JPH0615246Y2 - 加湿器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は例えば超音波加湿器等の加湿器の噴霧吹出口
部分に設ける香料収容部の構造に係わるものである。

〈従来の技術〉 従来の加湿器は第３図に示すような構造になっていた。
第３図において、霧化室１より吹出口２に送風機７の風
により運ばれてきた霧化水分は吹出口２の細い吹出口先
端３より噴霧される。

〈考案が解決しようとする課題〉 しかし、上記のような構造の加湿器において、芳香をだ
すために吹出口先端３より香料を入れようとしても入れ
にくく、また香料を入れる量の目安がわからなかった。

〈課題を解決するための手段〉 そこで吹出口内部に適量の貯水構造を設け、該貯水構造
の上方にあたる吹出口天面に蓋構造を設けるものであ
る。

〈作用〉 吹出口内部の適量の貯水構造に香料を収容し、吹き出す
加湿水分と共に芳香を拡散させようとするものである。
目視できる適量の貯水構造になっているから添加すべき
香料の適当量の目安となる。また貯水構造上部の吹出口
天面は蓋構造になっているため、蓋をあけて、香料を投
入したりまた清掃が容易である。

〈実施例〉 以下本考案の実施例を図面に従って説明する。

尚、第２図と同一機能のものについては同符号を付して
いる。

第１図は本考案実施例の断面図である。吹出口２の天板
の一部が蓋４となり軸５を中心に矢印の如く回動自在に
動く。蓋４を開き、吹出口２の内部にあるリブ構造等で
構成された貯水構造６に香料を入れる。貯水構造６は一
定の大きさで、その貯水容積は香料を入れるのに適当な
目安となる容積にしてある。

貯水構造６に香料を入れた後蓋４を閉成し、加湿器を運
転すると、送風機７より送られる空気が霧化室１で発生
した霧化水分を吹出口２内部に送風し、貯水構造６内に
ある香料を誘引蒸発させ、吹出口先端３より霧化水分と
芳香を空中に拡散させる。

第２図は本考案の他の実施例で蓋４の内側に香料を入れ
る目安となる適量な容積のポケット８があり、蓋４を矢
印のように回動させて開いたときの図を示している。ポ
ケット８が上を向くのでここに香料を入れた後、蓋４を
閉成するとポケット８が下を向くので、ポケット８中の
香料は貯水構造６に落下し、貯められる。その後第１図
と同様の働きにより芳香が霧化水分と共に空中に拡散さ
れる。

第１図，第２図の実施例では超音波加湿器における例を
図示しているが、電熱式，遠心式，フィルター気化式の
各種加湿器においても、水蒸気や霧の加湿水分吹出口に
同様な構造を設けることができる。

〈考案の効果〉 本考案の加湿器は上記のような構成であるから、吹出口
の蓋の開閉にて該吹出口の貯水部に一定量の香料を入れ
ることができ、該吹出口の貯水部に一定量の香料を容易
かつ確実に入れることができ、しかも芳香機能付き加湿
器を簡単な構成で安価に提供する。

【図面の簡単な説明】

第１図，第２図はそれぞれ本考案の芳香拡散機能付き加
湿器の実施例の断面図、第３図は従来例加湿器の断面図
である。 ２……吹出口、４……蓋、６……貯水構造。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】水蒸気や霧の加湿成分を吹き出す吹出口を
   備えてなる加湿器において、該吹出口内部に一定量の香
   料を収容する貯水部を設け、該貯水部の上方にあたる吹
   出口天面に開閉自在の蓋を設け、該蓋に該蓋の開成時に
   一定量の香料を収容するとともに該蓋の閉成時に収容し
   た香料を上記貯水部に落下させるポケットを設けてなる
   ことを特徴とする加湿器。