JPH06157241A - 発色剤及び発色組成物 - Google Patents

発色剤及び発色組成物

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JPH06157241A
JPH06157241A JP33510092A JP33510092A JPH06157241A JP H06157241 A JPH06157241 A JP H06157241A JP 33510092 A JP33510092 A JP 33510092A JP 33510092 A JP33510092 A JP 33510092A JP H06157241 A JPH06157241 A JP H06157241A
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JP
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maltitol
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coloring
fatty acid
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JP33510092A
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Kazuya Shibata
和也 芝田
Hideo Nakajima
英夫 中島
Shinichi Anzai
伸一 安齋
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 50重量%以上のマルチトールジ脂肪酸エステ
ルと、 0.5重量%以上のイオン性界面活性剤とを含むこ
とを特徴とする発色剤、および該発色剤を 1.2〜2.8 重
量%含むことを特徴とする発色組成物。 【効果】 安定性が良好でしかも鮮やかな光彩を得るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発色剤および発色組成
物、特に光の干渉作用により発色する発色剤およびそれ
を用いた発色組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】各種商品に付される色彩は、一般に当該
商品についての消費者の購入動機の重要な因子の一つと
なっている。特に嗜好性に深くかかわる化粧品やアクセ
サリー等の装飾品等は、色彩と商品価値の関係が密接な
商品の代表的なものである。通常、これらの商品の着色
方法としては、照射光の特定波長域の光を吸収し、他の
波長域の光を反射ないし透過することにより色彩を生じ
る色素や顔料を使用する場合が多い。しかしながら、こ
のような色素あるいは顔料は経時安定性、耐光性に劣る
ことが多く、しかもその色素等を用いた商品が人体に適
用される場合、安全性の観点からの考察も必要となる。
【0003】一方、シャボン玉の発色原理と同様に、光
の干渉を利用して発色させることも可能である。この現
象を利用して商品を着色すると、退色等のない不偏的な
光彩色が得られることが知られている。
【0004】従来、このような発色組成物として、特開
昭59−105073号、特開昭57−26611号、
特開平2−70762号等があり、これらは特定の界面
活性剤と水からなる発色組成物が開示されている。これ
らの発色組成物は、水中で層状の二分子膜を形成し、層
間に水を含み層状構造となっている。そして、層間隔が
可視光領域に近くなると、ブラッグ反射によって当該可
視光領域の光が強調され、鮮やかな光彩を放つようにな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
発色組成物では、一般に層状二分子膜の安定性が悪いた
め、耐温性に乏しく、一般に良好な発色を得るためには
40℃程度以下としなければならず、更に発色を起こさ
せるためには特殊な化合物の合成を行わなければならな
い等の課題があった。本発明は前記従来技術の課題に鑑
みなされたものであり、その目的は耐温性に優れ、しか
も安定な発色を行うことのできる発色組成物を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意検討を行った結果、マルチトール脂
肪酸エステルを溶媒分別によって精製したマルチトール
ジ脂肪酸エステルを分散媒に分散させることによって、
特有の光彩を放つ半透明の分散液を調整することを見出
した。更に詳細な検討を重ねた結果純粋なマルチトール
ジ脂肪酸エステル(カラムクロマトグラフィーによって
分取した純度99%以上のもの)に少量のイオン性界面
活性物質を加えることによって本発色剤が得られ、さら
に両親媒性物質を加えることによって、安定かつ鮮やか
な光彩を放つ発色剤が得られることを明らかにし、本発
明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本出願の請求項1記載の発色剤
は、50重量%以上のマルチトールジ脂肪酸エステル
と、0.5重量%以上のイオン性界面活性剤とを含むこ
とを特徴とする。また、請求項2記載の発色剤組成物
は、前記発色剤を1.0〜3.5重量%含むことを特徴
とする。
【0008】以下、本発明の構成を詳細に説明する。マ
ルチトールジ脂肪酸エステルにおける脂肪酸は炭素数1
2〜22の飽和または不飽和の、直鎖あるいは分岐をも
つものであり、二つの脂肪酸は異なっていてもよい。溶
媒分別によって精製したマルチトールジ脂肪酸エステル
中に他のマルチトールジ脂肪酸エステル、例えばマルチ
トールモノ脂肪酸モノエステル、あるいはトリエステル
が不純物として含有されていても発色剤ないし発色組成
物は形成される。不純物の含有率は最大で50%であ
り、好ましくは40%以下、更に好ましくは30%以下
である。
【0009】マルチトールジ脂肪酸エステルについて
は、発色の重要な因子としてTc(溶液中における各マ
ルチトールジ脂肪酸エステルの固液転移温度を示し、例
えばDSC(示差熱量計)によって測定することができ
る)が挙げられる。本発明にかかる発色組成物では、T
c以上において特に良好な発色が観察されるため、Tc
温度が室温以下のマルチトールジ脂肪酸エステルの方が
発色する時に好ましい。
【00010】イオン性界面活性剤としては、脂肪酸石
鹸、エーテルカルボン酸およびその塩、アルカンスルホ
ン酸塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩、ジアルキ
ルスルホコハク酸塩、高級脂肪酸アミドのスルホン酸
塩、アルキルアリルスルホン酸塩、高級アルコール硫酸
エステル塩、二級高級アルコール硫酸エステル塩、アル
キルおよびアルキルアリルエーテル硫酸エステル塩、グ
リセリン脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸
アルキロールアミドの硫酸エステル塩、硫酸化油、リン
酸エステル塩、アミノ酸、コラーゲン加水分解物と高級
脂肪酸縮合物、コラーゲン加水分解物誘導体等のアニオ
ン性界面活性剤、およびアルキルアミン塩、ポリアミン
またはアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキルトリ
メチルアンモニウム類、ジアルキルジメチルアンモニウ
ム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アル
キルピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジ
アルキルモルホリニウム塩等のカチオン性界面活性剤を
用いることができる。
【00011】アニオンあるいはカチオン性界面活性剤
として好ましいのは、親油基の炭素数が12〜22のア
ニオン性あるいはカチオン性界面活性剤であり、特に好
ましくは親油基の炭素数が12〜22の脂肪酸石鹸であ
り、好ましい対イオンとしてはNa、K、トリエタノー
ルアミン等が挙げられる。純粋なマルチトールジ脂肪酸
エステルのみでは、水に対する分散性が悪く、発色組成
物として機能しない。その試料に対してアニオン性ある
いはカチオン性界面活性剤を添加することによって、均
一分散性が向上し、水を層間に含有した層状構造をとる
ようになり、光彩を放つ発色組成物が得られる。ただ
し、更に両親媒性物質を加えることにより、安定かつ鮮
やかな光彩を放つ発色剤が得られる。
【00012】両親媒性物質とは界面活性を有するが、
それ自体は疎水性が強く一般の界面活性剤ほど界面活性
効果を有さないものであり、例えば高級脂肪酸、高級脂
肪族アルコール、モノグリセリド、グリセロールモノア
ルキルエーテル、モノアルキルアミン、およびステロー
ル骨格を有する化合物(コレステロール、フィトステロ
ール)等がある。これらの疎水基の炭素数は好ましくは
12以上のものがよい。これらの物質の中で好ましくは
高級脂肪酸および/または高級脂肪族アルコールであ
る。純粋なマルチトールジ脂肪酸エステルとイオン性界
面活性剤と両親媒性物質の三者を均一系にして水に分散
させることによって鮮やかな発色組成物を得ることがで
きる。好ましい発色剤は両親媒性物質を0.1%以上含
むものである。
【00013】発色剤の組成としては、マルチトールジ
脂肪酸エステル(純度99%以上)が50%以上99.
5%以下、アニオン性あるいはカチオン性界面活性剤が
0.5%以上30%以下、両親媒性物質が0%以上30
%以下、好ましくはマルチトールジ脂肪酸エステルが7
0%以上97%以下、アニオン性あるいはカチオン性界
面活性物質が1%以上20%以下、両親媒性物質が1%
以上15%以下であり、不純物としてモノエステル、ト
リエステルなどが40%以下、好ましくは30%以下、
更に好ましくは20%以下含まれていてもよい。
【00014】本発明の発色組成物は安全性に優れ、更
に発色温度の上限に関しては特に制限がなく分散媒の沸
点以下であればよい。そのため、従来のように疎水鎖が
一本である界面活性剤を配合した発色組成物と比較して
発色温度範囲が広くなり、水系の場合80℃以上でも発
色する。
【00015】本発明の発色剤を1.0〜3.5重量%
水に均一分散させ、ジエステルのTc温度以下にするこ
とによって、鮮やかな光彩を放つ発色組成物を得ること
ができる。前記発色組成物において、発色組成物の含有
率の低いものからは長波長の色(薄桃色、赤等)を有す
る分散液を、また発色組成物の含有量の高いものからは
短波長の色(青、紫)を得ることができる。これは、発
色組成物の含有率の低いものほど相対的に保持する水の
量が増え、層間の面間隔が広がるためである。更に、水
の一部を水溶性溶媒に置き換えることも可能であり、透
明度の変化しない鮮やかな光彩を放つ発色組成物が得ら
れる。水溶性溶媒としてはエチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、メチルアルコール、プロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、エチ
レングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられ
る。
【00016】また、用途、目的に応じて他の物質を配
合することも可能であり、例えば本発明を化粧品に応用
するならば香料類、防腐剤類、水溶性増粘剤類、ビタミ
ン類等を配合できる。
【00017】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について説明す
る。まず、本発明において特徴的なマルチトールジ脂肪
酸エステルの製造方法について説明する。
【00018】製造例1 マルチトールジイソステアリ
ン酸エステルの合成 1リットルのナス型フラスコへイソステアリン酸 1
50gと塩酸−メタノール試薬10を 900ml入れ、攪拌下60
℃で5時間還流した。空冷後、塩酸とメタノールを減圧
留去した。これを2リットル の分液ロートに入れ、酢
酸エチル1.5リットル と精製水 300mlを加えて抽出
した。精製水で数回洗浄した後、無水硫酸マグネシウム
で脱水し、ろ過した。その後エバポレーターで酢酸エチ
ルをある程度除去してから減圧蒸留(2mmHg,140〜160
℃)し、イソステアリン酸メチル 138.9gを得た。 1リットル のナス型フラスコヘマルチトール89.1
gを入れ、脱水したジメチルスルホキシド(DMSO)
800mlで溶解した。攪拌しながらイソステアリン酸メチ
ル 138.9g( 1.8倍等量)と炭酸カリウム25.0g加え
た。これを90℃、35mmHgの条件下で2時間反応させた。
反応終了後デカンテーションし、DMSOを減圧留去
(2mmHg,60℃)して、粗マルチトールジイソステアリ
ン酸エステル約250gを得た。 メタノール:クロロホルム=5:95(体積比)2リ
ットル を溶媒として市販品のカラムクロマトグラフィ
ー用シリカゲル1kgを膨潤させ、スラリー状としてカラ
ムクロマト管に充填し、で得られた粗マルチトールジ
イソステアリン酸エステルを約80g付加する。以下の溶
媒を順次用いて段階溶離を行う。 i)メタノール:クロロホルム=5:95(体積比)2リ
ットル ii)メタノール:クロロホルム=10:90(体積比)2リ
ットル iii )メタノール:クロロホルム=15:85(体積比)2
リットル 溶離液を 300mlづつ分画し、ガスクロマトグラフィーと
TLCを用いて分画した成分の同定、及び純度の確認を
行った。ジエステル画分を濃縮したところ、純度99%以
上のマルチトールジイソステアリン酸エステルが約20g
分取できた。
【0010】製造例2 マルチトールジイソステアリン
酸エステルの精製 1リットルのビーカーに製造例1の方法で合成した
粗マルチトールジステアリン酸エステル 100gを秤取
し、メタノール 855mlと水45mlの混合液を加えて溶媒の
沸点近傍の温度で一度試料を溶解する。その後溶液を5
℃に保温し、二層に分離させた後、上層(溶液相)を分
取する。なお、下層(固体相)の主成分はトリエステル
であり、上層にモノエステルおよびジエステルが主に含
まれる。 この上層に、水をメタノール濃度が約80v/v %にな
るように加え60℃に加温した後、−10℃にて沈澱物を生
成させ、該沈澱物を分取する。この上層はモノエステル
を主成分とし、沈澱はジエステルを主成分とする。 で得られた沈澱物をメタノール 720mlに溶解し、
その溶液に水を 180ml加えて攪拌し、−10℃にて保温・
静置して沈澱物を生成させ、その沈澱物を分取する。 の操作を再度行い、マルチトールジイソステアリ
ン酸エステルを約80%以上含む組成物を得ることができ
た。マルチトールジイソステアリン酸エステル以外に存
在する含有物としては、マルチトールモノイソステアリ
ン酸エステルおよびトリエステル、イソステアリン酸、
イソステアリン酸ナトリウム等であった。なお、原料マ
ルチトール脂肪酸エステルに対する収率は約23%であっ
た。
【0011】製造例3 マルチトールジステアリン酸エ
ステルの合成 1リットル のナス型フラスコヘマルチトール80.0
gを入れ、脱水したジメチルスルホキシド(DMSO)
800mlで溶解した。攪拌しながら市販品のステアリン酸
メチル 124.8g( 1.8倍等量)と炭酸カリウム25.0g加
えた。これを90℃、35mmHgの条件下で2時間反応させ
た。反応終了後デカンテーションし、DMSOを減圧留
去(2mmHg,60℃)して、粗マルチトールジステアリン
酸エステル約250gを得た。 メタノール:クロロホルム=5:95(体積比)2リ
ットル を溶媒として市販品のカラムクロマトグラフィ
ー用シリカゲル1kgを膨潤させ、スラリー状としてカラ
ムクロマト管に充填し、で得られた粗マルチトールジ
ステアリン酸エステルを約80g付加する。以下の溶媒を
順次用いて段階溶離を行う。 i)メタノール:クロロホルム=5:95(体積比)2リ
ットル ii)メタノール:クロロホルム=10:90(体積比)2リ
ットル iii )メタノール:クロロホルム=15:85(体積比)2
リットル 溶離液を 300mlづつ分画し、ガスクロマトグラフィーと
TLCを用いて分画した成分の同定、および純度の確認
を行った。ジエステル画分を濃縮したところ、純度99%
以上のマルチトールジステアリン酸エステルが約23g分
取できた。
【0012】製造例4 マルチトールジステアリン酸エ
ステルの精製 1リットル のビーカーに製造例3の方法で合成し
た粗マルチトールジステアリン酸エステル 100gを秤取
し、メタノール 855mlと水45mlの混合液を加えて溶媒の
沸点近傍の温度で一度試量を溶解する。その後溶液を45
℃に保温し、二層に分離させた後、上層(溶液相)を分
取する。なお、下層(固体相の主成分はトリエステルで
あり、上層にはモノエステルおよびジエステルが主に含
まれる。 この上層に、水をメタノール濃度が約80v/v %にな
るように加え60℃に加温した後、25℃にて沈澱物を生成
させ、該沈澱物を分取する。この上層はモノエステルを
主成分とし、沈澱はジエステルを主成分とする。 で得られた沈澱物をメタノール 720mlに溶解し、
その溶液に水を 180ml加えて攪拌し、25℃にて保温・静
置して沈澱物を生成させ、その沈澱物を分取する。 の操作を再度行い、マルチトールジステアリン酸
シエステルを約80%以上含む組成物を得ることができ
た。マルチトールジステアリン酸エステル以外に存在す
る含有物としては、マルチトールモノステアリン酸エス
テルおよびトリエステル、ステアリン酸、ステアリン酸
ナトリウム等であった。なお、原料マルチトール脂肪酸
エステルに対する収率は約26%であった。
【0013】次に前記製造例により得られたマルチトー
ルジ脂肪酸エステルを用いた発色剤および発色組成物の
実施例を具体的に説明する。
【0014】実施例1 発色組成物 製造例1によって得られたマルチトールジイソステアリ
ン酸エステル 388mgにイソステアリン酸6mg、イソステ
アリン酸ナトリウム6mgを混合し、精製水を加えて以下
のような発色剤を調製した。調製した組成物を25℃で観
察した。
【表1】 ────────────────────────────────── 発色剤原料混合物 水 光彩の色 ────────────────────────────────── 1.4% 98.6% 白桃色 1.6 98.4 緑 2.2 97.8 青みがかった緑 2.6 97.4 紫 ──────────────────────────────────
【0015】実施例2 発色組成物 製造例1によって得られたマルチトールジイソステアリ
ン酸エステルおよびアニオン性あるいカチオン性界面活
性剤としてイソステアリン酸ナトリウム、両親媒性物質
としてイソステアリン酸を選択し、その発色域を図1に
示した。図において実線に囲まれた部分が25℃における
発色領域である。
【0016】実施例3 発色剤 製造例3によって得られたマルチトールジステアリン酸
エステル1.74gに対して、セチルトリメチルアンモニウ
ムクロライド(STAC)0.06g、セチルアルコール0.
22gを加えクロロホルムで溶解し、蒸発乾固させて発色
剤を得た。乾固させた試料に対して精製水98gを加え、
60℃に加熱、試料を均一分散させた結果、緑色の光彩を
放つ発色組成物を得られた。
【0017】実施例4 発色剤 製造例3によって得られたマルチトールジステアリン酸
エステル1.90gに対して、ステアリン酸カリウム0.06
g、コレステロール0.14gを加えクロロホルムで溶解
し、蒸発乾固させて、発色剤を得た。乾固させた試料に
対して精製水98gを加え、60℃に加熱、試料を均一分散
させた結果、紫色の光彩を放つ発色組成物が得られた。
【0018】実施例5 発色剤 製造例2によって得られたマルチトールジイソステアリ
ン酸エステル2.2gに対して精製水98.0gを加え、60
℃に加温し分散させた後、室温に放置したところ、青色
の光彩を放つ発色組成物が得られた。
【0019】実施例6 ローション 製造例1によって得られたマルチトールジイソステアリ
ン酸エステルを用いて下記の組成からなるローションを
調製した。以下の数値はすべて重量%で示してある。 <組成> マルチトールジイソステアリン酸エステル 1.84% イソステアリン酸カリウム 0.06 イソステアリン酸 0.1 1,3−ブチレングリコール 5.0 香料 0.1 メチルパラベン 0.1 精製水 残 部 <製法>上記の組成物のうち、マルチトールジイソステ
アリン酸エステル、イソステアリン酸カリウム、イソス
テアリン酸をクロロホルムで溶解し、蒸発乾固させる。
前記物質に対して残りの処方の物質を加え、系を一度60
℃前後で加熱し均一分散させた後、室温放置して半透明
で青色の光彩を放つローションを得ることができた。
【0020】実施例7 ボディーローション 製造例1によって得られたマルチトールジイソステアリ
ン酸エステルを用いて下記の組成からなるボディーロー
ションを調製した。 <組成> マルチトールジイソステアリン酸エステル 1.38 パルミチン酸カリウム 0.03 パルミチン酸 0.04 エチルアルコール 10.0 グリセリン 10.0 香料 0.1 メチルパラベン 0.1 水 残部 <製法>上記組成物のうち、マルチトールジイソステア
リン酸エステル、パルミチン酸カリウム、パルミチン酸
をクロロホルムで溶解し、蒸発乾固させる。前記物質に
対して残りの処方の物質を加え、系を一度60℃前後で加
熱して均一分散させた後、室温放置して半透明で緑色の
光彩を放つローションを得ることができた。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる発色
剤およびそれを用いた組成物によれば、マルチトールジ
脂肪酸エステル、イオン性界面活性剤、および両親媒性
物質を用いたので、安定性が良好でしかも鮮やかな光彩
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる発色組成物の発色状
態を示す説明図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 50重量%以上のマルチトールジ脂肪酸
    エステルと、0.5重量%以上のイオン性界面活性剤と
    を含むことを特徴とする発色剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発色剤を1.0〜3.5
    重量%含むことを特徴とする発色組成物。
JP33510092A 1992-11-20 1992-11-20 発色剤及び発色組成物 Withdrawn JPH06157241A (ja)

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