JPH061572B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH061572B2
JPH061572B2 JP59176475A JP17647584A JPH061572B2 JP H061572 B2 JPH061572 B2 JP H061572B2 JP 59176475 A JP59176475 A JP 59176475A JP 17647584 A JP17647584 A JP 17647584A JP H061572 B2 JPH061572 B2 JP H061572B2
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和夫 外川
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気記録再生装置に関する。
〔従来の技術〕
現行の民生用ビデオテープレコーダ(以下VTRと略称
する)に於いては、βマックス(登録商標)及びVHS
(登録商標)の両方式の対立があり、両方式のVTR間
には互換性が無い。
ところで、両方式のVTRは、テープカセットを用い、
テープカセットから磁気テープを引き出してテープ案内
ドラムに略180°の巻付け角を以って巻付け、このテー
プ案内ドラムに設けられた180°角度割を以って配さ
れた一対の回転磁気ヘッドによって、磁気テープ上に傾
斜トラックを形成する如く映像信号を変調して記録し、
又、その回転磁気ヘッドによってその傾斜トラックを走
査して変調された映像信号を再生するようにする点では
軌を一にしている。
しかし、テープカセットの構造及び寸法、テープ案内ド
ラムの寸法及びリード角、磁気テープ及び回転磁気ヘッ
ド間の相対速度、テープカセットから引出されたテープ
をテープ案内ドラムに巻付けるローディングの仕方、テ
ープの記録パターン、記録再生系に於ける信号処理の仕
方等に於いて、種々異なっている。
先ず、第1図及び第2図を参照して、両方式のテープカ
セットの寸法、形状及び機能の相違を説明する。第1図
及び第2図に於いて、(1)はβマックス用テープカセッ
ト(以下βカセットと略称する)を、(1a),(1b)はその
両側面を、また、(2)はVHS用テープカセット(以下
VHSカセットと略称する)を、(2a),(2b)はその両側
面をそれぞれ示し、第1図はカセット(1),(2)の透視底
面図、第2図はその各短辺側の側面図である。(3),(4)
はβ供給及び巻取りリールでその間隔をlとし、
(5),(6)はVHS供給及び巻取りリールで、その間隔を
とすると、l(=92mm)<l(=76mm)、その
差l−lをl(=16mm)とする。l,lはβ
カセット(1)の夫々横幅,奥行、l,lはVHSカ
セット(2)の夫々横幅,奥行であるが、夫々l(=156
mm)<l(=188mm)、l(=96mm)<l(=104
mm)の関係にあり、βカセット(1)の方がVHSカセッ
ト(2)より小型になっている。尚、β及びVHSカセッ
ト(1),(2)の厚さl(=25mm)は等しい。
β及びVHSカセット(1),(2)共その前面(第1図に於
いて上方)にβテープ(23)、VHSテープ(24)に対向し
て、断面が略コ字状の蓋(7),(8)がそれぞれ設けられ、
夫々の両側に設けられたβピン(9),VHSピン(10)に
よってβカセット(1)、VHSカセット(2)本体に回動自
在に枢着され、これら蓋(7),(8)によって各本体のテー
プ側の開口が開放及び閉塞されるようになされている。
尚、これら蓋(7),(8)は不使用時は閉状態になるよう
に、内蔵の戻しばね(図示せず)によって、第2図に於
いて反時計方向に弾性遍倚されている。また、これら蓋
(7),(8)が閉状態にあるときは、その状態がロックされ
る機構並びにβ及びVHSリール(3),(4);(5),(6)の
回動がロックされる機構(いずれも図示せず)がβ及び
VHSカセット(1),(2)に夫々内蔵されている。
これらカセット(1),(2)のいずれにも、その底面の前面
側の略中央部に、VTRに設けられるテープ引出しピン
が挿入される大きい対称な台形状のβ切欠き(11)及び小
さな非対称な台形状のVHS切欠き(12)が設けられてい
る。
しかして、第1図から解るように、両カセット(1),(2)
をその前面側で揃え、かつ両供給リール(3),(5)の各軸
心を一致させるように重ね合わせたとき、β切欠き(11)
の略中央にVHS切欠き(12)が来る。
両カセット(1),(2)の底面には、その前面側に、VTR
側の一対の位置決めピンがそれぞれ挿入される一対のβ
透孔(13),(14)及び一対のVHS透孔(15),(16)が穿設
されているが、その位置及び間隔は互いに異なる。
βカセット(1)の底面には、その前面側の左右両端部
に、VTRのβ蓋及びリールロック解除板並びにβ蓋起
し板がそれぞれ挿入される一対のスリット状の切欠き(1
7),(18)が設けられている。尚、一方の切欠き(17)はβ
蓋(7)の下端の一部にまで切込まれている。
VHSカセット(2)の底面には、その一側方に偏倚され
た位置にVTRのVHS蓋起し板が挿入されるスリット
状の切欠き(19)が設けられている。尚、上述した両カセ
ット(1),(2)の重ね合せ状態に於いて、β切欠き(18)及
びVHS切欠き(19)間の距離lは9mmである。
VHSカセット(2)の一方の側面(2b)で、前面側に偏倚
された位置に蓋ロック解除用の突起(20)が突設されてい
る。
VHSカセット(2)の底面には、その略中央部の前後2
個所にVTRのテープエンドセンサ用光源とリールロッ
ク解除ピンとがそれぞれ挿入される一対の挿入孔(21),
(22)が設けられている。
次に、従来のβ−VTR、VHS−VTRのテープ案内
ドラム、テープ走行系及びテープ案内ドラムに対するテ
ープのローディングについて説明する。先ず、β−VT
Rについて第3図〜第5図を参照して説明する。第3図
及び第4図は磁気テープがテープ案内ドラムにローディ
ング(Uローディング)された状態を示し、以下これら
図について説明する。(30)はテープ案内ドラム(直径が
74.487mm)で、固定上ドラム(31)、固定下ドラム(32)及
びその中間の回転ディスク(33)から構成され、その回転
ディスク(33)に一対の回転磁気ヘッド(33H)が外部に臨
ましめられる如く取付けられる。下ドラム(32)にはテー
プ(23)の下側縁と接触する傾斜リードガイド(リード角
は5°)が設けられている。ドラム(30)の周囲には、ロ
ーディングリング(34)が回動自在に配され、両者は離軸
している。リング(34)上には回転ガイド(35)〜(37)及び
ピンチローラ(38)が設けられている。このうち、ガイド
(35)はテープ引出し用である。ガイド(35),(36)はリン
グ(34)上に直接植立される。ガイド(37)は、リング(34)
上に軸支された一対の互いに回動する連結アーム(39),
(40)の一方のアーム(40)の遊端に植立される。ガイド(3
7)はガイド溝板(41)の長溝(切欠き)(41a)に案内され
る。ピンチローラ(38)は、リンク(34)上に回動自在に軸
支されたアーム(42)の遊端に植立される。
(43)はテンションレギューレータアームで、固定部に回
動自在に軸支され、その遊端にピン(ガイド)(43a)が
植立されている。(44)は全幅消去ヘッド、(45)は音声・
コントロールヘッド、(46)は音声消去ヘッド、(47)はキ
ャプスタンで、いずれも固定部に設けられている。
次に、第3図、第4図及び第5図Cに示すように、テー
プ(23)がドラム(30)に巻付けられている場合のテープ走
行経路を説明する。供給リール(3)から繰出されたテー
プ(23)は、カセット(1)内のガイドを通過した後、テン
ションレギュレータアーム(43)のピン(43a)−消去ヘッ
ド(44)の経路を通ってドラム(30)に巻付けられ(巻付け
角は188°)、その後消去ヘッド(46)−音声・コントロ
ールヘッド(45)−キャプスタン(47)及びピンチローラ(3
8)間−テープ引出しガイド(35)−ガイド(36)−ガイド(3
7)の経路を通り、カセット(1)内のガイドを通過した後
巻取りリール(4)に巻取られる。
第4図に於いて、ローディング時はリング(34)が反時計
方向αに回動し、アンローディング時は時計方向βに回
動する。γはテープ(23)の走行方向を、δは回転ディス
ク(33)の回転方向を夫々示す。
第5図A〜Cはドラム(30)に対するテープ(23)のローデ
ィングの動作状態を示し、当初第5図Aに示す如く、カ
セット(1)の前面のテープ(23)の内側にガイド(35),(3
6),(37)及びピンチローラ(38)が位置し、リング(34)の
反時計方向αの回動に従って、ガイド(35)によりテープ
(23)が引出され、第5図Bに示す如くテープ(23)がドラ
ム(30)に巻付けられ始め、遂には第5図C(第3図,第
4図)に示す如くテープ(23)のドラム(30)に対する巻付
けが完了すると共に、テープ(23)がキャプスタン(47)及
びピンチローラ(38)によって挟持して定速度走行駆動せ
しめられる。
β−VTRのテープ案内ドラムに対するテープのローデ
ィングの特徴は、テープカセットからテープを引出し
て、テープ案内ドラムのテープカセットの前面と平行な
直径に対しテープカセットの反対側まで巻付けるように
した点である。
次に第6図を参照して、VHS−VTRについて説明す
る。第6図は磁気テープがテープ案内ドラムにローディ
ング(Mローディング)された状態を示す。(50)はテー
プ案内ドラム(直径が62mm)(βドラム(30)に比し軸が
傾いている)で、回転上ドラム(51)、固定下ドラム(52)
及び回転上ドラム(51)に取付けられ、両ドラム(51),(5
2)間に位置し、外部に臨ましめられる如く回転下ドラム
(52)に取付けられた回転磁気ヘッド(53)から構成され
る。下ドラム(52)にはテープ(24)の下側縁と接触する傾
斜リードガイド(リード角は5.94°)が設けられてい
る。(54)〜(60)はガイドで、このうち、(55)はバックテ
ンションポストガイド、(56)〜(59)はテープ引出し・テ
ープローディング用の移動ガイドで、カセット(2)内の
テープ(24)を引出して、ドラム(50)にローディングす
る。移動ガイド(56)〜(59)のうち、(57),(58)は磁気テ
ープ(24)のドラム(50)に対する巻付け角を決定する傾斜
ガイドである。(63),(64)はインピーダンスローラで、
テープ(24)を介して夫々ガイド(56),(59)の近傍に位置
せしめられている。
(62)は全幅消去ヘッド、(65)は音声消去へッド、(66)は
音声・コントロールヘッドである。(61)はキャプスタ
ン、(67)はピンチローラで、これらにてテープ(24)を挟
持して定速駆動させる。
次にテープ(24)がドラム(50)に巻付けられている場合の
テープ走行経路を説明する。供給リール(5)から繰出さ
れたテープ(24)は、カセット(2)内のガイドを通過した
後、ガイド(54)−ガイド(55)−消去ヘッド(62)−インピ
ーダンスローラ(63)−ガイド(56)−ガイド(57)の経路を
通って、ドラム(50)に巻付けられ(巻付け角は157
°)、更に、ガイド(58)−ガイド(59)−インピーダンス
ローラ(64)−消去ヘッド(65)−音声・コントロールヘッ
ド(66)−ガイド(60)−キャプスタン(61)及びピンチロー
ラ(67)の経路を通り、カセット(2)内のガイドを通った
後巻取リール(6)に巻取られる。尚δは回転上ドラム(5
1)の回転方向(反時計方向)、γはテープ走行方向を示
す。
以上述べたように、βマックス方式及びVHS方式のV
TRとは、テープカセットの構造、寸法、テープ案内ド
ラムの構造、寸法、テープのテープ案内ドラムに対する
ローディング方法等に於いて種々異なる点が多々ある
が、共通化の可能性は無いわけではない。
そこで、β方式及びVHS方式のテープカセットのいず
れをも使用し得る両方式用VTRが、本出願人より特開
昭56-119916号公報、特開昭56-119967号公報等に提案さ
れている。このVTRはβ方式のテープ案内ドラム上に
VHS方式のテープ案内ドラムを積み重ね、両ドラム全
体を上下移動させることにより、β及びVHSモードの
切換えを行なっている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来のVTRでは、寸法の異
なるテープカセットを挿入する際、回動するカセット案
内板を含み偏倚力を有するレバー機構によって、カセッ
トの挿入力を利用してリール台等を移動させるようにし
ていたので、テープカセットの挿入に大きな力を要し、
操作性及びカセットの案内精度が良くないという問題が
あった。
かゝる問題点を解決するため、モータで駆動されるネジ
送り機構を用いてカセット案内板、リール台等を平行移
動させることも考えられるが、この場合は送り機構がコ
ンパクトにまとまらず、また、動作時間が長く、カセッ
ト案内板とリール台等との同期駆動のための調整が必要
であるというような問題が生ずる。
本発明は上述のような問題点を解決せんとするものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上述の問題点を解決するために、本発明はモータ(220)
によってウォーム(221)を介して駆動させる歯車(227)及
び偏心カム(228)を設け、歯車(227)と係合するラック(2
17)にリール台(210)及び切換部材(230)を結合させると
共に、偏心カム(228)に係合するリンク(310)に案内板(3
01),(302)を係合したものである。
〔作用〕
本発明の手段は次のように作用する。モータ(220)によ
ってウォーム(221)を介して駆動される歯車(227)が回動
すると、これに係合するラック(217)に結合されたリー
ル台(210)及び切換部材(230)が所定距離移動する。同時
に偏心カム(228)に係合するリンク(310)に結合された案
内板(301),(302)も所定距離移動して寸法の異なる複数
種類のテープカセットに対応する。
〔実施例〕
第7図以下を参照して、本発明の一実施例を詳細に説明
する。先ず第7図乃至第12図(主として第7図及び第8
図)を参照してテープ案内ドラム装置について説明す
る。(69)はテープ案内ドラム装置を全体として示す。(7
0)はテープ案内ドラムを示し、(71)は回転上ドラム{(7
1M)はその駆動モータ}、(72)は固定下ドラムで、その
各径はβ方式のドラム径と同様の74.487mmに選定されて
いる。第8図に示す如く、固定下ドラム(72)の一方の半
周にはリード角が5.94°のβ用傾斜リードガイド(73)、
他方の半周にはリード角が5.94°のVHS用傾斜リード
ガイド(74)が夫々形成され、βモード、VHSモードに
応じて固定下ドラムを正、負両方向に略半回転せしめ、
夫々のモードの傾斜リードガイドが第8図に於いて左方
に位置するようになされる。尚、リードガイドはドラム
に直接設けることなく、ドラムの周辺に別体に設けても
良い。第7図に於いて、Hはドラム(71),(72)間に於い
て外部に臨む如くドラム(71)に取付けられた回転磁気ヘ
ッドである。
第8図はテープ案内ドラム装置(69)のβモードの状態を
図示し、βカセット(1)のテープ(23)がβ用傾斜リード
ガイド(73)にて案内される如く、ドラム(71),(72)に斜
めに巻付けられている。
更に、このテープ案内ドラム装置(69)では、ドラム(70)
のβモード時及びVHSモード時の軸AXβ,AX
傾きを、ドラム(70)のテープ出口部(入口部も可)のテ
ープ幅の中心Pを通り、ドラム(70)の軸と直交する軸の
周りにβ及びVHSのテープリード角の差に対応した角
度α°(≒1°)だけ異ならしめて、ドラム(70)のテー
プ出口を出た両モードのテープ(23),(24)の走行角が等
しくなるようにしている。
(75)は、固定下ドラム(72)がねじ止めにより取付けられ
た筒状の基体で、その下端の鍔部(75a)には大歯車(76)
が取付けられている。
(77)は筒状の基台で、この周りにベアリング(78),(79)
を介して上述の筒状の基体(75)が回動自在に取付けられ
る。(80)は、底面が円筒凸面となっており、その円周方
向に揺動可能な基板、(81)は、上面が円筒凹面の受台
で、矩形の各角部に位置する如く配された4つのローラ
(82)を介して基板(80)を受ける。この受台(81)は基板(8
3)上に固定される。(84),(85)は基板(80)の揺動を規制
する規制板で、受台(81)の両側に固定されている。(8
6),(87)は基板(80)及び受台(82)間に架張された引張り
ばねで、中心Pを通る線対称な方向に沿って基板(80)を
ローラ(82)に押付けるように弾性偏倚している。(88)は
基板(80)及び受台(82)間に架張された他の引張りばね
で、基板(80)を第8図に於いて反時計方向に回動偏倚せ
しめている。
(89)は基板(80)から張出された上部延長基板で、この上
に上下に歯車(90),(91)を有する歯車柱(92)が軸(93)に
よって回転自在に枢支されている。この上部延長基板(8
9)の下側に下部延長基板(94)が取付けられ、この下部延
長基板(94)の両折曲部(94a),(94b)間に、歯車(91)と噛
合するウォーム(95)及びこれを駆動するモータ(直流モ
ータ)(96)が差し渡される如く取付けられる。
しかして、ウォーム(95)がモータ(96)によって回転駆動
されることにより、歯車(91),(90)を介して歯車(76)が
回動せしめられ、これによりドラム(71),(72)が基板(7
5)と共に、基台(77)の周りに正負両方向に略半回転せし
められる。
次に、基板(80)を揺動させる駆動手段について第7図〜
第9図を参照して説明する。(100)はプランジャで取付
具(101)(第7図参照)を以って基板(83)上に取付けら
れている。(100a)はプランジャ(100)の作動杆である。
(102)は基板(83)に取付けられた略コ字形の枠体で、こ
れの両脚部に軸(103)が差し渡されている。この軸(103)
によって、直交座標系に於いて、順次−Z軸、X軸及び
Y軸方向に延在する部分から成る細い板状のアーム(10
4)が、枠体(102)に回動自在に枢支される。アーム(104)
の−Z軸方向の部分の遊端は、プランジャ(100)の作動
杆(100a)に連結される。アーム(104)のY軸方向の部分
の遊端にコロ(105)が回転自在に枢支される。下部延長
基板(94)の下面側に板ばね(106)が取付けられ、コロ(10
5)はこの板ばね(106)を介して下部延長基板(94)に衝合
し得るようになされている。
βモード時には、プランジャ(100)の作動杆(100a)が第
8図に於いて右方向に移動する如くプランジャ(100)が
付勢され、これによってアーム(104)が第8図に於いて
反時計方向に回動して、板バネ(106)を介して下部延長
基板(104)を僅か持ち上げ、これにより基板(80)を第8
図に於いて時計方向に回動偏倚せしめる。このとき基板
(80)の第8図に於いて左側の部分は規制板(84)に衝合す
る。
VHSモード時には、プランジャ(100)の作動杆(100a)
が第8図に於いて左方向に移動する如くプランジャ(10
0)が滅勢され、これによってアーム(104)が第8図に於
いて時計方向に回動し、ばね(88)の弾性力により基板(8
0)が第8図に於いて反時計方向に回動偏倚せしめられ
る。このとき基板(80)の第8図に於いて右側の部分は規
制板(85)に衝合する。
次に、第7図、第9図〜第12図を主として参照して、ド
ラム(70)及び基体(75)の回動位置の規制手段について説
明する。基体(75)の鍔部には、互いに直交する直径上
に、ピン(111),(112);(113),(114)をねじ止めし、夫
々歯車に穿設された、円周方向に長い長孔(115),(11
6);(117),(118)に遊嵌せしめられている。ピン(113)
及び歯車(76)間並びにピン(114)及び歯車(76)間には夫
々対称に一対のばね(121),(122);(123),(124)が架張
せしめられている。そして、このばね(121)〜(124)の弾
性偏倚力により、ピン(111)〜(114)が長孔(115)〜(118)
の中央に位置せしめられる。
特にピンに(111),(112)に対しては、基板(80)にL字形
の一対の夫々β及びVHSモード時のストッパ(125),
(126)が設けられている。尚、VHSモード時のストッ
パ(126)はピン(111),(112)を結ぶ直線上に位置する
が、βモード時のストッパ(125)はその直線に対し時計
方向に15.5°ずれている。
次に、第7図,第9図〜第12図を主として参照して、ド
ラム(71),(72)及び基体(75)の回動位置検出手段につい
て説明する。(127),(128)は夫々β及びVHSモード時
のフォトセンサで、上部延長基板(89)上に、ピン(114)
に対称に所定角度を以って配されている。また、これら
センサ(127),(128)にドラム(70)及び基体(75)の回動角
位置を検出させるβ及びVHSモード時の遮光板(12
9),(130)が歯車(76)の下側に取付けられている。
第13図に固定下ドラム(73)に設けるβ及びVHSリード
ガイド(73),(74)の位置及び角度を示し、その角度(テ
ープの総巻付角に対応)は夫々188°,157°で、夫々の
両側に4°,3.66°ずつのオーバラップ角を有する。両
リードガイド(73),(74)間の両角間隔は夫々7.5°であ
る。そして、βテープ(23)の出口とVHSテープ(24)の
出口とが一致するように、ドラム(71),(72)及び基体(7
5)を半回転、正確には164.5°回転させてリード切換え
を行なう。
ドラム(70)及び基体(75)を回転させてβ及びVHSのリ
ードガイド(73),(74)の切換えを行なう場合、歯車(76)
が減速歯車機構を介してモータ(96)によって回動せしめ
られるが、ピン(111)又は(112)がストッパ(125)又は(12
6)に当接しても、その時点ではフォトセンサ(127)又は
(128)は遮光板(129)又は(130)を未だ検知せず、従っ
て、歯車(76)はばね(121)〜(124)の偏倚力に逆って更に
回動せしめられ、フォトセンサ(127)又は(128)によって
遮光板(129)又は(130)が検出されると、モータ(96)は回
転を停止し、歯車の回転も停止する。尚、歯車(76)の回
転停止状態のロックはウォーム(96)と歯車(91)との噛合
で行なう。
ドラム(70)の径をβ方式ドラム径に合わせ、回転ドラム
(71)をNTSC方式の場合は1800rpm、CCIR方式の場合は150
0rpmの回転速度で回転させるが、こうするとVHS方式
の場合はフィールド数はβ方式と同じであるが、ドラム
径がVHSの規格より大となるので、時間軸が両方式の
ドラム径の比に応じて短縮される。そこで、VHS方式
の場合は、信号をその比に応じて時間的に圧縮して記録
し、それを再生後時間的に伸長して元の信号に戻すよう
にすれば良い。
β及びVHS用の回転磁気ヘッドのギャップアジマスは
夫々7°,6°なので、β,VHS専用の回転磁気ヘッ
ド(計4個)を回転上ドラム(71)に所定角間隔を以って
取付ける。この場合、共通パルス発生用マグネットの極
性を変えたり、パルス数を複数にしたりすれば、PGコ
イルは4個でなくても2個でも良い。しかし、両方式の
ギャップアジマスの差が僅か1°であることを考慮する
と、ギャップアジマスが7°のヘッド2個と、ギャップ
アジマスが6°のヘッド1個(その逆も可)を設けるこ
とが可能である。更に、アジマス補正を行なうのであれ
ば、ギャップアジマスが6°又は7°のヘッド2個のみ
を設けることも可能である。回転トランスのチャンネル
数は、ヘッドの個数に対応するが、回転ドラム(71)内で
ヘッド切換を行えば、2チャンネルですむ。
尚、テープ案内ドラム(70)が上下固定ドラム及びその間
の回転ディスクから成る場合は、上下固定ドラムに夫々
β,VHS用のリードガイドを各別に設けるようにすれ
ば良い。
次に、第14図を参照して、テープ走行系及びテープ案内
ドラムに対するテープのローディング(スレッディン
グ)について説明する。第14図は磁気テープがテープ案
内ドラムにローディングされた状態を示す。テープ案内
ドラム(70)の周囲にはロンディンリング(134)が回動自
在に配され、両者は離軸している。リング(134)上には
ガイド(135)〜(139)及びピンチローラ(140)が設けられ
ている。ガイド(135)はテープ引出し用のガイドであ
る。(141)〜(146)は固定部に取付けられた固定ガイドで
ある。(147)はテンションレギュレータガイドで、図示
せざるも、テンションアームに植立され、図示の如く回
動せしめられる。(148),(149)及び(150)はβモード時
には第15図に示す如く倒れて使用されず、VHSモード
時には第16図に示す如く立上って使用状態となるガイド
である。このうち、ガイド(148),(149)は傾斜ガイド、
ガイド(150)は両下に鍔を有する直立ガイドである。こ
れらガイド(148)〜(150){ガイド(150)は省略し得る}
により、βモード時とVHSモード時とのテープ入口部
へのテープ走行角を等しくすることができる。
(148)はキャプスタンで、テープ(23)又は(24)をピンチ
ローラ(140)と協同して挟持して定速走行させる。(168)
は全幅消去ヘッド、(151A)はβ,VHS共用の音声消去
ヘッド、(151B)はβ用音声・コントロールヘッド、(151
C)はVHS用音声・コントロールヘッドである。
次に、第15図及び第16図を参照して、ガイド(148)〜(15
0)について説明する。ガイド(149),(150)は共通のブロ
ック(152)に植立され、このブロック(152)は軸(153)の
周りに回動自在となされ、このブロック(152)に軸(152
a)を介して回動自在に取付けられたレバー(154)が更に
軸(155)の周りに回動自在に枢支され、レバー(154)の円
柱状の遊端(154a)が傾斜カム(156)のカム面(156a)と摺
接する。レバー(154)は引張りばね(165)によって反時計
方向に回動偏倚されている。カム(156)の取付けられた
アーム(157)の矢印方向の移動に応じて、レバー(154)が
軸(155)の周りに回動せしめられ、これによりガイド(14
9),(150)が立ったり(VHSモード時)、90°横に倒
れたり(βモード時)するように制御される。尚、アー
ム(157)は、後述する供給及び巻取りリール台間隔をβ
及びVHSモードに応じて切換える切換手段に取付けら
れて、その切換えに連動して移動せしめられる。
一方、ガイド(148)はブロック(158)に植立され、このブ
ロック(152)は軸(159)の周りに回動自在になされ、この
ブロック(158)に軸(158a)を介して回動自在に取付けら
れたレバー(160)が軸(161)の周りに回動自在に枢支さ
れ、レバー(160)の遊端(160a)が軸(162)を介してレバー
(163)に回動自在に取付けられ、このレバー(163)がプラ
ンジャ(164)の作動杆(164a)に取付けられる。レバー(16
0)は引張りばね(166)によって、反時計方向に回動偏倚
されている。この場合、βモード時はプランジャ(164)
は滅勢されて作動杆(164a)は突出し、ばね(166)の弾性
力によってガイド(148)は90°横に倒れている。VHS
モード時は逆にプランジャ(164)が付勢されて作動杆(16
4a)は内部に引込まれ、ばね(166)の弾性力に抗してガイ
ド(148)は立つことになるが、その時点はテープ(23)の
ドラム(70)に対するローディングの完了時である。
次に、ローディングリング(134)の反時計方向βの回動
によって、テープ(23)又は(24)がドラム(70)に巻付けら
れている場合のテープ走行経路を第14図を参照して説明
する。β又はVHSカセット(1),(2)の供給リール(3)
又は(5)から繰出されたβ又はVHSテープ(23),(24)
はガイド(144)−テンションレギュレータガイド(147)−
消去ヘッド(149)−ガイド(145)の共通経路を経た後、β
テープ(23)はドラム(70)に入射角5°を以って巻付けら
れ、VHSテープ(24)はガイド(148)−ガイド(149)−(1
50)の経路を介して入射角5.94°を以ってドラム(70)に
巻付けられる。VHSテープ(24)に対しては、ガイド(1
48),(149)によってドラム(70)に巻付く高さ(入射角)
調整が行われた後、ガイド(150)によってテープ(24)が
リード(74)に良く案内されるようになされる。
ドラム(70)から出たテープ(23)又は(24)はガイド(143)
−ガイド(142)−β,VHS共用消去ヘッド(151A)−β
用音声・コントロールヘッド(151B)−VHS用音声・コ
ントロールヘッド(151C)−ガイド(141)−キャプスタン
(148)及びピンチローラ(140)間−ガイド(135)−ガイド
(136)−ガイド(137)−ガイド(138)−ガイド(139)−ガイ
ド(146)の経路を経て巻取りリール(4)又は(6)に巻取ら
れる。
尚、第8図に於いて、β,VHSテープ(23),(24)のド
ラム(70)に対する巻付けの入口部のテープ幅の中心を共
通とする場合には、その中心を通りドラム(70)の軸と直
交する軸の周りに基板(80)を回動させ、第14図に於ける
ガイド(148)〜(150)はドラム(70)に対するテープ出口側
に設ければ良い。
次に、第17図及び第18図を参照しながら、カセット装着
機構について説明する。こゝに第17図はβモードを示
し、第18図はVHSモードを示す。
両図において、(200)は供給リール台であって、これと
同軸にリール軸(201)及び供給リールモータ(202)が一体
に配設され、図示を省略した供給リール台基板に回転自
在に取付けられる。(210)は巻取リール台であって、こ
れと同軸にリール軸(211)及び巻取リールモータ(212)が
一体に配設され、移動可能な巻取リール台基板(213)に
回転自在に取付けられる。
巻取リール台基板(213)の両側縁(214)及び(215)はシャ
ーシに固定された案内部材(203)及び(204)の各案内溝(2
05)及び(206)に摺動自在に支承される。また、リール台
基板(213)の延長部(216)にはラック(217)が固着され
る。
(220)は動作モード切換用のモータ、(221)はウォームで
あって、それぞれには小プーリ(222)、大プーリ(223)が
取付けられ、両プーリ(222)及び(223)間にベルト(224)
が架張される。ウォーム(221)とかみ合うウォームホイ
ール(225)が設けられ、その回転軸(226)の他部には歯車
(227)が取付けられ、リール台基板(213)の延長部(216)
に取付けられたラック(217)とかみ合されている。
(230)は断面がL字状の切換部材であって、その水平部
(231)の一端に設けられた長孔(232)に、シャーシに植立
された固定軸(207)が挿通されると共に、水平部(231)の
他端が連結部材(233)を介してリール台基板(213)に連結
される。切換部材(230)の垂直壁(234)には、図示のよう
に両端において高さを変化させたβ用の1対の傾斜案内
溝(235))及び(236)並びにVHS用の1対の傾斜案内溝
(237)及び(238)が設けられる。なお、各1対の傾斜案内
溝(235),(236)と(237),(238)とはその高さの変化が互
いに逆になるように形成されている。また、垂直壁(23
4)には前出第15図及び第16図の傾斜カム(156)のアーム
(157)が固着される。
(240)は開蓋部材であって、L字状に折曲げられてた垂
直部(241)の上縁(242)が前出第1図のテープカセット
(1),(2)の蓋(7),(8)に当接する。開蓋部材(240)の水
平部(243)には長孔(244)が設けられ、この長孔(244)に
切換部材(230)の水平部(231)の他端に植立された1対の
ガイドピン(245),(246)が挿通される。なお、開蓋部材
(240)は図示を省略した偏倚ばねによって、水平部(231)
の延在方向に於いて図の右方に偏倚される。
(251),(252)はβ用の左右1対の位置決めピンであっ
て、前出第1図のβ用テープカセット(1)の位置決め用
透孔(13),(14)に対応した位置に設けられる。両ピン(2
51),(252)に設けられた枝ピン(253),(254)が切換部材
(230)のβ用傾斜案内溝(235),(236)にそれぞれ挿通さ
れている。また、両位置決めピン(251),(252)は案内部
材(204)に設けられた1対の高さ規制筒(255),(256)内
で上下に移動可能に支持されている。
(261),(262)はVHS用の左右1対の位置決めピンであ
って、前出第1図のVHS用テープカセット(2)の位置
決め用の透孔(15),(16)に対応する。両ピン(261),(26
2)に設けられた枝ピン(263),(264)が切換部材(230)の
VHS用傾斜案内溝(237),(238)にそれぞれ挿通されて
いる。また、両位置決めピン(261),(262)は案内部材(2
04)に設けられた1対の高さ規制筒(265),(266)内で上
下に移動可能に支持されている。
(271),(273)はVHS用テープカセット(2)に対する夫
々エンドセンサ用光源及びリールロック解除ピンであっ
て、共に回転軸(274)に固着され、回転軸(274)は供給リ
ール台(200)と巻取リール台(210)の間に水平に配設され
ている。第18図に示すように、エンドセンサ用光源(27
1)の下部に設けられたピン(272)が切換部材(230)の垂直
壁(234)に設けられた切欠(239)に係合している。
第17図に示すβモードにおいては、供給リール台(200)
と巻取リール台(210)の間隔を前出第1図のβ用テープ
カセット(1)の供給リール(3)と巻取リール(4)の間隔l
と等しくするため、モード設定スイッチ(図示せず)
によってモータ(220)が正転するように通電されると、
ウォームホイール(225)が反時計方向に回転し、後述の
ように回転を180°に規制された歯車(227)によってラッ
ク(217)が駆動されて、巻取リール台基板(213)が供給リ
ール台(200)に近接する如く案内部材(203),(204)を摺
動する。また、リール台基板(213)の移動に伴って、こ
れに連結された切換部材(230)も延在方向に於いて第17
図の左方へ摺動し、β用位置決めピン(251),(252)の枝
ピン(253),(254)が切換部材(230)の傾斜案内溝(235),
(236)の高い部分(235h),(236h)に位置しているので、
位置決めピン(251),(252)は高さ規制筒(255),(256)か
ら突出する。一方、VHS用位置決めピン(261),(262)
の枝ピン(263),(264)は切換部材(230)の傾斜案内溝(23
7),(238)の低い部分(237l),(238l)に位置しているの
で、位置決めピン(261),(262)は高さ規制筒(265),(26
6)内に下降している。なお、エンドセンサ用光源(271)
及びリールロック解除ピン(273)は、βモードで切換部
材(230)が左方に摺動したとき、水平状態となって、β
用テープカセット(1)の障害とならない。
第18図に示すVHSモードにおいては、供給リール台(2
00)と巻取リール台(210)の間隔を前出第1図のVHS用
テープカセット(2)の供給リール(5)と巻取リール(6)の
間隔lと等しくするため、モード設定スイッチ(図示
せず)によってモータ(220)が逆転するように通電され
ると、ウォームホイール(225)が時計方向に回転し、後
述のように回転を180°に規制された歯車(227)によ
ってラック(217)が駆動されて、巻取リール台基板(213)
が供給リール台(200)から遠ざかる方へ摺動する。ま
た、リール台基板(213)の摺動に伴って、これに連結さ
れた切換部材(230)もその延在方向に於いて第18図の右
方へ摺動し、β用位置決めピン(251),(252)の枝ピン(2
53),(254)が切換部材(230)の傾斜案内溝(235),(236)
の低い部分(235l),(236l)に位置しているので、位置決
めピン(251),(252)は高さ規制筒(255),(256)内に下降
する。一方、VHS用位置決めピン(261),(262)の枝ピ
ン(263),(264)は切換部材(230)の傾斜案内溝(237),(2
38)の高い部分(237h),(238h)に位置しているので、位
置決めピン(261),(262)は高さ規制筒(265),(266)から
突出する。
更に、VHSモードでは、切換部材(230)が右方に摺動
したとき、垂直壁(234)の切欠(239)にエンドセンサ用光
源(271)の下部の突起(272)が係合しているので、エンド
センサ用光源(271)は回転軸(274)を中心として90°回転
して垂直状態となり、同時にリールロック解除ピン(27
3)も垂直状態となる。この状態でVHS用テープカセッ
ト(2)が装着されると、その挿入孔(21)及び(22)にエン
ドセンサ用光源(271)及びリールロック解除ピン(273)が
それぞれ挿入される。
また、開蓋部材(240)は切換部材(230)と共に右方へ移動
するが、切換部材(230)の摺動距離、即ちVHS用テー
プカセット(2)の供給、巻取リール(5),(6)間の距離l
とβ用テープカセット(1)のそれlとの差lは、
第1図から明らかなように、両テープカセット(1)及び
(2)の開蓋部材(240)を挿入する切欠き(18)及び(19)の供
給リール(3),(5)に対する距離の差lよりも大きいの
で、開蓋部材(240)の水平部(243)の右端縁(247)を図示
を省略した規制部材に当接させて、開蓋部材(240)の移
動を所要距離に規制している。
次に、第19図及び第20図を参照しながら、カセット案内
機構について説明する。第19図はβモードを示し、第20
図はVHSモードを示す。
両図において、(228)は偏心カム、(229)は回転規制カム
であって、偏心カム(228)の回転中心からβモードに対
応する最大距離dの周縁点(228a)とVHSモードに対
応する最小距離dの周縁点(228b)とが180°の角間隔
に配設され、規制カム(229)の周縁には180°の角間隔で
βモード及びVHSモードに対応する1対の凹部(229a)
及び(229b)は刻設されている。両カム(228)及び(229)
は、最大及び最小距離点(228a)及び(228b)を結ぶ直線と
両凹部(229a)及び(229b)を結ぶ直線とが平行になるよう
に、ウォームホイール(225)の回転軸(226)に固着され
る。
(281)はS字形の規制レバーであって、支軸(282)によっ
て回動自在に支持されると共に、規制レバー(281)の一
端(283)はばね(284)によって時計方向に回動偏倚されて
いる。規制レバー(281)の他端の爪(285)は規制カム(22
9)の凹部(229a)または(229b)に係合されると共に、連結
部材(286)によってプランジャ(287)の作動杆(288)に連
結されている。レバー(281)の一端(283)の側面側には、
マイクロスイッチ(289)のレバー(289a)が押釦(289b)を
押さない状態で当接している。
(290)は上板であって、これには幅方向の案内長孔(291)
と長手方向の案内長孔(292)及び(293)が設けられる。ま
た、上板(290)の上面には支軸(294)が植立されると共
に、下面には長孔(292)及び(293)を挟んでこれに平行に
左右各1対の案内部材(295),(296)及び(297),(298)が
取付けられる。なお、(299)は供給リール覗き窓であ
る。
(301)及び(302)は左右1対のカセット案内板であって、
夫々には切欠(301c)及び(302c)が設けられ、それぞれそ
の折曲げ部(303)及び(304)の上面にリンクピン(305)及
び(306)並びにガイドピン(307)及び(308)が植立され
る。両案内板(301)及び(302)は上板(290)の下方に位置
し、それぞれの折曲げ部(303)及び(304)の両側縁が左右
の案内部材(295),(296)及び(297),(298)に摺動自在に
当接されると共に、リンクピン(305)及び(306)並びにガ
イドピン(307)及び(308)が上板(290)の長孔(292)及び(2
93)に挿通される。
(310)はリンクを全体として示し、そのレバー(311)は上
板(290)に植立された支軸(294)に回動自在に支承され
る。レバー(311)の一端に設けられた軸(312)にはローラ
(313)が回転自在に取付けられる。レバー(311)はばね(3
14)によって反時計方向に回動偏倚され、ローラ(313)が
偏心カム(228)に当接する。レバー(311)の他端には長孔
(315)が設けられ、この長孔(315)と上板(290)の長孔(29
1)とに共通にリンクピン(316)が挿通される。このリン
クピン(316)と左右のカセット案内板(301),(302)のリ
ンクピン(305),(306)とが、連結部材(317),(318)によ
ってそれぞれ連結される。以上がリンク(310)の構成で
ある。
VHSモードからβモードに切換える場合、カセット案
内機構の動作は次のとおりである。
モード設定スイッチ(図示せず)によってβモードが設
定されると、まずプランジャ(287)が付勢されて、規制
レバー(281)の爪(285)と規制カム(229)のVHSモード
に対応する凹部(229b)との係合が解除されると共に、マ
イクロスイッチ(289)のレバー(289a)の変位によって押
釦(289b)が押圧されて、マイクロスイッチがオンとなっ
てモータ(220)に給電される。そしてウォームホイール
(225)、歯車(227)、偏心カム(228)及び規制カム(229)が
反時計方向に回動する。この回動によって規制レバー(2
81)の爪(285)が規制カム(229)の周縁に当接すると、マ
イクロスイッチ(289)はオン状態に保たれるので、プラ
ンジャ(287)は適宜消勢される。偏心カム(228)の回動に
伴って、その回転中心とローラ(313)に当接する周縁と
の距離は最短のdから最長のdまで増大する。
両カム(228),(229)が180°回動したとき、規制レバー
(281)の爪(285)が規制カム(229)のβ対応凹部(229a)に
係合し、同時にモータ(220)の通電が断たれて、ウォー
ムホイール(225)、歯車(227)及び偏心カム(228)の回動
は第19図に示す位置に規制される。
この偏心カム(228)の回動の結果、レバー(311)は支軸(2
94)を中心として第19図に示す位置まで時計方向に回動
し、このレバー(311)の回動に対応して、リンクピン(31
6)が上板(290)の長孔(291)内を図示で手前から奥の方へ
移動する。そして、このリンクピン(316)とそれぞれ連
結部材(317)及び(318)によって連結されている左右のカ
セット案内板(301)及び(302)のリンクピン(305)及び(30
6)がそれぞれ上板(290)の長孔(292)及び(293)内をそれ
ぞれ内側に向かって所定距離を移動し、左右のカセット
案内板(301)及び(302)の間隔がβ用テープカセット(1)
に対応して定まる。
βモードからVHSモードに切換える場合は、モード設
定スイッチ(図示せず)によってモータ(220)の通電の
極性が反転され、ウォームホイール(225)等が時計方向
に回動する等、上述と逆に動作するが、その詳細説明は
省略する。
次に、第21図及び第22図を参照しながら、カセット装脱
機構について説明する。
第21図において、(330)はカセットホルダを全体として
示し、底板(331)の左右に側板(332),(333)及び左右の
折曲部(334),(335)が一体に設けられる。VHS用テー
プカセット(2)の挿入量を規制する左右1対の係止片(33
6),(337)が底板(331)前端縁に一体に設けられる。底板
(331)には前述の供給リール軸(201)及び巻取リール軸(2
11)を挿通するための切欠(338)及び(339)及びエンドセ
ンサ用光源(271))を挿通するための切欠(340)が設けら
れると共に、後述するβ−VHS切換の突起(355)を挿
通する開口(341)が設けられる。側壁(332)にはVHS用
のカセット蓋(8)のロック解除用の突起(342)を挿通する
ための開口(343)が設けられ、折曲部(334),(335)の内
側にはカセット押圧用の弾性片(344),(345)が設けられ
る。また、側壁(332),(333)の外側にはそれぞれガイド
ピン(346),(347)が植立される。
(351)は揺動板であって、その前端縁にβ用テープカセ
ット(1)の挿入量を規制する左右1対の係止片(352),(3
53)が一体に設けられると共に、係止片(352)の側部にβ
用のカセット蓋(7)のロック解除板(354)が一体に設けら
れる。また、揺動板(351)には傾斜突起(355)が設けられ
る。そして、揺動板(351)は弾性板(356),(357)によっ
て底板(351)と連結される。
第22図において、(360)はカセット装脱用のモータであ
って、軸(361)を介してウォーム(362)に結合される。こ
のウォーム(362)とかみ合うウォームホイール(363)には
第1の歯車(364)が同軸に設けられ、第2,第3,第4
及び第5の歯車(365),(366),(367)及び(368)が順次か
み合っている。(371)はカセットホルダ(330)を駆動する
ための回動レバーであって、第5の歯車(368)と同軸に
配設される。回動レバー(371)の端部(372)には長孔(37
3)が設けられる。(380)は図示を省略したシャーシの一
方の側壁に設けられたL字状の案内溝であって、カセッ
トホルダ(330)の一方の側壁(332)に植立されたガイドピ
ン(346)はこの案内溝(380)と回動レバー(371)の長孔(37
3)とに共通に挿通される。なお、カセットホルダ(330)
の他方の側壁(333)のガイドピン(347)に対しても上述の
第2の歯車(365)以下と同様の機構が設けられ、第2の
歯車(365)の回転軸(369)によって連結される。
カセットホルダ(330)が第22図の破線で示す位置にある
とき、テープカセット(1)または(2)が挿入される。この
とき、前述のカセット案内板(301),(302)は共にカセッ
トホルダ(330)の側壁(332),(333)の内側に位置し、折
曲部(334),(335)はそれぞれ案内板(302),(301)の切欠
(302c),(301c)内に位置する。
β用のテープカセット(1)が挿入された場合、揺動板(35
1)の蓋ロック解除板(354)が切欠(17)からテープカセッ
ト(1)内に挿入されて、蓋(7)のロック解除とリール
(3),(4)のロック解除とが同時に行なわれる。
VHS用のテープカセット(2)が挿入された場合、揺動
板(351)の傾斜突起(35)がカセットの挿入に伴って押下
げられるので、β用の係止片(352),(353)及び蓋ロック
解除板(354)が底板(331)より下方へ逃がされて、VHS
用テープカセット(2)の蓋(8)には当接しない。また、ホ
ルダ側板(333)の突起(342)がテープカセット(2)の蓋ロ
ック解除用突起(20)を押圧して、蓋(8)のロックが解除
される。
テープカセット(1)または(2)の挿入が終ってモータ(36
0)が通電されると、ウォーム(362)〜歯車(368)を介して
駆動力が伝達され、回動レバー(371)は図示の位置まで
反時計方向に回動する。レバー(371)の回動に伴って、
ガイドピン(346)はまず案内溝(380)に沿って水平に移動
する。この水平移動の終点でカセットホルダ(330)の折
曲部(334),(335)とカセット案内板(301),(302)との交
差状態が解消される。レバー(371)が引続き回動して、
ガイドピン(346)は次に案内溝(380)に沿って垂直に下降
する。この垂直下降の終点でカセットホルダ(330)に保
持されたテープカセット(1)または(2)は所定状態で位置
決めピン(251),(252)または(261),(262)と係合すると
共に、リール軸(201),(211)がリール(3),(4)または
(5),(6)に係合する。
なお、テープのアンローディングが完了するとモータ(3
60)が逆転して、カセットホルダ(330)はカセット挿入位
置まで復動される。
上述の実施例に於けるドラムに対するローディングはβ
方式のVTRで用いられるUローディング方式を採用し
た場合であるが、VHS方式で用いられているMローデ
ィング方式を採用することもできる。以下に第23図を参
照して、この場合のテープ走行系及びテープ案内ドラム
に対するテープのローディング(スレッディング)につ
いて説明する。
(172),(173)はβモード時のテープ案内ドラム(70)のテ
ープ入口側の移動ガイドで、(172)は直立ガイド、(173)
は傾斜ガイドである。(174),(175)はVHSモード時の
ドラム(70)のテープ入口側の移動ガイドで、(174)は直
立ガイド、(175)は傾斜{傾斜ガイド(173)と傾斜度が異
なる}ガイドである。(176),(177)はβ及びVHSモー
ド共用のドラム(70)のテープ出口側の移動ガイドで、(1
76)は傾斜ガイド、(177)は直立ガイドである。しかし
て、ガイド(172),(173)又は(174),(175)とガイド(17
6),(177)がカセット(図示せず)からテープ(23)又は
(24)を引出して、ドラム(70)に巻付ける。(170),(17
1),(178),(179)は固定ガイドである。(180)はキャプ
スタン、(181)はピンチローラである。
次に、テープがドラム(70)に巻付けられたテープの走行
経路について説明する。供給リール(図示せず)から繰
出されたテープ(23)又は(24)はガイド(170)−ガイド(17
1)−全幅消去ヘッド(149)の経路を経て後、βテープ(2
3)はガイド(172)−(173)の経路を経て、VHSテープ(2
4)はガイド(174),(175)を経て、ドラム(70)に巻付けら
れる。ドラム(70)より出たテープ(23)又は(24)はガイド
(176)−ガイド(177)−β,VHS共用の音声消去ヘッド
(151A)−β音声・コントロールヘッド(151B)−VHS音
声・コントロールヘッド(151C)−ガイド(178)−キャプ
スタン(180)及びピンチローラ(181)−ガイド(179)の経
路を経て、巻取り側リール(図示せず)に巻取られる。
尚、ガイト(172),(173)とガイド(174),(175)とは同じ
ものを用い、β及びVHSモードでガイド(173),(175)
の傾斜を変えるか又は、別個のものを用い非使用のガイ
ドを移動させて選択的に使用するようにする。
この場合も、ドラム(70)のテープ出口部(テープ入口部
も可)のテープ幅方向の所定位置、例えばその中心を通
りドラム(70)の軸と直交する軸の周りにドラム(70)をβ
及びVHSのテープリード角の差だけ回動させる。
その他の構成は上述の実施例のVTRと同様である。
〔発明の効果〕
以上詳述のように、本発明によれば、カセット案内板は
モータ駆動される偏心カム及びリンクのコンパクトな機
構によって確実に平行移動されるので、操作性、案内精
度が良い。
また、所要時間は偏心カムの半回転でよいので、かなり
短く設定することができる。
更に、偏心カムとリール台駆動用歯車とがウォームホイ
ールの軸に直結されているので、無調整で同期駆動する
ことができると共に、ロック機構が不要である。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明による磁気記録再生装置に使
用し得る、β及びVHS方式の磁気記録再生装置のテー
プカセットを示す透視底面図及び側面図、第3図、第4
図及び第5図は従来のβ方式の磁気記録再生装置のテー
プ走行系を示す平面図、斜視図及びテープローディング
の過程を示す平面図、第6図は従来のVHS方式の磁気
記録再生装置のテープ走行系を示す斜視図、第7図、第
8図及び第9図は本発明による磁気記録再生装置の一実
施例のテープ案内ドラム装置を示す斜視図、側面図及び
平面図、第10図は第7図〜第9図のテープ案内ドラム装
置の一部を示す平面図、第11図及び第12図は第7図〜第
9図のテープ案内ドラム装置の各部の断面部分図、第13
図は第7図〜第9図のテープ案内ドラム装置のテープ案
内ドラムを示す略線的平面図、第14図は本発明による磁
気記録再生装置の一実施例のテープ走行系を示す平面
図、第15図及び第16図は第14図のテープ走行系をの一部
の動作状態を示す斜視図、第17図及び第18図は本発明に
よる磁気記録再生装置の一実施例のカセット装着機構の
動作状態を示す斜視図、第19図及び第20図は本発明によ
る磁気記録再生装置の一実施例のカセット案内機構の動
作状態を示す斜視図、第21図は本発明による磁気記録再
生装置の一実施例のカセットホルダを示す斜視図、第22
図はそのカセットホルダの駆動機構を示す側面図、第23
図は本発明による磁気記録再生装置の他の実施例のテー
プ走行系を示す平面図である。 (200),(210)はリール台、(217)はラック、(220)はモー
タ、(221)はウォーム、(227)は歯車、(228)は偏心カ
ム、(230)は切換部材、(251),(252),(261),(262)は
位置決めピン、(301),(302)は案内板、(310)はリン
ク、(330)はカセットホルダである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータと、ウォームギヤを含む減速手段
    と、該減速手段を介して上記モータによって駆動される
    歯車手段及びカム手段と、上記歯車手段と係合するラッ
    ク手段に結合されたリール台及び切換部材と、上記カム
    手段と係合するリンク手段に結合された1対の案内板と
    を具備し、寸法を異にする複数種類のテープカセットに
    対応して上記リール台及び上記切換部材並びに上記案内
    板を所定距離移動させるようにしたことを特徴とする磁
    気記録再生装置。
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JPH01102761A (ja) * 1987-10-15 1989-04-20 Victor Co Of Japan Ltd 磁気記録/再生装置
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