JP2954507B2 - まくらぎの弾性支承装置 - Google Patents

まくらぎの弾性支承装置

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JP2954507B2
JP2954507B2 JP7187717A JP18771795A JP2954507B2 JP 2954507 B2 JP2954507 B2 JP 2954507B2 JP 7187717 A JP7187717 A JP 7187717A JP 18771795 A JP18771795 A JP 18771795A JP 2954507 B2 JP2954507 B2 JP 2954507B2
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惣一郎 清水
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TOKYO FUABURITSUKU KOGYO KK
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01BPERMANENT WAY; PERMANENT-WAY TOOLS; MACHINES FOR MAKING RAILWAYS OF ALL KINDS
    • E01B1/00Ballastway; Other means for supporting the sleepers or the track; Drainage of the ballastway
    • E01B1/002Ballastless track, e.g. concrete slab trackway, or with asphalt layers
    • E01B1/005Ballastless track, e.g. concrete slab trackway, or with asphalt layers with sleeper shoes

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道の砂利道床に敷設
される木製または、コンクリート製まくらぎの弾性支承
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】砂利道床に敷設される木製またはコンク
リート製のまくらぎは、前記砂利道床の持つ弾性によっ
て、当該まくらぎが受ける振動が吸収されるのである
が、この振動吸収効率をさらに向上させ、かつ砂利道床
に伝わる衝撃を一層少なくして、砂利の細石化(つま
り、弾性の低下)や粉塵発生を抑え、かつ保守周期を伸
ばすために、前記まくらぎの両端部は弾性支承箱によっ
て支持される場合が多い。
【0003】従来の弾性支承箱は、図18,図19に示
されるように底板21と、底板21の端縁から起立する
両側板22及び外端板23を有し、軟質ゴムによって一
体成形されている。まくらぎ24の端部はこの弾性支承
箱25によって支持されており、かつこの弾性支承箱2
5は砂利道床10に埋設されている。また、まくらぎ2
4と弾性支承箱25とは接着または、まくらぎ下部に設
けるアンカーボルト(図示せず)によって一体的に固定
されている。
【0004】前記の軟質ゴムからなる弾性支承箱25を
用いたまくらぎの弾性支承構造にあっては、図18に示
されるように経年使用により砂利道床10の砂利10a
が弾性支承箱25の軟質ゴムに喰込み、弾性支承箱25
が損傷すると共に、本来の弾性支承機能を失うという問
題がある。そして、弾性支承箱25が弾性支承機能を失
えば、まくらぎ24の振動による砂利道床10の砂利1
0aの細石化や粉塵発生が一層顕著となり、さらに、新
しい弾性支承箱25と取替えることなどもあって保守作
業が比較的短い周期で必要となる。
【0005】前記の保守作業は、特開平7−11910
5号公報に開示されるこどきタンピング装置を用いて、
隙間が詰まったバラストを突き戻すと共に、まくらぎの
側方に移動したバラストをまくらぎ24の下方に再び詰
め戻す作業である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来の軟
質ゴムからなる弾性支承箱25であると、軟質ゴムが弾
性に富むことからまくらぎ24の振動をこの弾性支承箱
25が円滑に吸収して、砂利道床10にその振動を伝達
せず砂利10aの細石化(弾性の低下)や粉塵発生を抑
えることができる。しかし反面、弾性支承箱25が軟質
ゴム単体で構成されているため、図18に示されるよう
に経年使用により砂利道床10の砂利10aが軟質ゴム
に容易に喰込み、弾性支承箱25が本来もつ弾性支承機
能を失い、新しい弾性支承箱25と取替えることなどを
含め保守作業が比較的短い周期で必要となり、その保守
作業に手間と時間がかかるという問題がある。しかも、
この作業は夜間作業であるため、作業者から嫌われる作
業である。
【0007】本発明は弾性支承箱を改良することによ
り、従来のまくらぎ弾性支承装置の欠点を改良して、保
守周期を伸ばすことができる新規な弾性支承装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係るまくらぎの弾性支承装置は、底板1
と、底板1の側縁から起立する両側板2と、底板1の外
端縁から起立する外端板3とを有する弾性支承箱本体5
aを硬質ゴムで形成し、別部材として形成した所定厚の
荷重支承用弾性パッド6を前記底板1上面に配設したう
え、弾性パッド6と底板1とを固着して弾性支承箱5を
構成し、前記荷重支承用弾性パッド6でまくらぎを支持
し、このまくらぎを固定手段を用いて弾性支承箱5に固
定したことを特徴とする。
【0009】また、本発明に係るまくらぎの弾性支承装
置は、板状の補強用硬質材9が埋設された底板1と、底
板1の側縁から起立する両側板2と、底板1の外端縁か
ら起立する外端板3とを有する弾性支承箱本体5aを硬
質ゴムまたは非硬質ゴムで形成し、別部材として形成し
た所定厚の荷重支承用弾性パッド6を前記底板1上面に
配設したうえ、両者間を固着して弾性支承箱5を構成
し、前記荷重支承用弾性パッド6でまくらぎを支持し、
このまくらぎを固定手段を用いて弾性支承箱5に固定し
たことを特徴とする。
【0010】前記荷重支承用弾性パッド6には、横孔2
9、たて孔30などの透孔または、溝31からなる弾力
調整用の凹状部を形成するとよい。
【0011】前記底板1の下面には、砂利崩れ防止用リ
ブ11を設けるとよい。
【0012】前記固定手段は、前記荷重支承用弾性パッ
ド6及び両側板2、外端板3と木製まくらぎ13との間
の釘止めとするのがよい。
【0013】前記固定手段は、弾性支承箱5の両側板2
に設けられたガイド孔7と、このガイド孔7に遊嵌した
うえ、その先端をまくらぎの側面に貫入固定するまくら
ぎ移動規制軸8とから構成することができる。
【0014】前記まくらぎがコンクリートまくらぎ13
aであると共に、前記まくらぎ移動規制軸8をボルト1
8とし、当該ボルト18をコンクリートまくらぎ13a
の側面に設けた埋込栓14の雌ねじ15にねじ込むこと
ができる。
【0015】前記まくらぎが木製まくらぎ13であると
共に、前記まくらぎ移動規制軸8を釘またはビスとし、
当該釘またはビスを木製まくらぎの側面に打込みまた
は、ねじ込むとよい。
【0016】
【作用】本発明によると、砂利道床10において、まく
らぎが弾性支承箱5内の荷重支承用弾性パッド6により
弾性的に支持されていることで、まくらぎの振動がこの
弾性パッド6に円滑に吸収され、したがって弾性支承箱
5の振動が減少し、砂利道床10における砂利10aの
細石化,粉塵化が抑えられる。しかも、弾性支承箱5を
構成する底板1と、両側板2と、外端板3が硬質ゴムで
あり、または、底板1内に板状の補強用硬質材9が埋込
まれていることから、底板1に砂利10aが喰込むこと
が少なく、弾性パッド6は底板1によって保護され、弾
性支承箱5のまくらぎに対する弾性支承機能が長年に亘
って保持される。
【0017】また、底板1の下面に砂利崩れ防止用リブ
11を設けることで、砂利崩れが防止され、タンピング
装置を用いて砂利間隙を拡げると共に、まくらぎ下に砂
利10aを詰め戻す保守作業の周期をさらに伸ばすこと
ができる。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例を図を参照して説明す
る。図1〜図4は第1実施例を示し、各図において、ま
くらぎは砂利道床10に敷設されており、木製のまくら
ぎ13の両端部(図1〜図3では一端部のみを示す)
は、砂利道床10に埋設された弾性支承箱5により支持
されている。
【0019】弾性支承箱5は平面からみて略長方形状で
あって、底板1と、底板1の側縁から起立する両側板2
と、底板1の外端縁から起立する外端板3とからなる弾
性支承箱本体5aを具備し、これら底板1と、両側板2
と、外端板3とからなる弾性支承箱本体5aは硬質ゴム
(例えばネオプラス)により一体成形されている。
【0020】さらに、前記底板1の上面には所定厚の荷
重支承用弾性パッド6が配設されており、例えば接着剤
19でこの底面1に固着されており、まくらぎ13は上
面開口16と内端開口17を介して弾性支承箱5に挿入
され、前記荷重支承用弾性パッド6により支持される。
【0021】前記弾性パッド6と弾性支承箱本体5aと
は各々別に形成され、例えばまくらぎの砂利道床10へ
の設置現場において弾性パッド6を弾性支承本体5aの
底板1上面に載置し、両者間を接着剤19その他の固定
手段で固定するとよい。したがって、弾性パッド6の厚
みはまくらぎの設置現場において、当該まくらぎを支持
するに最適の厚みのものを選択使用できる。また、弾性
パッド6は弾性支承箱本体5aとは別にゴム型内で加硫
成形できることから、当該弾性パッド6を成形する際の
形状的な自由度があり、例えば、図2,図5,図6に示
すように複数の横孔29を弾性パッド6内に平行に設
け、または、図7,図8に示すように複数のたて孔30
を弾性パッド6に設け、さらに、図9,図10に示すよ
うに弾性パッド6の上下面に複数の溝31を互いに平行
に設けることにより弾性パッド6の弾性強度の大きさを
適正に設定することができる。なお、図7,図8では弾
性パッド6が、複数の横孔を有する非高減衰ゴム6aの
両側を高減衰ゴム6bで挟んで構成した例が示されてい
る。また、図7、図8の弾性パッド6と、図9,図10
の弾性パッド6は、高減衰ゴムその他の軟質ゴムで構成
した例が示されている。
【0022】前記弾性支承箱5を砂利道床10に埋設し
たとき、荷重支承用弾性パッド6が弾性に富むことか
ら、まくらぎ13の振動はこの弾性パッド6が圧縮変形
することで円滑に吸収されて、弾性支承箱5自体の振動
が抑えられる。よって、まくらぎ13の振動が砂利道床
10に伝わらず、砂利の細石化が抑えられて砂利間隙が
保持され、砂利道床10は長く弾性支承機能を保持し、
かつ発塵も抑えられる。しかも、弾性支承箱5の底板1
は硬質ゴムであるから、上方から荷重を受けることで底
板1は上下に若干撓むことはあっても砂利10aはこの
底板1に喰込むことがなく、弾性支承箱5が損傷せず、
弾性パッド6も損傷しない。
【0023】まくらぎが木製まくらぎ13である場合、
この木製まくらぎ13を前記弾性支承箱5に固定する手
段としては、図2に示されるように固定釘12を用いた
釘止めによる固定手段がある。この釘止め固定手段によ
る場合は、弾性支承箱5の両側板2を貫通して木製まく
らぎ13の側面に長孔または大き目の釘孔12aを通し
て固定釘12を打込むことで両者が固定される。
【0024】前記釘止めによる固定手段で木製まくらぎ
13を弾性支承箱5に固定してあると、固定釘12が釘
孔12a内で移動できる範囲でまくらぎ13が上下に振
動し、かつ両側板2が硬質ゴムであるから、両側板2が
まくらぎ13の動きに追従し若干変形することと相俟っ
て、この弾性支承箱5がまくらぎ13の上下動によって
損傷することがない。
【0025】まくらぎがコンクリート製まくらぎ13a
の場合は釘止め固定手段または、接着剤固定手段を使用
できない。この場合は第2実施例として図11〜図13
に示す固定手段を用いるとよい。まずコンクリート製の
まくらぎ13aの端部の両側面に、雌ねじ15を有する
埋込栓(インサート)14を設ける。一方、埋込栓14
と対向する位置において、弾性支承箱5の両側板に盛り
上げ部2aを設け、この盛り上げ部2aに形成した上下
方向に長い長孔からなるガイド孔7に、まくらぎ移動規
制軸8の具体例としてのボルト18を遊嵌し、このボル
ト18のねじ部を埋込栓14の雌ねじ15にねじ込む。
ボルト18とガイド孔7の上下方向の間隙は、荷重支承
用弾性パッド6の圧縮しろと略同じに設けられている。
【0026】前記の構成により、荷重支承用弾性パッド
6で支持されたコンクリート製まくらぎ13aが上方か
ら荷重を受けたとき、前記ガイド孔7にボルト18が遊
嵌していることにより、ボルト18がガイド孔7内で上
下方向に可動な範囲において、まくらぎ13aは弾性パ
ッド6の弾性により上下動し、固定装置28を介してま
くらぎ13aに固定されたレール20の振動を円滑に吸
収する。しかも、まくらぎ13aの移動範囲は、ボルト
18がガイド孔7に遊嵌していることで規制され、まく
らぎ13aが弾性支承箱5内でみだりに移動したり、弾
性支承箱5から脱出するなどの不具合がない。
【0027】なお、弾性支承箱5の両側板2は、前述の
とおり硬質ゴム製であって変形可能であるから、ガイド
孔7とボルト18の間に間隙がないように構成すること
も可能である。この場合は、図3の釘止め固定手段の場
合と同様に、コンクリート製まくらぎ13aの上下動に
伴ってボルト18を介して両側板2が曲がり変形してま
くらぎ13aの動きに追従することになる。
【0028】実施例では、弾性支承箱5の底板1の肉厚
内部に板状の補強用硬質材9が埋設されている。この補
強用硬質材9には例えば、所定寸法に裁断された鋼板,
強化プラスチック板等を使用するとよい。したがってこ
の第2実施例では、弾性支承箱本体5aを構成する底板
1と、両側板2と、外端板3とは、第1実施例と同じ硬
質ゴムであってもよいし、或いは非硬質ゴムであっても
いずれでもよい。他の構成は第1実施例と同じである。
【0029】前記構成例によると、弾性支承箱5の底板
1は、その内部に埋設した補強用硬質材9で補強されて
いるので、底板1を含む弾性支承箱本体5aが非硬質ゴ
ムで形成されていても、砂利面と接する底板1が荷重を
受けるとき、この底板1は砂利10aによって損傷せ
ず、したがって底板上面の荷重支承用弾性パッド6も損
傷しない。
【0030】さらに、第1実施例では弾性支承箱5の底
板1下面が平坦面であったが、この第2実施例では底板
1の周縁に沿って突条肩部1aが設けられると共に、こ
の底板1の下面に砂利崩れ防止用リブ11が成形されて
いる。この砂利崩れ防止用リブ11の深さや、底面形状
は任意でよいが、本実施例では前記リブ11は格子状に
形成されている。
【0031】したがって、前記の構成によると、弾性支
承箱5を砂利道床10に埋設したとき、図11に示され
るように砂利10aは突条肩部1aや砂利崩れ防止用リ
ブ11で囲まれた区域に入り込むことで、砂利10aが
ずれ動かず、したがって砂利間隔が減少せず、かつ砂利
10aが弾性支承箱5の下方から両側方向に移動する砂
利崩れ現象が減る。よって、砂利10aを再び弾性支承
箱5aの下方に突き戻す保守作業の周期を一層伸ばすこ
とができる。
【0032】木製まくらぎ13の場合も前記と同様に構
成できる。つまり、第3実施例として図14,図15に
示すガイド孔7とまくらぎ移動規制軸8とによる固定手
段を用いて木製まくらぎ13を弾性支承箱5に固定する
ことができる。この木製まくらぎ13の場合は、図13
のコンクリート製まくらぎ13aにおける埋込栓14と
ボルト18に代えて、所定長の釘12をガイド孔7に遊
嵌したうえ、まくらぎを打込む。なお、釘12に代えて
ビス(図示せず)をガイド孔7に遊嵌したうえ、木製ま
くらぎ13の側面にねじ込むことで、この木製まくらぎ
13を弾性支承箱5に可動的に固定することができる。
他の構成は第2実施例と同じである。
【0033】図16,図17には、第4実施例に係る弾
性支承装置が示され、この第4実施例では、弾性支承箱
5の両側面2に形成された釘孔12aを通して、木製ま
くらぎ13の側面に釘12を打設することで、木製まく
らぎ13に弾性支承箱5固定されている。他の構成は第
3実施例と同じである。
【0034】第1〜第4実施例の弾性支承装置による
と、弾性支承箱5内の荷重支承用弾性パッド6によっ
て、まくらぎ13,13aの振動が円滑に吸収されて弾
性支承箱5自体の振動が抑えられ、かつ底板1が硬質ゴ
ムで形成されているので砂利面によって損傷することも
ない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、ま
くらぎを支持する弾性支承箱5を砂利道床10に埋設し
たとき、まくらぎは、弾性支承箱5内の荷重支承用弾性
パッド6で弾性的に支持され、まくらぎの振動がこの弾
性パッド6によって円滑に吸収されるので、弾性支承箱
5の振動が減少する。よってまくらぎの振動が砂利道床
10に伝わることが少なく、砂利道床10における砂利
の細石化(つまり、砂利道床の弾性低下)と発塵化を抑
えることができ、保守作業の周期を伸ばすことができる
効果がある。しかも、弾性支承箱5を構成する底板1
と、両側板2と外端板3が硬質ゴムであり、または底板
1内に板状の補強用硬質材9が埋込まれているので、底
板1に砂利が喰込まず、弾性パッド6は底板1によって
損傷を受けず、弾性支承箱5のまくらぎに対する弾性支
承機能は長年に亘って保持されるという効果がある。
【0036】さらに、荷重支承用弾性パッド6は、弾性
支承箱本体5aとは別形成したうえ、これを底板1に載
置して固着一体化できるので、厚みや弾性強度(バネ定
数)が異なる複数の弾性パッド6を準備しておき、まく
らぎの砂利道床10に対する設置現場において、当該ま
くらぎが受ける荷重、振動の大きさに対応して、それに
最も適した弾性パッド6を選択使用し、底板1上面に固
着するとよい。これにより、まくらぎに対する最適構成
の弾性支承箱5をまくらぎ設置現場で容易に製作するこ
とが可能となる。
【0037】さらに、底板1の下面に砂利崩れ防止用リ
ブ11を設けることで、砂利崩れが防止され、タンピン
グ装置を用いて砂利間隙を拡げ、かつまくらぎ下に砂利
10aを詰め戻す保守作業の周期を一層伸ばすことがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るまくらぎの弾性支承装置の側
面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1の一部破断平面図である。
【図4】弾性支承箱の斜視図である。
【図5】弾性パッドの第1例の平面図である。
【図6】図5の弾性パッドのの幅方向断面図である。
【図7】弾性パッドの第2例の平面図である。
【図8】図7の弾性パッドの幅方向断面図である。
【図9】弾性パッドの第3例の平面図である。
【図10】図9の弾性パッドの幅方向断面図である。
【図11】第2実施例としてコンクリート製まくらぎの
弾性支承箱に対する固定手段を示す側面説明図である。
【図12】図11の弾性支承箱の底面図である。
【図13】図11のB−B線断面図である。
【図14】第3実施例として木製まくらぎの弾性支承箱
に対する固定手段を示す側面説明図である。
【図15】図14のC−C線断面図である。
【図16】第4実施例に係るまくらぎの弾性支承装置の
側面図である。
【図17】図16のD−D線断面図である。
【図18】従来のまくらぎの弾性支承装置の縦断側面図
である。
【図19】図18のEーE線断面図である。
【符号の説明】
1 底板 2 両側板 3 外端板 5 弾性支承箱 6 荷重支承用弾性パッド 7 ガイド孔 8 まくらぎ移動規制軸 9 補強用硬質材 10 砂利道床 10a 砂利 11 砂利崩れ防止用リブ 12 固定釘 12a 釘孔 13 木製のまくらぎ 13a コンクリート製のまくらぎ 14 埋込栓 15 雌ねじ 16 上面開口 17 内端開口 18 ボルト 19 接着剤 20 レール 21 底板 22 両側板 23 外端板 24 まくらぎ 25 弾性支承箱 28 固定装置 29 横孔 30 たて孔 31 溝

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面に砂利崩れ防止用リブ11が設けら
    れている底板1と、底板1の側縁から起立する両側板2
    と、底板1の外端縁から起立する外端板3とを有する弾
    性支承箱本体5aを硬質ゴムで形成し、別部材として形
    成した所定厚の荷重支承用弾性パッド6を前記底板1上
    面に配設したうえ、弾性パッド6と底板1とを固着して
    弾性支承箱5を構成し、前記荷重支承用弾性パッド6で
    木製まくらぎ13を支持し、前記弾性支承箱5の両側板
    2、及び外端板3と木製まくらぎ13との間を釘止めで
    固定したことを特徴とするまくらぎの弾性支承装置。
  2. 【請求項2】 下面に砂利崩れ防止用リブ11が設けら
    れている底板1と、底板1の側縁から起立する両側板2
    と、底板1の外端縁から起立する外端板3とを有する弾
    性支承箱本体5aを硬質ゴムで形成し、別部材として形
    成した所定厚の荷重支承用弾性パッド6を前記底板1上
    面に配設したうえ、弾性パッド6と底板1とを固着して
    弾性支承箱5を構成し、前記荷重支承用弾性パッド6で
    コンクリートまくらぎ13aを支持し、前記弾性支承箱
    5の両側板2にガイド孔7を形成し、まくらぎ移動規制
    軸8を前記ガイド孔7に遊嵌したうえその先端をコン
    クリートまくらぎ13aの側面形成の雌ねじ15にねじ
    込み固定した構成を特徴とするまくらぎの弾性支承装
    置。
  3. 【請求項3】 板状の補強用硬質材9が埋設され、下面
    に砂利崩れ防止用リブ11が設けられている底板1と、
    底板1の側縁から起立する両側板2と、底板1の外端縁
    から起立する外端板3とを有する弾性支承箱本体5aを
    硬質ゴムまたは非硬質ゴムで形成し、別部材として形成
    した所定厚の荷重支承用弾性パッド6を前記底板1上面
    に配設したうえ、弾性パッド6と底板1とを固着して弾
    性支承箱5を構成し、前記荷重支承用弾性パッド6で木
    製まくらぎ13を支持し、前記弾性支承箱5の両側板
    2、及び外端板3と木製まくらぎ13との間を釘止めで
    固定したことを特徴とするまくらぎの弾性支承装置。
  4. 【請求項4】 板状の補強用硬質材9が埋設され、下面
    に砂利崩れ防止用リブ11が設けられている底板1と、
    底板1の側縁から起立する両側板2と、底板1の外端縁
    から起立する外端板3とを有する弾性支承箱本体5aを
    硬質ゴムまたは非硬質ゴムで形成し、別部材として形成
    した所定厚の荷重支承用弾性パッド6を前記底板1上面
    に配設したうえ、弾性パッド6と底板1とを固着して弾
    性支承箱5を構成し、前記荷重支承用弾性パッド6でコ
    ンクリートまくらぎ13aを支持し、前記弾性支承箱5
    の両側板2にガイド孔7を形成し、まくらぎ移動規制軸
    8を前記ガイド孔7に遊嵌したうえ、その先端をコンク
    リートまくらぎ13aの側面形成の雌ねじ15にねじ込
    み固定した構成を特徴とするまくらぎの弾性支承装置。
  5. 【請求項5】 前記荷重支承用弾性パッド6には横孔2
    9、たて孔30などの透孔または、溝31からなる弾力
    調整用の凹状部が形成されている請求項1ないし4のい
    ずれかに記載のまくらぎ弾性支承装置。
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