JPH06158644A - 地盤液状化対策構造 - Google Patents
地盤液状化対策構造Info
- Publication number
- JPH06158644A JPH06158644A JP4335643A JP33564392A JPH06158644A JP H06158644 A JPH06158644 A JP H06158644A JP 4335643 A JP4335643 A JP 4335643A JP 33564392 A JP33564392 A JP 33564392A JP H06158644 A JPH06158644 A JP H06158644A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- partition plate
- sheet piles
- connection plate
- ground
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Foundations (AREA)
- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シートパイル等の矢板を連接してなるので施
工が簡単なものであり、しかもこのようなシートパイル
等の矢板等で形成するリング状の仕切り板は剛性が高
く、その結果、囲い込む地盤の剛性を効果的に高め、内
部の土砂の地震による剪断ひずみを低下させて液状化の
発生を確実に防ぐことができる。 【構成】 既設構造物1の基礎地盤をシートパイル2な
どの矢板を連接してなるリング状の内側仕切り板3aと
外側仕切り板3bとで多重に囲撓し、これら内外のリン
グ状の仕切り板3a、3bの相互は適宜連結板4で連結
した。
工が簡単なものであり、しかもこのようなシートパイル
等の矢板等で形成するリング状の仕切り板は剛性が高
く、その結果、囲い込む地盤の剛性を効果的に高め、内
部の土砂の地震による剪断ひずみを低下させて液状化の
発生を確実に防ぐことができる。 【構成】 既設構造物1の基礎地盤をシートパイル2な
どの矢板を連接してなるリング状の内側仕切り板3aと
外側仕切り板3bとで多重に囲撓し、これら内外のリン
グ状の仕切り板3a、3bの相互は適宜連結板4で連結
した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地盤の液状化対策の構
造に関するものである。
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆる地盤の液状化の対策工法として
は、それぞれの原理に基づき百花繚乱のごとく工法が提
案され、実施されている。
は、それぞれの原理に基づき百花繚乱のごとく工法が提
案され、実施されている。
【0003】液状化対策工は構造物防護を対象に考える
と、構造物建設前の対策工と構造物建設後に行う対策工
に分類することができる。前者は一般的に締め固めや、
固化工法、注入工法などが広く適用されている。後者は
構造物の囲い込み工法が一般的である。
と、構造物建設前の対策工と構造物建設後に行う対策工
に分類することができる。前者は一般的に締め固めや、
固化工法、注入工法などが広く適用されている。後者は
構造物の囲い込み工法が一般的である。
【0004】図7、図8はかかる囲い込み工法の一例を
示すもので、図中1はタンクその他の既設構造物である
が、この既設構造物1の基礎地盤をシートパイル2等の
矢板をつなぎ合わせたリング状の仕切り板3で囲撓す
る。
示すもので、図中1はタンクその他の既設構造物である
が、この既設構造物1の基礎地盤をシートパイル2等の
矢板をつなぎ合わせたリング状の仕切り板3で囲撓す
る。
【0005】このような囲い込み工法の原理は、リング
状の仕切り板3で囲撓することにより、地盤の剛性を高
め、内部の土砂の地震による剪断ひずみを低下させて液
状化の発生を極力防ぐという考え方による。
状の仕切り板3で囲撓することにより、地盤の剛性を高
め、内部の土砂の地震による剪断ひずみを低下させて液
状化の発生を極力防ぐという考え方による。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シートパイル
2等を順次打設してこれを相互にジョイントしてリング
状の仕切り板3を形成するのでは、仕切り板3自体とし
ては剛性の高いものがなかなか得られない。これは図
9、図10に示すように、リング状の仕切り板3を多重の
ものとしても同様である。
2等を順次打設してこれを相互にジョイントしてリング
状の仕切り板3を形成するのでは、仕切り板3自体とし
ては剛性の高いものがなかなか得られない。これは図
9、図10に示すように、リング状の仕切り板3を多重の
ものとしても同様である。
【0007】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、施工が簡単な矢板等を連接してなるリング状の仕切
り板を使用するが、リング状の仕切り板の剛性を高める
ことにより、効果的に地盤の剛性を高め、内部の土砂の
地震による剪断ひずみを低下させて液状化の発生を確実
に防ぐことができる地盤液状化対策構造を提供すること
にある。
し、施工が簡単な矢板等を連接してなるリング状の仕切
り板を使用するが、リング状の仕切り板の剛性を高める
ことにより、効果的に地盤の剛性を高め、内部の土砂の
地震による剪断ひずみを低下させて液状化の発生を確実
に防ぐことができる地盤液状化対策構造を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、既設構造物の基礎地盤を矢板等を連接してな
るリング状の仕切り板で多重に囲撓し、これら内外のリ
ング状の仕切り板相互は適宜連結板で連結したことを要
旨とするものである。
するため、既設構造物の基礎地盤を矢板等を連接してな
るリング状の仕切り板で多重に囲撓し、これら内外のリ
ング状の仕切り板相互は適宜連結板で連結したことを要
旨とするものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、リング状の仕切り板は多重の
ものが相互に連結板で連結されてコアタイプのものとな
り、剛性の高いものとなる。その結果、全体として剛性
の高い囲みで地盤が囲われ、その内部の地盤の剛性も高
くなる。
ものが相互に連結板で連結されてコアタイプのものとな
り、剛性の高いものとなる。その結果、全体として剛性
の高い囲みで地盤が囲われ、その内部の地盤の剛性も高
くなる。
【0010】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図1、図2は本発明の地盤液状化対策構造の
第1実施例を示すもので、前記従来例を示す図7、図8
と同じく図中1はタンクその他の既設構造物であり、こ
の既設構造物1の基礎地盤をシートパイル2等の矢板を
つなぎ合わせたリング状の仕切り板で囲撓する。
説明する。図1、図2は本発明の地盤液状化対策構造の
第1実施例を示すもので、前記従来例を示す図7、図8
と同じく図中1はタンクその他の既設構造物であり、こ
の既設構造物1の基礎地盤をシートパイル2等の矢板を
つなぎ合わせたリング状の仕切り板で囲撓する。
【0011】本発明のリング状の仕切り板は、内側の仕
切り板3aと外側の仕切り板3bとの多重のものとし、
これら内側の仕切り板3aと外側の仕切り板3bとを適
宜連結板4で連結した。
切り板3aと外側の仕切り板3bとの多重のものとし、
これら内側の仕切り板3aと外側の仕切り板3bとを適
宜連結板4で連結した。
【0012】図5はその詳細を示すものであるが、この
連結板4としてもシートパイル2等の矢板を利用できる
ものであり、連結板4やシートパイル2に設ける継手5
を介して内側の仕切り板3aを形成するシートパイル2
と外側の仕切り板3bを形成するシートパイル2とを結
合する。
連結板4としてもシートパイル2等の矢板を利用できる
ものであり、連結板4やシートパイル2に設ける継手5
を介して内側の仕切り板3aを形成するシートパイル2
と外側の仕切り板3bを形成するシートパイル2とを結
合する。
【0013】連結板4を結合するための継手5は一例と
して図示のごとく、一定の角度でシートパイル2の中央
部に設け、連結板4は内側の仕切り板3aと外側の仕切
り板3bの相対向するシートパイル2同士ではなく一つ
隣のシートパイル2を結合させる。
して図示のごとく、一定の角度でシートパイル2の中央
部に設け、連結板4は内側の仕切り板3aと外側の仕切
り板3bの相対向するシートパイル2同士ではなく一つ
隣のシートパイル2を結合させる。
【0014】このようにして、連結板4は内側の仕切り
板3aと外側の仕切り板3bとにジクザク状に配置さ
れ、全体としてトラス構造のコアタイプのリングが形成
される。
板3aと外側の仕切り板3bとにジクザク状に配置さ
れ、全体としてトラス構造のコアタイプのリングが形成
される。
【0015】図3、図4は本発明の第2実施例を示すも
ので、連結板4は内側の仕切り板3aと外側の仕切り板
3b間に相互に略平行に配置されるものとした。
ので、連結板4は内側の仕切り板3aと外側の仕切り板
3b間に相互に略平行に配置されるものとした。
【0016】このようにするには、図6に示すようにシ
ートパイル2は平行するものが、中央で連結板4で直交
方向に結合され、この連結板4がウエブとなり、シート
パイル2の部分がフランジとなる略H型の矢板を使用す
ればよい。
ートパイル2は平行するものが、中央で連結板4で直交
方向に結合され、この連結板4がウエブとなり、シート
パイル2の部分がフランジとなる略H型の矢板を使用す
ればよい。
【0017】また、前記第1実施例、第2実施例とも
に、連結板4で区画された内側の仕切り板3aと外側の
仕切り板3b間にはドレーン材等を配置して排水機能を
持たせることも可能である。
に、連結板4で区画された内側の仕切り板3aと外側の
仕切り板3b間にはドレーン材等を配置して排水機能を
持たせることも可能である。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように本発明の地盤液状化対
策構造は、シートパイル等の矢板等を連接してなるので
施工が簡単なものであり、しかもこのようなシートパイ
ル等の矢板等で形成するリング状の仕切り板は剛性が高
く、その結果、囲い込む地盤の剛性を効果的に高め、内
部の土砂の地震による剪断ひずみを低下させて液状化の
発生を確実に防ぐことができるものである。
策構造は、シートパイル等の矢板等を連接してなるので
施工が簡単なものであり、しかもこのようなシートパイ
ル等の矢板等で形成するリング状の仕切り板は剛性が高
く、その結果、囲い込む地盤の剛性を効果的に高め、内
部の土砂の地震による剪断ひずみを低下させて液状化の
発生を確実に防ぐことができるものである。
【図1】本発明の地盤液状化対策構造の第1実施例を示
す平面図である。
す平面図である。
【図2】本発明の地盤液状化対策構造の第1実施例を示
す縦断側面図である。
す縦断側面図である。
【図3】本発明の地盤液状化対策構造の第2実施例を示
す平面図である。
す平面図である。
【図4】本発明の地盤液状化対策構造の第2実施例を示
す縦断側面図である。
す縦断側面図である。
【図5】第1実施例で使用するシートパイルの平面図で
ある。
ある。
【図6】第2実施例で使用するシートパイルの平面図で
ある。
ある。
【図7】従来例を示す平面図である。
【図8】従来例を示す縦断側面図である。
【図9】他の従来例を示す平面図である。
【図10】他の従来例を示す縦断側面図である。
1…既設構造物 2…シートパイル 3…仕切り板 3a…内側の仕切り
板 3b…外側の仕切板 4…連結板 5…継手
板 3b…外側の仕切板 4…連結板 5…継手
Claims (3)
- 【請求項1】 既設構造物の基礎地盤を矢板等を連接し
てなるリング状の仕切り板で多重に囲撓し、これら内外
のリング状の仕切り板相互は適宜連結板で連結したこと
を特徴とする地盤液状化対策構造。 - 【請求項2】 連結板は、リング状の仕切り板間にジグ
ザク状に配置される請求項1記載の地盤液状化対策構
造。 - 【請求項3】 連結板は、リング状の仕切り板間に相互
に略平行に配置される請求項1記載の地盤液状化対策構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4335643A JP2775214B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 地盤液状化対策構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4335643A JP2775214B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 地盤液状化対策構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06158644A true JPH06158644A (ja) | 1994-06-07 |
JP2775214B2 JP2775214B2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=18290897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4335643A Expired - Lifetime JP2775214B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 地盤液状化対策構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2775214B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008101379A (ja) * | 2006-10-18 | 2008-05-01 | Railway Technical Res Inst | 構造物基礎の支持構造及び施工方法 |
CN112081088A (zh) * | 2020-06-16 | 2020-12-15 | 中交第三公路工程局有限公司 | 软弱土加固处理方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57161232A (en) * | 1981-03-30 | 1982-10-04 | Tadao Muraoka | Protection wall against earthquake |
JPH0237928U (ja) * | 1988-08-31 | 1990-03-13 | ||
JPH04119837U (ja) * | 1991-04-12 | 1992-10-27 | 株式会社クボタ | 液状化防止用地中構造物 |
-
1992
- 1992-11-20 JP JP4335643A patent/JP2775214B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57161232A (en) * | 1981-03-30 | 1982-10-04 | Tadao Muraoka | Protection wall against earthquake |
JPH0237928U (ja) * | 1988-08-31 | 1990-03-13 | ||
JPH04119837U (ja) * | 1991-04-12 | 1992-10-27 | 株式会社クボタ | 液状化防止用地中構造物 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008101379A (ja) * | 2006-10-18 | 2008-05-01 | Railway Technical Res Inst | 構造物基礎の支持構造及び施工方法 |
CN112081088A (zh) * | 2020-06-16 | 2020-12-15 | 中交第三公路工程局有限公司 | 软弱土加固处理方法 |
CN112081088B (zh) * | 2020-06-16 | 2021-11-16 | 中交第三公路工程局有限公司 | 软弱土加固处理方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2775214B2 (ja) | 1998-07-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH06158644A (ja) | 地盤液状化対策構造 | |
US4110990A (en) | Method and structure for rehabilitating sheet pile cellular coffer dams | |
JPH1018308A (ja) | 建物基礎地盤の液状化防止構造 | |
JP3708759B2 (ja) | シールド管路のセグメントリング間継手 | |
JPS61261556A (ja) | 逆打ち工法に於ける柱と梁・スラブ接合部の補強方法 | |
JP2665730B2 (ja) | ゴム支承を用いた全方向固定の支承装置 | |
JPH0827774A (ja) | 嵌合継手部材および嵌合継手部構造 | |
JP2881665B2 (ja) | 高圧噴射系地盤改良による地中連続壁の構築方法 | |
JPS5925944Y2 (ja) | 浮消波堤 | |
JP3152849B2 (ja) | 腹起しと切り梁との接合部構造 | |
JPH0657770A (ja) | アーチ構造物の組立て方法 | |
JPS6262229B2 (ja) | ||
JP2568476Y2 (ja) | 柱・梁接合部の補強構造 | |
JP3126676B2 (ja) | 共同溝の接合構造及びその接合枠 | |
JPH04166Y2 (ja) | ||
JPS603153Y2 (ja) | 鋼製ジヤケツト構造物と鋼管杭との結合構造 | |
JPH11140863A (ja) | 鋼管矢板の継手部材、継手構造、及びそれらを用いた鋼管矢板基礎 | |
JP3041433B2 (ja) | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造 | |
JPS6227600Y2 (ja) | ||
JP2792553B2 (ja) | 防波堤用ケーソンおよびそれらの連結方法 | |
JP2022082488A (ja) | 上杭と下杭の連結構造 | |
JP2003336249A (ja) | ジャケット式海上構造物 | |
JP3826863B2 (ja) | ジャケット式海上構造物およびその施工方法 | |
JPH0771031A (ja) | 柱列地中連続壁工法およびそれに使用する応力負担材 | |
JPH0663243B2 (ja) | 地下構造物の耐震防水構造 |