JP2019130030A - アロマディフューザ - Google Patents

アロマディフューザ Download PDF

Info

Publication number
JP2019130030A
JP2019130030A JP2018014842A JP2018014842A JP2019130030A JP 2019130030 A JP2019130030 A JP 2019130030A JP 2018014842 A JP2018014842 A JP 2018014842A JP 2018014842 A JP2018014842 A JP 2018014842A JP 2019130030 A JP2019130030 A JP 2019130030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fan
aroma
aroma diffuser
tank
diffuser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018014842A
Other languages
English (en)
Inventor
弘 吉川
Hiroshi Yoshikawa
弘 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOYO CASE KK
Original Assignee
TOYO CASE KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOYO CASE KK filed Critical TOYO CASE KK
Priority to JP2018014842A priority Critical patent/JP2019130030A/ja
Publication of JP2019130030A publication Critical patent/JP2019130030A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

【課題】自然気化方式よりも香りの拡散能力が高く、低コストでありながら有効な香り拡散機能を発揮するアロマディフューザを提供することにある。【解決手段】液体香料を収容するアロマタンク1を備えたアロマディフューザXとして、液体香料の液面13に風を吹き付けるファン2と、液面13から気化した成分を外部に送り出す吹出口3とを備え、ファン2から送り出されてアロマタンク1に向かって吹き付ける風の経路である吹付風路XAと、アロマタンク1内から吹出口3に向かって吹き出す風の経路である吹出風路XBとを相互に隔離した空間に設定した構成にした。【選択図】図1

Description

本発明は、周辺雰囲気に香りを拡散する器具であるアロマディフューザに関するものである。
従来より、容器に収容された芳香液や消臭液等の液体香料(気化成分)を周辺雰囲気に拡散する装置が知られている。例えば、液体香料が収容されている容器に複数の吸上芯を挿入し、容器に収容された液体香料を吸上芯の下端部から吸い上げて、吸上芯のうち容器よりも上方に飛び出している上端部より揮散するいわゆるリードディフューザタイプの装置が知られている(例えば特許文献1)。
また、超音波振動を利用して液体香料を霧化して香りを拡散させる超音波霧化装置も知られている(例えば特許文献2)。超音波霧化装置では、容器内の所定箇所に超音波発振子が設けられ、超音波発振子上に液体香料を供給することによりその香料は霧化し、その霧を空気と混合することによって速やかに気化させて香りを発生するように構成されている。別タイプの超音波霧化装置として、容器内の液体中に超音波振動子が設けられ、超音波振動子に高周波の電圧を加えて超音波振動を発生させ、この超音波の振動エネルギーが液の内部を液面に向けて伝播し、液面の一部が隆起した液隆起部を形成して、ここから微細な霧化粒子が発生するように構成されたものも知られている。
特開2012−45268号公報(特許第5627955号) 特開平2−209146号公報
ところで、リードディフューザタイプの装置は、液体香料を自然気化させる構成であるため、液体香料を強制気化させる構成である超音波霧化装置と比較して、香りの拡散力は弱く、拡散スピードも遅い。特に、吸上芯が液体香料に浸り続けて湿った状態が続くと、吸い上げる力が弱まってしまい、拡散能力はさらに低下する。
一方、超音波霧化装置は、超音波振動子が必須の構成であるため、低コストでの提供が困難であることに加えて、超音波振動子が無負荷状態で空運転を行なうとその振動作用により破損するおそれがある。なお、振動子に対して液体香料を常に滴下供給して振動子上に液体香料を存在させた状態で運転したり、液体香料の充填処理やアロマタンクの交換処理を行うことで超音波振動子の無負荷空運転を回避することは可能であるものの、ランニングコストが高くなり、手間も掛かる。
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、主たる目的は、自然気化方式よりも香りの拡散能力が高く、低コストでありながら有効な香り拡散機能を発揮するアロマディフューザを提供することにある。
すなわち、本発明に係るアロマディフューザは、液体香料を収容するアロマタンクと、液体香料の液面に風を吹き付けるファンと、液体香料の液面から気化した成分を外部に送り出す吹出口とを備えていることを特徴としている。ここで、本発明におけるファンは、液体香料の液面に風を直接吹き付けるもの、または適宜の風路を通じて間接的に吹き付けるもの、これら両方を包含する。
このような本発明に係るアロマディフューザであれば、ファンからアロマタンク内に向かって吹き付ける風によって液体香料を強制気化させて、その気化した成分を吹出口から外部に送り出すことができる。このような、強制気化方式のアロマディフューザは、自然気化方式のアロマディフューザと比較して、香りの拡散力が強く、拡散スピードも早い。特に、本発明に係るアロマディフューザは、吸上芯が不要であるため、吸上芯を用いたアロマディフューザであれば生じる不具合、すなわち、吸上芯が液体香料に浸り続けて湿った状態が続くことで吸上力が弱まり、拡散能力が低下するという不具合が生じない。
さらに、本発明に係るアロマディフューザであれば、自然気化方式のアロマディフューザよりも優れた香り拡散能力を発揮する上に、超音波振動子が不要であるため、超音波振動子を用いたアロマディフューザと比較して製品の低コスト化を図ることが可能である。また、ファンを用いた強制気化方式を採用した本発明に係るアロマディフューザでは、超音波振動子を用いたアロマディフューザであれば生じる不具合、つまり、超音波振動子が無負荷状態で空運転を行なうとその振動作用により破損するという不具合も生じない。
本発明では、ファンを24時間作動し続ける仕様を採用することも可能であるが、省電力という観点では、人感センサまたは音感センサ及びタイマを備え、人感センサによる人感検知信号または前記音感センサによる音感検知信号をきっかけにファンを予め及びタイマに設定した作動時間に応じて作動可能に構成することもできる。
特に、本発明のアロマディフューザが、アロマタンクの上部開口部を蓋封する位置に設けた弁を備えたものであってもよい。この場合、弁が、ファンの作動時にファンからの風圧によって所定の軸周りに回転して上部開口部を開放する開放姿勢になり、ファンの作動停止時に自重で上部開口部を閉止する閉止姿勢に自動復帰するものであることが好ましい。このようなアロマディフューザであれば、ファンの作動停止時に弁がアロマタンクの上部開口部を蓋封することによって、アロマタンク内の液体香料の気体成分は飽和に達し、それ以上の蒸発が進行せず、消費量を抑えることができる。一方、ファンの作動時には弁が開放姿勢になることで、ファンによるアロマタンク内の液体香料の蒸発を促進し、アロマタンク内の気体成分を上部開口部及び吹出口を通じて外部に放出して拡散することが可能である。特に、ファンの作動停止時に弁が自重で閉止姿勢に自動復帰するように構成することで、弁を閉止姿勢と開放姿勢の間で切り替える専用の機構が不要であり、専用の切替機構を備えた構成と比較して、構造の簡素化及び低コスト化を図ることができる。
本発明に係るアロマディフューザのデザイン性を高める一例としては、吹出口に造花または加工花を挿した状態で使用する態様を挙げることができる。「造花」には、アーティフィシャルフラワー、シルクフラワー、その他の人工的な花や葉全般が含まれ、「加工花」には、ドライフラワー、プリザーブドフラワー等、生花や葉から加工されたもの全般が含まれる。
加えて、本発明に係るアロマディフューザが、ファンから送り出されてアロマタンクに向かって吹き付ける風の経路である吹付風路と、吹出口に向かって吹き出す風の経路である吹出風路とを相互に隔離した空間として有するものであれば、アロマタンク内の液体香料の液面に風を効率良く吹き付けることができるとともに、液面から蒸発した気化成分を吹出風路を通じて吹出口から効率良く吹き出してアロマディフューザの周囲に拡散することが可能である。
本発明によれば、ファンによる強制気化方式を採用しているため、自然気化方式よりも効率良く香りを拡散することができるとともに、超音波振動子を用いるタイプと比較して低コスト化を実現可能な斬新なアロマディフューザを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るアロマディフューザの全体構成模式図。 同実施形態に係るアロマディフューザのファン作動時を図1に対応して示す図。 同実施形態に係るアロマディフューザの全体外観図。 同実施形態に係るアロマディフューザの正面図。 同実施形態に係るアロマディフューザの背面図。 同実施形態に係るアロマディフューザの平面図。 同実施形態に係るアロマディフューザの側面図。 同実施形態に係るアロマディフューザの分解図。 同実施形態におけるアロマディフューザ本体の外観図。 同実施形態に係るアロマディフューザの使用状態を示す図。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るアロマディフューザXは、全体構成模式図である図1及び作用説明図である図2に示すように、液体香料を収容するアロマタンク1と、アロマタンク1内に風を送るファン2と、液体香料の液面13から気化した成分を外部に送り出す吹出口3とを備え、ファン2からの送風によって強制的に気化させた香料成分を吹出口3から外部に放出して周辺雰囲気に拡散するものである。なお、図2ではアロマディフューザXにおけるファン2の作動時の気流(風、気化成分の流れ)を矢印で模式的に示している。
本実施形態に係るアロマディフューザXは、図1乃至図7(図3、図4、図5、図6、図7はそれぞれアロマディフューザXの全体外観図、正面図、背面図、平面図、側面図である)に示すように、アロマタンク1の上部開口部11を蓋封する位置に設けた弁4と、弁4によって開閉される開口部5aを有する第1ケース5と、第1ケース5の上方に設けられ且つ吹出口3を有する第2ケース6と、ファン2を所定箇所に保持可能なファンケース7とを備えている。
アロマタンク1は、液体香料を収容する中空直方体状のタンク本体12と、タンク本体12の上面中央部から上方に突出する円筒状の上部開口部11(タンク口)とを一体に有するものである。本実施形態では、透明または半透明の素材でアロマタンク1を構成している。液体香料の種類は適宜選択することができる。
弁4は、円盤状をなし、第1ケース5に保持されている。本実施形態のアロマディフューザXでは、弁4の回転軸(水平軸41)を第1ケース5の開口部5aを幅方向Wに跨ぐ姿勢で設け、弁4が水平軸41周りに回転するように設定している。そして、ファン2の作動停止時には、弁4が自重で第1ケース5の開口部5aを閉止する閉止姿勢(水平姿勢、図1参照)になり、ファン2の作動時には、ファン2から吹き付けられる風(風圧)によって弁4が水平軸41周りに回転して第1ケース5の開口部5aを開放する開放姿勢(所定の傾斜姿勢、図2参照)になるように設定している。第1ケース5の開口部5aは、アロマタンク1の上部開口部11に連通するものである。したがって、弁4が閉止姿勢にある場合にアロマタンク1の上部開口部11は閉止され、弁4が開放姿勢にある場合にアロマタンク1の上部開口部11は開放される(図1及び図2参照)。本実施形態では、ファン2をアロマタンク1よりも後方側に設け、弁4のうち水平姿勢において水平軸41よりも前方側の部分43を水平軸41よりも後方側の部分42と比べて分厚くする等して相対的に重い部分に設定するとともに、弁4の回転方向を一方向にのみ規制し且つ弁4の回転角度範囲を規定するリブ(図示省略)を適宜の箇所に設けている。このような構成により、水平姿勢にある弁4は、ファン2の作動停止状態でその水平姿勢を維持し、ファン2の作動時に風圧によって一方向に回転して開放姿勢に切り替わり、さらに、ファン2を作動状態から作動停止状態に切り替えた時点で閉止姿勢に自動復帰する。なお、開放姿勢時における弁4の傾斜角度は、弁4の形状や構造等に応じて適宜変更・選択することが可能である。
第1ケース5は、アロマディフューザXの分解図である図8に示すように、アロマタンク1の上方に配置され且つ所定領域に開口部5aを形成した天井部51と、天井部51のうち開口部5aの周囲から下方に突出してアロマタンク1の上部開口部11に嵌合可能な円筒状のキャップ部52と、弁4の回転軸(水平軸41)を回転可能に支持する軸保持部53と、ファン2から送り出されてアロマタンク1内に向かって吹き付ける風の経路である吹付風路XA(図1参照)を内部空間に有する吹付風路形成部54とを一体に備えたものである。本実施形態の第1ケース5において、天井部51のうち開口部5aを形成した部分は、他の領域よりも高い段部5bに設定され、キャップ部52の上端部分を段部5bの凹みに収まる形態に設定している。
吹付風路形成部54は、ファンケース7に向かって開口している後方開口部55と、後方開口部55からから弁4に到達する位置にまで亘って漸次高さ寸法を小さく設定した窄み部56とを有し、これら後方開口部55及び窄み部56の内部空間を吹付風路XAとして機能させるものである。ファン2の作動開始直後から所定時間(弁4が開放姿勢になるまでの時間)、ファン2から排出された風は吹付風路XAを通って水平姿勢にある弁4のうち水平軸41よりも後方側の部分42に当たり、弁4が開放姿勢になった時点以降、ファン2から排出された風は吹付風路XAを通ってアロマタンク1内の液他香料の液面13に当たる(図2参照)。
本実施形態のアロマディフューザXは、LEDを実装した電装基板57を天井部51に載置した状態で設け(図8参照)、LED照明による電飾機能を有する。本実施形態では、電装基板57に音感センサ(図示省略)も実装し、音感センサによる音感検知信号をきっかけにファン2を予め設定した作動時間に応じて作動可能に構成している。本実施形態では、天井部51の幅方向W中央部に開口部5a及び吹付風路形成部54を設け、開口部5a及び吹付風路形成部54を幅方向Wに挟む位置に電装基板57を設けている。
第1ケース5は、開口部5aを囲むように天井部51よりも上方に突出し、後述する第2ケース6の下方突出仕切り壁部64と嵌合可能な上方突出仕切り壁部58を備えている(図8参照)。さらに、本実施形態の第1ケース5は、天井部51の前縁及び左右両側縁から上方に突出する形態をなし、第2ケース6を下方から支持する支持部59と、天井部51の後縁よりも後方及び下方に突出する形態をなし、ファンケース7に嵌合可能な嵌合部50とを備えている。
第2ケース6は、アロマディフューザXの屋根として機能する天井部61に高さ方向に貫通する筒状部62を一体に備え、筒状部62の先端(上端)を吹出口3とするものである。天井部61のうち後端部側の所定領域は、ファンケース7の上端部に載置可能なフラットな水平面に設定し、水平面よりも前方の領域は前方に向かって漸次高さ寸法が小さくなる傾斜面に設定している。本実施形態では、傾斜面の幅方向W中央部分に円筒状の筒状部62を設けている。第2ケース6は、第1ケース5の支持部59に支持された状態において、吹出口3に連通する内部空間であり且つ開放姿勢にある弁4を通じてアロマタンク1内から吹出口3に向かって吹き出す風の経路である吹出風路XBを内部空間に形成する吹出風路形成部63を備えている。
吹出風路形成部63は、第2ケース6の天井部61のうち筒状部62を囲む所定領域から下方に突出する下方突出仕切り壁部64を備え、下方突出仕切り壁部64によって囲まれる内部空間を下方に開放させたフード状のものである。下方突出仕切り壁部64を第1ケース5の上方突出仕切り壁部58に嵌合させた状態において、吹出風路XBは、吹付風路XAを含む他の空間から隔離した空間として形成される。
ファンケース7は、図8等に示すように、起立壁部71と、起立壁部71の外周縁近傍から前方に突出する枠状の前方突出壁部72と、ファン2(同図ではファン2の外形を一点鎖線で示す)を縦置きの姿勢で収容可能なファンケース本体73と、ファンケース本体73の内部空間に連通する空間であって且つ第1ケース5のうち吹付風路形成部54の内部空間(吹付風路XA)に連通する空間を形成する風路接続部74とを備えている。ファン2の作動時間は図示しないタイマによって管理可能に構成している。ファンケース7には、起立壁部71のうちファンケース本体73及び風路接続部74に干渉しない位置に乾電池Bを収容可能な電池ケース75を設け、電池ケース75に対応する電池カバー76を着脱可能に取り付けている。また、枠状の前方突出壁部72のうち上枠部に電源スイッチ77を設けている。ファンケース7は、起立壁部71のうちファンケース本体73に収容されているファン2が対面する位置に吸入口78を形成している(図1、図8参照)。吸入口78は、起立壁部71の厚み方向(前後方向)に貫通した孔であり、ファン2が作動した際に、起立壁部71よりも後方の周辺雰囲気(外気)をファン2に供給する通気口として機能する。
本実施形態のアロマディフューザXは、第1ケース5、第2ケース6、及びファンケース7を図9に示すように一体的に組み付け、アロマタンク1を第1ケース5のキャップ部52によって保持した状態で取り扱うことができる。したがって、アロマタンク1内の液体香料の補充や、アロマタンク1の交換、あるいは乾電池Bの交換を簡単に行うことができる。以下では、第1ケース5、第2ケース6、ファンケース7を一体的に組み付けた形態を「アロマディフューザ本体X1」とする。
本実施形態のアロマディフューザXは、アロマディフューザ本体X1を内部空間に収容可能な化粧カバー8を備えている。化粧カバー8は、上方に開口した箱状をなし、前面及び両側面に化粧窓81を有するものであり、後面に留め具Pを取付可能に構成されている。化粧カバー8のうち化粧窓81の形成箇所には、化粧窓81を化粧カバー8の内側から覆う窓カバー82を設けている(図8参照)。留め具Pは、頭部P1と、頭部P1から後方に向かって延伸する1本または複数本(図示例では3本)のピンP2とを備えたものであり、化粧カバー8の後面に、留め具Pの頭部P1が挿通可能な孔(挿通孔)と、留め具Pの頭部P1が挿通不能な孔(小孔)とが連続する留め具装着孔83を形成している(図2等参照)。本実施形態では、化粧カバー8の後面のうち幅方向Wに所定寸法離れた所定の2箇所に留め具装着孔83を形成している。化粧カバー8の後面のうちアロマタンク1に対面する所定領域には、アロマタンク1内の液量を視認するための覗き窓84を形成している(図5参照)。また、化粧カバー8の底面には、アロマタンク1のセッティング位置を規定する位置決め部85を設けている(図8参照)。
本実施形態のアロマディフューザXは、アロマディフューザ本体X1を化粧カバー8の内部空間にセッティングした状態で、アロマディフューザ本体X1の上向き面(第2風路カバーの上向き面)よりも高い位置に留め具装着孔83を形成し、アロマディフューザ本体X1の後面であるファンケース7の後面と、化粧カバー8との間に、留め具Pの頭部P1の寸法に応じた所定の隙間Sが形成されるように設定している(図1、図6参照)。
次に、本実施形態のアロマディフューザXの使用方法及び作用効果について説明する。
アロマタンク1を装着したアロマディフューザ本体X1が化粧カバー8にセッティングされた状態にあるアロマディフューザXは、トイレや玄関等、適宜の場所に載置したり、留め具Pによって壁等に固定した状態で使用することができる。また、本実施形態のアロマディフューザXは、図10に示すように、先端が吹出口3である筒状部62にアーティフィシャルフラワーF(造花)を挿した状態で使用することで、装飾性の高いインテリアになる。
本実施形態に係るアロマディフューザXは、電源スイッチ77をONにしておくと、足音やドアの開閉等の人の動きにより発せられた音により、電装基板57上に実装した音感センサにより感知すると、その検知信号をきっかけにファン2を予め設定した作動時間に応じて作動する。ファン2が作動すると、本実施形態に係るアロマディフューザXは、図2に示すように、アロマディフューザ本体X1の後面であるファンケース7の後面と化粧カバー8との間に形成されているスペースSに向かって開口しているファンケース7の吸入口78からファンケース本体73内に空気を吸い込み、ファン2によって風路接続部74の内部空間に送り入れる。風路接続部74の内部空間は、ファンケース7の内部空間に連通しているとともに、第1ケース5のうち吹付風路形成部54の内部空間(吹付風路XA)にも連通しているため、ファン2によって風路接続部74の内部空間に送り入れた空気は、吹付風路XAを通って弁4に到達して閉止姿勢にある弁4を押す。この風圧によって、閉止姿勢にある弁4は水平軸41周りに回転してから開放姿勢に切り替わり、ファン2が作動して所定量の風がファン2から供給され続ける間、弁4は開放姿勢に維持される。
そして、本実施形態に掛かるアロマディフューザXは、開放姿勢の弁4によって開放されている第1ケース5の開口部5aのうち、水平軸41よりも後方側の部分を通じてファン2から送り入れた風をアロマタンク1内の液体香料の液面13に直接吹き付けることにより、液体香料の蒸発を促進する。液面13に向かって風を吹き付け続けると、やがて行き場を失った風が、開放姿勢の弁4によって開放されている開口部5aのうち水平軸41よりも前方側の部分、すなわち吹付風路XAに連続していない部分を通じて上方向に押し出される。開口部5aよりも上方に押し出された風は、吹出風路XBを経由して吹出口3からアロマディフューザ本体X1の外部に放出される。このような仕組みにより、本実施形態に係るアロマディフューザXは、周囲に液体香料の気化成分を放出して拡散することができる。本実施形態では、タイマの設定によって音感センサによる音感感知信号発信時点から30秒から1分間、ファン2が作動し続けるように設定している。なお、ファン2の作動継続時間はユーザにおいて適宜設定可能に構成することができる仕様であってもよい。
本実施形態に係るアロマディフューザXでは、ファン2が作動を停止し、所定量の風がファン2から供給されなくなった時点で、弁4が自重によって開放姿勢から閉止姿勢に切り替わり、それ以降、アロマタンク1内の液体香料の気体は飽和に達し、それ以上の蒸発が進まず、液体香料の無駄な消費を防止・抑制することができる。また、本実施形態に係るアロマディフューザXは、音感センサによる音感感知信号が発信されない間も弁4が閉止姿勢に維持され、液体香料の消費を抑えることができる。
このように、本実施形態に係るアロマディフューザXは、ファン2からアロマタンク1内に向かって吹き付ける風によって液体香料を強制気化させて、その気化した成分を吹出口3から外部に送り出す構成であるため、自然気化方式のアロマディフューザと比較して、香りの拡散力が強く、拡散スピードも早い。特に、本実施形態に係るアロマディフューザXは、吸上芯が不要であるため、吸上芯を用いたアロマディフューザであれば生じる不具合、すなわち、吸上芯が液体香料に浸り続けて湿った状態が続くことで吸上力が弱まり、拡散能力が低下するという不具合が生じない。
さらに、本実施形態に係るアロマディフューザXによれば、自然気化方式のアロマディフューザよりも優れた香り拡散能力を発揮する上に、超音波振動子が不要であるため、超音波振動子を用いたアロマディフューザと比較して製品の低コスト化を図ることが可能である。また、ファン2を用いた強制気化方式を採用した本実施形態に係るアロマディフューザXでは、超音波振動子を用いたアロマディフューザであれば生じる不具合、つまり、超音波振動子が無負荷状態で空運転を行なうとその振動作用により破損するという不具合も生じない。
本実施形態に係るアロマディフューザXは、音感センサを備え、音感センサによる音感検知信号をきっかけにファン2を予め設定した作動時間に応じて作動可能に構成しているため、ファン2を24時間作動し続ける構成と比較して省電力化を図ることができる。
特に、本実施形態のアロマディフューザXでは、アロマタンク1の上部開口部11を蓋封する位置に弁4を設け、ファン2の作動時にファン2からの風圧によって弁4が水平軸41周りに回転して上部開口部11を開放する開放姿勢になり、ファン2の作動停止時に弁4が自重で上部開口部11を閉止する閉止姿勢に自動復帰するように構成しているため、ファン2の作動停止時に弁4がアロマタンク1の上部開口部11を蓋封することによって、アロマタンク1内の液体香料の気体成分は飽和に達し、それ以上の蒸発が進行せず、液体香料の消費量を抑えることができる。一方、ファン2の作動時には弁4が開放姿勢になることで、ファン2によるアロマタンク1内の液体香料の蒸発を促進し、アロマタンク1内の気体成分を上部開口部11及び吹出口3を通じて外部に放出して拡散することが可能である。特に、本実施形態のアロマディフューザXでは、ファン2の作動停止時に弁4が自重で閉止姿勢に自動復帰するように構成することで、弁4を閉止姿勢と開放姿勢の間で切り替える専用の機構が不要であり、専用の切替機構を備えた構成と比較して、構造の簡素化及び低コスト化を図ることができる。
さらに、本実施形態に係るアロマディフューザXは、吹出口3にアーティフィシャルフラワーFを挿すことができ、装飾性の高いインテリアとして機能する。
加えて、本実施形態に係るアロマディフューザXによれば、ファン2から送り出されてアロマタンク1に向かって吹き付ける風の経路である吹付風路XAと、アロマタンク1内から吹出口3に向かって吹き出す風の経路である吹出風路XBとを備え、これら吹付風路XAと吹出風路XBを相互に隔離した空間に設定しているため、アロマタンク1内の液体香料の液面13に風を効率良く吹き付けることができるとともに、液面13から蒸発した気化成分を吹出風路XBを通じて吹出口3から効率良く吹き出してアロマディフューザXの周囲に拡散することが可能である。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、ファンから送り出されてアロマタンクに向かって吹き付ける風の経路である専用の吹付風路を備えず、ファンからの風を液体香料の液面に直接吹き付ける構成であってもよい。
上述の実施形態では、アーティフィシャルフラワーを添えた態様を例示したが、アーティフィシャルフラワーに代えて、シルクフラワー、その他の人工的な花や葉、つまり「造花」を添えたアロマディフューザにしたり、ドライフラワー、プリザーブドフラワー等、生花や葉から加工された「加工花」を添えたアロマディフューザにすることも可能である。一方で、ユーザの好み等に応じて造花や加工花を添えていないアロマディフューザにすることも可能である。
また、音感センサに代えて人感センサを適用し、人感センサによる人感検知信号をきっかけにファンを予め設定した作動時間に応じて作動可能に構成することもできる。音感センサや人感センサを備えず、ファンを24時間作動し続ける構成にすることも可能である。
本発明に係るアロマディフューザでは、吸入口と吹出口の位置は適宜変更することができる。なお、本発明では、吸入口と吹出口が近過ぎることに起因して吹出口から吹き出した風を吸入口から吸い込むいわゆるショートサーキット現象が生じない構成にすることが肝要である。また、化粧カバーのうち、ファンケースの吸入口に対して前後方向に向かい合う部分を開口部(開口孔)に設定することで、化粧カバーの後方空間に存在する空気を化粧カバーの開口部(開口孔)を通じてファンケースの吸入口から効率良く吸入することができる。
壁等に固定するために留め具は、ピンタイプのものに限らず、適宜のものを用いることができる。また留め具を備えず、フック等の引っ掛け部を備えたアロマディフューザであってもよい。
化粧カバーを備えていないアロマディフューザや、照明機能を有しないアロマディフューザであっても構わない。
また、本発明では、弁を備えず、ファンからの送風によりアロマタンクのタンク口を蓋封している封止体(キャップ)を押し下げることで、アロマタンク内に向かって風を送り込む構成にすることもできる。この場合、ファンの作動停止時には封止体(キャップ)が元の位置に復帰することでアロマタンク内の密閉状態を維持できるように構成すればよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…アロマタンク
2…ファン
3…吹出口
4…弁
F…アーティフィシャルフラワー(造花)
X…アロマディフューザ

Claims (5)

  1. 液体香料を収容するアロマタンクと、前記液体香料の液面に風を吹き付けるファンと、前記液面から気化した成分を外部に送り出す吹出口とを備えていることを特徴とするアロマディフューザ。
  2. 人感センサまたは音感センサ及びタイマを備え、前記人感センサまたは前記音感センサによる人感検知信号または音感検知信号をきっかけに前記ファンを予め及びタイマに設定した作動時間に応じて作動可能に構成した請求項1に記載のアロマディフューザ。
  3. 前記アロマタンクの上部開口部を蓋封する位置に設けた弁を備え、当該弁が、前記ファンの作動時に当該ファンからの風圧によって所定の軸周りに回転して前記上部開口部を開放する開放姿勢になるとともに、前記ファンの作動停止時に自重で前記上部開口部を閉止する閉止姿勢に自動復帰するものである請求項1又は2に記載のアロマディフューザ。
  4. 前記吹出口に造花または加工花を挿した状態で使用可能である請求項1乃至3の何れかに記載のアロマディフューザ。
  5. 前記ファンから送り出されて前記アロマタンクに向かって吹き付ける風の経路である吹付風路と、前記吹出口に向かって吹き出す風の経路である吹出風路とを相互に隔離した空間として有する請求項1乃至4の何れかに記載のアロマディフューザ。
JP2018014842A 2018-01-31 2018-01-31 アロマディフューザ Pending JP2019130030A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018014842A JP2019130030A (ja) 2018-01-31 2018-01-31 アロマディフューザ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018014842A JP2019130030A (ja) 2018-01-31 2018-01-31 アロマディフューザ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019130030A true JP2019130030A (ja) 2019-08-08

Family

ID=67545120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018014842A Pending JP2019130030A (ja) 2018-01-31 2018-01-31 アロマディフューザ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019130030A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110802999A (zh) * 2019-10-18 2020-02-18 武汉欣叶电子科技有限公司 车载香氛机
CN113352849A (zh) * 2020-03-03 2021-09-07 奥迪股份公司 用于内部空间的增香装置
CN113855841A (zh) * 2021-11-04 2021-12-31 杭州图斯卡日化科技有限公司 一种室内用环保型祛味香氛喷雾器及其使用方法
KR102581216B1 (ko) * 2022-08-23 2023-09-21 주식회사 미로 디퓨저

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110802999A (zh) * 2019-10-18 2020-02-18 武汉欣叶电子科技有限公司 车载香氛机
CN110802999B (zh) * 2019-10-18 2023-03-31 武汉欣叶电子科技有限公司 车载香氛机
CN113352849A (zh) * 2020-03-03 2021-09-07 奥迪股份公司 用于内部空间的增香装置
CN113855841A (zh) * 2021-11-04 2021-12-31 杭州图斯卡日化科技有限公司 一种室内用环保型祛味香氛喷雾器及其使用方法
KR102581216B1 (ko) * 2022-08-23 2023-09-21 주식회사 미로 디퓨저
WO2024043554A1 (ko) * 2022-08-23 2024-02-29 주식회사 미로 디퓨저

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019130030A (ja) アロマディフューザ
JP3201503U (ja) エアフレッシュナー
JP5411707B2 (ja) 拡散装置
EP0855189A2 (en) Diffuser
US20070257130A1 (en) Apparatus for Emitting a Chemical Agent
KR20160083171A (ko) 기화식 및 초음파식 겸용 가습기
JP7328708B2 (ja) 加湿器
JP3215785U (ja) アロマディフューザ
JP3143106U (ja) ミスト噴霧器
KR102385185B1 (ko) 초미세 향 발생 가습기
KR100812356B1 (ko) 방향제 휘산장치
JP2010175172A (ja) 加湿器
WO2017175307A1 (ja) オイル容器および芳香拡散器
JPH06181975A (ja) 芳香発生装置
JP6486589B2 (ja) 揮発性物質を投与するためのシステム
JP2021020195A (ja) 液体噴霧装置
JP2000233018A (ja) 芳香器
KR100509630B1 (ko) 방향기능을 구비한 가습기
JPH0175435U (ja)
KR100514355B1 (ko) 펌핑장치가 없는 향발현장치 및 이에 사용되는 세라믹심지를 구비한 카트리지
KR200292512Y1 (ko) 가습기
KR20100000903U (ko) 방향제 토출장치
KR100657889B1 (ko) 방향기능을 구비한 가습기
KR20230153212A (ko) 일회용 캡슐형 향 연무기
JP2000189508A (ja) 芳香器