JPH06157054A - 光学素子の成形方法および装置 - Google Patents

光学素子の成形方法および装置

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JPH06157054A
JPH06157054A JP33538192A JP33538192A JPH06157054A JP H06157054 A JPH06157054 A JP H06157054A JP 33538192 A JP33538192 A JP 33538192A JP 33538192 A JP33538192 A JP 33538192A JP H06157054 A JPH06157054 A JP H06157054A
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JP
Japan
Prior art keywords
molding
pipe
optical element
temperature
molten metal
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP33538192A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Yoneda
靖弘 米田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/12Cooling, heating, or insulating the plunger, the mould, or the glass-pressing machine; cooling or heating of the glass in the mould

Abstract

(57)【要約】 【目的】 型の成形面に温度分布を付けるとともに、型
の冷却も行い、高精度な光学素子を焼付の発生なく製造
する。 【構成】 上下型1,2には溶融金属の流通用パイプ
9,10が内設されている。パイプ9に接続されたパイ
プ15はバルブ17,18を介して2つの金属溶融炉1
9,20に接続されている。同様に、パイプ10に接続
されたパイプ16はバルブ23,24を介して2つの金
属溶融炉25,26に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱軟化したガラス素
材を一対の上下成形用型間に搬送して押圧成形する光学
素子の成形方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、押圧成形時における成形サイクル
タイムを短縮する方法として、例えば特開平2−133
328号公報記載の発明がある。上記発明は、一対の成
形用型に各成形用型の本体部を加熱するための本体部加
熱装置と各先端部を加熱するための先端部加熱装置とを
配備し、さらに押圧成形した際に冷却するための吐出管
を配設して成形サイクルタイムを短縮するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来技
術の光学素子成形装置は、本体部加熱装置と先端部加熱
装置とで成形用型を加熱し、冷却用吐出管により冷却す
るため、成形用型の温度を加熱する部分と冷却する部分
とが異なり、成形用型の正確な温度制御が非常に困難で
あり、光学素子の面精度を得るために必要な成形用型の
ヒートサイクルや温度分布が得られない問題があった。
【0004】因って、本発明は前記従来技術における問
題点に鑑みて開発されたもので、光学素子の面精度を得
るために必要な成形用型の温度制御や温度分布の得られ
る光学素子の成形方法および装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、加熱軟化した
ガラス素材を一対の上下成形用型により押圧成形する光
学素子の成形方法において、前記上下成形用型を溶融金
属により温度制御しつつ成形する方法である。また、加
熱軟化したガラス素材を一対の上下成形用型により押圧
成形する光学素子の成形装置において、前記上下成形用
型の内部か外部の内の少なくともどちらか一方に溶融金
属の流通用流路を設けるとともに、該流通用流路に温度
が異なる同一溶融金属を切替え流通させる手段を設けて
構成したものである。
【0006】
【作用】本発明では、成形用型の温度は成形用型の内部
や外部あるいはその両方に設けた流通用流路に流す溶融
金属により制御される。従って、融点の低い溶融金属を
用いることにより、成形用型を広範囲な温度にわたり制
御できるとともに、温度分布をつけることができる。
【0007】
【実施例1】図1は本実施例で用いる装置の概略構成図
である。上型1および下型2は同一軸線上を対向配設さ
れ、それぞれの先端には成形面3,4が形成されるとと
もに、上下型1,2を加熱するヒータ5,6が設けられ
ている。上下型1,2にはそれぞれ成形面3,4付近ま
で穴7,8が穿設され、該穴7,8には溶融金属の流通
用流路9,10(以下、パイプという)が内設されてい
る。さらに、穴7,8の中心部にはパイプ9,10を加
熱する補助ヒータ11,12が内設されている。
【0008】パイプ9,10は接続部13,14を介し
てパイプ15,16と接続されており、穴7,8内に位
置して上下型1,2と接触するパイプ9,10は高い熱
伝導率の材質で形成されている。上型1からのパイプ9
と接続されたパイプ15は断熱効果が得られる様に熱伝
導率の低い材質で形成され、バルブ17,18を介して
2つの金属溶融炉19,20に接続されている。金属溶
融炉19,20にはそれぞれヒータ21,22が設けら
れている。
【0009】同様に、下型2からのパイプ10と接続さ
れたパイプ16は熱伝導率の低い材質で形成され、バル
ブ23,24を介して2つの金属溶融炉25,26に接
続されている。金属溶融炉25,26にはそれぞれヒー
タ27,28が設けられている。また、前記パイプ9,
10のもう一方の接続部13,14にはそれぞれパイプ
29,30が接続されており、パイプ29,30はそれ
ぞれ循環装置(図示省略)に接続されている。
【0010】以上の構成から成る装置を用いて成形面
3,4を凹面とした上下型1,2により両凸レンズを成
形した。硝材はSK11を用い、これを720℃に加熱
したものをプリフォームとして成形した。成形に際し、
上下型1,2の温度を520℃とし、金属溶融炉19,
25の温度を550℃に、金属溶融炉20,26の温度
を300℃に設定した。また、溶融金属にはSnを使用
した。
【0011】まず、上下型1,2の内部にバルブ17,
23を開いて550℃の溶融金属を流す。溶融金属の温
度を550℃としたのはパイプ15,16流通途中での
熱損失を考慮したためである。次に加熱された光学ガラ
ス素材(図示省略)を上下型1,2間に搬送してプレス
成形を行う。プレス成形中にバルブ17,23を閉じ、
バルブ18,24を開いて上下型1,2内部に300℃
の溶融金属を流す。これにより、上下型1,2の成形面
3,4の中心付近の温度を下げ、成形面3,4の中心部
と外周部とに温度差をつけた。
【0012】上記により成形した光学素子にはヒケが発
生しなかったの対し、300℃の溶融金属を流さずに成
形した光学素子には中心部にヒケが発生していた。な
お、上下型1,2を加熱する金属溶融炉19,25(温
度550℃)と上下型1,2を冷却する金属溶融炉2
0,26(温度300℃)との2つの金属溶融炉を設け
たのは、金属溶融炉が1つであると溶融金属の温度を制
御するのに時間がかかるためである。また、溶融金属を
温調の媒体として用いたのは、油や水等を温調の媒体と
して用いる場合に比べて非常に高い温度を制御すること
が可能なためである。
【0013】本実施例によれば、光学ガラスにおける収
縮差によるヒケの発生を無くすことができ、高い面精度
を得ることができた。
【0014】尚、本実施例では溶融金属としてSnを用
いたが、本発明はこれに限定するものではなく、Pbを
38.1wt%,Snを61.9wt%含有した合金を
用いても同様な結果が得られた。また、上記構成からな
る光学素子成形装置を用いて、押圧成形時の成形型の温
度を740℃,冷却固化時の成形型の温度を640℃に
設定し、LaSF系の硝材(転移点温度730℃)を成
形したところ、上記SK11を成形したときと同様の効
果が得られた。従って、本実施例の光学素子成形装置に
よると、転移点温度が比較的高い硝材であっても使用可
能であることがわかる。
【0015】
【実施例2】図2は本実施例で用いる装置の概略構成図
である。本実施例における上型の構成と下型の構成とは
同一な構成であり、下型の構成のみを説明し、上型の構
成の説明を省略する。
【0016】下型41には、その先端に凸形状の成形面
42が形成されるとともに、下型41を加熱するヒータ
43が設けられている。さらに、下型41には成形面4
2付近まで穴44が穿設され、該穴44には溶融金属の
流通用のパイプ45が内設されている。パイプ45は接
続部46を介して断熱パイプ47と接続されており、穴
44内に位置して下型41と接触するパイプ45は高い
熱伝導率の材質で形成されている。また、下型41から
のパイプ45と接続されたパイプ47は断熱効果が得ら
れる様に熱伝導率の低い材質で形成されている。パイプ
47はバルブ48,49を介して2つの金属溶融炉5
0,51に接続されており、金属溶融炉50,51には
それぞれヒータ52,53が設けられている。
【0017】下型41の先端近傍外周部には溶融金属を
流通させるパイプ54がコイル状に接触させて巻き付け
られている。パイプ54は接続部55を介してパイプ5
6に接続されており、下型41の先端近傍外周部に巻き
付けられたパイプ54は熱伝導率の高い材質で形成され
ている。また、パイプ54に接続されたパイプ56は断
熱効果が得られる様に熱伝導率の低い材質で形成されて
いる。パイプ56はバルブ57,58を介して2つの金
属溶融炉59,60に接続されており、金属溶融炉5
9,60にはそれぞれヒータ61,62が設けられてい
る。
【0018】以上の構成から成る装置を用いて成形面を
凸面とした上下型により両凹レンズを成形した。硝材は
BK7を用い、これを760℃に加熱したものをプリフ
ォームとして成形した。成形に際し、上下型とも560
℃とし、金属溶融炉59の温度を560℃に、金属溶融
炉50の温度を590℃に、金属溶融炉51,60の温
度を400℃に設定した。また、溶融金属には前記実施
例1と同様にSnを使用した。
【0019】まず、金属溶融炉50,59のバルブ4
8,57を開く。この時、金属溶融炉51,60のバル
ブ49,58は閉じておく。プレス開始と同時にバルブ
57を閉じ、バルブ58を開く。プレス開始5秒後、バ
ルブ48を閉じ、バルブ49を開く。すなわち、プレス
開始と同時に下型41の成形面42外周部を低温にして
ガラスの外周部を速く固化し、成形面42中心部を高温
にしてガラスの中心部の固化を遅らせる。上型も下型4
1と同様な熱サイクルを同様の手段で作用させた。
【0020】比較として、溶融金属を流さずに温度差を
つけずに両凹レンズを成形したところ、成形された光学
素子は外周部にヒケが発生したのに対し、本実施例によ
ればヒケが発生せず、設計値通りの光学素子を得ること
ができた。また、プレス開始5秒後には400℃の溶融
金属で上下型を冷却していることにより、上下型成形面
へのガラスの焼付は全く発生しなかった。
【0021】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係る光学素
子の成形方法および装置によれば、型の成形面に温度分
布を付けることができるとともに、型の冷却も行うこと
ができ、高精度な光学素子を焼付の発生なく製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す概略構成図である。
【図2】実施例2を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3,4 成形面 5,6,21,22,27,28 ヒータ 9,10,15,16,29,30 パイプ 11,12 補助ヒータ 17,18,23,24 バルブ 19,20,25,26 金属溶融炉

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱軟化したガラス素材を一対の上下成
    形用型により押圧成形する光学素子の成形方法におい
    て、前記上下成形用型を溶融金属により温度制御しつつ
    成形することを特徴とする光学素子の成形方法。
  2. 【請求項2】 加熱軟化したガラス素材を一対の上下成
    形用型により押圧成形する光学素子の成形装置におい
    て、前記上下成形用型の内部か外部の内の少なくともど
    ちらか一方に溶融金属の流通用流路を設けるとともに、
    該流通用流路に温度が異なる同一溶融金属を切替え流通
    させる手段を設けて構成したことを特徴とする光学素子
    の成形装置。
JP33538192A 1992-11-20 1992-11-20 光学素子の成形方法および装置 Withdrawn JPH06157054A (ja)

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