JPH06152186A

JPH06152186A - 部品供給装置

Info

Publication number: JPH06152186A
Application number: JP4304314A
Authority: JP
Inventors: Osamu Okuda; 修奥田; Hiroshi Ota; 博大田; Wataru Hirai; 弥平井; Shinji Morimoto; 真司森本
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1992-11-16
Filing date: 1992-11-16
Publication date: 1994-05-31

Abstract

(57)【要約】【目的】使用済みのキャリヤテープを自動的に巻き取
り回収する。【構成】等間隔に部品穴と送り穴を有するキャリヤテ
ープ２に部品４を収納しリール７に巻き付けた部品集合
体から部品４を部品実装装置に供給する部品供給装置に
おいて、キャリヤテープ２を間欠送りする手段（８、
９、１０、１１、１２、１３）と、空リール３５と、空
リール３５に巻き付けられたベルト１３とからなり、べ
ルト１３に沿って部品４を取り出した後のキャリヤテー
プ２を空リール３５に巻き取るよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子部品を電子回路基
板上に装着する実装装置に対する部品供給装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、電子部品の供給形態としては、紙
や樹脂などを用いたキャリヤテープ内に等間隔に部品を
収納し、リールに巻き付け供給する方式が一般的であ
る。

【０００３】図５〜図７を用いて従来の部品供給装置お
よびそれを用いた部品実装装置の一例について示す。図
５は従来の部品供給装置およびそれを用いた部品実装装
置の一例であって、６１はキャリヤテープ６２と間欠送
りする部品供給装置である。６３はカッターで、６４は
キャリヤテープ６２から電子部品６５を吸着するノズル
で、６６は電子回路基板６７を任意に位置決めするＸＹ
テーブルである。図６はキャリヤテープ６２を巻き付け
収納したリール７１で、中心部の芯７２には溝７３があ
る。図７はキャリヤテープ６２を巻き付ける前のリール
７１である。

【０００４】以上のように構成された従来の部品供給装
置およびそれを用いた部品実装装置の動作について説明
する。リール７１に巻き付けられたキャリヤテープ６２
は部品供給装置６１の後方に配置され、間欠送りされ電
子部品６５はノズル６４により吸着される。ノズル６４
は対面に移動し、電子部品６５はＸＹテーブル６６にて
任意の位置に位置決めされる電子回路基板６７上に装着
される。電子部品６５を吸着取り出し後のキャリヤテー
プはそのまま送られカッター６３にて切断される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記構成においては、
以下のような課題を有する。部品供給を終了したキャリ
ヤテープはカッターにて切断されるが、キャリヤテープ
は紙や樹脂からなり、一度切断し混在した後では分別回
収できずそのまま産業廃棄物として処分していた。これ
は森林ならびに石油資源を浪費することであり、近年大
きな社会問題になっている。また、使用前の部品集合体
は図７に示すように、リール７１内の中心部の芯７２に
溝７３にキャリヤテープ６２の一部８１を納め巻き取り
収納されている。ここで、一度巻き取りを解放した状態
である図７にてはキャリヤテープ６２の剛性により容易
には巻き取れない。例えばキャリヤテープ６２の端部８
１を溝７３に入れ、手や治具などを用いて押さえたまま
芯７２に沿って巻き付け、キャリヤテープにテンション
を維持しなければ連続して巻き取ることはできない。し
たがって生産機種の切替などにて部品供給装置を交換す
る場合、交換を容易にするためには使用済のキャリヤテ
ープはカッターを用いて切断するより方法はなかった。

【０００６】本発明は上記の課題に鑑み、使用済のキャ
リヤテープを回収し資源の再利用する部品供給装置を提
供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、キャリヤテープを間欠送りする手段と、
空リールと、前記空リールに巻き付けられたベルトとか
らなり、前記ベルトに沿って前記部品を取り出した後の
キャリヤテープを前記空リールに巻き取る構成である。
さらにキャリヤテープの送り穴と噛み合うホイールと、
揺動するレバーと、ホイールに噛み合うラチェットと、
ラチェットにレバーの揺動を伝えるリンク機構とにより
ホイールを間欠送りする機構と、空リールに巻き付けた
ベルトを駆動するプーリと、プーリに噛み合うラチェッ
トと、レバーの揺動をラチェットに伝えるリンク機構と
によりホイールと同期して間欠送りすることと、ベルト
は複数のローラーと当接し経路を定められ、位置固定の
ローラーと、ローラーを端部に持つ揺動レバーを経由し
てリールに巻き付けられており、また、バネにて付勢さ
れ移動するローラーがベルトに対してテンションを張る
ことを特徴とする。

【０００８】

【作用】上記構成により、電子部品吸着後の使用済キャ
リヤテープは、送りホイールにより空リールまで送られ
ベルトに導かれて空リールに送られ芯に巻き付く。順次
送りホイールに送られてくるキャリヤテープに対しベル
トは一定速度差にて接し、さらにキャリヤテープを巻き
付ける。キャリヤテープの巻き取りによるベルトとキャ
リヤテープの接触長さの変化に対しては、ローラーを端
部に設けたレバーと、バネで付勢され移動するローラー
にて吸収し、ベルトに常にテンションを張るため安定し
てキャリヤテープはリールに巻き付く。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１〜図４を参照し
ながら説明する。図１は本発明の部品供給装置およびそ
れを用いた部品実装装置の一例であって、１はキャリヤ
テープ２を間欠送りする部品供給装置である。３はキャ
リヤテープ２から電子部品４を吸着するノズルで、５は
電子回路基板６を任意に位置決めするＸＹテーブルであ
る。図２は部品供給装置１の詳細図であって、キャリヤ
テープ２をリール７に巻き付け収納している。キャリヤ
テープ２の送り穴と噛み合うホイール８は送りのラチェ
ット９と噛み合いかつ一方向のみに回転する（図示しな
い）ワンウェイクラッチを備え、ラチェット９を備えた
レバー１０はフィードレバー１１とリンク１２で連結さ
れている。ベルト１３を駆動するプーリ１４はギア１５
と一体でありかつ一方向のみに回転する（図示しない）
ワンウェイクラッチを備え、ギア１５と噛み合うラチェ
ット１６を備えたレバー１７はリンク１８にてフィード
レバー１１と連結されている。送り穴と噛み合うホイー
ル１９はギア２０と一体であり、ギア１５と噛み合い動
力伝達を受ける。キャリヤテープ２はシュート２１を通
り、ホイール１９とローラ２２に挟まれ送られる。ベル
ト１３は位置固定のローラ２３，２４，２５，２６，２
７，２８と、ローラ２９を端部に備えバネ３０で付勢さ
れたレバー３１と、バネ３２で付勢されたローラ３４に
より張られており、空リール３５の中心部の芯３６に巻
き付いている。図４は使用済キャリヤテープ２の巻き取
りはじめを示し、図４は巻き取り途中を示している。

【００１０】以上のように構成された本発明の部品供給
装置およびそれを用いた部品実装装置の動作について説
明する。リール７に巻き付けられたキャリヤテープ２は
部品供給装置１の後方に配置され、間欠送りされ電子部
品４はノズル３により吸着される。ノズル３は対面に移
動し電子部品４は、ＸＹテーブル５にて任意の位置に位
置決めされる電子回路基板６上に装着される。吸着終了
後のキャリヤテープ２はそのまま部品供給装置の後方に
送られ巻き取り回収される。図２を用いて部品供給装置
１の動作を示す。部品供給装置後方に配置されたリール
７内のキャリヤテープ２は、フィードレバー１１の受け
た揺動をリンク１２を介してレバー１０に伝え、レバー
１０に備えたラチェット９と送りホイール８が噛み合
い、ホイール８を定ピッチ回転する。ホイール８はキャ
リヤテープ２の送り穴と噛み合うため定ピッチだけ送ら
れる。ここでノズル３により電子部品４は吸着取り出し
される。その後、連続して吸着取り出しを行いキャリヤ
テープ２の送りを続けると、キャリヤテープ２はシュー
ト２１を通過しホイール１９およびローラ２２の間に達
する。

【００１１】一方、フィードレバー１１の揺動はリンク
１８を介してレバー１７に伝えられレバー１７に備えた
ラチェット１６がギア１５をＡ方向に回転し、ギア１５
と一体のプーリ１４を回転しベルト１３を駆動する。ギ
ア１５はギア２０と噛み合いギア２０と一体のホイール
１９をＢ方向に定ピッチに回転させる。ここで、ホイー
ル１９の回転速度をホイール１８の回転速度を一致させ
ることによりキャリヤテープ２はシュート２１内にてた
わみや座屈を起こしたりしたり、あるいは緊張を受ける
ことなく安定して送られる。ベルト１３はプーリ１４の
駆動を受けＣ方向に進行する。図２にて空のリール３５
の芯３６は、位置固定ローラ２３とレバー２９に設けた
ローラ２９を介してベルト１３が巻き付けられており、
ベルト１３の進行に伴いＤ方向に回転する。

【００１２】図４にて、送られてきたキャリヤテープ２
ａはベルト１３の導きによりベルト１３と芯３６の接触
開始位置３７に向かう。ここで、ベルト１３，芯３６は
同期回転しており、キャリヤテープ２ａは送られてくる
ので２ａは芯３６に巻き取られていく。この状態にてレ
バー３１およびその付勢バネ３０の状態を各々３１ａ，
３０ａとする。また、バネ３２で付勢されたローラ３４
を各々３２ａ，３４ａとする。図５にて巻き取られるキ
ャリヤテープ２の量が多くなると３８のように積層さ
れ、ベルト１３が巻き付ける長さが大きくなる。そこで
レバー３１およびローラ３４は各々３１ｂ，３４ｂの位
置に移動し、各々のバネは３０ｂ，３２ｂの状態となり
ベルト１３の接触長さの変化を吸収し、ベルト１３に常
にテンションを与え続ける。この状態にて、巻き付けら
れたキャリヤテープ３８の外周でベルト１３が接触し駆
動をされているので、リール３５がキャリヤテープ２を
巻き取る回転速度はベルト１３の進行速度で定まる。一
方、ベルト１３の進行速度とキャリヤテープ２を送るホ
イール１９とは一定速度差になっており、巻き取られた
キャリヤテープ３８の量に関わらず巻き取る条件は変わ
らず安定している。本実施例ではベルト１３の進行速度
をキャリヤテープ２の送り速度よりやや早めに設定して
あり、キャリヤテープ２がホイール１９を通過してから
巻き取られるまでの間にてたわまないように配慮してあ
る。

【００１３】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、ベルトを
空リールの芯に巻き付けて回転させるので、空リールの
芯の溝にキャリヤテープ端部をひっかけるなど処理をす
る必要なく自動的に使用済キャリヤテープを回収する。
しかもキャリヤテープの送りと、一定速度差のベルトを
介して巻き取るので、巻き取り途中でキャリヤテープが
たわんだり、座屈したり、あるいは緊張したりすること
なく安定して回収できる。したがって、高コストのキャ
リヤテープや使用後の品質劣化の少ないキャリヤテープ
については再使用を考えられる。たとえ使用不可能であ
っても、キャリヤテープの素材別に回収できるので再資
源として有効活用できる効果がある。また、回収に使用
済の空リールを使えることはいっそうの再利用効とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における部品供給装置および
それを用いた部品実装装置の全体概略正面図

【図２】同部品供給装置の詳細正面図

【図３】巻き取りはじめを示す同装置の要部正面図

【図４】巻き取り途中を示す同装置の要部正面図

【図５】従来例の部品供給装置およびそれを用いた部品
実装装置の全体概略正面図

【図６】キャリヤテープを巻き付け収納したリールの正
面図

【図７】キャリヤテープを巻き付ける前のリールの正面
図

【符号の説明】

１部品供給装置２キャリヤテープ７リール８，１９ホイール９，１６ラチェット１０，１７，３１レバー１１フィードレバー１２リンク１３ベルト１５，２０ギア１４，２２，２３，２４，２５，２６，２７，２８，２
９，３４ローラ３０，３２バネ３５芯

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者森本真司大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】等間隔に部品穴と送り穴を有するキャリ
ヤテープに部品を収納しリールに巻き付けた部品集合体
から部品を部品実装装置に供給する部品供給装置におい
て、キャリヤテープを間欠送りする手段と、空リール
と、前記空リールに巻き付けられたベルトとからなり、
前記ベルトに沿って前記部品を取り出した後のキャリヤ
テープを前記空リールに巻き取るよう構成したことを特
徴とする部品供給装置。
【請求項２】キャリヤテープの間欠送りと同期して空
リールに巻き付けたベルトを駆動するよう構成した請求
項１記載の部品供給装置。
【請求項３】ベルトは複数のローラーと当接し経路を
定められ、位置固定のローラーと、ローラーを端部に持
つ揺動レバーを経由して前記空リールに巻き付けられて
おり、また、バネにて付勢され移動するローラーが前記
ベルトに対してテンションを張るよう構成した請求項１
記載の部品供給装置。