JPH06151204A - トランス用コアとその製造方法 - Google Patents
トランス用コアとその製造方法Info
- Publication number
- JPH06151204A JPH06151204A JP32737392A JP32737392A JPH06151204A JP H06151204 A JPH06151204 A JP H06151204A JP 32737392 A JP32737392 A JP 32737392A JP 32737392 A JP32737392 A JP 32737392A JP H06151204 A JPH06151204 A JP H06151204A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- transformer
- leg
- legs
- polishing
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】E型・U型等のトランス用コアにつき、平面研
磨を行う場合に研磨時によるコアの傾き、ぐらつき等を
防ぐことができ、寸法精度及び水平研磨の安定化を実現
する。 【構成】中脚10及び一対の外脚9と、これらを一体に
接続した接続部11からなるE型フェライトコアで、前
記中脚10及び外脚9のある面と反対側の面の両端部分
13を、これより少し中寄りにある部分12よりも脚部
と相反する方向に突出させて、この両端部分13のみで
コアを支持させるように設計し、コアの反りに影響無く
安定性を保つようにしたものである。
磨を行う場合に研磨時によるコアの傾き、ぐらつき等を
防ぐことができ、寸法精度及び水平研磨の安定化を実現
する。 【構成】中脚10及び一対の外脚9と、これらを一体に
接続した接続部11からなるE型フェライトコアで、前
記中脚10及び外脚9のある面と反対側の面の両端部分
13を、これより少し中寄りにある部分12よりも脚部
と相反する方向に突出させて、この両端部分13のみで
コアを支持させるように設計し、コアの反りに影響無く
安定性を保つようにしたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランス用コアとその
製造方法に関するものである。
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】中脚及び一対の外脚等の脚部と、これら
を一体に接続する接続部からなるE型・U型等のトラン
ス用フェライトコアは、E型にしろ、U型にしろ、一の
コアにコイルを装着した後、同形同質の他のコアと脚部
端面同士で接合されて用いられる。この際、端面同士が
密着していないとトランスとしての損失が大きくなる。
を一体に接続する接続部からなるE型・U型等のトラン
ス用フェライトコアは、E型にしろ、U型にしろ、一の
コアにコイルを装着した後、同形同質の他のコアと脚部
端面同士で接合されて用いられる。この際、端面同士が
密着していないとトランスとしての損失が大きくなる。
【0003】従って、このようなトランス用コアを製造
するには、先ずコアの原料となるフェライト粉末を金型
等にて成形し、焼成した後に、脚部端面を平面研磨する
ことにより、脚部端面を平滑にしている。
するには、先ずコアの原料となるフェライト粉末を金型
等にて成形し、焼成した後に、脚部端面を平面研磨する
ことにより、脚部端面を平滑にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、E型・U型
等のトランスに用いるフェライトコアにおいて、成形・
焼成後のコアは通常反りなどは無いものとして設計され
ている。すなわち、例えばE型の場合、図3に示すよう
に、中脚2及び一対の外脚1と、これらを一体に接続し
た接続部3からなるフェライトコアで、前記中脚2及び
外脚1のある面と反対側の面4が水平な状態にあるもの
として設計されている。
等のトランスに用いるフェライトコアにおいて、成形・
焼成後のコアは通常反りなどは無いものとして設計され
ている。すなわち、例えばE型の場合、図3に示すよう
に、中脚2及び一対の外脚1と、これらを一体に接続し
た接続部3からなるフェライトコアで、前記中脚2及び
外脚1のある面と反対側の面4が水平な状態にあるもの
として設計されている。
【0005】しかし、実際のコアに於いては原料充填の
ばらつきや焼成条件などにより、焼き上げ後(研磨前)
のコアは若干の反りが発生している。これを図面で示す
と、図4のように、中脚6及び一対の外脚5と、これら
を一体に接続した接続部7からなるフェライトコアで、
前記中脚6及び外脚5のある面と反対側の面8が反りに
よって湾曲し、この面8の一部でコアを支えているため
に、置いた時に水平を保つことが出来ず、不安定なフェ
ライトコアとなる。
ばらつきや焼成条件などにより、焼き上げ後(研磨前)
のコアは若干の反りが発生している。これを図面で示す
と、図4のように、中脚6及び一対の外脚5と、これら
を一体に接続した接続部7からなるフェライトコアで、
前記中脚6及び外脚5のある面と反対側の面8が反りに
よって湾曲し、この面8の一部でコアを支えているため
に、置いた時に水平を保つことが出来ず、不安定なフェ
ライトコアとなる。
【0006】このようなコアを用いると、平面研磨等を
行った際にコア全体がこの反りによってぐらついたり傾
いたりして非常に不安定な状態となるため、望み通りの
水平な平面研磨面が得られない場合があり、寸法精度も
非常に悪くなる。
行った際にコア全体がこの反りによってぐらついたり傾
いたりして非常に不安定な状態となるため、望み通りの
水平な平面研磨面が得られない場合があり、寸法精度も
非常に悪くなる。
【0007】すなわち、理想では図3の様な状態で研磨
されるのだが、実際は図4のようにコアが反っているた
めに、研磨時に傾いたりすることがあり、研磨面がコア
全体に対して水平にならなくなったりし、脚の長さ寸法
精度が非常に悪くなる結果になる。
されるのだが、実際は図4のようにコアが反っているた
めに、研磨時に傾いたりすることがあり、研磨面がコア
全体に対して水平にならなくなったりし、脚の長さ寸法
精度が非常に悪くなる結果になる。
【0008】本発明の目的は、E型・U型等のトランス
用コアについて、平面研磨を行う場合に研磨時における
コアの傾き、ぐらつき等を防ぐことができ、寸法精度及
び水平研磨の安定化を実現することである。
用コアについて、平面研磨を行う場合に研磨時における
コアの傾き、ぐらつき等を防ぐことができ、寸法精度及
び水平研磨の安定化を実現することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】その第1の手段は、一主
面に脚部を備えたトランス用コアにおいて、当該一主面
と反対側の主面の両端部を、前記脚部と相反する方向に
突出させたことを特徴とするトランス用コアにある。
面に脚部を備えたトランス用コアにおいて、当該一主面
と反対側の主面の両端部を、前記脚部と相反する方向に
突出させたことを特徴とするトランス用コアにある。
【0010】第2の手段は、一主面に脚部を備えたトラ
ンス用コアの製造方法において、当該一主面と反対側の
主面の両端部が前記脚部と相反する方向に突出した形状
となるようにコアの原料を成形し、成形体を焼成後、前
記突出した両端部を支点として焼成体を固定し、脚部の
端面を研磨することを特徴とするトランス用コアの製造
方法にある。
ンス用コアの製造方法において、当該一主面と反対側の
主面の両端部が前記脚部と相反する方向に突出した形状
となるようにコアの原料を成形し、成形体を焼成後、前
記突出した両端部を支点として焼成体を固定し、脚部の
端面を研磨することを特徴とするトランス用コアの製造
方法にある。
【0011】
【作用】脚のある面と反対側の面の両端部分を、これよ
り少し中寄りの部分より脚部と相反する方向に突出させ
ることにより、研磨台に置いた時にこの両端部分のみで
コアを支えることとなる。従って、研磨時にぐらつくこ
とも傾くこともない。
り少し中寄りの部分より脚部と相反する方向に突出させ
ることにより、研磨台に置いた時にこの両端部分のみで
コアを支えることとなる。従って、研磨時にぐらつくこ
とも傾くこともない。
【0012】
−実施例1− 図1は、本発明の第1実施例による改良型トランス用フ
ェライトコアの正面図である。中脚10及び一対の外脚
9と、これらを一体に接続した接続部11からなるE型
フェライトコアで、前記中脚10及び外脚9のある面と
反対側の面の両端部分13を、これより少し中寄りにあ
る部分12よりも突出させて、この両端部分13のみで
コアを支持させるように設計し、コアの反りに影響無く
安定性を保つようにしたものである。
ェライトコアの正面図である。中脚10及び一対の外脚
9と、これらを一体に接続した接続部11からなるE型
フェライトコアで、前記中脚10及び外脚9のある面と
反対側の面の両端部分13を、これより少し中寄りにあ
る部分12よりも突出させて、この両端部分13のみで
コアを支持させるように設計し、コアの反りに影響無く
安定性を保つようにしたものである。
【0013】本例のコアは、中脚10及び外脚9のある
面と反対側の面の両端部分13を、これより少し中寄り
にある部分12よりも突出するようにフェライト粉末を
成形し、成形体を焼成後、前記突出した両端部分13を
支点として焼成体を固定し、外脚9及び中脚10の先端
面を研磨することによって、得られる。
面と反対側の面の両端部分13を、これより少し中寄り
にある部分12よりも突出するようにフェライト粉末を
成形し、成形体を焼成後、前記突出した両端部分13を
支点として焼成体を固定し、外脚9及び中脚10の先端
面を研磨することによって、得られる。
【0014】この研磨工程中、両端13部分が支点とな
っているので、ぐらついたり、傾いたりすることはな
い。従って、外脚9及び中脚10の先端面は、平滑であ
り、同形同質のコアと良好に接合される。
っているので、ぐらついたり、傾いたりすることはな
い。従って、外脚9及び中脚10の先端面は、平滑であ
り、同形同質のコアと良好に接合される。
【0015】−実施例2− 図2は、本発明の第2実施例による改良型トランス用フ
ェライトコアの正面図である。中脚15及び一対の外脚
14と、これらを一体に接続した接続部16からなるフ
ェライトコアで、前記中脚15及び外脚14のある面と
反対側の面の両端部分18から、これより少し中寄りに
ある部分17へ向かってコア内部側に湾曲させて、この
両端部分18のみでコアを支持させるように設計し、コ
アの反りに影響無く安定性を保つようにしたものであ
る。
ェライトコアの正面図である。中脚15及び一対の外脚
14と、これらを一体に接続した接続部16からなるフ
ェライトコアで、前記中脚15及び外脚14のある面と
反対側の面の両端部分18から、これより少し中寄りに
ある部分17へ向かってコア内部側に湾曲させて、この
両端部分18のみでコアを支持させるように設計し、コ
アの反りに影響無く安定性を保つようにしたものであ
る。
【0016】本例のコアも、中脚15及び外脚14のあ
る面と反対側の面の両端部分18から、これより少し中
寄りにある部分17へ向かってコア内部側に湾曲するよ
うにフェライト粉末を成形し、成形体を焼成後、前記突
出した両端部分18を支点として焼成体を固定し、脚部
の端面を研磨することによって、得られる。
る面と反対側の面の両端部分18から、これより少し中
寄りにある部分17へ向かってコア内部側に湾曲するよ
うにフェライト粉末を成形し、成形体を焼成後、前記突
出した両端部分18を支点として焼成体を固定し、脚部
の端面を研磨することによって、得られる。
【0017】この研磨工程中、両端18部分が支点とな
っているので、ぐらついたり、傾いたりすることはな
い。従って、外脚14及び中脚15の先端面は、平滑で
あり、同形同質のコアと良好に接合される。
っているので、ぐらついたり、傾いたりすることはな
い。従って、外脚14及び中脚15の先端面は、平滑で
あり、同形同質のコアと良好に接合される。
【0018】尚、ここに挙げた本発明の実施例はE型の
コア2種類のみであるが、U型等のコアについても同様
のことが当てはまり、またE型、U型に限らず、一主面
に脚部を備えるものであれば本発明範囲に属する。
コア2種類のみであるが、U型等のコアについても同様
のことが当てはまり、またE型、U型に限らず、一主面
に脚部を備えるものであれば本発明範囲に属する。
【0019】
【発明の効果】コアの焼成時に発生する反りをあらかじ
め考慮し、本発明の形状の様に反りの分を形状に組み込
むことで、 (1)平面研磨の時、コアが安定した状態で研磨される
ので、斜め研磨や二重研磨等を防ぐことができる。従っ
て、脚部先端面同士で接合した後に隙間ができず、磁束
漏れを防止することができる。
め考慮し、本発明の形状の様に反りの分を形状に組み込
むことで、 (1)平面研磨の時、コアが安定した状態で研磨される
ので、斜め研磨や二重研磨等を防ぐことができる。従っ
て、脚部先端面同士で接合した後に隙間ができず、磁束
漏れを防止することができる。
【0020】(2)平面研磨を行う際にはコアが斜めに
ならずに水平に設置できるので、コアの中脚と外脚の寸
法精度が改良前よりも高いものが得られる。従って、ト
ランスとしての特性のばらつきを抑制することができ
る。
ならずに水平に設置できるので、コアの中脚と外脚の寸
法精度が改良前よりも高いものが得られる。従って、ト
ランスとしての特性のばらつきを抑制することができ
る。
【図1】第1実施例による改良型トランス用コアの正面
図である。
図である。
【図2】第2実施例による改良型トランス用コアの正面
図である。
図である。
【図3】理想のトランス用コアの正面図である。
【図4】従来のトランス用フェライトコアの正面図であ
る。
る。
1,5,9,14・・・外脚 2,6,10,15・・中脚 3,7,11,16・・接続部 13,18・・・・・・両端部分
Claims (2)
- 【請求項1】 一主面に脚部を備えたトランス用コアに
おいて、当該一主面と反対側の主面の両端部を、前記脚
部と相反する方向に突出させたことを特徴とするトラン
ス用コア。 - 【請求項2】 一主面に脚部を備えたトランス用コアの
製造方法において、当該一主面と反対側の主面の両端部
が前記脚部と相反する方向に突出した形状となるように
コアの原料を成形し、成形体を焼成後、前記突出した両
端部を支点として焼成体を固定し、脚部の端面を研磨す
ることを特徴とするトランス用コアの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32737392A JPH06151204A (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | トランス用コアとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32737392A JPH06151204A (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | トランス用コアとその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06151204A true JPH06151204A (ja) | 1994-05-31 |
Family
ID=18198419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32737392A Pending JPH06151204A (ja) | 1992-11-11 | 1992-11-11 | トランス用コアとその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06151204A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11354315A (ja) * | 1998-06-03 | 1999-12-24 | Hitachi Metals Ltd | 薄型フェライトコア |
JP2018182207A (ja) * | 2017-04-19 | 2018-11-15 | 株式会社村田製作所 | コイル部品 |
-
1992
- 1992-11-11 JP JP32737392A patent/JPH06151204A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11354315A (ja) * | 1998-06-03 | 1999-12-24 | Hitachi Metals Ltd | 薄型フェライトコア |
JP2018182207A (ja) * | 2017-04-19 | 2018-11-15 | 株式会社村田製作所 | コイル部品 |
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