JPH06155665A - 包装用フィルム - Google Patents
包装用フィルムInfo
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- JPH06155665A JPH06155665A JP31223592A JP31223592A JPH06155665A JP H06155665 A JPH06155665 A JP H06155665A JP 31223592 A JP31223592 A JP 31223592A JP 31223592 A JP31223592 A JP 31223592A JP H06155665 A JPH06155665 A JP H06155665A
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Abstract
をラップして電子レンジ等で加熱するラップフィルムと
して好適な包装用フィルムを提供する。 【構成】 EVOH層の両側に酸変性ポリオレフィンと
EVOHとの混合物からなる接着層を介してポリオレフ
ィン系樹脂表面層を設けたもの。
Description
る包装用フィルムに関する。詳しくは、本発明はカット
性、透明性、耐熱性、層間接着性、バリア性、非熱収縮
性、食品安全性、環境適性及び生産性に優れた包装用フ
ィルムに関する。
フィルムとしては、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレ
ン、或いはポリ塩化ビニルを主原料とするものが知られ
ている。
化ビニリデン系のフィルムは、加熱時の収縮が大きいと
いう不都合があり、ポリエチレン系のフィルムは油物
(例えば、食肉やてんぷら等)に接触しかつ高熱となっ
た場合は、フィルムが溶融してしまうという欠点があ
り、さらにポリ塩化ビニル系のフィルムは、沸騰熱湯に
接触すると白化現象を起こすという問題がある。
はエチレン−ビニルアルコール共重合樹脂(以下「EV
OH」と呼ぶ場合がある)が知られている。この樹脂は
優れた透明性及びガスバリアー性を具備しているが、吸
湿性が高いため、単層フィルムでは本来の物性を保つこ
とが難しい。また、かかるラップ用フィルムは、カット
性(切断のし易さ)において次のような問題点がある。
即ち、ラップ用フィルムは通常、紙管などのケースに収
納してあり、このケースに取付けられた「のこ刃」と呼
ばれる切断刃に当ててフィルムを引き取って適宜の長さ
に切断するものである。
しては、一般に0.2mm厚程度の鉄板をのこぎり型に
打ち抜いただけの簡単な刃が使用されており、また、こ
の「のこ刃」を支えるケースについても、350〜70
0g/m2 程度のコートボール紙製の紙箱が使われてお
り、剛性は極く低い。この種のフィルムは、このような
簡単な切断機構によっても、使用者の意志に従って容易
に切断されることが要請されるのであるが、実際は、ケ
ースや「のこ刃」が変形したりするばかりでなく、フィ
ルムが変形したり、「のこ刃」から外れた位置で切断が
起こったりする場合がある。具体的に述べると、従来の
ポリ塩化ビニリデン系のフィルムは、切断の際、フィル
ムの一部に裂け目ができると、この裂け目が広がって、
「のこ刃」に沿って切断されることなく斜めに切れてし
まう傾向がある。また従来のポリエチレン系のフィルム
は、切断時にかなりの引張力を要し、ケースが曲折した
りするばかりでなく、フィルムが変形したりすることが
ある。
用フィルムの上記問題点の解決された包装用フィルムを
製造すべく鋭意検討を重ねた結果、EVOH層の両側に
ポリオレフィン系樹脂を共押出法で積層したものを、フ
ィルムの引取方向に延伸することにより、上記問題点が
解消され、かつEVOH本来の特性(ガスバリアー性及
び透明性)を損うことなく、カット性、耐熱性、層間接
着性、非熱収縮性、環境適性および食品安全性に優れた
包装用フィルムが得られることを見出して本発明に到達
した。
の両側に、酸変性ポリオレフィン樹脂とEVOHとを溶
融混合してなる接着層を介して、ポリオレフィン系樹脂
からなる層を設けたことを特徴とする包装用フィルムに
存する。以下、本発明につき詳細に説明する。本発明の
包装用フィルムは少なくとも5層以上の層構成を有し、
例えば外層(表層)/接着層/中心部の層/接着層/内
層(表層)の5層からなっている。
るポリオレフィン系樹脂としてはポリプロピレン、ポリ
エチレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−ブテン1共重合体等が
挙げられるが、特にポリプロピレン系樹脂が好適に用い
られる。ポリプロピレン系樹脂の種類は特に制限はな
く、プロピレン単独重合体はもちろんエチレン等とプロ
ピレンとの共重合体であってもよい。プロピレン単独重
合体としては、アイソタクチックポリプロピレン、シン
ジオタクチックポリプロピレン、アタクチックポリプロ
ピレンをあげることができるが、アイソタクチックポリ
プロピレンが特に好ましい。さらにプロピレンとエチレ
ン等他成分との共重合体はランダム共重合体、ブロック
共重合体のいずれであってもよい。例えばプロピレンと
1〜5重量%のエチレンとのランダム又はブロック共重
合体やプロピレンと1〜10重量%のC4 以上のα−オ
レフィンとのランダム又はブロック共重合体が挙げられ
る。なお、このポリプロピレン系樹脂の物性は、各種用
途、条件等に応じて選定すればよいが、通常、メルトフ
ローレート(MFR)0.5〜30g/10分、好まし
くは2〜15g/10分密度0.89〜0.91g/c
m3 のものが好適である。メルトフローレートはJIS
K6758に準拠し、230℃、2.16kg荷重で
測定したものである。
及びコ−ポリマーいずれでも良く、コ−ポリマーとして
はエチレンと1〜10重量%のプロピレン又はC4 以上
のα−オレフィンとのランダム又はブロック共重合体が
用いられる。これらのうち特に190℃でのMFRが
0.5〜30g/10分、好ましくは1.5〜15g/
10分のものが成形性から望ましい。
される層(例えば内層及び外層)は、接着層を介してエ
チレン−ビニルアルコール共重合樹脂から形成される中
心部の層と接合される。かかるエチレン−ビニルアルコ
ール共重合樹脂としては、通常MFRが1〜20g/1
0分(230℃)のものが使用される。なお、成形性の
観点から、好ましくは1〜10g/10分、より好まし
くは2〜7g/10分のものが望ましい。MFRが1g
/10分未満では押出性が悪く、逆に20g/10分を
越えると成膜安定性が低下する。更にエチレン−ビニル
アルコール共重合樹脂中のエチレン含有量も性能に大き
く影響し、好ましくは20〜60モル%、より好ましく
は25〜50モル%が望ましい。
性に問題を生じ、逆に50モル%を越えるとバリアー
性、透明性が低下する。本発明の接着層は、酸変性ポリ
オレフィン樹脂とEVOHとを溶融混合したものを用い
る。酸変性ポリオレフィン樹脂は、ベースとなるポリオ
レフィン樹脂に任意の方法で不飽和カルボン酸又はその
誘導体等の酸をグラフト反応させることにより得られ
る。
酸類とを、溶融状態で反応させる方法(例えば特公昭4
3−27421号)、溶液状態で反応させる方法(例え
ば特公昭44−15422号)、スラリー状態で反応さ
せる方法(例えば特公昭43−18144号)、気相状
態で反応させる方法(例えば特開昭50−77493
号)などがある。これらの方法の中で押出機を用いる溶
融混練法が操作上簡便であるため好ましく用いられる。
は、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等が使用さ
れる。それらの樹脂には特に制限はなく、ポリエチレン
やポリプロピレンのホモポリマー及びコ−ポリマーが使
用される。それらのポリマーの好ましい物性の範囲は先
に述べた内外層に用いるポリオレフィンと同じ範囲のも
のが好ましい。
形性の面から内外層と同じ原料を用いた方が好ましい。
また接着層のポリオレフィンの変性に用いる不飽和カル
ボン酸類としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、ま
たはそれら酸無水物、エステル、アミド、イミド、金属
塩等であり、これらのうち、無水マレイン酸を用いるの
が最も好ましい。
との反応を促進するために有機過酸化物が用いられる。
有機過酸化物としては、例えば、ベンゾイルパーオキサ
イド、ラウロイルパーオキサイド、アゾビスイソブチロ
ニトリル、ジクミルパーオキサイド、α,α′−ビス
(t−ブチルパーオキシジイソプロピル)ベンゼン、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキシン−3、ジ−t−ブチルパーオ
キサイド、クメンヒドロパーオキサイド、t−ブチルヒ
ドロパーオキサイドなどが挙げられる。有機過酸化物の
添加量は特に制限されないが、ポリオレフィン100重
量部に対して通常0.005乃至5重量部、好ましくは
0.01乃至1重量部である。
ポリオレフィン樹脂は、上記に示したポリオレフィン、
不飽和カルボン酸類、有機過酸化物をタンブラー、ヘン
シェルミキサー等で充分に混合し、ポリオレフィンの融
点以上、一般には融点以上280℃以下の温度で溶融混
練してグラフト化反応を行なわせる。溶融混練する方法
は特に制限されず、例えばスクリュー押出機、バンバリ
ーミキサー、ミキシングロールなどを用いて行うことが
できるが、操作の簡便さのためスクリュー押出機が好ま
しく使用される。溶融混練の温度および時間は用いる有
機過酸化物の分解温度により変化するが、一般に160
乃至280℃で0.3乃至30分間、好ましくは170
乃至250℃で1乃至10分間が適当である。
ボン酸類のグラフト量は、0.01〜3重量%、好まし
くは0.03〜1重量%である。不飽和カルボン酸類の
グラフト量が0.01重量%以下では接着性が低下し、
3重量%以上ではゲル化物が増大し易くなるため好まし
くない。本発明においては、上記酸変性ポリオレフィン
樹脂はエラストマーを含んだ方が望ましく、2重量%以
上、好ましくは、5〜50重量%、特に好ましくは、1
0〜25重量%の酸変性ポリオレフィンエラストマーを
含有させることにより接着性を向上させることができ
る。
の原料としては、例えば、エチレンと炭素数3以上のα
−オレフィンとの共重合エラストマーが使用される。中
でも、密度が0.91g/cm3 未満、好ましくは0.
85〜0.90g/cm3 で、MFRが0.1〜50g
/10分(ASTM−D1238、190℃)、好まし
くは、1〜20g/10分のものが好適である。
−オレフィンとしてはプロピレン、1−ブテン、1−ペ
ンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン等が
挙げられ、これらと共に1,4−ヘキサジエン、ジシク
ロペンタジエン、エチリデンノルボルネン等の非共役ジ
エンを使用することもできる。上記エチレン−α−オレ
フィン共重合エラストマーは、チーグラー型触媒、中で
もオキシ三塩化バナジウム、四塩化バナジウム等のバナ
ジウム化合物と有機アルミニウム化合物とからなる触媒
を用いて、エチレンとα−オレフィンとを共重合させる
ことにより製造することができ、エラストマー中のエチ
レン含有量が40〜90モル%の範囲であり、α−オレ
フィンの含有量が10〜60モル%の範囲であるのが望
ましい。上記エチレン−α−オレフィン共重合エラスト
マーの市販品としては、例えば、CdF Chimie
E.P.社のNORSOFLEX(FW1600,F
W1900,MW1920,SMW2440,LW22
20,LW2500,LW2550);日本ユニカー社
のフレックスレジン(DFDA1137,DFDA11
38,DEFD1210,DEFD9042);三井石
油化学社のタフマー(A4085,A4090,P01
80,P0480)、日本合成ゴム社のJSR−EP
(EP02P,EP07P,EP57P)などが挙げら
れる。
リオレフィン樹脂の酸変性と同様に行うことができる。
本発明においては、未変性のポリオレフィン樹脂とエラ
ストマーを混練しながら同時に酸変性処理を施してもよ
い。本発明においては、酸変性ポリオレフィン樹脂に
は、更に該樹脂100重量部に対して、最大2000重
量部までの未変性ポリオレフィン樹脂を混合してもよ
い。その際、混合物中の不飽和カルボン酸類のグラフト
量が上記範囲内になるように混合するのがよい。かかる
未変性ポリオレフィン樹脂としては、上述した酸変性ポ
リオレフィン樹脂の原料であるポリプロピレンやポリエ
チレンが挙げられる。
OHを溶融混合してなる。EVOH樹脂の物性としては
先に説明した、中心となる層と物性的に同じ範囲のもの
が好ましい。EVOH樹脂は、得られる樹脂組成物中、
2〜40重量%、好ましくは、10〜25重量%となる
ように溶融混合する。これらの範囲外だと接着性、透明
性の改良効果が低下する。
使用する程度の耐熱安定剤、耐候安定剤、滑剤、帯電防
止剤、核剤、充填剤、顔料、染料、難燃剤、ブロッキン
グ防止剤等の添加物を0.0005〜30重量%程度含
有させてもよい。酸変性ポリオレフィン樹脂にEVOH
樹脂を混合する場合、それらの混合は一般的な方法で良
く、特に制限はないが、透明性を向上させる為に、樹脂
に対する比エネルギー0.3kw・hr/kg以上、好
ましくは、0.4〜2.0kw・hr/kgの条件下に
溶融混合するのが望ましい。例えば、酸変性ポリオレフ
ィン樹脂とEVOH樹脂とを、上記条件下で、190〜
350℃でスクリュー押出機、バンバリーミキサー、ミ
キシングロール等で溶融混合する。
とEVOH樹脂を溶融混合すると、EVOH樹脂がミク
ロサイズで、しかも均一に酸変性ポリオレフィン樹脂中
に分散され、透明性が著しく向上する。ここで比エネル
ギーとは、樹脂を溶融混練する際に、単位重量当り(1
kg)の樹脂に混練設備から混練の効果の為に与えられ
るエネルギーをいい、数値が大きい場合が練りの効果が
高い事になる。
し出すのに必要なスクリュー駆動用モーターの消費電力
で近似的に表わされる。またバンバリーミキサー等のロ
ール式混練機の場合は、樹脂1kg処理するのに必要な
ロールの駆動用モーターの消費電力で近似的に表わされ
る。具体的には、押出機のモーターに電流計、電圧計等
を取り付け、これからモーターの電力消費量を得、これ
にモーターの力率(通常0.85程度)を掛け、1kg
の樹脂に加えられる混練力(kw・hr/kg)を得
る。
VOHとを、200〜350℃でスクリュー押出機、バ
ンバリーミキサー、ミキシングロール等で溶融混合す
る。本発明の包装用フィルムは、上記ポリオレフィン樹
脂(内外層)とEVOH樹脂(中心部の層)と酸変性ポ
リオレフィン樹脂とEVOHを溶融混合してなる接着性
樹脂(接着層)を共押出成形によって3種5層の層構
成、例えば〔ポリプロピレン系樹脂/変性樹脂/EVO
H樹脂/接着性樹脂/ポリプロピレン系樹脂〕の多層フ
ィルムを共押出成形してなる。
は、水冷式インフレーション成形法等のが好ましく採用
される。すなわち、溶融押出しされた樹脂を上記成形法
により急冷することにより、通常よく用いられる空冷式
インフレーション成形法と比較してより透明性に優れた
フィルムが得られる。上記共押出成形により得られた未
延伸多層フィルムは、次いでフィルムの引取方向(縦方
向)に延伸倍率2〜6倍、好ましくは2.5〜4倍に一
軸延伸する。該延伸倍率が2倍未満ではフィルムのカッ
ト性が不十分であり、また6倍より大きいと延伸性が低
下し、破断もしくはフィルムに延伸むらができるので望
ましくない。該延伸処理は上記未延伸フィルムをそのま
ま或は所定の幅にスリットしたものを加熱し、例えば延
伸ロールの周速度を変化させることによりフィルムの引
取方向即ち縦方向に延伸させる方法等により行なわれ
る。該延伸処理における予熱温度としては、通常〔ポリ
オレフィン系樹脂の融点−20℃〕以下、望ましくは4
0〜120℃の範囲で行なうのが好適である。
高い温度とし、さらにフィルムのシワ防止、横強度向上
のためには、出来るだけ高い温度とすることが好まし
く、通常は〔ポリオレフィン系樹脂の融点−20℃〕以
下、望ましくは80〜150℃の範囲で行なうのが好適
である。該予熱及び熱固定温度が〔ポリオレフィン系樹
脂の融点−20℃〕より高い場合は、延伸ロールにフィ
ルムが溶融付着し、また、予熱温度が40℃未満では、
EVOH樹脂が予熱不十分のために延伸困難となり、フ
ィルム破断が起こるので望ましくない。
00μm以下、好ましくは2〜50μm、さらに好まし
くは5〜20μmの範囲であり、また中心部の層の厚み
はフィルム全体の厚みに対し10〜90%の範囲であ
る。該フィルムの厚みが40μmより大きいとフィルム
切断時の引裂強度が大きくなりすぎる。中心部の層の厚
みが全体厚みの10%より小さいとEVOH樹脂本来の
透明性等を維持することはできず、また一軸延伸ポリオ
レフィンフィルムとしての物性が支配的になるので、延
伸方向に裂け易くなる。中心部の層の厚みは全体厚みの
15%以上であるのが好ましい。逆に90%より大きい
と、ポリオレフィン層の厚みが薄くなり、共押出成形に
より均一に中心部の層を覆うことが困難となる。中心部
の層の厚みは全体厚みの80%以下であるのが好まし
い。
の種々の包装用途に用いられる。さらに両表面層を構成
する外層及び内層に適当な方法で自己粘着性を付与する
ことによりラップフィルムとして好適に使用される。
より更に詳しく説明するが、本発明はその要旨を越えな
い限りこれら実施例によって限定されるものではない。
実施例中の測定は下記の方法で行なった。 (1) 透湿性 JIS Z0208に準じ、40℃、90%RHの条件
で測定した。
定した。測定値はMAX値,MIN値,AVE値と3種
類得られるが、目視感と最も対応するMAX値で表示し
た。
上下25mmに紙をあて10gの重りを下げる。1時間
で切れない最高雰囲気温度を10℃刻みで測定した。
これをシリコンオイルを入れたアルミパン中に浸し、こ
のアルミパンを140℃のホットプレート上に置く。ア
ルミパンに熱を奪われるため一旦ホットプレートの温度
は下がるが、これが、140℃になってから45秒後に
サンプルを取り出し、そのサイズ変化を測定する。
し、のこ刃による切断テストを行ない、4段階レベル
(良好、普通、やや不良、不良)によって評価した。な
お、評価の基準として市販のラップフィルムのカットレ
ベルを普通として評価した。
心層(EVOH)の間の接着強度を評価した。
に示す樹脂を3台の押出機よりダイス温度280℃で同
時に押出し、チルロール温度25℃、引取速度10m/
分の条件で製膜し、外層(ポリプロピレン)/接着層
(変性樹脂)/中心の層(EVOH樹脂)/接着層(変
性樹脂)/内層(ポリプロピレン)からなる3種5層フ
ィルム(厚み30μm、層比1:1:1:1:1)を成
形した。次いで該フィルムをロール延伸により、予熱温
度60℃、熱固定温度110℃で縦方向に3.5倍延伸
した。得られたフィルムの透湿度、透明性、耐熱温度、
熱収縮率及びカット性を上記方法で評価した。結果を表
5に示す。
ンダム共重合体、三菱化成(株)製、三菱ポリプロ65
00J、MFR;9g/10分(230℃)、密度;
0.9g/cm3 変性ポリプロピレン:三菱ポリプロ6500Jを100
重量部、無水マレイン酸1重量部、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3を
0.15重量部用い、50mmφ押出機にて210℃で
溶融混練してペレット化を行ない変性ポリプロピレンを
得た。この変性ポリプロピレンの無水マレイン酸グラフ
ト量は0.35重量%であった。 EVOH樹脂:(エチレン−ビニルアルコール共重合
体、日本合成化学工業(株)社製、商品名;ソアノー
ル、ET3803、エチレン含有量;38mol%、M
FR;4.0g/10分(230℃))
1:3にすること以外は同様にして行った。その結果を
表5に示す。
成形としたこと以外は同様にして行なった。その結果を
表5に示す。なお、原反成形条件は、ダイス径75mm
φ、ダイス温度250℃、ブローアップ比1.8、引き
取り速度10m/minとし、折幅210mm、厚さ3
0μmのフィルムを成形した。
にて比エネルギー0.5kw・hr/kgの条件でペレ
ット化して再生原料を得た。この再生原料を接着層に用
いた事以外は実施例1と同様にして行なった。その結果
を表5に示す。これによりロスの回収、リサイクルを行
なっても性能的に優れている事が判る。
た事以外は実施例1と同様にした。その結果を表5に示
す。
製、三菱ポリエチUF340、MFR;2.0g/10
分(190℃)密度;0.922g/cm3 変性低密度ポリエチレン:三菱ポリエチUF340を1
00重量部、無水マレイン酸を1重量部、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−
3を0.15重量部用い、50mmφ押出機にて190
℃で溶融混練してペレット化を行ない変性低密度ポリエ
チレンを得た。この変性低密度ポリエチレンの無水マレ
イン酸グラフト量は0.35重量%であった。
外は実施例1と同様にした。その結果を表5に示す。
0Jを80重量部、商品名;タフマーA4085(三井
石油化学工業(株)製)MFR;3.6g/10分(1
90℃)密度;0.88g/cm3 を20重量部、無水
マレイン酸を1重量部、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3を0.15重量
部用い、50mmφ押出機にて210℃で溶融混練して
ペレット化を行ない変性ポリプロピレンを得た。この変
性ポリプロピレンの無水マレイン酸グラフト量は0.3
5重量%であった。
外は実施例1と同様にした。その結果を表5に示す。
0Jを100重量部、無水マレイン酸を1重量部、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キシン−3を0.15重量部用い、50mmφ押出機に
て210℃で溶融混練してペレット化を行ない、変性ポ
リプロピレンを得た。この変性ポリプロピレンの無水マ
レイン酸グラフト量は0.35重量%であった。
ルム層比、延伸倍率にしたこと以外は同様にして行なっ
た。その結果を表5に示す。
た。その再生原料を接着層として用い、共押出成形する
際の比エネルギーを0.2kw・hr/kgとする以外
は実施例1と同様にして積層フィルムの製造を行なっ
た。その結果を表5に示す。
透明性、層間接着性、耐熱性、バリア性、非熱収縮性及
び食品安全性、環境適性に優れている。また、本発明に
おいては、EVOH樹脂を使用しているのが、以下に示
す様に生産性に優れている。
両端の肉厚の厚い部分をスリットして取り除く必要があ
る事より発生するトリムロスや、厚み等の規格が外れて
発生した不良品等のロスを回収、リサイクルできるか否
かが生産性に大きく関係し、コストにも影響が大きい。
即ち多層の透明フィルムのリサイクルについては特に透
明性の低下が問題となって実施が非常に困難と言われて
いた。しかし本発明によりポリオレフィンとEVOH樹
脂、酸変性ポリオレフィンの混合物からなるトリムロス
を回収、利用し、かつ透明性等の性能も良好なフィルム
が得られる。
層を別途設定する必要があるが、本発明により、内外層
と中心層の間にリサイクル物を用いる事で、接着層が回
収層を兼ねた事になる。これにより層構成が単純化さ
れ、共押出成形に必要な押出機の数も削減できる効果も
ある。また使用後の廃棄処理としてプラスチックフィル
ムは燃焼時に発生するガスとして今日問題となっている
NOxや塩化水素等の有害と云われているガスを発生し
ない為環境適性に優れている。
Claims (3)
- 【請求項1】 エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂
からなる層の両側に、酸変性ポリオレフィン樹脂とエチ
レン−ビニルアルコール共重合樹脂とを溶融混合してな
る接着層を介して、ポリオレフィン系樹脂からなる層を
設けたことを特徴とする包装用フィルム。 - 【請求項2】 接着層が、2〜40重量%のエチレン−
ビニルアルコール共重合樹脂を含んでいることを特徴と
する請求項1に記載の包装用フィルム。 - 【請求項3】 酸変性ポリオレフィン樹脂は酸変性ポリ
オレフィンエラストマーを含有していることを特徴とす
る請求項1に記載の包装用フィルム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP31223592A JP3149578B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | ラップ用フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP31223592A JP3149578B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | ラップ用フィルム |
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JPH06155665A true JPH06155665A (ja) | 1994-06-03 |
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ID=18026803
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JP31223592A Expired - Fee Related JP3149578B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | ラップ用フィルム |
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016064610A (ja) * | 2014-09-26 | 2016-04-28 | 藤森工業株式会社 | 積層フィルムおよび包装袋 |
WO2022209655A1 (ja) * | 2021-03-29 | 2022-10-06 | 三井化学株式会社 | 極性樹脂組成物および積層体 |
WO2023190813A1 (ja) * | 2022-03-30 | 2023-10-05 | 三菱ケミカル株式会社 | エチレン-ビニルアルコール系共重合体組成物、エチレン-ビニルアルコール系共重合体組成物の製造方法、ペレット、多層構造体及び、多層構造体の製造方法 |
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1992
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