JP3433098B2 - ロウ付け接合細パイプ及びそのロウ付け方法 - Google Patents
ロウ付け接合細パイプ及びそのロウ付け方法Info
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Description
イプ及びその主管と分岐管との接合部のロウ付け方法に
関する。
け接合においては、細パイプ主管に分岐管を接合する部
分に細パイプの内径以下の穴を穿孔した後、細パイプ分
岐管をその穿孔部分にかぶせて、細パイプの主管と分岐
管の接合部をロウ付け接合している。
け接合においては、細パイプ主管の接合部に穴を穿孔せ
ずに、細パイプの主管の所定接合位置に分岐管をロウ付
けした後、分岐管の内径に適応するドリルで主管に穿孔
し、細パイプの主管と分岐管との接合部を完成させてい
る。
岐管3とをT字形状にロウ付け接合する場合、図10の
(b)に示すように主管2に分岐管1の内径と同程度の
直径の穴10−1を穿孔した後、その穿孔部分に分岐管
1をロウ付けするが、主管2の穴10−1の周辺に存在
する分岐管1のラップしろ10−2(図10の(b))
は非常に少ない。さらに、このロウ付け作業に使用する
バーナーの加熱により主管2と分岐管3の位置ずれが生
じる。その結果として、図10の(c)に示すように主
管と分岐管のロウ付け作業の際に、主管2と分岐管1の
位置ずれによって生じた間隙より、ロウ材がパイプ内に
漏れだしロウ漏れ部分10−3を形成し、パイプ内径の
実質的縮小をもたらし、最悪の場合はパイプ詰まりが発
生する問題がある。
する際に、ロウ漏れを防止するには、主管に明けた穴の
周囲のラップしろ10−2をできるだけ大きくすること
が必要である。このために、図11に(a)及び(b)
に示すように2工程の曲げ加工により、まず予備曲げし
ろ11−1を形成したのち、分岐管1に大きな寸法のラ
ップしろ11−2を曲げ成形により形成する。しかし、
分岐管1の大きく張り出すラップしろ11−2の一部分
に材料伸び不足が生じ割れ11−3が発生する問題があ
る。
ロウ付けした後(図12の(a))、分岐管の内径に適
応するドリルで主管に穴明けする場合(図12の
(b))、ドリルによる穴明けが必要であり、それによ
り切削バリ12−2が、主管1の穴12−1の周囲に形
成される。その結果、この接合細パイプを用いた機器は
その使用時に、パイプ内に脱落した切削バリが機器の経
路に詰まり、機器に悪影響を及ぼす問題がある。
合部ロウ付けにおいて、上記課題である穴抜き(また
は、穴明け)方法及び主管と分岐管の接合性の向上、切
削バリ及びロウだれを無くした細パイプの主管と分岐管
との接合部のロウ付け方法を提供することを目的とす
る。
からなる接合細パイプ3(図1の(a)及び(b))の
ロウ付け方法は、以下に記載する方法によって達成する
ことができる。図2の(a)及び(b)に示すように、
分岐管1は、その接合部側の端部の互いに向き合う位置
にすえ込み成形されたラップしろ1−1と、このすえ込
み成形されたラップしろ1−1とはほぼ直角方向の位置
に互いに向き合う拡大形成されたラップしろ1−2と、
を備える。本発明においては、分岐管1の接合部側の端
部のすえ込み成形されたラップしろ1−1と、拡大形成
されたラップしろ1−2とは、図4の(a)、(b)及
び(c)に示す成形曲げ型4により成形する。その成形
方法の詳細は実施例に示す。
2は、分岐管1が接合される位置に穴2−1を備える。
この穴抜き接合部の穴2−1は、図8に示す穴抜き型8
のポンチ8−3により穴抜きする。この穴抜き型8で
は、パンチ8−3により主管2の穴2−1は、穴周辺部
には切削加工におけるような切削バリが形成されない。
その穿孔方法の詳細は実施例に示す。
岐管1と、接合部に穴を有する主管2とは、ロウ付け接
合する前に、図9に示すカシメ型9を使用して分岐管1
を主管2の接合部にカシメて仮留めする。このカシメ型
を用いたカシメ方法の詳細は実施例に示す。主管2の接
合部に仮留めされた分岐管1は、その後図1の(a)、
(b)に示すように、分岐管1のラップしろ1ー1、1
ー2の周辺にロウ付けを行い、分岐管1を主管2にロウ
付け接合する。このロウ付け工程の際に、分岐管1が主
管2に仮留めされているため、ロウ付けする際のバーナ
ー加熱等により分岐管1と主管2との接合部に位置ずれ
がおこらず、分岐管1のそれぞれのラップしろ1ー1、
1ー2の周辺に適切にロウ1−5をロウ付けして主管2
に分岐管1を接合することができる。
部端のラップしろの成形方法と、細パイプの主管の接合
部の穴明け加工方法と、及び、ラップしろを備える分岐
管を主管接合部に仮留めするためのカシメ成形方法並び
に細パイプ分岐管と主管とのロウ付け方法を以下に説明
する。本発明の方法は、種々の金属の細パイプ及び種々
の接合角度でロウ付けが可能である。本実施例において
は、使用した細パイプは外形4ミリの金属パイプであ
り、且つ分岐管と主管の接合部角度は、ほぼ直角の原状
の結合である。
のすえ込みラップしろ1−1及び拡大ラップしろ1−2
は、図4の(a)、(b)及び(c)に示す成形曲げ型
4により成形する。分岐管の2種類のラップしろの曲げ
成形工程を、図5のそれぞれに図示する。図5の(a−
1)、(b−1)、(c−1)は、拡開加工による拡大
ラップしろの成形工程の側面図を示し、且つ、図5の
(a−2)、(b−2)、(c−2)は、圧縮加工によ
るすえ込み成形したラップしろの成形工程の側面図を示
す。
し且つ所定の長さに切断た後、図5の(a−1)及び
(a−2)に示すように成形曲げ4型の下型4−2の成
形穴4−5に分岐管1を挿入配置する。この場合、分岐
管1の接合側の端部すなわち上部端は下型4−2より所
定長さ突き出た状態、例えば、直径4ミリの細パイプの
場合約1.5ミリ突き出してセットする。また、圧縮に
よりすえ込み成形してラップしろを形成する上型の成形
部4−4には、図5の(a−2)のGを拡大した図6に
示すように、切り込み6−1が設けられ、材料の外側方
向への逃げを防止し、圧縮加工によるすえ込み成形を支
障無く実施することができる。
に、上型4−1のガイド4−3が分岐管内に挿入され、
分岐管1のすえ込みラップしろ1−1及び拡大ラップし
ろ1−2の成形が開始する。このとき、図5の(b−
1)のFを拡大した図7で示すように、分岐管1の端部
が上型の成形部4−4と下型の成形穴4−5との間隙t
で挟持され、一時的に分岐管が下型に押し込まれないよ
うに保持することができる。
で挿入され、成形穴4−5の拡管加工部分で拡大成形さ
れたラップしろが形成され、且つ成形穴4−5の圧縮加
工部分ですえ込み成形されたラップしろが形成される。主管の接合部の穴明け加工方法 主管2は、分岐管1が接合される位置に、図3の(a)
及び(b)に示すように穴2−1を穿孔する。この接合
部の穴2−1は、図8に示す穴抜き型8を使用して穴抜
きする。この穴抜き型8の上型8−1及び下型8−2に
は、主管2を挿入保持する挿入穴8−4、及び穴抜き用
のパンチのガイド穴8−5を備える。主管2は主管の挿
入穴8−4で挿入され上型として型で保持されたのち、
上型から下型へとガイド穴をパンチが通過することによ
って、主管2の穴は剪断的切断され、且つ穴周辺部には
切削加工におけるような切削バリのない、図3の(a)
及び(b)に示す穴2−1が形成される。
及びロウ付け方法 上記方法で形成された端部にラップしろを有する分岐管
1は、ロウ付け接合する前に、上記の穿孔方法によって
接合部に穴明けされた主管の接合部にカシメ成形して仮
留する。分岐管の主管へのカシメ成形は、図9に示すカ
シメ成形型9を使用して行う。先ず、カシメ成形型の下
型のガイド棒9−3にラップしろが形成された分岐管
を、分岐管のラップしろを上型方向に向けて挿入する。
その後、主管の接合部を分岐管のラップしろに一致させ
て配置する。その後、上型を主管及び分岐管がセットさ
れた下型に圧入する。この下型の上型の成形穴への圧入
によって、分岐管の拡大されたラップしろが、主管接合
部の半周以上に渡ってカシメ成形され、その後のロウ付
け作業によって位置ずれを生じない程度に固定される。
その後、主管1の接合部に仮留めされた分岐管は、図1
の(a)及び(b)に示すように、分岐管1のラップし
ろ1ー1、1ー2の周辺にロウ付けを行い、分岐管1を
主管2にロウ付け接合する。このロウ付け工程の際に、
分岐管1が主管2に仮留めされているため、ロウ付けす
る際のバーナー加熱等により分岐管と主管との接合部に
位置ずれがおこらず、分岐管1のそれぞれのラップしろ
1ー1、1ー2の周辺に適切にロウ1−5を肉盛りして
主管2に分岐管1を接合することができる。
ップしろは、圧縮加工によりすえ込み成形されラップし
ろが形成され、且つ同時に拡管加工により拡大成形され
ラップしろが形成されるために、圧縮加工部下ら拡管加
工部へと成形される材料が好ましく塑性流動する。その
結果、分岐管の双方のラップしろに割れを発生すること
無く分岐管のラップしろを成形することができる。
プしろを主管の接合部にカシメ留めにより仮留めする。
その結果として、その後のロウ付け作業による接合部位
置ずれが防止でき、ロウ付けにより接着が確実になりロ
ウ材のパイプ内への漏れを防止できる。
示し、図(a)は細パイプ接合の模式図を示し、図
(b)は図(a)のA−A線断面を示す図である。
大形成されたラップしろとを備える分岐管を示し、図
(a)は正面図及び図(b)は側面図を示す。
正面図及び図(b)は側面図を示す。
げ型を示し、図4の(a)は成形曲げ型の模式図を示
し、図(b)は拡大ラップしろを拡管加工する断面部を
示し、図(c)すえ込みラップしろを圧縮成形する断面
部を示す。
図であり、図の(a−1)、(b−1)、(c−1)
は、拡開加工による拡大ラップしろの成形工程の側面図
を示し、図の(a−2)、(b−2)、(c−2)は、
圧縮加工によるすえ込み成形したラップしろの成形工程
の側面図を示す。
の(a−2)のGで示す部分を拡大した図である。
の(b−1)のFで示す部分を拡大した図である。
(a)は正面図及び図(b)は側面図を示す。
めするカシメ型を示す。
0の(a)は接合細パイプの模式図を示し、図10の
(b)は図10の(a)のA−A線断面を示し、図10
の(c)は図10の(b)のB−B線断面を示す。
図であり、図11の(a)は第1の曲げ工程、図11の
(b)は第2の曲げ工程を示す。
し、図12の(a)はロウ付け後の接合細パイプの断面
を示し、図12の(b)は穴明け後を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 接合部に穿孔された細パイプの主管と、
細パイプの分岐管とをロウ付けする前に、前記主管に前
記分岐管を仮留めする細パイプのロウ付け方法であっ
て、 前記主管の接合部において、前記主管に対して長さ方向
に位置する前記分岐管の端部を圧縮加工することによ
り、前記主管との接合部のラップしろをすえ込み成形す
ること、 前記主管の接合部において、前記すえ込み成形によるラ
ップしろと直角方向に互いに向き合う位置の前記分岐管
の端部を拡管加工することにより、前記主管との接合部
のラップしろを拡大成形すること、及び前 記主管の接合部に前記分岐管の端部のすえ込み成形を
したラップしろ及び拡大成形したラップしろをカシメ留
めすること、 により前記主管に前記分岐管を仮留することを特徴とす
る接合細パイプのロウ付け方法。 - 【請求項2】 接合細パイプは、一方の端部に互いに対
向する位置にすえ込みラップしろを有し、かつすえ込み
ラップしろと直角方向に互いに対向する位置に拡大ラッ
プしろを有する分岐管、及び前記分岐管を接合部の穴周
囲に仮留め成形された主管からなり、且つ 前記分岐管のすえ込みラップしろと、拡大ラップしろと
の周囲にロウ付けし主管に接合されたことを特徴とする
ロウ付け接合細パイプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11068998A JP3433098B2 (ja) | 1998-04-21 | 1998-04-21 | ロウ付け接合細パイプ及びそのロウ付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11068998A JP3433098B2 (ja) | 1998-04-21 | 1998-04-21 | ロウ付け接合細パイプ及びそのロウ付け方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11300470A JPH11300470A (ja) | 1999-11-02 |
JP3433098B2 true JP3433098B2 (ja) | 2003-08-04 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105903825B (zh) * | 2016-04-27 | 2018-09-28 | 芜湖海利特汽车空调配件有限公司 | 一种三通汽车空调管路的加工工艺 |
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1998
- 1998-04-21 JP JP11068998A patent/JP3433098B2/ja not_active Expired - Fee Related
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