JPH06156476A - 容器用緩衝体および容器用収納体 - Google Patents

容器用緩衝体および容器用収納体

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JPH06156476A
JPH06156476A JP33681892A JP33681892A JPH06156476A JP H06156476 A JPH06156476 A JP H06156476A JP 33681892 A JP33681892 A JP 33681892A JP 33681892 A JP33681892 A JP 33681892A JP H06156476 A JPH06156476 A JP H06156476A
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JP33681892A
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Junji Natsukawa
準司 夏川
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Mori Shigyo Co Ltd
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Mori Shigyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 容器の長手方向への圧縮力に対して強くする
ことにある。 【構成】 細長い4つの緩衝部16のそれぞれが、該緩
衝部16をその長手方向の両端の第1の領域30と該両
第1の領域30の間の第2の領域32とに区画する第1
の切込み部26であって前記長手方向の両端部に形成さ
れかつ前記緩衝部16の幅方向の中心を横切って前記幅
方向へ伸びる第1の切欠部と、前記第1の領域30を山
折りに曲げるべく前記各第1の領域30の前記幅方向の
中央部に形成された第1の折曲げ部34と、前記第2の
領域32を谷折りに曲げるべく前記第2の領域32の前
記幅方向の中央部に形成された第2の折曲げ部36と、
前記第2の領域32を山折りに曲げるべく前記第2の領
域32にあって前記第2の折曲げ部36に関して対称の
部位に形成された第3の折曲げ部38とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器の包装に用いる緩
衝体およびこれを用いた収納体に関し、特に洋酒、日本
酒用のガラス製の瓶のように破損しやすい容器用の緩衝
材として好適な緩衝体およびこれを用いた収納体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】口部が胴部より小径の洋酒用瓶および日
本酒用瓶のように、贈答用の液体を収容したガラス製の
容器は、一般に、ダンボール製の箱に収容された状態で
運搬および保管される。しかし、ガラス製の容器を箱に
収容するのみでは、容器が箱に対して移動しやすく、そ
の結果人手による持ち運びに不便である。また、ダンボ
ール製の箱の強度が小さいことから、容器が運搬時およ
び積換時に破損することがある。これを防止するため
に、一般に、発砲プラスチック製の緩衝材をダンボール
製の箱に入れている。しかし、発砲プラスチック製の収
納体は、箱に対する容器の移動を防止する効果は高めら
れるが、運搬時および積換時における容器の破損を防止
する効果はあまり高められない。特に、ダンボール製の
箱および発砲プラスチック製の収納体は、箱または容器
の長手方向への圧縮力により変形しやすく、その結果箱
の落下によりその箱内の容器が破損することが多い。
【0003】
【解決しようとする課題】本発明は、容器の長手方向へ
の圧縮力に対して強い緩衝体およびこれを用いた収納体
を提供することを目的とする。
【0004】
【解決手段、作用、効果】本発明の容器用緩衝体は、細
長い複数の緩衝部を含む。前記各緩衝部は、該緩衝部を
その長手方向の両端の第1の領域と該両第1の領域の間
の第2の領域とに区画する第1の切込み部であって前記
長手方向の両端部に形成されかつ前記緩衝部の幅方向の
中心を横切って前記幅方向へ伸びる第1の切欠部と、前
記第1の領域を山折りに曲げるべく前記各第1の領域の
前記幅方向の中央部に形成された第1の折曲げ部と、前
記第2の領域を谷折りに曲げるべく前記第2の領域の前
記幅方向の中央部に形成された第2の折曲げ部と、前記
第2の領域を山折りに曲げるべく前記第2の領域にあっ
て前記第2の折曲げ部に関して対称の部位に形成された
第3の折曲げ部とを有する。
【0005】本発明の緩衝体は、展開された状態、すな
わち各折曲げ部を折り曲げない状態で保管および運搬す
ることができる。このため、大きい保管用空間および運
搬用空間を必要としない。緩衝体を組み立てるとき、各
緩衝部は、先ず、両第1の折曲げ部において山折り(逆
V字状)に曲げられ、第2の折曲げ部において谷折り
(V字状)に曲げられ、両第3の折曲げ部において山折
りに曲げられる。これにより、第1の領域が突出するの
に対し、第2の領域の一部が押し込まれるから、容器の
外周部の一部分を収容する凹部が形成される。このよう
に折り曲げられた緩衝部は、幅方向の一端部が互いに当
接するように組み合わされる。容器は、その長手方向が
緩衝部の長手方向となるように、緩衝部の凹所により形
成される空間内に収容される。この状態において、緩衝
体は、容器の長手方向の各端面が第1の領域に当接し、
容器の外周面が第2の領域に当接することにより、容器
が緩衝体に対して移動することを防止するとともに、容
器を外力から保護する。また、緩衝体は、容器の長手方
向の端面が第1の領域に当接されることにより、容器が
前記空間から容器の長手方向に脱落することを防止す
る。さらに、緩衝体は、容器の長手方向への圧縮力を、
長手方向に連続する緩衝部と、長手方向に伸びる第1,
第2および第3の折曲げ部とにより受け、容器の長手方
向への圧縮力に対して強い。緩衝体は、容器を前記空間
内に収容した状態で、多角形または円形の断面形状を有
する細長い箱内に収容される。この状態において、各緩
衝部の幅方向の端縁は、箱の内面に当接する。これによ
り、緩衝部は、隣り合う緩衝部が互いに当接することと
あいまって、箱および緩衝体の形状が変形することを互
いに共同して阻止する。
【0006】本発明によれば、成形済のプラスチックを
用いる必要がない。また、各折曲げ部を折り曲げない状
態で保管および運搬することができるから、広い保管用
空間を必要としない。本発明によれば、容器を収容する
凹所を互いに共同して形成する各緩衝部が、長手方向に
連続していること、長手方向に伸びる第1,第2および
第3の折曲げ部を有することとから、容器の長手方向へ
の圧縮力に対して強い。
【0007】前記各緩衝部は、さらに、一方の前記第3
の折曲げ部から前記第2の折曲げ部を横切って他方の第
3の折曲げ部に伸びる少なくとも1つの第2の切込み部
であって前記第2の領域に形成された第2の切込み部を
有する、ことが好ましい。このようにすれば、第2の領
域が緩衝部の長手方向の複数の領域に分割されるから、
第2の領域を押し込むことにより凹所を容易に形成する
ことができる。前記各緩衝部は、互いに平行な複数の前
記第2の折曲部を有する、ことが好ましい。このように
すれば、第2の領域が複数箇所において谷折りに曲げら
れるから、第2の領域を押し込むことにより凹所を容易
に形成することができる。前記各緩衝部は、さらに、一
方の前記第1の領域に続くフラップ部であって前記一方
の前記第1の領域に折り重ねられるフラップ部を有す
る、ことが好ましい。このようにすれば、第1の領域が
フラップ部により補強されるから、容器の長手方向の端
面に当接する部位の強度が高められる。前記第1の切込
み部の長さ寸法を互いに異なる値とすることができる。
この場合、前記第3の折曲げ部の間隔を、一方の前記第
1の切込み部と前記長手方向の中央部との間においては
ほぼ同じ値とし、他方の前記第1の切込み部と前記長手
方向の中央部との間においては他方の前記第1の切込み
部に向けて漸次減少する値とすることが好ましい。この
ようにすれば、口部が胴部より小径の瓶を容器として凹
所に収容することができる。
【0008】さらに、隣り合う前記緩衝部を連結した状
態に維持すべく少なくとも一方の前記第1の領域と前記
第2の領域との間に配置される厚紙製のスペーサを含
む、ことが好ましい。このようにすれば、スペーサが容
器の端面に当接するから、スペーサが補助的な緩衝材と
して作用する。さらに、前記緩衝部に個々に対応された
複数の壁部であって互いに共同して前記緩衝部を収容す
る多角形の筒状体を形成する壁部を含むことができる。
この場合、前記筒状体自体を緩衝体収納用の箱として用
いてもよいし、前記筒状体内に緩衝部を収容した状態
で、緩衝体を箱内に収容してもよい。前記緩衝部の前記
幅方向の各縁部を前記筒状体の隅角部に配置することが
好ましい。このようにすれば、各緩衝部の変形が防止さ
れ、また各緩衝部が共同してはすかいと同様に作用する
から、立方体に組み立てられた緩衝体の各面、各稜およ
び各隅角部の強度が向上する。隣り合う前記緩衝部の前
記第1の領域を前記筒状体内において互いに当接させる
ことが好ましい。このようにすれば、当接する第1の領
域が共同してはすかいと同様に作用するから、緩衝体の
強度がより向上する。
【0009】本発明の容器用収納体は、筒状の箱と、該
箱内に収容される緩衝体とを含む。前記緩衝体は細長い
複数の緩衝部を備える。前記各緩衝部は、該緩衝部をそ
の長手方向の両端の第1の領域と該両第1の領域の間の
第2の領域とに区画する第1の切込み部であって前記長
手方向の両端部に形成されかつ前記緩衝部の幅方向の中
心を横切って前記幅方向へ伸びる第1の切欠部と、前記
第1の領域を山折りに曲げるべく前記各第1の領域の前
記幅方向の中央部に形成された第1の折曲げ部と、前記
第2の領域を谷折りに曲げるべく前記第2の領域の前記
幅方向の中央部に形成された第2の折曲げ部と、前記第
2の領域を山折りに曲げるべく前記第2の領域にあって
前記第2の折曲げ部に関して対称の部位に形成された第
3の折曲げ部とを有する。前記箱として角筒状の形状を
有するものを用い、前記緩衝部の前記幅方向の各縁部を
前記箱の隅角部に直接的または間接的に当接させること
が好ましい。このようにすれば、各緩衝部の変形が防止
され、また各緩衝部が共同してはすかいと同様に作用す
るから、収納体の各面、各稜および各隅角部の強度が向
上する。隣り合う前記緩衝部の前記第1の領域を前記箱
内において互いに当接させることが好ましい。このよう
にすれば、当接する第1の領域が共同してはすかいと同
様に作用するから、収納体の強度がより向上する。前記
緩衝体は、さらに、前記緩衝部に個々に対応された複数
の壁部を備え、前記壁部は前記緩衝部を収容する多角形
の筒状体を互いに共同して形成することができる。前記
緩衝部の前記幅方向の各縁部を前記筒状体の隅角部に配
置することが好ましい。このようにすれば、各緩衝部の
変形が防止され、また各緩衝部が共同してはすかいと同
様に作用するから、収納体の各面、各稜および各隅角部
の強度が向上する。
【0010】
【実施例】図1および図2を参照するに、本発明の緩衝
体10は、長方形の形状を有する段ボール製の2つの厚
紙12を利用する。
【0011】図3に示すように、各厚紙12は、厚紙1
2の長手方向中央部に配置された一対の壁部14と、厚
紙12の長手方向の両端部に配置された一対の緩衝部1
6とを含む。各壁部14および各緩衝部16は、厚紙1
2の幅方向に長い長方形の形状を有する。各壁部14の
幅寸法は、各緩衝部16のそれより小さい。隣り合う壁
部14の境界、隣り合う壁部14と緩衝部16との境界
には、厚紙12をその境界部で谷折りに曲げるためのミ
シン目18,20が形成されている。
【0012】各壁部14には、丸穴22と、持ち運びの
ために指を差し込むための長穴24とが形成されてい
る。
【0013】各緩衝部16には、その長手方向の各端部
にあって幅方向の中心を横切って幅方向へ伸びる第1の
切込み部26と、長手方向の中央部にあって幅方向の中
心を横切って幅方向へ伸びる第2の切込み部20とが形
成されている。一方の第1の切込み部26の長さ寸法
は、他方の第1の切込み部26のそれより大きい。第2
の切込み部28の長さ寸法は、他方の第1の切込み部2
6のそれとほぼ同じである。
【0014】第1および第2の切込み部26,28は、
厚紙12を厚さ方向に貫通する線状の切断部であっても
よいし、長穴であってもよい。各緩衝部16は、両第1
の切込み部26により、長手方向の各端部の第1の領域
30と両第1の領域30の間の第2の領域32とに区画
されている。
【0015】各緩衝部16には、また、第1の領域30
を山折り(逆V字状)に曲げるべく各第1の領域30の
幅方向の中央部に形成された第1の折曲げ部34と、第
2の領域32を谷折り(V字状)に曲げるべく第2の領
域32の幅方向の中央部に形成された第2の折曲げ部3
6と、第2の領域32を山折りに曲げるべく第2の領域
32にあって第2の折曲げ部36に関して対称の部位に
形成された第3の折曲げ部38とが形成されている。折
曲げ部34,36,38は、ミシン目とすることができ
る。
【0016】第3の折曲げ部38の間隔は、長さ寸法の
大きい一方の第1の切込み部26と第2の切込み部28
の間の部位ではほぼ同じであるが、長さ寸法が小さい他
方の第1の切込み部26と第2の切込み部28との間の
部位では他方の第1の切込み部26に向けて漸次減少す
る。
【0017】両第1の切込み部26の長さ寸法および両
第3の折曲げ部38の間隔は、収納すべき容器の形状に
応じて異なる。このため、収納すべき容器の形状に応じ
て、両第1の切込み部26の長さ寸法を同じにしてもよ
いし、また両第3の折曲げ部38を第2の折曲げ部36
と平行に形成してもよい。
【0018】緩衝体10を組み立てるとき、先ず、各厚
紙12が、図1(B)に示すようにミシン目18,20
において谷折りに曲げられる。これにより、各厚紙12
は、ミシン目18,20において折り癖が付けられる。
【0019】次いで、各緩衝部16が、図1(C)に示
すように、第1および第2の折曲部34,36において
山折りおよび谷折りに曲げられる。これにより、各緩衝
部16は、第1および第2の折曲部34,36に折り癖
を付けられる。しかし、各緩衝部16に折り癖を付けな
くてもよく、この場合各緩衝部16は第1および第2の
折曲部34,36において山折りに曲げられる。
【0020】次いで、図1(D)に示すように、第1の
折曲部34が山折りとなり、第2の折曲部36が谷折り
となり、第3の折曲部38が山折りとなるように、各緩
衝部16が第1および第2の折曲部34,36において
山折り曲げられた状態で、第2の領域32が押し込まれ
る。これにより凹所40が第2の領域32により形成さ
れる。
【0021】複数の第2の切込み部28が第2の領域3
2に形成されていると、第2の領域32が緩衝部16の
長手方向の複数の領域に分割されるから、第2の領域3
2を押し込むことにより凹所40を容易に形成すること
ができる。しかし、第2の切込み部28を第2の領域3
2に形成しなくてもよい。
【0022】次いで、図2(A)に示すように、一方の
緩衝部16の凹所40を突き合せてさらに大きな凹所を
形成するように、2つの厚紙12が突き合わされ、隣り
合う緩衝部16がU字状の切欠部を有するダンボール製
のスペーサ42,42により凹所40の部位において連
結される。この状態で、瓶44の底部が長さ寸法の大き
い一方の第1の切込み部26の側となり、口部が長さ寸
法の小さい他方の第1の切込み部26の側となるよう
に、瓶44が凹所40に配置される。
【0023】次いで、図2(B)に矢印で示すように、
瓶44の残部を他方の緩衝部16により覆うべく、各厚
紙12がミシン目18,20において谷折りに曲げられ
る。これにより、図2(C)に示すように、各緩衝部1
6は壁部14の内側に折り曲げられ、また緩衝部16の
凹所40は共同して瓶44を受け入れる空間として作用
する。
【0024】その後、図2(D)に示すように、緩衝部
16を受け入れる多角形の筒状体の形を壁部14に維持
させるべく、連結されていない隣り合う壁部14が接着
テープ46等により接続される。
【0025】緩衝体10が図2(D)に示すように組み
立てられた状態において、瓶44の底は一方のスペーサ
42を介して一方の第1の領域30に当接され、瓶44
の外周面は第2の領域32に当接され、瓶44の口部は
他方のスペーサ42を介して他方の第1の領域30に当
接される。このため、スペーサ42は、瓶44の長手方
向への圧縮力を緩和する。
【0026】図2(D)に示す状態において、緩衝体1
0は、瓶44の長手方向の各端面がスペーサ42を介し
て第1の領域30に当接し、瓶44の外周面が第2の領
域32に当接することにより、瓶44が緩衝体10に対
して移動することを防止するとともに、瓶44を外力か
ら保護する。また、緩衝体10は、瓶44の長手方向の
端面がスペーサ42を介して第1の領域26に当接され
ることにより、瓶44が前記空間から瓶44の長手方向
に脱落することを防止する。
【0027】緩衝体10は、壁部14を筒状体に組み立
てることにより、壁部14を外装用の箱として利用して
もよい。この場合において、緩衝体10は、瓶44の長
手方向への圧縮力を、長手方向に連続する緩衝部16
と、長手方向に伸びる第1,第2および第3の折曲げ部
34,36,38とにより受けるから、瓶44の長手方
向への圧縮力に対して強い。
【0028】壁部14を外装用の箱として利用する場合
においては、緩衝部16の幅方向の各縁部を前記筒状体
の隅角部に配置することが好ましい。このようにすれ
ば、各緩衝体16およびその第1の領域30は、それぞ
れ、前記筒状体内において隣りの緩衝体およびその第1
の領域30共同してはすかいと同様に作用し、立方体に
組み立てられた緩衝体10の各面、各稜および各隅角部
の強度を向上させる。
【0029】図4(A)に示すように、緩衝体10は、
瓶44を前記空間内に収容した状態で、四角形の断面形
状を有する細長い箱48内に収容されることにより、容
器用の収納体50に組み合わせてもよい。
【0030】緩衝体10を箱48に収納した状態におい
て、各緩衝部16の幅方向の端縁が箱48の内面に直接
または間接的に当接することにより、緩衝部16は、隣
り合う緩衝部16が互いに当接することとあいまって、
箱48および緩衝体10の形状が変形することを互いに
共同して阻止する。
【0031】また、緩衝部16の幅方向の各縁部は、箱
48の隅角部に直接的または間接的に当接することによ
り、各緩衝部16の変形を防止し、また緩衝部16をは
すかいと同様に作用させ、収納体50の各面、各稜およ
び各隅角部の強度を向上させる。さらに、隣り合う緩衝
部の第1の領域は、箱48内において互いに当接するこ
とにより、共同してはすかいと同様に作用し、収納体の
強度をより向上させる
【0032】緩衝体10および収納体50によれば、、
隣り合う緩衝部16およびその第1の領域30がはすか
いと同様に作用するから、各緩衝部16の変形が防止さ
れ、緩衝体10および収納体50の各面、各稜および各
隅角部の強度が高い。
【0033】なお、緩衝体を収納する箱は、四角形の断
面形状を有する必要がなく、三角形、五角形、六角形、
八角形等、多角形の断面形状を有する箱であってもよい
し、図4(B)に示す収納体52のように、円筒状の断
面形状を有する箱54であってもよく、さらには楕円形
の断面形状を有する箱であってもよい。
【0034】また、図3(B)に符号56の2点鎖線で
示すように、少なくとも1つの補助的な第2の折曲げ部
を、長さ寸法の大きい第1の切込み部26と第2の切込
み部28との間の部位にあって緩衝部16の幅方向中央
の部位に、第2の折曲部36と平行に形成してもよい。
このようにすれば、第2の領域32がさらに補助的な第
2の折曲げ部56において谷折りに曲げられるから、第
2の領域32を押し込むことにより凹所を容易に形成す
ることができる。
【0035】さらに、図3(B)に符号58の2点鎖線
で示すように、一方の第1の領域30の一端に続くフラ
ップ部であって前記一方の前記第1の領域に折り重ねら
れるフラップ部を各緩衝部16に設けることが好まし
い。このようにすれば、第1の領域30がフラップ部5
8により補強されるから、容器の長手方向の端面に当接
する部位の強度が高められる。この場合、第1の領域3
0に対するフラップ部58の折り曲げを容易にする折曲
げ部60をフラップ部58を第1の領域30との境界に
設けるとともに、フラップ部58自体の折り曲げを容易
にする折曲げ部62をフラップ部58上の部位であって
第1の折曲げ部34の延長線上の部位に設けることが好
ましい。
【0036】各厚紙12において、壁部14と緩衝部1
6との位置関係は、任意である。従って、例えば、壁部
14と緩衝部16とを厚紙12の長手方向に交互に配置
してもよいし、厚紙12の長手方向における一端部の側
に壁部14をまた他端部の側に緩衝部16をそれぞれ配
置してもよく、さらに厚紙12の長手方向における両端
部に壁部14を中央部に緩衝部16をそれぞれ配置して
もよいし、
【0037】それぞれが2つの壁部と2つの緩衝部とを
含む2つの厚紙を用いる代わりに、複数の壁部と複数の
緩衝部とを含む1つの厚紙を用いてもよい。この場合、
例えば、2つの壁部と2つの緩衝部とを含む2つの部位
を図3において左右方向に連結してもよいし、上下方向
に対称的に連結してもよい。
【0038】図5に示す緩衝体70は、4つの壁部14
と4つの緩衝部16とを含む厚紙72を利用する。壁部
14は、厚紙72の長手方向の両端部に2つづつ配置さ
れており、緩衝部16は厚紙72の中央部に配置されて
いる。
【0039】各緩衝部16は、第2の領域32の変形作
業を容易する目的で、複数の第2の切込み部28を第2
の領域32に有しているとともに、第2の折曲部38を
長さ寸法の大きい第1の切込み部26と中央の第2の切
込み部28との間の部位で複数としている。隣り合う第
1の緩衝部16は、複数の切込みが形成された折曲部7
4により区画されている。
【0040】両端の両壁部14には、フラップ部76が
厚紙52の長手方向端部に形成されている。フラップ部
76は、緩衝体70が組み立てられた後に、両端の両壁
部14を互いに結合させるべく組み合わされる。
【0041】緩衝体70は、例えば、先ず各フラップ部
58を対応する折曲げ部60で折り曲げ、次いで各緩衝
部16が壁部14の内側となるように厚紙72をミシン
目18,20および折曲部74で折り曲げ、次いで各緩
衝部16を第1および第2の折曲部36,38で折り曲
げ、次いで各緩衝部16の第2の領域32を押し込み、
その後フラップ部76を互いに係合させることにより組
み立てられる。
【0042】図6示す緩衝体82は、4つの壁部14と
4つの緩衝部16とを含む厚紙82を利用する。壁部1
4は、厚紙72の長手方向の両端部に2つづつ配置され
ており、緩衝部16は厚紙72の中央部に配置されてい
る。緩衝体82は、その長手方向両端部に形成されたフ
ラップ部86の形状が図5に示す緩衝体70のフラップ
部76の形状と異なる。このため、緩衝体80は、緩衝
体70と同様に組み立てることができる。
【0043】緩衝体70を用いた収納体と、従来の発砲
スチロール製の緩衝体を用いた収納体との圧縮試験をし
た。これは、いずれも、緩衝体を収納する箱として公知
の一升瓶用のダンボール製の箱を用い、また圧縮力を収
納体の長手方向に作用させることにより行なった。その
結果、本発明の収納体圧縮強さは310Kgであったの
に対し、従来の緩衝体を用いた収納体の圧縮強さは20
5Kgであり、本発明の収納体は、従来の緩衝体を用い
た収納体に対し、圧縮強さが約51%向上した。
【0044】なお、例えば、複数の壁部を備える厚紙
と、複数の緩衝部を備える厚紙とを用いるように、壁部
と緩衝部とを別部材で形成してもよい。また、各緩衝部
を独立した部材で形成してもよい。さらに、筒状の容器
に収容される緩衝体の場合には、壁部を用いなくてもよ
く、この場合は、各緩衝部がその幅方向において一体的
に連結された厚紙を用いることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緩衝体の組立法を説明するための工程
を示す図である。
【図2】本発明の緩衝体の組立法を説明するための図1
に続く工程を示す図である。
【図3】緩衝体の一部材を展開した状態で示す図であ
る。
【図4】収納体の実施例を断面して示す斜視図である。
【図5】他の緩衝体を展開した状態で示す図である。
【図6】さらに他の緩衝体を展開した状態で示す図であ
る。
【符号の説明】
10,70,80 緩衝体 12,72,82 厚紙 14 壁部 16 緩衝部 18,20 ミシン目 26 第1の切込み部 28 第2の切込み部 30 第1の領域 32 第2の領域 34 第1の折曲げ部 36 第2の折曲げ部 38 第3の折曲げ部 40 凹所 42 スペーサ 44 瓶(容器) 48,54 箱 50,52 収納体 56 補助的な第2の折曲げ部 58 フラップ部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長い複数の緩衝部を含み、前記各緩衝
    部は、該緩衝部をその長手方向の両端の第1の領域と該
    両第1の領域の間の第2の領域とに区画する第1の切込
    み部であって前記長手方向の両端部に形成されかつ前記
    緩衝部の幅方向の中心を横切って前記幅方向へ伸びる第
    1の切欠部と、前記第1の領域を山折りに曲げるべく前
    記各第1の領域の前記幅方向の中央部に形成された第1
    の折曲げ部と、前記第2の領域を谷折りに曲げるべく前
    記第2の領域の前記幅方向の中央部に形成された第2の
    折曲げ部と、前記第2の領域を山折りに曲げるべく前記
    第2の領域にあって前記第2の折曲げ部に関して対称の
    部位に形成された第3の折曲げ部とを有する、容器用緩
    衝体。
  2. 【請求項2】 前記各緩衝部は、さらに、一方の前記第
    3の折曲げ部から前記第2の折曲げ部を横切って他方の
    第3の折曲げ部に伸びる少なくとも1つの第2の切込み
    部であって前記第2の領域に形成された第2の切込み部
    を有する、請求項1に記載の緩衝体。
  3. 【請求項3】 前記各緩衝部は、互いに平行な複数の前
    記第2の折曲部を有する、請求項1または2に記載の緩
    衝体。
  4. 【請求項4】 前記各緩衝部は、さらに、一方の前記第
    1の領域に続くフラップ部であって前記一方の前記第1
    の領域に折り重ねられるフラップ部を有する、請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の緩衝体。
  5. 【請求項5】 前記第1の切込み部の長さ寸法は互いに
    異なり、前記第3の折曲げ部の間隔は、一方の前記第1
    の切込み部と前記長手方向の中央部との間においてはほ
    ぼ同じ値であるが、他方の前記第1の切込み部と前記長
    手方向の中央部との間においては他方の前記第1の切込
    み部に向けて漸次減少する値である、請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の緩衝体。
  6. 【請求項6】 さらに、隣り合う前記緩衝部を連結した
    状態に維持すべく少なくとも一方の前記第1の領域と前
    記第2の領域との間に配置されるスペーサを含む、請求
    項1〜5のいずれか1項に記載の緩衝体。
  7. 【請求項7】 さらに、前記緩衝部に個々に対応された
    複数の壁部であって互いに共同して前記緩衝部を収容す
    る多角形の筒状体を形成する壁部を含む、請求項1〜6
    のいずれか1項に記載の緩衝体。
  8. 【請求項8】 前記緩衝部の前記幅方向の各縁部は、前
    記筒状体の隅角部に配置される、請求項7に記載の緩衝
    体。
  9. 【請求項9】 隣り合う前記緩衝部の前記第1の領域
    は、前記筒状体内において互いに当接される、請求項8
    に記載の緩衝体。
  10. 【請求項10】 筒状の箱と、該箱内に収容される緩衝
    体とを含み、前記緩衝体は細長い複数の緩衝部を備え、
    前記各緩衝部は、該緩衝部をその長手方向の両端の第1
    の領域と該両第1の領域の間の第2の領域とに区画する
    第1の切込み部であって前記長手方向の両端部に形成さ
    れかつ前記緩衝部の幅方向の中心を横切って前記幅方向
    へ伸びる第1の切欠部と、前記第1の領域を山折りに曲
    げるべく前記各第1の領域の前記幅方向の中央部に形成
    された第1の折曲げ部と、前記第2の領域を谷折りに曲
    げるべく前記第2の領域の前記幅方向の中央部に形成さ
    れた第2の折曲げ部と、前記第2の領域を山折りに曲げ
    るべく前記第2の領域にあって前記第2の折曲げ部に関
    して対称の部位に形成された第3の折曲げ部とを有す
    る、容器用収納体。
  11. 【請求項11】 前記箱は角筒状の形状を有しており、
    前記緩衝部の前記幅方向の各縁部は、前記箱内において
    前記箱の隅角部に直接的または間接的に当接される、請
    求項10に記載の収納体。
  12. 【請求項12】 隣り合う前記緩衝部の前記第1の領域
    は、前記箱内において互いに当接される、請求項10ま
    たは11に記載の収納体。
  13. 【請求項13】 前記緩衝体は、さらに、前記緩衝部に
    個々に対応された複数の壁部を備え、前記壁部は前記緩
    衝部を収容する多角形の筒状体を互いに共同して形成す
    る、請求項10〜12のいずれか1項に記載の緩衝体。
  14. 【請求項14】 前記緩衝部の前記幅方向の各縁部は、
    前記筒状体の隅角部に配置される、請求項13に記載の
    収納体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104909025A (zh) * 2015-06-19 2015-09-16 杨鑫 可存放至少两瓶酒的组装酒盒
KR101636206B1 (ko) * 2015-05-07 2016-07-04 정민규 포장용 상자
KR102029655B1 (ko) * 2019-03-28 2019-10-10 송진우 용기 포장케이스

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