することもできる。
【0016】図5及び図6に示すように釘30の釘頭3
0Aは中空部2内に位置しているために、振動源となる
地下鉄構造物10からの振動は釘30に伝播せず、従っ
て釘30の橋渡し現象は生じない。また、一定規格の大
きさに防振マット1を形成しておき、多数の防振マット
1を所定の個所に取付けていった場合、端部側で防振マ
ット1を切断する必要が生じ、この端部側の防振マット
1を切断した場合でも中空部2がブロック状に独立して
いるために異物の流入は切断面の中空部2のみに留めら
れ、従来の溝付マット101のように全長あるいは全幅
にわたって異物が流入しマットを固くしてしまうような
ことはない。
【0017】なお、上述した実施例は単に一例であり、
弾性材料として通常のゴムを用いてもよいし、中空部の
大きさは、その性能をそこなわない範囲で適宜変更する
ことができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、内部に複数の相互に独立した中空部が形成され、全
体が弾性材料から形成されているので、複数の中空部の
存在により全体を軟らかくすることができ、しかもこの
中空部は相互に独立しているために、異物の流入も最小
限に抑えられ、全体のバネ定数を上昇させることはな
い。さらに、釘やボルト等で取付ける場合でも、釘頭等
を中空部に位置させておけば橋渡し現象も防止される。
この発明は、全体として防振効果を向上させることがで
きる。さらに、廃タイヤ粉ゴムを使用することにより大
幅なコストダウンを図れ、しかも強度を低下させること
なく全体としての軟らかさが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好適な実施例を示す一部破断の斜視
図。
【図2】中空部形成個所の拡大斜視図。
【図3】中空部の形状を変えた例を示す斜視図。
【図4】さらに中空部の形状を変えた例を示す斜視図。
【図5】施工例を示す断面図。
【図6】蓋部の破断個所をシールした状態を示す断面
図。
【図7】従来例を示す斜視図。
【図8】他の従来例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 防振マット 2 中空部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に複数の相互に独立した中空部が形
    成され、全体が弾性材料から形成された防振用マット。
JP33964392A 1992-11-26 1992-11-26 防振用マット Pending JPH06158679A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33964392A JPH06158679A (ja) 1992-11-26 1992-11-26 防振用マット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33964392A JPH06158679A (ja) 1992-11-26 1992-11-26 防振用マット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06158679A true JPH06158679A (ja) 1994-06-07

Family

ID=18329447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33964392A Pending JPH06158679A (ja) 1992-11-26 1992-11-26 防振用マット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06158679A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100771901B1 (ko) * 2006-11-30 2007-10-31 동일티엔디 주식회사 소음 및 진동을 저감시키도록 홈이 형성된 바라스트 매트
JP2015507105A (ja) * 2011-11-29 2015-03-05 モクポ ナショナル マリタイム ユニバーシティー インダストリー−アカデミック コーオペレーション ファウンデーションMokpo National Maritime University Industry−Academic Cooperation Foundation 埋込型共鳴筒を用いた地震波防振壁
CN113756137A (zh) * 2021-09-23 2021-12-07 哈尔滨工业大学 一种寒区高速铁路防冻胀-减隔震路基

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100771901B1 (ko) * 2006-11-30 2007-10-31 동일티엔디 주식회사 소음 및 진동을 저감시키도록 홈이 형성된 바라스트 매트
JP2015507105A (ja) * 2011-11-29 2015-03-05 モクポ ナショナル マリタイム ユニバーシティー インダストリー−アカデミック コーオペレーション ファウンデーションMokpo National Maritime University Industry−Academic Cooperation Foundation 埋込型共鳴筒を用いた地震波防振壁
CN113756137A (zh) * 2021-09-23 2021-12-07 哈尔滨工业大学 一种寒区高速铁路防冻胀-减隔震路基

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5109039A (en) Material for the installation of rails
JP2980604B1 (ja) 建造物における防振基礎構造及びその構築工法
JP2007070807A (ja) ソイルセメント地中連続壁を利用した防振型合成地下壁およびその構築工法
JP2007262669A (ja) 吸音板構造及び該吸音板構造を用いた道路用遮音壁
JPH06158679A (ja) 防振用マット
US6319609B1 (en) Method for producing sound absorbing units
WO1993016230A1 (en) Noise suppression systems
JP2954507B2 (ja) まくらぎの弾性支承装置
JP2006348523A (ja) 壁パネル接合構造、地中連続壁の構築方法、及び地中連続壁
JP2008297791A (ja) 路面軌道用溝付スラブ版に於ける輪縁路構造と其の据付方法
JP2862815B2 (ja) まくらぎの弾性支承装置
JP2975407B2 (ja) ゴムパット付き枕木の製法
JPH10205043A (ja) 遮音床
KR101051974B1 (ko) 폐타이어를 이용한 지반진동차단장치
JP2997902B2 (ja) 線路の防音防振床構造
JPH08144204A (ja) コンクリート枕木用の防振弾性部材とその製造方法
JP2007138440A (ja) まくら木構造体
CN109811803A (zh) 一种复合型的隔振沟
KR200336856Y1 (ko) 공동주택의 층간 소음재
JP2502019B2 (ja) 建造物の地下壁防振構造及びその施工方法
JP2000064328A (ja) 防振型地下構造物における連続地中壁
KR100474132B1 (ko) 콘크리트 구조물의 방음·방진공법
KR200328788Y1 (ko) 공동 주택의 차음용 패널 구조
JP3078238B2 (ja) まくらぎの箱抜き弾性支承装置とその施工方法
JP2004124548A (ja) 杭基礎、地中壁体構造物およびそれらの施工方法