JPH0615484Y2 - スピンドルモ−タ - Google Patents

スピンドルモ−タ

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JPH0615484Y2
JPH0615484Y2 JP1986103925U JP10392586U JPH0615484Y2 JP H0615484 Y2 JPH0615484 Y2 JP H0615484Y2 JP 1986103925 U JP1986103925 U JP 1986103925U JP 10392586 U JP10392586 U JP 10392586U JP H0615484 Y2 JPH0615484 Y2 JP H0615484Y2
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JP
Japan
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bearing
bearings
outer ring
spindle motor
inner ring
Prior art date
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JP1986103925U
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JPS6310756U (ja
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清好 竹上
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Nidec America Corp
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Nidec Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はスピンドルモータに関する。
〔従来の技術とその問題点〕
従来、例えば第2図に示す様に、円筒部aを有するハウ
ジングbと、該ハウジングbの円筒部aに軸受けc,d
を介して枢支される回転軸eと、を備えたスピンドルモ
ータでは、回転軸eの回転時に、軸受けc,dのグリー
ス等が霧状に磁気ディスク側に浸入したり、空気中の微
細なゴミや埃が同じく磁気ディスク側に浸入するのを防
止するために、該ハウジングbの円筒部aの上端内周面
に磁性流体シールfが付設される。
しかし、この磁性流体シールfは、永久磁石gを2枚の
磁性板h,hにて挟着した磁石体kと、該磁石体kと回
転軸eとの小間隙部に注入保持される磁性流体mと、か
らなる。
ここで、磁石体kを円筒部aの上端内周面に取付ける場
合、該磁石体kの外周面及びこれに接する円筒部aの内
周面とは完全に気密性が保持されるものでなければなら
ず、当該両部位の気密性仕上加工及びその組立法は、極
めて細密かつ高度の加工・組立技術を要すると同時に、
特別にシール剤を塗布するなど製造上生産性低下の要因
となっている。
しかも、磁性流体mの注入量は十ないし数十マイクロリ
ットルと微量であり、その管理は容易でなく、又、それ
自体高価なものであるなどの難点があった。
本考案は、従来のこのような問題点を解決して、軸受け
のグリース等が蒸発気化して磁気ディスク側に浸入した
り、空気中の微細な塵埃が同じく磁気ディスク側に浸入
するのを防止し、かつ、該機構部の小型化を図り、しか
も、回転部の高回転精度の維持ができ、より簡単に製造
することが出来ると共に、製造コストの低減にも寄与す
ることの可能なスピンドルモータを提供することを目的
とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、静止部に、一対の軸受けを介して、回転部を
回転自在に枢支するスピンドルモータであって、いずれ
か一方の上記軸受けの外輪を、上記回転部に、遊嵌乃至
緩嵌して、一方の密封部材を介在させると共に、一方の
該軸受けの内輪を、上記静止部に固定し、他方の上記軸
受けの内輪を、上記静止部に、遊嵌乃至緩嵌して、他方
の密封部材を介在させると共に、他方の該軸受けの外輪
を、上記回転部に固定し、一方の上記軸受けの外輪又は
他方の上記軸受けの内輪を、弾発部材にて軸方向に弾発
付勢して押圧したものである。
〔作用〕
上述の如く構成すれば、弾発部材の弾発付勢により、一
対の軸受けには所要の予圧が継続的に付加され、回転部
は、静止部に対して、高い回転精度をもって支持され
る。
また、いずれか一方の軸受けの外輪と、回転部が遊嵌乃
至緩嵌状で、かつ、他方の軸受けの内輪と静止部が、遊
嵌乃至緩嵌状となっているので、スピンドルモータの温
度上昇等により、回転部と静止部とが、熱膨張差による
軸方向への寸法歪みを生じても、一方の軸受けの外輪と
回転部、及び他方の軸受けの内輪と静止部の夫々は、軸
方向へ摺って相対移動し、回転部は、歪みの影響を受け
ることがない。
しかも、一方の軸受けの外輪と回転部、及び他方の軸受
けの内輪と静止部の夫々が、軸方向へ摺って相対移動し
ても、いずれか一方の軸受けの外輪と回転部の間の微小
な隙間と、他方の軸受けの内輪と静止部の間の微小な隙
間は、各密封部材により閉塞されるので、スピンドルモ
ータ内部空間は、気密状態となり、空気中の塵埃等が、
モータ外部へ漏出するのを防止できる。
〔実施例〕
以下、実施例を示す図面に基づいて本考案を詳説する。
第1図は、本考案に係るスピンドルモータを示し、図例
では、インハブ型を示している。同図上において、この
スピンドルモータは、一端1が図示省略の他部材に固定
される軸部材2と、該軸部材2に外嵌状として取付けら
れるステータ3とを備えた静止部Sと、該静止部Sの軸
部材2に回転自在として枢支される回転部Rと、からな
る。
しかして、該回転部Rは、図示省略の磁気ディスクが取
付けられるアルミニウム等の非磁性材からなる略円筒状
の磁気ディスク取付部材4と、該取付部材4の内周面5
に、磁性材からなる磁性シール部材6を介して取付けら
れるマグネット7と、を備え、上記軸部材2の両端1,
11側に設けられる気密性(即ち、シール)軸受け8a,8b
を介して、回転自在に枢支されている。
また、上記ステータ3は、上記マグネット7の内側に近
接対峙する複数本のティースを備えた薄板状のステータ
ラミネーション9が、複数枚重合積層されて形成され、
その軸心孔10が上記軸部材2に嵌合される。12は該ステ
ータ3に巻設されるコイルである。
しかして、軸受け8a,8bのうち、いずれか一方−図例で
は軸受け8aとする−の内輪13aが上記軸部材2の一端側
の外周面に接着又は圧入等にて固定され、外輪14aが上
記取付部材4の内周面5の下端に取付けられた挟装部材
15と微小な隙間による遊嵌乃至緩嵌の関係とされてい
る。即ち、軸部材2と回転部Rの熱膨張率の差による軸
心方向の熱膨張に対応すべくなされている。
また、この軸受け8aの外輪14aの外周面16と挟装部材15
の内周面17との間には、耐油性のOリング等の一方の密
封部材18が介装され、この軸受け8aの外輪14aと挟装部
材15との間を気密にしている。即ち、この密封部材18
は、挟装部材15の内周面17に、周溝20を形成し、該周溝
20に嵌合され、該軸受け8aの外輪14aの外周面16と圧接
している。つまり、該密封部材18は、該軸受け8aを軸部
材2の方向に押圧すると共に、挟装部材15を磁気ディス
ク側に押圧している。26は軸部材2に外嵌されるリング
体であって、軸受け8aの内輪13aと上記ステータ3との
間に介装されている。27は廻り止め用のキーであって、
ステータ3と軸部材2との相対的回転を阻止する。19は
軸部材2に設けられた止め輪21とステータ3との間に介
装されるコイルスプリング等の弾発部材であって、該ス
テータ3を一端1側へ弾発付勢して、ステータ3のガタ
ツキを防止している。
また、他方の軸受け8bは、内輪13bが軸部材2に遊嵌乃
至緩嵌の状態とされ、かつ、Oリング等の他方の密封部
材28が介装され、気密性が保持されている。外輪14bが
取付部材4の内周面5の上端に接着又は圧入等にて固定
されている。22は軸受け8bの外輪14b用の止め輪であっ
て、取付部材4に設けられ、23は軸受け8bの内輪13b用
のスペーサであって、軸部材2に設けられ、24は軸部材
2に設けられた止め輪25と、内輪13b用のスペーサ23と
の間に介装される皿バネ等の弾発部材である。
しかして、このスピンドルモータは、図示省略のホール
素子、ホールIC等からなる回転部R位置検出器にて、
マグネット7の回転位置を検出し、さらに該検出器から
の回転位置検出信号に基づいてステータ3のコイル12へ
の通電が切換制御され、該回転部Rが回転する。また、
弾発部材24は、その弾発付勢により、軸受け8bの内輪13
bを軸内方向へ押圧する。この押圧により、内輪13bと外
輪14bとは軸方向に相対する応力が作用し、軸受け8bに
予圧が付加される。さらに、上記押圧は、回転部Rを経
て軸受け8bにも作用し、軸受け8bと同様に予圧が付加さ
れる。
これにより、軸受け8a,8bには所要の予圧が継続的に付
加されるので、回転部Rは、静止部Sに対して、高い回
転制度が維持されて支持される。
また、スピンドルモータの温度上昇等により、回転部R
と静止部Sとが、熱膨張差による軸方向への寸法歪みを
生じても、内輪13bと軸部材2、及び外輪14aと挟装部材
15、の夫々は、遊嵌乃至緩嵌の関係にあるため、軸方向
へ摺って相対移動し、上記寸法歪みを吸収するように作
用する。
従って、回転部Rは、上述のような寸法歪みの影響を受
けることなく、しかも、絶えず安定した予圧が付加され
ているため高い回転精度が維持される。
そして、上述の如く、内輪13bと軸部材2、が軸方向へ
摺って相対移動しても、両者の間の微小な隙間は、密封
部材28により閉塞される。同様に、外輪14aと挟装部材1
5が軸方向へ摺って相対移動しても、両者の間の微小な
隙間は、密封部材18により閉塞される。
これにより、静止部Sと回転部Rとの間に介装され、軸
受け8a,8bにより規定されるスピンドルモータ内部空間
は、実質上閉塞されて気密状態となる。
従って、取付部材4に磁気ディスクを取付けて、スピン
ドルモータを回転させた場合、軸受け8a,8bのグリース
等が霧状となって、あるいはスピンドルモータ内部の不
浄な空気が、外部(磁気ディスク側)へ漏出することが
防止される。
このため、磁気シールやその他のシール手段を付設する
必要がなく、構造が簡単となる。
本考案は図示の実施例に限定されず、本考案の要旨を逸
脱しない範囲で設計変更自由であり、例えば、スピンド
ルモータとして、図例の様に、インハブ型に限らず、第
2図に示す様にロータを有するアウターロータ型、又は
インナーロータ型とするも自由である。
また、図例では、軸受け8aの外輪14aと挟装部材15との
間が遊嵌乃至緩嵌の関係とされているが、該外輪14aを
該挟装部材15の内周面に接着又は圧入等にて固定し、内
輪13aを軸部材2と微小な隙間による遊嵌乃至緩嵌の関
係とするようにするも好ましい。
なお、この場合、内輪13aと軸部材2との間に、密封部
材18を介装すると共に、外輪14aと挟装部材15との間の
密封部材18を省略する。さらに、この場合、軸受け8bの
内輪13bを軸部材2の外周面に接着又は圧入等にて固定
し、外輪14bを取付部材4と微小な隙間による遊嵌乃至
緩嵌の関係とし、かつ、外輪14bと取付部材4との間に
密封部材28を介装して、軸部材2と内輪13bとの間の密
封部材28を省略し、弾発部材24を、取付部材4の内周面
5の上端、又は軸部材2の一端1に設けて、遊嵌乃至緩
嵌状の外輪14b又は内輪13aを、軸方向に弾発付勢して押
圧し、軸受け8a,8bに予圧を付加する。
また、第1図の実施例に於て、弾発部材24は軸部材2の
他端11に設けられているが、この弾発部材24を取付部材
4の内周面5の下端に設けて、軸受け8aの外輪14aを軸
方向に弾発付勢して押圧し、軸受け8a,8bに予圧を付加
するも自由である。
〔考案の効果〕
本考案は、上述の構成により、次に記載するような著大
な効果を奏する。
弾発部材の弾発付勢により、一対の軸受けには所要の
予圧が継続的に付加されるので、回転部は、静止部に対
して、高い回転精度をもって支持される。
いずれか一方の軸受けの外輪と、回転部が遊嵌乃至緩
嵌状で、かつ、他方の軸受けの内輪と静止部が、遊嵌乃
至緩嵌状となっているので、スピンドルモータの温度上
昇等により、回転部と静止部とが、熱膨張差による軸方
向への寸法歪みを生じても、一方の軸受けの外輪と回転
部、及び他方の軸受けの内輪と静止部の夫々は、軸方向
へ摺って相対移動する。従って、回転部は、歪みの影響
を受けることがなく、絶えず安定した予圧が付加され
て、高い回転精度が維持される。
しかも、いずれか一方の軸受けの外輪と回転部、及び
他方の軸受けの内輪と静止部の夫々が、軸方向へ摺って
相対移動するにもかかわらず、一方の密封部材及び他方
の密封部材により一方の軸受けの外輪と回転部の間の微
小な隙間と、他方の軸受けの内輪と静止部の間の微小な
隙間が、常に閉塞されるので、スピンドルモータ内部空
間は、気密状態となり、各軸受けのグリース等が霧状と
なって、あるいはスピンドルモータ内部の不浄な空気
が、モータ外部へ漏出するのを防止できる。
従って、磁気シールやその他のシール手段を付設する
ことなく、上記グリース等のモータ外部への漏出を防止
でき、しかも、静止部及び回転部と、軸受けとの間に密
封部材を介在させただけの簡単な構造であるから、容易
に製造できてコストダウンが図れ、かつ、生産性及び信
頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る一実施例を示す断面図である。第
2図は従来例を示す断面図である。 8a,8b…気密性軸受け、S…静止部、R…回転部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】静止部に、一対の軸受けを介して、回転部
    を回転自在に枢支するスピンドルモータであって、 いずれか一方の上記軸受けの外輪を、上記回転部に、遊
    嵌乃至緩嵌して、一方の密封部材を介在させると共に、
    一方の該軸受けの内輪を、上記静止部に固定し、 他方の上記軸受けの内輪を、上記静止部に、遊嵌乃至緩
    嵌して、他方の密封部材を介在させると共に、他方の該
    軸受けの外輪を、上記回転部に固定し、 一方の上記軸受けの外輪又は他方の上記軸受けの内輪
    を、弾発部材にて軸方向に弾発付勢して押圧したことを
    特徴とするスピンドルモータ。
JP1986103925U 1986-07-07 1986-07-07 スピンドルモ−タ Expired - Lifetime JPH0615484Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986103925U JPH0615484Y2 (ja) 1986-07-07 1986-07-07 スピンドルモ−タ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986103925U JPH0615484Y2 (ja) 1986-07-07 1986-07-07 スピンドルモ−タ

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Publication Number Publication Date
JPS6310756U JPS6310756U (ja) 1988-01-23
JPH0615484Y2 true JPH0615484Y2 (ja) 1994-04-20

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JP1986103925U Expired - Lifetime JPH0615484Y2 (ja) 1986-07-07 1986-07-07 スピンドルモ−タ

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2729733B2 (ja) * 1992-10-12 1998-03-18 株式会社三協精機製作所 磁気ディスク駆動モータ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS456966Y1 (ja) * 1965-07-01 1970-04-06

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JPS59103551U (ja) * 1982-12-27 1984-07-12 富士通株式会社 軸受機構

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JPS456966Y1 (ja) * 1965-07-01 1970-04-06

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JPS6310756U (ja) 1988-01-23

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