JPH06152960A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH06152960A
JPH06152960A JP4302068A JP30206892A JPH06152960A JP H06152960 A JPH06152960 A JP H06152960A JP 4302068 A JP4302068 A JP 4302068A JP 30206892 A JP30206892 A JP 30206892A JP H06152960 A JPH06152960 A JP H06152960A
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JP
Japan
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pixel
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interest
emphasizing
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Withdrawn
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JP4302068A
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English (en)
Inventor
Takahiro Kiyohara
崇広 清原
Yukio Murata
幸雄 村田
Masami Kato
政美 加藤
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Priority to JP4302068A priority Critical patent/JPH06152960A/ja
Publication of JPH06152960A publication Critical patent/JPH06152960A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 文字・線画等以外に中間的な濃度部分を含
む画像を入力した場合でも、文字・線画を良好な2値画
像として出力する。 【構成】 原稿読取部1で読み取られた画像は濃度判
定部2に供給され、ここで注目画素が中間的な濃度の画
素かどうかが判断される。そして、フィルタ処理部4で
注目画素近傍の領域が中間的な濃度領域にあるのかどう
かを判断する。入力された注目画素はエッジ強調処理部
5で強調補正された後、2値化処理部6で2値化される
が、注目画素が中間的な濃度領域にあるとの判定結果が
下っている場合には注目画素の2値化データは白画素と
して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理装置、特に多値
画像を入力して2値画像として出力する画像処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ等の画像処理装置において
は図16に示すように蛍光灯等の光源により原稿を照射
し、その反射光をCCD等の光電変換装置で電気信号に
変える。そして、シェーディング補正等の補正処理およ
びアナログ・ディジタル変換処理を行って多値画像デー
タを得るようになっている。更に、文字や図形等の線画
のエッジを鮮明にするためにエッジ強調処理を行うこと
が研究されている。このエッジ強調処理においては図8
のようなラプラシアンフィルタによりエッジ量を演算
し、演算結果あるいは演算結果の定数倍を注目画素の加
算することにより行う(図中の計算式参照)。このエッ
ジ強調処理済み画像データをある閾値で2値化処理を行
っている。例えば前記多値画像データが原稿の濃度を表
す場合、閾値以上の濃度の部分は黒として表現し、閾値
より小さい部分は白として表現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、原稿中
に蛍光ペンで書かれた部分や汚れの部分がある場合、エ
ッジ強調処理の段階でこの部分も強調されてしまう。
【0004】図12は原稿中の蛍光ペンや汚れの部分を
デジタルデータとして表した図である。図中の数字は濃
度(0〜50)を表している。この原稿を図8のラプラ
シアンフィルタを用いてエッジ強調を行うと各画素の濃
度は例えば図13に示すように変化する(ただし、定数
αは1/2で計算してある)。このエッジ強調済みデー
タを閾値“25”で2値化処理した場合、図14のよう
になり、蛍光ペンや汚れの一部分が黒となり、ノイズと
して現れてくる。
【0005】またエッジ強調を行わずに2値化処理をす
ると白となりノイズとしては現れてこないが、文字や図
形のエッジ部がぼやけてしまうなどの問題点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するためのものであり、文字・線画等以外に中間的な
濃度部分を含む画像を入力した場合でも、文字・線画の
みを良好な状態で出力する画像処理装置を提供しようと
するものである。
【0007】この課題を解決するため本発明の画像処理
装置は以下に示す構成を備える。すなわち、多値画像デ
ータを入力し、2値画像データを生成する画像処理装置
において、入力した多値画像データ中の注目画素位置が
中間濃度領域にあるのかどうかを判定する判定手段と、
入力した注目画素の濃度を強調補正する強調手段と、前
記判定手段の判定結果に基づいて、前記強調手段で強調
された注目画素、或いは強調する以前の注目画素のいず
れか一方を選択する選択手段と、選択された注目画素デ
ータを2値化する2値化手段とを備える。
【0008】また、他の発明は以下に示す構成を備え
る。
【0009】多値画像データを入力し、2値画像データ
を生成する画像処理装置において、入力した多値画像デ
ータ中の注目画素位置が中間濃度領域にあるのかどうか
を判定する判定手段と、入力した注目画素の濃度を強調
補正する第1の強調手段と、少なくとも当該第1の強調
手段と異なる度合いで注目画素を補正強調する第2の強
調手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記第
1の強調手段、或いは前記第2の強調手段のいずれか一
方を選択する選択手段と、該選択手段の結果得られた強
調済み注目画素データを2値化する2値化手段とを備え
る。
【0010】他の発明は、中間的な濃度を完全に除去し
て文字・線画のみを出力可能な画像処理装置を提供しよ
うとするものである。
【0011】この課題を達成するため本発明の画像処理
装置は以下に示す構成を備える。すなわち、多値画像デ
ータを入力し、2値画像データを生成する画像処理装置
において、入力した多値画像データ中の注目画素位置が
中間濃度領域にあるのかどうかを判定する判定手段と、
前記注目画素位置のデータを2値化する2値化手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて前記2値化手段によ
る2値画像データを出力するか否かを選択する選択手段
とを備える。
【0012】また、他の発明は、中間的な濃度を完全に
除去すると共に文字・線画部分を高品位に補正して出力
することが可能な画像処理装置を提供しようとするもの
である。
【0013】この課題を解決するため本発明の画像処理
装置は以下に示す構成を備える。すなわち、多値画像デ
ータを入力し、2値画像データを生成する画像処理装置
において、入力した多値画像データ中の注目画素位置が
中間濃度領域にあるのかどうかを判定する判定手段と、
入力した注目画素の濃度を強調補正する強調手段と、該
強調手段で強調処理された注目画素を2値化する2値化
手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記2値
化手段で2値化された注目画素データを出力するか否か
を選択する選択手段とを備える。
【0014】本発明の更なる目的は、文字・線画以外に
中間的な濃度を有する画像を入力しても、それら両方を
区別できる状態で出力することを可能にする画像処理装
置を提供しようとするものである。
【0015】この課題を達成するため、本発明の画像処
理装置は以下に示す構成を備える。すなわち、多値画像
データを入力し、2値画像データを生成する画像処理装
置において、入力した多値画像データ中の注目画素位置
が中間濃度領域にあるのかどうかを判定する判定手段
と、注目画素位置が文字・線画の2値画像領域にあると
して2値化する2値化手段と、所定の2値ドットパター
ンを発生するパターン発生手段と、前記判定手段或いは
前記2値化手段のいずれか一方の領域に、前記パターン
発生手段で発生した2値ドットパターンを対応させて出
力する手段とを備える。
【0016】また、他の発明は、文字・線画以外に中間
的な濃度を有する画像を入力しても、それら両方を区別
できる状態で出力すると共に、文字・線画については高
品位な状態で出力することを可能にする画像処理装置を
提供しようとするものである。
【0017】この課題を達成する本発明の画像処理装置
は以下に示す構成を備える。すなわち、多値画像データ
を入力し、2値画像データを生成する画像処理装置にお
いて、入力した多値画像データ中の注目画素位置が中間
濃度領域にあるのかどうかを判定する判定手段と、入力
した注目画素の濃度を強調補正する強調手段と、該強調
手段で強調処理された注目画素が文字・線画領域にある
として2値化する2値化手段と、前記判定手段或いは前
記2値化手段のいずれか一方の領域に、前記パターン発
生手段で発生した2値ドットパターンを対応させて出力
する手段とを備える。
【0018】
【作用】かかる構成において、例えば、入力した画像中
の注目画素が中間濃度領域にあるのかどうかを判断す
る。そして、その判断結果に基づいて注目画素を強調補
正するかどうかを決定し、その結果を2値化する。
【0019】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明に係る実施例
を詳細に説明する。
【0020】図1に実施例の装置のブロック構成を示
す。図示において、1が原稿読取部であって、読み取り
濃度に対応するデジタル多値データを出力する。2は原
稿読取部1から出力された多値画像データの濃度を判定
する濃度判定部、3はラインバッファおよびレジスタ郡
からなるバッファ部、4は濃度判定結果のフィルタ部、
5はエッジ強調処理部、6は多値画像データを2値デー
タに変換する2値化処理部である。7は装置の動作制御
を行う制御部、8は装置全体の同期信号を生成する同期
信号発生部である。
【0021】図2は画像クロック、ライン同期信号、ペ
ージ同期信号、画像データの関係を表したタイムチャー
トである。画像データVは画像クロックに同期して転送
される。ページ同期信号は原稿の先端を示す信号であ
り、この信号の立ち上がりが読み取り原稿の1ライン目
の始まりである。ライン同期信号は各ラインの先頭を示
す信号であり、この信号の立ち上がりがラインの先頭と
なる。
【0022】図3は濃度判定部2の構成例を示した図で
ある。図示において、21,22は比較器であり、Vは
原稿読取部1より送られてくる多値画像データ、T
H,THLは濃度閾値であり、制御部6により設定され
る(但し、THH>THL)。
【0023】比較器21は、THH>Vの場合に論理レ
ベル“1”の信号を出力する。比較器22は、THL
Vの場合に論理レベル“1”の信号を出力する。これら
比較器21、22から出力された信号はアンドゲート2
−5に供給されている。つまり、アンドゲート25は、
読み取られた画像データの値が、次のような関係にある
とき、その“1”の信号を出力する。
【0024】THL<V<THH 図4はサインペン(赤)、蛍光ペンおよび文字部分の濃
度ヒストグラムである。グラフの横軸は1画素を6ビッ
ト(0〜63の値をとる)とした場合の多値画像データ
の値、縦軸は一定面積内の画素数を表している。
【0025】図よりサインペン部分は濃度40〜50付
近、蛍光ペン部分は濃度10付近、そして、文字部分は
濃度62,63のあたりが最も画素数が多くなってい
る。つまり、濃度により文字部分とマーカ部分を分離す
る事も可能である事がわかる。
【0026】図5に実施例におけるレジスタ部3の回路
構成を示す。図示において、31及び32はそれぞれ1
ライン分のデータを遅延するためのラインバッファであ
り、R1〜R9は3×3の画素マトリックスパターンを
蓄積するためのレジスタである。図示の如く、このレジ
スタ部3には、入力データとして原稿読取部1からのデ
ータの他に、濃度判定部2からのデータを入力する。
尚、図示において、信号線の実線は原稿読取部1からの
画像データ転送バスを示し、波線は濃度判定部2から出
力される判定結果転送線を示している。
【0027】以下、図6のタイミングチャートに従って
レジスタ部3の動作について説明する。
【0028】同図(a)は画像(画素)転送クロックC
LK、(b)はライン同期信号、(c)は濃度判定結果
N、(d)のM1〜M9はR1〜R9の出力、(e)は
原稿読取部1より出力された多値画像データV、(f)
はレジスタ3より出力される多値画像データA,B,
C,D,Xである。
【0029】画像データVおよび濃度判定結果Nは画像
転送クロックCLKに同期してシリアルにレジスタR1
及びラインバッファ31に転送される。またCLKに同
期してラインバッファ31から出力される濃度判定結果
NはレジスタR4及びラインバッファ32に入力され
る。尚、先に説明したように実施例では画像データは6
ビット、濃度判定結果は1ビットになっているので、ラ
インバッファ31、32及びレジスタR1〜R9はそれ
ぞれ1画素クロックに同期して7ビットデータを順次シ
フト或いはラッチすることになる。
【0030】この結果、ラインバッファ31からは、レ
ジスタR1に転送される画像データV及び濃度判定結果
Nに対して1ライン分遅延されたデータ、すなわち、1
ライン前のデータが出力される。同様に、ラインバッフ
ァ32からは2ライン分遅延されたデータが出力される
ことになる。また画像データVの転送に同期してレジス
タR1,R4,R7に入力された画像データおよび濃度
判定結果はレジスタR2,R5,R8へ、またレジスタ
R2,R5,R8に入力された画像データおよび濃度判
定結果はレジスタR3,R6,R9へ順次シフトされ
る。
【0031】従って、レジスタR1〜R9には3×3の
画素マトリックスの画像データV及び濃度判定結果Nが
保持されていることになる。
【0032】ここで、3×3の画素ブロックの中心位置
(レジスタ部3内のレジスタR5)を注目画素位置とし
ているので、その上下左右のレジスタR2,R4,R
6,R8,R5の出力はエッジ強調部5へ送られる。
【0033】図7は図8のラプラシアンフィルタを用い
てエッジ強調を行う場合のエッジ強調処理部5の構成例
を示したものである。A,B,C,D,Xはそれぞれレ
ジスタ部3のレジスタR2,R4,R6,R8,R5の
出力である。図において51は上記レジスタ部からの4
つのデータ、A、B、C、Dの和を求める加算器、52
は注目画素データXを4倍する乗算器である。53は、
(乗算器52の演算結果)−(加算器51の演算結果)
を行う減算器、54は定数倍(α倍)する乗算器、55
は乗算器54の演算結果を注目画素Xに加える加算器、
56はセレクト信号により加算器55の出力(エッジ強
調済みデータ)と注目画素データ(エッジ強調を行わな
い画素データ)のいずれか一方を選択して多値画像デー
タVDとして出力するセレクタである。
【0034】図9は2値化処理部6の回路例を表してい
る。61はエッジ強調処理部5からの多値画像データV
Dと2値化閾値THを比較する比較器であり、閾値Tは
制御部7よりレジスタ62にセットされるようになって
いる。比較器61では、VD≧THの場合にその出力端
子に論理レベル“1”の信号を出力する。
【0035】図10に実施例のフィルタ処理部4のブロ
ック構成を示す。図示の如く、実施例のフィルタ処理部
4はアンドゲートで構成されており、レジスタ部3に保
持されている注目画素を含むその回りの合計9個の濃度
判定結果Nを入力データとしている。そして、その全て
が論理的に“1”である場合、換言すれば、注目画素近
傍の領域(ここでは3×3としている)が濃度THL
THHの間にある場合に、フィルタ処理部4は論理レベ
ル“1”の信号を出力する。
【0036】次に上記実施例の構成による動作を以下に
説明する。
【0037】原稿読取部1で読み込まれた画像データ
は、図示してはいないがシェーディング補正、ABC処
理等を施され、アナログ/ディジタル変換されてシリア
ル転送され、濃度判定部2およびレジスタ3へ送られ
る。濃度判定部2では制御部7で設定された閾値T
H,THLと比較し、入力された画像データが閾値TH
Lより大きく閾値THHの場合のみ、論理レベル“1”の
信号を判定結果として出力する。判定結果Nおよび画像
データVはレジスタ部3に供給され、その内部に設けら
れたレジスタR1〜R9には注目画素を含むその周囲の
8画素(合計9画素)の画像データ及び濃度判定結果を
記憶保持することになる。
【0038】レジスタ部3に記憶された3×3画素に対
応する濃度判定結果はフィルタ処理部4に供給され、こ
こで全ての濃度判定結果が閾値THHとTHLの範囲にあ
るとき“1”の信号をエッジ強調処理部5に出力し、そ
れ以外の場合には“0”の信号を出力する。このフィル
タ処理により、濃度判定部2において文字や図形のエッ
ジ部の中間濃度部と蛍光ペン部分を誤判定しないように
している。
【0039】一方、エッジ強調処理部5はレジスタ部3
に記憶保持された注目画素データXと上下左右の画素デ
ータA,B,C,Dを入力して、次式を演算する。
【0040】X+α{4X−(A+B+C+D)} そして、フィルタ処理部4から出力された信号を受け、
そのレベルが“1”の場合には注目画素データXは中間
濃度領域中、すなわち、蛍光ペン等で描かれた部位にあ
ると認識し、エッジ強調しないデータXをそのまま出力
する。また、中間濃度領域以外の文字領域にある場合に
は、上式で算出したエッジ強調済みのデータを注目画素
データとして出力する。
【0041】以上の結果、2値化処理された画像データ
は、例えばファクシミリ等では画像メモリに蓄積され、
回線制御部により回線に送出される。そして、蛍光ペン
や汚れなどによる部分以外の文字及び線画に対してのみ
エッジ強調処理された画像データを出力することが可能
になる。つまり、文字及び線画に対してのみ、そのエッ
ジが強調された状態で出力されることになり、良好な出
力画像を得ることが可能になる。
【0042】因に、上記エッジ強調処理部5内における
係数αを“1/8”として設定し、2値化処理部6にお
ける閾値THを“25”とした場合、図15(a)のよ
うな蛍光ペンや汚れの部分を入力しても、同図(b)の
如くそれが除去された状態で出力されることになる。
【0043】尚、濃度判定部2における閾値THH、T
Lを含めて各所閾値や係数は制御部7によって決定さ
れるが、これらの値はユーザが不図示の操作パネルを介
して指示できるようになっている。
【0044】<第2の実施例の説明>図11は第2の実
施例におけるエッジ強調処理部の構成例を示している。
図示に置いて、57,58はそれぞれ定数α1,α2を
乗じる乗算器である(但し、α1>α2とする)。上記
第1の実施例同様にフィルタ処理結果が0の場合はα1
を乗じた値を、1の場合はα2を乗じた値を出力するこ
とにより2値化した場合のノイズの発生を防ぐ事ができ
る。
【0045】<第3の実施例の説明>上記第1、第2の
実施例では中間濃度領域以外に対してのみエッジ強調処
理を施すものとして説明したが、これによって本願発明
が限定されるものではない。
【0046】以下、第3の実施例を説明する。図17は
第3の実施例の装置の主要部分を示すブロック構成図で
ある。
【0047】図示において、原稿読取部17−1は同期
信号発生部17−8から供給されるクロックに同期して
原稿画像を読み取る。読み取られた画像データは濃度判
定部17−2及びフィルタ処理部17ー3に供給され
る。濃度判定部17−2における処理は前述した第1の
実施例と同じで、制御部17−6が設定した2つの閾値
THL、THHの範囲(中間濃度範囲)内にあるかどうか
を示す信号を出力する。
【0048】フィルタ処理部17−3は3×3画素ブロ
ックの画素データを保持し、その中央の画素データを抽
出して2値化処理部17−5に供給するとともに、3×
3の画素それぞれに対応する濃度判定結果が全て中間濃
度範囲内にあるかどうかを示す信号を生成し、それを画
素変換処理部17−7に供給する。
【0049】2値化処理部17−5は供給された画素デ
ータは制御部17−6により設定された閾値と比較し、
その閾値以上の場合に黒画素を示す論理レベル“1”の
信号を出力し、逆にその閾値より小さい場合に白画素を
示す論理レベル“0”の信号を出力する。
【0050】画素変換処理部17−7では、2値化処理
部17−5から供給された信号が論理レベルで“1”の
場合、すなわち、黒画素を示す信号の場合に、それをそ
のまま出力するか、或いは“0”にして出力するのかを
フィルタ処理部17−3から供給された信号に基づいて
決定する。簡単に説明すると、以下の通りである。
【0051】フィルタ処理部17ー3からは注目画素が
中間濃度領域内に存在するか否かを示す信号が来ること
になることは先に説明した。そこで、注目画素位置が中
間濃度領域内にあると判断された場合には、2値化処理
部17−5から仮に“1”の信号が来ても“0”に変換
し、出力する。換言すれば、中間濃度領域にある画素デ
ータは強制的に“0”として出力する。これによって、
蛍光ペン等で描かれた部分を除去して出力することが可
能になる。
【0052】第3の実施例におけるフィルタ処理部17
−3の回路構成は図18に示す通りである。
【0053】図示の如く、濃度判定部2からの信号を1
ライン分、及び2ライン分遅延差せるためのラインバッ
ファと、3×3画素ブロックのデータをラッチするため
のレジスタを備えている。また、画素データは3×3の
画素ブロック中の真ん中のみを取り出せばよいから、図
示の如く1個のラインバッファを介してレジスタR4,
R5に供給されるようになっている。そして、レジスタ
R1〜R9にラッチされたデータは4つのアンドゲート
を介して出力されるようになっている。
【0054】画素変換処理部17−7は、単に2値化処
理部17−5から出力されてきた2値化信号と、フィル
タ処理部17−3から出力された中間濃度領域か否かを
示す信号の反転信号とを論理積(アンドゲート)して出
力すればよい。
【0055】以上の処理の結果、蛍光ペン等で書かれた
マーク部分のみを確実に除去して、文字・線画部分の2
値画像を出力することが可能になるので、蛍光ペン等で
書かれた部分がノイズとなって出力画像に現れることは
なくなる。
【0056】<第4の実施例の説明>上述した実施例で
は蛍光ペン等で描かれた部分を除去する方向で処理する
ものであったが、本第4の実施例では原稿画像をカラー
スキャナで読み取って様々な蛍光ペンに対応させる例に
ついて説明する。
【0057】第4の実施例の装置のブロック構成図を図
19に示す。
【0058】図示において、19−1はカラー画像を読
み取る原稿読取部であって、読み取った原稿画像中、
R,G,B成分のデータはカラー判定部19ー9に出力
し、輝度信号のみ(R,G,B信号から生成可能である
ことは公知)をレジスタ部19−10に供給する。
【0059】カラー判定部19−9は、読み取った画像
(画素)が蛍光ペン等によるマーカ部分であるかどうか
を判断し、そのマーカ部分であると判断した場合にその
出力を“1”にする。カラー判定部19−9について簡
単に説明すると、以下の通りである。
【0060】原稿読取部19−1から出力されてきた各
色成分のデータをR0,G0,B0としたとき、次に示す
不等式を全て満足するとき、注目画素はマーカ部である
かどうかが判断できる。
【0061】RMIN<R0<RMAXMIN<G0<GMAXMIN<B0<BMAX ここで、YMIN、YMAX、MMIN、MMAX、CMIN、CMAX
それぞれマーカ部の色を特定するための閾値(下限値及
び上限値)である。
【0062】尚、マーカ部分の色成分をR,G,Bデー
タをRM,GM,BMとしたときに、次の不等式を満足す
る場合としても良い。ここでα、β、γは制御部19−
6により設定される所定値である。
【0063】RM−α<R0<RM+α GM−β<G0<GM+β BMーγ<B0<BM+γ いずれにしても、ユーザは、原稿を読み取らせる以前
に、操作部19−4を介して何色のマーカが描かれた原
稿を読み取るのかを設定し、制御部19−6は設定され
た色に対応する各閾値をカラー判定部19−9に供給す
ることで行われるものとする。
【0064】レジスタ部18−10の内部構造は第1の
実施例で説明したレジスタ部3とほぼ同じである。
【0065】また、フィルタ処理部19−3についても
第1の実施例とほぼ同じであって、レジスタ部19−1
0に保持されている3×3画素ブロックのカラー判定結
果(合計9個の判定結果)を取り出し、その全てがユー
ザが指定したマーカの色であることを示す信号の場合
に、その出力を“1”にして画素変換部19−7に出力
する。
【0066】更に、エッジ強調処理部19−11、2値
化処理部19ー5は、第1の実施例で説明した構成とほ
ぼ同じであるので、その説明は省略する。
【0067】本第4の実施例の画素変換処理部19−7
の回路構成は図20に示す如くである。
【0068】図示において、セレクタ20−1は制御部
19−6から供給されるセレクト信号の論理レベルが
“0”の場合には入力端子Aを選択し、“1”の場合に
は入力端子Bを選択し出力する。
【0069】ここで、入力端子Aには、フィルタ処理部
19ー3からの信号、すなわち、注目画素近傍がユーザ
が指定したカラーマーカ部であるか否かを示す信号が供
給されている。従って、セレクト信号が“0”の場合で
あって、仮に図21に示すような原稿を入力したときに
は、マーカペンで描かれた部分のみが出力対象になり、
結果として図22に示すような出力画像データを生成す
ることになる。
【0070】また、セレクト信号が“1”の場合には、
文字・線画の部分、すなわち、カラーマーカ部を除去し
た結果が出力されることになる。
【0071】<第5の実施例の説明>上記第1〜第4の
実施例では、文字・線画部分と蛍光ペン等によるマーカ
部分とを分離し、出力するものであったが、本第5の実
施例ではこれら両方を出力する例を説明する。但し、両
方を単に出力するだけでなく、出力画像を見て、どの部
分がマーカ部分かを一目瞭然に判別できる画像データを
生成する例を説明する。具体的には、文字・線画部分に
対しては所定のドットパターンでマスクして、出力す
る。
【0072】第5の実施例の装置のブロック構成図を図
23に示す。図示において、原稿読取部23−1、濃度
判定部23−2、2値化処理部23−3については第1
の実施例のそれと同じであり、フィルタ処理部23−5
については、上述した第3の実施例における図18と同
じである。
【0073】本第5の実施例の動作概要を説明すると以
下の通りである。
【0074】原稿読取部23−1によって得られた画像
データは濃度判定部23−2、フィルタ処理部23−5
に供給される。濃度判定部23−2は、入力された画像
(画素)データが制御部23−7により設定された中間
濃度領域内にあるかどうかを判断し、その領域内にある
と判断した場合に、論理レベル“1”、それ以外である
場合には論理レベル“0”の信号を判定結果として出力
する。
【0075】フィルタ処理部23−5は、注目画素デー
タを2値化処理部23−3に出力すると共に、注目画素
が位置する領域の状態情報をセレクタ23−6に出力す
る。
【0076】注目画素が位置する領域の状態情報には、
注目画素とそれを取り巻く3×3の画素ブロックの濃度
判定結果信号を論理積した結果を用いる。
【0077】2値化処理部23−3では、制御部23−
7によって予め設定された閾値と、フィルタ処理部23
−5から出力された画素データとを比較することで2値
化信号を発生し、それをセレクタ23−6に出力する。
【0078】ここまでは、先に説明した実施例と同じで
あるが、セレクタ23−6には、図示の周期パターン発
生部23−4からの信号も供給されている。
【0079】周期パターン発生部23−4の構成例を図
24に示す。図示において、24−1は4進のカウンタ
であり、EN入力端子に供給された信号レベルが“0”
になるとカウントアップ動作を行う。EN入力端子のレ
ベルが“1”の場合にはカウント動作は行わない。24
−2も4進のカウンタであり、入力端子LDが“0”に
なると初期状態がロードされ、QA、QB出力は“0”
になる。また。LDが“1”でクロックが入力されると
カウント動作を行う。24−3は入力端子A,Bの状態
によって入力C0(3:0)〜C3(3:0)のうちの
1つ(4ビット)を選択して出力するセレクタである。
つまり、次表の如くである。
【0080】
【表1】 同様に、24−4もセレクタであって、その入力端子
A,Bに供給される信号レベルの組み合わせによって、
入力端子C0〜C3に供給された1つ(1ビット)を選
択し、出力する。
【0081】以上の結果、セレクタ24−3に4種類の
ドットパターンが供給されている場合、その内の1つが
選択されてセレクタ24−4に供給されることになる。
そして、セレクタ24−4で、その供給されたドットパ
ターンの各ビットを繰り返し出力することになる。尚、
実施例では端子EN及びLDに供給する信号としてライ
ン同期信号を用いた。すなわち、1つのラインの出力画
像を生成している最中では1つの固定されたドットパタ
ーンを構成している各ビットが繰り返し出力される。
【0082】図25のタイミングチャートを用いて、よ
り簡単に説明する。
【0083】今、t0の時点でカウンタ24−1の出力
はQA=QB=0であったとすると、セレクタ24−3
の出力Y0〜Y3はC0(0)〜C0(3)となる。
尚、例えば“C0(3)”とは、セレクタ24−3に供
給された4ビットのドットデータC0における“ビット
3(LSBから3つ目のビット)”を意味する。さて、
クロック信号CKに同期してカウンタ24−2はカウン
ト動作を行い、セレクタ24−4は信号C0(0)〜C
0(3)を順次選択して出力する。
【0084】次にライン同期信号が供給されてきたクロ
ックが入ると(図示のt1)、カウンタ24−1からの
出力信号QA,QBは(1、0)になり、この結果、セ
レクタ24−3はC1を選択し、それを構成しているC
1(0)〜C1(3)を出力端子Y0〜Y3に出力す
る。これによって、セレクタ24−4からはクロック信
号に同期してC1(0)〜C1(3)を繰り返し出力す
るようになる。
【0085】以上の結果、結局、セレクタ24−4から
は図26に示す様な、4×4の周期のパターンが出力さ
れることになる。このパターンはC0(3:0)〜C3
(3:0)の組み合わせによって自由に設定でき、制御
部23−7によって設定される。尚、設定する元のパタ
ーンは、操作部23−8でユーザが決めても良く、或い
は、操作部23−8に制御部23−7内のROM(図示
せず)に記憶された各種パターンを表示し、その中から
1つを選択してもらうようにしても良い。
【0086】図23におけるセレクタ23ー6の回路構
成を図27に示す。図示の構成において、セレクタ回路
27−1の入力端子Aにはフィルタ処理部23−5から
の信号、すなわち、注目画素が中間濃度領域であるか否
かを示す信号が供給されている。また、入力端子Bに
は、2値化処理回路23−3の出力と周期パターン発生
部23−4からのパターン信号とをアンドゲート27−
2で論理積した結果が供給されている。そして、これら
2つの入力信号は、2値化処理回路23−3からの2値
信号(注目画素が文字・線画中にあるのか否かを示す信
号)でもって選択される。すなわち、注目画素が文字・
線画中にあって“1”に2値化された場合、入力端子B
に供給されたパターンでマスクされた結果を選択し、出
力する。そして、2値化信号が“0”の場合にはフィル
タ処理部23−5からの信号、すなわち、注目画素が中
間濃度領域にあるか否かを示す信号を選択する。
【0087】以上の結果、例えば図28のような入力画
像に対して処理すると、図29に示すごとくマーカ部分
をベタ黒の画像で、文字・線画の部分に対してはパター
ン化され、出力されることになる。尚、ここでは文字・
線画をパターン化して出力し、中間濃度部分を黒画素と
して出力する例を示したが、この逆にしても良いのは勿
論である。尚、本第5の実施例によれば、例えば濃度判
定部23−2に設定する閾値THL、THHを制御するこ
とで、蛍光ペンのみを出力対象にして、それ以外を出力
対象外とすることも可能であるので、汚れ等による影響
を受けずに済む。
【0088】<第6の実施例の説明>上記第1〜第5の
実施例はハードウェアでもって実現する例を説明した
が、同様の処理をソフトウェアでもって実現しても構わ
ない。本第6の実施例では、例えば第5の実施例の処理
をソフトウェアで実現する例を説明する。
【0089】図30に第6の実施例における装置構成を
示す。但し、本第6の実施例ではファクシミリ装置に適
応させた例を示している。
【0090】図示において、30−1は原稿読取部であ
って、上述した各実施例のそれを同じである。30−8
は操作部であって、ダイヤル操作や各種送信モード等の
他、第5の実施例における操作部23−8に対応する操
作が可能になっている。30−10は本装置全体の制御
を司るCPU、30−11はCPU30−10の動作処
理手順(通常のファクシミリ装置として機能するプログ
ラムの他、後述する図31に示すフローチャートに係る
プログラムを含む)を記憶しているROMであって、周
期パターンもいくつか記憶されている(どれを使用する
かは操作部30−1によって選択可能)。30−12は
CPU30−10のワークエリアとして使用するRAM
である。30−13は読み取られた画像を記憶する画像
メモリ、そして、30−14は回線を介して情報の送受
信を制御する回線制御部である。尚、この他にも受信し
た情報に基づて画像を出力するためのプリンタ等が備え
られているが、本願発明には直接は関係ないので省略し
た。
【0091】上記構成における本第6の実施例の処理手
順を図31のフローチャートに従って説明する。
【0092】先ず、ステップS1、S2において、原稿
読取部30−1で原稿画像を読み取り、それを画像メモ
リ30−13に記憶させる。次のステップS3では、画
像メモリから各画素データを取り出し、ステップS4で
濃度判定を行い、ステップS5で判定結果をRAM30
−12に記憶する。これによって、RAM30−12中
には読み取った画像に対する全ての画素に対する濃度判
定結果が記憶されることになる。
【0093】処理がステップS6に移動すると、画像メ
モリ30−13から注目している画素位置の画素データ
を取り出すと共に、注目画素位置及びその周囲の濃度判
定結果M1〜M9をRAM30−12から取り出す。そ
して、次のステップS7で注目画素を2値化し、ステッ
プS8でその2値化結果を判定する。
【0094】2値化結果が“1”の場合には、ステップ
S13に進んで、ROM30−8に記憶されている周期
パターンを読み出し、ステップS14で、その周期パタ
ーン中の対応するドットを出力する。
【0095】また、2値化結果が“0”になった場合に
は、ステップS9に進んで、読み出したM1〜M9に基
づいて注目画素が中間濃度領域にあるか否かを判断す
る。中間領域にあると判断した場合には、ステップS1
2に進んで2値化結果として“1”を出力し、そうでな
ければステップS13で“0”を出力する。
【0096】こうして、1画素に対する2値化結果の出
力が完了すると、ステップS11に進んで、読み取った
画像に対する処理が完了したかどうかを判断し、それが
未完である場合にはステップS6以下の処理を繰り返
す。
【0097】以上の処理の結果得られた2値画像は公知
の符号化処理を施した後、回線制御部30−14を開
始、ユーザが指定した相手先端末に送信されることにな
る。
【0098】<第7の実施例の説明>第7の実施例の装
置構成を図32に示す。本第7の実施例は、上記第6の
実施例に対し、原稿画像をカラー画像として読み取り、
マーカ部分をより高精度に認識し、しかも文字・線画に
対してのエッジ強調処理を施する例である。
【0099】図示において、カラースキャナ32−1、
2値化処理部32−3、濃度判定部32−18、フィル
タ処理部32−17及びエッジ強調処理部は、先に説明
した第4の実施例における図19のそれぞれに対応す
る。また、周期パターン発生部32−4及びセレクタ3
2−6は前記第6の実施例に対応する。
【0100】かかる構成によって、原稿画像中の所望と
する色のマーカ部分と文字・線画とを両方出力するだけ
でなく、文字・線画に対してはエッジ強調された状態
で、しかもマーカ部と文字・線画を区別した2値画像デ
ータを生成することが可能になる。しかも、原稿画像を
カラー画像として認識するので、様々な色のマーカで描
かれた原稿があった場合でも、その中の所望とする色の
マーカ部と文字線画のみを出力対象とすることが可能に
なる。例えば、図33に示す様な原稿を入力するとき、
カラー判定部32−18において、判定する範囲(閾
値)を赤色のサインペンに対応付けた場合には図34に
示す如く、文字・線画とサインペンのみが出力対象にな
ることになる。
【0101】また、上記実施例では、判定する範囲を1
つにして説明したが、複数の濃度或いは色を出力対象に
するようにしても構わない。
【0102】更には、上記各実施例は原稿画像を読み取
って2値画像を出力する例について説明し、特にその応
用する装置については限定しなかったが(ファクシミリ
装置に適応する例は第6の実施例で説明した)、多値画
像を入力し、それを2値画像として出力する装置であれ
ば、どのような装置にも適応可能であることは言うまで
もないことである。従って、多値画像を入力する装置と
して、実施例では原稿を光学的に読み取る装置を用いた
が、これに限らず、例えばカメラから直接入力するもの
であっても良く、一旦フロッピーディスク等に画像を記
憶し、それを対象にしても良いのは勿論である。
【0103】更にまた、上記実施例では出力画像は白黒
の2値画像として説明したが、カラー画像で出力するよ
うにしても良い。
【0104】また、出力対象としては、表示装置、印刷
装置、記憶装置、回線(回線に接続された端末)等様々
なものが考えられる。
【0105】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても1つの機器から成る装置に適用し
ても良い。また、本発明は、システム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、文
字・線画等以外に中間的な濃度部分を含む画像を入力し
た場合でも、文字・線画のみを良好な状態で出力するこ
とが可能になる。また、他の発明によれば、中間的な濃
度を完全に除去して文字・線画のみの出力が可能にな
る。更には、中間的な濃度を完全に除去すると共に文字
・線画部分を高品位に補正して出力することが可能にな
る。また更には、文字・線画以外に中間的な濃度を有す
る画像を入力しても、それら両方を区別できる状態で出
力することが可能になる。他の発明によれば、文字・線
画以外に中間的な濃度を有する画像を入力しても、それ
ら両方を区別できる状態で出力すると共に、文字・線画
については高品位な状態で出力することが可能になる。
【0107】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例における画像処理装置のブロック
構成図である。
【図2】第1の実施例における画像処理に係るタイミン
グチャートである。
【図3】第1の実施例における濃度判定部のブロック構
成図である。
【図4】サインペン(赤)、蛍光ペン、文字・線画部分
の濃度ヒストグラムを示す図である。
【図5】第1の実施例におけるレジスタ部の回路構成例
を示す図である。
【図6】第1の実施例におけるレジスタ部の動作を示す
タイムチャートである。
【図7】第1の実施例におけるエッジ強調処理部のブロ
ック構成例を示す図である。
【図8】実施例におけるラプラシアンフィルタの処理概
要を説明するための図である。
【図9】第1の実施例における2値化処理部の回路例を
示す図である。
【図10】第1の実施例におけるフィルタ処理部の回路
例を示す図である。
【図11】第2の実施例におけるエッジ強調処理部の構
成例を表すブロック図である。
【図12】蛍光ペンで描かれた画像を読み取った場合の
濃度分布の一例を示す図である。
【図13】図12の画像に対してエッジ強調処理を施し
た後の画像の状態を示す図である。
【図14】図13の画像に対して2値化して出力した場
合の例を示す図である。
【図15】第1の実施例における処理結果を示す図であ
る。
【図16】従来の画像処理回路のブロック構成図であ
る。
【図17】第3の実施例における画像処理装置のブロッ
ク構成図である。
【図18】第3の実施例におけるフィルタ処理部の回路
構成例を示す図である。
【図19】第4の実施例の画像処理装置のブロック構成
図である。
【図20】第4の実施例における画素変換処理部の回路
構成例を示す図である。
【図21】第4の実施例における入力画像の例を示す図
である。
【図22】第4の実施例における出力画像の例を示す図
である。
【図23】第5の実施例の画像処理装置のブロック構成
図である。
【図24】第5の実施例における周期パターン発生部の
回路構成例を示す図である。
【図25】第5の実施例における周期パターン発生部の
動作処理内容を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図26】第5の実施例における周期パターン発生部で
発生するドットパターンの各ドットを表す信号との関係
を示す図である。
【図27】第5の実施例におけるセレクタの回路構成例
を示す図である。
【図28】第5の実施例における入力画像の例を示す図
である。
【図29】第5の実施例における出力画像の例を示す図
である。
【図30】第6の実施例における画像処理装置のブロッ
ク構成図である。
【図31】第6の実施例における処理内容を示すフロー
チャートである。
【図32】第7の実施例の画像処理装置のブロック構成
図である。
【図33】第7の実施例における入力画像の例を示す図
である。
【図34】第7の実施例における出力画像の例を示す図
である。
【符号の説明】
1 原稿読取部 2 濃度判定部 3 レジスタ部 4 フィルタ処理部 5 エッジ強調処理部 6 2値化処理部 7 制御部 8 同期信号発生部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値画像データを入力し、2値画像デー
    タを生成する画像処理装置において、 入力した多値画像データ中の注目画素位置が中間濃度領
    域にあるのかどうかを判定する判定手段と、 入力した注目画素の濃度を強調補正する強調手段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて、前記強調手段で強
    調された注目画素、或いは強調する以前の注目画素のい
    ずれか一方を選択する選択手段と、 選択された注目画素データを2値化する2値化手段とを
    備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 多値画像データを入力し、2値画像デー
    タを生成する画像処理装置において、 入力した多値画像データ中の注目画素位置が中間濃度領
    域にあるのかどうかを判定する判定手段と、 入力した注目画素の濃度を強調補正する第1の強調手段
    と、 少なくとも当該第1の強調手段と異なる度合いで注目画
    素を補正強調する第2の強調手段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて、前記第1の強調手
    段、或いは前記第2の強調手段のいずれか一方を選択す
    る選択手段と、 該選択手段の結果得られた強調済み注目画素データを2
    値化する2値化手段とを備えることを特徴とする画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】 多値画像データを入力し、2値画像デー
    タを生成する画像処理装置において、 入力した多値画像データ中の注目画素位置が中間濃度領
    域にあるのかどうかを判定する判定手段と、 前記注目画素位置のデータを2値化する2値化手段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて前記2値化手段によ
    る2値画像データを出力するか否かを選択する選択手段
    とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 多値画像データを入力し、2値画像デー
    タを生成する画像処理装置において、 入力した多値画像データ中の注目画素位置が中間濃度領
    域にあるのかどうかを判定する判定手段と、 入力した注目画素の濃度を強調補正する強調手段と、 該強調手段で強調処理された注目画素を2値化する2値
    化手段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて、前記2値化手段で
    2値化された注目画素データを出力するか否かを選択す
    る選択手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 多値画像データを入力し、2値画像デー
    タを生成する画像処理装置において、 入力した多値画像データ中の注目画素位置が中間濃度領
    域にあるのかどうかを判定する判定手段と、 注目画素位置が文字・線画の2値画像領域にあるとして
    2値化する2値化手段と、 所定の2値ドットパターンを発生するパターン発生手段
    と、 前記判定手段或いは前記2値化手段のいずれか一方の領
    域に、前記パターン発生手段で発生した2値ドットパタ
    ーンを対応させて出力する手段とを備えることを特徴と
    する画像処理装置。
  6. 【請求項6】 多値画像データを入力し、2値画像デー
    タを生成する画像処理装置において、 入力した多値画像データ中の注目画素位置が中間濃度領
    域にあるのかどうかを判定する判定手段と、 入力した注目画素の濃度を強調補正する強調手段と、 該強調手段で強調処理された注目画素が文字・線画領域
    にあるとして2値化する2値化手段と、 前記判定手段或いは前記2値化手段のいずれか一方の領
    域に、前記パターン発生手段で発生した2値ドットパタ
    ーンを対応させて出力する手段とを備えることを特徴と
    する画像処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0725532A1 (en) * 1995-02-03 1996-08-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Image processing apparatus having image region designating function
US6301395B1 (en) 1996-12-12 2001-10-09 Minolta Co., Ltd. Image processing apparatus that can appropriately enhance contour of an image
JP2016184368A (ja) * 2015-03-27 2016-10-20 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像処理装置

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