JPH06154893A - 銅管のバーリング加工方法およびその加工装置 - Google Patents

銅管のバーリング加工方法およびその加工装置

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JPH06154893A
JPH06154893A JP33245092A JP33245092A JPH06154893A JP H06154893 A JPH06154893 A JP H06154893A JP 33245092 A JP33245092 A JP 33245092A JP 33245092 A JP33245092 A JP 33245092A JP H06154893 A JPH06154893 A JP H06154893A
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JP
Japan
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burring
opening
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main pipe
pipe
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Setsuji Akaishi
節治 赤石
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JAPAN MAASERAIZU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本管と枝管との接続を確実にして、接続部位
からガスや冷温水が漏れる問題を防止するとともに、本
管と同一径の枝管を接続し得る銅管のバーリング加工方
法およびその加工装置を提供する。 【構成】 本管1の外周面1aに下穴1bを穿設する穿
穴具8と、円錐形の先端部9aから後端部9b側に向け
て係合孔9cが形成され、この係合孔9cに係合される
連結軸10を備えた下穴拡開具9と、先端部13が円錐
形で基端部14が円柱形とされ、この基端部14側に大
径部15を設けてこの大径部15の前面側には刃先16
aが径外方向に延出する切削刃16を形成してなる開口
拡開具12とからなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種熱交換機において
冷媒や冷温水を流通させる導管として用いられる銅管の
バーリング加工方法およびその加工装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】冷暖房機や空調機等の熱交換機には、冷
媒や冷温水を通す導管として銅管が採用されている。こ
の銅管は、適当な長さに切断され、この直管相互を接続
したり、配設場所に応じた曲率半径で折り曲げられた曲
管に直管を接続するといった加工が行われる。この接続
には、接続される側を本管とし接続する側を枝管とした
とき、本管側の外周面に下穴を穿設し、この下穴の周縁
を立ち上げてバーリングを形成する必要がある。
【0003】このバーリング形成方法としては、図16
〜図18に示すバーリング加工方法およびその加工装置
が従来より採用されている。この加工装置としては、電
気ドリルや下穴拡開具26が用いられる。この下穴拡開
具26は、円錐形の先端部26aから後端部26b側に
向けてネジ孔26cが形成され、このネジ孔26cに係
合されるネジ部27aを形成した連結軸27を備えてい
る。また、下穴拡開具26には、把持棒28の先端部が
固着されており、この把持棒28の他端部を把持して本
管21内に下穴拡開具26を送り込めるようになってい
る。
【0004】しかして、この加工装置により本管21に
バーリング加工を施す場合は、まず、電気ドリルの切り
先で本管21の外周面21aにおける枝管接続位置に、
この枝管22の内径よりも小径の下穴21bを穿設す
る。つぎに、この下穴21bの外周縁に内径が枝管22
よりも略大径の当接具29を配しておき、本管21内に
下穴拡開具26を挿入して下穴21b側に下穴拡開具2
6の先端部26aを向けておく。
【0005】そして、下穴拡開具26のネジ孔26cに
下穴26側から連結軸27のネジ部27bを螺合して連
結する。この後、連結軸27を引っ張ると、下穴拡開具
26の先端部26aが円錐形となっているので、外方に
押し出されるときに周縁を押し拡げる。この際、当接具
29によって移動が規制される位置で引っ張るのを停止
し、下穴拡開具26と連結軸27との係合を解除して本
管21内から下穴拡開具26を取り除いておく。
【0006】これにより、本管21には、図17に示す
如く立ち上がり部が形成され、この立ち上がり部分が接
続用のバーリング24となる。続いて、このバーリング
24を有する本管21に枝管22を接続する場合は、予
め枝管22の先端側22aに位置決め用の突起22dを
形成しておく。そして、本管21に形成されたバーリン
グ24の開口24aに枝管22の先端側22aを挿入
し、突起22dが開口端縁24bに当接した時点で位置
決めを行う。この後、開口端縁24bをろう付け25し
て本管21と枝管22との接続部分に間隙が生じないよ
うにする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のバ
ーリング加工方法は、下穴拡開具26の先端部26aを
外方に向けて押し出すだけで、枝管が適合する内径に仕
上げるので、枝管22の外周面22cに対し開口端縁2
4bの内面側が線接触状態となって接触面積が小さくな
っていた。また、バーリング24の開口24a側から内
方に向けて枝管22の先端側22aを挿入する際、波形
の頂部に位置決め用の突起22dが当接して行うのが標
準であるが、バーリング24の開口端縁24bが側面視
で中央が凹んだ波形になることから、この凹んだ底部に
突起22dが当接した状態でろう付けを行うと、枝管2
2の挿入幅が長くなってしまうなどばらつきを生ずる場
合があった。
【0008】このように、接触面積が小さく挿入幅にば
らつきのある接続状態であると、この銅管が配管された
熱交換機の使用を開始した際、この熱交換機に振動が加
えられた場合、本管21と枝管22との間に間隙が生じ
てガスや冷温水が漏れるおそれがあった。また、外力や
振動が甚だしい場合は、本管21から枝管22が抜ける
といった可能性もあった。
【0009】さらに、本管21内に下穴拡開具26を挿
入してバーリング24を形成するので、図18に示す如
くバーリング24の開口24aの内径G′は、下穴拡開
具26の外径である枝管22の外径Gに等しいものとな
る。例えば、本管21の外径Fが12mm、内径F′が1
0.7mmの場合、両者21,22間には若干の間隙を要
するために枝管22は9.52mm程度に制約される。従
って、本管21に接続し得る枝管22の外径Gは約90
%までの細管となり、本管21と同一径のものは接続で
きないという問題が残されていた。本発明は、上記課題
を解決することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る銅管のバーリング加工方法は、本管に
枝管を接続するためのバーリングを形成するバーリング
加工方法であって、前記本管の枝管接続位置にこの枝管
の内径よりも小径の下穴を穿設する第1工程、前記下穴
の周縁を本管内から外方に押し拡げて、内径が前記枝管
の外径よりも小径で環状の立ち上げ部を形成する第2工
程、前記立ち上げ部の開口から内方に向けて押し拡げ
て、この立ち上げ部の内径を前記枝管の外径にほぼ等し
くし、さらに、前記開口の周縁を切削してこの開口端縁
部を偏平状とする第3工程、を含むことを特徴とする。
【0011】また、銅管のバーリング加工装置は、本管
の外周面に下穴を穿設する穿穴具と、円錐形の先端部か
ら後端部側に向けて係合孔が形成され、この係合孔に係
合される連結軸を備えた下穴拡開具と、先端部が円錐形
で基端部が円柱形とされ、この基端部側に大径部を設け
てこの大径部の前面側には刃先が径外方向に延出する切
削刃を形成してなる開口拡開具とを具備することを特徴
としている。
【0012】
【作用】第1工程において、本管の枝管接続位置に穿穴
具を用いて、この枝管の内径よりも小径の下穴を穿設す
る。第2工程において、下穴拡開具を用い前記下穴の周
縁を本管内から外方に押し拡げて、内径が前記枝管の外
径よりも小径で環状の立ち上げ部を形成する。第3工程
において、開口拡開具を用い前記立ち上げ部の開口から
内方に向けて押し拡げ、この立ち上げ部の内径を前記枝
管の外径にほぼ等しくし、さらに、前記開口の周縁を切
削してこの開口端縁部を偏平状とする。
【0013】これにより、本管の枝管接続位置には、環
状に立ち上がったバーリングが形成される。このバーリ
ングは、下穴拡開具の先端部を内方に向けて押し拡げて
いるので、バーリングの仕上げが均質なものとなってい
る。よって、本管に枝管を接続したとき、この枝管の外
周面に対しバーリングの開口内周部が面接触状態となっ
て、大きい接触面が確保される。
【0014】また、バーリングの開口端縁が偏平になる
ことから、バーリングの開口側から内方に向けて枝管の
先端を挿入する際、位置決めが適正になされ、枝管の挿
入幅が必要な部位まで十分に確保されてろう付けが確実
になされる。さらに、バーリングの外方から本管内に向
けて開口拡開具を挿入し、このバーリングの開口を拡開
するので、バーリングの開口部の内径は、開口拡開具の
外径である本管の外径に等しいものとすることができ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図を参照し
つつ説明する。図1は本発明に係るバーリング加工方法
が適用された銅管の接続例を示す斜視図である。この銅
管は、冷暖房機や空調機等の熱交換機における冷媒や冷
温水を通す導管として用いられるもので、外径が4mm〜
50mm程度のサイズに適用される。本例では、適当な長
さに切断された外径が25mmの直管を2本用い、接続さ
れる側を本管1としてバーリング4を形成し、接続する
側を枝管2とすることにより、両者をT字形に接続する
構成になっている。
【0016】このバーリング加工に用いる加工装置は、
主に穿穴具8、下穴拡開具9および開口拡開具12等で
あり、通常は本管1の太さに応じて各種サイズが備えら
れるとともに、補助用具17を具備している。穿穴具8
は、図2に示すように、電気ドリルの切先であって、こ
の切先8により本管1の周面1aに下穴1bを穿設す
る。また、下穴拡開具9は、前記下穴1bを内方から押
し拡げて予備バーリング3(図4参照)を形成するもの
で、図3に示す如く連結軸10および台座11を備えて
いる。
【0017】この下穴拡開具9は、先端部が円錐形の弾
丸状に形成され、全体は本管1内に挿入可能な大きさに
なっている。この下穴拡開具9は、先端部9aから後端
部9b側に向けてネジ孔9cが形成されている。連結軸
10は、先端側にネジ部10aが形成され、後端側に図
示しない油圧シリンダのロッドが連結されるようになっ
ている。この連結軸10のネジ部10aがネジ孔9cに
螺入された状態で、油圧シリンダを駆動させると、前記
下穴拡開具9を軸方向に引っ張ることができる構成とな
っている。
【0018】台座11は断面が凸状で、前面11aには
本管1の曲率にほぼ等しい彎曲面11cを形成してい
る。また、この彎曲面11cの中央から後面11b側に
向けて貫通孔11dが開設されている。開口拡開具12
は、前記下穴1bを外方から押し拡げてバーリング4
(図10参照)を形成するもので、図5に示すように、
先端部13が円錐形に基端部14が円柱形に形成され、
大径部15を備えている。前記先端部13は、頂部を下
穴1bの内径Aより小さくし、この頂部から基端部14
に向けてドリルの切先8のように、周面に螺旋溝13a
が設けられている。なお、通常、この螺旋溝13aに沿
って立てられる刃は設けていない。
【0019】前記基端部14は、外径を枝管2の外径よ
り僅かに大きくしており、本管1に形成された前記予備
バーリング3の開口3aに枝管2を挿入可能としてい
る。大径部15は、外径を開口3aよりも相当に大きく
しており、前面15a側には切削刃16を1個形成して
いる。この切削刃16は、図5および図6に示すよう
に、刃先16aが径外方向に延出しており、開口拡開具
12の回転時に波形の開口端縁3bを切削して偏平にす
る。補助用具17は、バーリング4の形成時に本管1を
補強するもので、図7に示すように、補強金型18,1
9と整形金型20とからなり、これらも本管1の太さに
応じて各種サイズが備えられる。
【0020】補強金型18,19は、二つ割りされた左
右一対の金型であって、図示省略しているが左右の両金
型18,19を挟持するクランプを具備している。この
左右の金型18,19の対向面には、長さ方向に沿って
本管1の外周に等しい曲率の彎曲保持面18a,19a
をそれぞれ形成している。また、左右の金型18,19
の中央には、上面18b,19bから彎曲保持面18
a,19aの下部に達する彎曲溝18c,19cをそれ
ぞれ形成しており、前記開口拡開具12を挿入可能とし
ている。
【0021】整形金型20は、バーリング4の変形を防
止するもので、本管1の内径よりも若干小径の円柱状に
形成されている。そして、中央には、前記枝管2の外径
よりも大径の凹所20aを凹設している。20bは切り
欠き部である。上記補助用具17を使用するに際して
は、整形金型20を本管1内に挿入した後、この本管1
を補強用左右の金型18,19により挟む。そして、予
備バーリング3の開口3aに向けて前記開口拡開具12
の先端部13側を押し込むことにより、バーリング4を
形成するのである。
【0022】次に、バーリングの加工工程について図を
参照しつつ説明する。まず、本管1の枝管2接続位置に
下穴1bを穿設する。図2に示す電気ドリルの切り先8
は、枝管2の外径よりも相当小径のものが用いられる。
具体的には、図10に示すように形成すべきバーリング
4の開口4aの外径をB、高さをCとしたとき、下穴1
bの径をAとするが、本例では、図2に示す下穴1bの
径A=B−2*Cの寸法に設定している。
【0023】つぎに、下穴1bを拡開して予備バーリン
グ3を形成する。この際は、図3に示す如く本管1内に
下穴拡開具9を挿入して下穴1b側に下穴拡開具9の先
端部9aを向ける。そして、図3に示すように、台座1
1の彎曲面11cを本管1の外周面1aに当接させる。
この状態で、台座11の貫通孔11dに連結軸10の先
端を挿入し、下穴1b側から下穴拡開具9のネジ孔9c
に連結軸10のネジ部10aを螺合して連結する。
【0024】この後、油圧シリンダを駆動させて連結軸
10を図4の矢印方向に引っ張る。すると、下穴拡開具
9の先端部9aが円錐形となっているので、先端が外方
に引き出されるときに下穴1bの周縁を押し拡げる。そ
して、この周縁部が貫通孔11d内に延出し、立ち上が
り部が形成された時点で油圧シリンダを停止し、下穴拡
開具9と連結軸10との係合を解除して本管1内から下
穴拡開具9を取り除いておく。
【0025】これにより、本管1には、図5に示すよう
に、環状の立ち上がり部が形成され、この立ち上がり部
分が予備バーリング3となる。この予備バーリング3の
開口3aの内径Eは、下穴拡開具9の先端部9aの外径
に等しいので、図12に示す枝管2の外径Dより小径と
なっている。また、前記開口3aの端縁3bは、立ち上
げ部の形成時において本管1の外周側が低く、長さ方向
が若干高くなるので、側面視が波形になる。
【0026】続いて、予備バーリング3を拡開して本バ
ーリング4を形成する。この場合は、図5に示す如く予
備バーリング3の開口3aに対向する位置に開口拡開具
12を配し、その先端部13を開口3aに当接させる。
そして、この開口拡開具12を回転させると、円錐形の
先端部13によって予備バーリング3の開口3aが順次
押し拡げられるとともに、図8に示すように、螺旋溝1
3aにより開口3aの内周面3cが僅かに削られてゆ
く。この状態で、先端部13が開口3a内に入り込み、
図9に示す如く円柱形の基端部14に達すると、予備バ
ーリング3の開口3aが枝管2の外径Eと略同一にな
り、内周面3cは軸方向に直線状となる。
【0027】さらに、開口拡開具12が回転しつつ前進
して大径部15に当接すると、波形の開口端縁3bが切
削刃16により切削されて偏平となる。このようにし
て、本管1には、図10に示す如く環状の立ち上がり部
であるバーリング4が形成される。このバーリング4
は、図11に示すように、本管1の外周部1fが外方に
膨出して、開口4bの内径D′が枝管2の外径Dより僅
かに大径となり、この枝管2を挿入することができる。
【0028】なお、この枝管2を本管1に接続するに際
しては、予め枝管2の先端側2aに位置決め用の突起
(ディンプル)2dを形成しておく。この突起2dは、
枝管2の内方から外方に向けてパンチを行うことによ
り、外周面2cを僅かに隆起させて設ける。まず、接続
作業時には、前記本管1に形成されたバーリング4の開
口4aに枝管2の先端側2aを挿入し、突起2dが開口
端縁4bに当接した時点で位置決めを行う。このとき、
開口端縁4bは、偏平となっているので、突起2dが当
接する箇所に関係なく正確な位置決めがなされ、図12
に示す如く充分な接続長さを確保することができる。
【0029】また、バーリング4の内周面4cが軸方向
に直線状となっているので、枝管2の外周面2cとの密
着性がよく、両者1,2間の間隙は僅かなものとなる。
よって、この挿入後に開口端縁4bをろう付け5する
と、本管1と枝管2との接続が強固になされる。これに
より、この銅管が配管された熱交換機を使用する際、こ
の熱交換機に振動が加えられたり何らかの外力が作用し
ても、本管1と枝管2との間に間隙が生じることなく、
ガスや冷温水が漏れる問題が防止される。
【0030】次に、バーリング加工方法の他の実施例を
説明する。この加工方法は、前述の本管1を曲げて曲管
6とし、この曲管6の外周面6aにバーリング7を形成
して枝管2を接続するものである。なお、このバーリン
グ加工には、前記実施例に用いた加工装置を使用する
が、曲管6を形成する場合はベンダ等の工具を用いる。
【0031】まず、本管1の枝管接続位置に、ドリルの
切先8を用いて図13のような下穴6bを穿設する。つ
ぎに、この下穴6bを下穴拡開具9により立ち上げて予
備バーリングを形成した後、この予備バーリングを開口
拡開具12により拡開し、図14に示すように、曲管6
にバーリング7を設ける。最後に、このバーリング7の
開口7aに枝管2を挿入して、図15に示す如く開口端
縁7bをろう付け5することにより、本管1に枝管2を
接続する。この曲管6においても、接続が強固になされ
るから、ガスや冷温水が漏れる問題が防止されるととも
に、枝管2の抜け等も回避される。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のバーリン
グ加工方法によれば、本管に穿設された下穴を下穴拡開
具によって押し拡げ、さらに、開口拡開具により外方か
ら開口を拡開するとともに開口端縁を偏平にしてバーリ
ングを形成するので、開口端縁に変形等が生じない均質
なバーリングが得られる。このため、バーリングに枝管
を挿入して本管に接続する際、両者間における接触面積
が大きく確保され、適正な接続を行うことができる。よ
って、この接続部を有する銅管が配管された熱交換機を
使用する際、この熱交換機に振動が加えられたり何らか
の外力が作用しても、本管と枝管との間に間隙が生じる
ことなく、ガスや冷温水が漏れる問題が防止される。
【0033】また、従来のように外力や振動が甚だしい
場合に、本管から枝管が抜けるといった不具合も回避さ
れる効果がある。さらに、バーリングの外方から本管内
に向けて開口拡開具を挿入し、このバーリングの開口を
拡開するので、バーリングの開口部の内径は、開口拡開
具の外径である本管の外径に等しいものとすることがで
きる。このため、本管と同一径の枝管を接続できるとい
った利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る銅管のバーリング加工
方法による本管と枝管との接続構造を示す斜視図であ
る。
【図2】本管の下穴開設作業を説明する工程図である。
【図3】本管の下穴を拡開する拡開具の断面図である。
【図4】本管の下穴拡開作業を説明する工程図である。
【図5】予備バーリングの開口を拡開する開口拡開具の
側面図である。
【図6】開口拡開具の切削刃を示す側面図である。
【図7】バーリング形成作業に用いる補強用具を示す展
開斜視図である。
【図8】予備バーリングの開口の拡開作業を説明する工
程図である。
【図9】予備バーリングの開口周縁の切削作業を説明す
る工程図である。
【図10】バーリングが形成された本管の断面図であ
る。
【図11】バーリングが形成された本管の平面図であ
る。
【図12】本管に枝管が接続された状態を示す断面図で
ある。
【図13】他の実施例の加工方法に係る曲管に下穴を穿
設する工程図である。
【図14】同曲管に形成された予備バーリングの開口の
拡開工程図である。
【図15】同曲管に枝管が接続された状態を示す断面図
である。
【図16】従来のバーリング加工方法による本管の下穴
拡開作業を示す断面図である。
【図17】同バーリングが形成された本管の斜視図であ
る。
【図18】同本管に枝管が接続された状態を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 本管 2 枝管 4 バーリング 8 穿穴具 9 下穴拡開具 9a 先端部 10 連結軸 12 開口拡開具 13 先端部 14 基端部 15 大径部 16 切削刃

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本管に枝管を接続するためのバーリング
    を形成するバーリング加工方法であって、 本管の枝管接続位置に枝管よりも小径の下穴を穿設する
    第1工程、 下穴の周縁を本管内から外方に押し拡げて、内径が枝管
    の外径よりも小径で環状の立ち上げ部を形成する第2工
    程、 立ち上げ部の開口から内方に向けて押し拡げて、立ち上
    げ部の内径を枝管の外径にほぼ等しくし、同時に、開口
    の周縁を切削してこの開口端縁を面一状とする第3工
    程、を含む銅管のバーリング加工方法。
  2. 【請求項2】 本管の外周面に下穴を穿設する穿穴具
    と、円錐形の先端部から後端部側に向けて係合孔が形成
    され、この係合孔に係合される連結軸を備えた下穴拡開
    具と、先端部が円錐形で基端部が円柱形とされ、この基
    端部側に大径部を設けてこの大径部の前面側には刃先が
    径外方向に延出する切削刃を形成してなる開口拡開具と
    からなる銅管のバーリング加工装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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