JPH061573Y2 - 建設現場におけるエレベーターのジョイント装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 産業上の利用分野 本考案は、建設現場において人員、機材の上下移動を行
うエレベーターにおいて、エレベーターのガイドレール
を構成する上下ポストの連結を行う建設現場におけるエ
レベーターのジョイント装置に関するものである。

従来の技術 従来、建設現場においては、上下左右の足場を構築する
と共に、人員、機材の上下移動を行うエレベーターが足
場の適宜位置に設置されており、エレベーターのガイド
レールは多数のポストを上下に連結して構成しており、
かかるポストの連結に際してはボルト締めで行われてい
たが、かかる作業は面倒であり、手間、時間を要する欠
点を有していた。

考案が解決しようとする課題 本考案は、建設現場のエレベーターにおけるガイドレー
ルを迅速に組立てる様にした建設現場におけるエレベー
ターのジョイント装置を提供せんとするものである。

〔考案の構成〕

課題を解決するための手段 本考案は、上記従来技術に基づく、エレベーターにおけ
るガイドレールの構築に手間、時間を要する課題に鑑
み、下ポストの横桟より上方にリベットを突出すると共
に該リベットに嵌合孔を穿設し、又上ポストの横桟にコ
ッターを嵌合孔に嵌入する様にスライド自在に装着し、
又コッターの後端部には位置規制板を固定し、該位置規
制板に嵌合ボルトを回動させて着座させ、コッターの嵌
合状態を保持することによって、上下のポストをワンタ
ッチでジョイントする様にして、前記課題を解決せんと
するものである。

作用 本考案は、嵌合ボルトを上方に回動退避した状態でコッ
ターの先端部をリベットの嵌合孔に嵌入し、その嵌入時
にはコッターの後端部の位置規制板をハンマー等で叩い
て押圧し、次に嵌合ボルトを下方に回動して嵌合溝に着
座させ、この結果押さえナットにより位置規制板を押さ
えているためにコッターの嵌合状態を保持するのであ
る。

実施例 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、 １は建設現場において上下左右多数の枠体２，2a…によ
り構築した足場であり、該足場１には複数の階層３，3a
…を構成し、足場１の適宜位置に階層３，3a…を連絡し
ゴンドラ４が上下移動するエレベーター５を設けてい
る。

６，6a…はエレベーター５の両側のガイドレール７，7a
を構成する上下に連結されたポストであり、該ポスト
６，6a…はパイプ状の一対のマスト８，8aの上下部にチ
ャンネル状の横桟９，9aを固定し、又マスト８の上端に
上部のマスト8aが嵌合する小径パイプ状の短杆10，10a
を固設している。

11は下ポスト６の横桟９の下面に頭部を固定し、上方に
突出したリベットであり、該リベット11の先端部は上ポ
スト6aの横桟9aに穿設した貫通孔12を貫通して横桟9a上
に突出し、又リベット11には水平方向の嵌合孔13を穿設
している。

14は上ポスト6aの横桟9aに固定した基板であり、該基板
14には水平方向のスライド孔15を穿設すると共に、その
手前上部に上下方向の長孔16を穿設している。

17は先端部テーパー状くさび型のコッターであり、該コ
ッター17の中間部は基板14のスライド孔15内に挿通され
てスライド自在であり、先端部はリベット11の嵌合孔13
内に嵌入し、又後端部には位置規制板18を固定し、該位
置規制板18の手前上部には嵌合溝19を穿設している。

20は基板14の長孔16内に嵌入し上下方向へ所定角度回動
自在な嵌合ボルトであり、該嵌合ボルト20の先端の所定
位置（位置規制板18に略当接する位置）には押さえナッ
ト21を螺合し、又嵌合ボルト20の先端部は位置規制板18
の嵌合溝19内に着座している。

尚、22は嵌合ボルト20の中間部に螺合した両締めナッ
ト、23はコッター17の前面に突出して固定された抜止ボ
ルトであり、該抜止ボルト23の固定位置はコッター17が
基板14より前方に突出した部分の中間位置である。

又、24はガイドレール７，7aの上下方向に配置され、上
ポスト6aの横桟9aの内側に固定されたゴンドラ４の上下
移動用のラック、25，25aはポスト６，6a…を枠体２，2
a…に固定し、下ポスト６の横桟９の外側に固定された
クランプである。

次に本考案に係る建設現場におけるエレベーターのジョ
イント装置の作用について説明すると、 足場１の枠体２，2a…にクランプ25，25aを固定し、下
ポスト６のマスト８，8aの上端の短杆10，10aに上ポス
ト6aのマスト８，8aを嵌合し、又嵌合ボルト20を上方に
回動退避した状態でコッター17の先端部をリベット11の
嵌合孔13に嵌入し、その嵌入時にはコッター17の後端部
の位置規制板18をハンマー等で叩いて押圧し、次に嵌合
ボルト20を下方に回動して位置規制板18の嵌合溝19に着
座させ、この結果押さえナット21により位置規制板18を
押さえているためにコッター17の位置、嵌合状態を保持
し、必要に応じて押さえナット21を締め、更に両締めナ
ット22を締めるのである。

尚、コッター17の位置、嵌合状態を保持するための嵌合
ボルト20と押さえナット21は、棒体と押さえ部材と成し
ても良いが、後記する様にボルトとナットとした方が良
い場合が多い。

〔考案の効果〕

要するに本考案は、下ポスト６の横桟９より上方にリベ
ット11を突出すると共に該リベット11に嵌合孔13を穿設
し、又上ポスト6aの横桟9aに基板14を固定すると共に該
基板14にスライド孔15を穿設し、該スライド孔15に挿通
したコッター17の後端部には位置規制板18を固定すると
共に該位置規制板18に嵌合溝19を穿設し、又基板14には
嵌合ボルト20を回動自在に取付けると共に嵌合溝19に着
座させ、更に嵌合ボルト20の先端には押さえナット21を
螺合したので、ガイドレール７，7aのポスト６，6a…を
上下に組立てる時に、コッター17をスライドし、嵌合ボ
ルト20を回動させるだけで上下のポスト６，6a…をジョ
イントしているために、ワンタッチで短時間でジョイン
ト出来、迅速にガイドレール７，7aを構築出来、又位置
規制板18を押さえナット21で押さえているために、ゴン
ドラ４の上下動に伴って発生する振動によりコッター17
が嵌合孔13から抜けることを防止出来、又回動する嵌合
ボルト20をボルト形状と成しているために、必要に応じ
て押さえナット21を若干締めて確実にジョイント出来た
り、長期間の使用によりコッター17が湾曲したりして部
品交換が必要な時には押さえナット21を外して容易に交
換出来ると等その実用的効果甚だ大なるものである。

【図面の簡単な説明】 図は本考案の一実施例を示すものにして、 第１図は足場にエレベーターを組付けた正面図、第２図
はガイドレールの側面図、第３図はジョイント部の平面
図、第４図はジョイント部の要部側面図、第５図は同上
Ａ−Ａ断面図、第６図は第４図のＢ−Ｂ断面図である。 ６、6a…ポスト、９、9a横桟、11リベット 13嵌合孔、14基板、15スライド孔、16長孔 17コッター、18位置規制板、19嵌合溝 20嵌合ボルト、21押さえナット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】下ポストの横桟より上方にリベットを突出
   すると共に該リベットに嵌合孔を穿設し、又上ポストの
   横桟に基板を固定すると共に該基板にスライド孔を穿設
   し、該スライド孔に挿通したコッターの先端部を嵌合孔
   に嵌入し、コッターの後端部には位置規制板を固定する
   と共に該位置規制板に嵌合溝を穿設し、又基板には嵌合
   ボルトを回動自在に取付けると共に嵌合溝に着座させ、
   更に嵌合ボルトの先端には押さえナットを螺合したこと
   を特徴とする建設現場におけるエレベーターのジョイン
   ト装置。