JPH0615189Y2 - 手動切換え弁 - Google Patents

手動切換え弁

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JPH0615189Y2
JPH0615189Y2 JP201388U JP201388U JPH0615189Y2 JP H0615189 Y2 JPH0615189 Y2 JP H0615189Y2 JP 201388 U JP201388 U JP 201388U JP 201388 U JP201388 U JP 201388U JP H0615189 Y2 JPH0615189 Y2 JP H0615189Y2
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清一郎 山上
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば油圧シリンダ装置におけるピストンロ
ッドの往復動などのために異なる2方向に選択的に圧油
するための手動切換え弁に係り、特に、切換え時に圧力
の急速低下を抑制しつつ圧油の供給方向を切換えること
のできる手動切換え弁に関する。
〔従来技術とその問題点〕
一般に、プレス機においては、ピストンロッドが鉛直方
向に延在するように油圧シリンダ装置を配設してこのピ
ストンロッドの上端に金型の下型を支持し、ピストンロ
ッドを上方に伸長して加圧するものが従来から知られて
いる。この場合、加圧状態においてピストンロッドを下
降せしめるべく圧油の供給方向を切換えると、下方への
力が作用しているピストンロッドは急激に下降して油圧
シリンダ装置を損傷するおそれがある。
このため従来、例えば、特開昭60−249708号公
報に記載のように、ソレノイド等の電磁式切換弁と圧液
式切換弁を用い、流路を途中で分岐させ、その分岐流路
の途中に逆止弁や制御部分を配設するなどして、アクチ
ュエータや圧液機械に衝撃が発生しないようにした流路
切換弁があった。しかし、このような公報記載の構造に
すると、いたずらに装置が大型化したり、その制御が複
雑となり、コストアップしてしまうという問題ととも
に、動作頻度を多くすると焼きつきが生じたり、あるい
は停電時には使用不可能になるという問題点があった。
〔考案の目的〕
本考案は、前述した従来のものにおける問題点を解決
し、簡単な構成により機械的に圧力を保持しつつ圧油の
供給方向を切換えることのできる手動切換え弁を提供す
ることを目的とする。
〔考案の概要〕
前述した問題点を解決するため本考案は、軸方向に移動
可能に配設され圧油を第1方向および第2方向に選択的
に供給し得る2つの作動位置および圧油の供給を停止す
る中立位置を取り得るスプールと、前記圧油を第1方向
に供給する供給路に介装されている逆止弁と、この逆止
弁の下流側の供給路に連通するように形成されている高
圧室と、この高圧室に隣接され油タンクと連通している
低圧室と、これらの高圧室と低圧室を区画し高圧室側に
大きな受圧面が形成された第1弁体と、この第1弁体の
内周側に配設され第1弁体の内周面に形成されたバルブ
シートに当接して前記高圧室と低圧室を区画し高圧室側
に小さな受圧面が形成された第2弁体と、前記第2方向
へ圧油を供給する作動位置に前記スプールを切換えたと
きに前記スプールとの間に介装されたばね部材の作用に
より前記第2弁体および第1弁体を第2弁体から先に前
記高圧室側に押動させる作動ロッドとを有し、前記第1
弁体および第2弁体に、それぞれ内外を連通する連通孔
を穿設し、第1弁体の連通孔の断面積を第2弁体の連通
孔の断面積より大きくしたことを特徴としている。
前述した構成の本考案によれば、圧油の供給方向を第1
方向から第2方向に切換えると、まず第1方向への圧油
の供給が遮断されると同時に逆止弁が閉じて逆止弁の下
流側の高圧状態が保持され、つぎに、圧油の供給方向が
第2方向に切換わる際のスプールの移動に伴なってばね
部材を介して作動ロッドが第2弁体を高圧室側に押動さ
せる。このとき第2弁体は、高圧室側に小さな受圧面が
形成されているので容易に移動され、第1弁体に形成さ
れているバルブシートから第2弁体が離間して、第2弁
体の内周側の圧油が第2弁体に形成されている小径の連
通孔を介してある程度の時間を掛けて低圧室に抜ける。
すると、高圧室内の圧油の圧力が低下するので、ついで
スプールおよび作動ロッド間に介装されているばね部材
の作用により作動ロッドが第1弁体をも高圧室側に押動
させ、これにより大容量の圧油が低圧室に抜け得る状態
になり、第2方向への圧油の供給により高圧室内の圧油
が低圧室に抜けることになる。このように、圧油の供給
方向を第1方向から第2方向に切換えることにより、ま
ず第2弁体のみが移動して第2弁体の小さな連通孔を介
して圧油が低圧室に抜けて高圧室内の圧力が低下してか
ら初めて第1弁体が移動して高圧室内の大容量の圧油が
低圧室に抜けるので、第1方向から第2方向への圧油の
供給方向への切換えが急激に生じず、したがって、格別
の外的制御を行なうことなく機器を破損しないで圧油の
供給方向を切換えることができる。
〔考案の実施例〕
以下、本考案を図面に示す実施例により説明する。
図において符号1は手動切換え弁の全体図であり、この
手動切換え弁1のハウジング2は、第1半部3Aと第2
半部3Bとを軸方向に接続して構成されている。このハ
ウジング2内には、軸方向に延在する貫通孔4が穿設さ
れており、この貫通孔4内を軸方向に摺動し得るスプー
ル5が挿入されている。このスプール5は、前記ハウジ
ング2を構成する第2半部3Bのほぼ全範囲にわたって
摺動し得るようになっており、このスプール5の一端部
は第2半部3Bから突出し、この突出している一端部
は、前記第2半部3Bに接続されている蓋体6に液密に
支持されている。そして、この蓋体6から外部に突出し
ているスプール5と平行に延在するブラケット7が前記
蓋体6に突設されており、このブラケット7の先端部に
は、このブラケット7の幅方向に拡開した長孔8が穿設
されている。この長孔8内には、この長孔8に沿って移
動し得る支持ピン9が支持されており、この支持ピン9
には、先端にボール状の把手11が突設された手動ハン
ドル10が回動自在に支持されている。さらに、前記ス
プール5の先端には、前記ブラケット7と平行に延在す
るブラケット12が突設されており、このブラケット1
2の先端部に突設されたピン13が前記手動ハンドル1
0の中間部に枢着されている。したがって、把手11を
手に取って手動ハンドル10を回動させると、手動ハン
ドル10は支持ピン9を中心として回動し、その中間部
にピン13を介して接続されているスプール5を「てこ
の原理」により軽い力で移動することができる。
前記ハウジング2には、前記貫通孔4に連通しスプール
5に対向する圧油供給ポート14が形成されており、こ
の圧油供給ポート14と連通する接続部15には、図示
しない圧油供給管が接続されている。また、この圧油供
給ポート14の軸方向における両側のハウジング2に
は、前記圧油供給ポート14から供給された圧油を第1
方向に供給する第1ポート16と、同じく前記圧油供給
ポート14から供給された圧油を第2方向に供給する第
2ポート17とが、第1ポート16が前記手動ハンドル
10側に位置するように形成されており、このうち、前
記第2ポート17と連通する接続部18には、図示しな
い圧油導出管が接続されている。また、前記第1ポート
16に対向するハウジング2内には、中間部20が前記
貫通孔4と平行に延在するほぼコ字状の供給路19が形
成されており、この供給路19は、前記ハウジング2の
軸方向において前記手動切換え弁1の反対側端部に形成
されている接続部21と連通され、この接続部21に
は、図示しない圧油導出管が接続されている。
前記スプール5は、前記ハウジング2の圧油供給ポート
14に対向する位置に、この圧油供給ポート14の軸方
向長さより長い範囲にわたって小径部22を備えてお
り、この小径部22の両側には、前記貫通孔4の内径と
ほぼ等しい外径の大径部23A,23Bが形成されてい
る。そして、前記手動ハンドル10が実線位置Aに位置
するスプール5の中立位置においては、圧油供給ポート
14は、両大径部23A,23Bにより第1ポート16
および第2ポート17との連通を阻害され、また、前記
手動ハンドル10が鎖線位置Bに位置するスプール5の
第1作動位置においては、圧油供給ポート14は第1ポ
ート16とのみ連通し、さらに、前記手動ハンドル10
が鎖線位置Cに位置するスプール5の第2作動位置にお
いては、圧油供給ポート14は第2ポート17とのみ連
通するようになっている。
前記小径部23Bより端部側のスプール5には環状部2
4が形成されており、この環状部24は、基端側の小径
部25Aと、先端側の大径部25Bとが段部25Cを介
して連接されて構成されており、前記大径部25Bの外
径は前記貫通孔4の内径とほぼ等しい寸法とされてい
る。また、前記ハウジング2には、前記環状部24の大
径部25Aの外周側と連通するタンクポート26とが形
成されており、このタンクポート26と連通する接続部
27には、図示しない圧油還流管が接続されている。さ
らに、前記スプール5の環状部24の隣接位置には、貫
通孔4内に嵌挿された円柱状の作動ロッド28が軸方向
に移動可能に配設されている。この作動ロッド28のス
プール5側の端部には、スプール5の環状部24の大径
部25B内を摺動し得る外径のフランジ29が周設され
ており、このフランジ29は、前記大径部25B内の先
端部に突設されたストッパ30によりこのストッパ30
と環状部24の段部25C間を移動し得るようになって
いる。また、前記環状部24の小径部25Aの基端部と
作動ロッド28のフランジ29との間には、このフラン
ジ29を前記ストッパ30に当接するように付勢するコ
イルばね31が介装されている。さらに、前記貫通孔4
の内周面には、前記作動ロッド28の中間部をガイドす
るとともに、前記タンクポート26と異なる他のタンク
ポート32に連通する低圧室33を貫通孔4内に形成す
るための円環状のガイド壁34が周設されている。
前記供給路19の中間部20内の下流側端部の延長上に
は、この中間部20より大径の保持穴35が同軸的に形
成されており、この保持孔35内には、逆止弁36が配
設されている。この逆止弁36は、前記保持孔35の外
端部内に螺着されている円環状のストッパ37を有して
おり、保持孔35内のストッパ37より深部内には、こ
の保持孔35内を摺動し得る弁体38が配設されてい
る。この弁体38は、前記ストッパ37に当接する退避
位置と、前記供給路19の中間部20の周縁に形成され
たバルブシート39に着座する前進位置とを取り得るよ
うになっており、このバルブシート39に弁体38が着
座すると供給路19を遮断するようになっている。前記
保持孔35の外側は、前記ハウジング2に装着された蓋
体40により液密に閉鎖されており、この蓋体40と前
記弁体38との間に介装されたコイルばね41によりこ
の弁体38は前記バルブシート39に着座するように付
勢されている。
前記ハウジング2に形成されている供給路19の前記逆
止弁36より下流側部位は、この部位の供給路19と連
通している前記貫通孔4内とともに高圧室42を構成し
ており、この高圧室42を前記低圧室33と区画するた
めの第1弁体43と第2弁体44とがそれぞれ独立的に
軸方向に移動可能に貫通孔4内に配設されている。前記
第1弁体43および第2弁体44は、筒状の第1弁体4
3の内側に第2弁体44が同心状に位置しており、この
うち第1弁体43は、前記低圧室33側に位置し前記作
動ロッド28の先端に対向する小径部45と、前記高圧
室42側に位置する大径部46とが隣接して構成されて
いる。前記大径部46は比較的肉厚に形成され高圧室4
2側端部に大きな面積の受圧面47が形成されており、
また、この大径部46の外周面には、前記供給路19の
低圧室33側に形成された貫通孔4のフランジ48のバ
ルブシート49に着座し得る着座部50が周設されてい
る。さらに、前記高圧室42側の前記貫通孔4の内周側
には、前記第1弁体43の大径部46の外周面をガイド
するスリーブ51が配設されており、このスリーブ51
は、前記貫通孔4の端部に液密に螺着された蓋体52に
保持されている。さらにまた、前記第1弁体43の小径
部45近傍の大径部46には、この第1弁体43の内外
を連通する連通孔53が形成されている。
一方、前記第1弁体43の内側に位置している前記第2
弁体44は、前記第1弁体43の小径部45の内側に位
置しこの第1弁体43の内径より小さな外径寸法からな
りかつ前記作動ロッド28の先端に対向する軸部54を
有しており、この軸部54は第1弁体43の小径部45
に対し相対移動し得るようになっている。この軸部54
の高圧室42側には、円錐台状の拡開部55が連接され
ており、この拡開部55の外周面が前記第1弁体43の
小径部45の端部に形成されたバルブシート56に着座
し得るようになっている。そして、拡開部55の外周面
がバルブシート56に着座した状態において第2弁体4
4の軸部54の先端は第1弁体43の小径部45の先端
より作動ロッド28の近傍に位置するように寸法を設定
されている。また、前記拡開部55には前記第1弁体4
3の大径部46内に位置する筒部57が連接されてお
り、この筒部57の外径は前記大径部46の内径とほぼ
等しい寸法とされ、この大径部46に対し摺動し得るよ
うになっている。この筒部57は比較的薄肉に形成され
高圧室42側端部に小さな面積の受圧面58が形成され
ている。さらに、前記筒部57には、この筒部57の内
外を連通し、かつ前記第1弁体43の連通孔53とも連
通する連通孔59が形成されている。この連通孔59の
断面積は、前記連通孔53の断面積よりも小さくされて
おり、これらの連通孔59,53から流出する圧油量の
差によって、高圧室42内の圧力は高められ保持され
る。さらにまた、前記蓋体52および第2弁体44間に
はコイルばね60が介装され、このコイルばね60の作
用により第2弁体44はその拡開部55が第1弁体43
のバルブシート56に着座する方向に付勢されている。
なお、符号61,61は供給路19のメンテナンス用の
開口を閉鎖している蓋体である。
つぎに、前述した構成の本実施例の作用について説明す
る。
図に手動ハンドル10を実線で示す中立位置から第1ポ
ート16を介して供給路19方向に圧油を供給する第1
作動位置に切換えるには、手動ハンドル10を鎖線B方
向に回動する。このとき「てこの原理」により手動ハン
ドル10の回動は円滑に行なわれる。すると、スプール
5が手動ハンドル10に引張られて図において右方向に
移動し、スプール5の小径部22を介して圧油供給ポー
ト14と第1ポート16が連通する。この結果、圧油供
給ポート14からの圧油は第1ポート16を介して供給
路19に導入され、この圧油の油圧により供給路19内
に配設されている逆止弁36の弁体38をコイルばね4
1に抗して図において左方向へ移動し、圧油はこの逆止
弁36の下流側の供給路19を介して接続部21から図
示しない油圧機器の所定の場所に供給される。このとき
圧油の一部は、第1弁体43および第2弁体44の各連
通孔53および連通孔59を介して両弁体43,44の
背部の高圧室42内に流入する。また、接続部18から
第2ポート17に還流されてきた圧油は環状部24の外
周側を介してタンクポート26から油タンクに導入され
る。このようにして所定量の圧油が油圧機器に供給され
たら、手動ハンドル10を回動してスプール5を再度中
立位置に戻す。すると、供給路19内には、油圧が作用
しなくなるので、逆止弁36の弁体38がコイルばね4
1の作用によりバルブシート39に着座し、供給路19
を閉鎖して高圧室42を密閉する。
ついで、油圧機器から大きな圧力が高圧室42に作用し
ている状態において圧油の供給方向を切換えるために
は、手動ハンドル10を鎖線位置Cに介して回動する。
すると、スプール5が図において左方向に移動し、スプ
ール5の小径部22を介して圧油供給ポート14と第2
ポート17が連通して圧油供給ポート14からの圧油は
第2ポート17を介して接続部18から油圧機器の所定
の場所に供給される。一方、このスプール5の左方向へ
の移動に伴ない、このスプール5および作動ロッド28
に介装されているコイルばね31の作用により作動ロッ
ド28が左方向に従動される。このとき、第1弁体43
および第2弁体44の受圧面47および受圧面58には
高圧室42内の圧油の高圧が作用し、かつ第2弁体44
はコイルばね60により付勢されているが、第2弁体4
4の受圧面58はその面積が小さいので、作動ロッド2
8の左方向への移動に伴ない第2弁体44はこの作動ロ
ッド28に押圧される。なお、第1弁体43の受圧面4
7はその面積が大きいので高圧室42内が高圧状態にあ
る間はコイルばね31に付勢された作動ロッド28によ
って左方向へは移動されない。そして、作動ロッド28
により第2弁体44が左方向へ押圧されると、この受圧
面58の小径の連通孔59を介して受圧面58の内側の
圧油が受圧面58の外側に押出されるためにある程度の
時間を掛けて第2弁体44が左方向へ移動し、第2弁体
44の拡開部55がバルブシート56から離間する。こ
の結果、第1弁体43の小径部45と第2弁体44の軸
部54との間隙を介して高圧室42内の圧油が少量低圧
室33に流入してタンクポート32から油タンクに還流
され、高圧室42内の圧力は急激に低下する。したがっ
て、コイルばね31に付勢された作動ロッド28により
第2弁体44のみならず第1弁体43もその連接部53
を介して圧油が内側から外側に抜けるようにして左方向
に移動され、着座部50がバルブシート49から離間
し、油圧支持ピン9からの圧油が逆止弁36の下流側か
ら低圧室33に導入される。
このように本実施例によれば、油圧機器と連通している
高圧室42内に高圧が作用している状態において圧油の
供給方向を切換える場合、まず、スプール5の移動に連
動して第2弁体44のみが移動して高圧室42内の圧力
を低下せしめ、その後第2弁体44とともに第1弁体4
3も移動して油圧機器に供給されていた圧油を油タンク
に還流するので、高圧室42に高圧が作用していても弁
体が動かなくなることがないし、また高圧室42内の高
圧を減圧した上で油圧機器の圧油を抜くので、圧油の供
給方向の切換えが急激に生じず、したがって、油圧機器
を破損することがない。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、第1弁体と第2弁
体が時間差をもって移動し、圧油の排出量をコントロー
ルするため、圧油の供給方向の切換え時に生じる衝撃を
抑えることができ、油圧機器を損傷することはない。ま
た、電磁切換弁やシーケンサ等を使用せずに、手動によ
り切換えを行なうという極めて簡単な構成としているの
で、全体構成を簡略化することができるとともにコスト
ダウンも望める。また、手動切換方式であり、動作速度
がそれほど速くないため、弁が焼きつくこともなく、さ
らには、停電時においても使用可能であるという実用的
な効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案に係る手動切換え弁の実施例を示す半部縦断
面正面図である。 1…手動切換え弁、2…ハウジング、5…スプール、1
0…手動ハンドル、14…圧油供給ポート、16…第1
ポート、17…第2ポート、19…供給路、26…タン
クポート、28…作動ロッド、32…タンクポート、3
3…低圧室、36…逆止弁、42…高圧室、43…第1
弁体、44…第2弁体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に移動可能に配設され圧油を第1方
    向および第2方向に選択的に供給し得る2つの作動位置
    および圧油の供給を停止する中立位置を取り得るスプー
    ル(5)と、前記圧油を第1方向に供給する供給路(1
    9)に介装されている逆止弁(36)と、この逆止弁
    (36)の下流側の供給路(19)に連通するように形
    成されている高圧室(42)と、この高圧室(42)に
    隣接され油タンクと連通している低圧室(33)と、こ
    れらの高圧室(42)と低圧室(33)を区画し高圧室
    側に大きな受圧面(47)が形成された第1弁体(4
    3)と、この第1弁体(43)の内周側に配設され第1
    弁体(43)の内周面に形成されたバルブシート(5
    6)に当接して前記高圧室(42)と低圧室(33)を
    区画し高圧室側に小さな受圧面(58)が形成された第
    2弁体(44)と、前記第2方向へ圧油を供給する作動
    位置に前記スプール(5)を切換えたときに前記スプー
    ル(5)との間に介装されたばね部材(31)の作用に
    より前記第2弁体(44)および第1弁体(43)を第
    2弁体(44)から先に前記高圧室側に押動させる作動
    ロッド(28)とを有し、前記第1弁体(43)および
    第2弁体(44)に、それぞれ内外を連通する連通孔
    (53)、(59)を穿設し、第1弁体(43)の連通
    孔(53)の断面積を第2弁体(44)の連通孔(5
    9)の断面積より大きくしたことを特徴とする手動切換
    え弁。
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