JPH0615349U - Pll周波数シンセサイザ及び測距装置 - Google Patents

Pll周波数シンセサイザ及び測距装置

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JPH0615349U
JPH0615349U JP5743092U JP5743092U JPH0615349U JP H0615349 U JPH0615349 U JP H0615349U JP 5743092 U JP5743092 U JP 5743092U JP 5743092 U JP5743092 U JP 5743092U JP H0615349 U JPH0615349 U JP H0615349U
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  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトで動作特性の安定したPLL回路
を構成する。 【構成】 分周回路を直列多段接続された分周器4、5
により構成し、該分周器4、5により第1周波数信号を
引き続いて多段分周する。最終段の分周器5で分周した
分周信号を位相比較手段1の帰還信号として出力すると
ともに、分周器4を経て分周された分周信号f2を出力
手段の独立した各出力端子から同時に出力する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はPLL周波数シンセサイザ及び測距装置に係り、特に複数の基準周波 数信号と同期をとるようなPLL回路を有する光波測距装置あるいは無線通信機 等の周波数発生回路に使用されるPLL周波数シンセサイザ及びPLL周波数シ ンセサイザを備えた測距装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にPLL(Phase Locked Loop )回路は基準発振器と分周器とを備えた帰 還ループ回路から構成され、標準信号発生器、無線通信機、モータ回転制御回路 として広く使用されている。 このPLL回路を位相比較用信号の生成に使用し、測距を行う装置として光波 測距装置がある。この光波測距装置は、測定距離に応じて複数の周波数の測距信 号をターゲットに向かい送信し、ターゲットの反射鏡からの反射信号と、装置内 部で生成された参照信号との位相差を測定し、その位相差に応じた距離換算を行 い、高精度の距離測定を行える測量機である。 この種の測距装置では、内部にPLL回路を備え、PLL周波数シンセサイザ として使用し、複数の発振周波数を生成し、測距を行えるようになっている。
【0003】 ここで光波測距装置において、外部のターゲットに射出されるための発信信号 である変調信号と位相比較のための内部の参照信号について簡単に説明する。 この発信信号には水晶発振器等の基準発振器のクロック信号を測定距離に応じ た周波数に分周した変調信号ftが使用される。 この変調信号は測定点に設置されたコーナキューブで反射し、再び測距装置に 戻ってくる。そして受光素子により検知され、受光素子により光電変換され、所 定の電気信号として位相比較回路に送られ、内部生成された参照信号と位相比較 され、所定の距離換算を行えるようになっている。
【0004】 また、位相差比較演算には中間周波数IFが使用されている。中間周波数IF は送信信号をN分周して設定され、これにより分解能がN倍に向上する。 また乗算器にかけられる参照信号frは、次式で表すことができる。 fr=(N−1)×IF …(式1) またはfr=(N+1)×IF この参照信号frと変調信号ftとから中間周波数IFが求まる。 このため色々なオーダーの距離を測定するために複数の位相差測定を行う必要 があり、参照信号frと変調信号ftも複数生成しておく必要がある。
【0005】 図5は従来のこの種の光波測距装置に備えられたディジタルPLL周波数シン セサイザ(以下、PLL回路と記す)の一例を示した概略回路図である。 このPLL回路が設けられた光波測距装置は基準信号としてF1 、F2 、F3 のを有する3波構成からなり、各信号の周波数の分周比としては次式の関係が成 り立つ。 F1 =A×F2 =A×B×F3 …(式2) このときF1、F2がF3と同期をとるように設定されている。したがって、 この関係を満足するように次式のような3波の信号周波数の関係が成立する。 f1 =F1 −F2 f2 =F2 −F3 …(式3) f3 =F3 そこで、α系、β系の並列2系統のPLL回路により以上の3波を周波数信号 を生成するように設計されている。
【0006】 同図において、α系回路は位相比較器101、ループフィルタ102、電圧制 御発振器(VCO:Voltage Controled Oscillator)103及びN分周器104 とから構成されている。このときN分周器104は、式2、式3より次式の分周 比でf1 を分周する。 f1 =F1 −F2 =(A×B−1)×F3 =(A×B−1)×f3 f3 =f1 /(A×B−1) …(式4) 同様にβ系回路は位相比較器111、ループフィルタ112、VCO113及 びN分周器114とから構成され、N分周器114によりf2 を次式のように分 周してf3 を生成している。 f3 =f2 /(B−1) …(式5) このとき周波数比A、Bは一般的には20〜70程度の比較的大きな値に設定 される。 またミキサ(平衡復調回路)を用いたアナログPLL回路でも同様に複数のP LL回路が必要である。
【0007】 一方、図6は位相比較器121、ループフィルタ122、VCO123及び分 周器124とから構成されたPLL回路を示している。この回路は周波数比A、 Bが小さいので、VCOの発振可能範囲内で所定の出力を得ることができる例を 示しており、分周器として可変分周器が使用されている。この可変分周器124 の第1の分周比をN=A×B−1としてf1 を求め、第2の分周比をN=B−1 としてf2 を生成するようになっている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の前者のPLL回路では必要な発振周波数の数だけPLL 回路が必要になる。このため装置内での実装面積も倍増し、ノイズに影響され易 い部分が増えるとともに回路自身の発生ノイズも無視できなくなるという問題が ある。また周波数f1 、f2 が同時に発生するので両方の周波数が干渉し合うお それもある。
【0009】 一方、後者のPLL回路では分周器の分周比を切り替えるので、そのたびにロ ックアップタイムが数百msずつ生じ、またVCOの出力周波数の変動幅を入力 電圧幅に対して広く設定しているので、ロック後も周波数が微小変動しやすいと いう欠点がある。 したがって、このような構成のPLL回路を搭載した測距装置では、部品点数 も多くなり装置全体が大きくなり、コンパクトな機種の開発が難しいという問題 がある。
【0010】 そこで、本考案の目的は上述した従来の技術が有する問題点を解消し、コンパ クトな回路において、所定の周波数信号を瞬時にかつ安定した状態で取り出せる ようにしたPLL周波数シンセサイザ及びPLL周波数シンセサイザを備えた測 距装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の考案は基準周波数信号と帰還信号とからな る2波の入力信号の位相を比較する位相比較手段と、該位相比較手段の出力信号 に基づいて第1周波数信号を発生する電圧制御型発振器と、該電圧制御型発振器 に接続され前記第1周波数信号を分周して、分周した分周信号を前記位相比較手 段の帰還信号として出力する分周手段と、前記第1周波数信号を外部に出力する 出力端子を有する出力手段とを備えたPLL周波数シンセサイザにおいて、前記 分周手段は直列多段接続された複数の分周器により構成され、該複数の分周器に より前記第1測距信号を引き続いて多段分周して、最終段の分周器で分周した分 周信号を前記位相比較手段の帰還信号として出力するとともに、各段の分周器を 経て分周された分周信号を前記出力手段の独立した各出力端子から同時に出力す るようにしたことを特徴とするものである。
【0012】 また、第2の考案は周波数の異なる少なくとも2波の第1、第2周波数信号と 、基準周波数信号とを出力する周波数発生手段と、前記第1、第2周波数信号の 各周波数から前記基準周波数信号の周波数だけそれぞれずれた周波数を持つ、第 3、第4周波数信号を出力するPLL周波数シンセサイザと、前記第1、第2周 波数信号あるいは前記第3、第4周波数信号とのいずれか一方の2波の周波数信 号の各周波数をそれぞれ変調して発生させた第1、第2測距光を出力する測距光 発生手段と、目標点のターゲットで反射した前記第1、第2測距光を受光すると ともに、該受光した第1、第2測距光をそれぞれ復調した第1、第2復調周波数 信号を出力する測距光検出手段と、前記測距光発生手段での他方の2波の周波数 信号と該2波の周波数信号にそれぞれ対応した前記第1、第2復調周波数信号と をミキシングし、それぞれ前記基準周波数信号と等しい周波数を持つ第1、第2 ミキシング信号を発生するミキシング手段と、 前記基準周波数信号の位相と前記第1、第2ミキシング信号の位相とをそれぞ れ比較することにより前記目標点までの距離を算出する距離検出手段とを備えた 測距装置において、前記PLL周波数シンセサイザは、前記基準周波数信号と帰 還信号とからなる2波の入力信号の位相を比較する位相比較手段と、該位相比較 手段の出力信号に基づいて、前記第3周波数信号を発生する電圧制御型発振器と 、直列に接続された少なくとも2個の前段、後段からなる分周器を有し、前記第 3周波数信号を多段分周して、最終段の分周器で分周した分周信号を前記位相比 較手段の帰還信号として出力する分周手段とを有し、前記第4周波数信号は、前 記前段分周器と後段分周器との間の接続点から出力される、前記前段分周器によ って分周された分周信号からなることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】
第1の考案によれば、分周手段を直列多段接続された複数の分周器により構成 し、該複数の分周器により前記第1測距信号を引き続いて多段分周して、最終段 の分周器で分周した分周信号を前記位相比較手段の帰還信号として出力するとと もに、各段の分周器を経て分周された分周信号を前記出力手段の独立した各出力 端子から同時に出力するようにしたので、該出力手段を選択するだけで必要な周 波数が高速に取り出せるとともに、複数段に直列に分周した出力を位相比較器に フィードバックさせることでPLL回路数を削減することができる。
【0014】 第2の考案によれば、使用されるPLL周波数シンセサイザの位相比較手段に おいて、前記基準周波数信号と帰還信号とからなる2波の入力信号の位相を比較 し、前記位相比較手段の出力信号に基づいて電圧制御型発振器により前記第3周 波数信号を発生させるようにし、さらにこの電圧制御型発振器に直列に少なくと も2個の前段、後段からなる分周器を接続した前記第3周波数信号を多段分周し て、最終段の分周器で分周した分周信号を前記位相比較手段の帰還信号として出 力する分周手段とを設け、前記第4周波数信号が前記前段分周器と後段分周器と の間の接続点から出力されるようにしたので、1個のPLL回路で同位相の複数 の周波数信号を生成することができ、部品の実装面積が小さくて済み、部品点数 が減り、小型で安価な測距装置を得ることができる。
【0015】
【実施例】
以下第1の考案によるPLL周波数シンセサイザの一実施例を添付図面を参照 して説明する。 図1はディジタルPLL回路の一実施例を示しており、同回路からは参照信号 このとき測距装置において使用される基準信号をF1 、F2 、F3 の3波構成 とし、PLL回路からの参照信号をf1 、f2 、f3 とおき、これらは以下の関 係式を満足するように生成されるものとする。 F1 =A×F2 =A2 ×F3 =(A2 −1)×f3 f1 =(A+1)(A−1)×F3 f2 =(A−1)×F3 …(式6) f3 =F3 ここで、F1 は光波測距装置に内蔵された温度補償型水晶発振器(TCXO) 等の基準発振器からの出力であり、F2 は図示しない分周器によりA分周された 周波数出力である。
【0016】 同図中、符号1は位相比較器を示している。この位相比較器1はEX−ORゲ ート回路等から構成されており、F3 とf3 との位相信号差が求められる。さら にこの信号差はループフィルタ2に出力される。このループフィルタ2はローパ スフィルタから構成され、位相比較器1の出力に含まれた高周波成分やノイズを 除去し、信号の平滑化を行う。さらにこの平滑化された所定パルス幅の信号差は 直流電圧差としてVCO3に入力され電圧制御された発振出力としての周波数f 1 が生成される。このf1 を分周器4により(A+1)分周した出力をf2 とす る。さらにこの出力f2 を分周器4に直列に接続された分周器5により(A−1 )分周することにより周波数f3 を得る。このf3 は位相比較器1にフィードバ ックされ、入力信号F3 との位相比較が行われる。
【0017】 この実施例によれば、F1 、F2 、F3 の3波構成に対する参照信号出力f1 、f2 、f3 を従来のPLL回路より少ない回路数で生成することができる。
【0018】 次に、他の実施例としてF1 、F2 、F3 、F4 の4波構成の場合のPLL回 路の構成について説明する。 このとき基準信号F1 、F2 、F3 、F4 の4波構成に対し、PLL回路から の参照信号をf1、f2、f3、f4とすると、これらは以下の関係式を満足す るように生成される。 f1 =a×b×c×F4 f2 =b×c×F4 …(式7) f3 =c×F4 f4 =F4 ここでF1 〜F3 をf1 〜f3 からF4 だけ低い周波数とおくと、 F1 =f1 −F4 =(a×b×c−1)×F4 F2 =f2 −F4 =(b×c−1)×F4 …(式8) F3 =f3 −F4 =(c−1)×F4 が成り立ち、f1 、f2 、f3 の配分を簡単化するためにa=b=cとすると、 F1 =(c3 −1)×F4 =(c−1)(c2 +c+1)×F4 F2=(c2 −1)×F4 …(式9) =(c−1)(c+1)×F4 F3 =(c−1)×F4 となり、すべての信号が基準信号F4 の整数倍として表すことができる。
【0019】 また、式9より明らかなように原発振器により原周波数F0 を F0 =(c−1)(c2 +c+1)(c+1)×F4 …(式10) とすることでf1 、f2 、f3 、f4 、F1 、F2 、F3 、F4 のすべての周波 数が生成できる。
【0020】 図2は上述の回路を具体的に示した回路図の一例である。 同図において、ブロックAは基準信号発振回路を示しており、この基準信号発 振回路は水晶発振器と複数の分周器から構成されている。この基準信号発振回路 は変調信号F1、F2、F3、F4を生成するとともに、PLL回路の位相比較 器に基準信号としてのF4 を出力する。
【0021】 この基準信号発振回路の構成について説明する。 まず同回路の水晶発振器10により上述のF0 が安定した状態で発振される。 この周波数F0 は分周器11により分周され、F1 が生成される。また、F0 が 分周器11と並列に接続された分周器12にも出力される。この分周器12によ り周波数F2 が出力される。さらにF2 は分周器12に直列に配置された分周器 13にも出力され、分周器13を経て周波数F3 が出力される。同様に周波数F 3 は分周器14に入力されF4 が出力される。この出力F4 はPLL回路ブロッ クBの入力値として位相比較器20に入力される。そして上述の実施例と同様に ローパスフィルタ21を通じてVCO22において所定周波数の第1の参照信号 f1 が出力される。このf1 は分周器23によりf2 に分周され、さらに直列に 接続された分周器24によりf3が出力される。そして最終的には分周器25に より分周されたf4 が位相比較器20にフィードバックされる。
【0022】 このようにF1 、F2 、F3 、F4 の4波構成の場合PLL回路においても直 列に配置された分周器23、24、25により最高周波数の出力を順次分周する ことにより所定周波数の参照信号を順次生成することができる。
【0023】 次に、F1 、F2 、F3 の3波構成の変形例としてミキサ回路を併用した例に ついて図3を参照して説明する。 図3の基準発振回路において、水晶発振器30からは変調信号F1 が、また水 晶発振器30に直列に配置された分周器31、32により分周されF2 、F3 の 2波が生成される。このうちF3 はPLL回路の位相比較器33に入力され、ミ キサ回路34からフィードバックされた参照信号f3 との位相比較が行われる。 このとき参照信号f3はF1とf1とをミキサ回路34に入力して得られた信号 差分周波数である。
【0024】 同図において、変調信号F2 、F3 は直列配置された分周器31、32により 生成された信号のため、F3 との位相差は固定である。一方、f1 はローパスフ ィルタ35を経て得られたVCO36の発振器出力であるため位相差は安定化さ れる。このときf2 はf1 を分周器37で分周しているためF3 と同期はとれる が、f3 とf2 との間に位相ズレが発生しやすい。
【0025】 そこで、本変形例では回路中に調停回路38を設けて、この調停回路38によ り分周器37に対してF3 のパルス立ち上がり時にf1 の1クロック長分のロー パルスを出力するようにした。これによりf2 とf3 とのパルス立ち上がりの位 相ズレを解消でき、同期信号の位相比較の確実性が向上する。
【0026】 なお、上述のPLL回路では実施例としてディジタル分周器を採用したが、こ の場合には回路をカスタマイズすることにより所定のゲートアレイに組み込むこ ともできる。
【0027】 このように任意の波数構成においても分周器を直列に配置することで、コンパ クトなPLL回路構成で分周を行える。 また、生成された全周波数が常時発振しているので、周波数切り替え時のロッ クアップタイムがないという利点もある。
【0028】 次に、以上に説明したPLL周波数シンセサイザを搭載した第2の考案による 測距装置の一実施例について図4を参照して説明する。 図4は測距装置の制御ブロック図を示しており、符号51は所定の定常周波数 を発振する水晶発振器を示しており、この水晶発振器51からは安定した周波数 信号が出力されている。さらにこの水晶発振器51には2個の分周器52、53 が直列に接続されており、原周波数を1/N分周し、さらにもう一度1/N分周 するようになっている。このとき本実施例では水晶発振器51からの信号F1 と 分周器52により分周された信号F2 、さらに信号F2 を分周器53で分周し、 信号F3 を生成しF1 、F2 、F3 の3波構成をとるようになっている。
【0029】 さらにこのF1 、F2 、F3 の3波はマルチプレクサ54に接続され、CPU 55から送られる所定のセレクト信号によりチャネル切り替えにより送信信号F T として発光素子56から装置の送光レンズ57を介して所定位置に設置された ターゲットのコーナキューブ等の反射体58に向けて送出される。
【0030】 一方、分周器53により生成された信号F3 は3分岐し、マルチプレクサ54 に接続される他、基準中間周波数IFとして位相計数器59に入力され、さらに PLL回路70に入力される。このPLL回路70の構成は、前述の第1の考案 によるPLL周波数シンセサイザをそのまま使用したものであり、この回路によ りマルチプレクサ60に接続される参照信号f1 、f2 が生成される。 このとき前述の基準信号F1 、F2 、F3 の周波数と参照信号f1 、f2 、f 3 の周波数との間には次のような関係式が成り立つ。 F1 −f1 =IF F2 −f2 =IF F3 =f3 =IF ただし、F1 、F2 、F3 、f1 、f2 、f3 はIFと位相同期がとられてい るものとする。
【0031】 ここで、測距の際は、マルチプレクサ54で信号F1 〜F3 の何れか1波がC PU55からのセレクト信号により選択される。 同様に参照信号f1 、f2 もCPU55からのセレクト信号によりマルチプレ クサ60で選択され、参照信号FR としてミキサ回路61に入力される。 一方、前記反射体58からの反射信号は装置の受光レンズ62により集光され 受光素子63により受光される。その後この反射信号は受光素子63で光電変換 され、増幅器64を経て受信信号FTRとしてミキサ回路61に入力される。この ミキサ回路61では受信信号FTRと参照信号FR との差分がとられ、中間周波数 IFR が抽出される。 なお、このミキサ回路61に参照信号FR の入力がない場合(参照信号として f3 が使用される場合)には受信信号FTRがそのまま出力される。
【0032】 ところで、この受信信号FTRは送信信号FT とは周波数が等しく位相が測距に 要した時間分だけずれている。この位相ズレ量をθとすると、基準中間周波数I Fと中間周波数IFRの位相ズレ量もθとなり、両者の位相差はそのまま保持さ れる。この位相ズレ量は基準中間周波数IFと中間周波数IFR の所要時間のズ レとして位相計数器59で計数され、反射体58までの光波到達距離として距離 換算され、表示器65にその距離情報が表示される。
【0033】 ここで、送信信号FT としてFT =F1 、参照信号FR としてFR =f1 を選 択した場合を例にとると、図4において、基準信号周波数F1 は基準中間周波数 IFに対して、 F1 =N2 ×IF また、送信信号FT と受信信号FTRとの時間的なズレ量Δt、すなわち測距時 間は、基準中間周波数IFと中間周波数IFR の時間ズレ量としてはN2 ×Δt となり、位相計数器59で容易に計数できるオーダーの時間的ズレ量として求め られる。 すなわち基準信号F3の1/N2 の分解能で測距時間を同一の計数器で計数す ることができる。 なお、基準信号F2 はF1 とF3 とを補完するための距離情報を得るために使 用される。 また、前述の信号F1 、F2 、F3 が参照信号としてマルチプレクサ60に接 続され、信号f1 、f2 、f3 が送信信号としてマルチプレクサ54に接続され るようにしても位相比較による測距装置としての機能には何ら変わりがなく、設 計上必要に応じて選択する信号を取り替えて回路を構成することも可能である。 このようにPLL周波数シンセサイザを構成することにより測距装置は1個の PLL回路部を備えれば良いことになる。
【0034】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、第1の考案によれば、複数の周波数を最高周 波数から複数の直列配置された分周器により順次分周するようにしたので、部品 点数を減らし、分周回路をコンパクトに設計できるとともに、所定の周波数信号 を回路の切り替えなしで外部に出力でき、調停回路等の付加回路も不要であり、 第2の考案によれば、同位相の複数の参照信号を容易に生成でき、部品点数を少 なくでき、実装面積等の縮小化が図れ、本体の小型化が実現できる等の効果を奏 する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の考案によるPLL周波数シンセサイザの
一実施例を示した回路ブロック図。
【図2】第1の考案によるPLL周波数シンセサイザの
他の実施例を示した回路ブロック図。
【図3】図1に示した実施例の変形例を示した回路ブロ
ック図。
【図4】第2の考案による測距装置のブロック構成図。
【図5】従来のPLL回路の一例を示した回路ブロック
図。
【図6】従来のPLL回路の一例を示した回路ブロック
図。
【符号の説明】
1、20、33 位相比較回路 2、21、35 ループフィルタ 3、22 、36 電圧制御発振器(VCO) 4、5、23、24、25、37 PLL回路内分周器 10、30、51 水晶発振器 52、53 分周器 54、60 マルチプレクサ 55 CPU 56 発光素子 58 反射体 59 位相計数器 61 ミキサ回路 63 受光素子

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準周波数信号と帰還信号とからなる2波
    の入力信号の位相を比較する位相比較手段と、 該位相比較手段の出力信号に基づいて第1周波数信号を
    発生する電圧制御型発振器と、 該電圧制御型発振器に接続され前記第1周波数信号を分
    周して、分周した分周信号を前記位相比較手段の帰還信
    号として出力する分周手段と、 前記第1周波数信号を外部に出力する出力端子を有する
    出力手段とを備えたPLL周波数シンセサイザにおい
    て、 前記分周手段は直列多段接続された複数の分周器により
    構成され、該複数の分周器により前記第1測距信号を引
    き続いて多段分周して、最終段の分周器で分周した分周
    信号を前記位相比較手段の帰還信号として出力するとと
    もに、各段の分周器を経て分周された分周信号を前記出
    力手段の独立した各出力端子から同時に出力するように
    したことを特徴とするPLL周波数シンセサイザ。
  2. 【請求項2】周波数の異なる少なくとも2波の第1、第
    2周波数信号と、基準周波数信号とを出力する周波数発
    生手段と、 前記第1、第2周波数信号の各周波数から前記基準周波
    数信号の周波数だけそれぞれずれた周波数を持つ、第
    3、第4周波数信号を出力するPLL周波数シンセサイ
    ザと、 前記第1、第2周波数信号あるいは前記第3、第4周波
    数信号とのいずれか一方の2波の周波数信号の各周波数
    をそれぞれ変調して発生させた第1、第2測距光を出力
    する測距光発生手段と、 目標点のターゲットで反射した前記第1、第2測距光を
    受光するとともに、該受光した第1、第2測距光をそれ
    ぞれ復調した第1、第2復調周波数信号を出力する測距
    光検出手段と、 前記測距光発生手段での他方の2波の周波数信号と該2
    波の周波数信号にそれぞれ対応した前記第1、第2復調
    周波数信号とをミキシングし、それぞれ前記基準周波数
    信号と等しい周波数を持つ第1、第2ミキシング信号を
    発生するミキシング手段と、 前記基準周波数信号の位相と前記第1、第2ミキシング
    信号の位相とをそれぞれ比較することにより前記目標点
    までの距離を算出する距離検出手段と、 を備えた測距装置において、 前記PLL周波数シンセサイザは、 前記基準周波数信号と帰還信号とからなる2波の入力信
    号の位相を比較する位相比較手段と、 該位相比較手段の出力信号に基づいて、前記第3周波数
    信号を発生する電圧制御型発振器と、 直列に接続された少なくとも2個の前段、後段からなる
    分周器を有し、前記第3周波数信号を多段分周して、最
    終段の分周器で分周した分周信号を前記位相比較手段の
    帰還信号として出力する分周手段と、 を有し、前記第4周波数信号は、前記前段分周器と後段
    分周器との間の接続点から出力される、前記前段分周器
    によって分周された分周信号からなることを特徴とする
    測距装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011257285A (ja) * 2010-06-10 2011-12-22 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 距離センサ及び制御方法
JP2012002559A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Kyosan Electric Mfg Co Ltd 距離センサ
KR20190026245A (ko) * 2017-09-04 2019-03-13 재단법인대구경북과학기술원 능동 전자주사식 위상배열 레이더 및 이를 이용한 출력 레이더 신호 생성 방법
JP2022053144A (ja) * 2020-09-24 2022-04-05 株式会社東芝 位相補正装置及び測距装置

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