JPH0615482B2 - トリフルオロメチルトルエンの製造法 - Google Patents
トリフルオロメチルトルエンの製造法Info
- Publication number
- JPH0615482B2 JPH0615482B2 JP62114712A JP11471287A JPH0615482B2 JP H0615482 B2 JPH0615482 B2 JP H0615482B2 JP 62114712 A JP62114712 A JP 62114712A JP 11471287 A JP11471287 A JP 11471287A JP H0615482 B2 JPH0615482 B2 JP H0615482B2
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- Japan
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- trifluoromethyltoluene
- acid
- producing
- trifluoromethylbenzaldehyde
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、医・農薬の中間体として有用なトリフルオロ
メチルトルエンの製造法に関する。
メチルトルエンの製造法に関する。
[従来技術とその問題点] 従来、トリフルオロメチルトルエン(以下TFTとい
う)の製造法としては以下のものが知られている。
う)の製造法としては以下のものが知られている。
(1) (2) (3) (4) (1)の製造法は高価なトリフルオロメチルベンジルア
ルコールを出発物質として使用していること、(2)の
製造法で使用している弗素化剤としての四弗化イオウは
大量には入手困難であり、高価かつ毒性が高く高温・高
圧下の条件が必要であり、(3)の方法も高価なトリフ
ルオロメチルヨードを使用しており工業的な方法ではな
い。また、(4)の製造法では3種類の異性体が生成す
るために分離・精製が困難であるなどの問題点を有して
いた。
ルコールを出発物質として使用していること、(2)の
製造法で使用している弗素化剤としての四弗化イオウは
大量には入手困難であり、高価かつ毒性が高く高温・高
圧下の条件が必要であり、(3)の方法も高価なトリフ
ルオロメチルヨードを使用しており工業的な方法ではな
い。また、(4)の製造法では3種類の異性体が生成す
るために分離・精製が困難であるなどの問題点を有して
いた。
[問題点を解決するための手段] 本発明者は、鋭意検討した結果、近年、比較的容易に入
手できる2−または3−トリフルオロメチルベンズアル
デヒド(TFB)を酸性条件下で水素化触媒を用いて還
元すれば、容易かつ高収率でTFTが得られることを見
い出し、本発明に到達した。すなわち本発明は2−また
は3−トリフルオロメチルベンズアルデヒドを酸性物質
の存在下、水素ガスにより水素化触媒を用いてアルデヒ
ド基をメチル基に還元することを特徴とするトリフルオ
ロメチルトルエンの製造法である。
手できる2−または3−トリフルオロメチルベンズアル
デヒド(TFB)を酸性条件下で水素化触媒を用いて還
元すれば、容易かつ高収率でTFTが得られることを見
い出し、本発明に到達した。すなわち本発明は2−また
は3−トリフルオロメチルベンズアルデヒドを酸性物質
の存在下、水素ガスにより水素化触媒を用いてアルデヒ
ド基をメチル基に還元することを特徴とするトリフルオ
ロメチルトルエンの製造法である。
本発明のTFTは2−または3−トリフルオロメチルベ
ンズアルデヒドの二種類があり、それぞれ対応するTF
Bを用いて容易に製造できる。
ンズアルデヒドの二種類があり、それぞれ対応するTF
Bを用いて容易に製造できる。
TFBの水素化は、ガラス製オートクレープにTFB、
酸性物質、溶媒を加え撹拌しながら加熱し、そしてこれ
ら混合物中に反応圧力下及び反応温度においてもはや水
素が吸収されなくなるまで水素を通すことにより実施さ
れる。
酸性物質、溶媒を加え撹拌しながら加熱し、そしてこれ
ら混合物中に反応圧力下及び反応温度においてもはや水
素が吸収されなくなるまで水素を通すことにより実施さ
れる。
使用される酸性物質の型は本発明による方法では厳密な
ものではない。酸性物質としては無機酸類、有機酸類が
あり、例えば塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、ギ酸、酢酸、
トリフルオロ酢酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マ
レイン酸、フマル酸などを含んでいる。酸性物質の添加
量は、TFBに対して0.01〜20モル%が好まし
い。特に好ましくは、5〜10モル%である。
ものではない。酸性物質としては無機酸類、有機酸類が
あり、例えば塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、ギ酸、酢酸、
トリフルオロ酢酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マ
レイン酸、フマル酸などを含んでいる。酸性物質の添加
量は、TFBに対して0.01〜20モル%が好まし
い。特に好ましくは、5〜10モル%である。
本発明に従う方法では、水素化は反応物に対して不活性
である溶媒中でできる。不活性溶媒は例えば炭素数が好
適には1〜6のアルコール類、例えばメタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、n−プロパノール、イソブ
タノール、2−ブタノールおよびエチレングリコールで
ある。使用できる不活性溶媒の他の例は、炭化水素類、
例えばシクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、トルエ
ンおよびキシレン、並びに他の溶媒、例えば酢酸及び水
である。本発明による方法で使用できる溶媒を混合物の
形で用いることも可能である。本発明による方法ではメ
タノールおよびエタノールが特に好適な溶媒である。T
FBの溶媒中の濃度は広く変化できる。本発明の水素化
触媒としては通常使用される触媒、例えばパラジウム、
ニッケル、白金などが好ましく特に好ましくは、パラジ
ウム担持活性炭である。水素化触媒の濃度は、TFBに
対して0.1〜20wt%が好ましい。特に好ましく
は、1〜5wt%である。反応温度および反応圧力は、
各々30〜150℃、1〜20kg/cm2が好ましい。特
に好ましくは、各々60〜80℃、6〜10kg/cm2で
ある。
である溶媒中でできる。不活性溶媒は例えば炭素数が好
適には1〜6のアルコール類、例えばメタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、n−プロパノール、イソブ
タノール、2−ブタノールおよびエチレングリコールで
ある。使用できる不活性溶媒の他の例は、炭化水素類、
例えばシクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、トルエ
ンおよびキシレン、並びに他の溶媒、例えば酢酸及び水
である。本発明による方法で使用できる溶媒を混合物の
形で用いることも可能である。本発明による方法ではメ
タノールおよびエタノールが特に好適な溶媒である。T
FBの溶媒中の濃度は広く変化できる。本発明の水素化
触媒としては通常使用される触媒、例えばパラジウム、
ニッケル、白金などが好ましく特に好ましくは、パラジ
ウム担持活性炭である。水素化触媒の濃度は、TFBに
対して0.1〜20wt%が好ましい。特に好ましく
は、1〜5wt%である。反応温度および反応圧力は、
各々30〜150℃、1〜20kg/cm2が好ましい。特
に好ましくは、各々60〜80℃、6〜10kg/cm2で
ある。
以下、実施例をもって本発明を明示するが、それらは本
発明を限定するものではない。
発明を限定するものではない。
実施例1 500mlの攪拌機付ガラス製オートクレーブに2−トリ
フルオロメチルベンズアルデヒド86.0g(0.49
4モル)、酸性物質として96%濃硫酸22.5g
(0.220モル)、溶媒としてメタノール31、6g
(0.988モル)および水12ml、水素化触媒として
5wt%パラジウムカーボン5.0gを入れ、水素ガス
でオートクレーブ内部の空気を置換した後、反応温度8
0℃、反応圧力4kg/cm2で撹拌しながら4時間反応を
行った。反応終了後、反応液に水500mlを加え混合
し、メタノールを水層側に抽出した後、濾紙で濾過して
パラジウムカーボンを除去した。有機層を二層分離し無
水塩化カルシウムにより乾燥した。この有機物中に含ま
れる2−トリフルオロメチルトルエンの濃度はガスクロ
マトグラフィの分析から97.8wt%であった。ま
た、2−トリフルオロメチルトルエンの2−トリフルオ
ロメチルベンズアルデヒドに対する収率は94.6%で
あった。
フルオロメチルベンズアルデヒド86.0g(0.49
4モル)、酸性物質として96%濃硫酸22.5g
(0.220モル)、溶媒としてメタノール31、6g
(0.988モル)および水12ml、水素化触媒として
5wt%パラジウムカーボン5.0gを入れ、水素ガス
でオートクレーブ内部の空気を置換した後、反応温度8
0℃、反応圧力4kg/cm2で撹拌しながら4時間反応を
行った。反応終了後、反応液に水500mlを加え混合
し、メタノールを水層側に抽出した後、濾紙で濾過して
パラジウムカーボンを除去した。有機層を二層分離し無
水塩化カルシウムにより乾燥した。この有機物中に含ま
れる2−トリフルオロメチルトルエンの濃度はガスクロ
マトグラフィの分析から97.8wt%であった。ま
た、2−トリフルオロメチルトルエンの2−トリフルオ
ロメチルベンズアルデヒドに対する収率は94.6%で
あった。
参考例 500mlの攪拌機付きガラス製オートクレーブに、4−
トリフルオロメチルベンズアルデヒド250g(1.4
3モル)、酸性物質として36%塩酸59.5g(0.
587モル)、溶媒として水50ml、水素化触媒として
5wt%パラジウムカーボン25gを入れ、水素ガスで
オートクレーブ内部の空気を置換した後、反応温度80
℃、反応圧力10kg/cm2で撹拌しながら6時間反応を
行った。反応終了後、実施例1と同様にして有機物を得
た。この有機物中に含まれる4−トリフルオロメチルト
ルエンの濃度はガスクロマトグラフィの分析から98.
9%であった。また、4−トリフルオロメチルトルエン
の4−トリフルオロメチルベンズアルデヒドに対する収
率は96.8%であった。
トリフルオロメチルベンズアルデヒド250g(1.4
3モル)、酸性物質として36%塩酸59.5g(0.
587モル)、溶媒として水50ml、水素化触媒として
5wt%パラジウムカーボン25gを入れ、水素ガスで
オートクレーブ内部の空気を置換した後、反応温度80
℃、反応圧力10kg/cm2で撹拌しながら6時間反応を
行った。反応終了後、実施例1と同様にして有機物を得
た。この有機物中に含まれる4−トリフルオロメチルト
ルエンの濃度はガスクロマトグラフィの分析から98.
9%であった。また、4−トリフルオロメチルトルエン
の4−トリフルオロメチルベンズアルデヒドに対する収
率は96.8%であった。
実施例2 原料として3−トリフルオロメチルベンズアルデヒドを
用い実施例1と同様にして有機層中98.2wt%の3
−トリフルオロメチルトルエンを得た(収率95.0
%)。
用い実施例1と同様にして有機層中98.2wt%の3
−トリフルオロメチルトルエンを得た(収率95.0
%)。
[発明の効果] 本発明によれば医・農薬の中間体として有用な2−また
は3−トリフルオロメチルトルエンを安価に製造するこ
とができるものである。
は3−トリフルオロメチルトルエンを安価に製造するこ
とができるものである。
Claims (1)
- 【請求項1】2−または3−トリフルオロメチルベンズ
アルデヒドを酸性物質の存在下、水素ガスにより水素化
触媒を用いてアルデヒド基をメチル基に還元することを
特徴とするトリフルオロメチルトルエンの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62114712A JPH0615482B2 (ja) | 1987-05-13 | 1987-05-13 | トリフルオロメチルトルエンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62114712A JPH0615482B2 (ja) | 1987-05-13 | 1987-05-13 | トリフルオロメチルトルエンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63280033A JPS63280033A (ja) | 1988-11-17 |
JPH0615482B2 true JPH0615482B2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=14644731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62114712A Expired - Fee Related JPH0615482B2 (ja) | 1987-05-13 | 1987-05-13 | トリフルオロメチルトルエンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0615482B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5249467A (en) * | 1975-10-17 | 1977-04-20 | Hitachi Ltd | Method of producing printed circuit board |
JPS6140227A (ja) * | 1984-07-31 | 1986-02-26 | Sumitomo Chem Co Ltd | イソブチルベンゼンの製造方法 |
GB8705183D0 (en) * | 1987-03-05 | 1987-04-08 | May & Baker Ltd | Compositions of matter |
-
1987
- 1987-05-13 JP JP62114712A patent/JPH0615482B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63280033A (ja) | 1988-11-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |