JPH0615532B2 - 5−フルオロウラシル誘導体およびこれを含有する医薬製剤 - Google Patents
5−フルオロウラシル誘導体およびこれを含有する医薬製剤Info
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- JPH0615532B2 JPH0615532B2 JP61021485A JP2148586A JPH0615532B2 JP H0615532 B2 JPH0615532 B2 JP H0615532B2 JP 61021485 A JP61021485 A JP 61021485A JP 2148586 A JP2148586 A JP 2148586A JP H0615532 B2 JPH0615532 B2 JP H0615532B2
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- group derived
- acid
- fatty acid
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Description
【発明の詳細な説明】 I.発明の背景 技術分野 本発明は新規な5−フルオロウラシル誘導体およびこれ
を含有する医薬製剤に関するものである。本発明によっ
て提供される5−フルオロウラシル誘導体は新規化合物
であって、強力な制癌作用を有する。また、本発明の5
−フルオロウラシル誘導体は強力な血小板凝集抑制作用
も有する。本発明の化合物はガン転移の予防効果も有す
る。
を含有する医薬製剤に関するものである。本発明によっ
て提供される5−フルオロウラシル誘導体は新規化合物
であって、強力な制癌作用を有する。また、本発明の5
−フルオロウラシル誘導体は強力な血小板凝集抑制作用
も有する。本発明の化合物はガン転移の予防効果も有す
る。
先行技術 ジエン高級脂肪酸であるリノール酸およびトリエン高級
脂肪酸であるα−リノレン酸は必須脂肪酸であり、トリ
エン高級脂肪酸である 8,11,14-エイコサトリエン酸はプロスタグラジンE1の
前駆体であり各々重要な化合物である。ペンタエン高級
脂肪酸については、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン
酸が魚油中に多く含まれておりLDLコレステロールを低
下させる作用のあることが報告されている。
脂肪酸であるα−リノレン酸は必須脂肪酸であり、トリ
エン高級脂肪酸である 8,11,14-エイコサトリエン酸はプロスタグラジンE1の
前駆体であり各々重要な化合物である。ペンタエン高級
脂肪酸については、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン
酸が魚油中に多く含まれておりLDLコレステロールを低
下させる作用のあることが報告されている。
5−フルオロウラシルは制癌剤として臨床で使用されて
いるが、毒性が高く有効血中濃度の幅が狭いという問題
点があり必ずしも満足すべき薬物とは云い難い。
いるが、毒性が高く有効血中濃度の幅が狭いという問題
点があり必ずしも満足すべき薬物とは云い難い。
II.発明の目的 本発明者等は5−フルオロウラシルの高級脂肪酸アミド
を種々合成し、それらの薬理活性を鋭意研究した結果、
本発明に係る5−フルオロウラシル誘導体が優れた制癌
作用ならびに血小板凝集抑制作用を有することを見い出
し本発明を完成させるに至った。
を種々合成し、それらの薬理活性を鋭意研究した結果、
本発明に係る5−フルオロウラシル誘導体が優れた制癌
作用ならびに血小板凝集抑制作用を有することを見い出
し本発明を完成させるに至った。
従って、本発明は新規な5−フルオロウラシル誘導体お
よびこれを含有する制癌剤ならびに血小板凝集抑制剤を
提供することを目的とする。本発明に係る5−フルオロ
ウラシル誘導体は強力な制癌作用を有するとともに強力
な血小板凝集抑制作用を有し、ガン転移等の予防剤とし
て有用である。
よびこれを含有する制癌剤ならびに血小板凝集抑制剤を
提供することを目的とする。本発明に係る5−フルオロ
ウラシル誘導体は強力な制癌作用を有するとともに強力
な血小板凝集抑制作用を有し、ガン転移等の予防剤とし
て有用である。
本発明の目的は以下に示す構成によって達成される。す
なわち本発明は一般式(I) (式中、Rはリノール酸またはトリエン高級脂肪酸また
はペンタエン高級脂肪酸から誘導されるアシル基を表
し、nは2〜4の整数を表す)で示される5−フルオロ
ウラシル誘導体である。
なわち本発明は一般式(I) (式中、Rはリノール酸またはトリエン高級脂肪酸また
はペンタエン高級脂肪酸から誘導されるアシル基を表
し、nは2〜4の整数を表す)で示される5−フルオロ
ウラシル誘導体である。
また、本発明は一般式(I) (式中、Rはリノール酸またはトリエン高級脂肪酸また
はペンタエン高級脂肪酸から誘導されるアシル基を表
し、nは2〜4の整数を表す)で示される5−フルオロ
ウラシル誘導体を含有する制癌剤である。
はペンタエン高級脂肪酸から誘導されるアシル基を表
し、nは2〜4の整数を表す)で示される5−フルオロ
ウラシル誘導体を含有する制癌剤である。
また、本発明は一般式(I) (式中、Rはリノール酸またはトリエン高級脂肪酸また
はペンタエン高級脂肪酸から誘導されるアシル基を表
し、nは2〜4の整数を表す)で示される5−フルオロ
ウラシル誘導体を含有する血小板凝集抑制剤である。
はペンタエン高級脂肪酸から誘導されるアシル基を表
し、nは2〜4の整数を表す)で示される5−フルオロ
ウラシル誘導体を含有する血小板凝集抑制剤である。
前記トリエン高級脂肪酸から誘導されるアシル基として
はα−リノレン酸あるいはジホモγ−リノレン酸から誘
導されたアシル基が好ましい。
はα−リノレン酸あるいはジホモγ−リノレン酸から誘
導されたアシル基が好ましい。
また、前記ペンタエン酸高級脂肪酸から誘導されるアシ
ル基としてはエイコサペンタエン酸から誘導されるアシ
ル基が好ましい。
ル基としてはエイコサペンタエン酸から誘導されるアシ
ル基が好ましい。
III.発明の具体的説明 本発明の前記式(I)で示される5−フルオロウラシル
誘導体は、1−クロロカルボニル−5−フルオロウラシ
ルを塩基存在下に一般式NH2(CH2)n-R(式中、Rおよび
nは前記式(I)の定義と同じ。)で示される化合物と
縮合反応させることによって得られる。
誘導体は、1−クロロカルボニル−5−フルオロウラシ
ルを塩基存在下に一般式NH2(CH2)n-R(式中、Rおよび
nは前記式(I)の定義と同じ。)で示される化合物と
縮合反応させることによって得られる。
塩基としては、トリエチルアミン、トリブチルアミン、
ジメチルアミノピリジン等の三級アミンが好ましく用い
られる。
ジメチルアミノピリジン等の三級アミンが好ましく用い
られる。
本発明の5−フルオロウラシル誘導体は臨床に用いられ
ている5−フルオロウラシルと動物試験において同等以
上の抗腫瘍作用(制癌作用)を示し、且つ、5−フルオ
ロウラシルに比べて低毒性である。また本発明の5−フ
ルオロウラシル誘導体は5−フルオロウラシルには見ら
れない強力な血小板凝集抑制作用を有するという特徴も
持っている。
ている5−フルオロウラシルと動物試験において同等以
上の抗腫瘍作用(制癌作用)を示し、且つ、5−フルオ
ロウラシルに比べて低毒性である。また本発明の5−フ
ルオロウラシル誘導体は5−フルオロウラシルには見ら
れない強力な血小板凝集抑制作用を有するという特徴も
持っている。
従って本発明の5−フルオロウラシル誘導体は制癌剤な
らびに血小板凝集抑制剤として使用可能である。投与量
は一般に成人1日量約0.1〜3gであり、必要により
1〜3回に分けて投与するのがよい。
らびに血小板凝集抑制剤として使用可能である。投与量
は一般に成人1日量約0.1〜3gであり、必要により
1〜3回に分けて投与するのがよい。
本発明の5−フルオロウラシル誘導体は通常の方法でカ
プセル剤、錠剤、顆粒剤、シロップ剤として経口投与す
るとか、注射剤、坐剤として非経口投与することが可能
である。
プセル剤、錠剤、顆粒剤、シロップ剤として経口投与す
るとか、注射剤、坐剤として非経口投与することが可能
である。
担体あるいは賦形剤の例として炭酸カルシウム、リン酸
カルシウム、でんぷん、しょ糖、乳糖、タルク、ステア
リン酸マグネシウム等があげられる。本発明の化合物
は、上記の固形剤の他に油性懸濁剤、シロップのような
液剤とすることもできる。
カルシウム、でんぷん、しょ糖、乳糖、タルク、ステア
リン酸マグネシウム等があげられる。本発明の化合物
は、上記の固形剤の他に油性懸濁剤、シロップのような
液剤とすることもできる。
本発明の5−フルオロウラシル誘導体をサイクロデキス
トリンで包接し安定化することもできる。
トリンで包接し安定化することもできる。
次に実施例および試験例を示して本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるもので
はない。
に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるもので
はない。
実施例−1 5−フルオロウラシル0.956g(7.3ミリモル)を乾燥ピ
リジン13mに溶解し、氷冷した。該溶液に、クロロ
ギ酸トリクロロメチル7.48ミリモルを分解して発生させ
たホスゲンを通じた。その後室温にてチッ素ガスを通じ
剰余のホスゲンを排出した。反応混液を再び氷冷し、N
(2−アミノエチル)−リノール酸アミド2.00g(6.2
ミリモル)とトリエチルアミン0.95m(6.8ミリ
モル)を徐々に加えた。
リジン13mに溶解し、氷冷した。該溶液に、クロロ
ギ酸トリクロロメチル7.48ミリモルを分解して発生させ
たホスゲンを通じた。その後室温にてチッ素ガスを通じ
剰余のホスゲンを排出した。反応混液を再び氷冷し、N
(2−アミノエチル)−リノール酸アミド2.00g(6.2
ミリモル)とトリエチルアミン0.95m(6.8ミリ
モル)を徐々に加えた。
反応混液に1規定塩酸500mを加えこれより酢酸エ
チルにて抽出した。抽出有機層を無水硫酸ナトリウムで
乾燥しこれより溶媒を減圧留去し粗結晶16.7gを得た。
該粗結晶をエタノールより再結晶して1.14gの1−(リ
ノレイルアミノエチルカルバモイル)−5−フルオロウ
ラシルを得た。融点108〜111℃。このものの物理
化学的データは下記式(II)の構造を支持する。1 H−NMR(CDCl3)δ(ppm):0.94
(3H)、1.24(16H)、2.74(2H)、
3.48(4H)、5.30(4H)、8.93(1
H,d,J=8Hz) 実施例−2 5−フルオロウラシル1.01g(7.8ミリモル)、ホスゲ
ン(8.5ミリモル)、N(2−アミノエチル)−α−リ
ノレン酸アミド2.10g(6.6ミリモル)を原料として実
施例1と同様の処理により0.89gの1−(α−リノレノ
イルアミノエチルカルバモイル)−5−フルオロウラシ
ルを得た。融点110〜112℃。このものの分光学的データ
は下記式(III)の構造を支持する。1 H−NMR(CDCl3)δ(ppm):0.95
(3H)、1.30(10H)、2.80(4H)、
3.50(4H)、5.30(6H)、8.40(1
H,d,J=8Hz) 〔試験例〕 1.抗腫瘍作用 CDF1マウス(雄性,5週令)にP388細胞1×106個/マ
ウスを腹腔内移殖する。
チルにて抽出した。抽出有機層を無水硫酸ナトリウムで
乾燥しこれより溶媒を減圧留去し粗結晶16.7gを得た。
該粗結晶をエタノールより再結晶して1.14gの1−(リ
ノレイルアミノエチルカルバモイル)−5−フルオロウ
ラシルを得た。融点108〜111℃。このものの物理
化学的データは下記式(II)の構造を支持する。1 H−NMR(CDCl3)δ(ppm):0.94
(3H)、1.24(16H)、2.74(2H)、
3.48(4H)、5.30(4H)、8.93(1
H,d,J=8Hz) 実施例−2 5−フルオロウラシル1.01g(7.8ミリモル)、ホスゲ
ン(8.5ミリモル)、N(2−アミノエチル)−α−リ
ノレン酸アミド2.10g(6.6ミリモル)を原料として実
施例1と同様の処理により0.89gの1−(α−リノレノ
イルアミノエチルカルバモイル)−5−フルオロウラシ
ルを得た。融点110〜112℃。このものの分光学的データ
は下記式(III)の構造を支持する。1 H−NMR(CDCl3)δ(ppm):0.95
(3H)、1.30(10H)、2.80(4H)、
3.50(4H)、5.30(6H)、8.40(1
H,d,J=8Hz) 〔試験例〕 1.抗腫瘍作用 CDF1マウス(雄性,5週令)にP388細胞1×106個/マ
ウスを腹腔内移殖する。
検体として本発明に係る5−フルオロウラシル誘導体の
0.5%カルボキシメチルセルロース懸濁液を翌日より1
日1回5日間連続して腹腔内投与して延命率を測定す
る。
0.5%カルボキシメチルセルロース懸濁液を翌日より1
日1回5日間連続して腹腔内投与して延命率を測定す
る。
として5−フルオロウラシル(5−FU)と比較した結果
を表1に示す。
を表1に示す。
表1から明らかなように本発明に係る1−(リノレイル
アミノエチルカルバモイル)−5−フルオロウラシルと
か1−(α−リノレノイルアミノエチルカルバモイル)
−5−フルオロウラシルは5−FUにくらべて同等以上の
抗腫瘍活性を示している。また、5−FUは投与量40mg
/kg/日では毒性によりマウスの生存日数が上記制癌剤を
投与しないコントロールより短かくなってしまうのに反
し、本発明に係る1−(リノレイルアミノエチルカルバ
モイル)−5−フルオロウラシルおよび1−(α−リノ
レノイルアミノエチルカルバモイル)−5−フルオロウ
ラシルは100mg/kg/日でもILS(%)が36.2とか37.1であ
り、毒性が5−FUより低いことが示された。
アミノエチルカルバモイル)−5−フルオロウラシルと
か1−(α−リノレノイルアミノエチルカルバモイル)
−5−フルオロウラシルは5−FUにくらべて同等以上の
抗腫瘍活性を示している。また、5−FUは投与量40mg
/kg/日では毒性によりマウスの生存日数が上記制癌剤を
投与しないコントロールより短かくなってしまうのに反
し、本発明に係る1−(リノレイルアミノエチルカルバ
モイル)−5−フルオロウラシルおよび1−(α−リノ
レノイルアミノエチルカルバモイル)−5−フルオロウ
ラシルは100mg/kg/日でもILS(%)が36.2とか37.1であ
り、毒性が5−FUより低いことが示された。
2.血小板凝集抑制作用 3.8%クエン酸ナトリウム(1容)を入れた注射器を用
いてウサギ頸動脈より9容の血液を採取する。該血液よ
り遠心分離し血小板に富む血漿(PRP:50万個/μ
)を得る。該PRPを用い、凝集惹起剤としてアラキド
ン酸あるいはコラーゲンを用いて本発明に係る5−フル
オロウラシル誘導体の血小板凝集抑制作用を測定した。
例えば、アラキドン酸(80マイクロモル)によって誘
起される血小板凝集に対する1−(リノレイルアミノエ
チルカルバモイル)−5−フルオロウラシルおよび1−
(α−リノレノイルアミノエチルカルバモイル)−5−
フルオロウラシルの50%抑制濃度(IC50)は各々9.1
×10-5モル、3.6×10-5モルであるのに対し5−FUは1
×10-3モルでも抑制しなかった。
いてウサギ頸動脈より9容の血液を採取する。該血液よ
り遠心分離し血小板に富む血漿(PRP:50万個/μ
)を得る。該PRPを用い、凝集惹起剤としてアラキド
ン酸あるいはコラーゲンを用いて本発明に係る5−フル
オロウラシル誘導体の血小板凝集抑制作用を測定した。
例えば、アラキドン酸(80マイクロモル)によって誘
起される血小板凝集に対する1−(リノレイルアミノエ
チルカルバモイル)−5−フルオロウラシルおよび1−
(α−リノレノイルアミノエチルカルバモイル)−5−
フルオロウラシルの50%抑制濃度(IC50)は各々9.1
×10-5モル、3.6×10-5モルであるのに対し5−FUは1
×10-3モルでも抑制しなかった。
またコラーゲン(15μg/m)による血小板凝集に対
する1−(リノレイルアミノエチルカルバモイル)−5
−フルオロウラシルおよび1−(α−リノレノイルアミ
ノエチルカルバモイル)−5−フルオロウラシルのIC50
はそれぞれ4.3×10-4モル、2.3×10-4モルであるのに対
し5−FUは1×10-3モルでも抑制せず、本発明化合物が
強力な血小板凝集抑制作用を有していることが明らかと
なった。
する1−(リノレイルアミノエチルカルバモイル)−5
−フルオロウラシルおよび1−(α−リノレノイルアミ
ノエチルカルバモイル)−5−フルオロウラシルのIC50
はそれぞれ4.3×10-4モル、2.3×10-4モルであるのに対
し5−FUは1×10-3モルでも抑制せず、本発明化合物が
強力な血小板凝集抑制作用を有していることが明らかと
なった。
3.急性毒性 ICR系雄性マウス(7週令)を用いて、経口投与による
急性毒性試験を行った。5−フルオロウラシルのLD50値
は368mg/kgであるのに対し、本発明の化合物のLD50
値はいずれも800mg/kg以上であり、高い安全性が確
認された。
急性毒性試験を行った。5−フルオロウラシルのLD50値
は368mg/kgであるのに対し、本発明の化合物のLD50
値はいずれも800mg/kg以上であり、高い安全性が確
認された。
また、上記実施例以外の本発明に係る化合物についても
抗腫瘍作用、血小板凝集抑制作用ならびに急性毒性につ
いて同様な試験結果が得られた。
抗腫瘍作用、血小板凝集抑制作用ならびに急性毒性につ
いて同様な試験結果が得られた。
IV.発明の作用効果 本発明によれば、強力な制癌作用および血小板凝集抑制
作用を有する新規な5−フルオロウラシル誘導体が提供
される。
作用を有する新規な5−フルオロウラシル誘導体が提供
される。
近年、血小板の凝集が、ガンの転移に関与していること
を示唆する結果が得られてきている。従って本発明の5
−フルオロウラシル誘導体はガン転移予防剤としても使
用できる。よって本発明の5−フルオロウラシル誘導体
は制癌作用とガン転移予防作用が相乗的に働き、かつ低
毒性であるため癌治療に有効に使用することができる。
を示唆する結果が得られてきている。従って本発明の5
−フルオロウラシル誘導体はガン転移予防剤としても使
用できる。よって本発明の5−フルオロウラシル誘導体
は制癌作用とガン転移予防作用が相乗的に働き、かつ低
毒性であるため癌治療に有効に使用することができる。
Claims (9)
- 【請求項1】一般式(I) (式中、Rはリノール酸またはトリエン高級脂肪酸また
はペンタエン高級脂肪酸から誘導されるアシル基を表
し、nは2〜4の整数を表す)で示される5−フルオロ
ウラシル誘導体。 - 【請求項2】トリエン高級脂肪酸から誘導されるアシル
基がα−リノレン酸あるいはジホモγ−リノレン酸から
誘導されるアシル基である特許請求の範囲第1項記載の
5−フルオロウラシル誘導体。 - 【請求項3】ペンタエン高級脂肪酸から誘導されるアシ
ル基がエイコサペンタエン酸から誘導されるアシル基で
ある特許請求の範囲第1項記載の5−フルオロウラシル
誘導体。 - 【請求項4】一般式(I) (式中、Rはリノール酸またはトリエン高級脂肪酸また
はペンタエン高級脂肪酸から誘導されるアシル基を表
し、nは2〜4の整数を表す)で示される5−フルオロ
ウラシル誘導体を含有する制癌剤。 - 【請求項5】トリエン高級脂肪酸から誘導されるアシル
基がα−リノレン酸あるいはジホモγ−リノレン酸から
誘導されるアシル基である特許請求の範囲第4項記載の
制癌剤。 - 【請求項6】ペンタエン高級脂肪酸から誘導されるアシ
ル基がエイコサペンタエン酸から誘導されるアシル基で
ある特許請求の範囲第4項記載の制癌剤。 - 【請求項7】一般式(I) (式中、Rはリノール酸またはトリエン高級脂肪酸また
はペンタエン高級脂肪酸から誘導されるアシル基を表
し、nは2〜4の整数を表す)で示される5−フルオロ
ウラシル誘導体を含有する血小板凝集抑制剤。 - 【請求項8】トリエン高級脂肪酸から誘導されるアシル
基がα−リノレン酸あるいはジホモγ−リノレン酸から
誘導されるアシル基である特許請求の範囲第7項記載の
血小板凝集抑制剤。 - 【請求項9】ペンタエン高級脂肪酸から誘導されるアシ
ル基がエイコサペンタエン酸から誘導されるアシル基で
ある特許請求の範囲第7項記載の血小板凝集抑制剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61021485A JPH0615532B2 (ja) | 1986-02-03 | 1986-02-03 | 5−フルオロウラシル誘導体およびこれを含有する医薬製剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61021485A JPH0615532B2 (ja) | 1986-02-03 | 1986-02-03 | 5−フルオロウラシル誘導体およびこれを含有する医薬製剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62178573A JPS62178573A (ja) | 1987-08-05 |
JPH0615532B2 true JPH0615532B2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=12056276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61021485A Expired - Lifetime JPH0615532B2 (ja) | 1986-02-03 | 1986-02-03 | 5−フルオロウラシル誘導体およびこれを含有する医薬製剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0615532B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7238368B2 (en) | 1999-04-23 | 2007-07-03 | Alza Corporation | Releasable linkage and compositions containing same |
EP1880736A1 (en) * | 1999-04-23 | 2008-01-23 | Alza Corporation | Releasable linkage and composition containing same |
-
1986
- 1986-02-03 JP JP61021485A patent/JPH0615532B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62178573A (ja) | 1987-08-05 |
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